川島瑞樹「突撃プロデューサー君に晩御飯よ!」 (54)



―P自宅


ピンポーン


P「ん……お客さんか」

P「もう夕飯時だってのに誰なんだろう」



P「……最近は何かと物騒だし、一応覗き穴で確認しとこう。まぁ俺の家なんかに変な人も来ないだろうけど」ソローリ


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「プロデューサー君、こんばんは♪」

http://i.imgur.com/xincC4S.png



P「おっと、川島さんでしたか。今日もお仕事お疲れ様でした」

瑞樹「そっちの方は早く終わってくつろいでいたみたいね。最近はお仕事に行く時は一人が多いから、ちょっとさびしいわ」

P「すみません。最近は新人の子たちも増えてきたので……でも川島さんなら十分仕事をこなせると信じているから任せられるんです」

瑞樹「あら、お世辞でも嬉しいこと言ってくれるじゃない」

P「お世辞なんかじゃないですよ。ところで、こんな時間にどうしたんですか?」

瑞樹「あ、そうそう! 私、プロデューサー君に渡したい物があって来たのよ」

P「俺に渡したい物ですか?」


瑞樹「ええ……あ、やっぱりちょっと待って。もう一回最初からやり直すから!」

P「え? いやちょっと待ってください。やり直しってなんのこ」

瑞樹「いいからいいから! プロデューサー君、合図をしたらもう一度覗いて!」



数分後

P「一体何だったんだ……?」

瑞樹「プロデューサーくーん! もういいわよー!」

P「はいはーい」ソローリ



瑞樹「えへへ……来ちゃったっ♪」

http://i.imgur.com/xincC4S.png


P「……あの、もしかしてそれだけの為にリテイクしたんですか?」

瑞樹「お、女の子はこういうシチュエーションに憧れるものなのよ。わるいの? わるいのかしら!?」

P「いえ、個人的にはそういうの嫌いじゃないですけど……とりあえず入りますか? 渡したい物があるんですよね」

瑞樹「そうね。玄関先で問答してても迷惑になるしお邪魔するわ」


ガチャッ


瑞樹「はーい♪ 瑞樹サンタが良い子のプロデューサー君に一足早いプレゼントよ!」

http://i.imgur.com/PCGl0w7.jpg






P「」


P「な、な、な……何ですかその格好は!?」ガシャバタンッ

瑞樹「何って……君もよく知ってるじゃない。今日は年末にあるクリスマスイベントの発表会のお仕事だったんだから」

P「それはもちろん知ってます! そうじゃなくて、何でその格好で来たのかってことですよ!」

瑞樹「この衣装、ふわふわでキラキラしてとってもかわいいじゃない? 一旦返す予定だったけどお願いして少し借りてきちゃった!」

P「……まさかとは思いますけど、その格好のまま公共機関や往来を?」

瑞樹「もうっ、失礼ね。流石の私だってはそんなにはしゃがないわ。お仕事終わりに会った人に車で送ってもらったの」

P「その状態で来た時点で結構はしゃいじゃってると思いますけど……」



P「……って、川島さん。送ってきてもらったって、一体誰に?」

瑞樹「あら、彼女なら私の後ろで待っていたわよ」

P「……後ろ?」チラッ


「放って置かれて、ちょっと寂しかったわ……」

http://i.imgur.com/9T9dWnf.png


P「わ、和久井さん! すみません!」ガチャッ



留美「冗談よ。こんばんは、プロデューサーさん」

http://i.imgur.com/tv5FokS.jpg

P「はい、こんばんは。和久井さんが川島さんを車に乗せてきたんですね」

留美「えぇ。丁度オフだったから出かけていた所、帰りに瑞樹さんとばったり会って……」

P「今に至ると」

留美「物凄いテンションだったから圧倒されちゃって、つい……ね」クスッ


瑞樹「ほらほら二人とも、立ち話はおしまい! もう夕御飯の時間なんだから食卓に着くわよ!」

P「え、ご飯ここで食べていくんですか? というか結局渡したい物って……」

瑞樹「それはあとでのお楽しみ! さぁ、瑞樹のおしゃべりクッキングの開幕よ!」ドタドタ

P「行ってしまった……川島さんこんな時間でも相変わらず元気ですね」

留美「でも、それでこそ瑞樹さんじゃないかしら。さ、私たちはおとなしく待っていましょう」


瑞樹「フンフンフフーン♪」テキパキ


P「……川島さんって料理スキル高いですよね」

留美「掃除洗濯だけじゃなくて家事全般は得意らしいわ。瑞樹さんの手料理よくご馳走になるけど、とても美味しいわよ」

P「和久井さんは料理とかってどうなんですか?」

留美「アイドルになる前は仕事一辺倒だったから……自活する上で最低限はこなせるけど、得意と言える程ではないわね」

P「へぇ……でもいつか和久井さんの手料理も食べてみたいですね」

留美「それじゃあプロデューサーさんの所で花嫁修業させてもらおうかしら」

P「ははは。よしてください、本気にしちゃいますから」


留美「あら……私は本気だけれど?」

P「えっ?」

留美「……」ジィー

P「あ、あの」


瑞樹「プロデューサーくーん! お味噌どこかしらー?」

P「……! あ、その下の棚の所です!」

瑞樹「棚、棚……あったコレね。ありがと!」




留美「ふふっ……残念」

P(くそー、なんだか和久井さんの手のひらで転がされたような気分だ!)



瑞樹「はーい完成よ!」

P「おぉ……白米に味噌汁、焼き魚に漬物……」

留美「日本の典型的な食卓といった彩りね」

瑞樹「二人ともこういうのは大丈夫?」

P「大好物ですから毎日でも食べたいくらいですね! なーんて」

瑞樹「あら、じゃあ毎日作りに来てあげるわ……裸エプロンで!」

P「ゲホッ! え、えぇっ!?」

瑞樹「あと留美ちゃんも一緒に」

留美「ゴフッ…! わ、私も!?」

瑞樹「なーんて冗談よ♪ それじゃあ食べましょうか!」

P「ビックリさせないでください……喉につまるかと思いましたよ」

留美「同感だわ……」



――


P「川島さん、ごちそうさまでした!」

留美「瑞樹さん、とても美味しかったです」

瑞樹「はい、お粗末さまでした」

P「最近冷食やコンビニ弁当が多かったので、こういうしっかりとした食事がとれて本当に嬉しいですよ」

瑞樹「体には気をつけないといけないわよ?」

P「肝に銘じておきます」

瑞樹「うん、よろしい! ……さて、プロデューサー君。ご飯のかわりと言ったらなんだけどちょっとお湯をいただいてもいいかしら」

P「それは構いませんけど……着替えとか大丈夫なんですか?」

瑞樹「仕事終わりにそのまま来たから汗かいちゃって……着替えは問題ないわ」

P「そうですか。でしたら狭い風呂ですけどどうぞ」


瑞樹「ありがと! それじゃあ行くわよ留美ちゃん!」

留美「えっ……瑞樹さん、私は別に」

瑞樹「たまには女同士裸の付き合いもいいじゃない!」ガシッ

留美「プ、プロデューサーさん……」ズルズル

P「い、行ってらっしゃい」


瑞樹「あ、プロデューサー君」

P「なんでしょう?」

瑞樹「覗いてもいいのよ?」

P「覗きませんよ!」

瑞樹「うっふふのふー♪ それじゃあ行ってくるわね!」


P「まったく……あんな冗談でおちょくるなんて、本当に覗いて仕返ししてやろうか」

P「……」


P「…………隙間から何か視線を感じる」


P「……!」クルンッ





瑞樹「本当に覗いてもいいのよ?」

http://i.imgur.com/xincC4S.png



P「だから覗きませんってば!」


『あら? 留美ちゃん少し大きくなったんじゃないかしら』

『み、瑞樹さん……やめっ……!』



P「こっちまで声響いてるよ。というか何やってんだあの人は……」


―――
――



瑞樹「ふぅ……とってもいいお湯だったわ」

留美「えぇ……本当にとてもいいお湯だったわ……」グッタリ

瑞樹「さて、それじゃあここからは大人の時間よ!」

P「えーっと、川島さんも和久井さんもそろそろ帰らなくても大丈夫なんですか?」

瑞樹「えぇー? たまにはゆっくりと語らうのもいいじゃない」

留美「プロデューサーさん。多分、断るともっと長くなると思うわ」


瑞樹「その言い方だと私が面倒くさい女みたいじゃない?」

留美「……ふふっ」

瑞樹「……その含み笑い! 仕返しね、さっきの仕返しなのね!?」

P「わかりましたよ。こうなったらとことんまで付き合います」

瑞樹「それでこそ男の子よプロデューサー君!」

瑞樹「こうなったら朝まで宴会なんだからっ」

留美「私は運転もあるので眺めて楽しむだけにします」

瑞樹「じゃあ留美ちゃんの分もプロデューサー君が……ねっ♪」

P「お、お手柔らかにお願いします……」



数十分後


瑞樹「……zzz」

P「……って言って真っ先に寝ちゃってるんですよね」チビチビ

留美「仕方ないわ。瑞樹さん、今日はずっとお仕事だったもの」

P「しかし、仕事の時のあの凛々しい姿と……いや仕事の時も弾けてる場合多いですけどね」

P「その姿とさっきまでみたいな姿を比べると、同じ人には見えませんよね」

留美「でも、それが瑞樹さんのいい所よ。大人になっても子ども心を忘れない……とても素敵な女性よ」

P「見た目は大人、頭脳は子どもってやつですかね?」

留美「……それはちょっと違うと思うわ。プロデューサーさんが失礼なこと言ってたって瑞樹さんに伝えてもいいかしら?」

P「すみません! なんでもしますからそれだけは勘弁してください!」

留美「ふふっ……それじゃあ今度、二人だけの食事にでも付き合ってもらおうかしら」


留美「さて、それじゃあそろそろお暇するわ」

P「もう外も暗いですから、気をつけて帰ってくださいね」

留美「えぇ、ありがとう。それと、瑞樹さんが渡そうと思ってた物はそこの箱に入っているから」

P「箱……これですか。中には何が入ってるんでしょうか」

留美「それは開けてみてのお楽しみよ。さぁ、帰りましょう瑞樹さん」

瑞樹「うぅーん……もう立てないの~。おんぶー……」

P「よいしょっと……このまま車まで運びましょうか?」

留美「プロデューサーさんも疲れているでしょう。玄関まででいいわ」


瑞樹「えへへ~! みずき、お兄ちゃんにおんぶされるだいすき~♪」

留美「子どもらしいのがいい所とは言ったけれど、これは子どもに還り過ぎじゃないかしら……はい、行きますよ」

瑞樹「うぅ~……」

P「ははは。なんだか和久井さん、川島さんのお母さんみたいですね」

留美「それじゃあプロデューサーさんがお父さんね」

P「えっ!?」



留美「ふふふ……それじゃあまた明日。おやすみなさい、あなた」バタンッ



P「おやすみなさい……まったく、和久井さんにはかないそうにないなぁ」



P「さて、それじゃあ川島さんの持ってきた物を……よいしょっと」パカッ

P「……おぉ、川島さん人形が乗ったケーキがいくつも」

P「じゃあさっそく……」パクッ




P「……美味い!」



翌日 事務所


瑞樹「おはようプロデューサー君!」

P「おはようございます。あ、それとケーキ頂きましたけど美味しかったです」

瑞樹「喜んでもらえたなら嬉しいわ。見た通りいくつかあるから、よかったらお客さんが来た時にどうぞ」

P「えぇ、そうさせてもらいますね」

瑞樹「それにしても昨日は楽しかったわねぇ。今日もまた行こうかしら?」

P「流石に今日はダメですよ。昨日楽しんだんですから」

瑞樹「昨日はすぐ寝ちゃってプロデューサー君とあまりおしゃべりできなかったから、また行きたかったんだけどなぁー」


P「いえ……短い時間でしたけど川島さんの素敵な所を知れたと思いますよ」

P「もともと魅力的な川島さんが、更に魅力的に映るようになりましたから」

瑞樹「そ、そうかしら? もうっ、恥ずかしいわっ♪」

P「でも、やっぱり短かったですからね。だから次の機会が早く来るように、張り切ってお仕事していきましょう!」

瑞樹「えぇ! それじゃあアイドル瑞樹、今日も張り切って頑張るわよー!」

P「はい、頑張りましょう!」






























「…………うふ。昨日、そんなことがあったんですねぇ」


同日 夕方


ピーンポーン


P「またお客さんか。流石に今日は川島さんではないだろうけど」

P「一体誰なんだろう?」ソローリ











「こんばんは、プロデューサーさん♪」

http://i.imgur.com/h3qhzxn.png





おわり


安易なまゆオチで申し訳ない
Coの美しいお姉さん二人が大好きなのでつい衝動的に
ネタでも活躍の二人だけど、素の大人の魅力もとても素晴らしいものです

http://i.imgur.com/kkxRQtL.png
http://i.imgur.com/1j555TI.png



最後に短めのおまけがいくつか続きます



おまけ1


ピンポーン

P「はいはい。今出ますよ」ソローリ


「……」

http://i.imgur.com/albxfJE.png


P「……」

「………」



P「………」

P「…………千鶴、か?」



ガチャッ

千鶴「……おはようございます。ど、どうして私だと……?」

http://i.imgur.com/Mk30wLb.jpg



P「どうしてって言われても……」

P(流石に「眉で分かった」なんて言ったらしまらないよなぁ)


P「……そりゃあ、大切なアイドルの事はなんでもお見通しに決まっているじゃないか」

千鶴「……! た、大切……私が大切……?」

千鶴「恥ずかしいけど、でも……嬉しい」


P「あの、千鶴さん?」

千鶴「……ハッ!? ど、どうかしましたか?」

P「とりあえず、仕事行く準備が整うまで中で待っててくれ。せっかく来たお客さんを玄関先で待たせとくのも申し訳ないし」


千鶴「……」ソワソワ

P「あ、この川島さんケーキせっかくだし千鶴も食べてくれ。美味しいぞ!」カタッ

千鶴「は、はい。それじゃあ頂きます」



P「えーっとネクタイどこやったかな」



千鶴「……」パクッ

千鶴「……! あ、甘ぁ……♪」



P「あれ、カバンもどこやったっけ……」



千鶴「も、もう一口」ヒョイパクッ

千鶴「――~~ッ♪」バタバタ




P「………」ジィー


千鶴「……ハッ?! ま、まぁ悪くはない味ですね」

P「ほっぺ、ケーキついてるぞ」

千鶴「……///」



その2


「…………」ジィー

http://i.imgur.com/VCDuDVx.png


P(おや、これは)

P(……アカン、ちょっと情報が少なくて誰だか分からないぞ。ていうか皆覗き穴に近すぎじゃない?)

P(ってそんなことより! えーっと、この髪色だから……)



http://i.imgur.com/6KbhtTM.png

        ◯
         
         0
      
         。

P「久美子さん……かな?」




ガチャッ


渚「残念! 違うんだなァこれが!」

http://i.imgur.com/Rodgkzd.jpg

P「あ、渚だったか。間違えてしまった」

渚「まぁ久美子さんみたいな綺麗な人と間違われて悪い気はしないけどねッ」

P「ところで、どうしたんだその格好?」

渚「何言ってるのプロデューサー、今日はスポーツ大会でしょ? もう楽しみで楽しみでさぁ! 思わず家からこの格好で来ちゃったんだ!」

P「そういえばそうだった。寝ぼけてるのかな俺」

渚「ところでプロデューサー。ここまで走ってきて喉乾いちゃってさ。何か飲み物もらってもいいかな?」

P「よし、じゃあキンキンに冷えた麦茶をごちそうしてあげよう」



渚「……ぷはぁー! ごちそうさまでしたッ!」

P「さて、まだ時間もあるし少しゆっくりしていくか?」

渚「じゃあお言葉に甘えて……」キョロキョロ


渚「あれ、プロデューサー新しいベットなんて買ったんだね」

P「あぁ。ゆっくり疲れをとれるように最近ちょっと奮発して買ったんだ」

渚「……へへっ、新品のベッドにダーイブッ!」ボフンッ

P「こら、女の子がはしたない!」

渚「うわァ、ふわふわして寝心地いいなぁ! 今度からちょくちょく寝に来てもいい?」

P「ダメです。そんなに頻繁に訪れるとか渚は俺の幼なじみか!」

渚「どォも、幼なぎさです!」

P「あっはっはっは、つまんねぇー!」



その3


P「……」ソローリ



「プロデューサーさん! おはようございまーすっ!」

http://i.imgur.com/heptb3V.png




P(これは智香だな)

P(声でわかってたよ、うん。本当に)



ガチャ

智香「改めておはようございます! 今日も一日頑張りましょうっ☆」

http://i.imgur.com/YS9uaZ7.jpg

P「おはよう。智香は今日もかわらず元気だな」

智香「皆を元気にするには、まず自分が元気でいないといけませんからっ!」

P「なるほど、確かにその通りだな。それじゃあ俺も、元気に出勤する為の準備をしてくるか」

智香「私も手伝いますねっ☆」


智香「プロデューサーさん! ハンカチは持ちましたか?」

P「はい」

智香「あっ、ネクタイが曲がっています! 直しますね☆」

P「ありがとう」

智香「ティッシュは大丈夫ですか? 寝ぐせはついていませんか?」

P「大丈夫だよ。というか智香、まるで俺の母さんみたいだ」

智香「お母さんみたい、ですか?」

P「応援で皆に優しい気持ちを届ける智香のことだから、きっと普段でもこういう風に気が回るのかもしれないな」


智香「えへへっ、そう言われると何だか照れちゃいますよっ☆」パシーン

P「おっとっと……それじゃあ、今日も一日頑張ろうか!」

智香「はいっ! ……あ、よかったら事務所まで手をひいてあげましょうか? なんたって私、お母さんですからっ☆」フンスッ

P「ははは……さすがにそこまで子どもじゃないぞ!」



おまけ4


「プロデューサー♪ こ・ん・ば・ん・わぁ~☆」バィーン

http://i.imgur.com/bEcfZuG.jpg


P「こんな時間に誰かと思ったら……沙理奈さん、完全に酔ってますよね? あとやっぱり皆近くないですか?」ガチャッ

沙理奈「んふぅ~寄ってないわよぉ~」ドテーン

http://i.imgur.com/AYCjV44.jpg


P「ダメだ完全に酔ってる……とりあえず酔いがさめるまで休憩させよう」ズルズル

沙理奈「いやん、痛くしないでプロデューサー☆」

P「はいはい」



――



沙理奈「うぅーん……」ムクッ

沙理奈「あら、アタシ……どうしてベッドの上に」

P「あ、起きましたか沙理奈さん」

沙理奈「……プロデューサーがアタシを寝かしつけてくれたの?」

P「流石に酔っ払ってへべれけの人を玄関に放置はできませんからね」

沙理奈「そう……」



沙理奈「とても……情熱的な夜だったね///」

P「そんな冗談が言えるなら今すぐ帰れそうですね」

沙理奈「もぉー冗談でしょー? 器もちっちゃい男は嫌われるわよ?」

P「器『も』、ってなんですかもって……」

沙理奈「ンフフッ、ごめんなさいからかいすぎよね。プロデューサー、ホントにありがと!」


P「いえいえ。俺なんかで役に立てたなら」

沙理奈「お礼に頬ずりしてあげちゃうっ☆ んにゅう~」スリスリ

P「沙理奈さん……もしかしてまだ酔ってませんか?」

沙理奈「んー? 酔ってるわよん、この場の空気に♪」

P「誰がうまい……いや上手いのかコレ」

沙理奈「んにゃぁ~さりにゃんだにゃぁ~すりすり~♪」

P「ちょ、ちょっと酔いすぎですよ本当に」

沙理奈「んふふふふふ……くぅ」パタリ



P「また寝てしまった……まぁこれ以上続いたら色んな意味で危なかったからよかったかもしれないな」



おまけ5



ピーンポーン

P「……」ソローリ



「……」ピョコンッ

http://i.imgur.com/HxCoHjA.jpg


P「……!」


http://i.imgur.com/hUZjapy.jpg

        ◯
         
         0
      
         。

P「今度は間違えないぞ……珠美だな!」ガチャッ




櫂「プロデューサー、珠美ちゃんって聞こえたけどどうかしたの?」

http://i.imgur.com/VHLaIcn.jpg


P「……」

P「……なんか、ごめんね」

櫂「えっ、えっ?」

P「いや、少し自分が不甲斐なくなってな……眼科にでも行こうかな」

櫂「よ、よく分からないけど目は大事だからね。水泳の後もちゃんと洗わないといけないし」

P「ところで、櫂は今日オフなんだったな」

櫂「うん。だからプロデューサーの家に来てみたんだ。なんだか最近一部の人の間で流行ってるらしいし」

P「俺の家のドアはクイズ大会のステージか!」


P「……ま、それはそうとせっかくのオフならこんな所で寄り道してていいのか?」

櫂「この後みくちゃんと水族館に行く約束だから、その前に少し……ねっ!」

P「そう言えば櫂は水族館に行くのが好きだったな。水泳も嗜んでるし水の申し子って感じだよな」

櫂「そんな大げさなものじゃないよ。ただ、ちょっとだけ大好きなだけ!」


P「そんな櫂にいい情報を教えてあげよう。夜に出かけるのあさんやアーニャに着いて行ったら素敵な海が見れるぞ」

櫂「それ本当!? なになに! どんな海なの?」

P「それはだな……」

櫂「……!」ゴクリ

P「星の海……かな」ドヤァ



櫂「……」

櫂「……ぷ、ふふふふっ!」

P「なんか……ごめん」

櫂「ほ、本気で落ち込まないでってプロデューサー。冗談だから冗談!」

P「まぁ自分でもこの決め顔はちょっとないなと思ったんだけどさ」

櫂「あははっ! でも、いつかそんな素敵な海で本当に泳げたらいいよねっ!」



おまけラスト


「天光満つる所我はあり、黄泉の門開くところに汝あり! (朝ですよプロデューサー、私です! さぁドアを開けてください!)」

http://i.imgur.com/WaJFAK3.jpg


P「ゴホッ……まぁ蘭子しかいないよな」ガチャッ



蘭子「……!」

蘭子「わ、我が友よ……黄昏よりも暗き存在、血の流れよりも赤き存在!? (プロデューサー、なんだか具合が悪そうで熱っぽそうだけど大丈夫!?)」

http://i.imgur.com/6IkNC3H.jpg

P「あぁ……どうやらちょっと熱が酷いみたいだ。悪いけど……今日は休むことにするよ」

蘭子「ならば……優しき流れたゆとう水よ、我が手に集いて力となれ! (それなら……私が看病します、お水で冷やしたタオルで!)」

P「そう言ってくれるのは嬉しいけど、うつすわけにいかないからな……」


蘭子「じゃあ、えっと……えっと……」

P「気持ちだけ受け取っておくよ。ありがとうな」

蘭子「……うん」

P「さぁ、行ってらっしゃい。本当にうつったら大変だからな」

蘭子「……」



蘭子「……プ、プロデューサー!」

P「ゴホッ……どうした?」



蘭子「……ち、ちちんぷいぷいっ! プロデューサーの痛いの痛いの飛んでけー!」


P「蘭子……」

蘭子「……な、汝、その諷意なる封印の中で安息を得るだろう、永遠に儚く! (こ、これでプロデューサーは元気になります。これからもずぅっと!)」

蘭子「フ、フハハハハハハ……我が魂の赴くままに! (えっと……行ってきます!)」ドタドタ



P「……蘭子、ありがとう」

P「こんな素敵な魔法をかけてもらったからには、早く元気にならないわけにはいかないよな!」




おまけ おわり


熊本弁については申し訳ないことをした
千鶴とキャプテンと丹羽ちゃんとふじりなと櫂くんと新しい智香のSR出してくれよな~頼むよ~


それでは拙いSSでしたが読んでくれた人ありがとうございました

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