藍染「砕けろ、鏡花水月」(270)

藍染「・・・」

一護「どうした・・・?」

藍染「砕けろ!鏡花水月」

一護「?」

藍染「鏡花水月!」

一護「終わったか?」

藍染「待て。鏡花水月!鏡花水月!」

一護「月牙天・・・」

藍染「黒崎一護もう少しだけ待ってくれ」

一護「早くしろよ」

藍染「鏡花水月!鏡花水月!鏡花水月!」

一護「壊れてるんじゃねえのか。貸してみろ」

藍染「あっ!返せ!」

一護「俺に任せとけよ」

藍染「おい。やめろ」

一護「気にするな。斬魄刀何てこうやって」

藍染「折れるからやめろ。黒崎一護!」

一護「・・・」

藍染「どうした・・・?」

一護「わりぃな藍染。折れちまった」

藍染「鏡花水月・・・そんなバカな・・・」

藍染「すみませんでした」

山本「で?」

藍染「いやもうこうなったら死神に戻ろうかなって・・・」

京楽「いいんじゃないかい山爺」

浮竹「先生。許してあげましょう」

一護「悪かったな藍染。ほらこれやるから」

藍染「黒崎一護・・・すまん・・・すまん・・・」

大前田「おい!それは俺様の!」

一護「藍染が可哀想じゃねえか。殺すぞデブ」

大前田「・・・ちっ」

ウルキオラ「ほら荷物」

藍染「世話になったな」

グリムジョー「二度と戻ってくんじゃねえぞ」

藍染「ああ・・・」

グリムジョー「礼ぐらい言えよ」

藍染「すまん」

ウルキオラ「用が済んだらとっとと帰れ」

藍染「・・・頼みがあるんだけど」

ウルキオラ「言ってみろ」

藍染「ついてきてくれないか」

ウルキオラ「・・・」

藍染「見よ我が古巣を!五番隊舎を」

グリムジョー「草ボーボーだな。おい」

藍染「・・・どうなってるんだ?」

雛森「誰かさんが裏切ったりしたからですよ」

藍染「ひ、雛森くん!副隊長の君がしっかりしないから!」

雛森「いたたた・・・誰かさんに刺された傷が・・・」

ウルキオラ「大丈夫か」

雛森「はい・・・いたた」

藍染「やめろ!もういいだろ!」

藍染「ほら3人とも掃除して。早く」

グリムジョー「は?威張んなよ」

ウルキオラ「お前がすればいい」

藍染「こら!私は」

雛森「隊長が裏切ったりするから次々と隊士が・・・」

ザエルアポロ「だからこんなに荒れ果ててるんだ」

藍染「わかったよ。私がやるから!箒貸せ」

グリムジョー「自分で持って来いよ」

藍染「ぐぬぬ・・・」

藍染「懐かしい・・・我が部屋・・・くっさ」

藍染「なんだ・・・これは・・・?」

藍染「ゴミ置き場になってるじゃないか!雛森くんちょっと来てよ」

グリムジョー「何か呼んでるぜ」

雛森「無視しときましょう」

ウルキオラ「来た」

藍染「ふざけるな!何で私の部屋がゴミ置き場なんだ!」

雛森「ちょうどいいかなって思いまして」

藍染「酷すぎる・・・何だ君は・・・私のこと尊敬してたんじゃ」

雛森「ふざけないでください」

藍染「お仕置きが必要だなこれは」

雛森「シロちゃん・・・呼びますよ」

藍染「・・・気張って掃除しとこ・・・」

雛森「早く終わらせてくださいね」

ザエルアポロ「藍染のやつ。犬に怯えてるな」

グリムジョー「犬?」

ザエルアポロ「シロちゃん・・・つまり犬だ。そんな名前の死神はいない」

ウルキオラ「さすがは十刃の頭脳。破面一の天才」

グリムジョー「頭いいな。お前」

ザエルアポロ「ふふふ」

雛森「?」

ウルキオラ「犬か」

グリムジョー「そういえばヤミーの犬に噛まれてたよな藍染って」

ザエルアポロ「死神にも犬にも破面にも嫌われてるんだろな。あいつ」

雛森「まだしてるんですか?」

藍染「仕方ないだろ。分別しないと」

グリムジョー「どけ藍染。俺が虚閃でぶっ飛ばしてやる」

藍染「やめて!全部吹き飛ぶから」

雛森「自分の部屋だけで時間をかけないでください。まだやる事はあるんですから」

藍染「手伝えよ!」

ウルキオラ「ここは俺の虚閃で・・・」

雛森「赤火砲」

藍染「あちちちちちちち」

雛森「これで全てのゴミは燃えましたよ。早く別の場所をしてください」

グリムジョー「すげえ!何だ今の」

ザエルアポロ「鬼道だろうなあれは」

グリムジョー「鬼・・・道・・・?」

藍染「上司ごと燃やすなんて・・・総隊長にチクってやる」

ウルキオラ「働け」

藍染「くっそ・・・」

ザエルアポロ「見ろよウルキオラ」

ウルキオラ「・・・」

ザエルアポロ「グリムジョーが鬼道習ってる」

ウルキオラ「あの短気が人から技を習うとはな」

ザエルアポロ「兄貴たちに教えたら涙流しそう」

藍染「・・・」

ウルキオラ「サボるな」

藍染「はい・・・」

藍染「・・・ダメだ一日では終わらん!」

ウルキオラ「トロトロするな」

藍染「仕方がない・・・ギン!要!」

ザエルアポロ「・・・?」

ウルキオラ「ふぅ・・・」

藍染「ギン!私の声が聞こえないのか!要!私だ!」

ザエルアポロ「ダメだこれは」

ウルキオラ「完全に馬鹿になったか・・・」

藍染「ギン!要!居るんだろ!返事してくれ!」

藍染「仕方がない。ゴミを全て消し飛ばしてやる」

ウルキオラ「まーたバカなこと言ってる」

藍染「滲み出す」

ウルキオラ「黒棺か」

ザエルアポロ「避難しよ。おいグリムジョー!」

藍染「あちゃああああああああ」

雛森「これが蒼火墜です」

グリムジョー「すげえな。俺にもできんのか」

雛森「はい」

ウルキオラ「立て。真面目に掃除しろ」

藍染「・・・」

藍染「今日はここまでだ」

ウルキオラ「ダメだ」

藍染「そ、そんな・・・」

ウルキオラ「働け」

藍染「ふざけるな!ウルキオラ。お前は何様だ!」

ウルキオラ「ウルキオラ様だ」

藍染「くっ・・・」

ウルキオラ「お前のアホらしい遊びに付き合ってやったんだ。掃除しろ」

藍染「何て奴らだ・・・誰かこいつらを成敗してくれ・・・」

グリムジョー「できた!」

雛森「早速試し撃ちしてみましょうか」

グリムジョー「的はどれだ」

雛森「ほら。あの箒持ってる人がちょうどいいですよ」

グリムジョー「よし!」

藍染「や、やめろ!グリムジョー落ち着け!」

ウルキオラ「掃除はこれで終わりだ。続きは明日」

藍染「た・・・助かった・・・」

ザエルアポロ「次は買い物だ。行け」

藍染「・・・は?」

ザエルアポロ「僕たちはお客様なんだ。行って来い」

藍染「雛森くんに言えよ!」

ウルキオラ「忙しそうだろ。ふざけるな」

藍染「行かん!絶対に行かん!」

ザエルアポロ「ウルキオラ。虚閃したい気分だろ」

ウルキオラ「手が滑って虚閃が出そう。出そうかな」

藍染「はい。行きます」

藍染「あいつら寝たら絶対に殺してやる・・・」ブツブツ

市丸「イヅル。あっちの道からいこ」

吉良「それがいいですね」

藍染「ギン!」

市丸「アカン。気づかれた」

藍染「助けてくれよギン!」

市丸「イヅル。先に行ってて」

吉良「あっ。わかりました」

市丸「何の用や?僕忙しいよ」

藍染「私を助けてくれ!」

市丸「嫌や」

藍染「そ、そんな・・・」

市丸「僕とアンタは友達か?ちゃうやろ?」

藍染「ギン・・・お前まで」

グリムジョー「おせえ・・・」

ウルキオラ「帰ってきたら殴ってやろう」

ザエルアポロ「どこ行くんだ雛森・・・さん」

雛森「祝勝会です」

ウルキオラ「?」

雛森「長きに渡る破面との戦いが終わりましたからね。皆さんも行きますか?」

グリムジョー「行っていいんすか」

雛森「はい!」

ウルキオラ「黒崎一護とか居るんだろうな・・・あと井上織姫も。ヒヒヒ」

ザエルアポロ「藍染はほっといて行こうか」

グリムジョー「行こうぜ雛森さん」

ウルキオラ「井上織姫・・・フヒヒヒ」

一護「何でお前たちが居るんだ?」

グリムジョー「別にいいだろ」

ウルキオラ「井上織姫は」

一護「井上?居ないぞ」

ウルキオラ「・・・帰るか」

グリムジョー「待てよウルキオラ。凄いの見つけたぜ」

ウルキオラ「何だ」

グリムジョー「ほらあれ」

狛村「・・・」

ウルキオラ「犬だな」

グリムジョー「あれがシロちゃんだと思う。強そう」

ウルキオラ「こっち見たぞ。目を逸らせグリムジョー」

狛村「?」

ザエルアポロ「僕の研究材料を返せ」

涅「嫌だネ」

グリムジョー「さっきの犬の隣に何か付いてるぞ」

ウルキオラ「ヤクザだ」

グリムジョー「ヤクザまで従えてるのかシロちゃんは」

ウルキオラ「侮れない犬だ・・・」

一護「何の話してるんだお前たちは」

グリムジョー「観察だ」

一護「は?」

グリムジョー「死神観察だ」

ウルキオラ「あれ」

白哉「・・・」

ウルキオラ「随分と背が高くなったな」

グリムジョー「誰だよ」

ウルキオラ「朽木ルキアだ。俺にはわかる」

一護「違う違う。兄貴だよルキアの」

ウルキオラ「兄貴」

グリムジョー「似てる・・・遠目で見たら似てる」

一護「あんまり白哉に近づかない方がいいぞ。怖いからな」

ウルキオラ「そうしとく」

グリムジョー「ガキが混ざってるぜウルキオラ」

一護「おいおい。あんまり・・・」

ウルキオラ「こら少年」

日番谷「何だよ」

グリムジョー「お前みたいなガキが何でウロウロしてるんだ」

ウルキオラ「帰らないとお母さんが心配してるぞ」

日番谷「俺はガキじゃねえ!日番谷冬獅郎だ」

グリムジョー「自己紹介はいいから。こっち来い」

雛森「あっ。シロちゃん!」

グリムジョー「いかん。伏せろウルキオラ!」

ウルキオラ「・・・奴め・・・いつの間に」

グリムジョー「・・・」

一護「どうした?」

ウルキオラ「魔犬だ」

藍染「ただいま・・・」

藍染「・・・」

藍染「あれ・・・?どうしたんだあいつら」

藍染「置手紙がある・・・何々」

「私たちは出かけますから来ないでくださいね。雛森桃」

藍染「何だこれは!ご丁寧に場所まで書いておいて来るなだと!」

藍染「嫌がらせかってんだよ。あのアマ」

藍染「・・・と言っても下手に逆らうとあいつらが・・・」

藍染「小さな悪戯をしておこうか・・・」

藍染「あっ!帰ってきた!」

ウルキオラ「何を喜んでるんだお前」

藍染「大変なんだよ。空き巣が入ってさ」

グリムジョー「留守番一つもできねえのか。てめえは」

藍染「すまん」

雛森「何か盗まれたのですか?」

藍染「・・・うーん・・・君の下着」

雛森「えっ!」

藍染「参ったね・・・ふふふ」

グリムジョー「笑ってる場合じゃねえだろ」

藍染「は、はい・・・」

雛森「酷い・・・」

藍染「あっ!よく見たらタンスに名前が書いてあるぞ」

グリムジョー「な、なんて書いてあるんだ・・・」

ウルキオラ「ひばんたにふゆ・・・ダメだ難しい」

ザエルアポロ「日番谷冬獅郎って読むんだ」

グリムジョー「ひつがや・・・とうしろう・・・」

藍染「あいつめ!よくもやったな。だからあの男は信用できんのだ」

雛森「・・・」

ザエルアポロ「倒れた」

グリムジョー「雛森さん!しっかりするんだ」

藍染「相変わらず脆いなこの娘は」

一護「・・・連れて来たぜ」

日番谷「は、離しやがれ!」

グリムジョー「この馬鹿!」

ウルキオラ「この歳で下着を盗むなんて親が泣いてるぞ」

日番谷「殴るな!何だよお前たちは」

藍染「日番谷隊長・・・ダメだよ下着を盗んじゃ」

日番谷「ふざけるな」

グリムジョー「吐け!」

一護「帰っていいか?」

ウルキオラ「黒崎一護。また遊びに来い井上織姫を連れて」

一護「チャドじゃダメか?」

ウルキオラ「ダメだ」

日番谷「待てよ。俺が盗めるわけねえだろ」

ザエルアポロ「考えてみればそうだよね。君もあの場に居たんだから」

グリムジョー「なら誰がパクったんだよ」

一護「藍染でいいんじゃね?」

グリムジョー「それでいいか」

ウルキオラ「井上織姫の写真とか・・・」

一護「今度持ってきてやるから。もう帰るぞ」

ウルキオラ「・・・おい」

藍染「私は知らんぞ!」

雛森「もういいです新しいの買いますから・・・死ねばいいのに」

藍染「・・・」

日番谷「殺すぞ藍染」

藍染「悪かった・・・本当に悪かった・・・」

藍染「・・・激しくやられた・・・あんな奴らに・・・私が」

グリムジョー「うるせえな!」

ウルキオラ「少しは黙れよ」

ザエルアポロ「藍染。ほらよ」

藍染「何だこれ」

ザエルアポロ「飲め」

藍染「ゴクッ」

グリムジョー「何を飲ませたんだ」

ザエルアポロ「睡眠薬」

ウルキオラ「一撃で眠りについた」

グリムジョー「あのチビ。雛森さんと親しそうだったな」

ウルキオラ「姉弟だな」

ザエルアポロ「苗字が違うだろ」

ウルキオラ「きっと両親が離婚して離れ離れになったパターンだ」

ザエルアポロ「そんな辛い過去が・・・」

グリムジョー「悲しい話だぜ」

ウルキオラ「よく見たら何か似てるだろ」

グリムジョー「耳とかな」

ザエルアポロ「あと目と口も」

ウルキオラ「それが姉弟の証拠だ」

ウルキオラ「起きろ」

藍染「・・・おはよう」

グリムジョー「おはようじゃねえだろ!死ね」

ウルキオラ「飯だ」

藍染「私のために・・・お前たち・・・」

ウルキオラ「自惚れるな」

グリムジョー「起きろ」

藍染「・・・チッ」

グリムジョー「何舌打ちしてんだてめえは!」

藍染「す、すまん。私が悪かった・・・」

藍染「・・・何でちゃぶ台囲んで食べてんの!?」

グリムジョー「うるせえな。お前は特別にあそこだ」

藍染「地べた・・・だと・・・?」

雛森「3分で食べてくださいね」

藍染「無理だよ!何言ってんの君は」

雛森「できますよね?下着盗めるぐらいだから3分なんて」

藍染「・・・」

雛森「3分過ぎたらグリムジョーさんが虚閃を撃つみたいですよ隊長」

グリムジョー「食えよ」

藍染「いただきます・・・」

藍染「食べきったぞ!」

雛森「3分15秒。残念ですね」

グリムジョー「覚悟はいいな藍染」

藍染「嫌だ!待ってくれ!」

ウルキオラ「大人しくしろ」

ザエルアポロ「動くなよ」

藍染「あわわわ・・・」

一護「おいウルキオラ」

ウルキオラ「来たか」

一護「ほら写真だ」

ウルキオラ「・・・トイレ行ってこよ・・・」

藍染「黒崎一護の出現で・・・助かった」

グリムジョー「お前も暇だな」

一護「うるせえ」

雛森「そちらの方は?」

一護「チャドだ」

チャド「・・・」

雛森「チャド・・・?」

チャド「茶渡康虎」

グリムジョー「ウルキオラどこ行ったんだ」

ザエルアポロ「自分磨き」

グリムジョー「好きだよなあいつも」

ウルキオラ「すっきりした」

一護「・・・」

ウルキオラ「次は下着とか・・・」

一護「いや無理だろ」

ウルキオラ「ただとは言わん。ほら」

一護「・・・仕方ねえな。帰るぜチャド」

グリムジョー「・・・どうした黒崎」

一護「チャド・・・?」

雛森「あの人ならさっき煙のようにすーっと」

一護「また消えたのか・・・チャド・・・」

ウルキオラ「頼むぞ黒崎」

藍染「ところで私の羽織が先ほどから」

雛森「寝てる間に捨てときました」

藍染「捨てた・・・だと・・・?」

雛森「はい」

藍染「どうしてだ!」

グリムジョー「それはてめえが隊長でも何でもないからだよ」

ウルキオラ「今日から隊長は雛森さんだ」

ザエルアポロ「君は一番下っ端だよ藍染」

藍染「どういう事だ・・・どうなってるんだ!」

雛森「よく考えてくださいね藍染元隊長」

グリムジョー「じゃんけんポン」

ウルキオラ「・・・」

ザエルアポロ「グリムジョーが副隊長か」

藍染「待てよ!許されると思ってるのか!」

雛森「ちょっと黙っててください」

藍染「・・・」

グリムジョー「おい」

藍染「は、はい」

グリムジョー「何ビビってんの?」

藍染「・・・」

藍染「ウルキオラ」

ウルキオラ「気安く呼ぶな」

藍染「雛森くん。お前たちより弱いんだよ?本当に隊長でいいの?」

ウルキオラ「お前は何もわかってないな・・・座れ」

藍染「はい」

ウルキオラ「あのグリムジョーが他人に敬語使ってさん付けしてるんだ。何故かわかるか?」

藍染「知らん」

ウルキオラ「心だ」

藍染「心・・・だと・・・?」

ウルキオラ「そう心だ」

藍染「どういう意味」

ウルキオラ「心だ。次に質問したら虚閃だ」

藍染「うん。心だろ。知ってるよ」

グリムジョー「副隊長って何するんすか?」

雛森「そうですね。自由にしててください」

グリムジョー「自由?」

ウルキオラ「自由って言っても暴れるんじゃないぞ」

グリムジョー「お前・・・俺の事アホだと思ってるだろ」

ウルキオラ「うん」

グリムジョー「てめえ・・・」

雛森「二人とも喧嘩しないでください。藍染元隊長も止めないと」

藍染「えっ・・・」

ザエルアポロ「ほら行けよ」

藍染「や、やめるんだ!二人とも!」

ザエルアポロ「死んだな」

ザエルアポロ「このゴミどうします?」

雛森「そのうち生き返ると思いますよ」

藍染「ゴミ扱いするな!」

雛森「・・・はぁ」

グリムジョー「昨日の続きだ。掃除しろ」

藍染「・・・」

グリムジョー「死にたいのか?」

藍染「死にたくない」

グリムジョー「なら掃除しろ」

藍染「やるよ!やりますよ!」

グリムジョー「わかればいいんだ」

藍染「いつか返り咲いてやる・・・」

ウルキオラ「雛森さん」

雛森「はい?」

ウルキオラ「現世に行きたい」

藍染「行って来い行って来い」

ウルキオラ「・・・黙れ」

藍染「・・・」

雛森「と言われましてもね」

ウルキオラ「行きたい」

グリムジョー「我儘言うなぶち殺すぞ」

ウルキオラ「行きたい」

グリムジョー「どうするんすか」

雛森「・・・」

恋次「何で俺が付いて行かんといけねえんだ」

雛森「阿散井くん現世に詳しいから」

恋次「ところで何でこのおっさんが」

藍染「お、おっさん・・・」

グリムジョー「現世ってあれだろ。いいよな」

恋次「ああ。いいぜ」

ウルキオラ「ふふふ」

ザエルアポロ「楽しそうだな」

ウルキオラ「ちゃんと案内しろよ恋次」

恋次「馴れ馴れしいなこいつ・・・」

一護「何でくんだようちに」

グリムジョー「気にすんな」

藍染「そうだぞ黒崎一護」

一護「お前は帰れ」

藍染「えっ何で」

恋次「俺帰るから頼んだぞ一護」

一護「おい!」

ウルキオラ「行こう黒崎」

一護「どこにだよ」

ウルキオラ「わかるだろ」

一護「井上なら居ないぞ」

ウルキオラ「なん・・・だと・・・?」

一護「でも下着なら。ほらよ」

ウルキオラ「・・・」

グリムジョー「どうした」

ウルキオラ「嬉しくて・・・」

ザエルアポロ「泣くなウルキオラ」

ウルキオラ「帰ろう隊長」

雛森「もういいんですか?」

藍染「雛森くん!変態だ!ウルキオラは変態なんだ」

雛森「それで?」

藍染「それだけ・・・」

雛森「うるさいですよ」

藍染「ごめんなさい」

グリムジョー「・・・俺も欲しいなそれ」

ウルキオラ「やらん」

藍染「雛森くん。もうこいつら帰そうよ」

雛森「藍染元隊長の方が不愉快だから」

藍染「私が!?」

雛森「はい」

藍染「どこら辺が」

雛森「全てです」

藍染「全て・・・だと・・・?」

雛森「そうですよ」

藍染「何とかせねば・・・」

藍染「そうだ!飯に毒を盛ろう」

グリムジョー「何だブツブツ言って」

雛森「無視しておきましょう」

グリムジョー「そうっすね」

藍染「くっくっく」

ザエルアポロ「不気味だな・・・」

ザエルアポロ「ウルキオラ?」

雛森「トイレらしいです」

グリムジョー「もう二時間も入ってやがる」

藍染「ほら作ったぞ」

グリムジョー「何だてめえ。これは?」

藍染「晩御飯」

雛森「私はいいです・・・藍染元隊長のは生理的に・・・」

グリムジョー「俺もいらねえ」

ザエルアポロ「僕も」

藍染「食べてよ!ねえ!」

グリムジョー「いらねえって言ってんだろ」

藍染「・・・チッ」

ウルキオラ「・・・ふぅ」

ウルキオラ「ああ腹減った・・・おっ!こんな所に食い物が」

ウルキオラ「・・・うぐっ!」

藍染「やった!」

ウルキオラ「・・・」

藍染「まずは一人・・・フフフ」

ウルキオラ「・・・」

藍染「大変だ!ウルキオラが」

雛森「ウルキオラさん!」

ウルキオラ「はい」

藍染「嘘・・・だろ・・・?」

グリムジョー「大丈夫っすよ雛森さん」

雛森「?」

ウルキオラ「毒を出そう・・・おげえええええええええええええええええ」

雛森「うわぁ・・・」

ウルキオラ「俺は脳と心臓以外はすぐに再生するから」

雛森「は、はい」

ウルキオラ「ほらもう再生してる」

藍染「すっかり忘れてた・・・」

ウルキオラ「お前か毒を盛ったのは」

藍染「そ、それは・・・」

グリムジョー「てめえは俺たち4人を殺す気でいやがったな」

藍染「違うよ。たまたま毒が入ってたんだよ!」

雛森「嘘ですね」

ザエルアポロ「殺そうか」

藍染「私の話も聞け!」

グリムジョー「ぶち殺す」

ウルキオラ「それがいい」

藍染「やめて」

グリムジョー「乳当て何て握ってるから不覚取るんだ」

ウルキオラ「パンツもある」

グリムジョー「どっちだっていいんだよ」

ウルキオラ「欲しいのか?やらないぞ」

グリムジョー「ムカつく・・・こいつムカつくんだけど」

藍染「ひ、雛森くん。君も隊長ならこの場を」

雛森「・・・生きてたんですね」

藍染「ほら君も下着をあげたらどうだ!雛森くん」

ウルキオラ「・・・」

グリムジョー「表に出ろ」

ザエルアポロ「大変な事になっちゃったね」

藍染「クスクス」

藍染「あの二人・・・見たところ互角」

ザエルアポロ「どちらかと言うとウルキオラの方が強いんですよね」

雛森「でもお二人は4と6番ですからそれ以上に強い人たちが」

ザエルアポロ「あれはあそこに居る馬鹿が本質を見ずに付けた番号で」

雛森「藍染元隊長ってどこ行ってもクズなんですね」

藍染「ぐぬぬ・・・」

ザエルアポロ「実際問題あの二人がトップクラスなのですよ」

雛森「へえー」

ウルキオラ「待て」

グリムジョー「何だよ。かかって来いよ」

ウルキオラ「派手に暴れると隊舎がハチャメチャになる」

グリムジョー「どうすんだよ」

ウルキオラ「あれにしよう・・・」

グリムジョー「早撃ち虚閃だなウルキオラ」

雛森「何ですか早撃ち虚閃って?」

ザエルアポロ「僕たち十刃が考えたゲームです」

雛森「?」

ザエルアポロ「こう背中合わせになって10数えて」

藍染「いやいや。それでもムチャクチャになるんじゃ」

雛森「少なくとも他の隊舎が吹き飛びますからね」

ザエルアポロ「全て藍染の責任にすればいい」

藍染「やめろ二人とも!やめるんだ!」

グリムジョー「行くぞウルキオラ」

ウルキオラ「ああ」

藍染「いや・・・悪気はなかったんだ・・・朽木隊長」

白哉「・・・」

藍染「許してくれよ狛村隊長」

狛村「・・・」

グリムジョー「やべえよ・・・」

ウルキオラ「あの魔犬まで・・・」

雛森「隠れていてください。全てあの人に被せましょう」

射場「おどれのおかげで狛村隊長が死にかけたんやぞ!」

藍染「すみませんでした!」

雛森「虚閃は禁止です。わかりましたか?」

グリムジョー「はい」

ウルキオラ「・・・はい」

藍染「何とぞ何とぞ!」

グリムジョー「行ったっすか」

雛森「行きましたよ」

藍染「こら!お前たちのおかげで指詰められかけたんだぞ」

ウルキオラ「それで?」

藍染「・・・もう怒ったぞ!」

ウルキオラ「だから?」

藍染「倒す。もう許さない!」

グリムジョー「斬るのはいいんすよね?」

雛森「斬るのはセーフです」

ウルキオラ「バラバラにするか」

藍染「嘘だから今の全部冗談だから!」

グリムジョー「聞こえねえな」

グリムジョー「ったく。舐めやがって」

ウルキオラ「帰るぞ」

藍染「ひ、雛森くん・・・」

雛森「そこで一生這いつくばってください」

藍染「とほほ・・・」

雛森「虚閃は絶対にダメですよ」

グリムジョー「うっす・・・」

ウルキオラ「こいつはバカだからもっときつく言っておかないと」

雛森「それなら・・・指切りです」

グリムジョー「ゆ、指切るのか?」

ウルキオラ「指切りだって」

ザエルアポロ「写真撮って兄貴に送ってやろ」

グリムジョー「・・・」

ウルキオラ「嘘付いたら針千本」

グリムジョー「うるせえ!あんなガキみたいな事だと思わなかったんだ」

ウルキオラ「フッ」

グリムジョー「笑ってんじゃねえ!」

ザエルアポロ「・・・クスクス」

グリムジョー「てめえら!」

ウルキオラ「おっと虚閃は禁止のはずだ」

グリムジョー「チッ」

ウルキオラ「プッ」

グリムジョー「ぶっ殺す!ウルキオラ!」

藍染「・・・」

藍染「そうか。奴ら虚閃を禁止にされたのか」

藍染「他にも禁止にしてもらおう・・・」

藍染「ついに私の時代が来たんだ!」

藍染「ヒッヒッヒ」

雛森「ふざけないでください」

藍染「私が可哀想だとは思わないのか!」

雛森「思いませんよ。寧ろ死んでほしいです」

藍染「なら私を殴ったり蹴ったりするのは禁止とか言ってよ」

雛森「無理です」

藍染「良いと言うまで私は帰らん!」

雛森「殺しますよ」

藍染「・・・えっ?」

雛森「死にたいんですか?」

藍染「・・・帰る」

雛森「いい心がけですね」

藍染「・・・ゾッとした・・・」

藍染「また明日になったらこき使われるのか・・・」

藍染「誰か私の代わりに手ごろな奴隷は居ないものか・・・」

藍染「・・・」

藍染「居ない・・・」

藍染「・・・誰も居ない」

藍染「朝だ!朝が来てしまった!」

グリムジョー「おい」

藍染「腹を蹴る事ないじゃないか!」

グリムジョー「起きろ」

藍染「・・・私の腹を蹴るのを禁止になったららしいぞ」

グリムジョー「言ってる意味がわからねえ」

藍染「腹だけではないぞ!私に対する暴力は一切禁止だ」

グリムジョー「勝手な事言ってんじゃ」

藍染「雛森くんの命令だグリムジョー」

グリムジョー「・・・本当かよ」

藍染「うん」

グリムジョー「・・・」

藍染「ふふふ」

ウルキオラ「おい掃除は」

藍染「グリムジョーがやってるよ」

ウルキオラ「斬ろうかな・・・斬っちゃうか・・・」

藍染「斬るのは禁止なんだぞ!」

ウルキオラ「お前が嘘を付くからだ」

藍染「本当だよ!」

ウルキオラ「プライドの高い奴が・・・」

藍染「してるんだよ」

藍染「ほら」

ウルキオラ「なん・・・だと・・・?」

グリムジョー「雛森さんが掃除は当番制になったって」

ウルキオラ「・・・」

藍染「ほら言っただろ」

ウルキオラ「そうか」

藍染「お前も守るんだぞ」

ウルキオラ「言っとくけど俺はグリムジョーほど単純じゃない」

藍染「雛森くんに怒られても知らないよお前。ヘヘヘ」

ウルキオラ「・・・俺は井上織姫派だから」

藍染「嫌な予感が」

グリムジョー「当番だとさ」

ザエルアポロ「マジか」

ウルキオラ「・・・」

グリムジョー「どうした?」

ウルキオラ「藍染に騙されてるぞ」

グリムジョー「俺もそこまでバカじゃ」

ウルキオラ「なら雛森さんがあんなダメ男のために俺たちに負担を負わせると思うか」

ザエルアポロ「確かにね」

グリムジョー「あの野郎!」

ウルキオラ「・・・」

藍染「許して許して!」

グリムジョー「うるせえ!」

藍染「雛森くんも見てないで!」

雛森「グリムジョーさん。好きな風にやってください」

グリムジョー「いいんすか!」

雛森「虚閃でやってもいいですよ」

グリムジョー「覚悟しろよ藍染」

藍染「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

ウルキオラ「どうせ怪我してもすぐ治るだろ」

ザエルアポロ「ねえ藍染」

藍染「な、なんだよ」

ザエルアポロ「斬魄刀って擬人化するみたいだね」

藍染「えっ!?」

雛森「そうか藍染元隊長には思い出が無いんですよね・・・」

藍染「教えてくれ!」

雛森「お買いもの行って来てくれたら・・・」

藍染「行くから!」

雛森「はい。ここに書いてありますから。お釣りは勝手に使わないでくださいね」

グリムジョー「厄介払いできたっすね」

雛森「邪魔ですからあれ」

ウルキオラ「斬魄刀の話。教えてくださいよ」

グリムジョー「そんな事があったんすか!」

雛森「はい」

ウルキオラ「大変ですね」

雛森「私はほとんど寝てましたからね・・・」

グリムジョー「あいつのせいっすよね」

雛森「そうです。刺されたりシロちゃんと戦わされたり・・・」

ザエルアポロ「こんな小柄なのにあんな大型犬を・・・」

ウルキオラ「やっぱりこの人は強い」

グリムジョー「さすがは雛森さんだぜ」

雛森「あれ?グリムジョーさんは」

ザエルアポロ「あそこで缶蹴りしてます」

グリムジョー「おいハゲ。缶を素手で持つな」

一角「ああん!?誰がハゲだコラ!」

射場「喧嘩したらアカンって言ってるやろ!」

恋次「隙だらけっすよ」

グリムジョー「ほら見ろ!恋次に蹴られたじゃねえか!」

一角「うるせえよ!」

弓親「いい歳して缶蹴りだなんて・・・美しくないね」

ウルキオラ「弓っちもやりたいんだろ」

弓親「弓っち・・・だと・・・?」

ウルキオラ「おい手を休めるな」

藍染「来る日も来る日も草刈り・・・」

雛森「3人が来てもう1年ですね」

ウルキオラ「死神や破面にとっての1年なんてね」

檜佐木「おいウルキオラ。何だよ用事って」

ウルキオラ「檜佐木の斬魄刀でこの雑草を」

檜佐木「断る」

ウルキオラ「・・・吉良なんて毎日ここに来ては雑用してるんだぞ」

藍染「檜佐木くん!ほら手伝ってよ」

檜佐木「こいつは刈り取っていいのか」

ウルキオラ「いいよ」

藍染「えっ・・・」

グリムジョー「バカの相手は疲れるぜ」

ウルキオラ「ならやめろ」

ザエルアポロ「楽しそうだ」

雛森「お客さんですよ」

グリムジョー「客?」

スターク「久しぶり」

藍染「スターク!久しぶりだな」

スターク「・・・触るな」

藍染「お前まで言うか!」

スターク「ちょっといいか」

グリムジョー「?」

グリムジョー「なん・・・だと・・・?」

ウルキオラ「バラガン爺さんが」

ザエルアポロ「あんなに元気だったのに」

スターク「爺さんももう歳だから・・・急に」

グリムジョー「急すぎる。あの爺さんが!」

スターク「もう長くは無いらしいぜ」

ウルキオラ「それで」

スターク「後継者を」

藍染「そうか私が王に・・・」

スターク「若いグリムジョー、ウルキオラ、ノイトラ、ザエルアポロの中から選ぶらしいぜ」

藍染「私は?」

スターク「・・・誰だお前?」

グリムジョー「俺は帰らねえぜ」

ザエルアポロ「我儘言うなよ」

ウルキオラ「・・・」

グリムジョー「雛森さんや恋次や一角と別れるなんて俺は嫌だ!」

藍染「私から見たら是非とも消えて欲しい・・・」

ウルキオラ「・・・爺さんは俺たちを孫のように可愛がってくれた」

ザエルアポロ「爺さん・・・」

ウルキオラ「帰る時が来たのかもしれんな」

ザエルアポロ「悲しいけど・・・グリムジョー?」

ウルキオラ「どこ行ったんだあいつ」

藍染「神よ・・・こいつらを消してくれ・・・神よ」

グリムジョー「俺は帰らねえぞ・・・絶対に・・・」

雛森「どうかしましたか?」

グリムジョー「雛森さん」

雛森「?」

グリムジョー「爺さんが死にそうっす」

雛森「お爺さんが?」

グリムジョー「俺。ここに居たいっす。帰りたくないっす」

雛森「一度帰った方がいいですよ」

グリムジョー「帰ったら二度と戻って来れない気がするんすよ」

雛森「・・・」

グリムジョー「どうしたらいいんすか俺」

雛森「帰った方がいいです」

グリムジョー「・・・」

雛森「お爺さん。死んじゃったら二度と会えないですよ?」

グリムジョー「知ってるっす」

雛森「会いに行きましょうよグリムジョーさん」

グリムジョー「でも俺」

雛森「行ってください。お爺さんのために」

グリムジョー「爺さん」

雛森「三人が帰って来るまで私ずっと待ってますよ」

グリムジョー「俺。行くっす」

藍染「涙目のグリムジョー・・・クスクス」

ウルキオラ「こうやって4人で食う飯も最後か」

グリムジョー「・・・」

ザエルアポロ「寂しくなるね」

ウルキオラ「俺たちが居なくなったら雛森さん一人に」

雛森「平気です」

藍染「私は残るから心配するな」

グリムジョー「最後の飯だ。味わって食おうぜ」

ウルキオラ「ああ・・・」

ザエルアポロ「・・・」

雛森「しばらくどこか行っててくださいね」

藍染「うん・・・」

グリムジョー「元気でなハゲ」

一角「ハゲじゃねえって言ってんだろ!」

グリムジョー「弓っちも」

弓親「その呼び方やめろ」

グリムジョー「恋次」

恋次「おう」

グリムジョー「雛森さんはいい人だ。だから」

恋次「任せとけ」

グリムジョー「射場」

射場「?」

グリムジョー「シロちゃんにヨロシク」

射場「誰じゃシロちゃんって」

ウルキオラ「黒崎一護」

一護「帰るんだってな」

ウルキオラ「・・・」

一護「ウルキオラ。お前に合わせたい人が居るんだ」

ウルキオラ「朽木ルキアだな・・・?」

一護「違う」

ウルキオラ「石田雨竜」

一護「違う」

ウルキオラ「でも石田もルキアも居るから」

白哉「人の妹を呼び捨てに・・・」

一護「井上!お前の出番だ」

織姫「は、はい!」

ウルキオラ「ありがとう・・・ありがとう・・・」

ザエルアポロ「・・・」

檜佐木「・・・」

ザエルアポロ「げ、元気で」

檜佐木「お、おう」

涅「へぇ帰っちゃうんだネ」

ザエルアポロ「マユリさん」

檜佐木「仲いいのお前」

ザエルアポロ「それなりにね」

涅「あげるよ。これ」

ザエルアポロ「マユリさん・・・気持ち悪いけどいい人だアンタは・・・」

檜佐木「知らんぞ絶対にその中身はあれだ・・・」

日番谷「お前は帰らないの」

藍染「私は残るよ。ここに」

吉良「死なないかな・・・」

雛森「燃やして凍らせて首を撥ねたら死ぬんじゃないかな?」

藍染「えっ!」

雛森「シロちゃんと吉良くんも手伝ってね」

日番谷「いいぜ」

吉良「綺麗サッパリ終わらせよう」

藍染「やめて!」

日番谷「お前のせいで雛森刺したんだよな。殺されかけたし」

吉良「貴方のおかげで雛森くんと戦わされたり」

雛森「死んでください藍染元隊長」

藍染「ひえー」

グリムジョー「帰るぜ」

ウルキオラ「黒崎一護、井上織姫、石田雨竜、朽木ルキアまたな」

黒崎「素直に井上だけに言えばいいだろ」

ザエルアポロ「いい所だったここは」

雛森「お元気で」

グリムジョー「忘れねえっす。雛森さんやみんなの事を」

ウルキオラ「俺たちが帰って来るまでに大きくなっててくださいね。胸を」

ザエルアポロ「ありがとうございました雛森さん」

雛森「私ずっと待ってますからね3人の事を!」

藍染「帰ってくるな・・・帰ってくるな・・・」

グリムジョー「帰ってくるっすよ。俺たちは・・・」

グリムジョー「爺さん!」

バラガン「どうした?」

ウルキオラ「・・・あれ」

ザエルアポロ「元気じゃないか!」

バラガン「若い奴が居ないと暇で暇で」

ノイトラ「そうだぜ俺を差し置いて!」

グリムジョー「ネリエルの尻でも追っかけてろ」

ウルキオラ「戻っていいのか・・・?」

バラガン「後1000年は余裕だ!」

スターク「見事に騙されたな3人とも」

グリムジョー「ざけんな!」

ウルキオラ「言って良い事と悪い事があるんだぞ!」

スターク「悪い悪い」

雛森「三人が帰ってもう1か月か」

恋次「ああ」

日番谷「・・・」

藍染「平和だ・・・平和だ・・・」

雛森「元気にしてるかな」

グリムジョー「元気っすよ」

ウルキオラ「うん」

ザエルアポロ「阿散井恋次。相変わらず暇そうだね」

恋次「お、お前たち・・・何で」

グリムジョー「手違いだ」

恋次「手違い・・・だと・・・?」

藍染「黒棺!」

ウルキオラ「はい凄いですね。拍手拍手」

藍染「・・・」

グリムジョー「戻って来たっす俺たちは」

雛森「はい!そちらの方は」

ウルキオラ「ノイトラ。筋金入りの変態です」

ノイトラ「誰がだ!」

ザエルアポロ「お前だよ」

グリムジョー「こいつも入隊させてやってください」

雛森「いいですよ。また賑やかになりますね」

藍染「・・・平和が崩れ去った・・・」

ウルキオラ「終」

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