P「褒めて伸ばそう」(189)

次から投下します

ちなみに途中まで書き溜めてあります



春香「おはよーございます!」

小鳥「おはよう、春香ちゃん」

春香「おはようございます、小鳥さん」

小鳥「春香ちゃんはいつも早いわね」

春香「いえいえ、そんなことないですよ」

小鳥「頑張り屋さんだし、お菓子も作れるし…」

P「美希にも見習ってもらいたいもんですね」

春香「ぷ、プロデューサーさん!?」

P「おはよう春香。今日もかわいいな」

春香「かわっ…!」

小鳥「春香ちゃんってば…」ウフフ

P「というかいつまで固まってるんだ」

春香「だ、だってプロデューサーさんが突然…」

P「ん、かわいいって言ったことか?」

P「いや、今日から担当アイドルは褒めて伸ばそうと思ってな」

美希も褒めてやれよ・・・

春香「それで朝から突然か、かわいい…とか…」

P「ああ、春香はかわいいよ。さっき小鳥さんも言ってたけど頑張り屋だし
  それに一番アイドルらしいというか、同年代のアイドル像の理想形に一
  番近いと思う」

春香「も、もうっ!プロデューサーさん!」

真「おっはよーございまーす!!」

P「お、おはよう真。今日も凛々しくて素敵だな」

小鳥「おはよう真ちゃん」

真「ぷ、プロデューサー!?」

P「どうした?」

>>5
美希は最後ですぜぇ、旦那………たぶん



真「今す、素敵とかって聞こえたんですけど…」

P「真は素敵だろ。ダンスも上手いし美人だし」

真「はうっ!」

春香「ぷ、プロデューサーさん!ストップですよ、ストップ!」

P「どうした春香?…嫉妬か?」

春香「違いますっ!」

P「ははは、嫉妬してる春香もすっごくかわいいぞ」

春香「はうっ!」

雪歩「おはようございますですぅ」

P「お、おはよう雪歩」

小鳥「おはよう雪歩ちゃん」

雪歩「みなさんおはようございます。あの~、真ちゃんと春香ちゃんはどうしたんですか?」

P「ん、いや気にするな。…そんなことより雪歩。来て早々に悪いんだがお茶淹れて貰えるか?」

雪歩「は、はいっ。ちょっと待っててください」

―――5分後―――

雪歩「お待たせしました。…どうぞ」

P「ありがとな雪歩。…やっぱり雪歩の淹れたお茶が一番美味いな」

小鳥「美味しいですよねぇ…」

雪歩「えへへ、ありがとうございますぅ」

P「雪歩はアレだな、うん。…お嫁さんみたいだな」

雪歩「え?」

P「落ち着いた雰囲気に清楚な言動。いつもは弱気だけどしっかり芯が通ってる」

P「お茶は美味しいし、夫を立てるのも上手そうだ」

雪歩「ぷ、ぷろでゅーさー…?」

P「ルックスは言うまでもだしプロポーションもいい」

P「うん、やっぱり雪歩はかわいいな」

雪歩「はうぅ~」

小鳥「すでに三人も沈みましたね」

P「これ伸びてるんですかね?」

小鳥「まあ、物理的な意味でなら」

あ、あっち落ちた…



響「はいさーい!」

貴音「おはようございます」

P「おー、二人ともおはよう」

響「おはようだぞっ、プロデューサー。あとぴよ子も」

貴音「あなた様、おはようございます。小鳥嬢も」

小鳥「なんかついでみたいに言われた…」

P「あ、そうだ二人ともまだ時間あるか?今から個別にミーティングしたいんだが」

響「自分は大丈夫だぞ」

貴音「わたくしは…少し時間が足りぬやも知れません」

P「そっか。なら貴音は帰ってきてからやるか」

貴音「申し訳ありませんあなた様」

P「気にするな。急ぎでもないからな…さて、響行くぞ」

響「わかったさー!貴音、いってらっしゃい」フリフリ

貴音「はい、響。行ってまいります」フリフリ

ガチャ

――ミーティングルーム――

P「始めるぞ」

響「はいさい!…で、何話し合うんだ?」

P「今日はちょっと仕事とは関係ない話をしようと思ってる」

響「アイドルに関係ないのか?」

P「いや、まったく関係ないわけじゃないが…」

P「直接的には関係ないかな」

響「よくわかんないぞー」

P「はは、やっぱり響は素直だな」

響「?当然さー。自分の思ってることいーっぱい伝えたほうが仲良くなれるからな!」

響「でも肝心なことは伝えられないんさー」ボソッ

P「肝心なことってなんだ?」

響「な、なんでもないさー!」

P「そうか?…でも、動物が響に懐くところはそこなのかもな」

響「どういうこと?」

P「自分の心をさらけ出して相手とぶつかる、信頼されやすいってことだ」

響「え、えへへ…。プロデューサーは?」

P「ん、なにがだ?」

響「自分のこと、信頼してるか?」

P「当然だろ。信頼もしてない相手をプロデュースできるはずないだろ」

響「そっかぁ…」テレテレ

P「…」

支援する他ない
ついでにピヨちゃんも褒め殺してやってくれ

響「?…どうしたさー?」

P「あ、いやちょっと響がかわいすぎて見惚れてた」

響「」

P「響って口小さいな。そこがまたかわいいんだけど」

響「」

P「響って元気が取り柄だって言われてるけど、俺は笑顔に惹かれるんだよな」

響「」

P「響の目って吸い込まれそうなんだよな…綺麗な色だ」

響「」

P「…気絶してるな」

>>22
ごめん、ピヨちゃん褒めないんだ


――――――――――――――――――――――――――――

小鳥「あ、お疲れ様です。響ちゃんは…」

P「気絶してます。毛布かけて置いてきました」

小鳥「そうですか。まあ、流石に耐えれませんよね」

P「なんか方針間違ってるような気がするんですが…」

小鳥「いえっ!断じてそんなことはないです!!」

P「おわっ、びっくりした…」

小鳥「ぴよっ?す、すみません…」

P「い、いえ気にしてないんで。というか音無さんも興奮することってあるんですね」

小鳥「熱くなるって言ってください…恥ずかしい」

P「あ、はい。…でも音無さんの新鮮な部分を見られて嬉しいですね」

小鳥「ぷ、プロデューサーさん!!!!?」

P「そういえば音無さんのことをよく知らないな…」

P「そうだっ!今夜飲みにいきませんか?」

小鳥「え、ええ別にいいですけど」

P「普段の凛々しい姿も好きですけど、さっきみたいなのもっと見せてほしいです」

小鳥「」

P「…褒めてないのに気絶した」

律子「あ、おはようございますプロデューサー殿」

P「おはよう律子。今日は竜宮小町は?」

律子「昨日大変だったのでオフにしました。特に仕事もなかったですし」

P「へぇ…、流石敏腕プロデューサーだな。皆の体調管理までバッチリか」

律子「か、からかわないでくださいっ」

P「からかってなんかいないぞ?褒めているだけだ」ナデナデ

律子「ふわっ…」

P「律子はえらいなぁ。いつも皆の世話して」

P「皆のお母さんみたいだ。もちろんいい意味で」

P「包容力があるっていうのかな」

P「ちゃんと皆のことを考えて叱ったり褒めたりしてるんだよな」

P「律子が765プロにいてくれて俺は幸せだよ」

律子「」プシュー

りっちゃんなら「はいはい」でかわしそうな気もするな

>>32
すみません、書いてて自分でも思いました


―――――――――――――――――――――――――

P「律子は直立不動のまま動かなくなったから冷えピタ貼って置いてきた」

P「というかそろそろ時間なのにあずささんが来ない」

PrrrPrrr

P「このタイミングで電話とか嫌な予感しかしない…」

P「はい、もしもし」

あずさ「あ、プロデューサーさん。すみません迷っちゃいました…」

P「わかりました、っていうか分かってました。今から行くんで目印教えてください」

すみません、書き溜めなくなりました



―――20分後―――

あずさ「すみません…」

P「いえ、いいですよ。とにかく乗ってください」

あずさ「はい…」

P「?なんか落ち込んでます?」

あずさ「あ、いえ…プロデューサーさんにいつも迷惑かけっぱなしだな、と思って…」

P「そんなことですか?別に迷惑だなんて思ってないですよ」

P「むしろ合法的にあずささんみたいな綺麗な人とドライブできるんですから
  迷っちゃったらバンバン連絡してください」


あずさ「あらあら~、プロデューサーさんったらお上手ですね」ニコニコ

P「あ、やっと笑いましたね。やっぱりそっちの方がいいですよ」

P「落ち込んでるあずささんも素敵でしたけど」

P「ニコニコしているあずささんが一番です」

あずさ「まあまあ~」

あずさ「こんなに胸がドキドキするなんて」ボソッ

あずさ「やっぱりプロデューサーさんが運命の人なのかしら」ボソッ




すみません少し席外します
すぐ戻ってくる予定です

――――――――――――――――――

P「じゃあ、今日の撮影も頑張ってください」

あずさ「はい~、送ってくださってありがとうございました」

P「さっきも言いましたけど、いつでも呼んでくださいね」

P「じゃあ、失礼します」

あずさ「いつでもいいのかしら?」

あずさ「なら、帰りもお願いしましょう。うふふ」

P「さて、事務所に戻ってきた」

P「…だがなんだこの状況」

亜美「あ、兄ちゃんおっかえり→!」

真美「どこ行ってたの?」

P「あずささんを現場まで送ってたんだ。というかこれやったのお前らか?」

亜美「え→?知らないよ?」ヒュー

真美「真美たちじゃあないねぇ」シラー

P「はあ、社長と俺の椅子はいいにしても…」

社長「キミッ!?」

P「音無さんの椅子まで積み上げるのはやめろよ」

P「音無さん仕事できないだろ?」

真美「え→?でもピヨちゃんさっきから動かないよ?」

亜美「顔に落書きしても無反応だったしねー」

P「まだ気絶してたのか…」

P「まあ、二人とも遊びたい盛りなのはわかるし」

P「お前らのいたずらで笑顔になることだってある」

P「俺だってそうだしな。驚くことのが多いけど」

P「けど、度を過ぎることはやるなよ?」

亜美「なんか今日の兄ちゃん説教くさいね」

真美「なんかあったの?」

P「ん、いや怒りすぎるのはよくないんじゃないかと思ってな」

P「これからはもっと褒めて伸ばしていこうと思ったんだ」

亜美「だったら亜美たちのこと褒めてみて→!」

真美「やっぱりキュートでセクチ→は外せないよね」

P「わかった。…だが先にあれを片付けろ」

―――10分後―――

亜美「終わったー!」

真美「兄ちゃん褒めてほめて→!」

P「落ち着けお前ら。ジュースでも飲むか?」

亜美・真美「「飲むっ!!」」

P「分かった…ほら」

亜美「わ→い、ありがとう兄ちゃん!」

真美「太い腹だねぇ→!」

P「それは褒めてないぞ」

P「さて、どっちから聞きたい?」

真美「んー、普通に亜美からでいいんじゃない?」

亜美「そだね→、名前順ってことで」

P「よし分かった。…亜美のいいところはまず元気いっぱいなところだな」

亜美「そんな当たり前のこと聞いてないって→。もっと兄だけがわかるズバーンって感じ」

P「だから、落ち着けって」

P「今のは真美にも当てはまることだから最初に言ったんだ」

P「つづけるぞ」

P「やっぱり双子の真美と同じところはたくさんあるけど」

P「亜美だけがもってるモノもいっぱいある」

P「まず、亜美は竜宮小町に入って変わった」

P「具体的に言うと、フォローだ」

亜美「どゆこと?」

P「元気いっぱいに踊ったり歌ったりするのが亜美の個性だったけどな」

P「竜宮小町に入ってからは周りの状況を見るようになったんだ」

P「自分の位置を見て動くことができる、それが亜美の一つ目の成長点だ」

真美「へぇ…」

亜美「兄ちゃんって案外亜美のこと見てるんだね。双子の片方くらいの意識かと思ってたけど」

P「そんなわけないだろ」ハハッ

亜美「んでんで→?」

P「これは竜宮小町に入る以前からなんだが、亜美って髪の毛短いよな?」

亜美「へ?まあ、真美よりかは短いね」

P「そこだよっ!!」

亜美「ふえっ?」

P「髪の毛の長さで見極めるのはにわか、とよく言うが…」

P「亜美にピッタリなのが短い髪、真美にピッタリなのは長い髪!」

P「それをわかってない奴らのほうがにわかなんだよ!!」

亜美「あ、あの兄ちゃん?にわかって…」

P「亜美にはそのピョンって飛び出したスタイルが異常に似合ってて可愛いんだ」

亜美「で、でしょ→。流石兄ちゃんわかってる!」

P「それに亜美のまったく年頃の女の子を思い起こさせない無垢さ!!」

P「これも忘れちゃいけない」

P「まあ、つまりは亜美かわいいよ亜美、ということだ」

亜美「最後てきとうだね→」

P「む?ならばもっと褒めちぎってやろう」

P「亜美はまず可愛い、あとなんだかんだでちゃんと言うこと聞くところが偉い」

P「純粋だし、セクシーではないがキュートだ」

P「持ち前の天真爛漫さで真美と一緒に事務所の皆を明るくさせてくれるし」

P「やっぱり765プロに必要な存在なんだな思うな」

亜美「さ、さすがにちょっと恥ずかしいね」

ほんと申し訳ないんですが寝ます
美希までは一応考えてるんですが…
もし残ってたら明日の夜から書き始めます
保守、支援してくださってありがとうございました

(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!

(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!

保守ありがとうございます!!
学校が早めに終わったので今から投下します
最後まで書き溜めておきました
では、次から投下します

P「以上だな。少し褒めるとは違った感じになってしまったが」

亜美「ま→、修第点かな?」

P「及第点な。…次は真美だな」

真美「待ってたよ→兄ちゃん!」

P「ああ、お待たせ」

P「さて、真美のいいとこはだな…お姉さんなところだな」

真美「え→、真美の特徴じゃないじゃん」

P「いや、真美のお姉さんらしさは十分特徴だよ。最近は特にな」

P「最初のころは真美も一緒に遊んでるだけだった」

P「だけどな、ここのところ真美はしっかり亜美を引っ張っていくようになってる」

P「いや、引っ張っていくというより引き留めるのほうが正しいかな」

P「自分たちの妥協点を見つけてそこでやめるように促す」

P「そういうことができるようになった」

P「そこが真美の成長点かな…」

真美「ん→、よくわかんない」

P「はは、まあそこも真美らしさかな」

真美「むむ、兄ちゃんそれって褒めてる?」

P「一応な。さて、話戻すぞ」

P「最近の真美はなんというか…女の子らしさが出てきた」

真美「兄ちゃ→ん、それは酷いんじゃない?」

P「もちろん今までだって十分女の子はしてたぞ?」

P「でも、お年頃って感じじゃなかったんだよ」

P「今の真美は思春期の女の子って感じが漂っててすごくいい雰囲気になってる」

P「現にカメラマンさんとかも褒めてくれてるしな」

P「プロポーションもよくなってきたみたいだし」

P「と、まあこんなところかな」

真美「結構あったね→。それよりっ、真美はキュートでセクチ→じゃないのぉ~?」

P「セクシーには程遠いな。まあキュートでありすぎて困るくらいにはかわいいよ」

真美「うっ、ここで爆弾持ってきますか」

亜美「これで二人とも終わりだね。いや→、なんだかんだで被ってないもんだね」

真美「そうだねぇ→。ちょっとずつ違ってくるというか…」

亜美「んっふっふ~、でもそんな細かいところまでわかっちゃうなんて」

真美「兄ちゃんってもしかしてロリコン~?」ニヤニヤ

P「なっ、お前らぁ!!」

亜美真美「「にっげろ~!!」」

ガチャ、バタン

P「はあ…、ったくあいつらは」

P「けど、なんだかんだ言ってもやっぱり双子だな」

―――夕方―――

やよい「うっうー!ただいまですー!!」

P「おー、お帰りやよい」

やよい「プロデューサー!お疲れ様ですっ」

P「やよいは今日も元気いっぱいだなぁ。レッスン、どうだった?」

やよい「バッチリですっ!」

P「そっかそっか、えらいぞ」ナデリナデリ

やよい「えへへ~」

P「そうだ、やよい。今日セールはあるのか?」

やよい「え?あ、はい近所のスーパーで豚肉がすごく安いんですよ」

P「よし、いつも一人で大変だろうし今日は俺も手伝うぞ」

やよい「ええっ?いいんですか!?」

P「ああ、今日の仕事はもう特にないからな」

P「夜に貴音とミーティングがあるくらいだ」

やよい「でも…」

P「やよい、プライベートだろうと俺はやよいのプロデューサーだ」

P「もしやよいの役に立てることがあるなら俺は協力したい」

P「ダメか?」

やよい「い、いえっ!すごく嬉しいです!!…えへへ」

P「なら行こう。車出すからちょっと待っててくれ」

――――――――――――――――――――――――――――

P「お、おそるべし…主婦パワー」

やよい「だ、大丈夫ですかぁ!プロデューサー?」

P「あ、ああ。少しは役に立てたか?」

やよい「はいっ!プロデューサーのおかげでこんなに豚肉が」

P「そっか、よかった」ナデナデ

やよい「あっ、…えへへ~」

P「やよいはいつも仕事のあとにこんなことまでしてるのか。尊敬するよ」

やよい「慣れたらそうでもないですよぉ?」

P「慣れるまでが大変なんだろ。それにこの後家のこともしてるんだよな?」

やよい「はいっ!でも、最近は長介が手伝ってくれるのでだいぶ楽になりました!!」

P「自慢の家族、なんだな」

やよい「はいっ!」

P「俺はこんないい子をプロデュースできて幸せだな…」

やよい「私もプロデューサーでよかったです!」

P「嬉しいこと言ってくれるなぁ!!」

P「さて、そろそろ行こうか。家まで送っていくよ」

やよい「ありがとうございますっ!」

―――事務所―――

P「ふぅ、今日全員褒めるのは無理だったな…」

P「忙しいのはいいことだけど、皆の顔はできるだけみたいな」

貴音「あなた様は立派ですね。そうやって毎夜皆のことを気にしておられるのですか?」

P「た、貴音っ!?」

貴音「はい、ただいま帰りました」

P「いきなり現れたからびっくりしたぞ」

貴音「それは申し訳ありません」クスクス

貴音「して、褒めるというのは如何様なことでしょう?」

P「ああ、そこも聞かれてたのか」

P「いや、今日から皆のことを褒めて伸ばすように心がけようと思っただけだ」

貴音「なるほど、それはいい案でございますね。しかし、褒めることと甘やかすことはまた違うのですよ?あなた様」

P「へ?」

貴音「甘やかすことは相手に自惚れを与えることです。トップアイドルを目指す者がそのような
心の隙を持っていてはなりません」

貴音「自らを高め理想に近づくために日々心身を鍛え続けなければいけないのです」

P「…貴音はやっぱりすごいな」

P「自分の今いる場所に満足せず上へ向かって歩き続けてる」

P「しかも、こっちが逆にアドバイスされてるしな」ハハッ

P「アイドル引退したらプロデューサーでもやってみないか?」

貴音「いえ、わたくしには向きませんよ」クスクス

貴音「それに、皆のことを想っている強さはあなた様に勝てませんから」

P「それ負けたら俺プロデューサー辞めないと」

貴音「それもそうでございますね」クスクス

P「貴音は一見喋りにくそうに見えるがそうでもないんだよな」

P「今みたいにこうやって温かい心を見せてくれるし」

P「口調は少し硬いけど冗談なんかも笑って言える」

P「ミステリアスな雰囲気を纏っててもやっぱり普通の女の子なんだな、と思う部分もたくさんある」

貴音「…あなた様はやはり一流ですね」

貴音「もっと褒めてもらいたいがために一層身を引き締めたいと思いました」

P「そうなってくれるとやった甲斐があるな」

貴音「あなた様…」

P「ん?どした?」

貴音「その…よ、よしよしというものをやって頂きたいのですが」

P「それくらいならいつでも…」

貴音「いえ、いつでもはダメです。甘えになってしまいます」

P「そ、そうか?」

貴音「ええ、ですから頑張ったときのご褒美としてやって…」

P「はい、よしよし」ナデナデ

貴音「あ、あなた様っ?」

P「いつも頑張ってるご褒美ってことならいいだろ?」

貴音「…あなた様はいけずです」

――――――――――――――――――――――――――

P「ほんとに家まで送らなくていいのか?」

貴音「はい、ここまでで充分でございます」

P「まあ、貴音がそういうなら仕方ないけど…気を付けてな」

貴音「はい、あなた様。また明日」

P「おう、じゃな」

P「…」

P「さて、事務所戻って音無さんと飲みに行くか」

――――――――――――――――――――――――――

小鳥「あ、プロデューサーさん。お帰りなさい」

P「ただいま帰りました。流石にもう起きたんですね」

小鳥「さ、さっきのは忘れてくださいっ」

小鳥「いきなりプロデューサーさんがあんなこと言うから」ボソッ

P「?…あ、そうだどこ行きます?」

小鳥「へ?」

P「やだなぁ、飲みに行くって言ったじゃないですか」

小鳥「たしかに言ってましたけど…私でいいんですか?」

P「俺は音無さんのことがもっと知りたいんですよ」

小鳥「はぅあっ!」

P「それに、俺音無さんみたいに大人の魅力持ってる人タイプですし。
楽しみです」ニコッ

小鳥「」

P「…また気絶してる」

―――次の日―――

P「おはようございます」

社長「おはよう。今日は音無くんは休みらしいので事務仕事頼むよ」

P「あ、はい。分かりました」

P「結局飲みに行けなかったなぁ…。家送っても気絶したままだったし」

P「ベッドには運んだから風邪ってことはないだろうけど」

伊織「おはようっプロデューサー!」

P「っと、おはよう伊織」

伊織「あら、考え事でもしてたの?」

P「今日音無さん休みらしいからスケジュールをどう調整するかをな」

伊織「小鳥が?珍しいわね~」

P「ああ、俺が来てからは初欠勤だ」

伊織「まあ、私のスケジュールは律子が管理してるから…」

社長「あー、キミたち。律子くんも今日は休むらしい」

P・伊織「「へっ?」」

P「ちょ、ちょっと待ってください社長!さすがに全員のスケジュール管理と
事務仕事は無理ですって」

社長「分かっているよ。事務は私がやろう。代わりにアイドル皆を頼めるかね?」

P「ま、まあ一日くらいなら大丈夫だと思いますが…」

社長「よし、頼んだぞ」ガチャ

伊織「…今日の私たちのスケジュールはミニライブよ」

P「みたいだな。一緒に千早をレコーディングに連れて行って…」

えーっと、こんなペースでいいんですかね?

伊織「ていうか大丈夫なの?竜宮小町自体をプロデュースするのは初めてなんじゃ…」

P「心配してくれてるのか?伊織」

伊織「べっ、別にあんたのことを心配してるわけじゃないんだからね!あんたのせいで竜宮小町の評価
が下がらないか心配なだけよ!!」

P「その点は任せろ」

伊織「なによ…?やけに自信満々じゃない」

P「竜宮小町もずっと見てきたからな。何度かライブ行けなかったけど…」

伊織「は?あんたもしかして…」

P「ああ、デビューしてからほとんどのライブは時間作って観に行ったよ」

伊織「…」

P「だから律子ほどじゃないがお前らのことは分かってるつもりだ」

P「伊織がリーダーとしてセンターとして成長してきてることも知ってる。皆のペースに合わせるように
なったことも」

P「いつもツンツンしてるけど、本当に相手が困ってたら優しく手を差し伸べられることも」

P「たまに素直になったときのギャップがすっごくかわいいことも」

P「そこら辺のファンよりか分かってるはずだぞ?」

伊織「…」

P「伊織?」

伊織「…」

P「顔真っ赤にして固まったな」

――――――――――――――――――――――――――――――――

P「さて、そろそろ行くぞー」

亜美・あずさ・千早「「「はいっ」」」

伊織「…」

亜美「いおり~ん、さっきからずっと口パクパクさせてるけどなんかあったの→?」

伊織「…」

あずさ「あらあら~」

千早「プロデューサー何か知りませんか?」

P「んー、さっき褒めたらそうなった」

亜美「え→!?もしかして兄ちゃんアレやったの?」

あずさ「あらあら~」

千早「アレ?」

亜美「あ、千早お姉ちゃんはまだなんだ?」

P「あとでやるつもりだ」

亜美「頑張ってね千早お姉ちゃん!」

千早「話がまったく見えないわ。…それより伊織はどうするんですか?」

P「こいつもプロだし客の前に出たら大丈夫だろ」

P「ダメだったら全力で土下座してやるさ」

千早「…信用、してるんですね」

P「ああ」

亜美「兄ちゃんの言うとおり大丈夫だよっ」

あずさ「千早ちゃん、心配しないで?」

千早「…はい」

―――レコーディングスタジオ―――


スタッフ「ありがとうございましたー!!」

P「ありがとうございました」

千早「ありがとうございました」ペコリ

P「今日は調子悪かったな。…やっぱり気になるか?」

千早「…」

P「一番近くにいる竜宮小町の二人が大丈夫って言ったんだ。大丈夫だよ」

千早「ですけど…っ」

P「…」

P「千早、お前は765プロのお姉さんだ」

千早「突然何ですか?」

P「いいから。…皆のことを必要以上に心配してしまう優しいお姉さんだ」

P「千早のことを勘違いしてる人も多いかもしれないが、本当の千早は皆を一生懸命
守ろうとしてる強くて優しくて…」

P「でもな、皆だって成長してるんだ。いつまでも千早や律子やあずささんに支えてもらってる
わけじゃない。一歩ずつ前に進んでる」

P「それがどこか危なっかしくて千早がハラハラしてしまうんだよな」

P「だけどそれを乗り越えなくちゃいけないんだ。分かるか?」

千早「…はい」

P「もし、誰かが疲れて倒れこんできたとき支えるのがお姉さんの役目だ。今はな」

千早「…」

P「…そんな顔するな」クシャ

P「心配すること自体は悪いことじゃないからな。皆のことお姉さんらしく優しく受け止めて
やってくれ」

千早「…はいっ!」

―――夕方―――

P「ミニライブ成功してよかったなぁ」

伊織「当然よっ。このスーパーアイドル伊織ちゃんがいるんだからね!ニヒヒッ」

亜美「兄ちゃんの予想通り会場入った瞬間意識戻ったね」

あずさ「さすがプロデューサーさんですね~」

P「二人だって分かってただろ」

亜美「ま→ね、いおりん分かりやすいから」

あずさ「そうね~」

伊織「なっ、なんですってぇ~~~~!」

亜美「怒っちゃだめだよいおりん→」

P「あ、こら暴れるな」

あずさ「あらあら~」

千早「…」

亜美「?千早お姉ちゃんまだなんか悩んでるの?」

千早「ううん、なんでもないわ。心配してくれてありがとう亜美」ナデナデ

亜美「あ、えへへ」

伊織「千早が頭なでなでするなんて…あんたまた何かしたの?」

P「別に何もしてないよ。ほら、もう事務所着くぞ」

―――――――――――――――――――――――――――――

「「「ただいま帰りましたー」」」

美希「お帰りなのハニー!!!!!!」

P「おわっと…、いきなり抱きついてくるなよ美希」

美希「えへへ~」

P「ったく、…ただいま」

美希「お帰りなさいなの」

伊織「なにこの新婚夫婦みたいな空気」

千早「…くっ」

あずさ「あらあら~」

亜美「亜美も亜美も→」ギュー

P「はあ、お前らなぁ…」

美希「あ、そーだハニー。今日美希レッスン頑張ったよ!」

P「ほんとかー?」

美希「むー、美希のこと信じてくれないの?」

P「はは、冗談だよ。偉いぞ」ナデナデ

美希「ん、えへへ」

P「この調子で毎日頑張ってくれたらこうやってナデナデしてあげられるのにな」

美希「でも、美希お昼寝大好きなの」

P「知ってるよ。でも俺は寝てるときの美希よりステージの上でキラキラしてる美希のほうが
すっごく素敵だと思うぞ」

美希「は、ハニー!?」

P「もちろん寝てるときの美希もついつい写真を撮るくらいかわいいけど」

P「真剣な目つきだったりにっこり笑顔だったりするときの美希を俺もファンももっと見たいと
思うんだ」

P「だから、美希明日からも頑張れるか?」

美希「あぅ…、ハニーが言うなら…」

P「ん、頑張れな」ナデナデ

―――1週間後―――

美希「ハニー、営業行ってきますなの!」

P「おー、いってらっしゃい」

律子「さ、行くわよ」

伊織「今日も超絶美少女伊織ちゃん率いるユニット、竜宮小町の力見せてあげるわよっ。ニヒヒッ」

あずさ「伊織ちゃん、落ち着いて」ニコニコ

亜美「行っくよ→!!」

P「今日も頑張ってな」

春香「今日もお菓子作ってきたから、もしよかったら食べてね!」

響「春香のお菓子は美味しいから自分大好きだぞっ」

真美「んっふっふ~、でもひびきん食べ過ぎて太っちゃだめだよ→」

貴音「そうですよ響。ここにいるものは皆アイドルなのですから」

響「んぐ…っ、わ、分かってるさー」

P「はは、まあほどほどにしろよ」

千早「皆元気ね。無理しちゃだめよ」

やよい「うっうー!千早さん最近すっごく笑うようになりましたっ」

P「ああ、なんてったって皆のお姉さんだからな」

雪歩「どうぞ、プロデューサー」コトッ

P「お、ありがとな雪歩」

真「さー、今日もバリバリ…じゃなくて、しっかり頑張ってきます!!」

P「真、今日の舞台楽しみにしてるぞっ」

「「「いってきまーす!!!」」」


P「…皆少しずつ成長してるな」

小鳥「プロデューサーさんが褒めたおかげだと思いますけどね」

P「だと、いいんですけど」

小鳥「あ、そうだ。今夜こそ飲みに行きませんか?」

P「ええ、喜んでお供します」

おしまい


はい、一気に最後までいきました
こんな駄文のために保守してくださった皆様感謝感激雨あられでございます
今更ですが実は最初は春香や真と同じようにさらっと褒めて終了
みたいなノリにするつもりだったんですが
どうしてこうなった…
千早あたりは結構本気で考えました
そのせいで投下が遅くなり…
ここまで保守・支援してくださった方々、
読んでくださった皆様
本当にありがとうございました

千早とPのアフターをどうか

>>152
千早とPアフターというのは?
即興でよければ書かせていただきます

P「うー、頭痛いな…。昨日飲みすぎたか」

P「ていうか音無さんってお酒入るとキャラ豹変する人だったのか。
次から気を付けよう」

千早「おはようございます」

P「あー、千早おはよ」

千早「?なんだか辛そうですね?」

P「いや、昨日ちょっと飲み過ぎただけだよ」

千早「そんなに飲んだんですか?…もうっ、しっかりしてください」

P「返す言葉もない」

千早「はあ…」ゴソゴソ

P「?」

千早「ちょっと待っててくださいね」

――5分後――

千早「お待たせしました。…これ飲んでください」

P「なんだ、これ?」

千早「そこのコンビニで買ってきた痛み止めです。…はい水です」

P「あー、ありがと」

P「…」ゴクゴク

千早「…」

P「ぷはっ…」

千早「たぶんしばらくしたら効くと思うので、…次からは気をつけてくださいね」

P「ん、ありがとな千早」ナデナデ

千早「ひゃう…っ」

P「あっ、ごめん嫌だったか?」

千早「い、いえっ!そんなことは!」

P「そうか?」

千早「はい!…私レッスン行ってきます!」

P「あ…」

P「やっちまったな」

――――――――――――――――――――

千早「はあ、はあ…」

千早「…」

千早「頭撫でられたりなんかしたら、お姉さんじゃいれらなくなる
じゃないですか…」

こんなのしか書けません

イチャイチャかほのぼのかどっちで書けば…?

伊織「あれ、千早?早いのね」

千早「いっ、伊織!?」

伊織「なにびっくりしてんの…」

千早「べ、別になんでもないんだからねっ」

伊織「…頭打ったの?」

千早「…」カァァァァ

――――――――――――――――――――――――

伊織「なんか最近の千早って変わった気がするのよね…」

伊織「自分の感情をあんまり隠さなくなったっというか」

伊織「兄弟でいうお姉さん?みたいになったような」

P「はぁ…」

P「事務所に来たと思ったら突然何の話だ?」

伊織「気になったからあんたに聞いてんでしょうが。どうせなんか
知ってるんでしょ?」

P「千早の話なら、まあそうだな」

P「ていうか、前ふりをしろよ」

伊織「細かいことはいいのよ。…でなにしたの?」

P「何したってほどのことはしてないぞ?単に千早はみんなのお姉さん
なんだからちゃんと支えてあげろよ、って話をしただけだ」

伊織「…ほんとにそれだけ?」

P「うん、これだけ」

伊織「…」

P「なんだそのうさん臭そうな目は」

伊織「いや、あんたのことだから千早を口説こうとしたんじゃないかと
思っただけよ」

P「はあっ!?担当アイドルにそんな感情抱くわけ…」

P「…抱くわけないっ!」

伊織「何、今の間?」

P「い、いや…」シラー

伊織「怪しいわね。白状しなさい!」

P「あ、ちょこら!やめっ」ガタン

ドンガラガッシャン

美希「ふわぁ~、おはようなの」

ごめん美希なし

伊織「いや、あんたのことだから千早を口説こうとしたんじゃないかと
思っただけよ」

P「はあっ!?担当アイドルにそんな感情抱くわけ…」

P「…抱くわけないっ!」

伊織「何、今の間?」

P「い、いや…」シラー

伊織「怪しいわね。白状しなさい!」

P「あ、ちょこら!やめっ」ガタン

ドンガラガッシャン

伊織「いったいわね~」

P「てて、だいじょう…ブフっ!!??」

伊織「?なによ?」

P「い、伊織っ!早く退いてくれ!!」

伊織「へっ…?あ…」

伊織「きゃ、きゃああああああああああああああああああ!!」

伊織「な、なんてところ触らせてんのよっ!!この変態っ、変態っ、ド変態いいいいい!!」

P「完全に俺悪くないだろっ!!」


――5分後――

伊織「まあ、私にも多少の原因があったのは認めるわ」

P「もうそれでいいです…」

伊織「で、何を隠そうとしたのよ?」

P「…担当アイドルとはいえ可愛い女の子に違いはないわけだからな」

P「そういう感情を抱くことがあるかもしれない」

P「現に今だって伊織相手にドキドキしてる」

伊織「ふえっ!?」

P「あ、いや好きとかそういうのじゃなくてなっ」アセッ

伊織「…」プルプル

P「あの、伊織…?」

伊織「…」ダッ

P「…本日二度目か」

―――――――――――――――――――――

伊織「ぷ、ぷぷぷプロデューサーが私にど、どどどどドキドキするって…!!」

伊織「…!スーパーアイドルだから当然よっ」

伊織「…」

伊織「当然なのに…顔が熱いの止まらない…」

支援ありがとうございます
でもバイトあるんでもう落としちゃってください

こんな風に自由に書かせてもらえたのは久しぶりだったので
いつかまたスレ建てて書かせていただきたいです
こんな駄文に付き合ってくださってありがとうございました

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