嫁田「俺たち」咲「結婚しました!」 (30)

立つかな

【咲-Saki-】咲×嫁田夫婦パラレル

エロメインにつき閲覧注意です

食卓には焼き鮭と春菊のおひたしに蓮根のきんぴら

そこに豆腐とネギの味噌汁、炊きたてのご飯を装えば完璧な朝食の出来上がりだ

ただ、ご飯と味噌汁を装う前に旦那様を起こしにいかなくてはならない

高校時代、友人の友人だった人で、今は大切な夫だ

夫はあまり寝坊をしない人なのだが、ごく稀に起きられない日がある

どうもそれが今日らしく、いつもの時間になっても姿を見せないでいた

一通り準備が終わった私は寝室へと行き、布団を頭まで被って眠っている夫をその上から軽く揺すりながら声を掛ける

咲「もう朝だよ、起きて」

しかし布団がもぞ、と少し動いただけで、中から夫が出てくる様子はない

これは心を鬼にして布団を剥ぐしかなさそうだ

両手で布団を掴もうと手を伸ばした時

中から出てきた手が私の腕を引っ張った

完全に不意を突かれたせいでバランスを崩した私は

ベッドへと倒れそのまま布団へ引きずり込まれてしまう

咲「ちょっ」

嫁田「…さむい今日はゆっくり起きる」

咲「リビングはちゃんと暖まってるから、起きよう?」

子供か、と思ったが、あえて口には出さず優しく問いかけた

それでも夫は頭を左右に振って起きたくないというのだ

いつも涼しい顔でクールな彼が、ここまで頑なに布団から出たくないと頑張る姿は逆に微笑ましいような気になってしまう

そういえば前回起きたくないと言ったのは寒くなり始めた頃だった

夫は寒さに弱いのだろうか

結婚当初はそんなこともなかったが、今思えばあの時は無理をしていたんだろう

咲「今日の朝食はあなたの好きなものばかり作ったんだよ?」

嫁田「…それは、嬉しい」

咲「それじゃあ起きよう?起きなきゃ食べられないよ」

嫁田「…でも起きたくない」

いつまでこのやり取りをしなければならないのか

いい加減面倒になってきたので、あ、そう、ときつめに返した

大人げないけれど、私だってムッとすることもある

咲(もう知らない、放置だよ放置)

引きずり込まれた布団から出ようと、夫に背を向ける

のだが、後ろから抱き止められ、それは叶わなかった

咲「ねぇちょっと…」

嫁田「わかった、起きるよ」

咲「なら離してよ」

呆れを隠さずに告げるが、背後から回された腕がほどかれることはない

むしろ離す気などないのだろう

随分と力強い

こうなると嫌な予感がする

夫から要求されるであろうことを予想して、私は視界に捉えた壁掛け時計を確認した

毎日余裕を持って起きているため、まだ時間は大丈夫

ただ、仕事がある自分の体力は今日一日持つだろうか、そればかりが心配だ

嫁田「起きるから、咲が俺を温めて」

さっきまで子供みたいに寒い起きたくないと言っていたのが嘘のように、夫は嬉々として私を見下ろしていた

頬を撫でた手が掬うように顎を持ち上げ、すぐにキスが降ってくる

唇を何度か軽く吸われたあと、薄く開いた隙間に彼の舌が差し込まれ、私の咥内を蹂躙する

こんな朝から不健全すぎると思う一方、夫に触れられることを喜んでいる自分が、酷く恥ずかしい

こんなにも、いやらしくなってしまってどうしたらいいのだろう

ニットセーターの裾から浸入してきた彼の手は、腰をなぞり胸まで上がってくる

乳房を弄られ、私は身体をひくりと揺らした

嫁田「咲は胸、感じやすいよな。ここ、もう硬くなってきた」

咲「やぁっ、あっ」

胸の突起を意地悪く摘ままれ捏ねられれば、高い声を上げずにはいられない

しつこいくらいに同じところばかりを弄ってくるのだ

首もとまでセーターを捲られて裸体が夫に晒される

夜とは違い、すべてを見られている感覚に羞恥で気が狂いそうだった

充分すぎるほど刺激を与えられた乳首は赤くなっている

そこへ夫が顔を寄せ、吸い付いてきた

器用な舌になめ回され、時折歯を立てられる

怖いくらいの快感に私は身を捩って堪えた

咲「んぅっ、も、それ、や……っ」

嫁田「どうして? 気持ちよさそうなのに」

苦笑した夫が漸く胸から顔を離す

しかし、次には待ったなしに下着の中へと手が入り込み、指を入れられた

いきなり2本入れられたので少し苦しさを感じる

夫も余裕がないのか、激しく抜き差しされる

緩んできたところを広げるように動かされ、いいところばかりを擦られれば、私の身体は完全に蕩けてしまう

だが、彼の熱をあてられた時、はっとした

咲「ま、待って……!」

嫁田「咲、ここにきてそれは優しくないぞ…」

咲「ご、ごめん……でも仕事があるの、だから、そのままは、ちょっと」

嫁田「……要はゴムを着けてほしいと?」

軽く首を上下して肯定する

夫は基本中で出したがるのだが、今日ばかりは勘弁してほしい

だが耳元でごめん、と囁かれたと同時に衝撃が走り、気づいた時には貫かれていた

咲「ひあッ、う、そ……んああっ!」

腰を引かれ、押し込むように熱を奥まで埋められる

慣らすように中で小刻みに揺すられたのち、すぐに激しい抜き差しが始まった

身体は横臥にされ片足を持ち上げられる

ギリギリまで熱が引き抜かれたかと思えば最奥まで貫かれれるのを、シーツを掴んで堪えた

身体を倒してきた夫に耳たぶを食まれ、舐められる

舌は耳から頬に移動し、頬に口づけを落としたあと顔を上げさせられて口付けをされた

いやらしく絡んでくる舌から逃れようとすれば中を突かれ、私が震えると彼は満足そうに笑みを浮かべるのだ

キスを甘受し流し込まれる唾液を嚥下する

飲みきれたかったそれは口の端を伝ってシーツへと落ちた

唇が離れれば一層激しくなる動きに、私はもう無理っ、と首を振って夫に訴える

咲「あ、あぁぁんっ……おねが、い、も、激し、のやぁ……っ」

しかし必死の訴えむなしく、私の中を犯す彼の熱が更に質量を増した

これ以上は仕事どころか起き上がることさえ出来なくなってしまう

右腕を伸ばして突っぱね抵抗を試みるが、悲しいかな力で敵うわけもなく

口で嫌だと言えばキスで塞がれ、もはやされるがままである

追い上げられていくにつれ、力が抜けていく

ダメだとわかっていながらも気持ちよさに意識が飛びそうだった

咲「あっあっ、も…、イクッ」

与えられる快感に自分の声が甘さを含んだものになっている

抵抗していた手は、すがりつくように彼の腕を掴んでいた

イっていいよ、と優しく囁かれたのを合図に目の前が真っ白に染まった

そんな中、内に感じる夫の熱も今にも弾けそうになっていると気づいてしまって、朦朧とする意識で慌てて口を開いた

咲「だっ、駄目……っ、なか、出さないでっ、」

嫁田「咲……意地悪言わないでくれ」

咲「おねがい、だってっ、駄目……熱いの、やだっ」

懇願するも、動きを止めてくれない

むしろ苦しそうに眉を寄せながらも、蕩けるような笑顔を向けてくるのだ

嫁田「もう、咲可愛すぎる。でもごめんな、聞いてあげられないっ」

咲「あっ、ダメっ……ひっ、やあああああっ!」

目を見開いて駄目と言ったところで、すでに夫の熱は私の中に注ぎ込まれていた

小刻みに腰を揺すられる動作から一滴も溢すつもりはないのだろう

私もイッたばかりのため、中は敏感になってしまっている

しつこく擦られて、小さな嬌声を上げ続けていた

いつもなら夫にキスを乞うのだが、徐々に冷静になる頭で考えたことは仕事どうしよう、である

青ざめているであろう私に、夫はといえば甘ったるい顔で、キスをしようとしてくる

私はそれをかわして

咲「ひ、酷い……!」

と震える声で叫んだ

夫はぽかん、としており、なんで私が怒っているのかわからないといった顔だ

咲「激しいの嫌だって、な、中に出さないでって……い、言ったのにっ」

行為に同意はしてしまったが、仕事だとは伝えたはずだ

夫は私の言葉に、そういうことか、と納得したようだ

一人だけスッキリとした表情が勘に触る

しかしここであーだこーだ騒いでいる時間はないため、とにかくシャワーを浴びようとベッドから起き上がろうとして止められた

嫁田「なあ咲、気付いてない?」

咲「何がっ?私急いでるんだけど!」

ムッとして冷たく返すも、夫は気にしていない

むしろどこか楽しそうだ

嫁田「そうか。俺も最初は冗談だと思ったんだけど、咲はそんな冗談言わないもんな」

咲「だから何なのっ?」

嫁田「怒らないで、カレンダーを見てみな」

言われるままに指されたカレンダーに視線を向け、はて? と首を傾げた

日付を思い出して、よくよく確認してみればカレンダーの今日を示す数字が赤い色になっている

祝日、だったのだ

体の力が抜け、ほっとする反面恥ずかしい

夫は案の定笑っていて、よかったな、なんて肩を震わせていた

そんなに笑わなくても……

咲「……どうもお騒がせしました」

青ざめていた顔から一転、私は真っ赤になっていることだろう

いたたまれなさに布団に隠れようとしたが、夫がそれを許してくれなかった

嫁田「咲が勘違いしてくれてよかったよ」

咲「も、もう言わないでよ」

意地悪な笑みを浮かべた夫が私にのし掛かってくる

表情を見られたくなくて強引に腹這いになり枕に顔を埋めるが、耳元でさっきのことを囁いてくるから最悪だ

嫁田「可愛かったよ。激しくしないで、中に出さないで、って涙浮かべながら訴えてくる咲」

すごく興奮した

最後の言葉にカッと体が熱くなる

耳に息を吹き込まれれば、さっきまでの行為を鮮明に思い出し、熱が高まるのには充分であった

夫もそのつもりなのだろう、彼の手が私の腰をいやらしく撫で上げる

休みだと知り、気を抜いてしまった私の理性が崩れるのは、時間の問題


おわり

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