舞園「リセットしましょう」 (195)

このスレ自体がVIPでやってたが完結する前に連投規制の影響で落ちた……
元ネタがVIPだからVIPで完結させたかったが、このままだと今日中に終わらないので、こちらで書かせていただきます
注意書きなどは2から……


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385382895

舞園「リセットしましょう」
苗木「そうだね」

これはログ速から拾ってきた「舞園」というキーワードの含まれるVIPのスレ群をネタにしたSSです
※スレ群というのは、立て逃げスレ、未完SSスレ、釣りスレ、1レススレ、糞スレなど

つまり、舞園SSの残骸を片っ端から拾ってきて魔合体・魔改造したスレ
みんなの力が合わされば絶望に勝てるって先生が言ってた
※基本スレタイからの連想、ところにより書き込まれていたレスを再利用させていただきました

人のものを利用した短編(連作?)SS集に近いかもしれません。ある意味、リセットというよりリサイクル
※ある意味、規模の大きい乗っ取りです。もしくは舞園スレの総供養。まぁ、ある意味今日が命日ですし
※基本乗っ取りのノリなので、スレの選択およびその利用度合いにばらつきがあるかもしれませんが、ご容赦を

このスレを開くような方なら分かると思いますが、普通に下ネタなスレタイもあります
※詳細なガチエロはないので、パンツは脱がないでね

上記を見ればあたりまえだけど、メインは舞園さん
※スクールモードや通信簿のネタバレもあります。

似たようなネタが多数あり
※添い寝系マジ多すぎぃ

⇒それでよければ、次レス以降に……

舞園「それでは、一つ目を……」
苗木「……始めるよ!」


【舞園「私と一緒に寝てくれませんか…?」 苗木「それは違うよ!」】


苗木「お、同じ部屋はまずいんじゃないかな……!」

舞園「もし誰かに襲われるかもしれないと思うと不安で眠れないんです」

舞園「でも苗木君がすぐそばにいてくれたら安心して眠れそうなんですけど…」

舞園「…ダメですか?」

苗木「…わ、わかったよ」

苗木「じゃあ僕は隅っこで眠っているから」

舞園「いいえ、一緒にベッドで眠ってください」
   もし苗木君が風邪でも引いたら大変です」

苗木「…え?」

舞園「…?」

苗木「そ、そんな風に首を傾げられても…」

舞園「やっぱり、ダメですか…?」

苗木「う、うん……」

舞園「私と一緒に寝てくれませんか…?」ジワリ

苗木(な、涙……)

舞園「私…怖くて……殺すとか殺されるとか……そんなことばかり頭をよぎって……」ポロポロ

舞園「おかしくなっちゃいそうなんです……」

苗木(舞園さん……)

舞園「だから…苗木君……一緒にいてください……」

苗木(…………)

舞園「ダメ……ですか………? そう…ですよね……」

苗木(………………………………)

舞園「ご、ごめん…なさい……迷惑かけて…………」

苗木(………………………………………………………………)

舞園「やっぱり……帰ります…………お邪魔しました……」

苗木「それは違うよ!」

舞園「えっ…」

苗木「迷惑なんかじゃない!」

苗木「舞園さんが怖がっているんだ。そんな舞園さんの頼みを迷惑だなんて……」

苗木「絶対に! ボクは思わないよ! 絶対にだ!」

舞園「苗木君……」

苗木「だから遠慮しないで! 舞園さん……遠慮しないでいいから!」

舞園「……はい! ありがとうございます……」

苗木(やった。舞園さんが泣き止んでくれた)

舞園「…………そ、それじゃあ」ギュッ

苗木「……え?」ドクン

舞園「今晩はよろしくお願いします」ギュゥ

苗木「う、うん……そそそそうだね……」ドクンドクン

苗木(わ、忘れてた……。やばい、心臓がやばい……)

舞園「あ……苗木君はシャワーはまだですか?」

苗木「しゃ、シャワー!?」ドクンドクンドクン

苗木(ど、どういうこと…寝るって!? あれ?」

舞園「私、すぐ眠れるように……もう浴びて来たんですけど…」

苗木「うん、分かってた…」

苗木(そういう意味じゃないってことくらいね! ははははは……)

舞園「…?」


【苗木「舞園さんと眠ることになった……」】


苗木(緊張して眠れないなぁ…)

舞園「…苗木君、まだ起きていますか?」

苗木「…え?あ、起きてるけど」

舞園「…その、眠れないので手を繋いでも良いですか?」

苗木「…え、い…いいけど」

舞園「…よかった、では」ギュッ

苗木(どうしよう…胸が高鳴って余計に眠れなくなったよ……)ドキドキ

舞園「…苗木君」

苗木「…は、はい!何かな?」

舞園「…ちょっとくっついても良いですか?」

苗木「…え、えぇ!?」

舞園「……ダメですか?」

苗木「あ、いや……その、いい…けど」

舞園「よかった…、ふふふ…私、苗木君とくっついていたら安心して眠れそうなんです」スリスリ

苗木「そ、そう……」ドクンドクン

舞園「うふふ……!」スリスリ

苗木「…………うん」ドクンドクンドクン

舞園「苗木君あったかい……です…………」クンクン

苗木「…………うん」ドクンドクンドクン

舞園「今夜は安心して眠れそうです……」ムニャ

苗木「…………うん」ドクンドクンドクン

舞園「おやすみなさい……」

苗木「…………うん」ドクンドクンドクン

舞園「……zzzzz」

苗木(ボクはそうして舞園さんと一緒に眠った……)

苗木(正確に言うと……舞園さんは眠って……ボクは眠れなかった……)

苗木(眠れるはずない……)

舞園「……zzz…ん…苗木君……えへへ…………」

苗木「こんな幸せそうな顔見せられたら……! 」ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン


【苗木「舞園さんが頬擦りしてきて眠れない…」】


舞園「…苗木君」ピトッ

苗木「ま、舞園さんっ…!? 起きて!?」 ビクリ

舞園「…んふふ」スリスリ

苗木「あ、あの…あまりくっつかれると熱くて眠れないんだけど…」

舞園「…zzz」

苗木「……寝てるんだ」

苗木(じゃ、じゃあ今のうちに離れてっ…と)グイッ

舞園「…んんっ」ガシッ

苗木「ちょ…っ!?」

苗木(首に抱きついてきた…!?)

苗木「いや、あの…離れてもらわないと眠れないんだけど…」

舞園「苗木君……zzz」スリスリ

苗木「…困ったな」ドキドキドキドキ


【苗木「舞園さんが気になって仕方ない・・・」】
※スレタイのみ利用


苗木「舞園さん……本当にもう寝ちゃったんだよね?」(小声)

舞園「……zzz ……ん……」ギュッゥゥゥ

苗木「…………!」

舞園「………なえぎ……くん……」

苗木「…………?」

舞園「あったかい……ですぅ……zzz」ギュゥゥゥ

苗木「…………!!」

舞園「……なえぎくん。……zzz……きいて……」スリスリ

苗木「…………??」

舞園「…………すき……zzz……」

苗木「……!? ……!! …!!!?!?」

舞園「だいしゅき……で……すぅ…zzz」

苗木「……!? ……!? …!? …!!!?!? ……!!!!!!!!!!」


苗木(こ、今度はボクの方が睡眠不足でおかくなりそうだよ……)

苗木(好きって……ボクのことで……でいい……んだよね?)

苗木(それとも……寝言……? 特に意味はない寝言……?)

舞園「…………」スヤスヤ

苗木(どういうことだよ、舞園さん! 説明してよ!)

舞園「……えへへ。……冗談…ですよ」ニヘラ

苗木(……え?)

舞園「私…エスパーですから……」ニッコリ

苗木(ど、どういうこと? 起きてるの?)

舞園「…………助手です」キュッ

苗木(どこまでが本当なのかもう何が何だか分からないよ!)

舞園「……zzz ……………」

苗木(舞園さんが気になるううううううううう。うわあああああああああああ)


~~~~~~~~~~

苗木(しかも……このときボクは思ってもみなかった…………)

舞園「…………」スゥスゥ

苗木(まさか……その後、舞園さんが毎晩のように……ボクの部屋に添い寝に来るなんて……)

苗木(まったく……思ってなかった……)

苗木(おかげで舞園さんが誰かと殺し殺されたりの関係にならなくて済んだから良いのかもしれないけど……)

苗木(今度はボクの方が睡眠不足でおかくなりそうだよ……!)

苗木「…………」

舞園「……zzzz」ニコニコ

苗木「………!」

苗木(まぁ! ……けど!!)

舞園「…………」ニコニコ

苗木(舞園さんの嬉しそうな笑顔を見てると我慢できる気がしてきた……!)

苗木「おやすみ……。舞園さん…………」(小声)

舞園「……zzzz」ウフフ

⇒添い寝編1終了


舞園「リセットです!」


舞園「別の世界に行きます!」

苗木「それぞれの話で設定に食い違いがあるかもしれないけど」

苗木「きっと色々な世界があるということで……」

舞園「もしかしたら……繋がっているかもしれないですけどね」

舞園「つまり……また、あとでまた私が苗木君に添い寝の続きをしてもらうかもしれません」

苗木「ははは……」

舞園「では……行きましょうか」


【舞園「苗木君、お茶淹れたんですけど飲みませんか?」】
※スレタイのみ利用(今後は書かないが、スレタイのみのものも多い)


苗木「急にどうしたの?」

舞園「コーヒーやミルクティーなど入れるのが上手な人が多いですよね。うちのクラス」

苗木「……味にうるさい人がいるからね」

舞園「ですから、次は普通の緑茶あたりにはまる人が出てくるかなって思いまして」

舞園「あえて練習してみてるんです」

舞園「紅茶みたいに、温度や水も大切なんですよ」

舞園「うふふ……。ちょっと通な感じがしませんか?」

苗木「へぇ……。あ……、本当だ。なんかおいしい」

舞園「良かったです!」

苗木「大神さんとかがすごい喜びそう!」

舞園「朝日奈さんも最近和菓子にはまってるみたいですし、あの2人の練習が終わったら、今度持っていきましょうか?」

苗木「それ、すごいいいと思うよ!」

舞園「他だと大和田君、石丸君なんかも好きそうですよね」

苗木「意外とコーヒーや紅茶より好きな人が多い……?」

舞園「なんだかんだで日本人ってことなんですかね?」

苗木「まぁ……。まだ緑茶が好きだって決まったわけじゃないけどね……」

舞園「じゃあ! かけましょうか!?」

苗木「え!?」

舞園「私は4人とも好きだと思います!」

苗木「ボ、ボクもどちらかと言うと、そうだと思うよ!?」

舞園「先着1名までです」

苗木「えぇ…………」

舞園「賭けるものは、明日の放課後の時間です!」

苗木「へ?」

舞園「それでは、試してきますね!」

苗木「舞園さん!?」

舞園「どっちにせよ、デートですよ、苗木君」

⇒学園ほのぼの編1 完


【苗木「舞園さんに料理作ってもらったらラー油が出てきた…」】


苗木「ラー油?」

舞園「はい、ラー油です! 手作りです」

苗木「えぇ……」

セレス「そして、こちらが餃子です」

苗木「せ、セレスさん!?」

舞園「では、セレスさん。こちらが頼まれていたラー油です」

セレス「はい、舞園さん。これがわたくしのオススメする宇都宮の餃子ですわ」

苗木「……?」

舞園「はい、ちゃんと3人分ありますね」

セレス「それではいただきましょうか?」

苗木「え……? え?」

舞園「あ、おいしいです。苗木君もはやく食べてみてください」

苗木「あ、うん……。本当だ!? おいしい!」

セレス「わたくしのおすすめですから」

セレス「あら、このラー油も中々ですわね」

舞園「でしょう……! 父が好きでしたので、作るのを練習したんですよ」

セレス「お父様への愛とラー油に対する確かな愛を感じます。合格ですわ」

舞園「ありがとうございます」

セレス「今後もご贔屓させていただきましょう」

舞園「よろしくお願いします」

苗木「2人ともいつの間にそんなに仲良くなったの?」

セレス「衣食住は重要ですわよ」

舞園「ですね」

女子2名「「うふふふふふふふふふふふふ」」

苗木「……………………」

苗木「まぁ、仲が良いのはいいことだよね……」

苗木「あ……!」

苗木「やっぱおいしい」ムシャムシャ

⇒学園ほのぼの編2 完


【苗木「舞園さんにオタ芸してみるよ」】


*     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *    。

      +    。  |  |     舞園!
   *     +   / /   +    。     +    。 +    *
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +  ./ 》〉   。     +    。   *    。
      ,-     f    | | ∧_∧      舞園!

      / ュヘ    | *  ヽ ヽ ´∀`)_    。     。
     〈_} )   |      ヽ    _ヽ          〉
        /    ! +    。 .|  ({__〉 +      ○ノ   舞園♪
       ./  ,ヘ  |       |   |         <ヽ |
 ガタン ||| j  / |  | |||    ||| .| ,ヘ \ || |||ガタン i!i/, |i!ii ガタン


舞園「」

苗木「ふぅ……。どうかな、舞園さん! 頑張って覚えて来たんだけど!」

舞園「え、え、えええっと。ど、どうしたんですか。苗木君……急に?」

苗木「舞園さんに感謝の気持ちを伝えたくて……。今、オタ芸ってのがアイドルファンの間で流行ってるんでしょ?」

舞園「……」フルフル

苗木「……え?」

舞園「……誰から聞いたんですか?」

苗木「……山田クンだけど。3次元はダメだけど、オタの付くものなら任せなさいって……」

舞園「セレスさ~ん! お願いします~!」

  「合点承知ですわ!
   やまだあああああああああああああああああああああああああああああああ!」

  「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」

  「このブタがああああああああああ! 巣から出てくんなって言ってんだろおおおお!」

  「すみませぬすみませぬ。豚めが調子に乗ってしまいました……! あべし!」

苗木「…………」

舞園「すぐ人を信じちゃうんですから……」

舞園「そんなんじゃすぐ悪い人に騙されちゃいますよ」

苗木「……気をつけるよ」

舞園「うふふふふふふふ……」


  「ぬほおおおおおおおおおおおおおお。それは私達の業界でも拷問ですううううううう!」

⇒学園ほのぼの編3 完


【舞園「こう、寄せて、上げるんです」ムニュ】


霧切「寄らない……」

舞園「そんな……」

舞園「だって、私と霧切さんの間でサイズは1cmしか違わないはずじゃ……」

霧切「寄らないものは寄らない……」

舞園「…………」

霧切「寄らない……」

舞園「ご、ごめんなさい……」

霧切「……えい!」ペシ

舞園「キャッ……」

霧切「えいえい」ペシペシ

舞園「キャッ、ちょ、痛い、痛いです」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

霧切「ふぅ……嫌になるわね」

舞園「……そ、そうですね」

霧切「今度、ケーキとコーヒーでもおごってちょうだい。ケーキはチーズとかクリームとか乳製品を多めにつかった奴」

舞園「……はい」

⇒学園ほのぼの編 4 完


【舞園「私、実はカナヅチなんです…」 苗木「…え?」】
※実際の舞園さんは泳げるかどうかは分かりません


舞園「だから苗木君、私に泳ぎ方を教えてくれませんか…?」

苗木「ボクより朝比奈さんに教わった方がいいんじゃ…」

舞園「朝比奈さんは今取り込み中で頼みづらいから苗木君にお願いしているんですよ、ダメですか…?」

苗木「あ、うん…いいけど」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

舞園「…………」バシャバシャ

苗木「……だいぶ上手くなったね」

舞園「…………」プハァ

舞園「そうですね……」

苗木「息継ぎもできるようになったし……」

舞園「そうですね……」

苗木「どうしたの? 嬉しそうじゃないね?」

舞園「いえ! そ、そんなことはないですよ!」

苗木「そう?」

舞園(苗木君がびっくりするくらい手際がよくて……何も起きなかったな)

舞園「苗木君……教えるの上手ですね?」

舞園(ちょっとだけ……、デート気分も味わえると思ったんですけど……)

苗木「昔、妹に泳ぎ教えてたからかなぁ?」

舞園(なるほど……。妹扱いされていたわけですね……)

苗木「けど、舞園さんも覚えるのが早かったね! さすがだよ!」

舞園「えへへ……。運動神経自体はあるんですよ! 踊ったり跳ねたりしてますし」

舞園(けど、いいかな。頼りがいのある苗木君も……かっこよくていいかも)

苗木「じゃあ、次はクロールやってみる?」

舞園「……はい!」

舞園(これはこれで……)

⇒学園ほのぼの編 5 完


モノクマ「リセット」


モノクマ「ここらでリセット一度リセットだよ! うぷぷぷぷ」

モノクマ「幸せな学園生活とかよくないよね」

モノクマ「よーし、そろそろボクも頑張るぞ! 少しでもカオスになるように」


【舞園「私は苗木くんが大好きです」 舞園「僕も愛してるよ!(裏声)」】
※なぜか元レスではモノクマじゃなくて霧切さんだった。霧切さんはあんなに嫌な子じゃないと思うよ
※そこで、霧切さんをモノクマに置き換えてみた。意外としっくりきた(それに合わせてセリフも変更)
※ある意味、クマとしての一生を嫌がらせに費やしている奴なので、風評被害には当たらないね(真顔)
※とりあえず、全部黒幕が悪い。この世の対立煽りは全員モノクマヘッドつけてるに違いない。


舞園「苗木くん嬉しいです」マクラチュッチュ

舞園「例え他のみんなを敵に回しても僕は君のことが好きなんだ!(裏声)」

舞園「苗木くん……」マクラクンカクンカ

舞園「舞園さん、僕が君をここから助け出してみせるから(裏声)」

舞園「そんな……危険なことしないでください、私は苗木くんさえいてくれれば……」マクラクンスリスリ

舞園「でもこのままだと一生ここで過ごさないといけなくなっちゃうよ(裏声)」

舞園「私、苗木くんとならここで一生を過ごすことになっても構いません!」マクラギュゥー

舞園「舞園さんありがとう、嬉しいよ……(裏声)」

モノクマ「…………」

舞園「…………」

舞園「……い、いつからそこに?(汗)」

モノクマ「気にしないでいいよ! 続けて!」

舞園「さ、さーて。もう夜時間だから寝ませんとねー」

モノクマ「まだ眠くないよ! 舞園さんはもう寝ちゃうの!?」

舞園「それはアイドルですから、お肌のために睡眠時間は大切なんですよ」ニコッ

モノクマ「…………」

舞園「…………」

モノクマ「例え他のみんなを敵に回しても僕は君のことが好きなんだ(笑)」

舞園「ほぼ最初からいたんじゃないですか!やめてください!」

モノクマ「でもこのままだと一生ここで過ごさないといけなくなっちゃうよ(笑)」

舞園「わーわー!聞こえません!聞きたくありません!」

モノクマ「……舞園さん、ちょっといいかな?」

舞園「うう、何ですか? これ以上の嫌がらせはやめてくださいね……?」

モノクマ「あのままボクに気付かなければ、流れ的に次は……濡れ場シーン突入であってる? ハァハァ……」

舞園「この性悪クマ!!」


モノクマ「まぁいいや、本当は江ノ島さんについての相談があったんだ」

舞園「……江ノ島さんの?」

モノクマ「うん、江ノ島さんの発言って重要な手がかりになっちゃいそうだから、どうにかしたいと相談したかったんだ」

舞園「……??」

モノクマ「けどもうどうでもいいかな、冷静に考えると江ノ島さんはいつものことだから仕方ないよ」

舞園「どういうことですか? まさか江ノ島さんに何かあるんですか……?」

モノクマ「今日は帰ることにするよ、そうそう」カチッ

 『私は苗木くんが大好きです』 『僕も愛してるよ!(裏声)』

モノクマ「相談は明日苗木クンとすることにしたから。おやすみ! いい夜を!」

舞園「」

 バタンッ










舞園「終わった……こんなの、苗木くんに引かれた挙句に嫌われちゃいます……うわぁぁぁ……」ポロポロ



【モノクマ「舞園さんと苗木クンは結ばれない運命だよ」苗木「それは違うよ」】


舞園(次の日、私が近くにいるのに声をかけられないことを知って、モノクマさんは苗木君に言います)

モノクマ「幼馴染は絶対結ばれないよ!」

モノクマ「今までで幼馴染が結ばれた事例は少ない」

モノクマ「つまり苗木君はボクと結ばれる運命なんだよ!」

苗木「いや、ボクと舞園さんは幼馴染っていうほど付き合いがあるわけじゃないし…」

苗木「たまたま中学校が同じだっただけでほとんど関わってなかったよ」

舞園「」

舞園(苗木君……。私のことそう思ってたんだ)

苗木(話しかけられれば良かったんだけどね。残念だけど……ボクと舞園さんじゃ釣り合わないし)

舞園(そうですか……。苗木君にとって私は中学時代に同じだった人に過ぎないんですね)

舞園(悔しいな……)

苗木(けど、モノクマはなんでこんなことわざわざ言うんだよ……)

モノクマ(うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ)


舞園(私の気持ちばかりが大きくなって、苗木君の側はそれほどでもなかったんですね)

舞園(それもそうですね……)

舞園(あのとき、苗木君がいてくれたからこそ……私は人を殺さなくて済んだ)

舞園(苗木君が部屋に泊まっていけばいいとと言ったから……)

舞園(あのとき、苗木君は好意から私にそう言ってくれたんだと思ってました)

舞園(けど……、全部苗木君が優しいからだったんですね)

モノクマ「仲が良すぎると、異性としては認識できなくなることがあるんだよね」

苗木(あの日以来、舞園さんが明るい笑顔を浮かべてくれるようになったけど……)

苗木(こんなこと言われると、少し落ち込んでしまうなぁ」

苗木「分かったよ。モノクマ……。けど、モノクマと結ばれる運命とか意味が分からないよ」

モノクマ「細かいことは気にしない方がいいんじゃない? ここではヒトとクマの禁断の恋くらい認められるよ!」

苗木「はぁ……!?」

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ~」

舞園「……2人とも楽しそう」

舞園「ここから離れようかな……」


トボトボトボトボ……


モノクマ「……………」チラッ

モノクマ「……………」

モノクマ「そういえば、知ってる苗木クン?」

苗木「え?」

モノクマ「結局、紙自体は回収したらしいんだけど……舞園さんってさぁ……桑田君の部屋に……」


【苗木「昨夜、何で桑田君を部屋に誘ったの?」 舞園「…え?」】


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

苗木「昨夜、何で桑田君を部屋に誘ったの?」

舞園「…え?」

舞園「いや、それは…」

苗木「…そういうことか、わかったよ」

苗木「舞園さんは桑田君のことが好きなんだね」

舞園「そ、それは違いますよ!?」

苗木「ウソをつかなくてもいいよ」

苗木「桑田君が甲子園で優勝するぐらいの才能を持ってるし、ボクなんかより全然かっこいいし」

苗木「超高校級のアイドルと超高校級の野球選手、お似合いじゃないか」

苗木「最初に僕に声をかけてきた時に、ボクのことを覚えてるとか言われたから」

苗木「もしかして舞園さんはボクに気があるんじゃないかと思ったけどボクの勘違いだったみたいだね」

舞園「か、勘違いじゃ…」

苗木「…はぁ、舞園さんは桑田君と幸せになってね…ボクは影から応援しているよ」

舞園「」




舞園「……なんで」

舞園「…………なんでこんなことになっちゃったの?」ポロポロ

舞園「好きなのに……。苗木君のことが好きなのに……」ポロポロ

舞園「………………うう」グスグス

 ゴシゴシ

舞園「……ダメ。泣いちゃダメ。まだやれることはあるはず……」

舞園「……………………………………………………」

舞園「…………負けたくない」

舞園「……せめて。私の本当の気持ちを伝えないと……」

舞園「…………ここまで来たら、もう下がりようがないもの」


【苗木「僕が超高校級のアイドルと両想いなわけがない」 舞園「」】


舞園「いた! 苗木く……」

苗木「相手はなんたって超高校級のアイドルなんだよ?」

苗木「ボクみたいなどこにでもいるような平凡な人とは釣り合わないんだよ?」

舞園「」

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷ」

舞園(そ、そんな……)

苗木「ボクのことを覚えていたって聞いたときは少し期待してしまったけど、自惚れ過ぎたな…」

苗木「もしかしたらボクを観察して、他の人達と会話をするときの笑いの種にしていたかもしれないし」

舞園(………!? 私が苗木君を!?)

舞園「……それは違います!」

モノクマ「…………!?」

舞園(私はモノクマ相手に自嘲気味にこぼしていた苗木君を見つけて、そう声をかけました)

モノクマ「舞園さん……録音テープ」ボソリ

舞園「……いいです。流してください!」

モノクマ「……ッ!」

苗木「……え? 何?」

舞園「苗木君……。私が本当に好きな相手は苗木君です!」

苗木「え……。嘘?」

舞園「嘘じゃないです!」

舞園「私はいっぱい苗木君に感謝しないといけません」

舞園「……苗木君の部屋に泊まったあの日、私は桑田君を殺そうとしました」

苗木「……え? ええええええええ!?」

舞園「けど、苗木君が一緒にいてくれたから、私は安心できて……それを止める事ができたんです」

苗木「……舞園さん」

舞園「それ以来……、いえ、もしかしたら……それ以前から私は苗木君のことが大好きです」

舞園「苗木君のことを想いながら、枕を抱きしめていつも寝てます!」

苗木「え、本当に……? ドッキリじゃなくて?」

舞園「苗木君にとって、私は他人に過ぎないかもしれません」

舞園「けど、私にとって苗木君は一緒にいてほしい大切な人なんです」

舞園「だから……、苗木君も私のことをせめて友達だって……言ってください」

苗木「……舞園さん。いや、ボクも……」

モノクマ「ちょ、ちょっと、苗木君……」

苗木「ボクも君の事が――――」

⇒モノクマが全部悪い編 α 終了


モノクマ「バカな!? ブーメランだと。うわあああああ」

舞園「そうして、苗木君と舞園さんはモノクマさんの嫌がらせにも負けず、幸せに暮らしましたとさ……」

舞園「めでたし、めでたし……モノクマさんにはさようならです」

モノクマ「」プシュー

舞園「なんか変な感じでしたけど、ひとまず終わりっと!」


舞園「リセット! リセット!」


苗木「そうだね……」

苗木「ひとまず、気にせず次に行こうか」

苗木(ボクも舞園さんのベッドに入ったとき匂い匂い言ってたしね……)

舞園「はい……!」

舞園「苗木君と一緒なら大丈夫です!」

苗木「はははは」

舞園「それでは次の世界に行きましょう!」

苗木「そうだね」

舞園「そういえば?」

苗木「?」

舞園「急に思い出したんですけど……
   苗木君って、前に私のためなら何でもするって言いましたよね?」

苗木「言ったっけ!?」

舞園「いえ、なんかそれっぽいことを……」

苗木「えぇっと?」

舞園「言いましたね?」

苗木「ちょっとまって……」

舞園「言いましたね?」

苗木「……ま、舞園さん?」

舞園「言いましたね?」

苗木「…………はい」

舞園「うふふ……」ニコニコ

舞園「じゃあ、行きましょう……!」


【舞園「衝撃のあまり立てなくなりました…」 苗木「それは違うよ!」】


苗木「舞園さん!大丈夫!?しっかりして!」

舞園「まさか、あんな内容のDVDを見せられるなんて…」

舞園「もう自分の力では立てません…」

苗木「ほら、ボクが肩を貸すから!」

舞園「それは嫌です」

苗木「え?」

舞園「私をお姫様抱っこして部屋までお持ち帰りしてください」

舞園「なんでもしてくれるんですよね!?」

苗木「それは違うよ!」

苗木「なんでもするって言ったのは、DVDを見た後だよ」

苗木「この世界じゃまだ言ってないよ!」

舞園「……………そうでしたっけ?」

苗木「そうだよ!」

舞園「こ、細かいことはいいじゃないですか!」

舞園「私をお姫様抱っこするのが嫌なんですか!?」

苗木「そ、そんなことはないよ」

舞園「じゃあ、してください!」

苗木「け、けど……」

周りの人達「…………」ジィィィィ

苗木(めちゃくちゃ見られてるよ……)

舞園「抱っこ! 抱っこ! 抱っこ!」ジタバタ

舞園「抱っこしてくれなきゃいやです!」ジタバタ

苗木「駄々っ子!?」

舞園「うえええええええええええん」

苗木「ま、舞園さん……そんなキャラじゃなかったよね」オロオロ

周りの人達「…………」ヒソヒソ

苗木「うう……」

苗木「…わ、分かったよ。舞園さん……」

苗木「抱っこするから……」


舞園「……本当ですか?」チラリ

苗木「うん……」

苗木「よいしょっと」

舞園「……きゃあ♪」///

苗木「これでいいかな……」

舞園「はい……」///

舞園「嬉しいです」///

 トコトコ

苗木「じゃあ、このまま舞園さんの部屋に……」

舞園「苗木君の部屋です」///

苗木「え?」

舞園「苗木君の部屋です」///

苗木「……分かったよ」

 トコトコトコトコ……









大和田「なんか色々とどうでもよくなってくるな」

葉隠「……だべ。なんかバカバカしくなってくるべ」

桑田「そうだな……」

大和田「部屋に戻るか」

桑田「おう……」

その後、全員がなんとも言えない顔をして、部屋に戻っていった……。

















モノクマ「殺し合いの雰囲気なくなっちゃったよ!?」

⇒苗木君が何でもするよ編1 終了


舞園「リセット!」

舞園「次の夢に行きましょう!」

舞園「……いえ! ……そろそろ、ここで前に見た世界のの続きをしましょうか!?」

苗木「前に見たって?」

舞園「添い寝です!」

苗木「………!」

舞園「行きましょう!!」

苗木「う、うん……」ドキドキ



【舞園「今夜も一緒に寝ませんか?」 苗木「それは違うよ!」】


苗木「ま、また…?」

舞園「ダメ、ですか…?」ウルウル

苗木「いや、ダメじゃないけど…」

舞園「苗木君は私と眠るのが嫌なんですか…?」

苗木「嫌じゃないけど…」

舞園「でしたら、良いですよね?」

苗木「…う、うん」

苗木(あの日からずっと……こんな感じなんだけど……)

舞園「……じゃあ」ピトッ

苗木(ち、近い……)

舞園「……えへへ」スリスリ

苗木(ま、舞園さん……舞園さんがボクの胸の辺りに頭をこすりつけてくる)

舞園「……ふにゃあ」

苗木(ね、猫みたいだ……)

苗木(む、無防備すぎる……)

舞園「やっぱり…苗木君といると安心します………」

苗木「そ、そう……」

舞園「はい……!」

苗木「それならいいんだけど……」

舞園「うふふ……」

苗木「けど、だいぶ元気になったよね……舞園さん」

舞園「……え?」

苗木「びっくりするくらい明るくなった」

舞園「…………」

苗木「あ、その元々が暗かったってことじゃなくて……」

舞園「……大丈夫です」

苗木「え?」

舞園「私、エスパーですから……。
   苗木君が何で喜んでいてくれるのか……分かっちゃいます」

舞園「それで、そのことがすごい嬉しいです。全部苗木君のおかげです」

苗木「まさか…ボクなんて……」

舞園「違います。ボクなんて…じゃないですよ……これは苗木君にしかできないことです
   自信を持ってください! 助手の私が言うから間違いありません!」

苗木(舞園さんがすごい笑顔でボクを見た)

苗木(あの見ているだけで元気になれる不思議な笑顔だ)

苗木(なんか久しぶりに見た気がする……やばい…胸がドキドキしてくる。何か言わないといけない気がする!)

苗木「あ……あの、あのさ、舞園さ…」ドキンドキン

舞園「うふふ……じゃあ、そろそろおやすみなさい」

苗木「え……?」ドキンドキンドキン

舞園「…………」

苗木「え、ちょ……嘘でしょ……舞園……さん?」ドキンドキン

舞園「………むにゃ」

苗木「………………」ドキン

舞園「………zzz」

苗木「…………今日もねるか」フゥ..


【舞園「苗木君、もっとくっつかないと寒いです」苗木「それは違うよ」】


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

苗木(……次の日も、やっぱり舞園さんはボクの部屋にやって来てた)

舞園「苗木君、もっとくっつかないと寒いです」

苗木「そ、それは違うよ」

舞園「えー? なんでですか? 近付いたほうがあったかいですよ!」

苗木「そ、そもそも……そんなに寒くないよね…」

舞園「…そう……ですか?」ジー

苗木(そ、そんな…目で見ないでよ……)

舞園「……………」ジー

苗木「う……」

舞園「………………………」ジー

苗木「い、いいよ…もっとくっつこうか」

舞園「…………はい!」

苗木「ははは……」

舞園「では……」ダキッ

苗木「わっ……!」ビクン

舞園「いつもよりあったかいです……」ギュゥ スリスリ


【苗木「舞園さんのスキンシップがどんどん過激になっていってる…」】


苗木「ま、舞園さん……」ドキドキ

舞園「苗木君はどう……ですか……?」

苗木「え?」ドキドキ

舞園「あったかいですか? 私の身体?」

苗木「は、はい……!」ドキドキドキドキ

舞園「よかったぁ……」

苗木(き、昨日みたいに舞園さんがボクの胸のあたりに頭を摺り寄せてくる)

苗木(しかも、昨日はそれどころじゃなくて気づかなかったけど……)

苗木(舞園さんの身体は暖かいだけじゃなくて、いい匂いがするぞ……!)

苗木(髪の毛もさらさらしてるし、良い匂いがする……!)

苗木(黒幕の用意するシャンプーどうせ安物なのに……なんでこんなに良い匂いがするんだろう……?
ちょっと触って……確かめてみたい……ような……………あぁ……けど…………)

舞園「……あの。苗木君……お願いがあるんですけど……」

苗木「……!?」

舞園「頭……撫でてくれませんか?」

苗木「……え? いいの?」

舞園「……はい!」

苗木「じゃ、じゃあ……遠慮なく……」ナデナデ

舞園「………ん」

苗木「…………」ナデナデ

舞園「……うふふ」

苗木「…………」ナデナデ

舞園「……子どもの頃を思い出しちゃいます」

舞園「昔、お父さんが泣いて眠れない私をこうやって撫でてくれたことがありました…」

舞園「……なつかしい」

苗木「……舞園さん」

苗木(ちょっとエッチなことを考えてたよ……申し訳ないな…………)

舞園「あ……ごめんなさい…………」

苗木「……え?」

舞園「苗木君は同い年ですもんね……あんまりお父さんと比べられても嬉しくないですよね…?」


苗木「…そ、そんなことないよ!」

舞園「…………」

苗木「………いや、その……」

舞園「苗木君……」

苗木「な、なに?」

舞園「……ギュッと抱きしめてくれてもいいですよ」

舞園「私を強く……強く…………」

舞園「苗木君ならいいですよ」

舞園「私を抱き枕みたいにしてくれても……」

苗木「」

舞園「どう……ですか………?」

苗木「」


【舞園「苗木君を抱き枕にしようと思っていたら抱き枕にされてた…」】


苗木「」

舞園「……苗木君?」

苗木「……」

苗木「…………」ガシッ

舞園「……な、苗木君!?」オロオロ

苗木「……舞園さん」ギュゥゥゥゥ

舞園「……な、なんですか?」ドキドキ

苗木「……大事にするから!」

舞園「は、はい!」

苗木「舞園さんの身体やわらかい……」

舞園「…………////」

苗木「なんか安心できる……」

舞園「……それは良かったです////」

苗木「う…ん……ふぁぁ……」

舞園「…………………////」ドキドキ

苗木「…良い……匂いのする……………枕だなぁ…」ムギュゥ

舞園「な、苗木君………ぁあ…」ドキドキドキドキ

苗木「…………………………」スリスリ

舞園「……あの…やっぱり少し心の準備を……その…………////」ドキドキ

舞園「別に……苗木君が望むなら……か、かまわないんですけど……////」ドキドキ

舞園「む、むしろ! ……嬉しい………んですけど……////」ドキドキ

舞園「さ、最初はキ、キ、キ……キスからが……いいです…………////」ドキドキ

苗木「…………………………」


舞園「…………………………」ドキドキ

苗木「…………………………」

舞園「………………苗木君?」ドキドキ

苗木「………………zzzzz」

舞園「……寝てます?」ドキドキ.....

苗木「………zzzzzzzzzzz」

舞園「……え? えぇー………?」

舞園「苗木君……本当にもう寝ちゃったんですか?」(小声)

苗木「……zzz ……むにゃ……」ギュッゥゥゥ

舞園「…………!」

苗木「………舞園……さん……」

舞園「…………?」

苗木「あったかいよ……zzz」ギュゥゥゥ

舞園「…………!!」

苗木「……舞園さん。……zzz……きいて……」スリスリ

舞園「…………??」

苗木「…………ぜったい……守るから…………」

舞園「…………………」

舞園(……苗木君……………ありがとうございます)

舞園(ちょっと……不満もありますけど……それも含めて苗木君ですね……)

舞園(おやすみなさい……良い夢を……)

⇒添い寝編2終了


舞園「リセット! リセット!」

舞園「恥ずかしい思いをさせられました」

舞園「苗木君、責任取ってください!」

苗木「えー!?」

舞園「ということで、次です!」


【舞園「私の好きな人は身近にいるんですよ」 苗木「それは違うよ!」】


苗木「分かった!桑田クンだね!」

舞園「違います」

苗木「じゃあ十神クン?」

舞園「違います」

苗木「大和田クン?」

舞園「違います」

苗木「葉隠クン?」

舞園「違います」

苗木「山田クン?」

舞園「違います」

苗木「てことは最後に残った不二咲クンだね!」

舞園「違いますよ!」

苗木「うーん、他に男の人はいないし…もしかして、舞園さんって女の子が好きだったりするの…?」

舞園「そんなわけないじゃないですか! さっきからわざと間違えてませんか!?」

苗木「それは違うよ!」

苗木「だけど……。他にボクが知ってる人はいないし……」

苗木「……あ」

舞園「気が付きました!?」

苗木「もしかして……」ゴクリ

舞園「はい……!」ゴクリ

苗木「仁さん?」

舞園「は、はい?」

苗木「よくボク達のクラスに来るもんね」

苗木「舞園さんが言いづらいのも分かるよ!」

舞園「違いますよ! 同級生のお父さんを好きになってたら、こんなに明るくいられません! もっと悩みます!」

苗木「えぇ……。じゃあ、誰?」

舞園「そこで聞いちゃいますか……」

苗木「ご、ごめんね」

舞園「い、いえ、謝られても……。こちらこそごめんなさい」


「「……………………」」


苗木「………あ」

舞園「どうしました?」

苗木「も、もしかして………」

舞園「…………」

舞園(もう騙されませんよ……)

舞園「たぶん違いますけど……」

苗木「あ、やっぱりそうか……。はははは……」

苗木「ボク……なんてありえないよね」

舞園「!?」ガタッ

舞園「ち、違います」

苗木「だよね…………」

舞園「いえ、そっちの違うじゃなくて……」

苗木「いいよ。気を遣わなくて……」

舞園「違いますって。……あぁ。もう! これじゃダメなんですよね!?」


舞園「好きです! 苗木君! 私が好きなのは苗木君です!」///


苗木「えぇ!?」

舞園「好き! 好き! 好き! 好き! 好き! 好き! 好き! 好き! 好き! 好き!」///

苗木「舞園さん!?」///

舞園「大好き!」///

苗木「…………」///

舞園「…………」///

苗木「…………舞園さん」///

舞園「…………はい」///

苗木「今後も……末永く………よろしくね」///

舞園「…………はい!」///

「「………………」」///

⇒そろそろ一回爆発しろ編 完


舞園「リセット!」


舞園「さらに叩き込みます!」

苗木「え?」


【舞園「苗木君が寝惚けて私のお尻を触ってきた…」】


苗木「…zzz」

舞園「寝坊しますよ」

苗木「…んんっ、もうちょっと…」

舞園「ダメです、起きないとお仕置きしちゃいますよ?」

苗木「…zzz」

舞園「良いんですね?このまま私が布団の中に潜り込んで悪戯しても」モゾモゾ

苗木「…んん」サワサワ

舞園「ひゃっ!?な、苗木君…!?」

苗木「……んふ」モミモミ

舞園「ちょっと、苗木君!? いきなりお尻を揉まないでください!まだ私は心の準備が…」

苗木「それは違うよ!」

舞園「苗木君、起きたんですか!?」

苗木「…zzz」

舞園「なんだ、寝言ですか…眠っている時まで論破する夢を見てるなんて全く苗木君は…」

苗木「…zzz」モミモミ

舞園「…それでも私のお尻を触ってる手は動き続けているんですね、苗木君は本当にしょうがない人です…」ギュッ

舞園「良いですよ、目が覚めるまでそのまま私のお尻を揉み続けくれても……苗木君なら……もっと……」

苗木「…ん、あれ?」

舞園「……! め、目が覚めましたか!?」

苗木「舞園さん…舞園さんっ!?舞園さんが何で僕の部屋に…」

舞園「そ、それより苗木君、今もなお私のお尻を揉み続けているんですけど…」

苗木「…え?あっ、ご、ごめん!」

舞園「全く、アイドルのお尻を揉むなんて最低です!アイドルのお尻は高いんですからね!」

苗木「本当にごめん舞園さん!何でもするから許して!」

舞園「…ふぅん? 何でもしてくれるんですか?」


苗木「う、うん……」

舞園「うふふ…………」

舞園(それなら……!)

苗木「ま、舞園さん……?」

舞園「じゃあ、お尻だけじゃだめです……」

苗木「え……?」

舞園「他にも……色々……あります……よね?」///

舞園(な、苗木君なら恥ずかしいですけど……いいですよ!)///

苗木「えっと、どういうこと?」

舞園「あのですね。だから……色々……」///

舞園(え? なんでここまで言って分からないんですか?)

苗木「ごめん、舞園さん。その……色々じゃ分からないよ」

舞園(……えー!? 本当に分からないんですか!? もしかして、お、女の子の口から言わせるつもりですか!?)

舞園「……えぇっと」///

舞園(そ、それなら……言ってあげましょう……!)

舞園「…お、おっ……き、きぅ……えへへ」///

苗木「…………?」

舞園(い、いざ、面と向かって言おうと思うと恥ずかしいですね……)

舞園(……よし)

舞園「その、じゃあ、苗木君、目隠しをしてくれませんか?」

苗木「目隠し……?」

舞園「はい……」

苗木「よく分からないけど……じゃあ、とりあえずタオルでいいかな?」

舞園「はい」

苗木「これでいいかな?」グルグル..キュッ

舞園「ええ、大丈夫です……あとは外さないでくださいね」

苗木「……これでどうするの?」

舞園「……………」

苗木(……舞園さん?)

   チュッ


苗木「…………ん!?」

苗木(な、なんだ……い、今、唇にやわらかいものが……!? 

苗木(も、もしかして……これって……!?)

   ガシッ

苗木(こ、今度は……腕が……!? なに? なんなの!? 舞園さん!?)

   モニュ

苗木(……!? ほぁ!? ええ!? なんか手が……!)

苗木(て、て、手が柔らかいものを!? これって……!?)

   モニュモニュ

舞園「………ん」///

苗木(うわ、うわわ………い、今の声は……!?)

苗木「ま、舞園さん!?

舞園「………うふふ。なんだと思いますか?」

苗木(舞園さんはそう言うと、手を離してくれた……。ボクの手からも柔らかい感触が消える……)

舞園「もう目隠し取っていいですよ……」

苗木「う、うん……!」

苗木(ボクは急いで外した。そして、舞園さんの方を見た)

舞園「もうこれで今日はいいですよ……!」

苗木「……い、今、何をしたの?」

舞園「……内緒です!」///

苗木「…………ゴクリ」

舞園「じゃあ、苗木君……急がないと朝ごはんに遅れますよ……」

舞園「それでは……」

舞園「またあとで……うふふ…………」///

苗木「う、うん……またあとでね………」

苗木(舞園さんはそう言うと恥ずかしそうに……部屋を出て行った…………)

苗木(ボクはなんとなく手をわきわきさせながら……唇に振れた感触を思い出そうとした……)

苗木(そして……結局、ボクは朝食に遅れた……。しかし……妙に舞園さんは嬉しそうだった)

   「……明日は寝坊しないようにもっとはやく起こしに行きますね!」

⇒爆発する数十秒前編 終了


舞園「リセット!」


舞園「まだです! まだ行きます!」

苗木「え?」


【舞園「苗木君、王様ゲームで遊びませんか?」 苗木「うん、いいよ」】


舞園「はい、引いてください」スッ

苗木「あの、舞園さん他の人は? 引く棒も二つしか無いんだけど……」

舞園「はい、引いてください」ニコッ

苗木「はぁ、わかったよ……」スッ

舞園「あ、先っちょが赤いですね。苗木くんが王様ですね」

苗木「そうなんだ、命令……するの?」

舞園「はい!ちなみに私は1番でした!」

苗木「それでも命令する相手は舞園さん限定になっちゃうんだけど」

舞園「まぁ、その辺りはいいじゃないですか。どうぞ王様」

苗木「えっと……じゃあ1番が」

舞園「……」

苗木「……」チラッ

舞園「……」ニコニコ

苗木「……王様と手を繋ぐ、で」

舞園「……はぁ、わかってましたけど苗木くんですもんね」

苗木「え!? ご、ごめん舞園さん……そんなにイヤだった?」

舞園「違いますよ!……次はもうちょっと冒険した命令でも大丈夫ですからね?」ギュッ

舞園「それじゃあ次いきましょう」

苗木「あの、苗木さん手を繋いだまま……」

舞園「命令ですから、次の命令までこうしてます。どうぞ」スッ

苗木「う、うん…………今度は1番だ」

舞園「では私が王様ですね!」

苗木「それじゃあ、えっと王様? 女王様?」

舞園「どちらでもいいですよ、女王様もなんかこう悪くない響きですが」

苗木「あはは、でも舞園さんはお姫様って感じだよね。命令をお願いします」

舞園「抱いてください」

苗木「」ブーッ

舞園「ふふ、王様の命令は絶対ですからね」

苗木「えと、抱きしめればいいんだよね……?」

舞園「……そうですけど、他に何があるんですか?」キョトン

苗木「なっ、なんでもないよ……それでは、失礼します」スッ


苗木「こ、これでいい?」

舞園「……そんな恐る恐るしないでください、傷ついちゃいます」

苗木「ごっごめんそんなつもりじゃ!」

舞園「わかってます。でもちゃんと抱きしめてください、命令なんですから」

苗木「……うん。これでいい?」ギュッ

舞園「っ!はい、その調子でお願いします」

苗木「……」

舞園「……」ギュッ

苗木「……舞園さん、いつまで抱きしめてればいいの?」

舞園「……もう少しだけ、このまま抱きしめてください……」

苗木(へ、変な雰囲気になっちゃったな……)

舞園「……ルール違反になっちゃうんですけど」

苗木「え?」

舞園「……もうひとつお願いしてもいいですか?」

苗木「う、うん」

舞園「1番の人は……王様に好きな人を聞いてください」

苗木「え?」

舞園「……」

苗木「えっと……」

舞園「…………」ニコニコ

苗木「舞園さんの好きな人は?」

舞園「苗木君です!」

苗木「///」カアァァァァァァァ

舞園「うふふ。ずっと一緒にいてくださいね」///

⇒爆発する数秒前編 終了


舞園「リセット!」


舞園「さらに、さらに、責任をとってもらいます!」

苗木「ま、舞園さん!?」

舞園「次行きます!」


【舞園「最近ストーカーに狙われているんです」苗木「それは違うよ!」】
※一言目を他スレから持って来てる。そのスレタイ自体はあとで利用


苗木「最近舞園さんが誰かにストーカーされてる気がするって言ってたからボクがしっかり守らなきゃ」

苗木「舞園さんの提案を断ったんだ……。何が何でも絶対に守るぞ!」

苗木「ねぇ、舞園さん!」

舞園「え、えぇ……」

苗木「ごめんね。舞園さん……!」

苗木「ぜんぜん、手掛かりを得られなくて……! ずっと見張ったりしてるんですけど」

舞園「ご、ごめんなさい……。手間をかけさせて……」

苗木「ううん。いいんだよ。ボクが好きでやってることだから」

舞園「……ありがとうございます」





苗木(あれは少し前のこと……)



・・・・回想・・・・・

苗木「ス、ストーカー…?」

舞園「…はい」

舞園「私はアイドルなので今まで何度かありましたけど、今回は本当にしつこいです…」

舞園「そこで、苗木君にお願いがあるんですけど」

苗木「…え?」

舞園「ストーカーが諦めるまで、私の彼氏役をしてくれませんか?」

苗木「それは違うよ!」

苗木「そういうやつはもし諦めたら、舞園さんにもっとひどい嫌がらせをしてくるよ!」

苗木「舞園さんに彼氏がいるってことをゴシップ誌に送ったりするかも!」

苗木「だから、それ以外の手段で捕まえないと!」

舞園「……………」

・・・・回想終了・・・・・

苗木(少し惜しかった気もするけど……)

苗木(ボクは頑張るぞ!)

舞園「………………………………………」

舞園(こ、こんなことになるなんて……どうしよう……!?)

舞園(一回……デートに付き合ってもらって……それで……解決したことにするつもりだったのに……)

舞園(こ、こんなに……頑張ってくれるなんて……)

舞園「な、苗木君……なんでこんなに頑張ってくれるんですか……」

苗木「……舞園さんが楽しそうに笑う姿を見たいからだよ」

舞園「え?」

苗木「…………」///

舞園「な、苗木君……」

舞園「…………」

舞園「ご、ごめんなさい!」

苗木「え?」

苗木「ど、どうしたの!? 舞園さん!? 頭上げてよ!」


・・・・・・・・・・・・


舞園「そういうわけなんです……」

舞園「ごめんなさい……。苗木君の善意を踏みにじるような真似をしてしまって……」

舞園「本当に……ごめんなさい」

苗木「舞園さん……」

苗木「たしかに、ちょっとイラッとしたよ……」

舞園「…………ッ。……ごめんなさい」

苗木「だけど……」

苗木「イラッとしたのは、騙したことよりもボクを信じてくれなかったことかな」

舞園「……え?」

苗木「舞園さんの真剣なお願いならいくらでも聞いたのに……」

苗木「もっと頼ってくれていいのに…………デートだって喜んでいくのに……」ゴニョゴニョ

舞園「苗木君……」

舞園「ごめんなさい……! 今度からもっと苗木君を頼ります」

苗木「……うん。そうして」

舞園「…………」

苗木「…………」

苗木「舞園さん……」

舞園「は、はい」

苗木「今度はボクからお願いしていいかな?」

舞園「なんでしょう……?」

苗木「さっきまでのことを忘れて……いつも通り接してくれないかな?」

苗木「超高級のアイドル舞園さやかとして……」

舞園「え?」

苗木「その……。やっぱり、舞園さんには笑顔でいてもらいたいよ」

苗木「ボクもその笑顔を見てると頑張れるし……」

舞園「苗木君……!」

舞園「分かりました……! ここからはいつも通りに……明るく頑張ります!」

苗木「うん!」

苗木「あ……そうだ!」

舞園「?」


【苗木「舞園さんの歌っている姿が見たいんだ」】


苗木「舞園さんの歌っている姿が見たいんだ」

舞園「…え?」

苗木「舞園さんの生ライブを見たい」

舞園「…いいんですか? 私の公演料は高いですよ?」

苗木(よかった。冗談言ってる……! 調子が戻ってきたみたいだ!)

苗木「ボクはお金持っていないからタダにしてもらえないかな?」

舞園「うふふ……。もう、仕方ないですね…今回だけ特別サービスです」

苗木「ありがとう、舞園さん!」

舞園「では、今から歌います!~~~♪♪♪」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

苗木「うわぁ…」

舞園「…ふぅ、どうでしたか?」

苗木「舞園さんってやっぱり歌が凄く上手だね」

舞園「もちろんです」

苗木「歌ってる姿は可愛くてカッコ良かったよ!」

舞園「超高校級のアイドルですから!」

苗木「アンコールしたらダメかな?」

舞園「もう、本当に今回だけですからね? 苗木君だから特別サービスしてあげます」

苗木「ありがとう! 舞園さん!」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

苗木「良かったよ! 本当に良かった! ありがとう!」

苗木「もう一回! もう一回だけ聞きたい……!」

舞園「うふふ……アンコールは一回だけですよ」

苗木「ははは……やっぱし、ダメ?」

舞園「う~ん、そうですね……」

舞園「そうだ!」

苗木「?」

舞園「苗木君が私のマネージャーになってくれれば、いつでも聞けますよ!」

舞園「……頼っていいんですよね? 苗木君?」

苗木「え゛?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


【苗木「卒業して舞園さんのマネージャー兼ヒモになってもう5年か…」】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

苗木「……まずは簡単な自己紹介から始めよう」

苗木「ボクの名前は苗木誠。スタンドも何も使えない平凡な社会人だ」

苗木「ただひとつ大きな特徴があるとすれば……」

苗木「超高級のアイドルのマネージャーをやっているくらいかな」

舞園「苗木く~ん!」

苗木「舞園さん! 今いくよ!」

苗木(ちなみに……ボクの給料は舞園さんのポケットマネーから出ている)

苗木(……もはやただのヒモだ)

苗木(……舞園さんはボクにそれだけの価値があると言ってくれるけど、……ボクはまだそう思えない)

苗木(……ただ、だからこそ頑張らないとって思う)

苗木(だって……。前向きなのが……ボクの持つただひとつの特技なんだから)

舞園「…………」

舞園(そうですね……。私もそこが好きですよ)

舞園(そばにいてくれるだけで……頑張りましょう! って思えます)

舞園(それだけで……マネージャーとしていてもらいたい……そう思えるんです)

舞園(……それにしても、こういう形で苗木君と一緒にいられるようになるとは思えませんでした)

舞園(アイドルだから……諦めないといけないかなと思ったこともありましたが……どうにかなるものですね?)

苗木「どうしたの? 舞園さん?」

舞園「いえ、なんでもありません」

舞園「これからもよろしくお願いしますね。苗木君」

苗木「うん……。ボクで良ければ……!」

舞園「いえ、苗木君じゃないとダメなんですよ」

舞園「苗木君がいてくれるおかげで、私は頑張れるんですから」

苗木「ははは……。大袈裟だよ……」

舞園「うふふ……」

⇒爆発との両立編 終了


舞園「リセット!」


舞園「ふぅ……」

苗木「満足した……?」

舞園「はい」

苗木「それは良かったよ」

舞園「次は、骨休めに次行きましょう」


【舞園「私エスパーなんです…ふふ、冗談です」苗木「それは違うよ!」】
※レスを一部利用


苗木(あれから皆で学園内を探索したけど脱出する方法は見つからなかった)

苗木(その後、動機となるDVDを見せられて舞園さんが激しく動揺していたけどなんとか説得することができた)

苗木「でもここから必ず出してあげるとは言ったけど、
   脱出する方法が全然見つからないよ… 助けも来ないし、どうすれば…」

コンコンッ

苗木「…ん?誰だろう…」ガチャッ

舞園「苗木君…」

苗木「舞園さん!?どうしたの…?」

舞園「実は苗木君に相談があって…」

苗木(僕に相談…?何だろう…)

舞園「私達の中に黒幕と繋がっている内通者がいました」

苗木「…え?」

舞園「おかげで黒幕の正体も分かりました」

苗木「…え?」

舞園「だから、彼女達をこの後どうするべきかと思いまして」

苗木「ほ、他の人達に相談を……、対策を練らないと……」

舞園「…え?」

苗木「…え?」

舞園「……大丈夫ですよ、苗木君。相談したいのは、黒幕たちの処遇です」

苗木「…え?」

舞園「捕まえてきましたから」

江ノ島「」

戦刃「」

苗木「…え?」

舞園「私エスパーですから、苗木君の熱い説得で覚醒したんです」

苗木「…え?」

舞園「ふふ、冗談です」

苗木「それは違うよ!? エスパーじゃないとできないよね、こんなの!?」

⇒超展開で助かるよ編1 終了


【舞園「ここから出るには誰かを殺すしか…」 苗木「それは違うよ!」】


苗木「殺人なんて絶対ダメだよ!」

舞園「じゃあどうすればいいんですか!?」

舞園「助けなんか来ないじゃないですか! 私は一生この学園で暮らすなんて嫌ですよ!」

苗木「皆で協力すれば必ずここから出られるよ!」

舞園「それはもう聞き飽きましたよ! いい加減にしてください!」

苗木「いや、閃いたんだ! ここから脱出する方法が!」

舞園「…え?」











苗木「舞園さん、おっぱい見せて」

舞園「…え?」


【苗木「舞園さん、おっぱい見せて」 舞園「…え?」】


舞園「ダ、ダメですよ苗木君…そんなこと……」

苗木「これはとても重要なことなんだ! だからお願い、舞園さん!」ドゲザッ

舞園「そ、そこまでするんですか…!? …わ、わかりましたよ……それじゃ」ポロッ

苗木「あ、いや…ここじゃなくて出来れば舞園さんの部屋のシャワー室でが良いんだけど…」

舞園「…わかりました、では移動しましょう」



苗木「じゃあ後ろ向いて脱いでもらってもいいかな?」

舞園「…はい」ヌギヌギッ

舞園(恥ずかしいですけど、でも苗木君になら…)クルッ

苗木「あ、こっち見なくていいからそのままじっとしていて…ボクが後ろからするから」

舞園(後ろからする…っ!?まさか背後からおっぱいを揉む気ですか!?)

苗木「…ちょっとごめんね」スッ

舞園「…んっ」

舞園(……あ、あれ?)

苗木「…やっぱり」

舞園「苗木君、何をしているんです…?」

舞園(それに、これは……メジャー?)

苗木「舞園さんの胸囲は確か83だったよね?」

舞園「そ、そうですが…?」

苗木「…違うんだよ、サイズが…あの電子生徒手帳の数値と」

舞園「…え?も、もしかして数値の入力を間違えてたとか…?」

苗木「それは多分違う、恐らく83ってのは舞園さんの希望ヶ峰学園入学当初の数値なんだよ」

舞園「…どういうことです?」

苗木「ボク達は昨日入学したと思っていたけど、本当はこの学園に入学してから何年か経っているんじゃないかな?」

舞園「そ、そんな……!?でも私はここに入学して何年か過ごした記憶がないですけど…」

苗木「多分ボク達皆、記憶を消されているんだと思う…もし本当に昨日入学してたら数値が違うわけがないよ」

舞園「凄いです、よく気付きましたね…」

苗木「舞園さんのおっぱいを見てたらなんか数値よりサイズが大きく見えたから……。
   あ、ごめん…メジャーは舞園さんの裁縫セットから勝手に借りて…」

舞園「いえいえ、ご自由に使ってくださって結構です。それにしてもこれは素晴らしい発見です!」


【苗木「舞園さんとキスしたら何か思い出せそうな気がする…」】


苗木「あとは……記憶を取り戻せれば…………」

苗木「ハッ……」

舞園「え!? また何か閃いたんですか……!?」

苗木「すごいショックがあれば、何か思い出せる気がする!」

苗木「そう……。例えば、超高校級のアイドルとキスをするとか」

苗木「学園入学前のボクでは考えもつかない出来事があれば……」

苗木「過去の記憶を一気に思い出せそうな気がするよ」

舞園「そうなんですか!?」

舞園「にわかには信じられませんが……」

舞園「けど、苗木君の言う事なら信じます!」

苗木「うん! ありがとう! 舞園さん!」

苗木「…じゃあ、舞園さん、ボクとキスしよう」

舞園「わ、わかりました…では……んっ」

苗木「んんっ…!」

舞園「…っぷは、どうですか…?何か思い出せましたか?」

苗木「ダメだ…一回しただけじゃ思い出せないよ、だからもう一度…」

舞園「わ、わかりました…ではもう一度…んっ…んんっ」

苗木「んんっ…んんんっ…!」

舞園「…っぷは、思い出せましたか…?」

苗木「…っ!」モミモミ

舞園「ひゃんっ…!?ちょ、苗木君…!?」

苗木「やっぱりキスしただけじゃ思い出せないよ、もっと凄いことをしないと…!」

舞園「…せ、責任取ってくれますか?」

苗木「もちろんだよ!」

舞園「…わかりました、でしたらもっと凄いことをしましょう…私、頑張りますから……なんたって苗木君の助手ですから…」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

苗木(あれから色々あった…………)

苗木(とても口には出せないことがたくさん……)

苗木(ボクも舞園さんも詳細は説明できないけど……)

苗木(いろいろあった……)

苗木(この際、途中経過はみんなの想像に任せる……)

苗木(だけど、最終的に……)

江ノ島「」
戦刃「」

苗木(記憶を取り戻したボク達は無敵だった……)

苗木(ボクと舞園さんは他の仲間たちと一緒に……黒幕を倒すことが出来たんだ……)

舞園「やりましたね! 苗木君! これからもずっと一緒ですね!」

苗木「そうだね、舞園さん! ずっと一緒だね!」

苗木(舞園さんも嬉しそうだ)

苗木(ボクもその嬉しそうな姿が見れて嬉しかった)

⇒超展開で助かるよ編 2 終了


【舞園「中学の頃から苗木君と付き合ってました」苗木「それは違うよ」】


舞園「中学の頃から苗木君と付き合ってました」

苗木「それは違うよ」

苗木「実は、もっと子どもの頃に会ってて、結婚の約束をしてたんだよ」

苗木「今、思い出した」

舞園「ハッ……。私もです」

苗木「運命だね」

舞園「運命ですね」

苗木「うん。だから、ボクをもっと頼ってね。困ったことがあったらすぐ相談して!」

舞園「分かりました! 実は……あのDVDを見た後から……」カクカクシカジカ

苗木「それは大変だ! けど、任せて……! ボクをもっと信じていいよ!」

舞園「はい! 昔からの付き合いですもんね! 迷惑かけちゃいますが、許してくださいね!」

苗木「任せてよ! 彼氏冥利に尽きるから! 一緒にここから出ようね!」

舞園「良かったぁ。あぁ…中学校のとき勇気を出して話しかけて良かったぁ……」

⇒超展開で助かるよ編 3 終了


舞園「……リセット」


舞園「…………」

舞園「……そろそろまた苗木君になんでもしてもらいたくなりました!」

苗木「えぇっと……」

舞園「じゃあ、次行きましょう」


【苗木「抱き心地が良い枕だなぁ…」 舞園「ちょ、苗木君…っ////」】


苗木「ま、舞園さん!?どうして僕の部屋に!?」

舞園「苗木君が気になって来たんですよ」

苗木「僕が気になって?」

舞園「えっ、あ、いや…あの、そうです!もし苗木君が殺人犯に襲われてたらと思って心配できたんです!」

苗木「そ、そうなんだ…心配してくれてありがとう」

舞園「いえいえ、それにしても苗木君は寝ぼけて私にくっついてきてびっくりしましたよ…」

苗木「ごめんね、舞園さん…よく考えたら僕らの部屋に抱き枕なんてないのにね…」

舞園「…そ、それで…さっきの続きをしてもらえますか?」

苗木「さっきの続き…?」

舞園「わ、私は…苗木君に抱き枕にされるのは嫌じゃないので……だ、だからもう一度私に抱きついてください!」

苗木「」

苗木「じょ、冗談はやめてよ……舞園さん!」

舞園「冗談じゃありません」

苗木「え?」

舞園「……私が嫌いですか?」

苗木「そんなことないけど……」

舞園「……さっき、ごめんって言いましたよね?」

苗木「う、うん。言ったけど……。えっと……なんで?」

舞園「ごめんなさいって言うってことは、謝罪したいんですよね?」

苗木「うん……だから、その……」

舞園「だったら……お願い……聞いてください……ダメ……ですか?」ウルウル

苗木「そ、そんな顔しないでよ……」

苗木(な、なんか前にも寝ぼけているうちにこんな変な雰囲気になったような……!?)

舞園「…………」ジー

苗木「う、うう……」

舞園「…………」ジーーーー


苗木「わ、分かったよ……」

舞園「…………」///

苗木「い、いくよ」ダキッ

舞園「……キャッ」///

苗木「……こんな感じでいい…………かな?」

舞園「は、はい……このままもっとギュッとしてください」

苗木「うん……」ギュゥゥゥ

舞園「……ん…」

苗木「へ、変な声出さないでよ」

舞園「……えへへ」ギュッ

苗木(な、なんか前にもこんな風に舞園さんを抱き枕みたいにしたような……?)

舞園「……あのときは苗木君はすぐ寝ちゃいましたから…………物足りなかったですね」

苗木「……え? ちょ……どういうこと?」

舞園「エスパーですから……。他の世界が見えちゃいました」

苗木「へ、へぇ……冗談……だよね…………?」

舞園「冗談……じゃないですよ…………」

苗木「……え?」

舞園「なんでもありません……」

苗木「でも……」

舞園「けど……いいじゃないですか……ただなんとなく幸せってだけで……」

苗木「……そう……かな…………?」

舞園「はい……理屈が分かっても……悲しいだけの世界もあるんですよ……」

苗木(そう言うと、舞園さんは微笑んだ。見てるだけで癒されるような、そんな笑顔だ。

苗木(その笑顔を見てると……舞園さんの言葉に対しても「そんなものかな」って安心感が出てくる)

苗木(これが幸せってやつなのかな? なんか体中から力が抜けて……いく…………)

苗木「なんか……起きたばっかりなのに…眠たくなってきたよ…………」

舞園「…………私もです」

苗木「……一緒に…………二度寝…………しよう………か……?」

舞園「……そう……しま……しょう………」

苗木「……おやすみ。舞園さん………zzzz」

舞園「おやすみなさい……苗木君………zzzzzzz」

苗木・舞園「「zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz」」

⇒苗木君が何でもするよ編2終了


舞園「リセット!」


舞園「ちょっと満足しました」

舞園「そろそろ、また平和な学園な世界を見ましょうか?」

苗木「そうだね」

舞園「では、次はそんな世界で……」


【苗木「舞園さんは将来良いお嫁さんになりそうだね」】


舞園「えっ…!?」

苗木「舞園さんは可愛いし、歌も上手いし、料理もできるし…」

舞園「そ、そんなに褒められたら照れます…」

苗木「舞園さんと結婚する人は幸せものだよ」

舞園「け、結婚…!? そんな、早すぎますよ苗木君…まだ私達は未成年ですし、ご両親にも挨拶してませんし……」

舞園「け、けど、苗木君がどうしてもって言うなら……!?」

舞園「わ、私のお父さんにもあって欲しいですし……!」

苗木「……?」

舞園「ハッ…………」

舞園「………………」

舞園「ナンデモナイデス」

苗木「う、うん……」



 「あれは何かね!? 風紀が乱れているのを感じるが!」
 「腐川っちの小説でも読んだべか?」
 「わ、私は、あ、あんな目の腐りそうなラブコメは書かないわよ……」


⇒学園ほのぼの編 6 完


【舞園「これ、何だかわかります?」 霧切「…?いえ、わからないわ」】


舞園「これね、ミキプルーンの苗木」

霧切「プッ……。……くだらないことを言うわね。苗木君とひっかけたつもり?」

舞園「いえ……。霧切さん。今、笑いましたよね?」

霧切「気のせいよ」

舞園「え、でも……」

霧切「気 の せ い よ」

舞園「は、はい……」

霧切「…………それじゃ、私は用があるから」

舞園「………………」

・・・・・・・・・・・・・・

霧切「………………」キョロキョロ

霧切「………………」

霧切「これね、ミキプルーンの苗木」

霧切「……………プッ。ふふ……」




舞園「…………すごい受けてるじゃないですか」

舞園「素直じゃないですね……」

舞園「そこがいいのかもしれませんが……」

舞園「……って、あれ? あれは苗木君?」

苗木「……あ、霧切さ……」

霧切「これね、ミキプルーンの苗木」

苗木「!?」

霧切「!?」

苗木「…………」

霧切「…………」

苗木「…………」

霧切「…………」

舞園「これね、ミキプルーンの苗木」

「「!?」」

舞園「流行ってるんですよ! これ!」

苗木「そ、そうなんだ……。
けど、あんまり聞いた事がなかったんだけど……」

霧切「これね、ミキプルーンの苗木」

苗木「え?」

霧切「流行ってるのよ」

苗木「…………」

霧切(フォローありがとう)

舞園(いえいえ……お互い様です……)

苗木(目で会話してる……。なんで……? えっと……)

「「これね、ミキプルーンの苗木」」

苗木「!?」

苗木(……………言わないといけないのかな?)

苗木「……これね、ミキプルーンの苗木?」

パチパチパチパチパチ……

苗木「あ、ありがとう……」///

⇒学園ほのぼの編 7 完


【苗木「汗びっしゃりの舞園さんと会った……」】


苗木「舞園さん?」

舞園「あ、苗木君」

苗木「汗びっしゃりだけど大丈夫?」

舞園「大丈夫ですよ、少し走っていただけです」

苗木「走ってる?舞園さんって陸上部じゃなかったよね?」

舞園「アイドルは健康的な身体作りをしないといけないんですよ、だから定期的に走っているんです」

苗木「そうなんだ、やっぱり舞園さんは凄いなぁ」

舞園「よければ苗木君も一緒に走りませんか?」

苗木「え?」

舞園「一人より二人で走った方が楽しいですし」

苗木「朝日奈さんや大神さんと一緒に走ったりはしないの?」

舞園「えっと……。流石にあの2人のペースには追いつけないので」

苗木「ボクもちょっと自信がないよ」

舞園「大丈夫ですよ。別に競争するわけじゃないんですから」

苗木「それなら……」

舞園「じゃあ、明日の朝から頑張りましょう」

苗木(ボクはせっかくの誘いということもあって、了承した)

苗木(そして、次の日少しの期待を胸に待ち合わせの場所に行ったら……)

苗木(なぜかいっぱい人がいた)

桑田「たまにはランニングもいいよな。舞園ちゃんもそう思わねェ?」
戦刃「軍人は日ごろの鍛錬も大切だから……」
石丸「早朝から運動とは健康的でたいへんよいではないか! 僕も共に汗を流そう!」
大和田「オレは兄弟に言われたってのと、不二咲のツレだな」
不二咲「頑張って、まずは身体を強くするんだ」
朝日奈「みんなで走るの? 楽しそうだね、さくらちゃん」
大神「うむ……。ときにはこういうのもよいだろう」


苗木「…………」

舞園「2人きりじゃなくて残念ですか?」

苗木「いや、そういうわけじゃないけど……」

舞園「えー。そうなんですか? それはそれで私が残念です」

苗木「え?」

苗木(それって……?)

苗木「ま、舞園さん……どういうこ……」

舞園「けど、2人より3人。3人よりいっぱいですね」

舞園「みんなで頑張りましょう!」

苗木「う、うん……」

舞園「じゃあ、みなさ~ん。行きましょうー!」

みんな「「「行こうー!」」」

ダッダッダッダ……

苗木「まぁ……いっか…………?」

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

苗木「って、ペースはや!?」

苗木「み、みんな待ってよ!」

ダッダッダッダ……

⇒学園ほのぼの編 8 完


【苗木「おっぱい!おっぱい!」 舞園「はいはい少し待って下さいね」】


霧切「何をしているのかしら…?」

舞園「何って、搾乳ですけど?」

苗木「舞園さんと牛の世話をしていただけだよ」

霧切「変な声がしたから来てみたら……紛らわしいことしないでちょうだい」

苗木「え? 紛らわしいって……」

霧切「……いえ、やっぱり何でもないわ」///

苗木「………………あ」

苗木「え、ええっと……霧切さ」

霧切「な ん で も な い」

苗木「…………はい」

舞園「それにしてもこんなところに牧場があったんですね」

苗木「え、そうだね……。なんか希望ヶ峰学園の先輩が作ったらしいよ。動物が好きなんだって」

舞園「そうなんですか?」

苗木「うん」

舞園「苗木君も負けてられませんね」

苗木「え?」

霧切「どういうこと?」

舞園「苗木君は中学時代に飼育委員だったんですよ。すごかったんですよ」

霧切「ふぅん……そうなの……?」ジロジロ

苗木「いや、けどそんなにすごいことした記憶はないんだけど……」

舞園「鶴を逃がしてあげたんですよ。映画みたいに……」

苗木「映画!? いや誇張しすぎ……!」

霧切「興味あるわ……。聞かせて」

舞園「あれは今から3年くらい前のことなんですが……」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

舞園「ってことがあったんです。感心したんですよ、私」

霧切「ふふ……。そのころから、苗木君は苗木君なのね」

苗木(……恥ずかしかった)

霧切「じゃあ、ひとまず……うちのクラスでも何か飼いましょうか? 鳥とか」


苗木「ははは……。冗談……だよね?」

霧切「冗談は舞園さんの得意技よ」

苗木「え……本当に……?」

舞園・霧切「「冗談です(よ)」」

苗木「かぶった!?」

舞園「やりましたね、霧切さん」
霧切「そうね、舞園さん」

苗木(からかわれたのか……)

舞園「本当に顔に出やすいんですから……」

霧切「もう少しどうにかしないと悪い人に騙されてしまうわ。例えば、舞園さんとかに」

舞園「え、ひどいです。霧切さん!」

霧切「ふふ……。冗談よ」

苗木(そう言って、2人は笑い始めた。その間、笑いの種にされたボクは苦笑するしかなかった)

苗木(まぁ、悪い気はしなかったけどね……)

⇒学園ほのぼの編 9 完


【舞園「苗木君をデートに誘ったら何故か霧切さんまでついてきた」】


舞園「どうして霧切さんがいるんですか?」

霧切「苗木君の動向を探っていただけよ、特に意味はないわ」

舞園「えっと…、なんで苗木君の動向を探っているんですか?」

霧切「ごめんなさい。依頼者のことを明かすわけにはいかないの」

舞園「そ、そうですか……」

苗木「はは……はは…………」

霧切「私に気にせず、楽しんでちょうだい」

苗木(無理だよ)

舞園(無理です)

霧切「……本当は気づかれないようにするはずだったわ」(小声)

苗木「……今、何か言った?」

霧切「なんでもない」

舞園「…………」

霧切(なんでこんなに心がざわつくのかしら? 苗木君と舞園さんが話しているだけで…)

舞園「…………」

霧切(……この感情も読み解こうと思えば読み解ける)

霧切(……だけど、読み解いてはいけないような。そんな気がする)

舞園「霧切さん」(小声)

霧切「…何、舞園さん?」(小声)

舞園「一緒に行きましょうか?」(小声)

霧切「……え?」(小声)

舞園「……私、霧切さんだったら我慢できますよ」(小声)

舞園「積極的に譲ろうとも思いませんが……」(小声)

舞園「少しくらいなら……」(小声)

舞園「……友達ですし」(小声)

霧切「…………」

舞園「……霧切さん?」(小声)

霧切「いいえ、やめておくわ」

舞園「え?」


苗木「2人とも何を話し…」

霧切「なんでもない」

苗木「えー……」

霧切「ただ……」

霧切「尾行がばれてしまったんだもの」

霧切「それなら、さっさと帰らないとね……そう思っただけ」

舞園「霧切さん……」

霧切「………ただ」

霧切「次は普通に……苗木君をデートに誘うわ」

「「え?」」

霧切「苗木君だもの。普通に誘えば……断らないでしょ?」

舞園「そうなんですか!? 苗木君!?」

苗木「それは違うよ!」

霧切「ふふ……冗談よ」

霧切「それじゃ……」

舞園「霧切さん!」

霧切「?」

舞園「もしも、将来……苗木君の隣にいるのが霧切さんだったら」ボソボソ

舞園「……そのときは苗木君をよろしくお願いします」ボソボソ

舞園「……応援しますから」

霧切「…………」

霧切「……ありがとう」

舞園「うふふ……」

霧切「じゃあね」

霧切「また、明日……」

舞園「えぇ、明日……!」

⇒学園ほのぼの編 10 終了


舞園「リセット」


舞園「霧切さんって魅力的な人ですよね。かっこいいし、頼りになるし」

舞園「いるだけで安心感がありますよね」

舞園「探偵だったという記憶が残っていれば……。
   もっとみんなとはやく打ち解けて、頼られるお姉さんポジションになったと思います」

苗木「そうだね」

舞園「例えば……」


【舞園「苗木君!一緒に泳ぎましょう!」 苗木「それは違うよ!」】


舞園「そーれ!」バシャッ

苗木「うわっ…や、やったなー!えい!」バシャッ

舞園「きゃーっ!」

苗木「あはははは、霧切さんにもていっ!」バシャッ

霧切「…冷たいわ」

苗木「…えっ、あ……」

霧切「私達はプールを捜査しに来たのよ? 遊んでいる暇はないわ」

苗木「そ、そうだったね……ごめん」

舞園「ごめんなさい……」

霧切「…遊ぶなら、ここの捜査が終わってからにして」

霧切「それなら文句も言わないから……」

霧切「たまには息抜きも必要でしょうし……」

苗木「霧切さん!」パァァァァァ

舞園「霧切りさん!」パァァァァァ

霧切「ふふ……」

霧切(弟と妹ができたみたいね……)

霧切(苗木君に引っ張られるように、舞園さんもなんか段々おバカになってる気がするけど……)

霧切(閉じ込められて…アイドル活動から離れた反動かしら?)

苗木「よーし、捜査頑張るぞ!」

舞園「はい! 頑張りましょう!」

ダダダダダダ……

霧切(まぁ、いいわ。仲が良いならば殺し合いも起きにくいだろうし……)

霧切「って……プールサイドは走らない! 危ないわよ!」

「「ご、ごめんなさ~い!!」」

⇒学園ほのぼの編β(コロシアイ学園生活中なのに編)

舞園「キャーキリギリサーン」

苗木「キャーキリギリサーン」

舞園「あ、リセットって言うの忘れました」


舞園「リセット!」


舞園「…………」

舞園「苗木君と霧切さんって相性良さそうですよね」

苗木「え? そうかな?」

舞園「恋人というよりも、信頼関係が家族レベルというか……」

舞園「人間として相性が良さそうです。私も見習いたいなぁ……」

苗木「ははは……」

舞園「…………」

舞園「言っててむなしくなりました」

舞園「次、行きましょう」

苗木「な、なんかごめん……」

舞園「次の夢はこちら~」


【苗木「僕が君をここから出してみせる!」舞園「それは違います!」】


苗木「舞園さんっ!」ガシッ

舞園「いやぁ!離してっ!」

苗木「皆で協力すれば、脱出できるよ!」

舞園「そんなのウソですっ!」

苗木「もしかしたら、その前に助けが来るかもしれない!」

舞園「助けなんて…来ないじゃないっ!!」

苗木「ボクが君をここから出してみせる!」

苗木「どんなことをしても絶対に、絶対にだっ!!」

舞園「…どうやって出すつもりですか?」

舞園「ここから皆を…私を!」

苗木「そ、それは皆と協力して探して見つけるんだ!」

舞園「皆であれだけ調べて脱出する具体的な方法も見つからなかったじゃないですか!」

苗木「い、今すぐは見つからなくても必ず見つけ出してみせるよ!必ずね!」

舞園「ふざけないでくださいよ!今見つからないのに今後どうやって見つけるっていうんですか!
   私は今脱出したいんですよ!その方法もわからないくせに絶対とか必ずとか無責任なこと言わないでください!!」

苗木「…ま、舞園さん。……いってしまった」

苗木(舞園さんを説得しようと思ったのに説得できなかった…)

苗木「…確かに、あんなことを言ってしまったけどボクの力では今すぐ舞園さんを助けることができないし…」

苗木(…ここから脱出する方法も思いつかない無能なボクなんて…)

霧切「…そこまで気を落とすことはないわ」

苗木「霧切さん…」

霧切「今は彼女をそっとして起きましょう…時間が経てば落ち着くと思うわ」

苗木「…そ、そうだね」

苗木(あんな映像を見せられたら…誰だって……え、でも)

苗木「霧切さんは落ち着いているんだね…」

苗木(何を見たのか分からないけど、そう見えるし…)

霧切「…表ではそう見せているだけよ」

苗木「…そ、そうなんだ……変なこと聞いてごめん」

霧切「いえ、もし舞園さんのように取り乱したら黒幕につけ込まれる可能性があるから、平静を装っているだけ…」

苗木「…霧切さんは強いなぁ」

舞園「…ここから脱出したい、ここから脱出したい、ここから脱出したい、ここから脱出したいっ!」

舞園「でも、その方法が見つからないっ!」

舞園「どうすればいいんですかっ!」

舞園「…いや、ありましたね……ここから脱出出来る方法が」

舞園「誰かを殺せばいいんです、それだけで出られるんです…簡単じゃないですか」

舞園「…さぁ、彼に死んでもらいましょうか…私が脱出するために」



苗木「……ん?」

苗木(誰だろう…誰か、ボクの部屋に来たみたいだ)

ガチャッ

苗木「…ま、舞園さん?」

舞園「……」

苗木「こ、こんな時間にどうしたの…?」

舞園「…苗木君、言いましたよね」

苗木「…え?」

舞園「ここから私を絶対に出してくれるって」

苗木「…う、うん」

舞園「…それは本当ですか?その言葉を信じてもいいんですか?」

苗木「ほ、本当だよ!もちろん!ボクが絶対に舞園さんを出してみせる!約束する!」

舞園「…そうですか、良かった」

苗木(舞園さん、あんなに荒れていたけど落ち着いたみたいで良かった…)

舞園「…なら、私のために死んでくれますか?」スッ

苗木「…え?なに、その包丁…」

舞園「…苗木君は死んでくれるんですよね?私が脱出するために」

苗木「…えっ、ちょっ…ま、待ってよ!」

舞園「待ちません!」ブンッ

苗木「」

苗木「うわぁっ!?」ヒュッ

舞園「避けないでくださいよ!殺せないじゃないですか!」

苗木「いや、まっ…落ち着いてよ舞園さんっ!」ヒュッ

舞園「落ち着いてますよ!ですから早く死んでください苗木君!」

苗木「全然落ち着いてないじゃないか!その手を止めてよ!」ヒュッヒュッ

舞園「苗木君が刺さって死んでくれたら止めますよ!」

苗木「…ああもうっ!」ガシッ

舞園「やめて!離してぇっ!」

苗木「舞園さん、こんなことしちゃダメだ!」

舞園「どうしてダメなんですか!?脱出する方法はこれしかないじゃないですか!」ドンッ

苗木「うわっ…!?」バタッ

舞園「ここから脱出するには他人を殺すしかないんですっ!」

苗木(舞園さんに馬乗りされた…っ!?ま、まずい…)

舞園「仕方ないんですよ…私が苗木君を殺すのは脱出するためだから仕方ないんです!」

苗木「それは違うよ!」

舞園「何が違うんですか!?」

苗木「舞園さんは本当にそれでいいの!?」

舞園「良いですよ!ここから出れるならなんだってしてやります!」

苗木「殺人鬼になってまでここから出たいの!?」

舞園「殺人鬼にならないと出られないのなら殺人鬼にもなりますよ!」

苗木「…ま、舞園さんは……本当にボクを殺してまで、ここから脱出したいの……?」

舞園「…はい」

苗木「……そう、なら……いいよ」

舞園「…え?」

苗木「…ボクを殺して」

舞園「…良いんですね?」

苗木「…うん、そうすれば脱出出来るし……舞園さんがそれで満足するなら……」

舞園「わかりました……では、さようなら……苗木君」シュッ

苗木「……んっ?」

苗木(あれ、まだ生きてる……)

舞園「……」

苗木「…舞園、さん?」

舞園「…どうしてです、何故抵抗しないんです?」

舞園「…何でそんなに潔いんです?」

苗木「そ、それは…」

舞園「これから死ぬんですよ…?怖くないんですか…?」

苗木「……怖いよ、でもそれでここから舞園さんを脱出させることが出来るなら……それでもいい」

舞園「…意味がわかりません、何故です…?」

舞園「他人のために死ぬとか馬鹿がすることですよ…?」

苗木「…そうだね、馬鹿かもしれない……」

舞園「わかっているなら、何故…!?どうして私のために死ねるなんて言えるんです!?答えてくださいよ苗木君っ!」

苗木「それは、ボクが……………舞園さんを好きだから…」

舞園「……えっ?」

舞園「苗木君が、私を好き……?」

苗木「…そうだよ」

舞園「…何を言っているんですか、そんなわけがないじゃないですか」

苗木「本当だよ」

舞園「そんなわけ…」

苗木「ボクは舞園さんが好きだ」

舞園「……本当に?」

苗木「うん」

舞園「……」

苗木「……」

舞園(苗木君が私のことを好きだったなんて…)

苗木「…舞園さん?」

舞園「……」

苗木「舞園さん…?」

舞園「……」

苗木「舞園さんっ!」

舞園「…は、ははははい!?」

苗木「…その、そこをどいてくれないかな…?ずっとこの態勢のままだと……」

舞園「えっ、あっ……」カァァ

舞園「すぐどきます、すみません!」バッ

苗木「……」

苗木(舞園さんの様子が何か変だ…)

舞園(苗木君が私のことを好きってことは……つ、つまり…っ!?)

苗木「…舞園さん、ボクを殺さなくてもいいの…?」

舞園「…え?」

苗木「…ここから脱出したかったんでしょ?」

舞園「…やっぱりいいです」

苗木「…え?」

舞園「…そうです、今すぐ脱出するのはやめます」

苗木「ど、どうして…!?」

苗木(あんなに出たがっていたのに…)

舞園「…ファンを殺してまで、脱出したくはありません……私はファンを大切にするアイドルですから」

苗木「…ふぁ、ファン?」

舞園「そうです、ですから私を好きと言ってくれるファンの苗木君を殺してここから脱出するのは諦めます」

苗木(ぼ、ボクはファンだと思われたから助かったのか…)

苗木(というか、そういうつもりで言ったんじゃないんだけど……愛の告白だったんだけど…)

舞園(…私は苗木君ともっと長く一緒にいたいですし…)


【舞園「苗木君は弟みたいです」】


苗木(ボクのことをファンだと思った舞園さんは前以上にボクと親しくしてくれるようになった)

舞園「……はい、苗木君」

苗木「あ、ありがとう……。舞園さん」

舞園「超高校級のアイドルの手料理なんか普通なら食べられませんよ」

苗木「うん、すごい美味しいし、すごく嬉しいよ」

舞園「うふふ……。嬉しいです。」

舞園「…………」ジィー

苗木「……?」

苗木(なんかあの日以来、舞園さんはボクのことをよく見てくるような……?)

苗木「舞園さん? ボクの顔になんかついてる?」

舞園「…え? な、なんでもないですよ!?」カァァ

苗木(本当にどうしたんだろう?)

舞園(どうしたんでしょう、私? ……苗木君のことが気になってしょうがありません)

舞園(苗木君はまだ気になる人ってだけだったはずなのに…今はそれ以上になっているような……)

苗木「舞園さん?」

舞園(何よりもはやく…ここから出ないといけないのに……)

苗木「ま、舞園さん? 具合でも悪いの?」

舞園「苗木君……」

苗木「うん……?」

舞園「苗木君って何なんでしょう?」

苗木「は?」

苗木(どういうこと?)

舞園「私にとって苗木君は……」

苗木(そ、そういうことか……!?)

舞園「私にとっての苗木君って……」

苗木(ま、舞園さんにとってボクは……?)

舞園「弟みたいな存在なんでしょうか?」

苗木「え゛」

舞園「そうですね。きっとそうに違いありません」


舞園「苗木君は弟みたいです」

苗木「……………」

苗木(そん……な……)

舞園(苗木君は私のことを好きなんでしょうけど…)

舞園(それに応えてしまったら……)

舞園(いよいよ……)

苗木「はははは……弟か…………」

苗木「けど、舞園さんの弟なんて嬉しいよ。はは……ははは………はぁ…」

舞園「うふふ……」

舞園(ごめんなさい。苗木君……)

舞園(恋人を優先するなんて……アイドルには許されないんですよ……)

舞園(けど……。弟なら…家族なら……一緒にいてもおかしくないですよね?)

舞園(……言い訳かな?)

舞園(気のせいだよね?)

舞園「よし! 頑張りましょう!」

苗木「!?」


【苗木「舞園さんが何だか近い」】


苗木(舞園さんがボクを弟扱いし始めてからだいぶ時間が経った)

舞園「え?」

苗木「あ……いや、近くないかな?」

舞園「別に普通ですよ?」ムニュ

苗木(当たってるんだよなぁ……)

舞園(……家族だから普通。……家族だから普通。……家族だから普通)

舞園(……普通ですよね?)

ナデナデ

ナデナデ

舞園(……うん。普通)

苗木(弟どころが、ペットって感じ……?)

舞園(家族家族家族)

ギュゥゥゥ ナデナデ

舞園(うふふ)

苗木(それからも、舞園さんはボクに親しく?してくれた)

苗木(舞園さんとの距離がどんどん近づいていく)

苗木(そして……あるときから、舞園さんが毎朝ボクの部屋を訪ねてくるようになった)

苗木(そして、訪ねてくる度に…………)


【苗木「朝部屋から出るたび舞園さんとぶつかる」】


苗木「うわっ」

舞園「きゃっ♪」

苗木「ご、ごめん……。またやっちゃった……」

舞園「うふふ……こちらこそごめんなさい♪」

苗木「一応……確認してるつもりなんだけどね」

舞園「仕方ありませんよ! そういうこともありますって」

舞園「起きたばかりですと……。注意力も散漫になっちゃいますしね」

舞園「それに……」

舞園「ここまで続くと、運命……感じちゃいません?」

苗木「は…はは………。運命にしてはなんか変な運命だけどね」

舞園「むぅ……。信じてませんね!」

苗木「えっと……」

舞園「えい」ダキッ

苗木「ま、舞園さん!?」

ギュゥゥゥゥ

ナデナデ

舞園「こうしてると安心できるんです」

苗木「そ、そう……」

苗木(ボクは抱き枕か何か?)

苗木(なんか……最近……舞園さんの距離感がおかしいような……)

舞園「今日も頑張りましょうね!」

苗木「う、うん……?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・

苗木(そして、さらにある日……)


【舞園「そ、そこはダメですっ……んっ!」 苗木「それは違うよ!」】


ドンッ

苗木「うわっ…!?」
舞園「…きゃっ!?」

苗木「…いてて、ごめん舞園さん…大丈夫?」

舞園「…は、はい…私は大丈夫、ですけど……!?」

苗木(…ん?なんだろう…この柔らかい感触は………!?)

舞園「…な、苗木君?」カァァ

苗木「ご、ごめん舞園さん!すぐどくから…!」

舞園「……」サッ

苗木「…んぷっ!?あ、あの……舞園さん?頭を抑えられたら顔を上げられないんだけど…」

舞園「…離しません」

苗木「…で、でも」

苗木(このままだとボクが舞園さんの……に顔を押し付けてる状態だから、もし誰かに見られでもしたら…)

舞園「大丈夫です、今は誰もここを通る気配はないですし…それに、しばらくこうしていた気分なんです」

苗木「それは違うよ!」

苗木「こ、こんなの弟に対しても普通はやらないよ!」

苗木「ま、舞園さん……不安なことでもあるの!?」

苗木「ボクで良かったら相談に乗るよ」

苗木「い、今のままだと……」

苗木「ちょっと無防備すぎるよ! ボクだって……!」

舞園「男の子ですよね……」

苗木「え、あ、うん……」

舞園「分かってますよ。エスパーですから」

苗木「ど、どういうこと?」

舞園「…………………」

舞園「……私、おかしくなっちゃったみたいです」

舞園「どうしましょうか……?」

舞園「責任とってくれますか、苗木君?」

苗木「!?」

舞園「もしもアイドルに戻れなかったら、苗木君が責任とってください……」


【舞園「私、アイドルは諦めました」】
※レスは分割して利用


苗木「どうしたの急に!?」

苗木「そんな……アイドルになるのを諦めちゃったの!?」

苗木「舞園さんはアイドル活動好きなんじゃないの?」

舞園「はい、アイドル活動は私の命でした。でもそのために人を殺して脱出、なんてことは出来ません
   他のメンバーにも迷惑がかかってしまいます。脱出するにしても他の方法じゃないと!」

苗木「そ、それはボクがどうにかするから!」

舞園「ふふっ、それにですね」

ぎゅっ

苗木「ま、舞園さん?」

舞園「今は苗木君が側にいてくれたら、私は幸せですから」

舞園「……それとも苗木君はアイドルじゃない私じゃダメですか?」ポロポロ


【舞園「アイドルだから私を選んだんですか…?」苗木「それは違うよ」】


舞園「アイドルだから私を選んだんですか…?」ポロポロ

苗木「………………」

苗木「それは違うよ」

苗木「アイドルとか関係ないよ!ボクは舞園さんが舞園さんだから選んだんだよ!」

舞園「苗木君…っ!」

苗木「だからこれからもよろしくね?」

舞園「……はい!」

ぎゅうう

苗木「……舞園さんっ!」

ぎゅうう

舞園「苗木君、ううん、誠君」

なでなで


【舞園「今度からさやかって呼んでください」 苗木「それは違うよ!」】


舞園「良かったら……」

舞園「今度からさやかって呼んでください」

苗木「…え? でも、舞園さん」

舞園「はい、舞園さんって呼ぶのは禁止です」

苗木「…さ、さやか」

舞園「よく聞こえません」

苗木「さやか!」

舞園「はい、よく出来ました!ありがとうございます!」

舞園「これからは私も苗木君のことを誠君って呼びますね…良いですか、誠君?」

苗木「…う、うん」

舞園「…ふふふ、こっちの呼び方の方がもっとお互い近づいたように感じますね」

苗木「それは違うよ!」(小声)

苗木「だって……元から近かったよ……」(小声)

舞園「え? 何か言いましたか、誠君?」

苗木「う、ううん、なんでもないよ……」

舞園「うふふ……」

舞園「……………」

舞園「……私もそう思ってましたよ」

苗木「え?」

舞園「冗談です」

舞園「うふふ……」

舞園「では、あらためて……一緒に力を合わせて頑張っていきましょうね! 誠君」

苗木「う、うん!」

苗木(そう言って……舞園さんは笑った。……その笑顔を見ていると)

苗木(明確な未来はまだ見えないけど……ボクは舞園さんと一緒なら戦っていける……)

苗木(そう思えてた…………)

⇒舞園さんの好意がはじける編 終了


舞園「リセット!」


苗木「なんか今回長くなかった!?」

舞園「そうですか?」

舞園「まぁ、そういうこともあります」

舞園「そして、こういうこともあります」


【苗木「気が付いたら舞園さんと一緒に寝ていた」】
※このスレにはもう少しだけ頑張ってほしかった。他の添い寝編とはちょい違う。レスは途中までほぼ完全に利用


苗木「それじゃあボクは舞園さんの部屋に」

舞園「……待ってください」

苗木「へ?」

舞園「や、やっぱり、心細くて、その、一緒にいてくれませんか?」

苗木「で、でもほら、ボクがいても別に」

舞園「苗木君」

ぎゅっ

舞園「お願いします、今晩だけで良いですから……」

苗木「う、うん……」

苗木(なんだろうこの状況)

舞園「……すぅ……すぅ」

苗木(気が付いたら舞園さんと一緒に寝ていた)

舞園「……んぅ」

ぎゅうう

苗木「ま、舞園さん?」

舞園「うぅん……すぅ……」

スリスリ

苗木「……ボク、抱きまくら扱い?」

苗木(……結局寝られなかった、舞園さんがその、暖かすぎて)

舞園「んー……おはようございます、苗木君」

苗木「うん、おはよう舞園さん」

舞園「……かわい」

苗木「川井? 誰?」

舞園「あ、いえ何でもないんです!」

苗木「それなら良いけど」

舞園「それよりシャワーお借りしてもいいですか?」

苗木「うん、良いよ」

舞園「ありがとうございます、それでは先に失礼しますね」

パタン

苗木「って、自分の部屋のシャワー使えたと思うんだけどな」

苗木「……舞園さんが使った直後のシャワーか」

ボフッ

苗木「どうしてこんなことになったんだろう」

苗木「殺し合い……人を殺すなんて、出来ないよ」

苗木「でも、舞園さんだけでも助けて見せる」

苗木「そのためには一体どうしたら良いんだろう」

苗木「……」

苗木「……すぅすぅ」



舞園「ふぅ、苗木く……あれ?」

舞園「苗木君、寝ちゃったんですね」

舞園「ふふっ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

舞園「苗木君、超高校級のアイドルの膝枕ですよ」

舞園「こんなの、普通はしてもらえないんですから喜んで下さいね?」

舞園「……」

なでなで

舞園「殺し合い……今ここで苗木君を殺してしまえば、私はここから出られますよね?」

舞園「すー、はー……苗木君、ごめんなさい」

苗木「んん……」

舞園「!」

苗木「ボクが……君を助けて……」

苗木「……すぅすぅ」

舞園「……」

舞園「……」

なでなで

舞園「苗木君、起きて下さい苗木君」

苗木「ん……舞園さん?」

舞園「はい、舞園ですっ」

苗木「……って、えっ、ま、舞園さん、膝、え、あれっ!?」

舞園「ふふっ、苗木君、私の膝は高いんですからね?」

苗木「た、高いって?」

舞園「そうですねー、苗木君の生涯賃金の半分、くらいです」

苗木「えっと、それって……」

舞園「ふふっ」

苗木(大学出るとして、1億5000万くらいかなぁ、困ったなぁ)

舞園「それより苗木君、早くシャワー浴びないと朝ご飯に遅れちゃいますよ?」

苗木「本当だ! ちょっと浴びてくるね!」

舞園「はい、いってらっしゃい」

ガチャッバタンッ

ガチャッ

舞園「?」

苗木「その、何かあったらすぐに出るから何かあったら呼んでね!」

バタンッ

舞園「本当に苗木君は……」

ボフッ

舞園「……ふぅ」

舞園「あ、この辺りはなんだか苗木君の匂いがします……」

ザァァァァァ

苗木「そういえば、ここはさっき舞園さんが使って」

苗木「そのスポンジで舞園さんは体を、体を……」

苗木「だ、ダメだ! 今は何も考えるな!」

苗木「深呼吸しよう、すぅぅ……な、なんだか良い匂いが……」

苗木「ど、どうしよう、早く出ないと色々と大変なことになっちゃうよ」

苗木「頭洗って体洗って!」

ザァァァァァ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

苗木「……舞園さん?」

舞園「はい、なんですか?」

苗木「バスタオル一枚は流石に恥ずかしいから、そろそろその服を渡してくれたら嬉しいんだけど」

舞園「そうですね、私に苗木に服を着させてくれるなら良いですよ?」

苗木「せめてパンツだけでも自分ではかせて欲しいんだけど……」

舞園「それならバスタオルのままですね」

苗木「ま、舞園さぁん……」

舞園「ふふふっ」

舞園「最初はほんの冗談だったんですよ?」

舞園「でも、苗木君が着替えさせて下さいってお願いしたら、着替えさせてあげないわけには行きませんよね」

苗木「……そう言わせたのは、舞園さんじゃないか」

舞園「あれ、そうでしたか?」

苗木「もう、舞園さん、意地悪だよ……」

舞園(苗木君は、本当に可愛いですね……)

苗木「ま、舞園さん、その、後ろから手を回されたまま止まられると……恥ずかしいって」

舞園「……苗木君、少しだけ待っていて下さいね」




苗木「って言いながら舞園さんが出て行ったけど、どうしたんだろう」

苗木「まあ、自分で着替えも出来たし、また少し寝てられるから良いんだけど」

苗木「……舞園さん、どうしていきなりボクの着替えなんてしたがったんだろう?」

苗木「なんだか体を触られたような気もするし……」

苗木「生涯賃金の半分……何か仕事でもさせられるのかな?」

苗木「……寝てよう」




ガチャッ

舞園「苗木君、鍵はちゃんとしないと危ないですよ?」

苗木「あ、おかえり舞園さん」

舞園「ただいまです、苗木君」

苗木「舞園さん、そのお盆は?」

舞園「ご飯です、あ、苗木君はそのまま寝てて下さい」

苗木「え、一緒に食べるんじゃないの?」

舞園「苗木君、あーん」

苗木「なっ、本当にどうしたの舞園さん!?」

舞園「なにがですか?」

苗木「な、なんでそんなにボクに色々してくれるの?」

舞園「……決まってます」

ギシッ

苗木「ま、舞園さ」

ドサッ

苗木(舞園さん……近いよ…………息が当たってる)

舞園「苗木君のことが……」

苗木「ボクのことが……?

舞園「苗木君のことが…………」

舞園「………………」

舞園「……必要なんです。ここを出る為には」

苗木「そ、そうなんだ……けど、そんなに気を遣わなくても…………」

舞園「いえ……それじゃ、私の気が済まないんですよ」

舞園「だから、気にしないでください。私が好きでやってることですから」

苗木「……舞園さん」

舞園「目をつぶってください」

苗木「………え?」

舞園「苗木君に問題はないんですよ?」

舞園「ただ……私が安心できないだけです」

舞園「だからね……」







 チュッ





苗木(唇にあたった感触……)

苗木(それが何を意味するのか……)

苗木(流石のボクも分かってしまった……)

苗木「舞園さん……もしかして…………」

舞園「……続きはここを出てからですね」

苗木「……え?」

舞園「今はただ苗木君が裏切らないようにするためのキス……」

苗木「…………」

舞園「実は、自分でも本当の気持ちか分からないんです」

舞園「本当に苗木君が好きだったのか……それとも…………今、ここには苗木君しかしないから好きになってしまったのか」

舞園「気になっていたのは確かなんですけどね……」

舞園「そもそも、アイドルの私が誰かひとりの男の子を好きになるなんて……」

舞園「いいんですかね?」

舞園「分からないです……」

舞園「私……苗木君の事が好きなんでしょうか?」

苗木「……舞園さん」

苗木「ボクにはキミの気持ちは分からない」

苗木「そもそも舞園さんがそんな悩みを抱えていることすらボクは気づかなかった」

苗木「だから……」

舞園「……………」

苗木「ボクは待つよ……」

舞園「……え?」


苗木「絶対にボクはキミをここから出す」

苗木「何があっても絶対に…………」

苗木「だから、それで落ち着いたら……」

苗木「そのときにもう一度、聞かせてもらえないかな?」

苗木「ボクはどんな答えでも受け入れるから」

舞園「苗木君……」

舞園(………………)

舞園(苗木君の真っ直ぐな視線を見ていると……心が安らいでいきます)

舞園(優しくして……優しくされたい……という気持ち…………)

舞園(きっとこの気持ちは……勘違いなんかじゃなくて…………)

舞園(私は本当に苗木君のことが……)

舞園(…………………)

舞園「ありがとうございます」

舞園「苗木君……。ここを出たら……聞いてくださいね。もう一度」

苗木「……うん! もちろんだよ!」

舞園「うふふ……」

舞園「お願いします……これからも」








舞園(好きです……)







⇒添い寝 アナザー編終了


舞園「リセット!」

舞園「たまにはこういうのがあってもいいですよね!」

苗木「うん!」

舞園「では、そろそろまた短い世界を何個か……」


【苗木「舞園さんが死んだ…ウソだ……」 舞園「ウソじゃありません」】


苗木「そんな!!ボクは信じないぞ……!!」

舞園「ごめんなさい苗木君、全部私が……本当にごめんなさい!」

苗木「舞園さんは何も……あれ?舞園さん?」

霧切「ようやく気付いたのね」

苗木「えっと、舞園さんはやっぱり生きてたって事?」

十神「違う、舞園は死んだ。死体も残っている」

苗木「は?」

桑田「つまりそこの舞園ちゃんは幽霊なんだよ…」

舞園「みたいですね」

苗木「どこからどう見ても幽霊には見えないんだけど」

モノクマ「流石の僕もこれは予想外です!これじゃ裁判もクソもねーってば!」

霧切「…………」

霧切「……そういえば、幽霊なら壁は通り抜けられるの?」

モノクマ「!?」

舞園「は、はい……」

霧切「じゃあ、他の部屋を見に行ってちょうだい。4階や5階が怪しいわ」

舞園「な、なるほど……!」

モノクマ「ちょ、まって……」

舞園「行ってきました!」

モノクマ「はやい!?」

舞園「色々通り抜けて確認してきました……」

舞園「黒幕は……」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


苗木「舞園さん……ありがとう…………」

舞園「苗木君……。いえ、単なる罪滅ぼしです……」

舞園「それでは……。私はこれで…………」

苗木「待って!」

舞園「苗木君?」

苗木「幽霊でもかまわない……。舞園さん、ボクと一緒にいて!」

苗木「お願い……!」

舞園「苗木君……」

舞園「本当にいいんですか……?」

舞園「そもそも私は苗木君を騙そうとして……」

苗木「ボクは舞園さんの味方だよ。なにがあっても……」

苗木「舞園さんはボクの助手だから……」

舞園「…………苗木君」

苗木「……ボクが死ぬまで一緒にいてください」

舞園「…………」

舞園「…………はい」

舞園「ずっと……、そばにいます」

舞園「……苗木君に憑いていきます。よろしくお願いします」

苗木「うん! こちらこそよろしくね! 一緒に外の世界に行こう!」

舞園(そう言って、苗木君は笑ってくれた)

舞園(私は身体を失ったけど……外の世界に出る事が出来た。外の世界はたいへんなことになっていたけど、苗木君と一緒なら頑張れる気がしました……)

⇒超展開で助かるよ編4 終了


【舞園「別に苗木君のことなんか好きじゃないんですからねっ!」】


苗木「え? 今何て言ったの、舞園さん?」

舞園「なんでもありませんっ」プクリ

苗木「ごめん、なんかボク悪いことをしたかな?」

舞園「ふんっ」ツーン

苗木「…ま、舞園さん」オロオロ

舞園(苗木君がなかなか落ちないから別の方向からアプローチしてみることにします、アイドルだから演技は得意ですし)

苗木(おかしいよ、こんなのボクが知ってる舞園さんじゃない…キャラ変わってるし……これもモノクマの仕業なのかな?)

舞園「うふふ……」

苗木「わ、分かったよ! しばらく舞園さんには近づかないから!」

舞園「……え?」

苗木(原因を探しに行かないと……)

舞園「な、苗木君……?」オロオロ

苗木「じゃあ、舞園さん……。またね……」

舞園「ま、待ってください!」

苗木「!?」

ガシッ

舞園「べ、別に……。苗木君に近付いてほしくないわけじゃないんですから!?」

苗木「え? ど、どういうこと……?」

苗木「だって、舞園さんはボクのことが嫌いなんじゃ……」

舞園「好きじゃないだけで! 嫌いじゃないです! むしろ一緒にいると安心します」

苗木「え? ん??」

舞園「こ、こんなことも分からないなんて! 苗木君はおバカですね!」

舞園「勉強が必要です!」

舞園「私と一緒に勉強しましょう! 外の世界に出たときに困ってしまいますよ!」

苗木「う、うん?」

舞園「私が勉強を……」

舞園(教えてあげます……? いえ、それでいいんでしょうか?)

舞園(ここは……、苗木君に花を持たせてあげて……。さらに私をほうっておけないようにするのが……)

舞園「私が勉強を……」

苗木「舞園さんが勉強を教えてくれるの?」

舞園「……私が勉強を教わります!」

苗木「逆!?」

舞園「苗木君、勉強を教えてください!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


【舞園「苗木君、勉強を教えてください!」 苗木「それは違うよ!」】


苗木「え? 舞園さん、もう一度も言ってもらっていい…?」

舞園「3です」

苗木「1×2が3……?」

舞園「はい、違いましたか?」

苗木「舞園さん、ボクの指を見て…指が一本あるよね?
   1×2ってのは、二倍だからこの指一本がもう一つ増えるってことなんだ…てことは?」

舞園「2ですね、苗木君凄いです! 頭良い!」

苗木「いや、こんなのは小学二年生の子でも解けるんだけど…」

舞園「ごめんなさい、私アイドル活動に集中していたのでほとんど学校の勉強をしていなくて…」

苗木「よくそれで高校に入学できたね…。希望ヶ峰学園前にいた高校もそれなりに学力が必要だったような……」

舞園「入れたのは運です」

苗木「入試はマークじゃなくて記述だったと思うんだけどね…」

舞園「苗木君、引き続き勉強を教えてもらってもいいですか?」

苗木「…う、うん」

舞園「アイドル活動が忙しくて勉強してなくて皆と差がついてしまった分、
   今から猛勉強して追いつこうと思いますので宜しくお願いします!」

舞園(……よし、あとはこれで苗木君の力で学力が上がれば)

苗木「それは違うよ!」

舞園「……ッ!?」

苗木「このレベルじゃ……。ボクじゃ無理だよ! 石丸君を呼ぼう!」

舞園「……!?」

苗木「たしか偏差値40の子に勉強を教えて、偏差値70にしたこともあるみたいだし。一か月で」

舞園(なにそれ……怖い……)

苗木「たしか、他にも学力が怪しい人がいたし……」

苗木「みんなで勉強をしよう!」

舞園「あ、あの……そこまでしていただなくても……」

苗木「ダメだよ! 舞園さん! 今の舞園さんに教え続ける自信がボクにはない!
   今の舞園さんは偏差値で測るのもおこがましいよ!」

舞園「おこがま……」

苗木「ボクも一緒に頑張るから! 頑張ろうよ! このままじゃ流石にまずいよ!
   さすがにボクも放っておけない!」

舞園「あ、あの……実は……」

苗木「逃げちゃだめだ!」

舞園「」ビクリ

苗木「今までやろうとしなかったことをするんだ! 怖いのは当たり前だよ!」

苗木「けど、大丈夫……。ボクも付いているから……」

舞園「苗木君」///

舞園「わ、分かりました。一緒に頑張ります」

苗木「うん! じゃあ、石丸君を呼んでくるね!」

苗木「食堂で待ってて!」

舞園「分かりました!」

バタン

舞園「ボクも付いているから……か」

舞園「ウフフ……」

舞園「このあと……」

舞園「このあと?」

舞園「ハッ……!? 結局、嘘だって言えなかった!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



舞園(その後、私は桑田君、大和田君、葉隠君と一緒に石丸君に勉強を教わることになりました)

舞園(苗木君や他の人達も手伝ってくれました……)

舞園(勉強を教える、勉強を教わる、見ているだけ……。人によって違いこそありましたが……)

舞園(全体がひとつの目的に向かって進んでいきました)

舞園(おかげで……団結は深まり、いまだに殺し合いは起きていません)

モノクマ「そ、そんな馬鹿な。嘘だよね!?」

モノクマ「そもそも舞園さんは頭を悪いふりをしているだけだし!?」

モノクマ「掛け算でもできなかった子が、1か月で微分や積分ができるようになるはずないじゃん!?」

舞園「石丸君や苗木君の教え方上手だったからです」

モノクマ「シレッと言うな!」

石丸「よし、今日も頑張ろう!」

「「「「「「「「「「「おーーーーーーーーーーー!!!」」」」」」」」」」

石丸「東大合格を目指すぞ!」

「「「「「「「「「「「おーーーーーーーーーーー!!!」」」」」」」」」」

モノクマ「」

⇒超展開で助かるよ編 5 終了


【苗木「舞園さんと入れ替わった?」】


舞園(これでよし……。桑田君の部屋にメモを置いてきましたし……)

舞園(ネームプレートも入れ替えました)

舞園(あとは待つだけです)

苗木「舞園さん!」

舞園「って、苗木君!?」

舞園「どどどどどどうしました?」

苗木「舞園さんの部屋の鍵は受け取ったけど、ボクの部屋の鍵を渡すの忘れたよ!」

舞園「そ、そうですか……。それでは、受け取ります!」

苗木「じゃあこの部屋の鍵はここに置いておくから」

舞園「分かりました、ありがとうございま キャッ」

苗木「うわっ、危ない!」

ドン!

舞園(in苗木)「ご、ごめんなさい。苗木君……。大丈夫ですか? あれ……?」

苗木(in舞園)「大丈夫だよ。舞園さん……。舞園さんは……? あれボク?」

舞園「……わ、私が」
苗木「……ボクが」

「「いる!?」」

舞園「ど、どうしましょう!?」

苗木「落ち着いて! 舞園さん! 意味は分からないけど、ひとまず落ち着いて!」

舞園「い、今は部屋を交換してるんだから、私はどっちに行けばいいんでしょう?」

苗木「それも違うよ! 今は部屋の交換どころじゃないから!」

舞園「あぁ……。けど…………」

苗木「……うん。あれ、このポケットに入ってるのって?」

舞園「あ! ダメです。苗木君」

苗木「ほ、包丁……?」

舞園「ご、護身用です……」

苗木「そう……なんだ…………」

苗木「あ、じゃあ、舞園さんに渡しておこう……かな?」

舞園「い、いえ、大丈夫です。私……になった苗木君が持っている方がいいと思います」

苗木「けど……」

舞園「と、とりあえず、私はこのままこの部屋……苗木君の部屋で寝ますね!
   苗木君もはやく私の部屋に戻ってください!」

苗木「えぇ!? この状態で寝るの!?」

舞園「明日になって、みんなに相談したほうがはやいですよ!」

舞園「さぁ……はやく…………!」

苗木(あ、焦り過ぎだよ……舞園さん)

苗木(だけど……。たしかに一晩待った方が互いに落ち着くし、相談できる相手も増えるからいいかも)

苗木「分かったよ! じゃあ、ボクは舞園さんの部屋に行くね」

舞園「はい!」

苗木「じゃあ、また明日……」

舞園「はい! また明日!」

バタン

舞園「………………」

舞園「……この状態で人を殺したら、どっちが卒業できるんだろう?」

舞園「……と、とりあえず、桑田君を殺すのは一度やめ……」

ピンポーン

舞園「き、来てしまいました……」

桑田「舞園ちゃ~ん」

舞園「……桑田君。何かごよ…何か用でもあるの? こんな夜中に!?」

桑田「って、苗木ぃ!? はぁ? なんで舞園ちゃんの部屋にオメーがいるわけ?」

舞園「……舞園さんが怯えていたから、部屋を交換したんだよ」

舞園(口調変じゃないかな? 苗木君のまねできてるかな?)

桑田「怯えてた?」

舞園「部屋を何回も叩く人がいたらしくて……。桑田君じゃないよね?」

桑田「ち、ちげーし……」

桑田「俺、舞園ちゃんに呼ばれただけだから!」

桑田「ほら、メモもあんだろ!」

つメモ

舞園「…………」

舞園「舞園さんが書いたとは限らないよ。桑田君を呼び出したうえで何か仕掛けるつもりだったのかも」

桑田「……え?」

舞園「不用意に夜時間に廊下を歩くのは危険だよ」

桑田「ま、マジか……」ガクブル

舞園「はやく部屋に戻ったほうが……」

桑田「お、おう……」ガクガクブルブル

桑田「………………」ガクガクブルブル

舞園「どうかした?」

桑田「やべぇ……。こえぇ……。なぁ、苗木?」ガクガクブルブル

舞園「う、うん……」

桑田「一晩、ここに泊めてくれよ。なんか廊下に出たら刺されそうな気がする」ガクガクブルブル

舞園「え、そんな困ります……!」

桑田「敬語!? 敬語になるほど嫌か!?」

舞園「あ、え、そんなことは……」

桑田「一緒に舞園ちゃんの身体のエロいところを話した仲だろ!」

舞園「えぇ!?」

桑田「誰狙いとか話しただろう!? 今更なかったことにはさせねぇぞ!?」

舞園「く、桑田君、ちょっと詳しく……。実はさっき頭打っちゃって……。昼間の記憶が……」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

舞園(結局、その後、桑田君から苗木君の好みや性へ……エッチなところを根掘り葉掘り聞きました)

舞園(苗木君も男の子だもんね……)

桑田「zzzzz 野球……野球がしてぇ……」

舞園「それにしても……話してみると意外といい人でしたね、桑田君」

舞園「………………案外、苗木君とも仲がいいみたいですし」

舞園「…………殺すのはやめましょう」

舞園「……案外、この入れ替わりは思いとどまれという神さまか何かの思し召しなのかもしれません……」







舞園「zzzz」

舞園「ハッ……」

舞園「元の身体に戻ってる!?」

舞園「…………」ムニュムニュ

舞園「…………ちゃんとありますね」




廊下にて

苗木「舞園さん!」

舞園「苗木君……」

舞園(そういえば……苗木君も眠りに付くまで私の身体だったんですよね……)

舞園(…………)

苗木「元に戻ったみたいだね! 良かったよ!」

舞園「はい……」

苗木「あ、そういえば……部屋に桑田君がいたんだけど……」

舞園「怖いから苗木君と一緒の部屋に泊まろうと思ったらしいです」

苗木「そうなんだ……。だったら、最初で3人で泊まれば、安心だったかもね……」

舞園「そうですね……」

苗木「けど、良かったよ……」ホッ

舞園「ねぇ、苗木君……」

苗木「……?」

舞園「触りました?」

苗木「え?」

舞園「……それとも匂いを嗅ぎました?」

苗木「え……。ちょっと、舞園さん!?」

舞園「苗木君も男の子ですもんね……」

苗木「な、何言ってるの!? 舞園さん!?」

舞園「……大丈夫ですよ。苗木君。私、苗木君なら……」

苗木「じょ、冗談だよね……!? いつもみたいに……!?」

舞園「……私、幻滅なんかしませんから」

舞園「その……。少しくらいなら……」

苗木「ストップ! ストップだよ! 舞園さん!」

桑田「ふわぁあああああ。なんか騒がしいな」

苗木「桑田君!? 桑田君が何か言ったの!?」

桑田「何を!?」

桑田「って……あれ、舞園ちゃんじゃん?」

桑田「苗木……。昨日言った通りに、さっそくアタックか。いいぜ、約束どおり応援してやるよ」

苗木「え゛!?」

苗木(その後、桑田君を通してボクと舞園さんは両想いということが周囲に伝わった)

苗木(桑田君は、ボクの身体を使っていた舞園さんの言葉になんか感銘を受けたらしい)

苗木(一晩の間に何があった……?)

舞園「うふふ……。私達両想いだったんですね」

苗木「そう……だったんだね………」

舞園「いやですか?」

苗木「そんなことないよ! 舞園さんと両想いなんて夢みたいだけど、本当に嬉しいよ!」

舞園「良かったです!」

苗木(ただ、結果として舞園さんも明るくなったし、コロシアイもまだ起きていない)

苗木(希望にあふれてて、これはこれでいいのかもしれない)

苗木(……………………………)

苗木(…………………………ちょっと触って、短い時間とは匂いを嗅いじゃったのは事実だし)

舞園「うふふ……。責任とってくださいね」

苗木「………………はい」

⇒超展開で助かるよ編 6 終了

舞園「リセット!」


舞園「ありますよね! こういう展開!」

苗木「それは違うよ!」

舞園「では、次行きましょう!」

苗木「無視!?」


【苗木「舞園さんの部屋に行ってみるか」】


苗木「…なんだか眠れないな」

苗木(やっぱり他人の、舞園さんの部屋だからだろうか…)

苗木「…舞園さんは眠れたのかな?」

苗木(様子を見に行ってみよう…)

苗木「舞園さん、舞園さん?起きてる?」コンコン

苗木(昨夜、部屋の入れ替えをしたけど…あの後、特に何も無かったのかな…?)

苗木「…あれ、鍵が空いてる…」

苗木(鍵開けっぱなしのままにするなんて無用心だなぁ…)

苗木(ごめん、舞園さん…中に入るよ)

舞園「…zzz」

苗木「なんだ、まだ眠っていたのか…」

苗木(それにしても、昨日何も無かったみたいで良かった…)

苗木「……」

苗木(よく見ると舞園さんってやっぱり可愛いよな…流石、超高校級のアイドルっていうか……)

苗木「…今なら何をしても気づかれない、かな…?」

苗木(いやいや!何を考えているんだボクは…!)

苗木「…で、でも……」ゴクリ

舞園「……苗木君」

苗木「!?」

舞園「zzz」

苗木「……寝言か」

舞園「zzz」

苗木「……………」

苗木(それにしても可愛い寝顔しているなぁ…このままずっと眺めていたくなるような)

舞園「…………ぁ」

舞園「……苗木君?」

苗木(また寝言か……)

舞園「………………」

舞園「寝言じゃなかったりして……」


【舞園「夜這いに来たんですか?」 苗木「それは違うよ!」】


苗木「え!?」

舞園「…夜這いに来たんですか?」

苗木「お、起きてたの…!?」

舞園「起きてますよ、苗木君がそろそろ来るだろうなと分かっていましたから…」

苗木「それは違うよ!」

苗木「……ボクはそもそも夜這いなんか」

舞園「……冗談ですよ」

舞園「苗木君は私のことを心配してくれたんですよね?」

苗木「う、うん……」

舞園「……そんなに心配なら、同じ部屋で寝ますか?」

苗木「え?」

舞園「私、信じてますから」

舞園「苗木君が変なことしないって」

苗木「……う、うん」アセアセ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

舞園「本当にそこで大丈夫ですか?」

苗木「大丈夫だよ。

舞園「……一緒のベッドでもいいんですよ?」

苗木「だ、ダメだよ!」

舞園「うふふ……。これも冗談ですよ」

苗木「…………」

舞園「じゃあ、おやすみなさい」

苗木「う、うん……」

苗木(落ち着いて……眠れない……)

苗木(羊でも数えようかな……)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

苗木「zzzzz」

舞園「苗木君寝てしまったんですか?」

舞園「落ち着かないって言いつつ……。先に寝ちゃうんですね……苗木君……」

舞園「もう少しドキドキしてくれると嬉しかったんですが……」

舞園「……悔しいから、起きるまで悪戯しちゃいますよ? いいですか?」


【舞園「眠っている苗木君に悪戯しちゃいます」苗木「それは違うよ!」】


苗木「…zzz」

舞園「さて、何をしましょうか…」

苗木「…んん、舞園さん」

舞園「…あれ?起きていたんですか?」

苗木「…ボクと結婚してください」

舞園「…え!?い、いきなりプロポーズされても…私、まだ心の準備が…」

苗木「…zzz」

舞園「…寝言か」

舞園「………………」

舞園「……けど、夢とはいえ私に言ったんですよね?」

舞園「……ちゃんと起きてから言ってくれればいいのに。まったくもう…」///

プニプニ

苗木「うう……」

舞園(ほっぺたやわらかいですね……)

苗木「…………」

プニプニ

舞園「うふふ……次はもっとすごいことしちゃいますよ」

苗木「…………」

舞園「例えば……?」

苗木「…………」

舞園「……キスとか?」

苗木「…………」

舞園「うふふ……」

舞園「……苗木君起きてください、起きなかったらキスしちゃいますよ?」


【舞園「苗木君起きてください、起きなかったらキスしちゃいますよ?」】


苗木「…zzz」

舞園「…良いんですね? キスしても」

苗木「良いよ」

舞園「わかりました、では唇に唇を重ねるキスを……」

舞園「って、起きてるじゃないですか!」

苗木「チッ」

舞園「起きてるなら起きてるって言ってくださいよ! そのままキスしてしまいそうでした」

苗木「そのままキスしてくれれば良かったのに」

舞園「いつから起きてたんですか!?」

苗木「舞園さんがボクのほっぺたを突っつき始めたあたり」

舞園「じゃ、じゃあ、きききすの話も聞いてたんですか」

苗木「うん!」

舞園「は、恥ずかしいですよ! ひどいです! 苗木君!」

舞園「な、苗木君のくせに生意気です!」

苗木「霧切さんみたいなことを……」

舞園「苗木君のエッチ、変態、すけこ…むぐぅ!?」

チュッ

舞園「///」カアァァァァァァァァァ





苗木「たまにボクも反撃するよ!」

⇒夜這い編 終了

舞園「り、リセット!」///


苗木「たまにはボクも頑張るし! 無視されたりからかわれた仕返しくらいするよ!」

苗木「たまには舞園さんだけが一方的に恥ずかしい思いをすればいいんだ!」

舞園「…………」///

舞園「…………」///

舞園「それなら……」///

舞園「次は最後まで苗木君がリードしてくださいね」///

苗木「え?」

舞園「添い寝の続きです!」

苗木「え゛?」

舞園「添い寝ファイナルです!」

残り3分の1くらい
あと20分で終わりそうにないから、一度風呂いってきます
再開は0時くらいから

このダンロン3周年記念日に終わらせたかったですね・・・


【舞園「今夜は苗木君と寝ます」 苗木「それは違うよ!」】


苗木「今日"も"だよね!」

舞園「そうでしたっけ……?」

苗木「うん!」

舞園「あはは……じゃあ、今日もお願いします」

苗木「ボクも慣れてきたよ……いくらでも添い寝してきてよ、舞園さん!」

苗木(舞園さんが添い寝してきたり、舞園さんを抱き枕にし始めて……だいぶ時間が経った)

苗木(ドキドキしながらも眠れるし……ちょっとエッチなこと考えても我慢できるようになっちゃったよ)

苗木(このまま仙人になっちゃったら、どうするんだよ、舞園さん! 責任とってよ!)

舞園「うふふ……考えておきます」

苗木「……!?」

舞園「では、またあとで部屋に向かいますね」

苗木「……う、うん」

苗木(そう言うと……ボクと舞園さんは廊下で別れ、それぞれの部屋に入ろうとした)

苗木(舞園さんは部屋でシャワーでも浴びてから来るんだろう。ボクも部屋でシャワーでも浴びて寝る準備をしよう)

苗木「って……あれ? ボクの部屋の鍵がかかって開かない…?」

苗木(なんでだろう、鍵をかけた覚えはないのに…)

苗木「誰かボクの部屋に勝手に入って鍵をかけて…?」

舞園「苗木君」

苗木「舞園さん?」

舞園「鍵がかかっているんですか……その、もし良ければ今日は私の部屋で寝ませんか?」

苗木「」



数分後……

苗木(ついに入ってしまった……)

舞園「じゃあ、私…先にシャワー浴びてきますね」

苗木「う、うん……けど、大丈夫なの? 部屋から出てたほうがいいんじゃ?」

舞園「苗木君のこと信頼してますから……では…………」

苗木「……うん」

苗木(舞園さんがいなくなって、ボクは部屋を見回す)

苗木(学園の購買部あたりから持ってきたんだろうか……かわいらしい人形や綺麗な絵が飾ってある)

苗木(女の子らしい柄のベッドシーツやクッションも置いてある)

苗木(これが女の子の部屋…………)

苗木(いや、あまりジロジロ見るもんじゃないな……)

苗木(けど……)

苗木(ボクはベッドに座って……ふと力を抜いていると……聞こえてしまった)

苗木(シャワーの音だ)

苗木(舞園さんが扉の向こうで……)ゴクリ

苗木(一度考えてしまったのがいけなかった)

苗木(最近、添い寝に慣れ始めていたけど……舞園さんは可愛い女の子だ…………)

苗木(色々と考えないようにしていたけど……ボクだって平凡な男子高校生………………)

苗木(舞園さんの前では考えてられないようなことを考えてしまう事がある…………)

苗木(しかし……)

苗木(舞園さんは純粋な意味でボクを頼ってる……はず……だから……たぶん………)

苗木(そういうのはマズイに違いない……)

苗木(舞園さんを抱き枕にしたこともあったけど……結局、それ以上の関係にはならなかったし……)

苗木(それ以降、それ以上のことを舞園さんが求めてくる気配はない)

苗木(たぶんいかがわしい雰囲気だったのはボクの勘違いだ)

苗木(あの時は……眠気がなければやばかった……たぶん、アレなことをして舞園さんを幻滅させただろう……)

苗木(そう……。ボクは舞園さんの弟か何かに違いない……。家族……家族……)

苗木(家族……家族………)

  シャーーーー

苗木(シャワー……家族…………シャワー………)

苗木「…………」

苗木「そうだ……別の事を考えよう…………」

苗木「例えば、学校の勉強とか…………だ。それこそ色気とか無関係そうな物理などどうだろう?」

苗木「よし…………」

  シャーーーーーーーーーーーーーーーーーー

苗木(物質の構造を研究し、自然現象を支配する法則を、物質の構成要素間の相互作用として捉え、研究する・・・)

  シャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

苗木(研究対象は、素粒子から宇宙に至るすべての自然現象、および生命現象をも含める・・・)

  シャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

苗木(・・・それが物理学だ!)

  シャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

苗木(……………………)

  シャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

苗木(……ところで、シャワーの音と舞園さんは生命現象に入るんだろうか?)

  シャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【苗木「舞園さんの中…凄く暖かいよ……」】


苗木「………………」

苗木「うわあああああああ!!!」

苗木「ダメだ! 離れられない。シャワーの音を聞いちゃダメだ!」

苗木(ボクは掛布団をかぶってシャワーの音から身を隠そうとした……)

苗木(冷静に考えると……これは舞園さんのベッドだということを忘れて……)

苗木「………………」

苗木(とっても良い匂いがした)

苗木(舞園さんに包まれているようなそんな感覚…………)

苗木(なんか天国にでも飛んで行ってしまいそうな……高揚感…………)

苗木(思わず……ボクはそのまま……じっくりと嗅いで…そのまま眠りにつきそうになる……)

苗木(ふと白昼夢のようなものを見た……)

苗木(その中で……舞園さんが出てきた。そして……こう言ってきた…………赤ちゃんを抱っこしていた……)

  舞園「苗木君……苗木君はパパになりましたよ……」

苗木「………う。……………うわあ。……うわあああああああああああああああああ!!!」ガバリ

苗木「ハァッ…ハァッ…!」

苗木「舞園さんはこのベッドで眠っていたんだよね…」

苗木「凄く良い匂いがする…鼻の中が舞園さんの匂いでいっぱいだ…」

苗木「だから……いけない……よくない……ボクの中の何かが起きそうだ……いけない…………」

苗木「は、離れよう……」

苗木(ボクはベッドから降りてイスに座った……)

苗木(だけど……顔の火照りや鼻の中の匂いは消えない……)

苗木「このままじゃ、舞園さんを見ただけでなんかやらかしそうだぞ……」

舞園(in シャワールーム)「苗木君! どうかしましたー!?」

苗木「……うわ!?」

舞園「なんか大きな声がしましたけどー!?」

苗木「……な、なんでもないよ! ちょっと発声練習してただけだよ! 舞園さんに教わった美声の出し方を復習してるんだ!」

舞園「そうですか!? それはお邪魔しちゃいましたね! どうか遠慮せずー!」

苗木「はははは…もう終わったから大丈夫だよ……! 舞園さんこそゆっくりシャワー浴びなよ! ハハハ……」

苗木(危なかった……。ベッドに潜ってる姿を見られたりしたら……死にたくなるところだったよ)

舞園「ところでー苗木君ー!!」

苗木「」ビクリ

苗木「な、なんだい! 舞園さん!」

舞園「…………んもう、苗木君はエッチなんですから」

苗木「そ、そ、それは違うよ!」

苗木(ばれてる!?)


【舞園「んもう、苗木君はエッチなんですから…」苗木「それは違うよ」】


苗木「舞園さん! 誤解だよ! エッチなことなんて考えてないよ!」

舞園「うふふ……」

苗木「ご、誤解だよ……! 本当に違うから……!」

舞園「じゃあ、そういうことにしときますねー!」

苗木「……う、うん」

舞園「ふんふんふ~ん♪」

苗木(鼻歌を歌ってる……信じてないな…………)

苗木(……いや……ボクの言う事を信じてるから……こんなに余裕な態度なのかな?)

苗木(なんか……それはそれで嫌だなぁ…………よし!)

苗木「………………舞園さん!」

舞園「なんですかー!?」

苗木「仮に……ボクがそういうこと考えていたらどうするの?」

舞園「…………え?」

舞園「ど、どういうことですかー!?」

苗木「前から思ってたし、そろそろ一回言っておいた方が舞園さんのためだと思うから言うよ!」

苗木「ボクも男だからね! 今は舞園さんにその………なことなんかするつもりはないけど」

苗木「そんな思わせぶりなこと言ったり、挑発するようなこと言うとボクだって何をするか、分からないよ!」

苗木「男はオオカミなんだから!」

舞園「………………」

苗木「……………あ」

舞園「………………」

苗木(……無言!?)

苗木(やばい……こんなこと言ったから、舞園さんを不安にさせちゃった!?)

苗木「あ、あ……あのさ、舞園さん、別にボクがそういうこと思ってるわけでもないし、そういうことするわけじゃないから。そこは大丈夫だから!」

舞園「………………」

苗木「ははははは……、嫌だったら今日は」

舞園「……あのね、苗木君」

舞園「私……苗木君のことはちゃんと男の子だと思ってますよ」

苗木「」


【苗木「舞園さんとエッチなことしたくて気が狂いそうだよっ!」】


ガチャリ

舞園「ふぅ……さっぱりしました」

苗木「…………舞園さん」

舞園「はい」ニッコリ

苗木「……ボクの勘違いじゃなければいいんだけど」

舞園「きっと勘違いじゃないですよ」

舞園「私……苗木君のことが男の人として好きです……」

苗木「…………」

舞園「その……だから、……なことしても……いいですよ?」

苗木「…………ごめんね。舞園さん」

舞園「…………」

苗木「こういうのってボクから言うべきだったよね」

舞園「……いえ、どちらからでもいいと思いますよ」

苗木「いいや、それでもごめん……」

苗木「……2つの意味でごめん」

苗木「恥ずかしい思いをさせたことと……」

舞園「ですから……私は大丈夫です。むしろ、今の苗木君の反応が嬉しいです」

舞園「だって、苗木君は私の誘いを断るつもりはないんですよね?」

苗木「……うん。そういえばすぐ答えを返さないといけなかったね。ごめん……」

舞園「ですから……」

苗木「もう一つはね。舞園さん…………」

舞園「はい?」キョトン

苗木「今からきっと舞園さんが断らないだろうと思って……さっきまでボクが感じてた気持ちを言うよ」

苗木「正直、最低な言葉だと思う。告白直後に言う言葉じゃないと思う。けど、言うよ」

苗木「ボクもすごい今頭が混乱してるんだ。だから先に謝るね。ごめん!」

舞園「えっと……?」

苗木「舞園さん!」

舞園「は、はい!」

苗木「…………」スゥゥゥゥゥゥゥ

苗木「舞園さんとエッチなことしたくて気が狂いそうだよっ!」

舞園「」

舞園「え? あ? はい?」

舞園「えぇーーーーーーー!」///

苗木「やっぱり、舞園さんはボクのことをちょっと誤解してるよ!」

苗木「舞園さんが思う100倍は舞園さんのことが気になってしょうがないし……!」

苗木「舞園さんが思う100倍は舞園さんの身体が気になってしょうがない変態なんだ!」

舞園「な、苗木君!? ちょ、あの……ち、近いです」


苗木「舞園さん……!」ダキ
舞園「きゃ、きゃあ……!」

苗木「舞園さん……!」ギュー
舞園「苗木君………!」ギュー

苗木「舞園さん……!!」ギューギュー
舞園「苗木君………!!」ギューギュー

苗木「舞園さん……!!!」ギューギューギュー
舞園「苗木君………!!!」ギューギューギュー

苗木「舞園さん……!!!!」ギューギューギューギュー
舞園「苗木君………!!!!」ギューギューギューギュー

苗木「舞園さん……!!!!」ギューギューギューギューギュー
舞園「苗木君………!!!!」ギューギューギューギューギュー

苗木「舞園さあああああああああああん!!!」

舞園「苗木くうううううううううううん!!!」

苗木「舞園さああああああああああああああああああああん!!!」

舞園「苗木くううううううううううううううううううううん!!!」

苗木「舞園さあああああああああああああああああああああああああああん!!!」

舞園「苗木くうううううううううううううううううううううううううううん!!!」


















「「……………………………」」ドキドキドキドキドキドキ


苗木(この後……どうするのがいいんだろ?)ドキドキ


舞園(この後……なにされるんでしょうか?)ドキドキ


苗木・舞園「………………………………」ドキドキ

苗木「………………………………」ドキドキ

舞園「………………………………」ドキドキ

苗木「…………舞園さん」ドキドキ

舞園「……はい、苗木君」ドキドキ

苗木「……き、キスしようか?」

舞園「………………は、はい!」

苗木「………………」チュッ

舞園「………………」チュッ

苗木「………………」///

舞園「………………」///

⇒添い寝編 ファイナル 終了


苗木「リセット! リセット! リセット!」


苗木「これは恥ずかしいからリセット!」

舞園「私のセリフを取らないで下さい!」

苗木「これ以上は……ボクには無理だよ……」

舞園「たしかに、いつも同じようなところで終わる気がしますが……」

舞園「苗木君……もしかして……はじめてですか?」

苗木「……そうだよ」

舞園「霧切さんとは?」

苗木「な、なんで霧切さんがここで出てくるの!?」

舞園「いえ……なんとなく……。けど、他にも例えば…………」


【舞園「苗木くんはまだ童貞ですか?」 苗木「ど、童貞じゃないし!」】


苗木「ここにはいないけど戦刃むくろって恋人がいたからー すごく可愛い彼女だからー だから全然童貞じゃないしー」

霧切「……そうなの、残念ね」

江ノ島「」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。

: . : : : :.:|     . : : .     ,'. .:         ,:   .:  l:: : .¦
: . : : : : : | . : : : : : .     ,ハ..:} .:       /. . /〉 . : l: : . .;
: : 〈\: :.:|: : : :____ / ,ノノ:,:   :,. . :/\〈/. .)〉 }: :
:.. :.:.\\|/ _,.     トミ /.. ./ / ` ー\〈/  : : ,'
∨: : : :\| ,:  .:  ,ハ ヽ /  ´  .: ハトミヽ //: :/
. ∨.: : : :.:|〈  { rし  }        { rし } } l/: :/
  ∨ : : : | ,へ 乂 ⌒ツ        乂⌒ツノ  : : ′
 ヽ∨: : ∧                         ,': : .
\__)|: : : :∧  " " " "         冫 """  ′...i
.: :. .:.|:. :. .:.:∧                   : : : : |
.: :. .:.|: : : : :.:∧                ノ.: : : :.|

'⌒ヽ|: : :. :. :.:ハ           (  ノ    /!: : : : : |
...  |: : : : : : :.¦ \             /.:.:.|: : : : : :|
...  |: : : : : :. :.:|     、     .=====| : : : : : |__

...  |: : : : : :. :.:|.        ト- ´ニニニニニ| : : : : : |二`ヽ、
...  |: : : : : :. :.:|       /`ヽ.ニニニニニニニ| : : : : : |ニニ }\




舞園「みたいなことはないんですか!?」

苗木「ないよ!」

舞園「本当ですか!?」

苗木「本当だよ! なんでむしろボクがとりあえず女の子に手を出すキャラになってるの!?」

苗木「ボクははじめてだよ! 正真正銘はじめてだよ!」

舞園「…………うふふ」

苗木「…………舞園さん?」

舞園「苗木君……女の子にもてるのにもったいないですね」

舞園「……けど、少し嬉しいです」

苗木「……う、うん」

舞園「けど、少しくらい……はっちゃけた世界があってもいいんじゃないですか?」

苗木「……そ、そうかな?」

舞園「はい!」

舞園「だから……そんな世界を見ましょう!」

苗木「え……ちょ?」


【舞園「苗木君、ごめんなさい!」 苗木「それは違うよ!」】


舞園「実は私は苗木君を利用しようとしていました」

苗木「どうして急に謝って……? え、ボクを利用?」

舞園「はい、ここから出るために…苗木君に濡れ衣を着せて自分だけ助かろうと…」

苗木「舞園さん…」

舞園「…白状します、本当にすみませんでした!」

苗木「顔を上げてよ舞園さん、ボクは気にしてないからさ」

舞園「で、でももしかしたら苗木君が死んでいたかもしれないんですよ!?」

苗木「それは、まあそうかもしれないけどボクは今こうしてピンピンしているんだし……何も起きなかったんだから問題ないよ」

舞園「そ、そんなことありません!だって、私のせいで苗木君が…」

苗木「…あはは、困ったな」

苗木(どうすれば舞園さんは気に止めるのをやめてくれるんだろう……あ、そうだ)

苗木「じゃあ、舞園さんには罪を償ってもらおうかなぁ?」

舞園「え?は、はい!何でもやります!それで苗木君が許してくれるのなら!」

苗木「そぉ?何でもしてくれるんだ?ふーん、なら舞園さんには何をしてもらおうかなぁ…」


【苗木「舞園さん可愛いなぁ、キスしたいなぁ、セックスしたいなぁ」】


苗木「じゃあさ、聞いてくれない?」

舞園(そう言うと……苗木君は私の耳元にそっと口を近づけました)

苗木「舞園さん可愛いなぁ」

舞園「……ッ」///

舞園(顔が赤くなるのが自分でも分かりました。
   しかし、苗木君はそんな私の様子を意に介さず……続けてこう言います)

苗木「キスしたいなぁ」

舞園「……ッ! き、キスですか……?」///

苗木「顔が真っ赤だよ……舞園さん」ニコッ

舞園(苗木君は悪戯っこのように笑うと、さらに続けてこう言いました)

苗木「セックスしたいなぁ」

舞園「……ッ!? な、苗木君!?」

苗木「だって……舞園さんが言ったんだよ。フフフフ……」ズイ...

舞園「あぁ……苗木君…………心の準備を……ぁ………きゃ……」

苗木「覚悟してね……舞園さん……」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。

          /ヽ : : : : : : : : : : : ノ /. : .\: : .ヽ: .\

          /ヽ、  ` ー-----‐ ´ /. : \ヽ: : .、.: :l : : ハ
         ,'. : :/ ` ー-----‐ : : ´ . : : : : .\\:l : :| : :| :',
          l :l: :|∧: :/__\: .\. : : : :__: .\|/| : :| : ;
          l :l: :l: :.∨ -─-、\: .\´, -─- 、ヽ|/| : :| : ;
         Ⅵ: :l: :ヽ//⌒ヽ  ` ̄`イ⌒ヽ\ノ| : :| : :l: ;′
         ヽハl: :/〈 l: :・: :l      l: :・: :l  〉ノ: :/⌒l/
          ヽ∨ヽ ヽ ノ   ,    ヽ ノ  イ: :/ノ 丿
            ト:l: :ハ             ノ.: :| イ:/
            |.:|: :l ト、   ィニニニヘ   /l: : :|: :|,′
            |.:|: :l |::冫 、 ヽ:::::ノ . イ. : :|: : :|: :|
           ,'.::|: :l |:.:|: :|:_;> 、  ´ │\|: : :|: :|:,
         _/. :l: :l |__// ⌒l     ∨ /: :/|: :|人__
        <\/.: :l: :ノ |  l|   |     / /: :/ :|: :|   /⌒ヽ
      イ⌒ \\|/⌒へ从  ノ     , へ⌒\l: :|/ /⌒ヽ
     │    イ / /⌒>‐、  , -<⌒ヽ \ ∨/
     │    | '  ,  / ノ l─| 、 \ ヽ,  ' 〉
           |      '   イ ノ └ヘ  '    /:l
          人       丿    人      〈: :|




舞園「というのはどうですか?」

苗木「リセット! リセット!」

苗木「舞園さんはボクをどういうキャラにしたいの!?」

舞園「普段は草食で、私に対してだけ肉食系男子……だったらいいなぁ。なんて思うことがあります」

苗木「ちょっと都合良すぎない!?」

舞園「そうですか……残念です」

苗木「………………」

舞園「………………」

苗木「けど、少しくらいなら……」(小声)

舞園「…………え?」

苗木「な、なんでもないよ!」

苗木「そろそろこの話やめようよ! 互いにエッチなキャラになっていくだけだよ! 不毛だよ!」

苗木「舞園さんはアイドルだからダメだよ! こういうのは!」

舞園「…………………そうですね」

苗木「うん!」

舞園「………………」

苗木(黙ってしまった……)

舞園「………………」

苗木「舞園さん?」

舞園「……………なし」

苗木「……何? 舞園さん?」

舞園「…………苗木君の意気地なし」(小声)

苗木「…………む」ムカ

苗木「……そんなこと言うならさ」

苗木「舞園さんだって、こういうことされるとどんなに恥ずかしいか……実感してみるといいよ」

舞園「……え?」

苗木「……あくまでボクの想像だよ。ボクの夢の中だから、気にしないでね!」

舞園「え? え?」オロオロ


【舞園「苗木くん童貞なんですか?ふふ、私が色々教えてあげますね…」】


苗木「ま、舞園さん……」

舞園「ふふふ……どうしたんですか? 苗木君……」

舞園「そんなに顔を赤くして……緊張してます?」

苗木「ち、近いよ……舞園さん」

舞園「…………」ガサガサ カチャカチャ

苗木「ぬ、脱がさないで……むぅ」

舞園「…………ぷはッ。苗木君の味がします」

苗木「き、きす……」

舞園「キスだけじゃないですよ?」

苗木「う、う、うわあ」

舞園「ふふふ……いただきます」

苗木「うわああああああああああああ」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                       _
                     / /

                  ― 、⊥ l
             _ ィ´     丶   ̄ =- 、
          -=ニ               _>

           /               ヽ
          /                   \ \
          -= /               \ \
           /                 ヽ ̄
             / .ィ / /斧≧ミl / /ヽ  ト=- ヽ
          ´ / // | 弋zノ }/i/ ィ≦ミ l

           /イ_/ヽム      , ヒソ/Ⅳヾ
           f ̄ヽVヽト  γ=-,  イ
       _ィ-f⌒.lー i: : : :l 〕ヽ ヽ- /: :ヽ
      f .i i  .!  .i : : : :ヽ-、 ̄l: : : : : : Y
      ヽ ヽヽ _l  ヽ、: : : : : } /: : : : :≧l
      /`-´ ̄: ヽー= _)ヽ: : : l l: : : :}ニニニi≧ュ
      {ニニ○ニニニハニニニニヽ: : :l l: : : iニニ○ヽニ Y
      lニニニニニニ/ニニヽニニニヽ: :l l: : :lニニニ=/ニニl
      ヽニニニニノニニニニヽニニヽ: :l l: : lニニニ/ニニニl
        ̄ ̄ヽニニニニニニヽ==ヽ:l l: : lニニ/ニニニニl
           ヽニニニニニニニヽl: l l: :.l/ニニニニニ.l
            iニニニニニニ○ }:l l: : lニニニニニニニl


舞園「きゃあああああああああああああああああああ」

舞園「リセット! リセット! リセット!」

舞園「やめてください! 恥ずかしい! なんで私が経験豊富な人みたいになってるんですか!?」

舞園「苗木君のエッチ! 変態! エッチ!」

苗木「……自分がされるのは嫌なんだ」

舞園「そ、そうですね……それはごめんなさい」

苗木「分かってくれればいいんだ……」

舞園「はい……」

苗木「…………」///

舞園「…………」///

苗木「つ、次行こうか!」

舞園「は、はい……! 苗木君とその先に進めなくても…私は今の状態が幸せですよ!」

苗木「その先に進めなくても……?」

苗木「……………そう?」

舞園「苗木君?」

苗木「本当に先に進めなくていいの?」

舞園「え?」































苗木「本当?」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

苗木「……………」

舞園「な、苗木……君?」

舞園「どうしたんですか?」

舞園「次……行きましょうよ」

舞園「次は、そうですね……」

舞園「2人で学園を脱出して……」

舞園「他の皆と一緒に世界の復興に尽くす話なんてどうですか?」

舞園「私はあまり世界の復興なんて考えたことないので、苗木君が力を貸してくれないと、想像できないんですが……」

苗木「…………舞園さん」

苗木「ボクは外の世界を見てると思い出しちゃうんだ……。キミのことをね……」

舞園「……………」

苗木「あと、キミはもっとはっちゃけたらどう? って言ってたけど……」

苗木「ボクだって普通の人間だよ。時々、キミを滅茶苦茶にしたくなることがあるよ」

苗木「例えばさ……」

苗木「舞園さんを助けて……」


【苗木「もう一度あのコロシアイに戻れるなら、舞園さんを助けたい」】


苗木「そして、舞園さんを徹底的にいじめて『どうしたら許してくれるんですか……?』って泣かせたい!」

苗木「ボクがありとあらゆるひどい事をしても罪悪感から反撃できない舞園さんをかわいいって思いたい!」

苗木「舞園さんもボクに謝りたいってずっと思ってるんだから問題ないよね!?」

苗木「……舞園さんを助けたかったと思う気持ちはずっとあったけど」

苗木「それと同時になんであんなことをしたんだろう?」

苗木「なんであんなことをしたんだよ……って思ってしまうことがある」

苗木「助けたうえで文句を言いたい気持ちが少しはあるんだ」

苗木「なんで、ボクを頼ってくれなかったんだろうって……」

苗木「そうやって恨み言を言いたくなることがあるんだ」

舞園「な、苗木君……?」

苗木「けど、キミは死んでしまった」

苗木「だから無理なんだ。ボクが怒りをぶつけることも、キミが謝ることも不可能なんだ」

舞園「…………………え」

舞園「そんな……」

苗木「」

舞園「いや、いや……」

舞園「リセット……。リセット……。リセット……」

苗木「」

舞園「リセット……。リセ……ット………」

苗木「」

舞園「苗木君? 苗木君? 苗木君?」

舞園「いやですよ。そんな……」

???「うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ」

舞園「誰!?」

モノクマ「ボクだよ!」

舞園「ヒッ……。モノクマさん!?」

モノクマ「あんなブーメランくらいでボクがやられると思った!? 残念だったね。ニョホホホホホホホホ」

舞園「あ……あ……ああ………」

モノクマ「今度は、ボクが色々考えてあげるよ。なんかキミ達ウブっぽいしね。肝心なところで肝心なシーンに行かないんだもん。
     スキップしたり、夢オチしたりさぁ……。経験が少ないからかなぁ……人生の…………」

舞園「いや……いや…………いやあああああああああああああああああ」

モノクマ「じゃあ、次の夢を見ようか? だって、夢を見る為には悪夢も見続けないといけないもんね!」

舞園「助け……」

モノクマ「リセット!」

【苗木「…ん?この生暖かくて柔らかい物は…!?」 舞園「んっ///」】
※女の子→モノクマ


苗木「モノクマのおっぱいっ!?」

舞園「…え?」

モノクマ「そうだよ、朝から寝惚けてボクのおっぱいを揉むなんて苗木クンのくせに生意気だよ」

苗木「ご、ごめんっ!」

舞園「いやいや、今の何なんですか?おかしくないですか!?」

モノクマ「何がおかしいクマ?」

舞園「会話の流れ的にどう考えても私のおっぱいでしたよね?」

舞園「というか、いつの間に苗木君のベッドに潜り込んでいたんですか!?」

モノクマ「ついさっきだよ、苗木クンがなかなか起きてこないからボクもベッドの中に入って起こそうとしたんだ!」

舞園「起こすだけならベッドの中に入る必要なくないですか!?」

舞園「というか、苗木君は私と眠っていたんです!途中から割り込まないでください!」

モノクマ「苗木クンにおっぱいを揉まれなかったからって少し取り乱し過ぎだよね? うぷぷぷぷ…」

舞園「朝食を一緒に取りましょう」

苗木「うん」

苗木「…あっ、机の上にもう置いてあるね」

舞園「親切なことをしてくれる人もいるんですね」

苗木「じゃあボクはここに座るよ」

舞園「じゃあ私は向かい側を」

モノクマ「そこはボクの席だよ」

舞園「…え?」

モノクマ「苗木君の朝食の用意もボクがしたんだし」

苗木「モノクマがやってくれたの? ありがとう、モノクマ」

モノクマ「どういたしまして」

舞園「あの、私の朝食がないんですけど…?」

モノクマ「キミのは用意していないよ、自分で用意することだね」

舞園「…わかりました」


舞園「やっと朝食が出来ました、さぁ一緒に食べましょう」

舞園「私は苗木君の隣の席に座りますね」

苗木「…ぷはー、全部食べ終わった」

舞園「…え?」

苗木「モノクマ、朝食凄く美味しかったよ」

モノクマ「そう、ありがとう苗木クン」

舞園「苗木君、まだ食べられますよね? 私まだ食べていないですし一緒に食べましょうよ」

苗木「えっ、でも…」

舞園「苗木君に味見もして欲しいですし、まだ食べられますよね?」

苗木「…う、うん」

モノクマ「苗木クン、嫌なら嫌だとはっきり相手に伝えないといけないよ」

苗木「そ、そうだね…ごめん舞園さん」

苗木「ボク、今食べたばかりでお腹がいっぱいなんだ……だから食べられない」

舞園「…そんな」

舞園(せっかく作ったのに…)

舞園「じゃあ朝食も食べ終わりましたし、校内散策でもしますか」

苗木「そうだね」

舞園「それで、その…手を繋いでも良いですか?」

苗木「えっ…?う、うん…いいけど」

舞園「それじゃ、お言葉に甘えて…」

モノクマ「危ない!」パシッ

苗木「も、モノクマっ…?」

モノクマ「今、苗木クンの手の近くで蜂が飛んでいたんだよ…あと少しで刺されるところだった、注意しなよ!」

舞園「校内に蜂が飛んでるわけないじゃないですか!? 何を言ってるんです!?」

苗木「そ、そうだったんだ…全然気付かなかったよ、モノクマ助けてくれてありがとう」

モノクマ「いいよいいよ、じゃあ、ボクと校内散策しよう!」ギュッ

苗木「うん、わかったよ」

舞園「ちょっと、何でナチュラルに苗木君と手を繋いでいるんですか!?」

舞園「というか、私の存在を無視しないでくれますか!? 私の放置して二人だけでいかないでくださいよ!」

舞園(元々私が先に苗木君を誘ったのに…)

舞園(苗木君……どうして…………?)

苗木「ハハハハハハ……」キャッキャ

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷぷぷ……」ウフフ

舞園「こ、こうなったら……」


・・
・・・

舞園「本当はこんなのどうかと思うんですけど……」

舞園「毎日朝おこしに行って、朝ごはん作ってあげて、一緒に散歩しようとするだけじゃまったく歯が立ちません」

舞園「もう自分から告白して……いっそそのまま…………よし!」

舞園「そうです。こんなの流石におかしいです! 苗木君は騙されてます……」

舞園「多少強引でも…………きっと……苗木君は許してくれます!」

舞園(そんなことを考えながら……私は苗木君の部屋の前に来ました。
   ドアの鍵はかかっていないようです)

舞園「苗木君……モノクマさんの身体は硬いですよ」

舞園「……だけど! 女の子の体は柔らかくて気持ち良いんですよ!」

舞園「苗木君! 聞いてください!」 

ガチャリ


【舞園「女の子の体は柔らかくて気持ち良いんですよ」苗木「それは違」】


苗木「わないよ!」ギシギシ

モノクマ「苗木クンっ、激し過ぎるよ……もっと優しくしてっ…」アンアン

舞園「」

舞園「  」

ガチャン……

舞園「…………」

舞園「………う」

舞園「……うう。

舞園「………うわああああああああああああああああああああん」

舞園「いやだよ、いやだよ、いや、いや……こんなのいやああああああああああ」

舞園「こんなのってないっ」

舞園「こんなの……ひどい…………です」

舞園「………………………………………」

舞園「…………ない。…………さない。…………許さない」


【舞園「好きです」 苗木「えっ…?」】


舞園「好きです、好きです、好きです、好きです、好きです」

苗木「え、ちょ……まっ舞園さん……!?」

舞園「苗木君は私のこと嫌いですか?」

苗木「き、嫌いじゃ、ない……けど、さ」

舞園「やったっ」 ニコリ

舞園「私も好きですよ、大好きです、本当、好き。大好き」

苗木(舞園さんの様子がおかしい……)

舞園「じゃあ……デートに行きましょう……アハハハハハ…………」

苗木「…………」

苗木「それは無理だよ」

舞園「なんで!」

苗木「無理なものは無理」

舞園「……………」

舞園「………………………………」


【舞園「好き好き好き好き好き好き好き好き好き」苗木「それは違うよ」】



・・
・・・・

舞園「何でですか? どうして苗木君は私の愛を受け止めてくれないんですか?こんなに苗木君の事を想っているのに」

苗木「そんなこと言われても…」

舞園「……どのモノクマさんですか? 普通のモノクマさん? B系ファッションに身を包んだモノクマさん? 貝殻の水着を着たモノクマさん? ポンチョを着たモノクマさん? サーファーなモノクマさん? ウクレレを弾くモノクマさん? サンバを踊るモノクマさん? それともまさか人体模型なモノクマさん? ……わかりません、モノクマさんのどこが好きなんですか? 私と苗木君の愛の行く手を阻もうとしてるのは?」

苗木「別にモノクマとそういう関係ってわけじゃ…」

舞園「わかりました、皆殺せばいいんですね? 皆殺して私しか選択肢がないようにすればいいんですね?」

苗木「」

舞園「私も歌ったり踊ったり色々な衣装を着て苗木君を楽しませてあげられます」

舞園「だから……、モノクマさんだけはやめてください」

舞園「知ってるんですから……! 苗木君がモノクマさんと一緒にベッドに入っていたことを!」

苗木「……知られたなら仕方がないけど。ボクはモノクマが好きだ。モノクマのすべてが好きだ」

苗木「世間では認められない愛だって分かってる。だけど……あいつにはボクが必要なんだ」

苗木「放っておけないんだ」

苗木「ボクがいないと、あいつは誰かを絶望に落とそうとする」

舞園「そんなのって……」

苗木「ごめんね。舞園さん」

舞園「ただの……」

苗木「分かってる。こんな関係本当はよくないって……」

苗木「だけど、止めるわけにはいかないんだ」

舞園「………………」

苗木「それじゃ……舞園さん。またね」




舞園「…………うう」

舞園「それでも……まだ……………」


【舞園「その指輪は何ですか…?」江ノ島「あぁ、苗木から貰ったのよ」】


その後、世界は平和に包まれました。
絶望が世界を侵すこともなく、世界は平和なままでした。
その影にひとりの男の子の大きな決断があったことを多くの人は知りません。



舞園「――――――――――――――――――――――」


江ノ島「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

舞園「………………」

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ……」

モノクマ「残念だったね。舞園さん。ボクに比べたら、キミなんてただの雑魚だもん」

モノクマ「“現実的”に考えて、ボクに勝てるはずないよね?」

舞園「…………」

モノクマ「舞園さん?」

モノクマ「もう聞こえないかな?」

モノクマ「けど、舞園さんは本当に包丁が似合うなあぁ」

モノクマ「そのピンクのリボンのアクセントとしてすごい優秀でしょ。その包丁……」

モノクマ「指輪はもらえなかったみたいだから、代わりにそれをあげるよ……」

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ」

⇒モノクマが全部悪い?編  完


モノクマ「……どう? 退屈しないでしょ!?」

舞園「……やめてください」

モノクマ「もしかして、自分に都合の良い夢だけ見れると思ってた?」

モノクマ「あんなことをしたのに!?」

モノクマ「傑作クマ! 頭がお花畑クマ!」

モノクマ「そもそも……、色んな世界の記憶が混濁したり、ボクが苗木クンの恋人になろうとしたり……色々おかしかったよね!? 最初の頃からさ!」

モノクマ「知らないなんて言わせないよ!」

モノクマ「これら全てを簡単に説明できるものがあるよね!」

モノクマ「世界がゲームだったりするように、この世界も簡単に説明がつくよ!」

モノクマ「おかしなことが起こり続けてもおかしくないさ!」

モノクマ「……だって、これ全部舞園さんの夢だもん!」

舞園「……あ。あああ。ああああああああ」

舞園「いやああああ。いやだ。いや……いや……。助けて……助けて……」

舞園「助けて、苗木君……!」






モノクマ「リセット」


【苗木「舞園さんのDVD割ったったwwww」】


苗木「うぇーいwwwwwwww」

苗木「DVDなんかこの世になければよかったんだwwwwwww」

苗木「これが全ていけなかったんだwwwwwww」

苗木「モノクマも割ってやろう! っとwwwwww」

苗木「やったね、舞園さん……。これで解決だよ! wwwwwwww」

苗木「……え? DVDは焼き増しできる?」

苗木「ハハハハハハハハハハハハハハハハ」

苗木「そんなの聞いてないよ!」

苗木「ハハハハハハハハハハハハハハハハ」

苗木「このままじゃ舞園さんが  じゃうよ」

苗木「ハハハハハハハハハハハハハハハハ」


【苗木「舞園さんっ…!舞園さんっ…!?舞園さんっ…!!」】

舞園「…ん、あれ…苗木君?」

苗木「良かった、何の反応もないから死んでいるのかと思って…」

舞園「何で私の部屋に?」

苗木「昨日部屋を入れ替えた後、何もなかったか心配で見に来たんだ……無断で部屋に入ってごめんね」

舞園「いえいえ、心配してくれてありがとうございます」

苗木「それにしても部屋の鍵を開けっ放しにするなんて無用心にも程があるよ、鍵はしっかりかけないと」

舞園「あはは、すみません」

苗木「…ん? これは何だろう…」

舞園「どうしました?」

苗木「これは……人間の指? いや、まさか……」

舞園「あらら、おかしいですね……全て捨てたはずなのに、床にまだ落ちてましたか」

苗木「何を…言ってるの、舞園さん?」

舞園「昨日、私を殺しにきた人と戦って返り討ちにしてあげたんですよ…その後は誰にもバレないように死体をバラバラにしてトイレに流して証拠隠滅しようと思ったんですけど苗木君に見つかってしまいました」

苗木「舞園、さん…今言ったことは本当……なの? この指は一体誰の……」

舞園「あはははは、そんなことはどうでもいいじゃないですか。でもこれで私はこの学園から出ることが出来ますね、これも苗木君のおかげです。ありがとうございました。あ、この事は皆さんには内緒にしておいてくださいね?いいですよね、苗木君?」

石丸「…む?」

石丸(舞園さんの部屋のドアが空いている…何かあったのだろうか?)

石丸「失礼する」

苗木「石、丸……君?」

石丸「おはよう舞園さん!おはよう苗木君!…苗木君!?何故君は女子の部屋にいるんだ!?」

苗木「そ、それは…」

石丸「朝から女子の部屋に忍び込むとは何事か!…む?その手に持っているのは……」

苗木「え、あっ…こ、これは……」

石丸「う、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

霧切「…今の叫び声は!」

十神「舞園の部屋からだな…」


葉隠「凄い叫び声が聞こえたが何があったんだべ!?」

石丸「指が…!人間の指がっ…!!」

大和田紋土「苗木、まさかテメー…!!」

苗木「えっ!?」

体育館

十神「俺達を体育館に集めて何をするつもりだ?」

モノクマ「新しい校則【学級裁判】についてだよ、説明は省くね」

苗木(…皆が集まっている中に、桑田君だけがいない……てことは、あの指は桑田君の…)

モノクマ「では捜査を開始してください、一定時間後に学級裁判するからね」

大和田「捜査するまでもねえ!犯人は明白じゃねーか!」チラッ

苗木「…うっ」

霧切「それはどうかしら?あの状況だけで判断するのは早計だと思うわ」

苗木「霧切さん…」

霧切「勘違いしないで、私はあなたが犯人ではないと言ってるわけじゃないのよ?」

苗木「…えっ?」

霧切「あなたが犯人の可能性は高い、でももし違ったら犯人以外の私達は皆殺しにされるのよ?なら捜査してもっと情報を集めて確定的な証拠を見つけてから決めた方が良い、そうは思わない?」

苗木「そ、そうだね…」

霧切「もし、本当にあなたが犯人ではないというなら証拠を集めて真犯人を見つけて、あなたの無実を証明すればいいのよ。そうすればあなたは助かるわ、もしあなたが犯人ではなかった場合の話だけど」

苗木「う、うん…」



・・

・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


舞園さやか in ファイナルステージ


舞園「苗木君」

舞園「苗木君」

舞園「苗木君の    」

舞園「    裏切り者」

舞園「        」

グチャ


【舞園「誰かを殺せば出られるんですね…」 苗木「それは違うよ!」】


舞園「何が違うんですか!?」

苗木「誰か殺しただけじゃ出られないんだよ!」

苗木「殺人が起きた後に学級裁判があるんだ!」

舞園「…え?なんですか、それ」

苗木「モノクマが僕達にまだ伝えていない情報だよ!」

舞園「何でそんなことを苗木君が知っているんですか…?」

苗木「そんな細かい事はどうでもいいんだよ!」

苗木「とにかく殺しただけじゃ出られないんだ、その後に捜査して裁判して、誰がクロかを決めてかくかくしかじか!」

舞園「そ、そんな……クロだとバレたら殺人した人がおしおきされて、バレなかったら他の人全員がおしおきされるなんて…」

苗木「わかった!? ここから出たいならクロだとバレたらダメなんだよ!」

苗木「だから出来る限り証拠を残さないでクロだと特定されないようにしないといけないんだ! わかるね!?」

舞園「それはわかりますけど…」

苗木「舞園さん一人じゃ難しいと思って、ボクも協力することにしたよ!」

舞園「…え?」

苗木「ボク達二人で協力すれば完全犯罪殺人も可能なんだよ!頑張ろう!」



・・

・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


補習

苗木「………………」

苗木「またね……。舞園さん」


グシャリ


舞園「…………………………」

モノクマ「良かったね。舞園さん。苗木君が犠牲になってくれたおかげで、キミだけ生き残れるよ」

舞園「………………………外」

モノクマ「?」

舞園「……外。外に行かないと…………」

モノクマ「うぷぷぷぷ。そうだね……もうキミにはそれしか残ってないもんね」

舞園「……はははははは。あは……ははは……」

モノクマ「じゃあね。バイバイ……」

モノクマ「あとは……」

モノクマ「外の世界に残されたものを見て……」

モノクマ「じっくりと考えるんだね」

モノクマ「ひとりでどうやって生きていくか?」

モノクマ「生きていけるのか? うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ」


【苗木「舞園さんを守れなかった…!」】


苗木「クソッ…誰が舞園さんを殺したんだ…!」

苗木「許せない…絶対に許さない…!」

苗木「見つけ次第ボクがこの手で殺してやる…!」

苗木「殺す…殺す、殺す!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!」

苗木「絶対殺してやる!!!」

苗木「クロを殺したらボクも死ぬよ…」

苗木「舞園さんを一人にはしないからね…」

苗木「あははは、ははははは…はははははっ」

苗木「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


葉隠「苗木っちがヤバいべ…」

十神「完全に目がイッているな」

セレス「あらあら、怖いですわ」

苗木「千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック!」

苗木「千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック!」

苗木「千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック!」

苗木「千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック! 千本ノック!」

苗木「ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも!」

苗木「ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも!」

苗木「ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも!」

苗木「ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも!」

苗木「ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも!」

苗木「ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも! ボクにも!」


【舞園「苗木君、助けて…」 苗木「それは違うよ!」】


舞園「ああ、私死ぬんですね…」

舞園「…最後に苗木君に会いたかった」

苗木「舞園さん!」ガチャッ

舞園「苗木……君?」

苗木「ど、どうしたのその傷…!?」

舞園「こ、これは……ゴフッ」

苗木「わかった、喋らないでいいから!助けてあげるよ!」

舞園「ごめんなさい、多分手遅れだと思いま………っ!?」

苗木「刺さってる包丁を一回抜いて、もう一度刺すと」サクッ

舞園「な、苗木君……何をやっているんですか?」

苗木「何って、ボクが舞園さんを殺したことにしようと思ってね」

舞園「さっき助けるって…」

苗木「ボク自身を助けるってことだよ?」

舞園「そ、そんな…」



苗木「さて、あとは絶叫して皆を呼ぶだけだね…うわあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

苗木「ボクが舞園さんを殺したぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

苗木「やったあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

苗木「やったぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


【苗木「舞園さんはボクが絶対守るよ!」 舞園「苗木君…」キュンッ】


舞園「苗木君、私は嬉しいです」

苗木「ボクは誰にも舞園さんを殺させないよ」

舞園「嬉しいんですが……この手錠は何ですか?」

苗木「いつでも舞園さんの側にいられるようにつけたんだよ、毎日二十四時間年中無休で一緒にいられるようにね」

舞園「別にこれで繋がなくても良かったんじゃ…」

舞園「流石に、お風呂やトイレの時は外してくれますよね?」

苗木「いや、外さないよ?」

苗木「ボクも一緒に入るよ」

舞園「…え?」

苗木「だって、舞園さんはすぐ死んじゃうんだもん。ほうっておくと刺されたり、刺したり、
   裁判で死んだり、ボクと一緒に死んだり、先に死んだり、後に死んだり」

舞園「苗木……君?」

苗木「だからダメなんだ……。ずっと一緒にいないと……」

舞園「何を……言っているんですか?」

苗木「あ、けど現実的に無理かな……」

舞園「…………」

苗木「無理だね……」









苗木「じゃあ、リセットだよ」


【舞園「苗木君が魘されている…!?」 苗木「それは違うよ!」】
※魘されている(うなされている)


舞園「苗木君! 助けて……!」

苗木「…………ぅぅ、舞園さん?」

舞園「良かった……。ここにいたんですね……私、変な夢を見てしまって……」

舞園「……? 苗木君?」

舞園「苗木君!?」

苗木「…ぅ、うーん……ぅうっ…」ゴロゴロ

舞園「苗木君…!? 大丈夫ですか!?」

苗木「助け、て……舞園…さん……」

舞園「私はここです、私はここにいますよっ!ですからもう大丈夫です、安心してください苗木君!」ギュッ



苗木「うぅぅ……」

  舞園「苗木君、私はあなたのせいで死んだんですよ?」

  苗木「…え?」

  舞園「苗木君が模擬刀を部屋においていなかったら返り討ちにされることもなかった、
     私が死んだのは全部苗木君のせいなんです」

  舞園「許せません、痛かったんです…怖かったんですよ、死ぬのは……
     苗木君にも私と同じ思いをしてもらわないと気が済みません」ガシッ

  苗木「だ、誰か……助けて!舞園さん…舞園さんに殺されるっ!」

苗木「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああ」



苗木「……はっ!?な、何だ……夢か」

舞園「目が覚めましたか?」

苗木「うわあぁぁっ!?ま、ままま舞園さんっ!?」ビクッ

舞園「落ち着いてください、私が側にいるから大丈夫ですよ!」ガシッ

苗木「それは違うよ!」


苗木「だって……舞園さんは死んだんだから」

舞園「……え?」

苗木「リセット」

苗木「リセット」

苗木「リセット」

苗木「リセット」

苗木「リセット」

苗木「リセット」

苗木「リセット」

苗木「リセット」


モノクマ「リセット」


【舞園「成功する為には汚い事もやってきました」】


モノクマ「ねぇねぇ、舞園さん……。アイドルになるために何やってきたの?」

モノクマ「なにやってきたの?」

モノクマ「苗木君も興味あるみたいだよ?」

苗木「…………」

舞園「あ……ああ…………。そんな目で…そんな目で見ないでください。苗木君……」

モノクマ「何やってきたの?」

舞園「いや……言い……たくない…………」

モノクマ「アイドルになることが全てだったんでしょ?」

モノクマ「夢の中じゃなんか違うことも多かったみたいだけど……?」

モノクマ「けど、本当は何やってきたの? 過去は変えられないんだよ? 後悔しても遅いんだよ」

モノクマ「言いたくないの?」

モノクマ「言いたくないんだ?」

モノクマ「でも、無駄だよ」

モノクマ「だって、ここ現実じゃないから!」



モノクマ「心の声だって互いに聞こえちゃうよ!」


(苗木君を騙して……)

舞園「あ……!? そんな…」

(部屋を交換してもらって……)

舞園「聞かないで……聞かないでください……」

(桑田君を部屋に呼び寄せて……)

舞園「お願い、聞かないでください……苗木君…………」

(桑田君を殺そうとしました)

苗木(うわぁ……)

舞園「いや、いや、いや……いやああああああああああああああああ」

苗木(幻滅だよ。舞園さん……)

舞園「許して……許してください…………」

苗木(……………………………)

苗木(……いいよ)

舞園「…本当……ですか!?」

苗木(うん)

舞園「…あ……はは…………やっぱり、苗木君は私の……」

苗木(仕方ないよね。舞園さんは死んじゃったんだから)

舞園「……あ」

苗木(許すしかないよね)

舞園「……………」

苗木(けど、舞園さんが死んだのは……)

苗木(舞園さんが悪いんだよ)

苗木(だから恨まないでね」

苗木(ずっと……反省してね…………)


「リセットせずに……」


舞園「………………」

舞園「…………………………………」

舞園「………………………………………………」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⇒全部舞園さんが悪いんだよ編 終了


【舞園「リロード××××××」】


色んな世界を考えたけど……。
本当の世界で私は死んでいる。
閉じ込められたまま出られないでいる。

そして、ずっと見続けていました。
苗木君が頑張り続けた姿を……。


シャワールームを見て、苗木君はつらそうな顔をしました。

私が死んだ次の日も。

苗木(舞園さんの死から…目を背けちゃいけない…! 舞園さんの為にも…ボク自身の為にもだ…!)

2回目の学級裁判があった次の日も。

苗木(ここで…舞園さんが…この学園生活は…いつまで続くんだよ…)

5階まで開放された日ですらも。

苗木(舞園さん…あの悪夢は…いつまでたっても忘れられない…この学園生活は…いつまで続くんだ…)

つらそうな顔をしながらも心を折られずに、それでも前向きに歩いて行こうとしました。


厨房の包丁の前で悲しそうな顔をしました。

あるとき食堂に入って。

苗木(包丁は、ひとつ欠けたまま…ここにあった包丁を舞園さんが持ち出して…そして…それで………………)

しばらくしてまた入って。

苗木(包丁は、ひとつ欠けたまま…ここにあった包丁を舞園さんが持ち出して…そして…それで……………………忘れられない。忘れられる訳がない)

何度も考え方をループさせて。

苗木(包丁入れ…包丁は、ひとつ欠けたままだ…舞園さんが…持ち出したまま…………………)

何度も学級裁判を体験したときは、少し恨めしそうに包丁を見て。
最後の学級裁判前は、何かを決意するように包丁を見て。

苗木(包丁は、ひとつ欠けたままだ…あの時の…舞園さんの事件から、すべてが始まったんだよな…)

悲しそうな顔をしながらも現実を受け入れ、それでも前へ向かって歩いて行こうとしました。

ドアの前で苗木君は泣きそうな顔をしました。

私が彼を裏切った次の日も……。

苗木(舞園さん…………………いや、感傷に浸るのはやめよう。みんな集まってるだろうし、食堂へ行かないと)

そのまた次の日も。

苗木(舞園さんは…もういない…会いたくても会えない……みんな集まってるだろうし、食堂へ行こう)

新たな動機が提示される直前も。

苗木(舞園さん…………………いや、今は体育館へ行かないとな…嫌な予感がするけど…)

事件発生後、捜査をしている最中にも。

苗木(舞園さん……でも、今は、感傷に浸ってる場合じゃないんだよな…)

事件が解決した次の日も。

苗木(舞園さん……なんて感傷に浸っているヒマはないんだよな…)

廃人になりかけている石丸君を連れて不二咲さんの残したノートPCの元に行こうとするときも。

苗木(舞園さん…石丸クンが大和田クンの事を引きずる気持ちはわかる。だって…ボクだってまだ…)

そのまた翌朝も。

苗木(舞園さん……もっと舞園さんと一緒に…朝食の時間を過ごしたかったな…)

何度も何度も同じようにして自分を励ましていました。

苗木(舞園さん…………………いや、感傷に浸っている場合じゃないよな。みんな待ってるだろうし、食堂に行こう)

投げやりになりつつも自分を保っていました。

苗木(舞園さんの部屋に行って…どうなるって言うんだ…みんな集まってるだろうし、食堂へ行こう)

それどころが、黒幕との最後の戦いの前、真っ直ぐ前を向きました。

苗木(舞園さんの部屋…鍵が開いている…だけど、事件には関係ないし…寄り道してる訳にはいかない……そうだよね、舞園さん?)

苗木君は私達を引きずりつつも、前向きに頑張りました。


そうやって、苗木君は絶望に打ち勝ち外の世界へと進んでいきました。

その後もずっと……前向きに頑張り続けています。

……だけど

…………だけど

…………………だけど、それでも時々寂しそうな顔をしました。

………………………だって、外の世界には死者は出られませんから。

それがすごく申し訳ありませんでした。

申し訳ないのは……苗木君に対してだけじゃありません。
私は死んでから全てを思い出しましたしまったから……

仲の良かったみんなの姿と……その崩壊の口火を切ってしまったことを……自覚してしまったんです。

(どうしてこうなっちゃったんだろ……?)

私はそんなことを考えながら苗木君を遠くからずっと見ていました。
まるで中学時代、気になっていたのに話しかける機会を持てなかった頃みたいに……。
私はずっと見ることしかできませんでした。

苗木君はずっと私を引きずり続けていました……。
外の世界でもずっと……ずっと……引きずり続けていました…………。

私は謝り続けることもできずに……見ている事しかできませんでした。
苗木君が魘されている日もありましたが……私は夢枕に立つこともできません……。
苗木君の考えていることが分かるのに……私の考えていることは伝わりません。

私の考えた世界の中には苗木君の願望で作られたものもありました。
私と苗木君が過去に体験したものもありました。
……それらが全てそれが混ざり合った世界もありました。

だけど、全部、本当の世界ではないんです……。

平和な学園生活は憧憬……もっと続いてほしかったという悔しさ……。
苗木君の恋人になっているのは後悔……アイドルだから恋人になることを後回しにしたことの裏返し……。
苗木君とエッチなことをするのは反動……もう自制する必要がない欲望……。
苗木君が私を助けてくれるのも願望……私と苗木君の持つ共通の強い願望……。
霧切さんを褒めたのすら……苗木君を幸せにして欲しいというエゴ……。


「だけど、そんな想いは叶いません」

「だって……この世界にはリセットボタンなんかないんですから」

「それを押したいと思っても無理なんです」

「それを願い続けるのはおかしなことなんです」

「前に進み続ける苗木君に……私のもとまで戻ってきてほしいなんて……そんなことを願うのはおかしい」

「きっと苗木君も私が『リセットボタンを押したい』と言ったら、こう言うでしょう」

「それは違うよ」

「……って」

「今、苗木君は進み続けています。絶望に負けないため、希望を増やすため……絶望の残党と戦い続けています」

「それを止めることはできません……」

「だから、この世界をなかったことにできません」

「たとえ、リセットボタンがあったとしても押してはいけないんです」

「だって、この世界では……私は苗木君の助手ですから」

「これ以上、苗木君の邪魔はできません……」

だけど……そう分かっているのに……。
それでも……私は……。

「苗木君の隣に立って歩けることを望んでしまいます」

「自分自身の運命を呪いながらも……苗木君に希望を抱いて……いつか奇跡が起こると信じてしまいます」

「だって、苗木君の約束が耳から離れないんです……」


――きっと…みんなで協力すれば、逃げ道を見つけられるはずだよ。

――それに、もしかしたら、その前に助けが来るかもしれないし…

――でも…逃げ道もなくて助けも来なかったら…?

――そ、その時は……

――ボクがキミをここから出してみせる! どんな事をしても絶対にだよ!!


自分で台無しにした約束にすがり続けて……今もまだ…………。

私は新しい世界を夢想し続けます……。

何度も何度も同じような……夢のような世界を見ました……。



⇒舞園「リセットできません」 終了





・・

・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



























――それは違うよ!










――言ったよね? 舞園さん……



――何があっても、ボク達は味方同士だって!




――あ、当たり前じゃないか……!



――何があっても、ボク達は味方同士だって!



――だって、舞園さんは…ボクの助手じゃないか…



ふと、私はそんな声を聞きました。

そのとき、私はいつものように幸せな世界を夢見ていました。
その世界では、モノクマさんがスペアを作り忘れたと言っています。
これは、今まで見てきた都合の良い夢と比べても、格段に都合の良い夢でした。

だからなのでしょう。
いつも以上に、現実感がありませんでした。

私は自分の身体なのに自分の身体じゃないような感覚のまま、みんなと一緒に過ごしています。

まるで昔の楽しい学園生活を送っているように……、50日間モノクマさんのスペアをみんなで楽しく作りました。

モノクマさんがひたすらツッコミを入れるくらい、ハチャメチャなものをみんなが作っています。

桑田君がいます、戦刃さんがいます、不二咲君がいます、
大和田君がいます、石丸君がいます、山田君がいます、
セレスさんがいます、大神さんがいます――私が引き金を引いたコロシアイで死んだ人たちがみんないます。

その光景を見ていると、とっても幸せで……思わず涙が出てきます。
まるでこれが現実のように思えてきたから。
私は誰かに泣きつきたくなりました。
誰かに全てを打ち明けて……私の悩みを知って欲しくなったんです。

だけど、それをするとこの楽しい夢が崩れてしまいそうで……。
私はひとりそれを抱えたまま、この世界の住人であり続けました。

「ま、舞園さん、一緒に朝ごはんを食べようよ!」

だけど、そんな私に対して苗木君が声をかけてきました。
この世界では、私は彼の助手ではありません。
石丸君に自己紹介を遮られたので、中学時代から苗木君を知っていたとも伝えていません。
鶴の話もまだしていません。
あくまでも仲間のひとりであったはずです。

だけど、私のおかしな様子に気づいたのか、気づいていないのか……、急に苗木君は私と朝食を一緒に取りたいと言ってくれたんです。
苗木君にしては少々強引でした。

ちょっといぶかしげに私は苗木君の様子を見ましたが……。

「舞園さんと一緒に食事ができて嬉しいな! 誘ってよかった!」

結局、苗木君はいつもどおりのちょっとお人好しで前向きな苗木君でした。

その懐かしい姿を見ていたら……、私は幸せな夢の中なのに……さらに悩み始めてしまいました。
今、幸せだけど……私が近付き過ぎたら……また歯車が狂ってしまうんじゃないかと急に怖くなったんです。

心の中で自問自答。
いつものように本当の苗木君に伝わらない言葉の渦。
私はその感覚に押しつぶされていきます。


――どうしよう…

――苗木君は…
――本当に信頼できる人…

――だけど、いい人過ぎるところもあって…

――あまり私が近付き過ぎると…
――【迷惑がかかってしまう】。

――それは…嫌…
――嫌われるのは嫌…

――苗木君の事を
――もっと知りたいけど…

――【変に思われたり】しないかな…

――やっぱり…今日はまだ…









         「それは違うよ!」



すると、苗木君はまるで私の心の声――今まで一度も現実で届いたことのない私の声――を聞いたかのように、こう叫びました。
まるでエスパーになったかのように。

苗木「迷惑なんかじゃないよ!」

「えっ…」

苗木「確かに、知らなかった事実を聞く事で何かが始まってしまうのかもしれない…」

苗木「だけどボクは、それを迷惑だなんて思わないよ。絶対に…!」

「苗木君…」

苗木「だから、いつでも話して欲しい。遠慮なんかしないでさ。」

苗木君の叫びが私の心を崩しました。

私の心がひっくり返っていきます。
今までいくつもの夢を見ていた現実の私自体が夢になっていく感覚……。
夢の中で私を演じていた私が現実になっていく感覚。
いくつもの世界が遠くに消えていく感覚。
他の世界の記憶が体験したようで体験していない感覚へと変わっていきます。

「…はい!」

私は生きている舞園さやかとして返事をしました。
まるで新しい一歩を踏み出したかのように、活き活きと喋りました。

このとき、私はカツン……と一歩前へと踏み出したんです。



「やっぱり、苗木君は素敵な人ですね…ありがとう、苗木君…」



私は微笑み感謝しました。
そして、決意を新たに言いました。

「今はまだ…だけど…でも、その時が来たら…聞いてくださいね」

苗木「うん、楽しみにしてるよ」

「ええ、私も楽しみです…」


――そして、そのときが来ました。


50日間の学園生活の末、私達は外へと出ることになりました。

「この場所に辿り着くのにだいぶ長い時間がかかった様な、そんな気がします」

苗木君が……怪訝な顔をしています。

「うふふ! 違いますよ! この希望ヶ峰学園を出られるって…そういう意味です。
 いえ、いいんです。私も、何か変な事言ってるなって自分でも思ってますから」

ここで私は一区切り付いて言いました。

「…でも、不思議なんです。こうして、ここを出る為にはいくつもの奇跡が必要だった…そんな気がして…ならないんです」

いつの間にか、私は"本当"の世界のことを忘れつつありました。
私は元々この世界の住人だった……。そんな気がし始めてました。

今までのは悪い夢だとも……。

苗木「ボクも同じだよ。ただ、それよりも、舞園さんとここに来れて…嬉しいんだ」

だけど、苗木君を見ていると、それが現実だった気がしてきます。
だからこそ、悲しくて……。すごい嬉しい。

「…私も…嬉しいです。私…ずっとずっと長い間…苗木君と…一緒に歩き始める日を待っていた」

こんなことあり得るんでしょうか?

「幾つもの奇跡が重なり合って今の私達がある…」

けど、同時にあり得るとも言い切れる気がしました。

「でも、絶対にこうなるって…私、ずっと信じてもいたんです。どうしてだか…わかります?」

苗木「それは…正直、わからないけど…」

「それは、苗木君が約束してくれたから。ここから出してくれるって」

苗木「えっ!? ボク、約束なんてしたっけ?」

「してませんよ?」

苗木「はっ!? え、えっと…どういう事?」


「約束してくれた、ような気がしていたんです。
 私をここから出してくれるって言葉…
 どんな事をしても…絶対にって…そう言ってくれた…」



苗木「…あ」



苗木君はびっくりして“何かを思い出した”ような顔をしています。
だから、私は笑顔で苗木君に教えてあげました。

「だから、信じられたんです。
 この未来に辿り着くまで、苗木君は…絶対に諦めたりしないって。
 だから…ありがとう…本当に…私…嬉しくて…嬉しくて…」

私は笑顔のまま、一筋の涙を流しました。
だからでしょうか。苗木君が「ごめん」と何故か謝ってきました。
私は苗木君を安心させるために言いました。

「どうして謝るんですか? 苗木君が謝るような事は、何もないですよ?」

苗木「ううん…とても、とても長い時間、キミを待たせてしまった…それだけでも、謝る理由には十分だよ」

苗木「舞園さん…本当に長い間待たせて…ごめん!」

それなのに、苗木君は謝り続けます。
本当なら私が謝るべきはずなのに、苗木君が逆に謝罪の言葉を続けます。

……私が責めてほしいと思っても、苗木君はそうはしないで「黒幕が悪い」と言い続けてました
だから、苗木君には約束を守れずにいた罪悪感だけが残っているみたいでした。

それならば……と私は謝罪ではなくて、感謝の言葉だけを伝えることにしました。
私がどれだけ苗木君のおかげで救われていたかを。

「苗木君…私、苗木君がそう答えてくれるのを知ってましたよ?
 全部、知ってたんです。苗木君が諦めずに最後まで頑張ってくれる事も、
 全部。だから全然、怖くなんかなかったんですよ」







「だって、私、エスパーですから」



――リセットボタンはないかもしれません。

――だけど、物事には続きがあります。

――もしかしたら、死んでからだって、続きの世界があるかもしれません。

――そういう世界がひとつくらいあってもいいでしょう。

――多くの人達の無念や心の残骸が集まっていき、未来に向かって収束する場所。

――前へ向かって歩き続けられる人が進める道を作る場所。

――苗木君が流すような嬉し涙を生み出す場所。

――私達全員が生きている世界。

――今までをなかったことにするのではなくて、もう一度スタートを切れる場所

――リセットがなくても、リロードができる

――そんな世界があればいい。

「だって、私、エスパーですから」


⇒舞園「リロードできました」 完


おしまいです

以下、使用したスレ一覧です。

*************
舞園「私と一緒に寝てくれませんか…?」 苗木「それは違うよ!」
苗木「舞園さんと眠ることになった……」
苗木「舞園さんが頬擦りしてきて眠れない…」
苗木「舞園さんが気になって仕方ない・・・」
舞園「苗木君、お茶淹れたんですけど飲みませんか?」
苗木「舞園さんに料理作ってもらったらラー油が出てきた…」
苗木「舞園さんにオタ芸してみるよ」
舞園「こう、寄せて、上げるんです」ムニュ
舞園「私、実はカナヅチなんです…」 苗木「…え?」
舞園「私は苗木くんが大好きです」 舞園「僕も愛してるよ!(裏声)」
霧切「舞園さんと苗木クンは結ばれない運命だよ」苗木「それは違うよ」
苗木「昨夜、何で桑田君を部屋に誘ったの?」 舞園「…え?」
苗木「僕が超高校級のアイドルと両想いなわけがない」 舞園「」
舞園「衝撃のあまり立てなくなりました…」 苗木「それは違うよ!」
舞園「今夜も一緒に寝ませんか?」 苗木「それは違うよ!」
舞園「苗木君、もっとくっつかないと寒いです」苗木「それは違うよ」
苗木「舞園さんのスキンシップがどんどん過激になっていってる…」
舞園「苗木君を抱き枕にしようと思っていたら抱き枕にされてた…」
舞園「私の好きな人は身近にいるんですよ」 苗木「それは違うよ!」
舞園「苗木君が寝惚けて私のお尻を触ってきた…」
舞園「苗木君、王様ゲームで遊びませんか?」 苗木「うん、いいよ」
舞園「最近ストーカーに狙われているんです」苗木「それは違うよ!」
苗木「舞園さんの歌っている姿が見たいんだ」
苗木「卒業して舞園さんのマネージャー兼ヒモになってもう5年か…」
舞園「私エスパーなんです…ふふ、冗談です」苗木「それは違うよ!」
舞園「ここから出るには誰かを殺すしか…」 苗木「それは違うよ!」
苗木「舞園さん、おっぱい見せて」 舞園「…え?」
苗木「舞園さんとキスしたら何か思い出せそうな気がする…」
舞園「中学の頃から苗木君と付き合ってました」苗木「それは違うよ」
苗木「抱き心地が良い枕だなぁ…」 舞園「ちょ、苗木君…っ////」
苗木「舞園さんは将来良いお嫁さんになりそうだね」
舞園「これ、何だかわかります?」 霧切「…?いえ、わからないわ」
苗木「汗びっしゃりの舞園さんと会った……」
苗木「おっぱい!おっぱい!」 舞園「はいはい少し待って下さいね」
舞園「苗木君をデートに誘ったら何故か霧切さんまでついてきた」
舞園「苗木君!一緒に泳ぎましょう!」 苗木「それは違うよ!」
苗木「僕が君をここから出してみせる!」舞園「それは違います!」
舞園「苗木君は弟みたいです」
苗木「舞園さんが何だか近い」
苗木「朝部屋から出るたび舞園さんとぶつかる」
舞園「そ、そこはダメですっ……んっ!」 苗木「それは違うよ!」
舞園「私、アイドルは諦めました」
舞園「アイドルだから私を選んだんですか…?」苗木「それは違うよ」
舞園「今度からさやかって呼んでください」 苗木「それは違うよ!」
苗木「気が付いたら舞園さんと一緒に寝ていた」
苗木「舞園さんが死んだ…ウソだ……」 舞園「ウソじゃありません」
舞園「別に苗木君のことなんか好きじゃないんですからねっ!」
舞園「苗木君、勉強を教えてください!」 苗木「それは違うよ!」
苗木「舞園さんと入れ替わった?」
苗木「舞園さんの部屋に行ってみるか」
舞園「夜這いに来たんですか?」 苗木「それは違うよ!」
舞園「眠っている苗木君に悪戯しちゃいます」苗木「それは違うよ!」
舞園「苗木君起きてください、起きなかったらキスしちゃいますよ?」
舞園「今夜は苗木君と寝ます」 苗木「それは違うよ!」
苗木「舞園さんの中…凄く暖かいよ……」
舞園「んもう、苗木君はエッチなんですから…」苗木「それは違うよ」
苗木「舞園さんとエッチなことしたくて気が狂いそうだよっ!」
舞園「苗木くんはまだ童貞ですか?」 苗木「ど、童貞じゃないし!」
舞園「苗木君、ごめんなさい!」 苗木「それは違うよ!」
苗木「舞園さん可愛いなぁ、キスしたいなぁ、セックスしたいなぁ」
舞園「苗木くん童貞なんですか?ふふ、私が色々教えてあげますね…」
苗木「もう一度あのコロシアイに戻れるなら、舞園さんを助けたい」
苗木「…ん?この生暖かくて柔らかい物は…!?」 舞園「んっ///」
舞園「女の子の体は柔らかくて気持ち良いんですよ」苗木「それは違」
舞園「好きです」 苗木「えっ…?」
舞園「好き好き好き好き好き好き好き好き好き」苗木「それは違うよ」
舞園「その指輪は何ですか…?」江ノ島「あぁ、苗木から貰ったのよ」
苗木「舞園さんのDVD割ったったwwww」
苗木「舞園さんっ…!舞園さんっ…!?舞園さんっ…!!」
舞園「誰かを殺せば出られるんですね…」 苗木「それは違うよ!」
苗木「舞園さんを守れなかった…!」
舞園「苗木君、助けて…」 苗木「それは違うよ!」
苗木「舞園さんは僕が絶対守るよ!」 舞園「苗木君…」キュンッ
舞園「苗木君が魘されている…!?」 苗木「それは違うよ!」
舞園「成功する為には汚い事もやってきました」
*************
以上、75スレ


↑の75スレに、自前で作った
 舞園「リセットできません」
 舞園「リロードできました」
を加えて計77章で構成しました。

それでは、先人たちに大きな感謝と完結させろよという念を込めて……さよならさよなら

読んでくれた人に感謝

……一晩経ったら、>>180の「だって、私、エスパーですから」は失くた方が良かったかもなと思いました
>>179でも言ってるから、大事なことだから2回言いました感じになってる
万が一、興味をもってくださったまとめサイトの人がいたら、まとめるときはこっそり削って欲しいかも(笑)

html依頼出してきます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年11月27日 (水) 00:47:52   ID: MI6OSpNl

こんなダンガンロンパssを待ってた

2 :  SS好きの774さん   2014年03月22日 (土) 01:02:47   ID: xO1JtQJM

舞園さんはイイキャラしてんなぁ、
でなきゃこんなにSS多くないもん
とりあえず、乙!

3 :  SS好きの774さん   2014年07月17日 (木) 20:00:44   ID: ZtyF-4VG

さいご泣けた!

4 :  SS好きの774さん   2014年09月17日 (水) 21:41:07   ID: Gdny7i8s

すげえ

4 :  SS好きの774さん   2014年09月17日 (水) 21:41:15   ID: Gdny7i8s

すげえ

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