中沢「『円環の理』」 (55)

仁美「あの、今週の日曜日って何か予定はありますかしら……」

上条「……うん、ごめんね。その日もレッスンに使わなきゃならないんだ」

仁美「そうでしたか……」シュン

上条「いつもいつもタイミングが合わなくてごめんね」

仁美「そんなことお気になさらずに……私、頑張ってる上条君のことが大好きですから!///」

上条「あはは……うん、じゃあまた明日学校で」プツッ


上条「ふぅ……やっぱり女性と話すのは疲れるなぁ」

上条「『大好き』なんて聞いてるこっちが恥ずかしくなってきちゃうよ」

上条「……まぁそんなもんだよね。あ、日曜といえば」ピッピッ

プルルルルルルルル…ガチャ

中沢「もしもし中沢ですけど」

上条「あ、中沢?僕だけど……///」

中沢「か、上条か///どうした?」

上条「日曜日の件なんだけど、うまい具合に予定が空いたんだ!」

中沢「ホントか!?じゃあ予定通り……」

上条「一緒に出かけられるね!///約束だよ!」

中沢「おう!また学校でな!///」プツッ


上条「えへへ」

ーーー次の日、学校

さやか「えーっ、恭介のやつまたレッスン?」

仁美「そうなんですの……最近ずっとこんな感じで」ショボーン

さやか「ったくバイオリンと仁美どっちが大切なんだか……ねぇまどか?」

まどか「……よし」

まどか「上条君を尾行しよう!」ドーン

仁美・さやか「!?」

さやか「ちょっとちょっとまどか、何でまたそんな」

まどか「だっていつも仁美ちゃんと予定が合わないなんて、こんなの絶対おかしいよ。それに……」

仁美「それに?」


上条「あっはは、くらえ~」ペチペチ

中沢「ちょっ、やめろよ上条!///」

上条「あ、そうだ!日曜のお出かけの件……」

中沢「わかってるって。じゃあ10時に駅前な」

上条「///」

さや仁美「」

まどか「ね、やってみる価値は大アリだよ!」

さやか「あいつってホント馬鹿……」ドンビキ

仁美「禁断の愛の形ですわ……」ガクガク

まどか「じゃあ、早速今週の日曜に決行ー!」

ーーー日曜日、駅前


さやか「たしか10時に駅前って言ってたけど」

仁美「本当に上条君たちくるのかしら……」

まどか「あっ見て、中沢君だよ!」


中沢「おっせーなー」ソワソワ

中沢「あいつ約束忘れてんじゃ……あっ」

上条「おーい、中沢ーっ」タッタッ


まどさや仁美「!!」

上条「ごめん中沢、待った?」アセアセ

中沢「お、俺も今来たとこだよ。それより行こうぜ」

上条「うん!」パァァ


さやか「……これは」

仁美「あぁあああ……嘘ですわ嘘ですわ……」

まどか「あっ、二人が行っちゃうよ!私たちも追いかけよう!」ダッ

まどか「ーーーで、二人仲良く手をつないでカラオケに入ってっちゃったわけだけど」

仁美「うぅ……」シクシク

さやか「あーもーっ、許せない!オクタヴィアァァアアア!!」ピカァアアア

まどか「ま、まってさやかちゃん!私にいい考えがあるの!」

ーーーその日の夜、ほむホーム

ほむら「あー暇だわ、悪魔化でもしちゃおうかしら」ダラダラホムホム

ピンポーン ホムラチャーン

ほむら「っ!まどか!?」ガバッ

ほむら「今開けるわ!!」メガネカケー

ドドドドド…ガチャッ!

ほむら「ま、待たせてごめんねまどか!それにさやかさんに……志筑さん?」

まどか「(うわぁはやっ)き、今日はね、ほむらちゃんにお願いがあってきたの!」

ほむら「お願い?(上目遣いのまどかも最高ね……)」

まどか「うん!えっとね」ゴニョゴニョ

ほむら「……なるほど、わかったわ(耳が妊娠するぅううう)」

さや仁美「……?」

ーーー翌日、学校

まどか「(じゃあ昨日の打ち合わせ通りに……)」

ほむら「(私が時を止めて、まどかと二人で上条君に深刻なダメージを与える)」

まどか「(再び入院した上条君のところへ仁美ちゃんが毎日お見舞いに行って、二人の仲は元通り!ティヒヒ、我ながら完璧な作戦だよ!)」

さやか 「(うわぁ、えげつない)」

和子「……というわけでこの場合はhave toですか?それともmustですか?はい、中沢君!」ビシィ

中沢「えぇっ、えっと……ど、どっちでも良いんじゃないかと……」

和子「その通り、どっちでもよろしい!はい、じゃあ次の問題。上条君」

上条「はい」ガタッ


まどか「(今だよ、ほむらちゃん!)」

ほむら「(任せて!)」スッ

ほむら「(時間停止!)」カシャッ

ほむら「あぁああああまどかまどか!私のまどか!なんて愛くるしいのかしら!」

ほむら「この丸っこい字!可愛らしい落書き!あああ全てが愛おしいわ!抱きしめちゃう!」ムギュー

まどか「わわっ、ほむらちゃんなんで抱きついてるの!?」

ほむら「こっこれはその、なんていうか、愛よ!!」ホムーン

まどか「(ほむらちゃんがおかしい……)そ、それより早くしないと魔法が解けちゃうよ!」

ほむら「そうだ、忘れちゃってたね(ホモ共とか正直どうでもいいわ……まどかと居たい)」

まどか「でもダメージを与えるって、具体的には何すればいいんだろう」

ほむら「んー、銃器はさすがに使えないし……金的を蹴り上げる、とか?」

まどか「なるほど、その手があったね!」

ほむら (えっ嘘、やるの?)

まどか「よーし行くよーっ!それ!」バシッ

ほむら「念の為もう一発」ドゴォォ

まどか「駄目押しにあと二発!」バシッバシッ


まどか「ウェヒヒ、このくらいでいいよね!」

ほむら「時間停止解除!」カシャッ

ほむほむが蹴った時に動かないのですか

>>31
あ、ホントだごめん

上条「ぐぁああぁあああぁあああぁあああぁ」ガターンゴロゴロ

さや仁美中沢その他「!?」

和子「だ、大丈夫上条君!?今すぐ保健室に!鹿目さんっ」

まどか「ティヒヒ、はーいっ」タタッ

ほむら (私たちの戦いって、これで良かったんだっけ)

仁美「か、上条君……?」オロオロ

さやか「あーあ」


中沢「……!」

ーーー数日後、病院

仁美「今日はドビュッシーのCDを持ってきたんですの!」

上条「……あぁ、毎日ありがとうね志筑さん」ボーッ

仁美「さ、最近どうですの?バイオリンの方は……」

上条「この怪我じゃ、コンクールはおろかレッスンさえできないってさ」ボーッ

仁美「そうですか……」

上条「……」ボーッ

仁美「ま、また来ますわね上条君っ」ダッ

上条「……」ボーッ

コンコン …ガチャッ


中沢「……よぉ上条」

上条「中沢!」ガバッ

中沢「おい、怪我に響くって!」

上条「……動かないんだ」

中沢「え?」

上条「もう動かないんだ……僕の……僕は!」バシッ

中沢「やめろ上条っ!」

上条「動かないんだ……もう勃つことさえない……こんなナニなんて……」

中沢「大丈夫だ上条!諦めなければきっといつか……」

上条「諦めろって言われたのさ……今の医学じゃ無理だって」

上条「僕のEDは治らない……奇跡か魔法でもないかぎり、治らない……」


中沢「……あるさ」


上条「え……?」

中沢「奇跡も、魔法も、あるんだよ」


QB「……」

ーーーその夜、仁美邸

仁美「最近、何を話しても上条君はうわの空」

仁美「怪我がショックなのは分かりますけど、もう少し……」

仁美「もう少し優しく接してくれても良いのではなくて?!」

仁美「……う、うぅ」ボロボロ

ウワァアアアアアン ナイトメアブワァアアアアア

ーーー仁美ナイトメア結界内

マミ「またあの子のナイトメア?
ここのところ毎日じゃない」

ほむら「まぁその、最近色々あって……」

まどか「おっかしいなぁ、良い案だと思ったんだけど」

さやか「いきなり金的蹴り上げといてよく言うわ」

杏子「突然叫んだかと思うと股間押さえてのたうち回るからな。びっくりしたよ」

まどか「ティヒヒ」

べべ「マジョマンコカマンベール!マジョマンコカマンベール!」

QB「キュッ、キュウ!」

マミ「お喋りはまた後にしましょう。さぁ、行くわよみんな!」

まどほむさや杏子「「「「はい!」」」


クルクルピカァアアア ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット!

マルマルフトッテメシアガレー! バックーン


マミ「……ふぅ、みんなお疲れ様」

さやか「いやー今日も頑張ったなー」

杏子「あー腹減った!紅茶とケーキが食べてーなー」チラッ

まどか「ウェヒヒ、杏子ちゃんそればっかり」

マミ「しょうがないわねぇ、みんなうちに寄っていくー?」

まどさや杏子「「「はーい!」」」


ほむら「……ごめんなさい、今日は私行けないの」

すまん、限界だ寝る
続きはちゃんと考えてるから、保守してくれてたら嬉しいなって
おやすみ

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