ライナー「今日はお前の誕生日だな!」(30)

アニ「うん」

ライナー「バイト代でたから好きなもの食わせてやるぞ!」

アニ「ホント!?」

ライナー「おう!男ライナーに二言は無い!!」

アニ「じゃあお寿司食べたい!」

ライナー「よし来た!」

ライナー「スシローか?カッパ寿司か?蔵寿司か?」

アニ「あそこがいい」指差し→回らない寿司屋

ライナー「え………」

かなり理由のある悪寒がライナーを襲う!!!

アニ「あれがいい」

ライナー「あれはちょっとな……」

アニ「あそこ有名だよ」

ライナー「値段が高いで有名なんだろ……」

アニ「男に二言は無いんじゃないの?」

ライナー「ぐぬぬ……」

アニ「いいよ……カッパ寿司行こう……新幹線で運んで来るし」チラッ

ライナー「いいだろう……回らん寿司を食わせてやる!!!」

アニ「やった!!!」タッタッタッ

ライナー「………」(俺のバイト代が8万……いくらなんでも8万なら……)

アニ「わーい!!」ガラッ

大将「らっしゃい!!」

大将「2名様ですかい?」

アニ「はい!」

ライナー「……」ちらっ

ライナー「はぅぅ!!」

ライナー(ネタが全部時価じゃねぇかぁぁぁぁ!!!玉子まで時価じゃねぇかぁぁぁ!!!!)

大将「何にしましょ?」

アニ「大トロ!!」

大将「はい!大トロ一丁!」

ライナー「ごふっ!!いきなり!?」

アニ「え?何?」

ライナー「最初から飛ばし過ぎだろ?な?ホラ、最初はシメサバとかで腹を慣らしてだな……」震え声

アニ「ふーん、でも大トロ食べたい」

ライナー「マスター、大トロ一つ……」

大将「あいよ!旦那の方は何にしましょ?」

ライナー「シメサバ一つ……」

大将「あいよ!シメサバ一丁!」

大将「今日はお二人さんデートかい?」

アニ「違うよ!今日は私の誕生日だからライナーが好きなもの食べさせてくれるって言ったの!ね!」

ライナー「おう……」

大将「くぅ~、太っ腹な漢だねぇ~!気に入ったよ旦那!腹一杯食ってってくれ!」

ライナー「はい……」(じょ、冗談じゃねぇ!!こんなとこで腹一杯食った日にゃぁ金がいくらあっても足らねぇよ!!)

大将「はいよ!大トロお待ち!」

アニ「すごい…ねぇライナー!これお肉みたいじゃない!?」つ大トロ

ライナー「あぁ……そうだな…すげぇよな……」

大将「ほい!旦那!シメサバお待ち!」

ライナー「ども……」

アニ「うま~/////」もぐもぐもぐ

ライナー「そりゃ良かった……」もぐもぐもぐ

アニ「大トロもう一つ!」

大将「はい!大トロ追加!」

ライナー「ひでぶっ!!」

大将「嬢ちゃん大トロ気に入ったかい?」

アニ「うん!すごい美味しい!」

大将「だろ?ウチは厳選した逢魔産の本鮪を産地直送よ!そんじょそこらの冷凍マグロたぁワケが違うってもんよ!」

ライナー「」(なんだと……)

アニ「へぇ~、何かよくわかんないけど美味しいからいいや!」

ライナー「」冷や汗だらだら

大将「まぁ、こだわりを持って握ってるのよ」つ大トロ

アニ「さすがはマスター」もぐもぐもぐ

ライナー「アニ…シメサバ美味いぞ……」

アニ「ん?私光物苦手だな…」

ライナー「そっか……」

アニ「ヒラメ食べたい」

大将「ヒラメ一丁!旦那は何にします?」

ライナー「シメサバを……」

大将「シメサバ好きだねぇ」

ライナー「あぁ……漢は黙ってシメサバだ……」(俺も大トロ食いてぇよ……)

大将「はい!ヒラメお待ち!」つヒラメ

アニ「わーい!」もぐもぐもぐ

大将「旦那!シメサバお待ち……ん?旦那?顔色が良くないねぇ」

アニ「きっとマスターのお寿司美味し過ぎてびっくりしてるんだよ!」

大将「泣けること言ってくれるねぇ」

ライナー(泣きたいのは俺だ……)もぐもぐもぐ

大将「嬢ちゃん次何食べる?」

アニ「えーっと……クエってやつ食べたい」

ライナー「くえぇ!?」

アニ「いきなり変な声出して何?」

ライナー「いや……なんでも…」

大将「いいの選ぶねぇ!クエは美味しいよ?」つクエ

アニ「」もぐもぐもぐ

アニ「おいしい/////」

アニ「もう一つ食べたい」

ライナー「ごふっ……」

大将「クエもう一丁!!」

このネタってもしや...

〇子ちゃん・・・

アニ「伊勢エビ食べたい」

大将「はいよ!伊勢エビ一丁!」

ライナー「……アニ、バッテラなんかどうだ?」震え声

アニ「せっかくお寿司食べるのにわざわざバッテラなんか食べないよ」

ライナー「そ、そうだよな…ははは」

大将「伊勢エビお待ち!!」つ伊勢エビ

アニ「わーい」もぐもぐもぐ

ライナー「」もぐもぐもぐ←ガリ食べてる

アニ「次シマアジ!」

ライナー「!?」

ライナー「お前光物嫌いじゃねぇの!?」

アニ「シマアジは食べられそう」

ライナー「マスター……シマアジだ……」(よりによってシマアジ…なんて都合のいい舌してやがる……)

大将「シマアジ一丁!!」

アニ「~♪」もぐもぐもぐ

アニ「次イクラとウニとウナギと鯛」

ライナー「ふぇ!?」

大将「あいよ!嬢ちゃんよく食べるねぇ」

アニ「美味しいからね!」

~ライナーの頭の中~

海「これはウニの分!!」ドゴッ

ライナー「ぐふっ!」

海「これはイクラの分!!」バキッ

ライナー「ぶへっ!!」

海「これがウナギの分!!!」ぎゅぅぅぅ

ライナー「ぐぇぇぇ……」

海「そしてこれが鯛の分だぁぁ!!!」ドゴォォォオン!!!

ライナー「ぴぎゃぁぁぁぁ!!!」

アニ「」ぱくぱくもぐもぐ

ライナー「………」

ガラッ

アニ「?」

クリスタ「こんにちは」

大将「お、レイス家のお嬢様!らっしゃい!」

クリスタ「あれ?アニとライナーもお寿司食べに来てたの?」

アニ「うん、今日は私の誕生日だからライナーが好きなもの食べさせてくれるって」

クリスタ「ライナー太っ腹だね!」

ライナー「ま、まぁな」

アニ「クリスタはここによく来るの?」

クリスタ「ちょくちょく来てるよ」

大将「お嬢様はウチの常連さんなんだよ。バイトが友達って連れて来てくれてねぇ」

アニ「バイトって」

アニかわいい

ライアニコンビはかわいいな

ガラッ

ユミル「ちーっす!出前戻りましたぁ」

大将「お、ごくろうさん!」

アニ「ユミル?」

ユミル「ん?アニじゃねぇか…後ライナー」

ライナー「よぉ……」

ユミル「お!クリスタも来てたのか」

クリスタ「うん、お昼ごはん食べに来たの!」

アニ「バイトってアンタの事?」

ユミル「あぁ、そうだぞ。それにしてもお前らよく入ってこれたなぁ」

アニ「ん?」

ユミル「ウチの店目玉飛び出る程高いぞ」

ライナー「!」ぞっ

アニ「大丈夫大丈夫!ライナーの奢りだから!」

ユミル「そうか……まぁ味わって食えよ」(哀れライナー……)

大将「レイスお嬢様にいつものヤツ握ってくれ」

ユミル「うぃ」

アニ「アンタ出前専門じゃないの?」

ユミル「バカ言うな!握るのがメインだ」

クリスタ「ユミルの握るお寿司すごく美味しいよ!」

大将「ホントこいつぁ筋がいいぜ?もうオイラと比べても遜色ねぇくれぇよ!」

ユミル「どや?」

アニ「じゃあ大トロ握って」

ライナー「あべしぃぃぃ!!!」

アニ「アンタさっきから変な声ばっか出してうるさい」

ユミル「先にクリスタの分作ってから握ってやるよ」

ユミル「へい!いつものヤツお待ち!」

クリスタ「わーい!」

アニ「うわっ!すごい豪華……器も豪華……」

ライナー「………」(なんか嫌な予感……)

アニ「その黒いの何?」

クリスタ「これはキャビアっていうの」

ライナー「きゃ、きゃヴィ亜!?」←裏声

アニ「一々変な声でびっくりさせないでよ」

ライナー「すまん……というか寿司にキャビアなんて乗せちまうのか……さすがは上流階級だ…」

クリスタ「たいしたことないよぉ」

ユミル「いや、たいしたことあるだろ。そんなもんバカ高いもん食うのお前くらいだ」

アニ「それ美味しいの?」

ライナー「」(やばい……)

クリスタ「え…うん、美味しいよ」

アニ「へぇ………」

ライナー「………」(待て!よせ!やめろ!止めろライナー・ブラウン!!今ならまだ間に合う!!アニはキャビアを食いたがる!!阻止しろ!!キャビアなんか食われた日にゃバイト代なんぞ消し飛ぶぞ!!!)

アニ「私もクリスタと同じやつ食べたい」

大将「え………」

ユミル「え………」

ライナー「……………」(同じの来ちゃたぁぁぁぁaaaaa!!!!!!)

大将「無茶言っちゃいけねぇよ……ほら、旦那が困ってるよ?」あせあせ

ユミル「そうだぞ!?大トロなんて食うだけでも罰が当たるレベルだぞ!?おら!ライナー!お前も真っ白になってねぇで止めろ!」

ライナー「…………」(むりだ……同じのなんて無茶だ……しかし……ここで逃げては漢ライナーの価値が下がる……クリスタにみみっちい男だと思われちまう………)

ライナー「……………れ」

大将「え?」

ライナー「同じのをくれ」

大将、ユミル「!!!!???」

ざわざわ ざわざわ

ユミル「おい………」

大将「いいのかい?……」

ライナー「あぁ」

クリスタ「………」(私が食べてるお寿司って空気が凍るほど高かったの?)

アニ「さすがはライナー!」

ライナー「見くびるんじゃねぇよ」

ユミル「大将……」

大将「無駄だ……見ろ。あの曇りのない目を……旦那は迷いを断ち切ったんだ……綺麗な目だ。握ってやれ」ぼそぼそ

ユミル「へい」(ライナー………)

ユミル「特注寿司お待ち……」

アニ「すごい……芸術のレベルだよ!見なよライナー!」

ユミル「」(いや、芸術なのはライナーの表情だと思う)

ライナー「あぁ、貧乏人には拝めん景色だ」

アニ「ん?でもライナー貧乏じゃん」

ライナー「黙って食べなさい」

アニ「いっただきまーす!」ぱくっ

アニ「………」もぐもぐもぐ

ライナー「どうだ?キャビアは美味いか?」

アニ「…………」こくこく

ライナー「そうか、それはよかった」

アニ「このカニの寿司何?すごくおっきい」

ユミル「タラバガニだ」

アニ「」もぐもぐもぐ

アニ「うま//////」

アニ「これ大トロじゃないね。これ何?」

クリスタ「それは中トロだよ?私は大トロあんまり好きじゃないから」

アニ「へぇ」もぐもぐもぐ

アニ「このエビもすごいね、頭付いてる」

大将「そいつぁ車エビだよ」

アニ「よくわかんないけどいただきまーす」

ユミル「」(せっかくの特注寿司をよくわからず食われるライナーかわいそす)

クリスタ「ふぅ……お腹いっぱい!じゃあ私は帰るね!ユミル仕事頑張ってね!」

ユミル「おう、またな」

大将「いつでも食いに来なよ」

クリスタ「はーい!ごちそうさまー!」

ガラッ

ライナー「あれ?クリスタはお勘定しないのか?」

ユミル「ん?あぁ、クリスタはお家の人がまとめて払うからツケだな」

ライナー「そうか」(ついに特注寿司の値段は未知数……数えきれん高級ネタ……自分が選んだ道だろ?何故泣くライナー・ブラウン……)

アニ「なんで泣いてんの?」

ライナー「ワサビだワサビ。さぁそろそろ……」

アニ「キャビアもう一回食べたい」

ピシャァァァァン!!!ゴロゴロゴロゴロ!!!!

ライナー「マスター……キャビアだ」

大将「おう………」

アニ「アワビも食べたい」

ライナー「」プチッ

ユミル「お前いくらなんでも食い過ぎだろ……」(ライナーの野郎……これ払えんのか?)

ライナー「マスター……アワビと……」

ライナー「大トロ五人前追加だ」

大将、ユミル「!?」

アニ「私も大トロ食べる!」

ライナー「聞いたか?マスター……大トロ10人前だ」

大将「旦那……」

ユミル「ライナー……お前…」

大将「へい…大トロ10人前とアワビ追加…」

アニ「」ぱくぱくもぐもぐ

ライナー「うんめぇ~!やっぱ寿司はトロだよなぁ~」がつがつバクバク

アニ「ふぅ……さすがにもう食べられないや」

ユミル「おいライナー……」

ライナー「………」じろっ

ユミル「?」

ライナー「大トロ10人前追加、後アナゴの一本握りとウニ五人前追加だ」

ユミル「は!?」

大将「旦那!無茶だ!潮時だ!」

ユミル「お前気は確かか!?」

アニ「

8万じゃ…もう…
いやライナーなら…ライナーならきっと…(震え声)

アニ「ねぇ……お金足りるの?」

ライナー「うめぇ……涙が出るぜ」がつがつがつがつ

アニ「ねぇ……ライナー?」

ライナー「………」

ライナー「キャビア五人前、後舟盛りとクリスタ特注寿司追加だ」

アニ「ねぇ……お金大丈夫なんだよね?…ねぇ?」ひやひや

大将「…………おい、聞いたろ…注文だ」

ユミル「…………へい」(アニまで冷や汗かいてるぞ……ていうか大丈夫じゃねぇだろ……皿洗いで済むと思なよ?)

ライナー「」がつがつがつがつ

ユミル「大将……出前行ってきます…」

大将「嘘つけ……電話なんて鳴ってねぇだろ……」

ユミル「皿の回収っすよ……そいじゃっ!」つおかもち

ガラッ タッタッタッタッタッタッ

ライナー「マスター。お茶を一杯」

大将「はいよ」つ旦

アニ「ライナー?」

ライナー「」ズズッ

アニ「ねぇ………」

ライナー「ふぅ………なぁ、アニ」

アニ「なに!?」

ライナー「走れるか?」

アニ「え?」


おわり

ワロタwww
乙!誕生日ネタでまだ続けて欲しいくらい面白かった

乙、オチわろたwww
果たしてユミルの姉貴から逃げられるんですかねえ…

オチひでぇw
ユミルが巨人化したらまず逃げられんだろうな
あれすばしっこいし

乙!面白かったよ

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