小鳩「おねえちゃん!」 樟葉「お姉ちゃん」 桐乃「!!」ガタッ (776)

このSSは桐乃が幸せになれるかもしれないSSです

基本は「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」「中二病でも恋がしたい!」「僕は友達が少ない」のキャラがメインですが
安価次第で他アニメのキャラも出るかもしれません



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1384572022

桐乃「はああぁぁ~……」

あやせ「どうしたの桐乃?ため息なんてついて」

桐乃「……妹が欲しいよぉ」

あやせ「またそんな事……」

桐乃「あー!小鳩ちゃんみたいな妹が欲しいぃー!」

あやせ「羽瀬川さんは同じ学年でしょ」

桐乃「いーじゃん。小鳩ちゃんはどー考えても妹キャラだし!見た目も体型もマジ少女って言うか、ふひひ……」

あやせ「はぁ……。あっ、じゃあ一つ良いこと教えてあげる」

桐乃「良いこと?」

あやせ「私も詳しくは知らないんだけど、ドラゴンボールって言う玉を7個集めると何でも願いが叶うらしいよ?」

桐乃「あやせ……さすがにそれは非現実的っしょ……」

あやせ「うっ……き、桐乃のバカ!もう知らない!」ダッ

桐乃「あっ、あやせー!」

それから一週間後……

あやせ「桐乃!!」

桐乃「うわっ!びっくりした……どうしたの急に?」

あやせ「はい、ドラゴンボール。見つけて来た」ゴトッ

桐乃「ええ!?って言うかデカッ!!」

あやせ「それと似たようなのが後6個あるはずだから」

桐乃「えっと……何処に?」

あやせ「それは自分で探しなさい!ちなみにそのドラゴンボールはたまたま近くにあったけど、色んな所に飛び散ってるらしいから……はい、これレーダーね」

桐乃「えぇー……もう既にめんどくさいんだけど……レーダー超大雑把だし……」

あやせ「」

桐乃「わ、わかったって!分かったからそんな怖い顔しないでよ!」

あやせ「まったく、私は桐乃の為に……」

桐乃「ありがとね、あやせ。んー……そうだ!こんど駅前に出来たクレープ屋行こうよ!おごるからさ!」

あやせ「ほんとに!?ふ、二人きりで?」

桐乃「え?あ、うん。そうだけど……もしあれなら加奈子も一緒に――」

あやせ「ううん、二人きりで良い!じゃあ楽しみにしてるね!!」

桐乃「?」

あやせ(すごい……あの玉ひとつだけでもこれくらいの願なら叶っちゃうなんて……)

自宅

桐乃「はぁ、はぁ、おもっ……」ゴトッ

桐乃「どうしようこの玉……かさ張るしあいつの部屋に……」

桐乃「いや、でもあやせから貰ったなんて知られたら匂いとか嗅ぎそうだし……きもっ」

桐乃「それにしてもこのレーダー……」ピッ

レーダー「次の、目的地まで、約、五百、六十キロ、です」

桐乃「いや、無理だし」

桐乃「はぁーぁ……なんだかめんどくさい事になっちゃったなぁ……」

桐乃「ヤフオクとかに出展されてれば楽なのに」カタカタ

桐乃「……」

オク「ドラゴンボール:検索結果、該当件数6」

桐乃「…………ぜ、全部あった」

桐乃「しかも1円スタートで締め切り30分前なのに入札0件って……やっぱみんなギリギリ狙ってるのかな……」

桐乃「とりあえず10円で……」カチッ

2日後

桐乃「意外と簡単に揃ったわね。商品より送料の方が高かったし」

桐乃「えっと、確かあやせに貰った取り説が……あった!なになに……」

桐乃「野外に7個並べて龍玉が光り、いでよ神龍!と叫ぶと空が暗闇に覆われイカヅチが発生し、巨大な龍(神龍)が現れ」

桐乃「ましたが、品質改良され、今は手の平サイズの龍が現れ願いを叶えてもらえます」

桐乃「せっかく外まで運んだのに……なんかうさんくさ……」

神龍「どんな願いでも3つ叶えてやろう」

桐乃「うわぁっ!!あっ、そっか……さっきいでよ神龍って口に出したから……ってか本当に60円+送料で願いが叶うのかな……」

神龍「どうした。早くしろ」

桐乃「じ、じゃあ、可愛い妹(シスコン)が何人か欲しい!とかは?」

神龍「たやすい事だ……」ピカーッ

桐乃「な、なに!?」

神龍「願いは叶えてやった。さぁ、次の願いを言え」

桐乃「はぁ!?ちょ、ちょっと待ってよ!まだ叶ったかどうかなんてわかんないし!!」

桐乃「ちょっと待っててよね」

神龍「……」

桐乃「お母さん!」

佳乃「どうしたの?そんなに慌てて」

桐乃「あ、あのさ、変な事聞くけど私に妹とかいたりしないよね……?」

佳乃「なに言ってるのよ。いる訳無いでしょ?」

桐乃「だ、だよねー!あははは……(あのインチキボールめ……)」

佳乃「変な子ねー……(まさか昨日の夜、お父さんとの……見られてたのかしら……)」

桐乃(あのトカゲに文句いってやる!)

ピンポーン

桐乃「ん?はーい」

ガチャッ

小鳩「クックックッ、我が直々に迎えに来てやったぞ」

桐乃「こ、小鳩ちゃん!?どどど、どうしたの!?」

小鳩「うー……今日はおねえちゃんが、うちへお泊まりに来る番じゃろ!」

桐乃「お泊り!?って、おねえちゃん!?」

樟葉「あっ、小鳩ちゃん、桐乃お姉ちゃん、こんにちは」

桐乃「えっ!?く、樟葉ちゃんまでどうしたの!?」

樟葉「あぅ……え、えーっと、たまたま通り掛かって……べ、別にお姉ちゃんに会いたくて来た訳じゃ無くて」

桐乃(こ、これってまさか……)

小鳩「樟葉はこの前おねえちゃんの日が来たばかりじゃろ?」

樟葉「でも顔を見るくらいなら良いかなって……」

小鳩「クックックッ、樟葉はおねえちゃんの事が好きすぎなのではないのか?」

樟葉「うん……好き過ぎなのかも……えへへ」

小鳩「う、うちかて大好きやもん!!」

桐乃(私の時代が来たの!?)

桐乃「えっと、これから私はどうすれば良いのかな?」

小鳩「今日はうちの家に泊まる番や言うちょるじゃろ!」グイグイ

桐乃「で、でもせっかく樟葉ちゃんも来てくれたんだし三人で……」

樟葉「い、良いんです。私は顔が見れただけで……」

小鳩「ほーら!早くせんと他のまで来てまうじゃろ!!」

桐乃「他の?……でもやっぱりかわいそうだよ。樟葉ちゃん」

小鳩「うちも今日まで毎日ああしとったんじゃ……樟葉も分かってくれよるもん……」

樟葉「うん。分かってるから大丈夫だよ、小鳩ちゃん。じゃあ私行くね!……早く私の番もこないかなぁ」トコトコ

桐乃「本当に良かったの……?私、小鳩ちゃんと樟葉ちゃんと仲悪くなったりしたら嫌だな……」

小鳩「妹達の決まり事。おねえちゃん独占日は絶対に邪魔せんって」

桐乃「おねえちゃん独占日!?」

小鳩「それは樟葉も分かっちょるから。うちも独占日以外は絶対邪魔せーへんもん!」

桐乃(そんな決まり事が……)

小鳩「…………」ギュッ

桐乃「な!?な、なな、なに!?どうしたの!?」

小鳩「久しぶりの独占日じゃから……おねえちゃん成分を充電中じゃ……♪」クリクリ

桐乃(しゅ、しゅごい……これしゅごい……!)


神龍「あと2つ……」

小鳩「ただいまー♪」

小鷹「はい、おかえり」

桐乃「お、おじゃまします」

小鷹「ん?ああ、今日は桐乃が来る日か」チラッ

桐乃「カレンダー?」

『16日、おねえちゃんがお泊りに来る日!!』

桐乃「あんなに大きく予定欄にマジックで……」

小鳩「ああもう!あんちゃん!!カレンダーは隠しといて言うたじゃろ!!」ササッ!

小鷹「別に良いだろ。本当に楽しみにしてたんだから」

小鳩「あんちゃん!あんちゃんはもう……!」

桐乃(ふひひ……小鳩ちゃん可愛いなぁ……)

小鷹「ほら、桐乃もぼーっとしてないで手洗ってうがいして来い」

桐乃「あっ、はい!」

小鷹「おっと。桐乃、ちょっと待って」

桐乃「はい?」

小鷹「おかえり。元気にしてたか?」ナデナデ

桐乃「は!?へ?ええ!?(あ、あれ?私こんなに小鷹先輩とフレンドリーだっけ!?)」

小鳩「あーっ!!あんちゃん!おねえちゃんだけずるいー!!」

小鷹「わかったわかった。小鳩もこっちこいよ。……ほら」ナデナデ

小鳩「うむ……♪」

桐乃「あ、あのー……私たちの関係って……どんな感じなのかな……?」

小鷹「なに言ってんだよ?俺達は兄妹だろ?」

小鳩「そういえば、おねえちゃんは兄妹なのになんで一緒に住めへんの?」

小鷹「仕方ないだろ。桐乃はあっちこっちに妹がいるんだから」

桐乃(小鷹先輩、その発想はおかしい気がするんですけど……でも、これって願いが叶ったんだよね…………あと、)

小鷹「ん?」

桐乃(小鳩ちゃんが妹だなんて夢みたいだけど、小鷹先輩がお兄ちゃんなのも良いかも……)

またかきます

乙です
佳乃さんは、桐乃の妹はいないって認識(昨晩は頑張られてたみたいですけどw)ですが、小鳩や小鷹等からはどうなってるんだろう?
実姉(妹)?義姉(妹)?ただ漠然と姉(妹)?
あと、妹を攻略していたと思ったら、その兄に攻略されていた(していた)とかも良さそうだと思った

>>18
小鳩は桐乃を本当の姉と思ってるし、樟葉も桐乃を本当の姉と思ってる。
しかも超シスコンで桐乃にべったり
でも小鳩と樟葉はお互いを姉妹とは思っていない

つ、つまりそういうこっちゃ!

小鳩「はよゲームしよっ!ゲーム!」

桐乃「ゲームかぁ。妹物のシミュレーションゲーム()しかやらないからなー」

小鳩「うぅー……!」

桐乃「あっ、いや!全年齢もあるから!全年齢も!!」

小鳩「貴様は我と言うものがありながらゲームの中の妹にうつつをぬかしておるのか……」

桐乃「え?」

小鳩「……おねえちゃんにはうちがおるんじゃから、ゲームでも浮気しちゃいかんと!!」

桐乃(な、なんかいつもと対応がぜんぜん違う!)

小鷹「小鳩ー。あんまり桐乃を困らせるなよー」

小鳩「だって桐乃はうちだけのおねえちゃんなんじゃ!」

小鷹「お前だけのお姉ちゃんではないだろ。悪いな桐乃、小鳩は独占欲が強いみたいでさ」

桐乃「いえ!小鳩ちゃんにならいくらでも束縛されたいって言うか、むしろ大歓迎って言うか!」

小鳩「えい!やぁ!」カチャカチャ

桐乃「あぁー!ちょっと、待って待って!」

小鳩「クックックッ、紳士はうさぎを狩るにも本気なのだ」

桐乃(ちょっと違うけど可愛い……!)

小鳩「さあレクイエムをー……えーっと、レクイエムタイムじゃ!」

桐乃(なんかオシャレ可愛い!)

小鳩「えーい!」

桐乃「あっ……あーあ、また負けちゃった。これで20連敗かぁ」

小鳩「クックックッ、まだまだ修業が足りぬようだな。我が半身よ」

小鷹「相変わらず容赦ねーな。少しは手加減してやれよ」

小鳩「クックックッ、よく来たな我が半身よ。我は獅子を狩るにも全力を出すうさぎなのだ」

小鷹「なんか色々違うけど……ってか、半身が桐乃でもう半身が俺だったら小鳩はなんなんだよ……」

小鳩「桐乃、もう一回じゃ!」

桐乃「よーし、次こそは!」

小鷹「よいしょっと。隣座るぞ」スッ

桐乃「え!?あっ、はい!」

小鷹「負けてばかりじゃゲームも楽しくないだろ?俺が勝たせてやる」

小鳩「クックックッ、よかろう。二人がかりでかかって来るが良いわ!」

小鷹「まずあんなにコントローラーは振り回さなくて良いからな」

桐乃「ご、ごめんなさい、夢中になるとつい体が動いちゃって」

小鷹「後はとにかくガードだな。小鳩の使うキャラは遠距離攻撃型だからジリジリ間合いを詰めて――」

小鳩「スキあり!」

桐乃「スキ!?じゃなくて、えーい!」ブンブン

小鷹「どわっ!だからそんなに振り回さなくても」

小鳩「クックックッ、もはや誰にも我を止める事は出来ぬ」

桐乃「また負けちゃったー」

小鷹「まったくアドバイスを聞かないやつだな……」

桐乃「えへへ……ごめんなさい」

小鷹「しゃーねー。よっと」ヒョイッ

桐乃「ええ!?」ストン

小鷹「ほら、振り回さない様に後ろから押さえといてやるから落ち着いてやってみろ」

桐乃「お、落ち着いてって言われても……」

小鷹「大丈夫だよ。ちゃんと一緒にコントローラー持っててやるから」

桐乃(こんな二人羽織みたいな体勢じゃ色々と落ち着かないって言うか……)

小鳩「うぅー……ク、クックックッ……何度やっても同じ事よ!」

10分後

小鷹「だぁー!あとちょっとだったのに!!」

小鳩「クックックッ……今のは少し危なかっ……」

小鷹「どうだ桐乃?少しは馴れてきたか?」

桐乃「はい、随分なれてきました!(この体勢に)」

小鳩「…………」

小鷹「よし、じゃあもう一回だ」

桐乃「次こそは負けないからね!小鳩ちゃん!」

カチャカチャ

桐乃「えい!えいっ!」

小鷹「良いぞ、これなら勝て……る……」

桐乃「こうして、こうして……やったー!勝ったー!って……」

小鷹「小鳩、いくらなんでもパーフェクトは無いだろ」

小鳩「うぅー……あんちゃん!うちが負けたんじゃから今度はうちに教えて!!」

小鷹「教えてって……小鳩の方がやり込んでるだろ」

小鳩「だって……、あんちゃんが後ろから押さえといてくれんと上手く出来へんのんじゃ!」

桐乃(嫉妬するブラコン小鳩ちゃん可愛い……ふひひ)ダラダラ

小鷹「仕方ねーなぁ。桐乃、もう一人で大丈夫か?」

桐乃「はい!私の事はお構いなく兄妹でイチャイチャしてください!(甘える小鳩ちゃんを考えただけで、よだれが止まらない!)」

小鷹「兄妹でイチャイチャって……お前だって俺の妹なんだぞ」

桐乃「そ、それは……」

小鳩「ふんっ。二人は充分イチャイチャしよったもん……」

小鷹「あーもう拗ねるなよ。子供か」

桐乃(拗ねる小鳩ちゃん……一眼レフにおさめたい……!)

小鷹「ほら、これで良いのか?」

小鳩「うむ♪我は満足なだぞ♪あんちゃんは暖かくてポカポカするのだ」スリスリ

小鷹「いや、満足してないでゲームしろよ……」

桐乃(良い……良い……!やっぱり甘えられるのも良いけど、小鷹先輩に甘える小鳩ちゃん最高!!)

桐乃「こりゃほんま、勃起もんやで……ふひひ」

小鷹「……え?なんだって?」

小鳩「あんちゃん、ぼっきってなんなんじゃ?」

小鷹「え?なんだって?」

また書きます

夕方

小鷹「おーい、飯できたぞー」

小鳩「クックックッ、今宵は馳走を用意したのであろうな?」

小鷹「もちろん腕によりをかけて作ったよ」

桐乃「うわぁ……、すごい!これ全部先輩が作ったんですか!?」

小鷹「ああ、自分で言うのもなんだが結構な自信作ばかりだ」

桐乃「これもこれも……これも……私の好きな食べ物ばっかりだし」

小鷹「当たり前だろ。全部桐乃の為に作ったんだから」

桐乃「うぅっ……サラッとそんな事言うなんて、先輩ってモテそうですよね」

小鷹「そんな訳ないだろ……友達も殆どいないのに……」

小鳩「…………あんちゃん!我への供物はそのついでか!」

小鷹「そー言うと思って小鳩にはほら、にんにくたっぷり豚骨ラーメンチャーシュー7枚乗せだ」

小鳩「チャーシュー7枚乗せ!?ク、クックックッ……さすがは我が半身よ、なかなかのチョイスであるぞ」

小鳩「いっただっきまーす♪」ズズーッ

桐乃「いただきます」パクッ

小鳩「ん~!おいひぃ!ハフハフ」

桐乃「これもすーっっごく美味しいです!」

小鷹「そりゃ良かったよ」

小鳩「桐乃がうちに帰って来れば毎日ご馳走を食べれるのだがな」

桐乃「それなら帰って来ちゃおうかなぁー。なーんちゃっ――」

小鳩「ほんまに!?」

桐乃「あっ、え、えーっと……」

小鷹「小鳩、あんまり桐乃を困らせるなよー」

小鳩「だって桐乃がうちに帰って来る言うたと!」

小鷹「桐乃も小鳩が本気にするから変な冗談はやめてくれよ」

桐乃「ごめんなさい……」

小鷹「まあでも……桐乃が本当に帰って来るって言うなら俺も大歓迎するけどな」

桐乃(料理が出来て優しくて……どっかの誰かとは大違いだし……)

京介「へっくし!!」

30分後

桐乃「ごちそうさまでした!」

小鷹「はい、おそまつさま」

小鳩「ごちそうさま……」

小鷹「なんだ、小鳩はまだふて腐れてるのか」

小鳩「だって帰って来る言うたんじゃもん……」

小鷹「だからあれは桐乃の冗談……ん?そういえばさ、なんで俺達って兄妹なのに一緒に住んでないんだっけ?」

桐乃「えっ……」

小鷹「いや、他にも妹がいっぱいいるからってのは分かってるんだけどさ……俺には小鳩と桐乃しか妹はいないのに、桐乃には妹がいっぱいいるって変じゃないか?」

小鳩「そういえば樟葉は友達じゃけど、うちの妹じゃなか」

小鷹「親も違うって言うのはさすがに――――」

桐乃「い、一身上の都合で!!」

小鳩「一身上の都合?」

小鷹「そうか、一身上の都合ならしかたないな」

小鷹「さてと、風呂の用意出来てるから入ってきて良いぞ」

桐乃「じゃあ私は後で良いから小鳩ちゃんお先にどうぞ♪」

小鷹「俺は後片付けしておくか」

桐乃「あっ!コップはまだ使うんで置いといてください」

小鳩「何を言うとーと?」

桐乃(しまった……小鳩ちゃんが浸かったお風呂のお湯を飲もうとしたことがバレ……)

小鳩「桐乃も一緒に入るに決まっとるじゃろ!」

桐乃「ええ!?そ、そんな事したら、いくら血液があっても足りないし!」

小鳩「クックックッ、安心せよ。確かに我は吸血鬼の真祖ではあるがむやみやたらに血を奪ったりはせぬ」

桐乃(鼻血の話だったんだけどまぁ良いか……)

小鳩「ほら!はよ!!」グイ

桐乃「あっ、ちょっ……」

小鷹「着替えは後で持っていくからなー」

脱衣所

小鳩「よいしょ……」スポーン

桐乃(下着と靴下だけの組み合わせ……なかなか良い……!って言うか、小鳩ちゃんブラはまだなんだ……ハァハァ)

小鳩「よいしょ……洗濯物は中に入れとけばあんちゃんがやってくれよるから」

桐乃(産まれたままの姿の小鳩ちゃん……脳内HDDに保存、保存……)

小鳩「何をぼーっとしとるんじゃ?はよ脱がんと入れんとよ」

桐乃「あっ、ごめんね!すぐに脱ぐから」スッパーン

小鳩「桐乃はブラジャーも付けとるんか……さすがはおねえちゃんじゃ……」

桐乃(クラスの子はほぼ全員付けてるけど……まぁ良いか)カチッ

桐乃「おおー……うちよりぜんぜん膨らんじょる……うちももうちょっとしたら大きくなりよるんかな……」ペタペタ

桐乃「ゴフッ(自分の胸を触る小鳩ちゃん……ハァハァ)」

小鳩「……おねえちゃん」

桐乃「はっ!!ち、ちがうの、別にやましい事は何も……」

小鳩「……」ギュッ

桐乃「こ、小鳩ちゃん……?」

小鳩「おねがいやから帰らんとって……ずっと一緒にいてくれんと嫌じゃ……」ギュッ

桐乃(普通なら断る理由は1%も無いけど……)

小鳩「おねえちゃん……」

桐乃(し、死ぬ!死ぬうぅぅ!!小鳩ちゃんの涙目からの上目遣いでお願いとか、死んじゃう!!)

小鳩「……カプッ」

桐乃「いたっ……」

小鳩「これでもう貴様は我の物だ……観念して我の言うことを聞け」

桐乃「小鳩ちゃん、私もそうしたいのは山々なんだけど……でもね、樟葉ちゃんやその他大勢の妹達が私を待っ」

小鳩「うちだけじゃいかんと……?」

桐乃「それはその……」

小鳩「……」ポロポロ

桐乃「ひっ!あっ、いや、えっと……さ、え……な、泣かないで?ね?」

小鳩「泣いてなどおらぬ。涙は心の汗なのだ……」

桐乃(涙は認めるんだね……可愛い)

桐乃(うぅー……普段拒否られてばっかりだから、こんな時どうすればいいのか分からない……)

桐乃(妹が小鳩ちゃんだけなら1秒かからず即OKなんだけど……)

桐乃(はぁ、いっそ片思いで拒否られてる時の方が楽だったかも…………ん?そっか、だったら嫌がられるような事言えば良いんだ!)←最高に間違った答え

小鳩「おねえちゃん……おねえちゃん……」

桐乃「小鳩ちゃん、そんなに密着してたら襲っちゃうよ~!ねぇねぇ、ちゅうしようよ、ちゅう!ふひひ」

小鳩「ちゅう……うん、わかった」

桐乃「えっ!?いや、今のは――」

小鳩「んっ……ちゅっ」

桐乃「!!」ペタン

小鳩「おねえちゃん、もう一回してもええ……?」

桐乃「ちょ、ちょっと待っ……力が抜けて立てな――」

小鳩「はむっ……はむはむ……ちゅっ、ちゅっ……」

桐乃「んっ……ぷはっ、こ、小鳩ちゃん!?」

小鳩「あっ、もっと……」

桐乃「ちょ、ちょっと待って!ね?こういうのは死んじゃうくらい嬉しいんだけどさ、私としては先輩と小鳩ちゃんがしてるのを見たいって言うか」

桐乃(色々身体が反応しちゃってるし……このままされたら理性ががが……)

小鳩「あんちゃんと?」

小鷹「俺がどうかしたか?」ガラッ

桐乃「えっ!?いっ……ちょっ、いやあぁぁ!」←高校生の兄に裸を見られた時の正しい女子中学生の反応

小鳩「あっ、あんちゃん♪」←高校生の兄に裸を見られた時の間違った女子中学生の反応

小鷹「着替え持ってきたんだけど……どうした桐乃?」←女子中学生の妹の裸を見た時の間違った男子高校生の反応

桐乃「ど、どうしたって、は、はは、裸……!」

小鷹「だから着替え持ってきたんだろ?って言うか、まだ入ってなかったのか?」←小鳩が女子中学生の基準なので感覚がおかしい男子高校生

小鳩「あんちゃん、あんちゃん!……ちゅっ♪」ギュッ

小鷹「うわっ、なんだ?急に飛びついたら危ないだろ?」

小鳩「あのな、桐乃があんちゃんとちゅうせぇ言うたんじゃ♪」

小鷹「まったく、桐乃も変な事言うなよ?」

桐乃「良いから先輩は早く出ていってください!!」

また書きます


樟葉ちゃんは全身敏感すぎてエッチの最中にお漏らししちゃうようなドスケベな妹!

桐乃(ハァ……小鷹先輩はあいつ(京介)と違って悪気は無かったんだろうし、大きな声出しすぎちゃったかな……)

小鳩「桐乃、桐乃!……おねえちゃん!!」

桐乃「ほえ……?どうしたの小鳩ちゃん?」

小鳩「背中の流しあいっこしよ!」

桐乃「うん!もちろんOKだよ!じゃあ私から洗ってあげるね!ふひひ……えっと体洗うタオルは……」

小鳩「うちはごしごしで洗ったら体がヒリヒリしよるから手でええんじゃ」

桐乃「手……?」

小鳩「ボディーソープはそこにあるから。はい♪」クルッ

桐乃(しゅ、しゅごい!小鳩ちゃんの無防備な背中超キレイ!!それに……)ペタッ

桐乃(やっぱり超肌触りが最高!絹?絹なの!?スベスベでツルツルでハァハァ……)

小鳩「クックックッ、ちゃんと腰の辺りも頼んだぞ」

桐乃「腰……腰……」

桐乃(腰細っ!お尻の辺りも腰に入るのかな……お尻、少しくらいなら揉みしだいても大丈夫かな……)ムニッ

小鳩「!!」ピクンッ

桐乃「あっ、あー……いや、手が滑ってちょっと……そ、そうだ!さっきのちゅうのお返しー!なんちゃって……」

小鳩「……おねえちゃんのえっち」

桐乃(はい!いただきました!!)

小鳩「クックックッ、では次は我が背中を流してやろう」

桐乃(嬉しいけどあんな綺麗な背中見せられた後に私の背中見せるのは恥ずかしいかも……)

小鳩「わぁー……おねえちゃんの背中すっごい綺麗じゃ……」

桐乃「そ、そんな事無いよ!小鳩ちゃんに比べたら……砂漠だよ!砂漠!」

小鳩「そんなことないもん!うちのおねえちゃんの事悪く言わんとって!」

桐乃(なんか怒られた……)

小鳩「おねえちゃんは雑誌でモデルもやっとるし、すっごい綺麗なんじゃから!」

桐乃(小鳩ちゃんが読者モデルとかに投稿したら一発で私の仕事なんて無くなりそうだけどね……)

小鳩「……えい」ムニッ

桐乃「!!」ガタッ

小鳩「クックックッ、お返しなのだ♪」

桐乃「お返しって……じゃ、じゃあ私もお返しにちゅうしちゃうよ~!」

小鳩「……ん」

桐乃(小鳩ちゃんのキス待ち顔……撮影して保存したい……じゃなくて!)

桐乃「冗談だよ冗談!あはは……」

小鳩「なんじゃ……おねえちゃんにちゅうして貰えると思いよったのに……」

桐乃「ほらほら、そんな顔しないで(理性が保てなくなるから)お湯に浸かってでよっか♪」

小鳩「クックックッ……あまり長くこの地に留まると湯あたりしてしまうからな」

桐乃「さて、どうやって入ろうか?」

小鳩「おねえちゃんは普通に入ったら良いとよ?」

桐乃「普通にって……こう?」

小鳩「そしたらうちはおねえちゃんの前に……」

桐乃「あっ、あのよくあるもたれ掛かるように座るスタイルね」

小鳩「よいしょ……」

桐乃「……えっと、向きが逆って言うか、向かい合わせ?」

小鳩「だってこうやって座らんとおねえちゃんの顔が見えんとよ」

桐乃「でもこれじゃまるで駅弁……」

小鳩「えきべん?」

桐乃「な、なんでもないなんでもない!」

桐乃(って言うか、さっきから太ももに当たってるこのクニクニした部分って……)スリスリ

小鳩「んっ……!おねえ、ちゃ……、あんまり動かさんとって……」

桐乃「…………」ダバダバ

小鳩「おねえちゃん!?た、大変じゃ!湯あたりを起こして鼻血がでよる!!」

3分後

桐乃「いやー、驚かせちゃってごめんね」

小鳩「本当にびっくりしたとよ!……でも無事で良かったばい」ギュッ

桐乃「小鳩ちゃん、そんなに優しくしないで……また噴き出しちゃうから……」

小鷹「おーい、もう開けて大丈夫かー?」

桐乃「せ、先輩!?服、服は……よし。……はい、大丈夫です」

ガラッ

小鷹「小鳩が泣きながら助けてくれって走って来るし、桐乃は入ってくるなって言うし、あんまり驚かせないでくれよ」

桐乃「あはは……さすがに裸は恥ずかしいかなって……」

小鷹「あっ……そうだ。桐乃、さっきは本当に悪かった!マジですまん!!」

桐乃「え?え!?な、なにがですか?とにかく頭上げてください!」

小鷹「ほら、さっきはいきなりドア開けちまっただろ?」

桐乃「ああ、あれならもう良いですよ」

小鷹「中学2年生って小鳩を基準に考えてたからさ、ああいう反応されるとは思ってなかったって言うか……」

桐乃「小鳩ちゃんは先輩に裸で飛びついたりしてますからね……ふひひ」

小鳩「クックックッ、我と半身とは一心同体。裸を見られる程度なんともないわ」

小鷹「とにかく俺が悪かった!なんでもするから許してくれ!!」

桐乃「ん?今なんでもするって……じゃなくて、本当にもう良いですから!全然気にしてないし!(少しは気にしてるけど)」

小鷹「……本当にか?」

桐乃「はい♪」

小鷹「そっか、ありがとう。……にしてもあいつ、脅かしやがって」

桐乃「あいつ?」

小鷹「ああ、実はあの後桐乃の反応が気になって京介に相談したんだよ。そしたらさ」

京介『なにぃ!!羨ま……じゃなくて、アホか!ノックは普通するだろ』

京介『風呂から出たらとにかく謝れ!土下座でもいい!!そしたらぶん殴ら引っ掻き回されてゴミを見るような目で見られるだろうが、万が一くらい許して貰えるかもしれん!』

小鷹「って言ってたからさ」

桐乃「アハハ……大袈裟だなぁ」

桐乃(あいつ……帰ったらボコボコにぶん殴って引っ掻き回してからゴミみたいな扱いしてやる)

夜11時

小鷹「さて、そろそろ寝るか」

小鳩「えぇー……もっと遊び……ふぁー……ぁ」

小鷹「お前が一番眠そうにしてるだろ」

桐乃「あの、私はどこで寝れば……」

小鷹「やっぱり小鳩と同じ部屋だな。こいつが桐乃を離す訳ないだろうし」

小鳩「あたりまえじゃ!ぜーったい離さへんもん」ギュッ

桐乃「うぅー……ああもう辛抱たまらん!小鳩ちゃーん♪」ギューッ

小鳩「あぅ……おねえちゃん、大好きじゃ……♪」ニコッ

桐乃「ゴフッ」

小鷹「忙しいやつだな……じゃあ小鳩の部屋に布団用意するぞ?」

小鳩「あっ!それやったらあんちゃんも一緒にこの部屋で3人で寝たい!」

小鷹「俺は別に良いけど桐乃は小鳩みたいに子供じゃないんだから」

桐乃「私も良いですよ。小鳩ちゃんがそうしたいなら……」

小鳩「じゃあじゃあ、うちが真ん中!」

小鷹「はいはい、んじゃ布団用意するわ」

就寝時間

小鳩「あんちゃん、もっとこっち寄って!」

小鷹「はいはい」

小鳩「おねえちゃんも!」

桐乃「こ、こう?」

小鳩「うむ♪我は幸せなのだ……♪」

小鷹「本当に幸せそうな顔してんな」

桐乃「小鳩ちゃんマジ天使……!」

小鳩「そうじゃ、ドラゴンボールってしっとる?」

桐乃「!!」

小鷹「ああ、7つ集めたら願いが3つ叶うとか言うアレだろ?」

桐乃「そんなにメジャーなアイテムだったんですか!?」

小鳩「あれがあったら願い事で桐乃をうちだけのおねえちゃんに出来るんじゃけどなぁ……」

小鷹「じゃああと2つはどうするんだ?」

小鳩「うーん……桐乃をうちだけのおねえちゃんにして、あんちゃんと結婚する!」

桐乃(ブラコンキター!!)

小鷹「もう一つは?」

小鳩「うーんと……樟葉を幸せにする!」

桐乃「樟葉ちゃん?」

小鳩「だって樟葉もおねえちゃんが大好きじゃから……一人占めしたら樟葉がかわいそうじゃし、でも一人占めしたいし……だから樟葉も幸せになれるようにお願いする!」

桐乃「小鳩ちゃんマジ天使!」

小鷹「でも大好きな桐乃がいなくて樟葉は幸せになれるのか?」

小鳩「大丈夫!樟葉もうちと同じで、おねえちゃんと同じくらい勇太(あんちゃん)の事が大好きじゃから♪」

桐乃「樟葉ちゃんもブラコンだもんねー……ふひひ」

小鷹「そっか。でも他の人の事まで気にしてやれるなんて偉いぞ小鳩」

小鳩「クックックッ、当然なのだ!」

桐乃「あっ、じゃあ小鷹先輩ならどんな事をお願いするんですか?」

小鷹「俺か?そうだな……小鳩が幸せになれますように。桐乃が幸せになれますように……」

小鳩「うちはあんちゃんとおねえちゃんがおれば幸せじゃ♪」

小鷹「あとはやっぱ俺も、桐乃と一緒に暮らせますようにかな」

小鳩「あんちゃんもおねえちゃんの事を好いとーと?」

小鷹「こんな可愛い妹を好きじゃ無い訳ないだろ?」

桐乃「かっ……かわっ……」

小鷹「小鳩も桐乃も俺の大切な妹だからな」

小鳩「あんちゃん♪」

桐乃(小鷹先輩って絶対色んな女の子に気を持たせてそう……私も少し……)

小鳩「じゃあおねえちゃんは?」

桐乃「私!?私は……」


桐乃『じ、じゃあ、可愛い妹(シスコン)が何人か欲しい!とかは? 』


桐乃「……わ、私も二人とだいたい同じ……かな」

30分後

小鳩「ムニャムニャ……おねえちゃん……」

桐乃(そっか……願いは3つだったんだよね)

桐乃(あの玉ほったらかしにしてきちゃったけど大丈夫かな?)

桐乃(あと2つ……どんなお願いにしよう……かな…………スヤスヤ)

その数時間前……

神龍「あやつ戻って来ぬな……願いはもう良いのか。こうなれば……ん?ちょうど良い」

神龍「そこを行く人間よ。願いを言え。どんな願いでも2つだけ叶えてやろう」

??「私?……願い?」

??=>>60



また書きます


樟葉ちゃんは自分のSSでは勇太とのえっちの最中に少し乱暴にされても
「お兄ちゃんいつも優しいから……こんな風にちょっと乱暴にされるのも嬉しいかも……それだけ夢中なんだよね……?」
って喜んじゃうMな女の子

そりゃモリサマちゃんよ

翌朝

桐乃「うぅ……うーん…………重い……金縛り……?」チラッ

小鳩「スースー……」ギュッ

桐乃「……ふぅ」

小鳩「桐乃……おねえちゃ…………」

桐乃「よしよし、お姉ちゃんはここにいるよー♪なんちゃって」ナデナデ

小鳩「……♪」ニコッ

桐乃(天使天使天使天使天使天使天使!!)

桐乃「あれ?そういえば小鷹先輩の姿が……」

小鷹「よお、起きたかー?」

桐乃「あっ、おはようございます」

小鷹「ああ、おはよう」

桐乃「うわっ、なんか凄く良いにおいが……」

小鷹「朝飯作ってあるから小鳩も起こして来てくれるか?」

桐乃「はい!……って、まだ7時なのに先輩は何時から朝ごはん作ってたんだろう?」


桐乃(隣には天使の様なシスコンの美少女妹……)

桐乃(キッチンには炊事洗濯家事全般をこなす兄……)

桐乃(お母さんは亡くなってて、お父さんも世界中を飛び回っていない。兄妹だけの生活……)

桐乃「これなんてエロゲ!?」

小鳩「んっ……、ふぁ~……おはよ、おねえちゃん……」

朝食

桐乃「すっごーい!これ全部先輩が作ったんですか!?」

小鷹「あたりまえだろ。って言うか、普通の食事で大袈裟だな」

桐乃「なんか喫茶店で食べるモーニングって感じでオシャレだし!ね?小鳩ちゃん!」

小鳩「…………」

桐乃「あ、あれ?小鳩ちゃん?」

小鷹「なにふて腐れてんだよ。和食の方が良かったのか?」

小鳩「そんなんじゃなかっ!そんなんじゃ……」

桐乃「じゃあどうしたの?お腹痛いとか?」

小鳩「おねえちゃんが帰ってまったら嫌じゃ……」

桐乃「えっと……困ったな……あはは」

小鳩「朝ごはん食べて、お昼ご飯も食べたらおねえちゃん帰ってしまうんじゃったら……ご飯食べんもん……」

小鷹「小鳩がご飯食べようが食べまいが15時には帰る決まりだろ?」

桐乃「ええ!?そうなんですか!?」

小鷹「ああ……あれ?でも期限が日曜15時までって誰が決めたんだっけ……?」

桐乃「とにかくほら、いい子だから。ね?」

小鳩「すんっ、ぐすっ……嫌じゃ、もん……帰ったら、嫌じゃ……うぅっ」

桐乃「こ、ここ、小鳩ちゃん!?泣かないで泣かないで!!」

小鳩「じゃあ次はいつ家に来てくれると!」

小鷹「それは桐乃には順番待ちの妹がいっぱいいるし……年末か年明けには……なあ?」

桐乃「私いったい何人妹いるんですか!?」

小鷹「でも桐乃とは学校も同じなんだからいつでも会えるだろ?」

小鳩「でも、一緒に……いっぱい……」

桐乃「じゃあ早く食べていっぱい遊ぼうよ!そんなに泣いてたらご飯が塩っ辛くなっちゃうし!」

小鳩「泣き……よらんもん……」

桐乃「そっか。それなら良かった!私も小鳩ちゃんが泣いてたら悲しいもん」

小鳩「あっ……わ、我は、そなた言うことを聞いて朝食をとる事にする。から……その対価を、要求……」

桐乃「ん?」

小鳩「その手から放たれている……闇のパワーを我に、頭から……あたえ……」

小鷹「素直に頭撫でてくれって言えば良いだろ?」

小鳩「ち、ちゃうもん!これは儀式で……」

桐乃「なんだ、そんな事か!はい、えらいえらい♪よしよし♪」

小鳩「んっ、もっと撫でてもかまわぬ……」

そして15時前……

桐乃「えっと、じゃあ何か決まりみたいだから帰ろうと思うんだけど……」

小鳩「ぃやっ!ぜーったい離さへん!!」

小鷹「こーばーとー」

小鳩「やっ!!」

桐乃「あはは、まいったな……(くうぅ……!この状況を録画したい……)」

小鷹「そんなわがままばっかり言ってたらもう来てもらえなくなるぞ?」

小鳩「やっ……」

桐乃「よし!じゃあ年末には絶対来るから!一緒に大晦日過ごして初詣もいこっ!」

小鳩「お正月もいっしょ……?」

桐乃「うん!約束する!それに学校でいつでも会えるしさ!寂しくないでしょ?」

小鳩「……じゃあ最後に」

桐乃「うん」

小鳩「ぎゅーってしてほしい……」

桐乃「よし、わかった!(ふひひ)さあおいで♪」バッ

小鳩「おねえちゃん!!」ギュッ!


神龍『ジャスト一日だ』

桐乃「小鳩ちゃーん!おねえちゃんも大好きだからねぇー!」ギューッ

小鳩「おねえちゃん……おねえ…………え?」

桐乃「ん?」

小鳩「な、なな……何をやっとるんじゃ貴様わ~!!はーなーれーろー!!ばかたれー!!」

桐乃「ふあ!?小鳩ちゃん?お、おねえちゃんだよ?」

小鳩「お前がおねえちゃんな訳なかっ!」

桐乃「そんなぁ……昨日一緒にお風呂入ったり寝たりキャッキャウフフしたのに……」

小鳩「誰がそんな事…………」←蘇る記憶


小鳩「うぎゃあああ!!な、なな、なんでうちはあんな事しよったんじゃ!!あうぅー……」ゴシゴシ

桐乃「ちょっ……そんな口をゴシゴシ拭かなくても……」

小鷹「なんで俺も桐乃を妹だと思ってたんだ……?」

桐乃「そんな……」

樟葉「あっ、みなさんこんにちは」

小鳩「樟葉ー!樟葉、樟葉!うあぁぁん!うちは汚されてしもうたんじゃ~!」ダキッ

樟葉「よしよし……もう、桐乃ちゃんまた小鳩ちゃんに何かしたんですか?」

桐乃「ちが……(おかしい、樟葉ちゃんも私をお姉ちゃんだと認識していない……つまりこれって……)」

桐乃「あんのトカゲやろう~!!」

珍しく寝落ちしてましたすみません
また書きます

前日夕方

森夏「願い事ってどういう事よ?って言うか、どこにいんのよ」

神龍「こっちだ」

森夏「ったく、何が願い事…………はっ、ええ!?妖精!?小さい龍!?」

神龍「さぁ願いを言え。どんな願いでも2つだけ明日15時以降に叶えてやろう」

森夏「何で明日の15時以降なのよ!!胡散臭すぎでしょ!!」

神龍「仕方がないだろう。明日の夕刻までは先約がいる」

森夏「訳わかんないわねぇ……でもこんな奇妙な生き物見たこと無いし……」

神龍「そこの取り扱い説明書にも書いているだろう」

森夏「取り説って……ますますインチキっぽいわね……」カサッ

説明書「今回はドラゴンボールPを7つお集め頂き大変お疲れ様でした」

森夏「ドラゴンボールP?」

神龍「ドラゴンボールポータブルだ」

森夏「……」

説明書「このドラゴンボールPは従来のドラゴンボールよりも小さく出来ております」

森夏「結構でかいけど……」

神龍「オリジナルはもう二回り大きいのだ」

説明書「それゆえ、出てくる神龍のサイズはオリジナルの70000分の1となっております」

森夏「なんで二回り小さいだけで出てくる神龍がこんなに小さいのよ!」

神龍「そんな茶番はどうでも良い。その先が肝心なのだ」

森夏「なんか腹立つわねあんた」

説明書「サイズが70000分の1なので、叶える願いの要領は従来の7分の1となります」

森夏「従来の……って、普通はどれくらいの要領なのよ」

神龍「むろん一生だ」

森夏「じゃあなに?もし私が永遠の若さが欲しいとか願ったら、仮に寿命が後70年くらいとして……7分の1だから、10年後の26歳くらいから普通に歳をとるって事?」

神龍「いや、お前の寿命が何年かなどわからぬ。それは無理だ」

森夏「じゃあどうすんのよ!本当に神なの?まったく……」ペラッ

説明書「願い事のお支払いに関しては毎週分割でお支払いいたします」

森夏「なんか急に業務っぽくなっちゃったわね……」

神龍「願いが叶うのは一週間に一日だけと言うことだ」

森夏「じゃあ週に一日だけ女子高生に戻るって訳ね。将来的には嬉しいかもだけど、効果が出るの相当先じゃない……」

森夏「……あれ?ココに願いは3つって書いてるけど、あんた2つって言わなかった?」

神龍「一つ目の願いは桐乃と言う女の願いを叶えてやった」

森夏「桐乃ちゃんの?なんて願いだったのよ?」

神龍「じ、じゃあ、可愛い妹(シスコン)が何人か欲しい!とかは?……等と言っていたな 」

森夏「桐乃ちゃんらしいわね……じゃあ今桐乃ちゃんの願いは叶ってる最中って事?」

神龍「明日の15時までだがな」

森夏「だったら調度良いわ」ピッ

トゥルルルル……ッ

桐乃「はいはーい♪どうしたんですか?森夏さん♪」

森夏「ど、どうしたの?随分上機嫌だけど」

桐乃「えへへ、実は今小鳩ちゃんの家にお泊りに来――」

小鳩「あーっ!うちがおトイレいきよる間に誰と電話しちょるんじゃ!」

桐乃「ち、ちがうの!これは森夏さんから――」

小鳩「明日まで桐乃はうちだけのおねえちゃんなんじゃから、うちだけ見よらんと怒るー!」

桐乃「ご、ごめんね小鳩ちゃん!あの、森夏さん、また明日かけ直します。ごめんなさい!」ピッ


森夏「あの小鳩ちゃんが桐乃ちゃんに……どうやらあんたの言うことは本当みたいね」←確信

神龍「ではどんな願いでも明日15時から叶えてやろう。さあ願いを言え」

森夏「そんなの決まってんじゃない!もちろん>>80よ!」



またかきます

小鷹先輩と付き合う!でオナシャス

森夏「小鷹先輩と……私と同じ学校に通う一つ年上の羽瀬川小鷹さんと付き合うのは可能なの?」

神龍「たやすい事だ」

森夏「だったらそれでお願い」

神龍「では明日の日曜15時から――」

森夏「まって!確か願いは明日の15時以降って言ってたわよね?」

神龍「そうだ」

森夏「だったら明日じゃなくて、明々後日……火曜日の15時にしてもらいたいんだけど」

神龍「ならば貴様の願いはその時刻に叶えてやろう」

森夏「よしっ!やった……!やった!!」

神龍「では最後の願――」

森夏「やった!!」ダッ

神龍「…………」

森夏「明々後日……明々後日……!」

森夏(同姓同名がいた場合を考えてちゃんと詳しい情報も伝えてあるし)

森夏(日曜じゃなくて平日の方が放課後とかに声かけやすいし……)

森夏(私が狙うのは放課後デート!そして更にその先……クリスマス!)

森夏(今年のクリスマスイブは火曜日……つまりイブの夜~クリスマスにかけては小鷹先輩が私の恋人……!)

森夏(さらにその一週間後は31日!大晦日から元旦にかけても小鷹先輩は私の彼氏!!)

森夏(それまでに訪れる4回の火曜日で徐々に距離を詰めつつ……イブの夜か大晦日に……)

森夏(あいつ(神龍)の話しによると記憶は残るみたいだし、いっぱい楽しい思い出を作っていずれは火曜日以外も私の恋人に……)

森夏「よーし!頑張るわよー!!」

その翌日(日曜日)16時頃

桐乃「ちょっとあんた!!どういう事よ!!魔法が解けちゃったんだけど!!」

神龍「魔法では無い。このドラゴンボールPはry」

説明略……

桐乃「つまり、私は土曜15時から週に一日限定で妹達の人気者になれるって事?」

神龍「そうだ」

桐乃「ええー……」

神龍「さぁ、早く最後の願いを言え」

桐乃「ちょっと待ってよ……んー、じゃあさ!火曜日の夜から同じ条件の願い叶えられる?」

桐乃「今年はクリスマスイブが火曜日なんだよね~♪妹達を集めてクリスマスパーティーとかぁ♪」

神龍「それは出来ない。すでに火曜日は先約がいる」

桐乃「先約?……って!あ、あんた、さっきなんか最後の願いとか言ってなかった!?」

神龍「そうだ。次が3つめの最後の願いだ」

桐乃「どうして!私はまだ一つしか願いを叶えてもらって無いわよ!?」

神龍「前日に他の者の願いを叶えてやった」

桐乃「この玉集めたのは私なのに何勝手に他人の願い叶えてるのよー!!」

神龍「貴様が次の願いを言わぬからだ」

桐乃「なっ……とにかく次の願いを思いつくまでどこかに隠しとかなきゃ……とりあえず物置に」

ガチャッ

桐乃「これでよし!さぁ作戦を練らなくちゃ」タッ

神龍「……」←激おこ

神龍「もはや辛抱ならん……私が力を使い人間を呼び寄せ3つ目の願いを叶えてこの場を去ろう」

カッ

??「あれ……体が勝手に……」ガチャッ

神龍「さぁ願いを言え。どんな願いでも一つだけ叶えてやろう」

??「願い……?」

人物=>>90
願い=>>91

十花

小鷹とイチャラブ

一晩考えて朝起きてからも考えて、それでもイチャラブしたがる十花さんが想像出来なかったww
後生なんでもう少し時間を下さい

神龍「さあ願いを言え」

十花「なんだこのヘビは」

神龍「……さあどんな願いでも一つだけ叶えてやろう」

十花「あいにく私はそんな非科学的な物は信じないたちなんでな。……あいつなら喜んで信じそうだが」

神龍「……」

十花「それにアレだ。仮に願いが叶ったとしても、代わりに命を貰うとか言い出しかねんからな」

神龍「そのような事は――」

十花「私は仕事とあのバカな妹だけで手一杯だからな。これ以上の面倒事は御免だ」

神龍「……さあ、どんな願いでも一つだけ――」

十花「帰る」

神龍(長い間神龍やっているがこんな扱いは初めてだ)

十花「……そんな見るからに落ち込むな」

神龍「……どんな願」

十花「わかったわかった。だったら仕事と妹以外に何か興味を持たせてみろ。そうしたら信じてやる」

神龍「具体的な願いを言わねば叶える事はできない」

十花「めんどくさいやつだな。だったらそうだな……どうも私は男に纏わり付かれやすい体質なのだが、私自信はまったく男に興味が無い」

十花「だから男に興味を持つようにしてみろ。出来たら信じてやる」

神龍「興味を持つとはどういう事だ?」

十花「だからまあ……、お、男とイチャラブ?するとかだな」

神龍「イチャラブ?」

十花「……帰る」

神龍「わ、わかった、その願い叶えよう!それで相手は誰なのだ」

十花「そんなの男なら誰でもかまわんさ。私はそいつを好きになるんだろ?」

神龍「ならばこの後、一番最初に目があった男を対象とする」

十花「そうしてくれ。じゃあ私は帰るぞ」

カッ

神龍「願いは叶えてやっ……(もういない……)」

十花「しかしここはドコなんだ?民家のようだが……」

小鷹「あー、もしもし?今家の前にいるんだけどさ――――」

十花「ん?」


ガチャッ

京介「よう。どうしたんだよ?」

小鷹「いや、なんか桐乃に悪いことしたみたいで謝っとこうと思ってさ」

京介「桐乃?あいつなら大丈夫じゃね?なんか独り言言いながら部屋に入ってったみたいだけど元気そうだったぞ?」

小鷹「そうか、なら良いんだけど」

桐乃(3つ目の願いはやっぱり……)ブツクサ

京介「まあせっかく来たんだし上がってけよ。お前が来るとおふくろが喜ぶんだよ」

小鷹「佳乃さんが?」

京介「おま……人のおふくろを名前で呼ぶなよ……」

小鷹「いや、なんか名前で呼んでくれって言われたんだけど」

京介「おふくろ……」

十花(まずいな、玄関に人が……これでは出れん。壁を飛び越えるか)

十花(しかしあのヘビの言うことが万が一にでも本当なら……)

京介「いいからその呼び方はやめてくれ!!」

十花(あの冴えない感じの男を好きになると言うことか?まったくイチャラブ?したいと思わないが……やはり願いなんて)ガサッ

小鷹「あれ?なんか今物音がしなかったか?」

京介「物音?」

十花(しまっ――)

小鷹「確かあっちから……」

京介「あっち?」

十花「!!」

小鷹「え?」

京介「ん?」

その間……実に約0.5秒……っ!京介、敗北……っ!!圧倒的敗北……っ!!

十花(そうか……あの蛇は最初に見た男じゃなく、最初に目があった男と言っていたな……)

小鷹「……知り合いか?」

京介「いや、全然知らん」

十花「そうかそうか……」

京介「あ、あのー……えっと、どちらさまでしょうかー……って言うか、人の家の敷地内で何を……?」

十花「名前は?」

京介「いや、名前とかじゃなくて……」

十花「名前は?……と聞いている」

京介「……そこの表札にある通り高坂ですけど」

十花「早く答えろ」

京介「だから!高坂京介だって言っ」

小鷹「あれ?俺ですか?俺は羽瀬川小鷹ですけど……」

十花「そうか。小鷹か……なるほどな」

小鷹(なんだこの人……なんか良く分からない、けど……)

十花「どうやらアレの言っていた事は本当らしいな」

小鷹「アレ?」

十花「羽瀬川小鷹……覚えておこう。じゃあな」

京介「ちょっ!あんた、結局人の家で何してたんだよ!!俺の家なのに部外者感覚で虚しいんだけど!!」

京介「なんだったんだあの人……」

小鷹「……」

京介「すっげー美人でおっぱい超デカかったけど」

神龍「3つの願いは叶えてやった。ではさらばだ!」バシューン

小鷹「なんか今、玉があっちこっちに飛んで行かなかったか?」

京介「今更玉が飛んでったくらいじゃ驚かねーよ」

小鷹「そっか。でもあの人なんだったんだろうな……」

京介「ああ、すっげーおっぱいだったな」

小鷹「お前、そればっかりだな……」

京介「やっぱ付き合ったりしたら触れるのかな」

小鷹「しらねーよそんなの……」

京介「もしどんな願いでも叶うならおっぱい触ってみたいって願うんだけどなぁー」

小鷹「お前……」

京介「うっせー!お前みたいな年中モテモテ野郎には分からない悩みなんだよー!」

小鷹「誰がモテモテだ!こちとら友達すらほとんどいねーよ!!」

その頃、高坂家周辺……

麻奈実(京ちゃん……おっぱい触りたいんだ……私ので良かったら、その、お、おお、幼なじみだし、嫌じゃ無いかなー……って)

あやせ(まったく破廉恥なお兄さんです。こんな所まで聞こえるような大声で……ま、まぁ、サイズとかにこだわらないなら……私は別に、少しだけなら……)

黒猫(大丈夫よ……過去に偉い人が貧乳はステータスだと言っていたわ……)


京介「まぁその前に彼女つくんねーとな」

小鷹「彼女の前に妹離れしろよ」

またかきます


モルジアナちゃんマジ天使!生い立ち、見た目、性格、強さ、鍛えられて少しふとましい太もも、穿いてないパンツ、
この5、6年で3本の指に入る天使!踏まれたい!!

森夏「まいったわね……」

女子「さむーっ!」

男子「12月なんだから当たり前だろ」

森夏(そう、12月……もう12月……まだ何もしてないのに!!)

森夏「慎重に慎重にと考えてる間に時間は過ぎていっちゃうし……普段ならこんな事絶対ないのに……」

森夏「はぁ……でも進展した事もあるのよね。桐乃ちゃんの話によると色々……」

数日前

桐乃「なかなか上手くいかないなぁー……」

森夏「何の話し?」

桐乃「実は願い事を叶えてもらったんですけど、なかなか使い方が難しいって言うか」

森夏(実は願い事を叶えてもらったって……事情を知らない人が聞いたら意味不明なんじゃ……)

桐乃「願いが叶うのは週に一日だけだし、一日が終わったら記憶は消えちゃうし」

森夏「記憶は消える……?」

桐乃「正確には徐々に消えていく感じって言うか……翌日にはキレイサッパリなんです」

森夏(なるほど……)

桐乃「あっ!でも本能的に?強烈だった事は記憶の片隅って言うか、微妙に覚えてたりもするんです」

桐乃「うちで豚骨ラーメンにんにくチャーシュー山盛りにしてごちそうしたんですけど、その事は覚えてました!熱いベーゼの事とかは忘れてたのにぃ……」

森夏「つまり自分が嬉しかった事は微かに残って、嫌だった事はキレイサッパリ忘れるって事か……」

桐乃「嫌なこと!?」

森夏「ほかには何か無いの!?」

桐乃「えっ?なんだか森夏さんアグレッシブですね。こういう中二病っぽい話し嫌いそうなのに」

森夏「ま、まぁたまには……ね?」

桐乃「あとはそうだなぁ……絶対に絶対に絶ーっ対に嫌なことは願いが叶ってる1日の間でもしてくれないですね」

森夏「ええ!?」

桐乃「一度魔がさして小鷹先輩じゃなく私と一緒にくらさない?って聞いたら断られましたから」

桐乃「まぁ私はシスコンの妹達が欲しかっただけで、小鳩ちゃんには幸せになってもらいたいとも願ってますからね」

森夏「妹達?複数の相手なの?話しには小鳩ちゃんしか出てこなかったけど……」

桐乃「それも不思議なんですよ!別れる時はまた何ヶ月後とかみたいな劇的な別れ方するんですけど、実際は小鳩ちゃんと樟葉ちゃんだけなんです」

森夏「その辺りは今後の安価しだいね……」

桐乃「?」

森夏「いろいろ分かったわ!ありがとう桐乃ちゃん!」

桐乃「え?あ、はい。……森夏さんもドラゴンボール集める気なのかな?」

時間戻って現在

森夏「願いは叶う……叶うけど、絶対に嫌なことは拒否される……」

森夏「私だって小鷹先輩が嫌がる事はしたくないって願ってるし……」

森夏「だからもしかしたら告白しても断られるかもしれないのよね……私と付き合うのが死ぬほど嫌だったらだけど……」

森夏「なんて事を考えてる間に日は経っちゃうし!悩んでても仕方ないわよね!」

森夏「大丈夫よ。仮にフラれたらフラれたでキッパリと諦めが付くじゃない!神に願っても叶わないくらい嫌われてるって!!」

森夏(……死にたくなってきた)

森夏「とにかく今日は火曜日、時間も15時を過ぎた……部活も無いし門の所で待ってれば……」

森夏「大丈夫、大丈夫、大丈夫……手の平に人って書いて飲めば……」

小鷹「よお森夏、こんな所でなにしてんだ?」

森夏「!! ゲホッ、ゲホッ!!」

小鷹「大丈夫か!?何か慌てて飲み込んだのか!?」

森夏「ご、ごめんなさい、ちょっと人を……」

小鷹「人を飲み込んだ!?」

森夏「あ、ああ、あの、今日は小鷹先輩に話しがあって!」

小鷹「話し?」

森夏(よし、言う!いけ!丹生谷森夏!!)

森夏「わ、私と、付き合ってください!!」

小鷹「ああ、良いぞ」

森夏「そんな軽い感じで良いんですか!?ってかこれってやっぱり――」

小鷹「で?どこに付き合えば良いんだ?」

森夏「ですよね……なんかありきたり過ぎて分かってましたから……」

小鷹「?」

森夏「そうじゃなくてですね、私が言ってる付き合ってくださいは……その、恋人としてで……」

小鷹「恋人として?」

森夏「も、もちろん嫌ならハッキリキッパリスッキリ断って貰っても構わないんですけど……」

小鷹「なに言ってんだよ。俺達もうとっくに付き合ってんだろ?」

森夏「ええ!?」

小鷹「で?結局どこかに付き合わなくて良いのか?」

森夏「あっ、あー……えっと、せっかくなんでどこか付き合ってください!」

小鷹「どこかって、決まってないのか?だったら一緒にバッティングセンター行かないか?」

森夏「小鷹先輩は野球やってたんですか?」

小鷹「いや、昔俺にも大切な友達がいてさ。そいつと時々行ってたんだよ」

森夏「でも私、野球なんてしたこと無いですけど……」

小鷹「俺もあんまりしたこと無いから気にすんなって。あいつも下手くそだったし」

森夏「はあ……(その昔の友達って男の人よね……?)」

夜空「へっくしゅ!……はぁ、最近くしゃみしかしていないな」

小鷹「それに何かを上手く出来ない森夏も見てみたいしな」

森夏「そうなんですか?」

小鷹「お前は何でも無難にこなすからな。空振りしてる姿想像するだけで楽しみだよ」

森夏「それって馬鹿にしてませんか!?」

小鷹「そうじゃなくてさ、ただ空振りしてる森夏を想像したらすっげー可愛いと思うんだよ」

森夏「そ、そんなの、もしかしたら空振りしないかもしれませんよ?」

小鷹「やった事ないのにいきなり打ちまくる森夏か……ははっ、それはそれでらしくて良いな」

森夏「結局どっちでも良いって事じゃないですか」

小鷹「そうだよ。どっちにしても森夏は可愛いからな」

森夏「なっ……!こ、小鷹先輩こそ、何しててもかっこいです!」

小鷹「かっこよくは無いだろ……もしそうなら森夏みたいに友達がいっぱいいそうだし」

森夏「かっこいいです!私が保証します!!」

小鷹「そっか。森夏がそう言ってくれるならそれだけで十分だよ」

森夏(うぅ……冷静になったら、これじゃバカップルみたいじゃない……)

小鷹「俺が欲しかったのは100人の友達より、100人分大切に出来る友達だったし。森夏の事100人分以上大切にするよ」

森夏「!!」ボフッ

小鷹「そんじゃ行くか!」

森夏(相変わらず小鷹先輩は恥ずかしくなることをサラッと言う……)

またかきます。よぞらはきょうもげんきです

バッティングセンター

小鷹「久々に来たけど……っと」カキーン

小鷹「意外と難しかったんだな。時々空振りもするし」

小鷹「でもまぁ……」

森夏「うぅー……えい!」ブンッ

小鷹「本当にひどいな……一発も当たって無いんじゃないか?」

森夏「そ、そんなこと……」ゴロゴロ

小鷹「足元にボールがゴロゴロ転がってんぞー」

森夏「……」

小鷹「そういやあいつもバッティングセンターでは空振りばっかしてたっけ……喧嘩とかサッカーは強かったのにな」

森夏「また昔の話しですか?」

小鷹「なんか森夏の構え見てると思い出してさ。ほら、そんなへっぴり腰じゃ当たらないぞ」

森夏「こんな早い球打てませんよ!」

小鷹「早いっていってもせいぜい120km……」

『MAX170kmコーナー!』

小鷹「あっ……」

森夏「あーあ……私、結構運動神経には自信あったんですけど……はあぁ」

小鷹「いや、普通に170キロとかプロ野球選手でも見たこと無いから……」

森夏「むこうの方じゃあんなに小さい子でも打ててるのに」

小鷹「確かに小学生っぽいけど、ユニホーム着てるしどこかのチームに入ってるんじゃないか?」

森夏「どうも打ちにくいって言うか、なんかしっくりこないって言うか……」

小鷹「じゃああっちのソフトボール用のやってみるか?球は大きいしスピードも80キロとかだから当たるんじゃないか?」

森夏「そういえば、学校でも女子野球部は無いけど女子ソフトボール部はあるし、もしかして女の子向け?……はい!やってみます!」

小鷹「んじゃ適当にアドバイスしてみるからやってみるか」

小鷹「まずバットのグリップ持つ手は左右引っ付けて。短く持った方が当たりやすいぞー」

森夏「こうですか?」

小鷹「それから足は肩幅くらいで……」

ブンッ!

小鷹「なんだろうなぁ……スイングがおかしいって言うか……」

森夏「いち、にの、さん……で」

ブンッ!

小鷹「もっとコンパクトにって言うのかなぁ……うーん……」

ブルン!

小鷹「ん?」

森夏「思いっ切り振ると上半身が振り回される感じで……」

ブルンッ!

小鷹「あー……だいたい原因は分かった。よし、諦めるか!」

森夏「ええ!?」

小鷹「誰にだって向き不向きはあるし。森夏に野球は向いてなかったんだな」

森夏「そんな事言わずに、その……よくあるじゃないですか。覆いかぶさる様に手取り足取りとか……」

小鷹「覆いかぶさったらバットを振れないだろ?それにほら」

森夏「?」

『バッターボックスにはお一人づつ御入りください』

森夏「なんで、当たら、ないの……よ!!」ブンッ

小鷹「またそんな大振りして……」

森夏「いたっ……!」

小鷹「どうした?大丈夫か!?」

森夏「はい、ちょっと脇腹辺りがズキッとしただけで……いたたっ」

小鷹「空振りばっかりしてたからな……とりあえず危ないからバッターボックスから出てこいよ」

森夏「はい……(もうやだ……野球つまんない……)」

小鷹「どの辺りだ?」

森夏「……え?」

小鷹「だから痛めた所。この辺りか?」サスサス

森夏「ええええ!?あ、あの、あっ……」

小鷹「俺が無理させたから……」

森夏「だ、大丈夫です!もう大丈夫ですから!ほら!」ピョンピョン

小鷹「なら良いけど……(胸が……)」

森夏「あっ!なんか隣の建物はビリヤードとかダーツがあるみたいですよ!行ってみませんか!?」

小鷹「そうだな。そっちの方が安全そうだし行ってみるか」

森夏「はい♪」

夜空「なぜ貴様がついて来るんだ」

星奈「別に私がどこに行こうが私の勝手でしょ!」

夜空「そうか。なら私はバッティングセンターへ行くから、そこだけにはお前は来るな」

星奈「へー、バッティングセンターなんて行ったことないわね。ちょっと楽しみかも♪」

夜空「貴様、人の話しを聞いてなかったのか?私は来るなと言ったのだが」

星奈「うっさいわね!さっきも言った通り私がどこに行こうが私の勝手でしょ!」

夜空「ちっ……」

星奈「ほらほら、早く入りましょ♪」

夜空「なぜ貴様とこの神聖なる場に……ん?」ピタッ

星奈「いたたっ……ちょっと!入口でいきなり立ち止まらないでよ!」

夜空「クソが……」

星奈「な、なによ、ぶつかったけどそこまで言わなくても良いでしょ……わるかったわよ」

夜空「肉が突進してくる事などどうでも良い」

星奈「よかった……」

夜空「私が気に入らないのはアレだ」ビシッ

星奈「あれって……どれよ?」

夜空「見ろ。あそこでは高校球児が汗を流し、向こうでは小学生も必死に練習をしている」

星奈「そりゃバッティングセンターって野球する所なんだから当然でしょ?」

夜空「そう。ここは野球をしたり友人と絆を深めあったりする神聖な場所なのだ」

星奈「友達と絆を深めあう……へ、へー、そうなんだ。ふーん」

夜空「なのに見てみろ!その神聖なる場を汚すあの愚かなクズ共を!」

星奈「……え?」

夜空「あの一番端でいちゃついてるバカップルだ!そんな事したいなら他所でやれ!!死ね!!リア充は死ね!!」

星奈「あんたよく見えるわね……私にはほとんど見えないけど」

夜空「ふんっ。ハッキリ姿形は見えずとも、リア充かどうかくらい分かる」

星奈「なにその便利そうで全然不必要な能力……」

夜空「ただでさえ肉に付き纏われてイライラしていると言うのに……やる気を削がれた。帰る」

星奈「ええっ!?まだ全然やってないじゃない!!」

夜空「黙れ肉」

星奈「わ、分かったわよ、じゃあ私がそのバカ共に文句言って追っ払ってきてあげるから!」

夜空「安心しろ。そのバカップルの気配は無くなった。恐らく帰ったのだろう」

星奈「だったら良いじゃない!ねぇ、やって行きましょうよ!」

夜空「しつこいぞ肉!離せ!」グイッ

星奈「あっ!」スポッ

ドンッ

隼人「おっと、大丈夫かい?」

夜空「いたた……みろ、貴様が邪魔するから……す、すみません、そちらこそ大丈夫で……ええっ!?」

隼人「ん?ああ、俺なら平気だよ。こう見えても頑丈に出来てるからな」ドヤッ

星奈「ちょっ……この人……小鷹?」

夜空「こ、小鷹か……?どうしたその黒い髪は。イメチェンと言うやつか……?しかし貫禄が出たと言うか、若干歳をとったようにも見えるが……」

隼人「ん?お嬢さんがた、うちの息子の知り合いかな?」

夜空・星奈「息子!?」

夜空「は、初めまして、私は小鷹……くんの、その……部活仲間の三日月夜空と言います」

星奈「わ、私は柏崎星奈です」

隼人「柏崎?……ああ!もしかして崎ん所の星奈ちゃんか!そういや面影があるような」

夜空「なんだ貴様、知り合いだったのか?」

星奈「えーっと……パパのお客さんはいっぱい来るから……」

隼人「無理も無いさ。俺が最後に見た時はまだこんくらいの大きさだったからな」チンマリ

夜空「……」

隼人「それがねー……いろいろとでかくなったもんだ」

星奈「あ、ありがとうございます」

隼人「こっちのお嬢さんとは正真正銘の初めましてで良かったかな?」

夜空「はい……」

隼人「ん?」

夜空(肉は小鷹とも幼なじみで許婚らしいから面識があって当然だが……クソッ、また貴様だけ抜け駆けを……)

星奈「あー……気にしないでください。この子人見知りで人間と話すのが苦手で妖精とばかり話してるんですよ」

夜空「なっ!貴様……まぁ妖精はともかく、今も加工肉とこうして話しているのだから同じようなものか」

星奈「誰が加工肉よ!誰が!!」

隼人「人見知りで中二病?ははっ、そりゃアイリと同じだな」

夜空「アイリ?じゃなくて、私は中二病などでは……」

星奈「中二病で人見知りと言えばやっぱり小鳩ちゃんよね♪」

隼人「おお!小鳩の事も知ってるのかい!?」

星奈「もちろんです♪これはつい最近撮影(盗撮)した小鳩ちゃんですよ」

隼人「おおおお!!俺のマイエンジェルはこんなにスクスクと育っ……あれ?なんかあんまり変わってないな……」

星奈「天使だから歳を取らないんじゃないですか?」

隼人「なるほど。納得したよ」

夜空「それほど気になるのなら直接会ってみれば良いのでは?」

隼人「いやー、それがさ。いきなり帰っておどかそうと思ったら誰もいなくてさ。まいったまいった」

夜空「はあ……」

隼人「で、せっかく帰って来たし久々にバッティングセンターにでもと思ったら君達に会ったんだ」

夜空(この小鷹の父はあれだな……見た目は小鷹だが陽気と言うかなんと言うか……)

隼人「二人はもう終わって帰る所なのかい?」

星奈「そうなんです!こいつったら何もしないで帰るとか言い出して――」

夜空「う、うるさい」

隼人「だったら一緒に遊んで行かないかい?一人で黙々とバッティングしてもつまらないしさ」

星奈「ほら、夜空!小鷹のおじさんもこう言ってくれてるんだしやって行くでしょ!?」

夜空「それは……まぁ私は別にどっちでも……」

隼人「よーし!じゃあ決まりだ!さぁ何キロの球にしようかな?」グイッ

夜空「ちょっ……あ、あの、手……」

隼人「えっと、夜空ちゃんだっけ。君見てると昔のアイリを思い出してさ、なんだか放っとけないんだよ」

星奈「そのアイリさんって人は誰なんですか?」

隼人「アイリは妻だよ。もう亡くなってしまったけどね」

星奈「そういえば小鷹が前に、小鳩ちゃんはお母さんの生き写しって言ってたような……」

隼人「そうそう!どんどんアイリに似てきて可愛くて仕方ないんだよ♪」

星奈「でも小鳩ちゃんと夜空(笑)は全然似てないですよ?」

夜空「貴様、今バカにしただろ!」

隼人「見た目はね。でも性格と言うか、何て言うか……ああ!もしかして俺の好みなのかな」

夜空「!!」

隼人「人見知りで中二病……あと胸のサイズもアイリとよく似ているしね♪」

夜空「む、胸!?は、ハレンチなのは、そんな……」カアァァ…

隼人(緊張を解すために一発殴られる覚悟で言ったんだけどなぁ)

またかきます

星奈「このバットでボールを打つだけなんでしょ?簡単じゃない」

夜空「黙れ肉!貴様のようなポッと出の贅肉が簡単に打てるような球じゃないぞ!」

星奈「なによ!あんただってポッと出の癖に!」

夜空「フンッ、甘く見られたものだな。私はあの日、あいつ(幼少期の小鷹)にバカにされてから特訓に明け暮れていたのだ(月に1回くらい)」

隼人「仲が良いのは分かったけど、そろそろ構えないと球が飛んで来るぞー」チャリンチャリン

星奈「じゃあどっちが多く打ち返せるか勝負しようじゃないのよ!」

夜空「望むところだ。負けたら一生私の奴隷にしてやる」

隼人(二人とも気が強いなー)

朝目が覚めたら全部消えてた。またかきます

星奈「はじめてやったけど結構簡単じゃない。あんまり遠くまでは飛ばないけど」カキン

隼人「さすがにあの人の娘なだけあるな……すっげーセンス。で、こっちは……」

夜空「くっ……」ブンッ

隼人「構えやらなんやら目茶苦茶だな」

夜空(いつもなら少しは当たるのに緊張して……っ)

星奈「なになに?あんた始める前は偉そうに言ってたのにそんなもんなの?やーいやーいうんこ夜空ー♪」

夜空「黙れ肉!精肉工事に送るぞ!!」

隼人「はいはい、ケンカしないで。とりあえず夜空ちゃんは構えからちゃんとしてみようか」ガチャッ

夜空「あっ、あの、プレイ中ボックスには1人しか入れな――」

隼人「良いから良いから。はい、ちゃんと構えてー。腰はこんなに引かない」パスッ

夜空「んっ……!?」

星奈「あははっ!だっさーい♪お尻叩かれてやんのー♪」

夜空「こ、こう、ですか……?」

隼人「そうそう、あとグリップ握る手は引っ付けて。足は肩幅くらいね」

星奈(あれ?夜空のやつなんで嬉しそうにしてるの……?)

隼人「さぁ来るぞー」

夜空(い、いかん、緊張で身体がカチカチに……)

ビュンッ!……カキンッ!ゴンッ!!

夜空「あ、あたった!あたりました!!」

星奈「ちょっ、あんたバット振り回し過ぎ!あんた球だけじゃなくて人の頭まで打ってどうすんのよ!!」

夜空「頭?」

隼人「あいたたた……ナ、ナイスバッティング」

夜空「なっ……す、すみません……」

隼人「いやいや、こんな所に突っ立ってた俺が悪いだけだから。それよりも次来るよ」

夜空「しかし……」

隼人「そんな気にすんなって」ワシワシ

夜空「……(人に頭を撫でられるなんていつ以来だろうな……)」

隼人「んじゃ、俺は外で見てるから」

夜空「見てる?私をですか?」

隼人「ん?当たり前だろ?他に誰を見るんだよ?」

星奈(一応私もいるんだけど……)

夜空(見てる、見てる、見てる……私だけを見ているだと……!?)

バスン!

星奈「ちょっと夜空、当たらないのは分かるけどバット振るくらいしなさいよ」

夜空「あ、ああ。すまん、ぼーっとしていた」

星奈「えっ……な、なによ、なんでそんな素直に謝ってんのよ……ああもう、調子狂うわねぇ……」

隼人「おーし、がんばれ夜空ちゃん」

夜空(見ている……私を……)

ブンッ

夜空(大丈夫だ。いつも通りやれば打てるはず!)

ブンッ

夜空(いつも30球に2回は当たってるじゃないか!)

ブンッ

隼人「これは……」

星奈「酷いわね……」

夜空「くそっ!なぜ当たらん!!」

星奈「あんた、また構えが目茶苦茶になってるわよ」

夜空「黙れ!養豚場に送られたいのか!!」

隼人「まぁ確かに構えが目茶苦茶だなぁ」

夜空「……すみません」

星奈(同じ事言ったのに……)

隼人「昔バカにしてきた誰かさんを見返すにはもうちょっと練習が必要かな」

夜空「はい、返す言葉もありません……」

星奈「そうよ、そんなんじゃ小学生にも勝」

夜空「加工肉は黙ってろ!」

星奈「……あんた、まだ球飛んできてるわよ」

隼人「よーし、じゃあちょっと代わってくれるかい?」

夜空「はい?」

隼人「構えはこう。あとは来た球を目掛けて思いっきり振れば……よっと」

カキーンッッ!!バンッ!!パンパカパーン♪

隼人「おー、当たった当たった」

星奈「すごっ……あんな小さな的狙って当たるものなの……?」

隼人「いやー、まぐれまぐれ。でもこれで……」

係員「おめでとうございまーす♪賞品として月に2ゲーム、年間24ゲーム無料で遊べるカードを差し上げまーす♪」

隼人「はい、これやるからこれからもしっかり練習してくれよ」

夜空「でもコレは、その……小鷹の御父上が……」

隼人「俺はいいよ。ってか御父上って……名前言わなかったっけ?俺は隼人、羽瀬川隼人だ」

星奈「おじ様はホームランを打つとそのカードが貰えるって知ってたんですか?」

隼人「おじ様……まぁ仕方ないか。カードは昔毎年貰ってたからな。ガキの頃の年間7200円分は結構でかかったし」

星奈(子供の頃からホームラン打ってたんだ……)

夜空「あ、あの……ありがとうございます……隼人さん」

隼人「かぁーっ!やっぱ若い子は何やっても初々しく見えて可愛いなあ!二人とも彼氏とかいんの?」

夜空「はあ!?」

星奈「か、彼氏っていうか、わ、私は、その、こ……小鷹の許嫁って言うか……」

隼人「え?そうなの?」

星奈「ええ!?」

夜空「ふんっ、くだらん。何が許嫁だ。私はそんなも」

隼人「夜空ちゃんは彼氏とかいないのかい?」

夜空「……は、はい」

隼人「もったいねーなぁ。俺が後20若けりゃほっとかねーのに」

夜空「…………」カアァァァ…

隼人「よし!んじゃ一汗かいたし、茶でも飲みに行くか!」

星奈「飲み物ならそこの自販機に――」

隼人「崎ん家に!」

星奈「うち!?」

隼人「その辺の店に入るより良いもんが出てくるしな!あと無料だ!」

星奈「うちを何だと思ってるんですか……。でもパパも喜ぶだろうし良っか。夜空、あんたも来るでしょ?」

夜空「な、なぜ私が友達でもない人間の家へお茶を――」

隼人「夜空も来るだろ?」

夜空「ええ!?あ、あの、名前……」

隼人「ああ、なんか緊張しやすいみたいだし、こうした方がフレンドリーかなって。夜空ちゃんの方がいいか?」

夜空「い、いえ、夜空で……」

隼人「なら良かった。で、夜空も来るよな?」

夜空「……は、はい」

星奈「私にもそれくらい従順なら友達にしてあげても良――」

夜空「肉は黙ってろ!」

隼人「それじゃー美味いもん食いに行くかー!」

星奈「もしもしステラ?私だけど誰か迎えに来てくれる?お客さんがね、うん、隼人おじ様と後一人……そ、そうよ、私の友達、うん……よろしくね」

柏崎邸

隼人「よー!久しぶりだな!崎!!」

天馬「まったく、貴様は毎回毎回いきなり来おって」

ステラ「お久しぶりです、隼人様」

隼人「おお、ステラも元気そうだな」

天馬「いきなり来ても大した持て成しは出来んからな」

ステラ「と言っておりますが、旦那様はいつ隼人がいらっしゃっても良いよう、常に用意をしております」

ステラ「先程も連絡を受けてから使用人総出で宴の準備をし、旦那様はずっと玄関でソワソワと」

天馬「ステラ!余計な事は言わんで良い!!」

隼人「とりあえず美味いもん食えるみたいだな!さすが崎だぜ!」

天馬「ふん……たまたま何となく宴の準備をしていただけだ。貴様の為ではない」

ステラ「やーん、旦那様のツンデーレ(棒)」

天馬「ステラ!!」

ステラ「さぁさぁ、お嬢様がたもどうぞ」

星奈「ほら、遠慮しないであがりなさいよ」

夜空「あ、ああ、おじゃまします……」

ステラ「これはこれは、お嬢様のお友達と伺っておりましたが……前世で私とまぐわったりした事はありませんでしたか?」

夜空(変な人だ。無視しておこう)

またかきます

ここに二本の道があって、右は森夏×小鷹、左は隼人×夜空につながってます。
行き先>>171

乙です 左

隼人×夜空の「義理の息子は同級生」に期待
こんな変わった幸せの形もありだと思うんよ

森夏×小鷹は、後から書いてくれるよ
自分は>>1を信じてる(震え声

先に謝っとくよ。寝落ちしてスミマセン!

意識失うまで書きます

森夏が突いたり突かれたりしているその頃……

隼人「おおー!美味そうな物が揃ってんなぁ!!」

ステラ「隼人様は久々の日本なので日本食を用意しろと旦那様から直々に言われましたので日本食をメインに致しました。旦那様の要望で。旦那様の」

天馬「わ、分かったから他の料理を運んでくれ!まったく……」

ステラ「夜空様もご遠慮なさらずおめし上がり下さい」

夜空「は、はい……」

隼人「ん?」

夜空(まいったな……箸で食べる物はともかく、殻がついてる料理はどうやって食べるんだ?手づかみか?しかし、もし違ったら肉に何を言われるか……)

隼人「こんなもんは手で適当に……ほら。食え食え、美味いぞー」

天馬「相変わらず貴様はマナーがなって無いと言うか……もっと上品に食えんのか」

隼人「別に良いだろ?食いたいように食えば。外食じゃあるまいし。なぁ」

夜空「は、はい。あの、ありがとうございます……気を使っていただいて……」

星奈「なんかさぁ……あんたがそんな感じだと調子狂うんだけど。なに?あんたおじ様の事好きなの?」

夜空「な、ななっ、なっ……何を……っ!!」

星奈「えっ……あんたまさか本当に……」

今日は早くに全部終わらせたから寝るまでに素早く書く。寝落ちしたらすみません

星奈「へぇー。ふぅーん」

夜空「だ、黙れ……」

隼人「ん?ふぉーふぃふぁんふぁ?」

天馬「口に物を入れて喋るな」

星奈「実はこの子がおじ様の事好きみたいなんですー♪」

夜空「き、貴様……!!」

隼人「んっ?俺?」

星奈「はい♪なーんか、もう~♪一目惚れって言うかぁ~♪」

夜空「よし殴る。今殴る。ここで殴る」

隼人「かぁーっ!女子高生に好いて貰えるなんて俺もまだ捨てたもんじゃねーなぁー!!」

天馬「ただの社交辞令だろ」

星奈「そうなの?社交辞令なのぉー?」←ここぞとばかりに日ごろの怨みを晴らす

夜空「くっ……」

隼人「よーし!じゃあ結婚するか」

夜空「は、はい!?」

天馬「隼人、頼むから警察沙汰になるような事はしてくれるなよ」

隼人「何言ってんだ。高二なら16か17歳だろ?もう結婚出来るし十分大人じゃねーか!」

天馬「私の学校の生徒に手を出すなと言っているんだ」

隼人「アイリが逝っちまってからもう10年くらいになるだろ?俺もそろそろ新しい恋をだなぁー」

天馬「フンッ、毎年アイリさんの命日には墓の前でビービー泣いてる奴がよく言う」

隼人「だからこそ新しい恋を――」

天馬「そういえば最近貴様の兄妹がうちに来たが、妹の方は随分とアイリさんに似てきたようだな」

隼人「そうなんだよ!小鳩の奴どんどんアイリに似て来てさ!もう目に入れても痛くないって言うか、あれはもう女神だな女神!いや天使か!!」

星奈「わかりますそれ!!」ガタッ

夜空「……」

天馬「コホンッ……とにかくお前達は犯罪を起こさないようにな」

天馬「さてと、食事はこれくらいにして……隼人、たまには一杯付き合え」

隼人「嫌だよ。お前すぐ酔っ払って寝ちまうだろ」

天馬「学生の頃と一緒にするな。随分と酒に強くなった」

隼人「いや、なってねーだろ……去年の正月も――」

天馬「子供をいきなり編入させろと言い出したり、突然訪ねてきたり、貴様はやりたい放題してきたんだ。こっちの言うことも少しは聞け」

隼人「はぁ……わかったわかった。んじゃ少しだけ付き合ってやるよ」

天馬「ステラ、私の部屋に酒と何かつまみを用意してくれ」

ステラ「かしこまりました」スタスタ

隼人「じゃあ俺と崎はちょっと飲んでくるから、そっちも二人で適当にやっといてくれ」

星奈「適当にって……」

星奈「……で?あんたマジなの?」

夜空「何の話だ」

星奈「だからおじ様の事よ。なに?あんたおじ専なわけ?」

夜空「おじ専とか言うな!は、隼人さんはまだ全然若いし……」

星奈「まぁ別にあんたが誰を好きになろうか知ったこっちゃないけどね」

夜空「ぐ……ク、クククッ、貴様まさか何も気づいていないのか?」

星奈「な、なによ……」

夜空「もし私が隼人さんと付き合って将来結婚したとしよう」

星奈「ええっ、そこまで考えてるの……?」

夜空「貴様は私から小鷹との幼なじみ枠を奪い、さらに許嫁などとふざけた事を言って自慢してくれたな」

星奈「別に自慢なんてしてないでしょ!!」

だめだ気が遠退く。また書きます

夜空「だがどうだ!私が隼人さんと結婚した際には小鷹は私の息子だ!」

夜空「親と子、その関係に比べれば解消の可能性がある許嫁などと言う関係はゴミ!ゴミ同然だ!」

星奈「なっ……」

夜空「そういえば貴様が気に入っている小鷹の妹も私の娘と言う事になるな」

夜空「私が母になった暁には肉と話もせぬ様言い付けておかねばな。貴様には近づけるのはあまりにも危険だ」

星奈「あんたねぇ……調子のりすぎ!!誰があんた」

夜空「将来母となるかもしれん私に向かってその口の聞き方はなんだ!もっと私を敬え。そう、神のように!!」

星奈「な、なによそれ、偉そうに……」

夜空「無論、貴様が嫁いで来たなら散々いびり倒して蹂躙してやるがな。それが嫁と姑の関係だろ?」

星奈「うっさいバーカバーカ!誰があんたの言うことなんて聞くもんかっての!夜空バーカ!うんこ夜空ー!!」ダダダッ

夜空「ふんっ……肉の分際で私をからかおうなど100万年早いのだ」

隼人「あー、つかれた」ガチャッ

夜空「!!」

隼人「あれ?星奈ちゃんは?」

夜空「あ、あいつなら何か部屋に戻ったみたいですけど……それより理事長とお酒を飲みに行ったのでは……?」

隼人「ああ、あいつなら酔い潰れて寝てるよ」

夜空「ええ!?まだ10分も経ってないですよ!?」

隼人「あいつと酒飲むと毎回こうさ」


天馬「こうやって酒を飲むと学生の頃を思い出すな。とりあえず乾杯」

隼人「お前はすぐ酔い潰れてたから思い出なんて無いだろ」

天馬「学生の頃は貴様と良くこうやって……ゴクゴク」

隼人「あーあー、またそんなに」

天馬「これくらいどうと言う事はない!それよりも学生の事はこうやって……ゴクゴク」

隼人「…………」

天馬「がくへーの、ほろはぁー……ほーやっへー……ゴクゴク」

隼人「……ゴクゴク」

天馬「ヒック……寝る」トコトコトコ、バスン

隼人「3杯か。少しは強くなったな」ゴクゴク


隼人「ってな感じで」

夜空「理事長……」

隼人「俺もちょっと横になるかな。ステラ、どっか部屋空いてねーか?」

ステラ「いつもの部屋を空けておりますので御自由にお使い下さい」

隼人「そっか、いつも悪いな。あと崎の事も頼むわ」

ステラ「いえ、酔い潰れてしまう旦那様に問題がありますので。後の事はお任せください」

隼人「ははっ、相変わらず親父には厳しいな。じゃあ俺は横になってるから」ガチャッ

夜空「あっ……」

ステラ「さて、夜空様。ここに3本の道がございます」

夜空(なんだかこの人は苦手だな……)

ステラ「一つ目はお嬢様の部屋へ行き、ご一緒にお話などをして過ごす道……この際はやや衝撃的な物を目にするかもしれません」

夜空「誰が肉等と…………衝撃的な物?」

※星奈の部屋は全面に夜空の写真が張り巡らされています

ステラ「もう一方は隼人様がお休みになられている部屋へ行く道でございます」

夜空「お、お休みになられている部屋だと!?」

ステラ「長旅でお疲れの様ですし、マッサージでもして差し上げればお喜びになられるかと。どこをどうとは言いませんが」

夜空「マッサージなんて肩か足か腰に決まっている……」

ステラ「腰をマッサージなんて……夜空様も大胆ですね」

夜空「つ、次の道は!(やっぱり苦手だこの人)」

ステラ「最後の道は私と使用人部屋でくんずほぐれずどろどろの――」

夜空「もういい!……と言うか、ここに留まる道は無いのか?」

ステラ「この部屋はこれより片付けますので」

夜空「ならどこか部屋を用意してもらうとか……これだけ広い屋敷なら使っていない部屋の1つや2つありそうだが」

ステラ「確かにございますが……ハッキリ言って掃除やらなんやらめんどくさいので」

夜空(ダメだこの使用人)

ステラ「隼人様のお部屋は2階へ上がってすぐ左手の部屋になります。では私はこれで」

夜空「ちょ……」

ステラ「しっかりとマッサージして差し上げてください。腰を」

夜空「なぜ腰限定なのだ!!」

ステラ「ああ、忙しい忙しい(棒)」バタバタ

夜空「くっ……し、仕方ない、隼人さんの部屋に……」

ステラ「チャーン、チャーチャ、チャーチャーチャーチャー」

夜空「お前は早くどこかへ行け!!」

ステラ「これは失礼致しました。ささっ、あとの事はお若い二人に任せて」

夜空「貴様……」

ステラ「必要であれば避妊具もお渡し致しますが」

夜空「早く掃除なりなんなりしに行け!!」

またかきもす

客室

夜空「し、失礼します……」カチャッ

夜空「なんだこの無駄に広い空間は。隼人さんは寝てるのか……。横になると言っていたからな」

夜空「そうかそうか……寝ているのか……」

夜空「……」ススッ←遠くから覗き込む図

夜空「しかし見れば見るほど小鷹に似ているな……違うのは年齢と性格と髪の色くらいか」ジリジリ…

夜空「少しお酒の匂いがするのもあって大人っぽさ――」ジーッ

隼人「そんなに近くまで顔寄せてたら食われちまうぞー」

夜空「なっ!お、起きてたんですか!?」バッ

隼人「横になるとは言ったけど寝るとは言ってないだろ?」

夜空「そうですね……」

隼人「それに顔が近すぎて息がかかってたから、寝てても目が覚めたんじゃないか?」

寝落ちばっかりするから早く早くと書きはじめてるのに1レスで寝てしまう
もう何かの病気なんじゃないのか。早寝早起きで生活習慣が狂ってしまう

隼人「それで?寝起きドッキリでもしに来たのか?」

夜空「違います!私はその……そう、マッサージを!!」

隼人「マッサージしてくれるのか?そいつは嬉しいな。……よし、よろしくたのむよ」←俯せ

夜空(しまった……良く考えるとマッサージとはどこをどう押せば良いのだ?)

夜空(とにかく腰を適当に……)グッ

隼人「ん……?」

夜空「こんな、感じで、どう……ですか?」

隼人「おう!全然ダメだな!」

夜空「ええっ!?」

隼人「全然力が足りてないからなぁ……よし、ちょっと俺に跨がって腰に全体重のせてみ」

夜空「跨がって腰に全体重……こう、ですか?」グググッ

隼人「おおー……凄く良い感じだけど……」

夜空「ぬぬぬ……」プルプル

隼人「そっちは随分きつそうだな」

隼人「じゃあさ、もう踏んでくれれば良い」

夜空「踏む!?」

隼人「体重軽いし平気だろ。背中を踏んでくれ」

夜空「私はかまいませんけど……わ、わかりました」スッ…

夜空(踏む……踏む……)ググッ

隼人「あいたたた……けど気持ちいいな……!」

夜空(なんて広くて硬い背中だ……仕事などで相当鍛えられているのだろうな……)グイグイ

夜空(これが大人の背中という物か……その背中を踏まれて喜ぶなんて……)グイグイグイ

隼人「もうちょい、上も……頼む」

夜空(フ……フフフ……なんだこの感じは。気持ちが高ぶる、高翌揚する……!)

夜空(しかも相手は隼人さんだ。隼人さんが私に踏まれて喜ぶなんて――)

隼人「さんきゅー、ありがとう。もう良いよ」

夜空「あっ、はい……」

隼人「はぁー、スッキリした。歳はとりたくねーなー。あちこちガタがきて大変なんだよ」

夜空「そうだ、それなら足の裏も踏みましょうか?」

隼人「良いのか?じゃあお言葉に甘えようかな」

夜空「足の裏は昔よく父のを踏みましたから」グッ

隼人「そういやうちもよく小鳩が踏んでくれてたっけなー……」

夜空「うむ……足の裏は踏んでも気持ち良くならないな……」

隼人「え?気持ちいいぞ?」

夜空「あっ……こ、こっちの話です」

隼人「?」

夜空(やはり足の裏では身体を踏む行為に比べると刺激が……)

隼人「しかしお父さんの足をマッサージしてやるなんて偉いな」

夜空「いえ、実は10分踏めばお小遣が貰えたのでそれが目当てだったんです」

隼人「あー、そういえば小鳩が足を踏みたがる時も決まって何か欲しい時で色々せがまれたっけなぁ」

夜空「皆考える事は同じと言う事ですね」

隼人「5分足踏んで今からディズニーランドに行きたいって言い出した時は焦ったよ」

夜空「5分でディズニーランドとは……いったい時給どれだけ取るつもりなのだ」

隼人「慌てて車出して行ったっけなぁ……」

夜空(行ったのか)

隼人「よし、じゃあ俺からもマッサージ代やらないとな」

夜空「とんでもないです!私のマッサージなど10分10円、時給60円でしたから」

隼人「安いな!……でもやっぱ何かお礼しないとなぁ」

夜空「気にしないでください」

隼人「よし!なんでも言うこと一つ聞いてやる!」

夜空「ん?今なんでもって……」

隼人「あっ、でもあんまり金がかかることは勘弁してくれよ?」

夜空「なんでも……なんでも……」

隼人(えっ……あれ、俺何させられるんだろう……)


一方その時、森夏と小鷹も時を同じくして

森夏「先輩、今なんでもするって言いましたよね……?」

小鷹「あ、ああ」

森夏「それって……どこまでOKなんですか……?」


とかやっていた。

夜空「ではお言葉に甘えて……」

隼人「おう!甘えろ甘えろ!」

夜空「わ、私もマッサージを……」

隼人「そんな事で良いのか?もちろんお安いご用だ!」

夜空「よ、よろしくお願いします!」

隼人「じゃあ俯せに寝て――――」

夜空(ある時は肉を踏み付け、またある時は肉を罵倒し、またある時は肉を叩きのめして快楽を得てきたが……)

夜空(こんな気持ちは初めてだ。私は今…………)

夜空(隼人さんに踏み付けられ蹂躙されたいと願っている……なんて変態的思考なのだ……)

隼人「じゃあ、いくぞ」

夜空「お、お願いします!」

隼人「よっと」グッ

夜空「あっ……んっ、んっ」

隼人「結構こってるなぁ」グッ

夜空「はぁ……っ、んぅ……」

夜空(まあ普通に考えれば指でするか……しかし……)

夜空「はぁ、んっ……きもち……いぃ、です……」

隼人「そーかそーか、じゃあもうちょっとキツくいくぞ」ググッ

夜空「はぅっ……く、ああっ……そこ、すごい……」

ステラ「ハァハァ……これはすごい……」クチュクチュ

扉の外

ステラ「なんて甘美な声……さすがです夜空様」

星奈「あっ、ステラ。夜空のバカ知らな……」

ステラ「ふふふ……これはまた……」クチュクチュ

星奈「ち、ちょっとステラ!何そんな所でさかってるのよ!?」

ステラ「これはお嬢様、失礼致しました。どうかなさいましたか?」

星奈「あ……まあ良いわ。ねぇ、夜空どこ行ったかしらない?」

ステラ「夜空様なら……」

星奈「?」

夜空「すごぃ……さっきより……やっ、あっ」

隼人「ここをこうしたらどうだ?」

夜空「いっ……!少し、いたい……ですけど、気持ちいい……です」

隼人「うーん……やっぱりココをこう刺激するのが一番好きそうだな」

夜空「あっ、ぁっ……はぁ、うぅ……そこが一番、すごい……」


ステラ「ハァ……私も、もうすごい事に……」クチュ

星奈「ちょちょちょ、また何を……こ、こんなのマッサージか何かしてるオチに決まってるじゃない!」

ステラ「お嬢様。この場合、中で行われている行為がどの様な物かなど関係ないのです」

星奈「何言ってるのよ……?」

ステラ「私は夜空様のエロい喘ぎ声をオカズに自慰行為をしているのですから」ドヤッ

星奈「!!」

夜空「ぁっ……んん!そこを、もっと……」

星奈「……」

ステラ「しかしこれは想像以上ですね……あっ、よろしければお嬢様もご一緒に自慰行為に勤しみませんか?」

星奈「バ……バッカみたい!私はもう部屋に戻るから!あーあ、疲れた」スタスタ

ステラ「あのご様子だとお嬢様も……これはまいりましたね」

ステラ「…………」

ステラ「夜空様も捨て難いですが……やはり……」

その後、ステラは星奈の喘ぎ声で絶頂しました。

夜空「これはすごい……まるで身体から重しが取られた気分です!」

隼人「相当こってたからなぁ。おかげで手が疲れたよ」

夜空「なら今度は私が……」ニギニギ

隼人「お?なんだなんだ?」

夜空「その、手のマッサージを……」ニギニギ

隼人「ははっ、本当に夜空は言う事やる事が可愛いやつだな」

夜空「……」

隼人「顔立ちも綺麗だしスタイルも良い。こりゃ本当はモテるだろ」

夜空「そんな……私には友達すら……」

隼人「もしそれが本当なら見る目が無さすぎるだろ。大丈夫か?その学校」

夜空「……」

隼人「よし!じゃあさ、俺と友達になるか!」

夜空「隼人さんとですか!?」

隼人「そうそう。クラスメイトの親父じゃなくて、友達な!」

夜空「友達……」

隼人「そんなに重く考えなくて良いって」

夜空「そうですよね……はい!では友達から宜しくお願いします!」

隼人「おうよ!(友達から?)」


○月○日、夜空に友達ができた。

夜空さんの出番は終わりました。終わりです!!(安価で選ばれない限り)

またかきます

全然眠たく無いけど1レスで寝落ちするんですよね

時間は少し遡ってビリヤード施設

森夏「ビリヤードって確か一番小さい数字に白い球をぶつけて、最終的に9番を落とせば良いんですよね?」

小鷹「そうそう。まさに玉突き事故みたいな感じで、1→2→9とぶつけてポケットに落とせばいきなり終わりだっけ」

森夏「この棒で突っついて落とせば良いんですよね!」

小鷹「まあキューの握り方とかは適当にすれば大丈夫だし……とりあえずはじめるか」

森夏「はい♪」

小鷹「じゃあまず俺から……」シュトンッ

カンッ、カンッ、カンッ……

小鷹「お、おお……見事なくらい一つもポケットに入らなかったな」

森夏「えっと、まずは白い球で2番を狙って……よいしょ」スッ

小鷹「なっ!!あっ、ちょ……まっ」

森夏「えっ?何か言いましたか?」

小鷹「いや、あの……そのさ、制服のスカートだと前屈みになると……」

森夏「スカート?……あっ!」バッ

小鷹「……」

森夏「も、もしかして、見えてましたか……?」

小鷹「見えてない見えてない!ギリギリ見えてなかったから!」

森夏「うーん……本当は黒いのがチラッと……」

小鷹「本当に見え……え?黒?おかしいな、白かったような…………あっ」

森夏「……小鷹先輩のむっつりすけべ」ボソッ

小鷹「ま、まてって!さっきのは事故って言うか、すぐ目を逸らしたし!それにあんな状態だと誰でも見るって!」

森夏「あんな状態ってどんな状態ですか?」

小鷹「だから……ギリギリの所で太ももをチラチラされたら……」

森夏「小鷹先輩のむっつりすけべ」

小鷹「だぁー!しまった、墓穴ほった!!」

次から夜に投稿するときは5レス分書き溜めてから投稿しますます

モリサマちゃんがどんな感じだったか復習の為にクリスマス回見たらやっぱり六花ちゃん可愛すぎワロタ

森夏「えっと……じゃあ続けますね」

小鷹「続けるって、身を乗り出したらまた見えちゃうだろ……?」

森夏「私としては……先輩が見たいのなら見られても良いですけど」

小鷹「そ、そんなのダメだ!だいたい周りにも人が……」

森夏「じゃあ、先輩が私に密着すれば……そうすれば先輩も周りも見えなくなっ」

小鷹「密着ってな……」

森夏「バッティングセンターではしてもらえなかったし……」ボソッ

小鷹「え?なんだって?」

森夏「と、とにかく!はやくしてください!」

小鷹「もう決定事項なんだな……ってか、森夏ってこんな感じだっけ?なんかもっと落ち着いた感じだったような……」

森夏(少々強引でも急がなくちゃ……時間が……)



小鷹「こんな感じで良いのか?」ピタッ

森夏「……ひゃい!?」

小鷹「自分でしろって言い出したのに変な声出すなよ」

森夏「す、すみません……。そうだ、良かったら構えや打ち方とかも教えてくれませんか」

小鷹「ああ、良いぞ。っても俺だって詳しくは知らないけどな。まずはこう構えて――」

森夏(小鷹先輩と密着、小鷹先輩と密着……小鷹先輩と…………)

小鷹「よし、それじゃ一回打ってみるか」

森夏「は、はい!」

森夏(落ち着け……落ち着くのよ森夏)

森夏(外さなければずっと先輩とこうしていられる。外さなければ……)

森夏「すうぅー……はぁ……」

小鷹「そんなに緊張しなくても……」

森夏(いくわよ森夏……ううん、今の私は……そう、モリサマー!!)←ガラスの仮面チックに



森夏(土、風、水、木、草……我が名に刻まれし森を司るすべての精霊よ……、私に力をかしなさい!)

カツンッ!……ポトッ

小鷹「おー、うまいうまい」

森夏「次は3番!」トスッ

小鷹「なかなかやるな。でも次で交代みたいだぜ」

森夏「これは……」

小鷹「そう、4番への直線上に8番が邪魔をしてるだろ」

精霊「大丈夫デスよ!モリサマー!私を信じてココを狙うデス!!」←森夏にだけ見えている何か

森夏「わかったわ……!」トスッ

小鷹「え?どっち向いて打っ……」

トンッ、トンッ、トンッ、トンッ……カンッ、ポスッ

小鷹「ええええ!?な、なんだ今の!狙ったのか!?」

森夏(はぅっ……耳に息が……っ)

小鷹「ビギナーズラックってやつなのか……?でもまあどっちにしても今回は無理だろ」

森夏「またですか?」

小鷹「今回は打つ白い球の近くに2つ並んでるか――」

森夏「えいっ」びょーん、カンッ、ポスッ

小鷹「ジャンプショット!?」



その後もウルトラCを決めまくる森夏。そして……

森夏「いよいよコレで最後ですね……」

小鷹「なんかあれから一度も俺に回って来なかったな……」

森夏(球をポケットへ落とす事に集中しすぎてせっかくの密着を堪能出来なかった……私のバカ……)

小鷹「最後はど真ん中にある球でポケット前にある9番に当てれば終わりか。森夏なら楽勝だな」

森夏(せめて最後ぐらいこの状況を楽しみつつ……全神経を背中に集中させて……)ググッ

小鷹「ちょ……あんまり引っ付きすぎたらやりずらいだろ……?」

森夏「そ、そうですよね……球は真ん中にあるしもっと身体を乗り出さないと」スッ

小鷹「うわっ!あ、あんまりそんな体勢は――――」

グイッ……!

森夏「えっ……?」トスッ……

精霊「私が説明するデス。先程、モリサマーが中央にある球を狙おうと前傾姿勢をとった際、つき出したお尻が小鷹氏の硬くなっていた生殖器にグリグリされてしまったのデス!」



森夏「なんだか今、かたいのが……」

小鷹「あ、あっ……えっと……」

森夏「…………外しちゃいましたね。先輩の番ですよ?」

小鷹「あ、ああ!よーし……」コツンッ、ポトッ…

森夏「えっと……これで先輩の勝ちなんですよね?」

小鷹「そ、そうだな、うん……な、んか、理不尽だよなぁ!ハハハ……ハッ……」

森夏「……」

小鷹「……」

森夏(あれってやっぱり……アレなのよね……。硬くなってる時は興奮してるって聞いたことがあるけど……)

小鷹(まずい……こりゃ完全にドン引きだよな……)

森夏(先輩も私と引っ付いて興奮してたんだ……ちょっと嬉しいかも……)

小鷹(何も喋らないしやっぱり怒ってるか……だぁー!もう悩んでても仕方ねーだろ!!)




小鷹「森夏!悪い!!マジですまん!!」

森夏「え?どうしたんですか……?」

小鷹「だからさっきの……全面的に俺が悪かった!その……ずっとあんな体勢でいたから……」

森夏「そんなに気にしなくても大丈夫ですよ。私だって……」

小鷹「いや、そんな訳にもいかないだろ。お詫びになんでもするから許してくれ」

森夏「えっ……」

小鷹「ん?」

森夏「先輩、今なんでもするって言いましたよね……?」

小鷹「あ、ああ」

森夏「それって……どこまでOKなんですか……?」

小鷹「俺が出来る限りなら……」

森夏「……」

小鷹「……」

森夏「わかりました!それで綺麗さっぱり今の事は忘れます!」

小鷹「おお……で、何をすれば良いんだ?」

森夏「それは保留で。また改めてお願いしますね」

小鷹「わ、わかった……(いったい何をさせられるんだ……)」

またかきます

【悲報】書き溜めるのがめんどくさい

夕方6時

小鷹「結構遊んだなー」

森夏「ほんと……こんなに遊んだのなんて久しぶりです」

小鷹「まだ6時なのに暗くなるのも早くなったな」

森夏「遊びすぎてなんだかお腹すいちゃいましたね」

小鷹「よし、それじゃ飯食いに行くか」

森夏「良いんですか?小鳩ちゃんのご飯とか……」

小鷹「小鳩の事ならさっき桐乃と小鳩からメールきてて……ほら」


桐乃『小鳩ちゃんは今日うちで夕飯食べて帰りますので♪帰りはお父さんが車で送ります♪』

小鳩『あんちゃん助け』


森夏「メールの内容は分かりましたけど……違う意味で小鳩ちゃん大丈夫ですか……?」

小鷹「ま、まあ……とって食ったりはしないだろ……」

なんか凄そうなレストラン

森夏「うわぁ……ここって有名なレストランですよね」

小鷹「んじゃ入るか。一応予約は入れといたし」

森夏「あ、あの……恥ずかしい話しなんですけど、私……今日手持ちが……」

小鷹「手持ち?……ああ、お金の事なら気にしなくて良いよ」

森夏「でもこの店すごく高そうだし、ご馳走になる訳には……」

小鷹「あー……なんか二つほど勘違いしてるみたいだな」

森夏「かんちがい?」

小鷹「一つは高そうな店じゃなくて、紛れも無く高い店。そしてもう一つは俺もお金を持ってないからご馳走は出来ない」

森夏「だったら入れないじゃないですか!」

小鷹「まぁ話せば長くなるんだけど」

ガチャッ

十花「いつまで店前でゴチャゴチャやってる気だ。さっさと入ってこい」

森夏「先輩、このお店の人と知り合いなんですか……?」ヒソヒソ

小鷹「ああ、最近知り合ったんだけどな。よく料理を教えてもらってるんだよ」

十花「お前のツレと言うのはこの子か?」

小鷹「はい、同じ部活の」

森夏「はじめまして、丹生谷森夏と言います」

十花「私は小鳥遊十花だ。今日は平日で客も少ない。ゆっくりしていけ」

森夏「小鳥遊……十花さん?」

小鷹「そうそう、十花さんは六花のお姉さんなんだ」

森夏「そうだったんですか。でも雰囲気とか全然似てな……あっ」

十花「ん?」ピョコン

森夏(あのアホ毛は間違いなく小鳥遊さんと同じ……)

店内

森夏「わぁー……お客さんが少ないって言っても結構いますね」

十花「席はここで良いな?」

小鷹「はい、ありがとうございます」

十花「では私は厨房に戻る。何か用がある時はそのボタンで呼べ」

小鷹「あっ、今日はいろいろ勉強させてもらいます!よろしくお願いします!」

十花「私は別に何も教えないがな。まあ味を盗むのは勝手だ、勉強なりなんなり好きにしろ」

小鷹「ありがとうございます!」


森夏「なんだか小鳥遊さんと違って落ち着いた感じの人ですね……」

小鷹「ああ、大人な感じがしてるよな。料理の腕前も一流だし尊敬してるんだ」

森夏(明日から料理頑張ってみよう……)

十花「前菜とスープだ」

小鷹「おおっ、見ただけですでに美味そう!」

森夏「あれ?もう注文しましたっけ?」

十花「私のお勧めメニューで出してくれと頼まれていたのだが」

小鷹「そうそう。十花さんに任せておけば一番美味い料理が出てきそうだしな」

森夏「で、でもそれだと本当にお代が……」

十花「心配するな。今日の料理はすべてサービスだ。料金は必要ない」

森夏「必要ないって……無料なんですか!?」

十花「まぁ日頃のお礼にな」

森夏「日頃のお礼?」

小鷹「本当は料理を教えてもらってる俺がお礼しなきゃいけない立場なんだけど……って言うか、お礼のお礼?でさ」

十花「いつも料理を教えた後にマッサージをしてもらっているからそのお礼だ」

小鷹「そのマッサージは料理のお礼のつもりだったんですけど……」

十花「料理もだがマッサージも良い腕をしていてな、特に我々の様な身体をしていると肩がこるだろ」バイン

森夏「確かに肩凝りは大変ですよね……」たゆん

十花「だったら小鷹にマッサージしてもらうと良い。腕は私が保証するぞ」

森夏「小鷹先輩に……マッサージ……」ゴクリ

十花「私も不覚にも二度ほど昇天(爆睡)させられてしまったからな」

森夏「し、昇天(絶頂)!?先輩、どこをマッサージしたんですか!」

小鷹「どこって、肩とか腰とか足とか……」

森夏「とか……?まさか胸とかまで……」

小鷹「そんな所するわけないだろ!!」

森夏「で、ですよね!」ホッ

十花「まぁ何故か料理の最中に毎回胸に飛び込んでくるがな」

森夏「!!」

小鷹「あっ……あれは事故で……」

森夏(そういえば先輩ってラッキースケベ体質だったっけ……)

森夏「でもお二人が知り合いだったなんて意外です。どういういきさつで知り合ったんですか?やっぱり小鳥遊さんの家でですか?」

小鷹「それがさ、何故か京介の家で初めて会ったんだよ。正確には門の所で」

森夏「高坂先輩の家で?高坂先輩ともお知り合いなんですか?」

十花「いや、どういう訳か気が付いたらお邪魔していてな」

森夏「気が付いたら……?」

森夏(そういえば私の時も声が聞こえて……桐乃ちゃんは3つめの願いを叶える前にボールが無くなってたとか言ってたし……まさかこの人……)

森夏(スタイル……料理の腕前……見た目も美人で……)

十花「好き嫌いせずに残さず食べるんだぞ」

小鷹「十花さん、そんな子供扱いしないでくださいよ」

十花「フッ、子供みたいなもんだろ高校生なんて。じゃあな」スタスタ

森夏(お姉さん属性って言うか、お母さん属性まで!?でも小鷹先輩は年下が好きって噂が――)

小鷹「まったく……でもさ、俺は母さんも姉ちゃんもいないからなんていうか……なんだか落ち着くんだよな。十花さんって」

森夏(小鳥遊十花さん……要注意人物って覚えとかなくちゃ……)

食後

小鷹「今日は本当にご馳走さまでした」

森夏「お料理どれもすっごく美味しかったです!」

十花「またいつでも来れば良い。ただし料金はいただくぞ」

小鷹「あはは……もうちょっと大人になったらにしますね」

十花「お前はしょっちゅう私の家で食べてるだろ」

小鷹「あー、それもそうですね」

十花「次は明日だったか……ん?明後日だったか?」

小鷹「明日ですよ」

森夏「えっと……何の話しなんですか?」

小鷹「十花さんに料理を教えてもらう日なんだ」

森夏「へぇー……」

森夏(約束とかを覚えてるって事は、やっぱりボールを使った願い事とかじゃなかったのかな……?もしそうなら約束なんて一日で忘れちゃう訳だし……)

小鷹「しっかりしてくださいよ。すっげー楽しみにしてるんですから」

十花「冗談で言っただけだ。ちゃんと準備している」

森夏「!」

森夏(そういえば絶対嫌な事は拒否するけど、凄く衝撃的な事とか、凄く凄くすっっごく嬉しい事?は覚えてるって桐乃ちゃんが言ってたような……)

森夏(もしそうなら小鷹先輩にとって十花さんに料理を教わる事は、それくらい嬉しい事……)

森夏(小鳥遊十花さん……やっぱり要注意人物だわ……!)

森夏(私も記憶に残るような思い出を作らないと……!)

小鷹「さてと、もうこんな時間だし帰るか」

森夏「ええ!?まだ7時ですよ!?」

小鷹「もう7時だろ?あんまり遅くまで女の子が遊んでたら親が心配するぞ」

森夏「で、でも、うちの両親はその辺は寛大って言うか、あまり心配とかしない感じだから大丈……」

小鷹「ダメだって言ってるだろ。ほら、家まで送ってくから」

森夏(うぅ……まだ思い出が…………でも送ってくれるのは嬉しいかも……)

小鷹「あんまり怒るなよ。もし帰るのが遅くなってきつい門限とか出来たらクリスマスの夜に遊べなくなるだろ?」

森夏「はい…………え?クリスマスの夜にデートしてくれるんですか!?」

小鷹「そりゃまぁ森夏が良ければ……俺はそのつもりだけど」

森夏「良いです、良いに決まってるじゃないですか!」

小鷹「じゃあ今日は大人しく帰るな?」

森夏「分かりました。クリスマスの為ですからね」

森夏(クリスマスの夜……クリスマスは夜も一緒って事よね……クリスマス、クリスマス……!)

モコ(あーあ、クリスマスか。まーた馬鹿なカップルがはしゃぐ一年でもっともうざい日が来るのか。そもそも日本は仏――)

電池切れ寸前またかきます

翌日

小鷹「水曜日は良いよな。授業も早く終わって……」

京介「授業が終わってもこうやって学校の部室に残ってダラダラしてるだけだろ?」

小鷹「こうやってのんびりするのが良いんだろ」

森夏(もうすぐ3時半か……昨日小鷹先輩はクリスマスの事をあんな風に言ってくれてたけど……一日経てば忘れちゃうのよね……だから)

小鷹「どうしたんだ?さっきから時計ばっかり見て」

森夏「いえ、なんでも!あはは……」

小鷹「あ、そういえばさ、昨日の言うこと聞くって話し……結局保留のままだけど……」

3時30分

小鷹「……え?あれ?」

森夏「!!」

小鷹「えーっと……なんか頭がぼーっとするな……」

森夏「せ、先輩!昨日の約束覚えてますか!?なんでも言うこと聞くって話しなんですけど!」

小鷹「なんでも?俺そんな事言ったっけ?」

森夏(うそっ、もう忘れかけてる!?)

森夏「しましたよ!ほら、ビリヤード場で私のお尻に、その……かたいのを当てたからって……」

小鷹「お尻に……かたい…………ああああ!!!!」

森夏「思い出しましたか?それでそのお詫びにって!」

小鷹「そう言えばそんな事言ったような……」

森夏「その権利を今使います!小鷹先輩、クリスマスイブを私の為に空けておいてください!」

小鷹「24日か。わかった、約束だしな」

森夏(やった!これで昨日の小鷹先輩の記憶が消えても大丈夫ね!)

森夏(昨日一日の約束を忘れても、今した約束は魔法?が解けた後にした約束だから日が変わっても忘れないはずだし……!)

京介「あーあ、この世からリア充なんていなくなれば良いのに。なぁ、もこっち」

モコ「私の寿命一年削っても良いからクリスマスなんて無くならないかな」

森夏「ちょっと、二人で口を三角ににして物騒な事言わないでよ」

小鷹「って言うかお前らこそ本当に仲良いな。なんだそれ、二人羽織か?どこからそんな毛布持ってきたんだよ」

京介「これは暖をとってるだけだ。もこっちは人懐っこい子なんだよ。あとすっげー暖かい」←藤岡と千秋の図

小鷹「人懐っこいって……」チラッ

モコ「あ、あびょ、ひゃ……わ、わた、わたし、あ、えっと……ち、ょうし、こいて、す、すび、すびば、し」ガタガタ

森夏「どう考えても高坂先輩が特別なだけじゃないですか」

京介「そうか?」

モコ「京介は弟と父親以外で唯一普通に喋れる男だし。って言うか、女の子でも優ちゃんくらいしか……」

森夏「もう二人で過ごせば良いじゃない。クリスマス」

小鷹「そうだな。邪悪な事願いながら過ごすくらいなら、二人で楽しく過ごした方が良いんじゃないか?」

京介「あのなぁ、俺は良くてももこっちが予定あるに決まってんだろ」

モコ「いや……偶然にも15年連続で空いてるけど。優ちゃんもクリスマスはデートだろうし」

京介「15年連続!?あー…………えっと、じゃあ今年のクリスマスは二人で遊ぶか!」

モコ「はわわ……、わ、わかった!」

モコ(神様、クリスマスは無くならなくて良いので私の寿命一年返してください!)

この日、もこっちは京介とクリスマスに遊ぶ約束をし、黒猫、あやせ、麻奈実は人知れず大敗北した。

一方、とある土曜日の桐乃

桐乃「ね、ねっ!小鳩ちゃん♪」

小鳩「どげんしたと?」

桐乃「今年のクリスマス皆でパーティーしない?私と樟葉ちゃんと小鳩ちゃんで!」

小鳩「パーティー!?おいしい物いっぱい食べれる?」

桐乃「うん♪ピザでもお寿司でもフライドチキンでも!なんでも好きな物食べさせてあげる!」

小鳩「うーん……でも……」

桐乃「ど、どうしたの?何か用があるの?もしかして小鷹先輩とどっか行くとか……?」

小鳩「ううん、ただ……ん、なんでもなか……」

桐乃「なになに?遠慮しないで言って良いんだよ?ほら、私お姉ちゃんだし!」

小鳩「おねえちゃん……」ギュッ

桐乃(ほふぁッ!!)

小鳩「うち、おねえちゃんと二人きりがええって……樟葉がおっても楽しいけど、おねえちゃんひとりじめしたい……」ムギュムギュ

桐乃「ゴフッ…」

小鳩「でもな、うち樟葉の事も大好きじゃから……3人でパーティーする!」

桐乃「小鳩ちゃんいい子!マジ天使!!」

小鳩「そうじゃ、クリスマスはおねえちゃんと樟葉にプレゼント用意する!」

桐乃「私へのプレゼントは小鳩ちゃんにリボンつけてくれれば良いよ。ふひひ」

小鳩「うちはもうおねえちゃんのもんじゃから、そんなん必要なかとよ……?」

桐乃「ふぅ……」

小鳩「?」

桐乃「あっ!そうだ、じゃあこの書類にサインと拇印くれる?」

書類「私、羽瀬川小鳩はクリスマスイブ、及びクリスマスに高坂桐乃と過ごすことを誓います。もし破った際は高坂桐乃に身体を差し出します」

小鳩「またサインすると?おねえちゃんは土曜日以外の約束はいつもこれじゃ……こんなん必要なか――」

桐乃「まぁまぁ、ササッとね♪」

小鳩「……これ、もしクリスマスの約束破ったら……おねえちゃん、うちの身体を好きにしてくれると?じゃったらちょっと約束やぶりたいかも」

桐乃「はわわわわっ!じ、じゃあ、クリスマスは3P……じゃなくて、パーティー+身体を好きにする感じで!」

小鳩「うん!分かった!」サラサラ、ペタン

桐乃はこうして約束を取り付けていた。

そして翌日……

小鳩「なんでうちがお前なんかとクリスマスを過ごさんといかんのじゃ!!ぜーったいにお断りじゃ!!」

桐乃「でもほら、直筆のサインと拇印まで♪」

小鳩「う、うう……なんでまた知らん間にこんなもんが……何者かの陰謀じゃ!」

樟葉「私も良く覚えて無いんだけど……でも楽しそうだから良いかなって♪」

小鳩「うぅー……まぁ樟葉がくるなら……」渋々

桐乃「じゃあ決っまり~♪楽しみにしてるね!」

火曜日の冨樫家

シュルルッ…

勇太「ん?またあいつこんな所からロープ……」

スルッ、スルッ……

六花「ゆ、勇太、可及的速やか的に補助を求む……!」

勇太「危ないんだから普通に入って来いよ」スッ

六花「よし……ミッションコンプリート」ストン

勇太「ミッションをコンプリートしたのは俺だろ」

六花「……偶然にも人の気配がしない」

勇太「母さんは仕事だし夢葉は幼稚園、樟葉は今さっき京介さんの妹と遊ぶとかなんとか」

六花「京介さん?」

勇太「いやいや、高坂先輩だよ。隣人部にいるだろ」

六花「……まぁ良い。それより勇太」

勇太(マジで知らないような顔だな……)

六花「勇太!」

勇太「はいはい、聞いてるよ」

六花「キス……して」

勇太「……またか」

六花「……」コクッ

勇太「お前、最初はあんなに恥ずかしがってたのに」

六花「しかし、一度したら歯止めが効かなくなり、精神的肉体的に私の身体が勇太を求めてしまう!」

勇太「お前、もしかして樟葉が出ていくの見てから来たんじゃないのか?」

六花「…………」

勇太「お前は酔っても無いのにキス魔か」

六花「勇太は……キス、したくない……?もしそうなら我慢出来ないけど我慢する……」

勇太「我慢出来ないなら我慢のしようが無いだろ。……良いよ、俺も嫌じゃ無いから。……って言うか、俺もちょっとしたいし」

六花「おおー……勇太はツンデレ」

勇太「余計な事言ってないでするなら早くしろ」

六花「大丈夫。私の邪王真眼察によると、あと2時間は誰も帰ってこない」

勇太「確かに母さんが帰ってくるまで2時間くらいだけど……まさかそれも調……」

六花「では今から儀式を行う。勇太、口づけを」

勇太「なんの儀式だよ……まったく」

六花「んっ……」

勇太「……はい。儀式終了」

六花「まだ……この儀式は2時間程続ける事が必要」

勇太「さすがに恥ずかしいわ!」

六花「勇太、次は寝転がって儀式を行う」

勇太「なんで寝転がるんだよ」

六花「身体を絡め合う事でより強い結び付き……じゃなくて、堅い契約を結べる」

勇太「意味が分からん」

六花「問答無用!」ドンッ

勇太「あいたっ!お前なぁ……」

六花「邪王真眼は最強。この眼を見たら誰も逆らえない。見て」スッ

勇太「見たら逆らえないなら見る訳……無い、だろ……」

六花「見た」

勇太「…………」

六花「これで勇太は逆らえない」

勇太「もう勝手に言ってろ」

六花「勇太……」ギュッ

勇太「ちょっ……」

六花「勇太の心臓の音が私の身体にまで響く……おそらくシンクロ率が上昇中」

勇太(柔らかい柔らかい柔らかい……)

六花「儀式……はむっ、ん……」

勇太「……」

六花「んっ……、ん……」

勇太(なんか……長いな……)

六花「……んっ」ツンツン

勇太(なんだ……?なんか舌で唇をつつかれてるような……)

六花「ぷはっ……。ゆうた……少し、開けてほしい」

勇太「開けるってどおう意――」

六花「はむっ……!んー……んっ」

勇太「んん……!?」

六花「ぷはぁっ……」

勇太「な、なんだよ今の!」

六花「……っ」ゾクゾクッ

勇太「……」

六花「今のでまた一つ契約が進んだ……」

勇太「進んだって……まだ続きがあるみたいな言い方だな」

六花「厳密に言うと10ページくらい進んだ」

勇太「10ページ?」

六花「少し待ってて」ゴソゴソ

勇太「あっ、こら!またベッドの下に!!」

六花「この書物の10ページ」

勇太「おまっ……いつの間に見たんだよ!!」

六花「禁則事項なので言えない」

勇太「……何ページくらい見たんだよ」

六花「まだ35ページ程」

勇太「…………(35ページってどこまで進んでたっけ……)」

六花「ただ分からない語録もいくつかあった。勇太、ふぇらちおってなに?勇太もあんな事してほしいの……?」

勇太(そんな所まで進んでたのか!?)

六花「とりあえずクリスマスイブにはそこまで進む予定」

勇太「予定って、お前なぁ……」

六花「その為には勇太の協力が不可欠。20ページくらいまでは勇太のターンだから……」

勇太「……」ペラッ

六花「あぅ……、DFMはそんなの見ちゃダメ……」

勇太「いやいや、これダメだろ……完全に――」

六花「クリスマスイブまでには心の準備をしておくから大丈夫……。それに私、勇太とならしてみたい……」

勇太「六花……」

六花「ふ……ふっはっはっ!ではまた会おう!DFMよー!」イソイソ

勇太「あっ!帰りくらい玄関から帰れよ!危ないだろ!!……まったく」

勇太「……クリスマスイブか」


こうしてクリスマスイブの予定は色々と決まって行ったのでした

またかきます

次からクリスマスイブを過ごすカプ>>279

モコ介

なんでもこっちだけ智子でもなくモコなの?

>>282
それは、前スレで智子だったけど主要キャラじゃないし誰か分からないかもしれないからって説と
どうせもう安価でも出ることも無いだろうし適当で良いかって思った説があります

妹「自転車のサドルが盗まれました」
兄「けしからん!絶対に犯人は変態だな!!今頃クンカクンカぺろぺろしてるに違いない!!」
妹「おにいちゃん、さっさと帰してください」
兄「おっとっと!もしかして疑われてる系!?」

妹「疑っていません。帰してください」
兄「つまり核心してるって訳か……まいったね、こりゃ」
妹「早くしないと街の掃除屋に消してもらいますよ」

ピンポーン

智母「はーい」

智子「わ……わ、私が出るから!」ダダダ

ガチャッ

京介「よう、来たぜー」

智子「あ、う、うん」

京介「そのー……なんてーかアレだな。こう……不安定な感じって言うか、髪やら靴下やらシャツやら左右バラバラと言うか……」

智子「ど、どかな……本、見たりしてオ、オシャレしてみたんだけど……」

京介「そうだなぁ……俺はいつもの方がいいと思うけど?(なんかテカテカしてるし)」

『いつもの方がいい→いつも今以上にかわいい→オシャレしなくても可愛い→世界一可愛いよ智子』

智子(な、なな、なに!?いきなりセックスアピールしてんの!?や、やるき満々か!聖なる夜は性なるryって!!)

智子(よ、良く考えたらクリスマスイブに好きでも無い女誘ったりしないよな……って事はやっぱり私に気があるのか……)

智子(やれやれ、仕方ない。一日限りの夢でも見させてやるか。フッ……)



智子(そうだ、私が本当はリア充って事を家族にも知らせておこう。なんたって男が迎えに来てるんだから)

京介「じゃあそろそろ行くか」

智子「あっ、ちょっと待って!あの、良かったらお……お茶!お茶飲んでかない!?」

京介「そりゃ有り難いけどいきなりあがっても良いのか?」

智子「良いの良いの!どうせお父さんは仕事でいないし!」

京介「そっか。じゃあせっかくだしお茶いただいて行くかな」

智子「うん!さぁ上がって上がって」

京介「おじゃましまーす」

智子(お、男友達?を家へ入れるなんて、もうコレはビッチか。あーあ、ついにわたしもビッチの仲間入りか。まぁ高校生にもなれば当前かな。フフッ)

智子「あっ、えっと……私のお客さん……」

智母「あら、あんたが家に人を連れて来るなんて珍しいわねぇ」

京介「はじめまして。学校で一緒に部活動をしている高坂京介といいます」

智母「いつも智子がお世話になってます。……それにしても誰かに似てるような」

ガチャッ

智貴「おふくろ、腹減っ…………なんだよ?」

智子「ちょうどよかった。こっちの目つき悪いのが弟」

智母「あー……」

京介「俺だって目つきは良くない……って言うか、もっと凶悪な目つきの奴を知ってっからな。始めまして、俺は高坂京介」

智貴「あ……ども。弟の智貴っす」

京介「……」

智貴「……」

京介「あのさ、なんかどっかで会ったことなかったかな?その……前世とかで!」

智子「前世?(なに言ってんだこいつ)」

智貴「俺もそんな感じがするって言うか……なんか初めて会った気がしないって言うか」

智母「ほんとにこうして見てると兄弟みたいだわ。声までそっくり」

京介「高校はもう決まった?」

智貴「はい。誰かのせいでそこのバカと同じ高校に」

智子「うぐっ……」

京介「そっか。俺は三年だけど見かけたら声かけてくれよな」

智貴「はい、ありがとうございます」

智子(くそ……こいつ(智貴)普段は無愛想な癖にペラペラ喋りやがって……)

智貴「そうだおふくろ、腹減ったんだけ――」

智子「ププッ、おふくろだって。ちょっと前まではお母さんお父さんだったのに。なにそれ?それがカッコイイんすか?ねぇ、ねぇ」

智貴「……(うぜぇ)」

智母「智子、あんたまたそんな事言って」

京介「何かおかしいか?俺も中学……高校からだったかな?おふくろって言うけど。あと親父も」

智子「ぐっ……」

京介「なんつーかさ、カッコつけたい訳じゃなくて、お母さんとかお父さんって言うのが恥ずかしいんだよな」

智貴「うんうん」コクコク

智母「やっぱり年上の男の子がいると違うわねぇ……智貴もこんな兄弟なら欲しかったでしょ」

智子(な、なに?このアウェー感……ここ私のホームだよね?マイホームだよね!?)

智子(そういえば私が京介と普通に話せる理由も、なんとなく智貴に似てるからだった……)

智子(とにかくこの家で毒される前に脱出しないと……!)

智子「わ、私たちもう出掛けるから!いこっ!」

京介「え?お茶……」

智子「早く!!」グイッ

京介「おわっ!お、おじゃましました!!」

バタン

智子(やれやれ、ようやく外に出たけど……)

京介「うわっ、さみー……もこっち寒くないか?」

智子「うん、平気。完全防寒してきたから」

智子(よく考えたら男と二人でクリスマスに外出歩くなんて初めてだな……)

智子(って言うか、クリスマスに家の外へ出るのが何年ぶりだろう……)

京介「どうしたんだ?難しい顔して」

智子「いや、ちょっと……いつからクリスマスは帰り血で真っ赤に染まった服をきたオッサンがナイフをもって暴れてるって思い出したのかなって」

京介「それは物騒な話だな」

カップル「キャッキャッ、ウフフ」

智子(ちっ……バカップルが。年越しまでに別れればいいのに。だからクリスマスに外出るのは…………あれ?)

智子(もしかして私たちも周りから見ればカップルに見えてるのかな……?)

京介「ん?」

智子(顔から何から並って感じだけど……まぁ良いか。フフフ、ますますリア充っぽくなってきたぞ)

智子(こうなると一人で歩いてる人間が哀れに見えて来るな。あの辺り歩いてるのも独り身か。フ、フフフフフフ!なにこの優越感!!)

麻奈実「あれ?京ちゃん?」

智子「ファ!?」

京介「よう、麻奈実。何してんだ?」

麻奈実「クリスマス用の洋風和菓子が沢山うれて材料の買い出しなんだー♪」

京介「そりゃ良かったな!まぁ麻奈実んちの和菓子の味なら当然か」

麻奈実「えへへ……京ちゃんもアイディア出すの手伝ってくれたもんね♪」

京介「おう!」

智子「確かこの人……京介の幼なじみの……」

麻奈実「もこちゃんもこんにちわ♪」

京介「その呼び方するのってお前とくみんだけだよな。もこちゃんって何か変じゃね?」

麻奈実「そんなこと無いと思うけどなぁ。可愛いよね?」

智子(幼なじみ……スタイルも悪くない、メガネ、お姉さん系、あと……天然キャラ?……いや、偽りの天然かもしれない)

智子(もしかして正妻!?だとしたらまずいな、私のリア充クリスマス終了の危機だし……)

麻奈実「えーっと……二人はこれからお出かけなのかな?」

京介「おう!」

麻奈実「そ、そっか、そうだよね!あの、えっと……わ、私みたいに道で偶然会ったとか!」

京介「いや、結構前から約束してたよな?」

智子「う、うん……」

麻奈実「でも今日はクリスマスイブだよ?二人で歩いてたら……その、か、こ……こ、恋人と思われるかも!だし……」

京介「なに言ってんだよ。クリスマスデートの最中なんだからそう思われて当然だろ?」

麻奈実「デ、デデ、デートなの!?」

智子(マジで!?)

京介「じゃあ俺達はもう行くからな。店の方がんばれよ」

麻奈実「た、た、大変……早く、早くしなきゃ……」ピピ

あやせ「もしもし、どうしたんですか?お姉さん」

麻奈実「た、た、大変なの!京ちゃんがもこちゃんでクリスマスイブの和菓子がデートで」

あやせ「お、落ち着いてください!」


京介「さてと、この後の行き先なんだけどさ……」

智子(クリスマスデートって事はオシャレなレストラン?スカイツリー?レインボーブリッジ?ディズニーランド!?)

京介「秋葉原はダメかな?ちょっと桐乃に買い物頼まれちまってさ……」

智子「……べつに良いけど(現実なんてこんなもんか)」

また書きます。次でサクッと終わらせます(寝落ちなければ)

秋葉原

京介「悪いな、付き合わせちまって。すぐ終わらせるから」

智子「べつに……私も見たいものあったし(乙女ゲーとか)」

京介「そうか?なら良いんだけどさ」

智子「あっ、でもその前にちょっとトイレ……そこのコンビニで」

京介「じゃあ俺はここで待ってるよ」

智子(お花摘みに行くとか言えば良かったかな。まぁ良いか)


京介「しっかしいつ来ても凄い人だな。アニメのコスプレしてるのもいるし……あれっ」

黒猫「あら、こんな所で出会うなんて偶然……それとも必然だったのかしら?」

京介「よう黒猫、何か買い物か?」

黒猫「ええ。ちょっと今日発売のある物をね」

京介「なんだ?お前もラブ×2お兄ちゃん2nd買いにきたのか?」

黒猫「そんな低俗な物を買いに来る訳ないでしょ…………その言い方じゃあなたはそれを買いにきたのだろうけど」

京介「うっせぇ、桐乃に頼まれたんだよ」

黒猫「相変わらずあの女の犬なのね。まぁ良いわ、ど……どうせ暇なら私の荷物もちをさせてあげても良いけど……」

京介「いや、今日は遠慮しとくよ。ツレがいるんだ」

黒猫「ああ……あの赤城とか言う――」

智子「おまたせ……(なんかまた女に絡まれてるなコイツ……)」

黒猫「!!」

京介「おっ、早かっ――」

黒猫「フ、フフフ……さぁ説明して貰いましょうか。これがどういう事なのかを」

京介「どういう事って……何が?」

黒猫「今日この人間界ではクリスマスイブ等と言う、くだらないイベントが行われていると聞いたわ」

黒猫「この世界に生きる人間共が、好意を抱いている相手と聖なる夜を過ごすとか……まったくくだらない日」

智子(ああ、こいつめんどくさい系のやつだな)

黒猫「その忌まわしき日に、あ、あなたは何故この女と街を歩いているのかしら……?」

京介「何故って、遊ぶ約束してたからだけど」

黒猫「つまりそれは、そ……その女と、そういう……その、だから……っ」

京介「なんだ?」

黒猫「……フフフ、もういいわ。私は闇猫……闇に染まりし存在。つまり聖なる等と言っているクリスマスとは対極の存在……」

黒猫「私は闇。クリスマスが憎い。こんな物はこの世から抹消してやるわ」

智子(私もどっちかと言うとそっちサイドなんだけどな……)

京介「何を怒ってるのか知らないけどさ、あんまりイライラするなよ」

黒猫「何を怒ってるのか知らない……ですって?」

智子(こいつはいつか女絡みで殺されそうだ)

黒猫「あなたはさぞ楽しいでしょうね。聖なる夜に、デ……デートなんてして」

京介「まだ夜じゃないだろ……ってか、なんでお前が怒るんだよ」

黒猫「言ったでしょ。私は闇猫だと。闇に堕ちた私は人の幸せが憎いのよ。つまりあなたが幸せそうにすればするほど……ね」

京介「いや、さすがにその考えは暗すぎるぞ……」

黒猫「なんとでも言いなさいな。私はあなたを……今楽しくクリスマスイブを過ごしている人間を呪い殺してやるから」

京介「だから物騒な事言うなって……」

京介「いいか?もこっちはなぁ、15年間ずっと一人でクリスマスを過ごしてきたんだぞ?」

智子「うんうん……ファ!?ええっ、ちょ……や、やめ……」

京介「俺も中学くらいからはずっと一人だったし、だから一緒に過ごそうって言ったんだ。な?」

智子(死にたい)

黒猫「そんなの……私だって同じ。妹達と過ごすか……一人よ。ずっと、ずっと」

黒猫「クリスマスなんて、25日の夜にチキンとケーキが安く買えるだけの日でしかないわ」

智子(私と同じか)

京介「だったらよ、明日もクリスマスだし明日一緒に遊ぶか?」

黒猫「……明日?それは二人きりと言う事かしら?」

京介「あれだったら桐乃達にも声かけてみるけど」

黒猫「いえ!結構よ」

眠気に勝てなかった。おやすみなさい

黒猫「では明日の午前9時45分に迎えに行くわ」

京介「なに言ってんだよ。何処に行くかは決めてないけど駅はお前の家の方が近いだろ?俺が迎えに行くよ」

黒猫「そう……わかったわ」

智子(この男は馬に蹴られて死ねばいいタイプだな)

黒猫「フフフ……あなた、誇って良いわよ。もし選択を間違っていたら明日にはこの世界が滅んでいたのだから」

京介「そりゃどーも」

黒猫「それじゃあ私は行くわね。帰っていろいろ支度しないと」

智子(コイツはコイツでちょろいな……)

黒猫「そうだ、あなたサンドイッチとおむすびならどっちが良いかしら?」

京介「おお!弁当作ってきてくれるのか?黒猫の作る料理は超うめーから楽しみだぜ!」

黒猫「そ、そんなのは良いから早く答えなさい……」

京介「そうだなぁ……サンドイッチ…………いや、でもおむすびも捨て難いか……うーん……」

智子(もうパンに米挟んで食わせとけば良いのに)

黒猫「はぁ……もう良いわ。そんなに悩むなら両方作ってきてあげるわよ」

京介「マジかよ!もう今から超楽しみだ!サンキューな!黒猫!」

黒猫「く、黒猫じゃ無いわ。我が名は神猫……闇の呪いから浄化されry」

智子(どうでも良いけど、コイツ私に殺されても文句言えないよな)

京介「ん?どうかしたかもこっち?」

黒猫「ではそろそろ行くわね。さようなら」

京介「やれやれ……なんとか上手くおさまって良かったぜ」

智子「ほんと……奇跡のウルトラCだわ……」

京介「だな」

智子(もし私が彼女であの黒……闇?いや神か?まぁ何でもいいけど……あいつが普通の感性の持ち主なら2回は死んでたな)

京介「あー、悪いもこっち。俺もちょっとトイレ」

智子「うん。じゃあ私もここで待ってるから」

京介「すぐ戻る!」タッ

智子(それにしてもこの短時間で2度も女(しかも好意を持たれてる)に話し掛けられるとは……)

智子(そういや認めたくはないけど智貴もなぜかモテるんだよな)

智子(私が京介と普通に話せるのは智貴となんだか雰囲気が似てるからだし……)

智子(あれ?じゃあもしかしてアレってかっこいい部類に入るのかな?)

智子(もしそうならモテる男を連れて歩いてる私のステも上昇中!?)

智子(ならブランド品感覚で連れて歩くのも悪くないな……)

智子(あいつもっと女に声かけられないかな。そうすれば私のステータスもうなぎ登り……)

男「君可愛いねー!良い仕事あるんだけどどう?短時間で高収入……あっ、ちょっと!」

男「ねーねー、ちょっと時間良いかな?10分、いや5分で良いから!」

男「おっ!そこの君、もし時間あったら俺に売ってよ!10分珈琲一杯で買った!」

黒猫(なんだあいつ……ハッ!しまった……前に来た時はスルーされたけど、今の私はクリスマスイブにモテる男を従えるイケてる女だった!)

智子(やばいよこれ、絶対に声かけられるし……ど、どど、どうしよう、なんて断れば良いの!?)

智子(断れなかったらエロい店に連れてかれたり、変な壷とか買わされるのかな……あわわわわ)

男「あっ!そこの君!」

智子「ちょ……わ、わた、わたし、友達、と……ま、まち、待ち合わせ……あ、あの」

男「ね、ねっ、待ってよきみ」

智子「……」スルー

智子(まぁ知ってたけど)

京介「悪い悪い、待たせちまって!変な男に声かけられたりしなかったか?」

智子「うん……なんか言い寄られたけど上手いこと断ったから……」

京介「やっぱ女子高生を一人にするのは危ないよな……すまん!」

智子「私はステルスもこ……幻のシックスレディ……」

京介「?」

智子(くそっ……もっとこいつがモテれば所有者の私も価値が上がって、エロい店に連れてかれたり変な壷の一つや二つ売り付けられるはずなのに……)

智子(他の女が声かけて来ないかな……私の価値を高める為に)

あやせ「お兄さん……?やっと見つけた……」

智子(来た!)

次こそ終わる予定。またかきます

あやせ「これはどう言う事なんですか……?説明してくれますよね……?」

京介「どうしたんだよ?なんか怒ってねーか……?」

智子(よく見たらさっきの変なのと違って可愛いな。良いぞ良いぞ、これで私を選べば私はそれ以上と言う事になる)

あやせ「わかりやすく、理解できるようにこの状況を10秒以内に説明してください」

京介「待てよ、何に対して怒ってるのかしらねーけどさ……これには深い事情がだな!」

智子(10秒経ってこの女が去るとき、私は「自分とあの女どっちをとる気?」とか言って、京介に私を選ばせれば完全勝――)

あやせ「9……10……!」ダダダッ

京介「あ、あやせ、待て!ちょっ……!!」

スドンッ!!

智子(シャ……シャイニングウィザード……!?)

あやせ「もう一度チャンスをあげます。10秒以内に――」

智子「あ、あの、膝が……た、倒れてるし……(くそっ、なんで私がこんな事)」

あやせ「外野は黙っていてください。これは私とお兄さんの問題なので」

智子「ひっ……」

京介「ってて……、説明するから落ち着いてくれ……」

あやせ「ハァ……。わかりました、1分だけ落ち着いてあげます」

京介「まずココにいる理由だっけ?それはもこっちと遊ぶ約束してたからだよ」

あやせ「遊ぶ約束……?クリスマスイブにですか?」

京介「そ、そうだよ。毎年クリスマスって暇だったしよ……って言うか、なんでお前もここにいるんだよ」

あやせ「私はお姉さんから電話を貰い、桐乃に電話して聞いたらこの辺りにいると教えて貰いましたから」

京介「桐乃に頼まれた買物だし行き先は知ってて当然か……」

あやせ「まったく、本当に……許せませんね……」

京介「だから何がだよ!」

あやせ「忘れたとは言わせませんよ……」

数日前……

桐乃「って訳でさ!私は小鳩ちゃんや樟葉ちゃんとクリスマスパーティーがあるから代わりに買物お願いね!」

京介「買物って……何が悲しくてクリスマスイブにエロゲー買いに行かなきゃなんねーんだよ!」

桐乃「良いじゃん別に。あんたいっつも暇そうにしてんじゃん。クリスマスも」

京介「俺だってお前みたいにある日突然モテモテになるかもしんねーだろ!!」

桐乃「あははっ、無い無い!だから安心して買物行ってきてよね。んじゃ頼んだからー」

京介「あっ!おい!!……ったく」

あやせ「あ、あの……お兄さん、ちょっと良いですか……?」

京介「あやせか、どうしたんだ?」

あやせ「あの、ですね……えっと、今月の24日とか空いてませんか?」

京介「何処が?」

あやせ「だから……お兄さんの予定の話です」

京介「24って言ったらクリスマスイブか」

あやせ「あ、あー……そ、そういえばそうですね!それであいてたりしますか……?」

京介「クリスマスイブなんて彼女がいないやつはみんな暇……あっ、いや今年は用があるんだった」

あやせ「クリスマスイブに……ですか?」

京介「まぁな。まったく……」

あやせ「……そ、それってどんな用か教えて貰えませんか?」

京介「ん?ああ、実は…………(いや、あやせに「桐乃にエロゲー買いに行くの頼まれた」とか言ったら面倒な事になりそうだな……)」

あやせ「どうしたんですか?」

京介「いやー……あれだよあれだよ。クリスマス限定サンタの衣装着たバイトとか!」

あやせ「そうなんですか……あっ、じゃあ私差し入れ持って行きますから場所と時間を――」

京介「いやぁー、あんまりカッコイイ仕事でも無いし恥ずかしいから遠慮しとくわ!あやせもクリスマスイブなんて忙しいだろ!」

あやせ「……」じぃー…

京介「うっ……」

あやせ「……わかりました。じゃあ一つだけ答えて下さい」

京介「な、なんだ?」

あやせ「その……女の人と一緒とかじゃないですよね……?」

京介「あー、無い無い。それだけは神に誓って無いな(なんせ目的地はエロゲーショップだし)」

あやせ「そうですか……だったら良いんですけど。もし嘘ついてたら殺しますから」

京介「おう!」



京介「あっ……」

あやせ「やっと思い出した見たいですね。お・に・い・さ・ん……」

京介「ま、まて、命だけはお助けを!!」

あやせ「それは今から聞かせてくれる理由しだいです。まぁ8―2くらいで死にますけど」

智子(な、なんだ?痴話喧嘩……?もしかしてあれが彼女で私は浮気相手的なポジションと勘違いされてる!?)

京介「だから……」

智子(とにかく誤解を解かないと。あの笑顔は本気で人を殺す奴の顔だ……!)

智子「あ、あにょ……わた、」

あやせ「外野は黙っていてくださいって言いましたよね?後であなたにも話がありますから」グリンッ

智子(ひいっ、目が……顔は笑ってるけど目が死んでる……!なにあれ、あれってレイプ目じゃなかったの!?)

京介「もこっちは関係無いって……俺が無理言って誘ったんだから」

あやせ「おかしいですね……私には女の人と一緒じゃないって言ってましたよね?ねぇ、お兄さん、ねぇ!」

京介「あ、あの時はまだ約束して無かったんだよ」

あやせ「だったら私の誘いを断った理由はなんだったんですか?サンタのバイトも嘘ですよね?ねぇ」

智子(こ、殺される……これヤンデレだ……。アニメとか漫画でしか存在しないと思ってたのに……)

智子(私を殺して、あいつ邪魔だったから殺したよ?とかニッコリ笑いながら……あわわわわ)

京介「……分かったよ。嘘ついて悪かった。本当は桐乃に頼まれてゲーム買いに来たんだよ……その、エロゲーを」

あやせ「えろ…………」

京介「本当だ!なんなら桐乃に電話して聞けば良い!」

智子「……」コクコク!

あやせ「そこまで言い切るなら本当の事みたいですね……」

京介「あやせは真面目だから本当の事言ったら怒んだろ?だから嘘ついたんだよ」

あやせ「当然です!だいたいお兄さんだって年齢的にそういうのは……」

京介「仕方ねーだろ。断り切れなかったんだから……」

あやせ「でも!だったらどうして女の人が同伴しているんですか!」

京介「それは……もこっち15年間クリスマスずっと暇だって言ってたしさ」

智子(い、言うなよ!!)

京介「もこっちならエロゲーとか結構やってるっぽいし平気かなって」

智子(私どんな目で見られてたんだよ……)

あやせ「……してるんですか?」

智子「は、ひゃい……!!あ、あの、私も……今日発売の、お、乙女ゲー……か、買いに……」

あやせ「はぁ……そうですか……」

智子(おっ……なんか目に光りが!逃げるなら今しか無い!!)

智子「わ、わたし、実はさっき、お……男の人に声かけられてて、つ……壷買う約束、してたんだった」

京介「え?」

智子「そ、そういう事だから!じゃあ、あ、あはは……」ダッ

京介「あっ……」

智子(やった!まだ今なら顔もハッキリ覚えられてないはず!逃げきれる!!)


あやせ「行っちゃいましたよ。追わなくて良いんですか?お兄さんの彼女さん」

京介「いや、もこっちは彼女じゃないから」

あやせ「どうだか……」

京介「でもこれで女の人と一緒……ってのも無くなっただろ。俺も買うもの買って帰るよ」

あやせ「……あ、あの、今日の用事ってそれだけなんですよね?」

京介「そうだよ」

あやせ「だ……だったら、このあと私と付き合ってください」

京介「はあ!?つ、付き合うって、おま」

あやせ「な、なに勘違いしてるんですか!付き合うって言うのは、その……買物とか食事とか、そういう付き合うです!」

京介「ああ、別に良いけど……今からそこ入るんだぞ?」

『なんだかいかがわしいアニメショップ』

あやせ「こ……こんな所死んでも入りません!」

京介「でも頼まれたエロゲーはここに売ってるんだけど……」

あやせ「だいたい……さっきも言いましたけど、そういう破廉恥なゲームは購入することすら禁止されてますから!」

京介「だったら俺が一人でちゃちゃっと買って来るから――」

あやせ「ダメです!それが桐乃の手に渡って、桐乃がそんなゲームするなんて……たえられませんから!!」

京介(現に毎日やってんだけどな……)

あやせ「それに……お兄さんがそんなゲームを買うのも嫌です……」

京介「よし!んじゃ買ってくるわ!」

あやせ「何が、よし!ですか!」

京介「だって買って帰らねーと桐乃に殺されるだろ!!」

あやせ「どうしても買うって言うなら今ここで私が殺します!!」

京介「どっちみちDEAD ENDじゃねーか!」

あやせ「だったら私の言うこと聞いた方が数時間は長生き出来ます!」

京介「なんだよそれ……」

あやせ「……じゃあこういうのはどうですか」

京介「できれば生き延びる方向で頼む」

あやせ「桐乃の為にいかがわしいゲームを買うか……わ、私と、いかがわしい事をするか……」

京介「!!」ガタッ

あやせ「な、何を真顔になってるんですか!破廉恥な!」

京介「は、破廉恥はお前だろ!いかがわしい事って……どんな事だよ!」興味津々

あやせ「じょ、常識の範囲内でです!」

京介「があぁぁ!常識の範囲内のいかがわしい事ってなんだよー!!」

あやせ「だ、だから……さわるだけとかなら……」

京介「どこを!?……いや、どっちが!?」

あやせ「……と、とにかく!どっちを選ぶんですか!」

京介「そんなのあやせといかがわしい事に決まってんだろーが!思春期の男子をなめるなよ!!」

あやせ「そ、そんなにしたいんですか……?私といかがわしい事……」

京介「したい!」即答

あやせ「……ほ、本当にさわるだけですよ?その……それ以上は……ダメですから」

京介(ぐぅ……どこを、どっちがとか妄想が止まらん!その辺りハッキリしないから逆に興奮しちまう!!)

あやせ「じゃあ行きましょうか……」

京介「どこに!?」

あやせ「えっと……映画館とかどうですか……?」

京介(ただ映画を見に行くのか!?それとも映画館でいかがわしい事をするのか!?)


その後、普通に映画を見て食事をし、買物を済ませた二人は電車にのり……

あやせ「はぁ……♪今日はとっても有意義に過ごせました♪」

京介(ぬうぅ……電車の中で痴漢プレイかと思ったけど違ったか……)

あやせ「あっ、お兄さん、いまさらですけど……メリークリスマス♪今日はありがとうございました」

京介「え?」

あやせ「さようなら」

京介「ちょっ、ちょっと待った!!いかがわしい事は!?」

あやせ「うっ……覚えてたんですか……」

京介「あったりまえだ!!」

あやせ「仕方ないですね……約束は約束ですから」

京介「おう!約束は守らないとな!」

あやせ「じゃあ……固く目をつむってください」

京介「よしきた!」ギュッ

あやせ「目を開けたら潰しますから」

京介(この場合、やっぱ口先に神経を集中しておくべきだよな……な!?)

グイッ

あやせ「……っ」

フワッ…

京介「……え?」

あやせ「……」カアァァァ…

京介「あ、あの……」

あやせ「さ、さようなら!」ダッ

京介「…………」

京介「ええええええ!!!?」

京介「ちょ……今、一瞬手にフワッとした何かが触れたけど……」

京介「いったいどこに触れたんだ!?超柔らかかったけど……ま、まさか……」

京介「だあぁぁぁ!!なんで俺は口先になんて神経を集中してたんだああああ!!」

京介「…………まだ若干手にうっすらと感触が」

京介「い、急いで帰ろう!!」


その日、何故京介が急いで帰ったのかは分かりませんが、確実に言える事は家にゲームを待ちぼうけの桐乃がいると言うことでした。

ここまででおわり

次のカプは>>331×>>332で、行き先は>>333

モリサマー

ステラ

ラブホ

モリサマちゃんが3度絶頂して足がくがくする所まで話を作った結果
モリサマちゃんのエロ画像で賢者になってしまった

もう一度練り直しや!

クリスマスイブ前日

森夏「この店と……あとはこの店ね」

森夏「食べ物は……レストランとかも良いけど、小鷹先輩にはやっぱり手作り弁当が良いわよね!夜はレストランでディナー……」

森夏「あと行く所は……あれ?ここって……」

HOTEL街!

森夏「3時間3000円かぁ…………じゃなくて!!ダメダメ!私たちまだ高校生なのに!!」

森夏「…………」

森夏「で、でも、もし小鷹先輩がそういう事したいって言ってきたら……」

森夏「……」ゴクン

森夏「な……ないない!小鷹先輩に限ってそんな事ある訳が」

ステラ「はたしてそうでしょうか」

森夏「うわっ!!ス、ステラさん?どこから出てきたんですか!?」←何度か星奈の家に行ったことがあるので知り合い

ステラ「なにやらお嬢様のご友人がHOTEL街でお悩みになられてる気がいたしまして駆け付けた次第です」

森夏「どんだけ凄い野性の勘なんですか……」



ステラ「性なる夜……失礼しました、聖なる夜に年頃の男女が一緒に過ごすと言うことはですね」

森夏「なんで言い直したんですか」

ステラ「小鷹様も間違いなくそのつもりだと思われますが」

森夏「そ、そういうものなんですか?」

ステラ「はい。おそらく今頃はイブの事を考えて悶々としておられるかと」

森夏「イブの事……」

ステラ「ですが私の知る限り、小鷹様は奥手と言いますか……いざとなると足踏みしてしまうタイプにお見受け致しますので」

森夏「確かに……」

ステラ「なので一歩踏み出すには森夏様の後押しが必要になるかと」

ステラ「例えば今日森夏様が予定したルートで行きますと……この辺りを通るのは6時過ぎですね」

森夏「いったいどこまで詳しく知ってるんですか……」

ステラ「お昼にいまいちのお弁当しか食べてない二人はお腹を減らしてこの道を歩く訳です」

森夏「ちょっと!なにサラっと失礼な事言ってんのよ!」

ステラ「二人の目にはもちろんラブホテルが入りますね。さて、小鷹様ならどうするでしょうか?」

森夏「小鷹先輩なら……な、なんか変な所に出ちまったな。腹減ったし急ごうぜ……とか?」

ステラ「素晴らしい。しかし内心はこうです……ディナーは森夏をいただきたいぜ」

森夏「そんな下品なおやじみたいな事言いません!!って言うか、なんで先輩の声が!?」

ステラ「一流の家礼になるには声真似の一つや二人つ出来て当然なのです」

森夏「そんなの初めて聞きましたけど……」

ステラ『愛してるぞ、森夏』

森夏「だ、だから……その……」カアァァァ…

ステラ「まあその様な感じで男性と言うのは期待しているのです」

森夏「でも先輩が言い出さない限りは……」

ステラ「ですからそこで森夏様がさりげなく後押しをするのです」

森夏「さりげなく後押しって何をすれば良いんですか……」

ステラ『小鷹先輩、私とあのホテルで交尾してください』

森夏「どこがさりげなくですか!あと人の声で変な事言わないでください!!」

ステラ「ではベタですが疲れたので休みたいと言うのはいかがですか?お昼に食べたお弁当にあたったと言うパターンもありますが」

森夏「でもお腹もすいてるだろうし……」

ステラ「ご存知ないのですか?ラブホテルには無料のルームサービスが充実していますが」

森夏「そうなんですか?」

ステラ「クリスマスイブともなればプラスしてそれなりのメニューもあるかと」

ステラ「高いお金を払ってレストランへ行くなら、3000円+αで二人きりになれて美味しい物を食べてスケベした方がお得かと思いますが」

森夏「なるほど……ってスケベするってなんですか!!なんかおっさんくさいですよ」

ステラ「私の父はおっさんですので遺伝でしょうか?」

森夏「いや、皆父親はおっさんだけど……」

ステラ「と、そんな感じでなんとかホテルに入る事になったとしましょう」

森夏「大丈夫かなこの人……」

ステラ「しかし初めてのラブホテル、中は少々特殊な感じなので戸惑う事でしょう」

森夏「そうなんですか……」

ステラ「ラブホテルにおいてもたつく事はタブー、出来る限り人と顔を合わせたくありませんからね」

森夏「たしかに」

ステラ「お互いの気持ちが盛り上がりラブホテルに入ったものの、どうすれば良いか分からずもたつき挫折しそのまま退場……初々しいカップルにはよくある話です」

森夏「そうなんですか!?」

ステラ「はい(適当)」

森夏「でもそんなの経験しないとどうにも……」

ステラ「確かに一人で入るのは気が引けますね。かと言って男性と入る訳にはいきませんし」

森夏「やっぱりぶっつけ本番で……」

ステラ「しかし偶然にも私がいますし、女性同士なら探索しても問題無いかと」

森夏「でもデート前日に3000円の出費は……うーん」

ステラ「お金の事ならご安心下さい。私、それなりのお給料をいただいていますので」

森夏「でも付き合わせてお金まで払ってもらう訳には……」

ステラ「大丈夫です。身体で払っていただきますから」ボソッ

森夏「え?何か言いましたか?」

ステラ「そこは小鷹様なら、え?なんだって?……ですね」

森夏「そう!小鷹先輩って時々話を聞いてないって言うか……あれ?何の話だっけ?」

ステラ「では中に入りましょう。さあさあ」グイグイ

森夏「ちょ……まだ心の準備が……」

ステラ『なに言ってんだよ森夏。俺もう我慢できねえからさ……頼むよ、スケベしようぜ』

森夏「だ、だから!小鷹先輩の声で変な事言わないでください!!」

またかきます

ステラ「まず好きな部屋のボタンを押します。このホテルだと矢印で案内されますので指示に従って進んで下さい」

森夏「えっ……そんなあっさり進むんですか?」

ステラ「部屋に着いたら扉を開けて、はい到着です」

森夏「これなら別に予行練習しなくても良かったんじゃ……」

ステラ「ちなみに料金を支払わないと扉は開きません。ここの場合は自動精算機のようですね」

森夏「部屋ひろ……ベッドも大きいし、お風呂もおっきいですね!!」

ステラ「アメニティグッズも充実してますね。料理や飲み物はこちらのメニューからお選び下さい」

森夏「2人分の料理とウェルカムドリンクが無料……お菓子も備え付けられてるし3000円なら安いくらいかも……」

ステラ「スケベも出来ますからね」

森夏「……」

ステラ「では私はお風呂の準備をしてまいります」

10分後……

ステラ「さて、お風呂の準備が整った訳ですがどうしますか?」

森夏「どうって……」

ステラ「小鷹様と来られた場合、一緒に入るか別々に入るのかと言う事です」

森夏「そんなの……わ、分からないって言うか」

ステラ「では両方試してみましょう」

森夏「はい?」

ステラ「女同士恥ずかしがる事もありませんよ。さぁさぁ」スルスル

森夏「ちょ……な、なにいきなり脱いでるんですか!私は入りませんよ!!」

ステラ「そうですか……では失礼して」ガチャッ

森夏「まったく……」


ステラ『あーっ、やっぱでかい風呂は最高だな』

森夏「!!……ま、また小鷹先輩の声で」

ステラ『おーい、森夏も恥ずかしがってないで入ってこいよ』

森夏「だ、だれがそんな、あ……うぅ」

ステラ『まったくしょーがねーなぁ。この後もっと恥ずかしい事するんだぞ?大丈夫か?』

森夏「もっと恥ずかしい事って、な、なに言ってるんですか!」

ステラ『そりゃお前……俺だって口に出すのは恥ずかしいだろ……』

森夏「……」

ステラ『まぁ良いか。じゃあ俺が風呂から出るまでに心の準備しといてくれよ』

森夏「こ、心の準備!?」

ステラ『もう俺少しも我慢出来そうに無いからさ……』

森夏「…………っ」悶々

ガチャッ

ステラ「と言う感じで、一人悶々と妄想を膨らませながら待つのもエロいですね」

ステラ「ハァ……お風呂お先に失礼しました。森夏様もせっかくですしどうぞ」

森夏「そうね……せっかくだし……」

ガチャッ

森夏「本当におっきいわねぇ……うわっ、なんかエアベッドまであるし」

森夏「これってローションよね……」

ガチャッ

ステラ『悪い、待ってられなくて入って来ちまったぜ』

森夏「先輩……じゃなくてステラさん!なにしてるんですか!!」

ステラ『……悪い、待ってられ』

森夏「ステラさんはさっき入りましたよね」

ステラ「ご安心下さい。湯あたり等の心配は大丈夫ですので」

森夏「はぁ……」

ステラ「さぁ湯舟にゆっくりと浸かりましょう。疲れがとれますよ」

森夏「現在進行形で疲れが溜まってるんですけど」

ステラ「さて、お風呂上がりはバスローブを着る訳ですが……下着はいかが致しますか?」

森夏「そんなのつけるに決まってるじゃないですか」

ステラ「おや、森夏様は就寝時にも下着をつけていらっしゃるのですか?」

森夏「そうですけど?」

ステラ「しかしそれだと育たないと……ああ、これはこれは、すでに立派な物をお持ちで」

森夏「ステラさん、会う度にその台詞言いますよね」

ステラ「その大きさがあるなら育ちよりも形重視ですかそうですか」

森夏「なんか言葉に棘が……」

ステラ「ちなみに私、寝るときは全裸です」

森夏「そんなカミングアウトされてもどんな顔すれば良いんですか!」

ステラ「そういえばお風呂に入る前、ドリンクを頼んでおきました」

森夏「ちょうど喉が渇いてたのよね」ゴクゴク

ステラ「そんなに飲んで……少しは用心した方がよろしいかと」

森夏「へ……?あれ、なんだかフラフラ……」

ステラ「いま森夏様がお飲みになられたのは私のお酒です」

森夏「そんな……だってそっちのコップは飲みかけ……」

ステラ「まあこちらもお酒なんですけど」

森夏「そんな……ずるぃ……」

ステラ「これはいけないベッドで横になられた方がよろしいですね(棒)」

パタン…

森夏「身体が……熱い……」

ステラ「いますぐ介抱いたします」シュルシュル

森夏「な、なんでステラさんまで……裸に……」

ステラ「ご安心下さい。私、この道ではプロですから」

過激な表現が含まれますのでダイジェストでお送りします

森夏「わ、私、まだ処女で……」

ステラ「存じております。ですが私もプロ、処女膜には傷一つ付けずにやってのけましょう」

10分後

森夏「も、もう……ダメ、これ以上……ひっ、うぅっ」

ステラ「おやおや、普通は果てた直後に弄られるとくすぐったい物なのですが……まだ感じるとは森夏様は淫乱なのでしょうか」

森夏「ちがっ……そんなんじゃ……」

さらに5分後

森夏「こんな格好、無理……いやっ……!」

ステラ「正常位とバックでは当たる場所等も変わってきますので体験しておいたほうが良いかと」

さらにさらに10分後

森夏「はっ……うぅ、後ろから、お尻……見られるの恥ずかしい……」

ステラ『恥ずかしがってる森夏、最高に可愛いぜ』

森夏「先輩の声で、そんな事……言われたら……ッッ」

さらにさらにさらに10分後

森夏「無理、無理っ!もう立ってられない、足が……それ以上弄らないで……!」

ステラ「ではこれで終わりです……」

ステラ流究極奥義、立ちイかせスプリンry

1時間後

森夏「う、うーん……イタタ、頭痛い……」

ステラ「お目覚めですか森夏様。なにやらお酒を飲んでしまい眠っておられた様ですが」

森夏「眠って……?そう、そっか……寝てたんだ私」

ステラ「はい」

森夏「あいたっ……まだ頭痛いしフラフラする……ステラさん、そこのバスローブと帯とってもらえますか」

ステラ「かしこまりました」スッ

森夏「ありがとう♪この帯をこうして……」

ステラ「森夏様、どうして私に目隠しのような事を」

森夏「次はステラさんの帯をとって後ろで手を縛る♪」

ステラ「森夏様、私こういう趣味は」

森夏「確か3回だったわよね」

ステラ「おやおや、これはまいりましたね」

森夏「あと最後に……大量のお漏らしさせるまでやめないから覚悟しなさい!」

ステラ「お待ち下さい。さすがに私では森夏様の様な大量潮吹きは――」

森夏「うるさあぁぁぁぃ!!!!」

ステラ「あっ……♪」


この日、森夏は女性に対してスキルアップし、ステラは年下に弄ばれる喜びと言う新しい扉を開いた

さらりと終わり、次カプ>>360

短く短く刻む予定です

理科 瀬菜

瀬菜「理科先輩!理科先輩!!」

理科「どうしたんですか?瀬菜さん」

瀬菜「実は私、ずっと気になってたんですけど……」

理科「はい」

瀬菜「富樫先輩って高坂先輩と羽瀬川先輩のどっちとデキてるんでしょうか!?」

理科「!」

瀬菜「ちなみに私としては、高坂先輩には激しく犯され、羽瀬川先輩とはラブラブエッチだと思うんですけど」

理科「いえいえ、理科的には案外ベッドでは富樫君が積極的ではないかと……でもそれ以上にですね……」

瀬菜「言わずもがな……私も気付いてますよ。そう……」

理科「幸村くん!」

瀬菜「ゆっきー先輩!」

理科「やっぱりそうですよねぇ」←まだ幸村が女だと知らない

瀬菜「あんな格好して……何されても文句言えませんよね。グヘヘ」

理科「下半身をあらわにした男三人が幸村くんをひざまずける訳です」

瀬菜「そしてゆっきー先輩は目にうっすら涙を浮かべながら口を開き……」

理科「男達がしごくソレを見上げつつ、舌を出し!」

瀬菜「猛々しく荒々しいソレからぶちまけられる白い液体を口いっぱいに頬張り」

理科「一気に飲み干す!さらに次の発射に備え開いた口からは糸を垂らし」

瀬菜「軽く咳き込むのを気にも止めず二人目のソレを口に捩込まれる!」

理科「幸村君はおもわず目を見開いたものの、なれた様子で喉奥に注がれたソレを飲み干し三度口を開く」

瀬菜「最後の一人がなかなか発射出来ずにいるとゆっきー先輩自らソレを手に取り愛撫しはじめ……」

理科「おかずにもなれないと自分を恥じ、激しく愛撫しながら懇願する!」

理科・瀬菜「どうか卑しいわたくしの口内にご主人様のソレをぶちまけてくださいと!!」

瀬菜「その言葉とほぼ同時に放たれた三発目は喉を突く勢いで発射され」

理科「おもわずむせ返った幸村くんは口から出た精液を手で掬い上げ」

瀬菜「最後の一滴まで綺麗に口に含み飲み干したのでした……」

理科「そして!全てを終えた幸村くんに!!お、男達は!!」

瀬菜「これはご褒美だとゆっきー先輩のお尻に!!」

理科「猛々しい己自信を!!」

瀬菜「深く!激しく!!」

理科・瀬菜「ユニバァァァース!!」

勇太「頼むからそういう事は二人の時にやってくれ」

京介「桐乃のハマッてるのがホモゲーじゃなくて良かったぜ……」

小鷹「幸村、あんな馬鹿な話聞かなくて良いからな」

幸村「わ……わたくし、なんだかかんどういたしました……!」

次は>>364で!

勇太

六花「……太、……勇太!」

勇太「ううーん……重い……」

六花「勇太、起きて!」

勇太「起きてるよ……ってか今日は日曜日だろ?休みの日くらいゆっくりさせてくれ。あと人の上に乗るな」

六花「実はとある写真を入手したから見てもらいたい」ピラッ

勇太「写真?んー……ちょっと古い……あれ?なんで六花が写ってんだ?」

六花「それは私ではなくプリーステス」

勇太「ああ、十花さんか」

六花「おそらく年齢は今の私と同じくらい。あと体型も」

勇太「体型はお前の方が若干ムッチリして――」

六花「ゆ、勇太!そうじゃなくて、その……胸、とか!」

勇太「胸?……あー、確かに特別大きくは無いな」

六花「そう、つまりプリーステスは高二以降に大きくなったと言うこと」

勇太「へぇー……で?」

六花「だからつまり……わ、私にもまだ成長の可能性は残されている!」

勇太「へぇー……で?」

六花「ゆうた!」

勇太「な、なんだよ」

六花「……勇太は胸の大きな人間が好きだとある情報筋から聞いた」

勇太「どこの情報筋だよ!どこの!!」

十花「私だ」シュルシュル

勇太「なんで十花さんまでベランダから入って来るんですか……」

十花「最近はまた妙な趣味もあるようだがな」

勇太「な……なんの事ですか……」

十花「目隠し……拘束……あとは強制」

勇太「わあぁぁぁぁぁ!!」

十花「とんだドMだな」

六花「勇太は縛られたい体質……平気、邪王真眼の使い手ならそれくらいの性癖は受け止める事は可能」

勇太「性癖言うな!!」

十花「まぁそれ以上に胸が大好きらしいからな」

六花「やはり勇太はおっぱい魔人……」

勇太「おっぱい魔人言うな!!」

凸守「さっきから聞いていればDFMは下品な奴デスね!」シュルシュル

勇太「お前まで降りて来るのかよ……勘弁してくれ……」

凸守「ミョルニルハンマーの使い手、凸守早苗ただいま参上デス!!」シュタッ

勇太「頼むから参上ついでに退場してくれ」

凸守「貴様の様な変態はこの凸守がミョルニルハンマーで一網打尽にしてやるデス!!」ブンブン

勇太「ちょっ、危ない……うわっ!」

凸守「くらいやがれデ……あ、あれ?こらっ!絡まるなデス!!」グルングルン

バタンッ

勇太「いてて……お前なぁ……」

凸守「さっさと凸守から離れやがれデス!!」ジタバタ

勇太「お前が暴れるから髪が絡まったんだろうが!」

六花「ハッ……!勇太は縛られるのが好き!」

凸守「や、やはりそういうことデスか!離れるデス!!」

勇太「勝手に人を変態扱いするな!!」

十花「パイズリフェラ……この雑誌は新しいな」

勇太「十花さんもベッドの下を漁らないでください!!」

くみん「おーい、誰かたすけてー」ユラユラ

六花「今すぐ救助に向かう」タッ

ストン

くみん「六花ちゃんありがとう♪……お昼寝大会?」

勇太「違う――」

凸守「デス!!」

くみん「私もお昼寝させてもらおーっと♪」パタン

勇太「くみん先輩!人のベッドに……」

くみん「富樫君のベッド良い匂いがするねー」たゆん

勇太「…………」

十花「気をつけろ、こいつは大の巨乳好きだらな」

くみん「そうなのー?」

勇太「十花さん!!」

十花「真実だろ?」バイン

くみん「そっかぁ♪おっぱいが好きなんて富樫くんは赤ちゃんみたいだねー♪」

凸守「凸守は乳なんて大嫌いデス!!」

十花「好き嫌いは感心できんな」

くみん「そうだよ?好き嫌いしてちゃ大きくなれないよー?」

凸守「乳なんてでかくならなくて良いデス!!」

くみん「背も伸びないんだよ?」

凸守「そ、それは少し困るデスね……」

十花「ほら、好き嫌いするな」パフッ

くみん「凸ちゃんが大きくなりますようにー♪」パフッ

凸守「く、苦しいデス!人の顔を乳で挟むなデス!!」

勇太「人の目の前でなにやってんですか!!」

十花「なんだ?お前もしてほしいのか?」

くみん「富樫くんも大きくなりたいの?」

勇太「胸で挟まれても大きくなりませんよ!」

凸守「ん?なんだか足の辺りで何かが大きくなったデス」

勇太「なっ……」

この時、勇太は髪に絡まり凸守と密着。そして目の前数センチで巨乳に挟まれる凸守。まさに生き地獄……生き天国状態

六花「足の辺り?」

凸守「そうデス。右足の太もも辺りに……あっ、また動いたデス!」

六花「今から確認する。動かないで」

凸守「了解デス!と言っても動こうにも動けないのデスけど」

勇太「や、やめ……っ」

六花「確かに何やら膨らみが……一度掴んでみる」

勇太「だっ……!やめろー!!」グワッ

凸守「にゃわぁー!!」ブンッ

勇太「ハァ……ハァ……」

凸守「くっ……このミョルニル……えっと、ミョルニル拘束から逃れるとはさすがはDFM……!」

勇太「絡まってただけだろ!」

勇太(とにかく逃げないと……多勢に無勢すぎる)ダッ

六花「あっ、勇太が逃げた!」

凸守「追うデス!!」

勇太「くっそー!なんで土曜日の朝っぱらから……!」

樟葉「わっ……、お兄ちゃんどうかしたの?」

勇太「樟葉!た、助けてくれ!お前しか頼れる人間がいないんだ!」

樟葉「わ、私しかいないって……そんな急に……」

六花「南々西2mに目標発見!」

凸守「一斉に飛び掛かるデス!!」

十花「何を逃げることがある」

くみん「そうだよ富樫くん、逃げちゃダメだよー。ちゃんと私と六花ちゃんのお姉さんでぱふぱふしてあげるから」

勇太「く、樟葉!」

樟葉「私しかいないって言ってたのに……随分と女の人がいるんだね、お兄ちゃん」

勇太「樟葉……?」

樟葉「私が気付かない間に……いつの間に女の人を連れ込んだの?それにぱふぱふって何?」

勇太「違うんだよ!あれは向こうが勝手に入ってきて……」

凸守「乳は敵デス!乳など不用の産物デス!!」

樟葉「そうだよお兄ちゃん……女の人を胸で判断するなんて間違ってるよ」

勇太「な、なに言ってんだよ……そんなの分かっ」

凸守「乳も乳好きも撲滅してやるデス!!」

樟葉「凸ちゃん先輩の言う通り、私も反対!」

樟葉が敵にくわわった!

勇太「ちくしょー!」ダダダッ

凸守「ホシが逃げたデス!!」

六花「まって勇太、逮捕だー!」

くみん「富樫くん、ご家族も心配してるよー!」

樟葉「お兄ちゃん、観念して投降しなさい!」

勇太「妙な小芝居しなくて良いから!!」

凸守「くっ……さすがに本気で逃げる相手には追い付けないデスね……」

六花「我々は……主に、魔力で戦う、から……体力的なものは、あまり……」

くみん「私もー……もうなんだか疲れてお昼寝したいかも……」

樟葉「ええっ!?皆さん体力無さ過ぎですよ……」


勇太「はぁ、はぁ……誰か、助けを……」

バインッ!!

勇太「ってて……、すみません……」

星奈「なんだ、勇太じゃない。……ってかあんたぶつかってきといて自分が倒れるって足腰弱すぎでしょ」

勇太「すみません、ちょっと疲れてたもんで……(あと胸に大きな高反発クッションが……)」

星奈「で?そんなに慌てて何処へ行くのよ」

勇太「そうだ!た、助けてください!実は今追われてて……もう撒いたかもしれないけど――」

十花「私から逃げ切れたと思っていたのか?」

勇太「……ですよね」

星奈「あなたは確か……六花ちゃんのお姉さん!」

十花「気をつけろ、そいつは大の巨乳好きだ」

星奈「えっ、あんたそういう趣味あったの?……そういえばさっきも胸にぶつかってきたような」

勇太「あれは偶然です!!」

六花「や、やっと追いついた……」

くみん「もうへとへとだよぉ……あっ、星奈ちゃんやっほー」

星奈「随分と大勢に追われてるのね……」

十花「これがその証拠だ。そいつのベッドの下に隠してあった」

勇太「そ、そんな物持って来ないでください!俺の人生終わらせる気ですか!!」

十花「そら」ポイッ

勇太「ああっ!」

星奈「おっと……どれどれ」パシッ

勇太「あ、ああ……」

星奈「……ふーん。あんたこう言うのが好きなんだ。男ってよく分からないわね」

くみん「おおー、星奈ちゃん大人の反応だねぇ」

凸守「マスターなんてそれを見る度に顔を真っ赤にして頭から湯気を出しているデス」

六花「で、凸守!」

星奈「まぁ私はどうでも良いけど。こんな休みの日に走り回るのなんてやめたら?」

勇太「そ、そうですよね!」

樟葉「でもお兄ちゃんは私に嘘ついたからダメだよ!私だけって言ったのに……」

勇太「だからあれは――」

星奈「なになに!?樟葉ちゃんもそっち側なの!?」

樟葉「はい。星奈さんも一緒にお兄ちゃんを捕まえてください!」

星奈「うん♪樟葉ちゃんの頼みならなんだって聞いちゃうわ♪」

勇太「あ、あの……」

星奈「そういう訳だから。走り回るのは面倒だけど……樟葉ちゃんと朝のジョギングって言うなら話は別よ!」

勇太「ううぅ……だぁー!」ダッ

凸守「また逃げたデス!!」

六花「であえであえー!」

勇太「くっ……足が、それにどんなに逃げても……」

十花「もう足にきているのか?だらしの無い奴だ」

勇太(この人を振り切れない……こうなったら)

十花「さて、そろそろこの追いかけっこも終わりにしようか」

勇太「十花さん!」

十花「なんだ?命ごいか?」

勇太「十花さんって……かわいいですよね!」

十花「……なんだいきなり。馬鹿にしているのか」

勇太「髪は長くて綺麗で手入れが行き届いてるし、スタイル抜群で超美人!……でも実はかわいい人だなぁって」

十花「な、何を言って……」

勇太「ほら赤くなった。そういう所がかわいいと思うんです!本当に十花さんはかわいい人だなー……」

十花「か、かわいいとか……言うな……」カアァァァ…

ゆうたはよいしょした!こうかはばつぐんだ!

勇太(よし、いまのうちに……)タッ

勇太(とにかくまともな人間を探さないと……出来れば小鷹先輩あたりがベストだけど……)

幸村「これはこれは勇太殿、朝から走り込みで体力増強とは恐れ入ります」

勇太「幸村!な、なんか微妙なラインだな。助けを求めていいものか……」

幸村「なにやらお困りのご様子……この幸村、助太刀いたしましょう」

勇太「本当か!?相手は多勢だぞ?」

幸村「負け戦こそ戦の華。見事に散って見せましょう」

勇太「いや、散ってどうするんだよ……」

凸守「見つけたデス!!」

勇太「こうなったら仕方ない……今なら十花さんもいないし、幸村!行くぞ!」

星奈「幸村、なにやってんのよ。あんたもこっち来なさい」

幸村「はい。星奈の姐御」スタスタ

勇太「あっ、あれ?幸村……?」

幸村「申し訳ございませぬ勇太殿。姐御の命令とあらば逆らえませぬゆえ……せめて一太刀で」

勇太「っ!!」ダッ

凸守「また逃げたデス!!」

勇太(とにかくまともそうな人を……)

あやせ「富樫先輩?おはようございます」

勇太「あやせ!」

あやせ「そんなに慌ててどうかしたんですか?」

勇太(味方になれば凄い心強い……が、追われてる理由が理由なだけに)

あやせ『そんな破廉恥な人間だとは思いませんでした。死んでください』

勇太(とかなるのは目に見えてるし……って言うか、敵に回られたらイヤすぎる!!)

あやせ「?」

勇太「な、なんでもない!じゃあな!!」

あやせ「はい……??」


勇太(まともな人間、まともで心強い人!)

理科「これはこれは富樫くん、朝からどうし――」

勇太(まともな人間、まともな人……!)スルー

理科「あらあらあら、よくわかりませんが……理科、なんだか涙が出そうです」

凸守「おっ……変態女、お前も仲間に加われデス!」

理科「理科の事を必要としてくれているんですね!?喜んでお供しますよー!!……って言うか、若干邪悪な方々がいますね」

十花「富樫勇太、この私に舐めた真似を……!」

あやせ「こんな破廉恥な人間だったなんて……あの時捕まえておけば……!」

勇太(も、もうだめだ……よく考えたら知り合いにまともな人間なんて……)ヨロヨロ

夜空「ん?勇太ではないか……何をしている」

勇太「よ、夜空先輩!助けてください!」

夜空「断る」

勇太「即答……」

夜空「面倒事はごめんだからな」

勇太「はぁ……もう無理だ。諦めてここに骨を埋めよう」

夜空「……じゃあな」スタスタ


凸守「まったく、逃げ足が速いデスね!」

星奈「あっ、夜空!あんたこの辺りで勇太見なかった?」

夜空「勇太ならさっき向こうへ走って行くのを見たぞ」

星奈「そう。あんたもたまには役に立つじゃない!ありがと」

六花「総員突撃ー!」

全員「おー!」

六花「おおー……なんか快感」


夜空「……もう行ったぞ。今のうちにさっさとお前も行け」

勇太「ありがとうございます……でもどうして」

夜空「肉の態度がムカつく。あいつに味方するくらいならお前に味方したほうがマシだ」

勇太「そうですか……とにかくありがとうございました!」

夜空「れ、礼などいらん。さっさと行かないとまた奴らが来るぞ」

勇太「そうですね。でも少し休まないと動けそうに無いし……もうちょっとしたら行きます」

夜空「まぁ勝手にしろ。私はもう行くからな」

勇太「はい、本当にあり」

夜空「くどい」スタスタ


勇太「なんとか助かったけど……ちょっと動けそうにないな……」

勇太「足はガクガクするし、喉はカラカラだし……」

夜空「おい」

勇太「はい……って、あれ?夜空先輩?」

夜空「これでも飲んでさっさと行け。……助けてやったのに死なれては目覚めが悪いからな」ポイッ

勇太「おっと……あっ、スポーツドリンク。あの、お金――」

夜空「いらん」

勇太「でも……」

夜空「先輩がおごってやると言っているんだ。後輩は黙っておごられてろ」

勇太「それじゃあお言葉に甘えて、ありが…………いただきます!」

夜空「まぁせいぜい死なないようにな」スタスタ

勇太(夜空先輩って実はいい人なんだな……って言うかカッコイイ人だ)

夜空「やれやれ……無駄な出費だったか。しかし良いことをしたのだから良い事があるかもしれん」

夜空「そのための先行投資だと思えば――」

ドンッ

夜空「つつッ……貴様、どこに目をつけて……」

小鷹「すみません!……って、夜空か?悪い、立てるか?ほらつかまれ」スッ

夜空「小鷹?あ、ああ、すまん……いや、そうじゃなくて貴様が悪い!」

小鷹「だから悪かったって。昼飯何食おうか考えててさ」

夜空「今日は妹が一緒では無いのか?」

小鷹「小鳩なら桐乃の家だよ。だから久々に手抜きで外食しようかと思ってな」

夜空「そうか……」

小鷹「そうだ、良かったら今から一緒に飯食いに行かねーか?」

夜空「二人でか!?あっ、いや……だが今は手持ちが……」

小鷹「そんなの俺が出すから気にすんなって。ぶつかってしりもちつかせたお詫びだ」

夜空「しかし……」

小鷹「男がおごるって言ってるんだ、女は黙っておごられてくれ。カッコつかないだろ?」

夜空「そ、そうだな……先輩は後輩におごり、男は女におごるのが普通だな……」

小鷹「おう!じゃあ行こうぜ。何か食べたいものあるか?」

夜空(たまには良いこともしてみるものだな……)


その後、勇太は見事に捕まり一日中弄ばれました

ここまでで、またかきます

とある日の部室

京介「それでよー、言ってやったんだよ!俺じゃないって!」

幸村「そのような卑劣な行為をあにきがするなどありえませぬ」

京介「そうだろ!?さすがの俺も妹のパンツなんて盗まねーよ」

幸村「はい、あにきの様な男の中の男は妹のパンツなど盗むなどありえない事です」

京介「ハァ……でもさ、結局俺の部屋にあったんだよな」

幸村「何者かの陰謀としか思えません……」

京介「にしてもさ、幸村くらいだよ。俺の話しをまともに聞いてくれるのなんて」

幸村「さようでございますか?」

京介「どいつもこいつも口を開けばロリコンだのシスコンだの変態だの……嫌になるぜ」

幸村「老若男女問わずレイプする雄々しさに皆敬意を表してるのではないでしょうか……?」

京介「いや、老若男女って、老と男は……それにロリコンとかは褒め言葉じゃないからな……」

幸村「わたくしも将来はあにき達の様にすれ違うおなごを片っ端からレイプ出来るような立派な日本男児に――」

京介「いやいや、そんな事してないからな!どこ情報だよ!!」

幸村「へっくしゅっ……今日は随分と冷え込みますゆえ、すぐに温かい飲み物を用意いたします」

京介「あー、おう……あのさ、一応聞いてみるけど……俺の話しちゃんと聞いてたよな?」

幸村「はい。あにきの口から発っせられるありがたいお言葉は、一言一句聞き漏らさずこの胸に刻んでおります」

京介「そ、そっか、なら良いんだけど……ちなみに今日は何の話ししたっけ?」

幸村「あにき、お砂糖は2つでよろしいでしょうか?」

京介「ああ、2つで頼む……で、話した内容なんだけど」

幸村「はい。今日は冷え込みますゆえ温かい飲み物を用意いたしますと言いました」

京介(幸村って悪いやつじゃないんだけどポーッとしてんだよなぁ……)

京介「そう言えばさ、幸村ってなんでメイド服着てんだ?一応聞いとくけど幸村は男だよな?」

幸村「これは夜空の姐御が、真の男はry」

京介「へぇー……(夜空の奴遊んでやがんな)」

京介「でもさ、そうしてるとマジで女の子にしか見えないぜ?もしかして本当は女の子なんじゃないのか?なーんて……」

幸村「さすがあにき。冗談にもキレがあって勉強になります」

京介「だよな……こんなにかわいい子が女の子な訳ないよな……」

幸村「今日は家庭科の授業でクッキーを作りました。よろしければどうぞ」

京介「おー、手作りクッキーとかなんか嬉しいな!いただくぜ」モグモグ

幸村「いかがでしょうか……?」

京介「超うめー!涙が出るくらいうめーよ!もう一個いいか?」

幸村「はい、あにきがお気にめしたのならいくつでもどうぞ」

京介(見た目が可愛くて性格もちょっと変わってるけど良い、女の子らしくてお菓子も作れる……これで性別が男じゃなかったら完璧なんだけどな……)

京介「そういや今日は誰も来ないな」

幸村「さようですね」

京介「幸村はいつも部室にいるよな」

幸村「わたくしはあにき達の舎弟ですゆえ、誰よりも早く部室に来て雑用をかってでる所存です」

京介「それは有り難いんだけどさ、あんまり無理するなよ?」

幸村「とんでもございませぬ。皆様のお役に立てるだけで感激至極……これ以上の喜びはありませんので」

京介「まぁお前が良いなら別に良いんだけどさ……じゃあさ、何かしてもらいたい事とか無いのか?」

幸村「わたくしが……ですか?」

京介「おう、なんでも遠慮せずに言ってみろよ」

幸村「実は前々からあにきに一つだけお願いしたい事はあったのですが……」

京介「俺に出来る事ならなんでも言ってくれ!」

幸村「では……あにきの己自身を拝見させてはいただけませんでしょうか」

京介「俺自身?どういう事だ?」

幸村「あにきのその股に付いている、たくましいであろうそれなのですが……」

京介「股に……?」

京介「ちょ……え?それって……え?」

幸村「真の男はそこに硬くて大きな刀を持っていると聞きました」

京介「誰がっ……いや、いい。どうせ夜空のあほだろ……それよりもだ、なんでそんな物見たがるんだ!?」

幸村「以前、小鷹のあにきのそれを見た時、なにやらわたくしの胸が熱くなり血沸き肉踊ると言いましょうか……」

京介「ちょ、ちょいまち!小鷹のは見たのか!?」

幸村「はい。それはそれは立派な刀をお持ちでした……♪」

京介「どこで!!どうして!?」

幸村「夏に皆さんでプールへ行ったおりに……着替えの最中にチラッとですが拝見いたしました」

京介「一緒に着替えたのか!?あっ、いや……男同士なら当たり前か……。ってか俺参加してないよな、それ」

幸村「お誘いしようと思ったのですが、森夏殿とあやせ殿が猛反対されまして……」

京介「あいつら……」

幸村「最終的に夜空の姐御が別にいなくても良いと判断なされました」

京介「あいつ……!!」

幸村「しかしあにきの懐刀を拝見出来るとは……わたくしは幸せ者です」

京介「いやいやいや!まだ見せるなんて――」

幸村「気持ちが勝手に先走り、鼓動や呼吸が……あにき、早くこの中をお見せください」

京介「だぁーッ!しゃがみこんでマジマジと見るなよ!」

幸村「なにやら男らしい香りが……」クンッ

京介「か、嗅ぐなー!ってか、そんなに気になるなら自分のを見たらどうなんだ!?」

幸村「わたくしはまだ未熟ですゆえ、股に刀と呼べるような物はございませぬ」

京介(刀が無い?無い??小さいって事か?)

幸村「あにき……これは焦らしプレイと言うものですか……?」じーっ

京介「頼むからそこばっか至近距離でガン見しないでくれ!」

幸村「これは申し訳ありません……言葉をやり取りするときは目を見て話さねば……」じーっ

京介「た、頼むからその位置でしゃがんで上目遣いもやめてくれ……」

幸村「ややっ……なにやら刀が大きく主張を……」

京介「……」

幸村「あにき、ふれてみてもよろしいでしょうか……?」

京介「触れるってお前……」

幸村「本当ならば生で拝見してから匂いやさわり心地を確かめたいのですが」

京介「そのうち味見とかも言い出しそうだなこりゃ……」

幸村「あにきから許可をいただけるなら味見も是非」

京介「はあ!?」

幸村「何故かは分かりませぬが……あにきのこれを見ていると、そうしたい衝動にかられると言いましょうか……」

京介「……」

幸村「あにきの刀でわたくしをめちゃくちゃにしていただきたい気持ちになるのです」

京介「め、めちゃくちゃってなんだよ!」

幸村「理科殿の書物によると、これをお尻や口に入れたり……本当はやおい穴と言うのがあるらしいのですが」

京介「自分で言うのもなんだが、あいつはマジで俺以上の変態だな……」

幸村「なのであにきさえよろしければ……」

京介「……マ、マジで?」

幸村「口とお尻……どちらがよろしいですか……?」

京介(お、落ち着け俺!相手は男だぞ!!そう、ちょっと女より可愛いだけの……)

京介(それにそんな事してみろ!結果は見えてるだろ!!)

京介(俺がポロリした所で扉がガラリしてあやせ辺りがチラリして俺の顔面はベコリだ……下手したら警察にパクリかも……)

幸村「あーん……」

京介(なんか目つむって口開けてるし!!)

幸村「あっ……ぅ、ぅ……っ」

京介「な、なな、なにしてんだ!?スカートの中に手つっこんで……」

幸村「ほんの少しですが……わたくしの刀もここにっ……あにきのそれに触発されて、かたくなってまいりました……」

京介「は、はい!?」

幸村「あにき、もう我慢できません……あにきの猛々しい己自身を私の口へ……」

京介「あ……ああっ、ダ、ダメだ!やっぱこう言うのは」

ガラッ!

あやせ「こんにち……」

京介「そらみろ!ギリギリセーフだ!もし欲望に負けてポロリしてたらどうなってた事か――――」

ベコリ


あやせには、涙を浮かべた後輩に女装させてひざまづかせ、自慰を強要した挙げ句、
勃起したモノを顔の近くに近づけフェラをさせようとしている様にに見えたらしく
京介はベコリといかれ気を失いました。

つぎは>>402でお願いします

幸村×京介

幸村「どうぞ、紅茶のご用意ができました」

森夏「ありがとー、幸村君が入れてくれる紅茶っていつも美味しいのよね♪」

幸村「わたくし如きには勿体ないお言葉……あにきもどうぞ」

京介「あ、ああ、サンキュ――」

ガチャッ

あやせ「はい、どうぞ。獣のお兄さん♪」

京介「お、おう……」

あやせ「楠先輩はあまり近づいちゃダメですよ!まーた変な事されちゃいますから」

京介「だからあれは誤解だって!」

あやせ「檻にぶち込まれてないだけ有り難く思ってください」

京介「だから……幸村からも言ってやってくれよ」

幸村「あの日はわたくしが頼み込んであにきに迫っていただけで……」

あやせ「後輩にあんな事させて責任まで押し付けるなんて最低ですね。死ねば良いのに」

京介「ひっでぇ……」

森夏「だいたいどうして幸村君はメイド服なんて着てるの?」

夜空「私が着せたのだ。文句でもあるのか」

森夏「文句って言うか……女の子っぽい格好なんてさせてるから野獣に襲われるんじゃないですか?」

夜空「分かった。では貴様は退部だな」

森夏「なんでそうなるんですか!!」

夜空「部長は私だ。私の意見に付いてこない輩には退部してもらう」

森夏「なんて横暴な……」

あやせ「でも私も丹生谷先輩の意見に賛成です。これじゃあいつまた襲われるか……」

夜空「うーむ……確かにそんな事になれば部の存続に関わるな」

森夏「なんか私の時と反応が……」←小鷹に好意をもっているので夜空に敵意を剥き出しにされている

夜空「よし、では幸村は明日から執事服に着替えてもらおう」

幸村「かしこまりました」

夜空「ついでに京介用の拘束具も買ってくるか」

京介「勘弁してくれ」

あやせ「あっ、手錠なら私持ってます」

京介「勘弁してくれ!!」

京介「はぁー……まったく、ひどいめにあった……」

幸村「あにき、あにき……」

京介「ん?なんだ幸村か……あんま近づくなよ。あやせ達に見付かったらまた何言われるか……」

幸村「申し訳ありません……わたくしのせいであにきにご迷惑を……」

京介「気にすんなって。残念ながらこういうのは慣れてるんでな」

幸村「いえ、今回の事は全てわたくしの責任……かくなるうえは腹を切る覚悟も出来ております」

京介「切らなくて良いよ!」

幸村「わたくしは……わた…………、ぐすっ……」

京介「ちょ……泣くなよ!な?」

幸村「スンッ……申し訳ありません、ではわたくしはこれで……短い間でしたがありがとうございましたとお伝えください……」トボトボ

京介「あのなぁ…………ハァ……」

京介「待てよ」グッ

幸村「あにき……?」

京介「今からうち来い。今日は桐乃も仕事でいねーし(何か手めちゃくちゃ柔らかいな……)」

幸村「しかしわたくしにそのような資格は……」

京介「あるから。こんなんで腹切られたら目覚め悪すぎだろ」

幸村「ですが……」

京介「だったらこれは舎弟への命令だ。今すぐ一緒にうちへ来い!」

幸村「ご命令と言われるなら……」

京介「よし、じゃあ行くぞ」グイッ

幸村「あっ……あにきの手、すごく硬くて逞しいです……」

京介「普通だろこんなの」

幸村「それを普通と言ってしまうなんて……感服いたしました」

京介「着いたぞー……って言うか、その格好(メイド)のままはまずかったな……」

幸村「いちおうカバンの中に制服が入っておりますが……あにきがどうしてもと言うのであればココで……」

京介「いや、そんな事したら余計ややこしい事になりそうだし」

幸村「わたくしがもっとたくましい体でしたらすぐにでも服を脱ぎ捨て着替えますものを……なさけのうございます」

京介「逞しい体でメイド服とか嫌過ぎるな……まぁとにかく入れよ」

幸村「ではお言葉に甘えてお邪魔いたします」

ガチャッ

京介「ただいまー」

佳乃「おかえりなさ…………」

京介「なんだよ変な顔して。こっちは学――」

佳乃「お父さん!お父さん大変!京介が――」

京介「あー……そりゃそうか。この格好みりゃ女だと勘違いするわな」

幸村「何かそそうをしてしまいましたでしょうか……?」

京介「いーや、幸村が俺の彼女だと勘違いしたんじゃないか?」

幸村「わたくしの様な若輩者があにきの……もったいのうございます」

佳乃「京介、お父さんが呼んでるからリビングに来なさい」

京介「いや、おふくろ。違うんだって」

佳乃「良いから来なさい!」

京介「な、なんだよ……でかい声だして。分かったよ、行けば良いんだろ。行けば」

ガチャッ

京介「なんだよ親父」

幸村「こちらがあにきの御父上様ですか……なんと言う風格……」

大介「京介。俺も男だ、お前の気持ちは分からんでもない」

京介「……なにが?」

大介「だかな、国で定められた法律だけはしっかりと守らねばならん」

京介「?」

大介「お前はまだ未成年だろ。学校内でパートナーを見つけるなら文句は言わん」

大介「だが警察官として、一人の父親としてだ。そういう店を利用している息子を見過ごす訳にはいかんだろ」

京介「店……?」

佳乃「どこでそんな店知ったのかは知らないけど、母さん許さないからね。デリヘルなんて……」

京介「…………ハアァァァ!?」

大介「見たところ君もまだ未成年だろう。表向きはどうなのかは知らんが関心は出来んな」

京介「な、なに勘違いしてんだよ!!こいつは幸村!俺の後輩だ!!」

幸村「わたくし、兄貴のお世話をさせていただいております。楠幸村と申します」

佳乃「こんな可愛い後輩があんたについて来る訳ないでしょ!メイドを服従させたいだなんて……どうしてそんな性癖に……」

京介「いやいや、少しは息子を信じろよ!」

佳乃「どこの世界にメイド服を後輩に着せる先輩がいるの!」

京介「うちにいるんだよ!!桐乃だって部室でなんども会ってるから知ってるぞ!!」

佳乃「桐乃も?」

大介「母さん、桐乃に電話しなさい」

京介「俺の家族……ひでぇ……」

桐乃『もしもーし。どうかしたの?』

佳乃「ねえ桐乃、一つ聞きたいんだけど」

昨日は寝落ちでした。最後の「か」は桐乃のカ行です
書き込みが携帯なのでカ行に京介、桐乃、樟葉、小鷹、小鳩、(黒猫、くみん、ケイト)が固まっててたまに誤字があるのです。多分

魔法か何かで小鷹を小鳩の虜にしたい。あんちゃん大好きな小鳩ちゃんに「本当にあんちゃんはうちがおらんとダメなんじゃから」とか言ってもらいたい

桐乃『もしもーし。どうかしたの?』

佳乃「ねえ桐乃、一つ聞きたいんだけど」

桐乃『どしたの?』

佳乃「あんたのやってる部活に、幸村って名前の子はいるの?」

桐乃『ゆっきー先輩?いるけどそれがどうかしたの?』

佳乃「その子って――」

ピッ…

京介「どうだったよ」

佳乃「確かにメイド服を着た先輩がいるらしいわ……」

京介「だろ?」

佳乃「でも!それにしたってこんなに可愛い女の子があんたにホイホイついて来る訳ないでしょ!!」

京介「ひっでぇ!」

佳乃「京介、お母さん心配してるのよ。あんた、まさかこの子の弱みでも握って……」

京介「えっ……ちょ、この雰囲気はマジで笑えないんだけど……」

大介「今ならまだ示談で済むかもしれん。自首しろ」

京介「だから人の話を聞いてくれ!!幸村はこう見えても男なんだよ!男!!」

佳乃「京介、嘘つくならもう少しマシな嘘をつきなさい。こんな可愛い子が女の子な訳ないじゃない」

大介「俺はお前の事を信用している。だからもうこれ以上罪を重ねるんじゃない」

京介「ちょっ……二人とも言ってる事おかしくねーか!?」

ピンポーン

京介「だ、誰かきたみたいだな!俺出てくる!!」ダッ

佳乃「こら!待ちなさい!!」

ガチャッ

京介「はい!」

小鳩「あっ、京介!」

京介「なんだ小鳩か。どうしたんだ?桐乃なら留守だけど」

小鳩「ほんまに!?」

京介「ああ」

小鳩「やったぁ♪あのな、うち忘れ物を取りに来たんじゃ!」

京介「そっか。こっちは今立て込んでてさ……悪いけど一人で探してくれるか?」

小鳩「うん♪かまへんよ」タッ

小鳩「おじゃましまーす……」

佳乃「あら小鳩ちゃん、どうしたの?」

小鳩「あの……忘れ物とりに………あれ?なんで男女がおるんじゃ?」

幸村「これはこれはあにきの妹君……おつとめご苦労様です」

佳乃「おとこおんな?」

小鳩「うむ、こやつは男なのに女の格好をしている変なやつなのだ」

幸村「これも真の男を目指すため……どのような格好をしていても男気がry」

小鳩「あっ、こんな事しとる場合じゃなか!あいつが帰って来る前にはよ忘れ物見つけて帰らんと!」ダダダッ


京介「これで信じてくれただろ?」

佳乃「京介……あんたまさか小鳩ちゃんにまで嘘をつかせてるんじゃ」

京介「どんだけ信用無いんだよ!!少しくらい息子を信用してくれ!」

大介「そうだぞ母さん」

京介「親父!」

大介「あの小鳩ちゃんが嘘をつく訳がないだろ」

京介「親父……」

佳乃「はぁ……分かったわよ。あんたを信じるわ」

京介「なんか仕方なしって感じだな……」

小鳩「京介、忘れ物見つけたから帰るー」ダダダッ

京介「そんなに慌てて帰らなくても……よっぽど桐乃に怯えてんだな……」

大介「外はもう暗い。俺が送って行こう」

佳乃「でももうお酒飲んじゃったでしょ?」

大介「かまわん。歩いて送っていくからな」

京介「親父……」

小鳩「でもまだそんなに暗くなっちょらんし、一人で帰れるばい」

大介「そういえばクリスマスとか言うのがあったな。よし、クリスマスプレゼントを買ってやろう」

小鳩「ほんまに!?あんな、うち新しいクロネクのな!えっと、えーっと……」

大介「そんなに慌てなくても良い。だがあんまり沢山はダメだぞ。歳の数だけにしなさい」

小鳩「うち14じゃから……14個もええの!?」

大介「ああ、14個までだからな」

京介「親父、あんたは間違いなく俺の親父だよ」

佳乃「気をつけていってらっしゃい」

大介「キッズランドまで頼む」

運転手「はいかしこまりました」

小鳩「あんな、あんな!最初にアイスクリーム食べてもええ?チョコのやつ!」

大介「あんまり冷たいものを食べたら腹をこわすぞ?」

小鳩「大丈夫やもん!ほら、お腹はこんなにあったかいとよ?」グッ

大介「…………」フニ

ブロロロロ……

京介「親父が俺を信用しなかった理由が分かったよ……俺もあんな顔してたんだろうな」

佳乃「さてと、母さんも買い物行ってくるわね」

京介「俺と幸村を二人にして良いのかよ?さっきまであんなに疑ってたのに」

佳乃「信じるって言ったでしょ。疑って悪かったわよ」

京介「おふくろ!」

佳乃「さっき電話したらあやせちゃんも麻奈実ちゃんも桐乃と同じ事言ってたし」

京介「おふくろ……」

京介「ここが俺の部屋だ。散らかってるけど入ってくれ」

幸村「ここがあにきの……スンスンッ、なにやら男の匂いがいたします」

京介「変な事いうなよ!!なんか飲み物持ってくるから適当に座っててくれ」

幸村「そのような事はわたくしが」

京介「良いよ。ここは俺んちなんだからお前はゆっくりしてろ」

幸村「ではお言葉に甘えて……」

京介「じゃあちょっと待っててくれ」

ガチャッ


京介「……で、一体何をしているんだ?」

幸村「健全たる男子はベッドの下に書物を隠し持っていると理科殿が」

京介「あのバカ……」

幸村「しかし書物は無く、代わりにこんな箱がいくつか……」

『幼妻は妹』『好き好き大好きお兄ちゃん2』

幸村「あにきは妹君がお好きなのですか?」

京介「い、いや、これはあれだ!桐乃が忘れていって……だな、そんな、妹が好きとかじゃなくて、ち……ちょっと年下が好きなだけだよ!」

幸村「年下……ですか。ならばわたくしも……」

京介「言っとくが、好きなのは年下の女の子だからな!」

幸村「ではわたくしはやはり不要な存在……やはり腹をきるしか……」

京介「なんでお前はそう極端なんだよ!」

幸村「ですが最後に、あにきのそれを見なければ死んでも死に切れませぬ」

京介「まだ言ってるのかよ……」

幸村「もちろんただで見せてもらおう等とは思っておりません……恥ずかしながら、わたくしから先にお見せいたします」

京介「いいよそんなの!!」

幸村「では失礼いたします」スルスル…

京介「おいいぃぃ!!ってか、なんで下着まで女っぽいんだよ!」

幸村「真の男は女性用下着を身につけていても男気が溢れ出ると」

京介「夜空だろ!」

幸村「では……その、とても恥ずかしいのですが……どうぞ見てください……」スススッ…

京介「そんなゆっくりスカートをたくし上げるなよ!な、なんかエロいだろ!」

幸村「しかし、スカートはこうやってたくしあげ、裾を口でくわえる物だと理科殿が……はむっ」

京介「そんな事、ありえ……る…………わけ……」

幸村「あ、あにき……そのように凝視されては……わたくし、なんだか身体が熱く……っ」

京介「…………あ、あれ?」

京介「ちょ、ちょっと待て……え?ええ?」

幸村「はうぅ……」

京介「な、なんで無いんだよ……?いや、え?こんな感じだっけ……?いやいや、え?」

幸村「わたくしのはここをひろげて……この上のほうに小さいものが……」クイッ

京介「これが……小宇宙(コスモ)なのか……」

幸村「こうして触れていると……、少し大きく……ッ」

京介「…………」←京介は混乱している!

幸村「あぅっ……あ、あにきに見られてるせいでしょうか……普段よりも硬く……っ」ビクンッ

京介「な……ハッ!!ちょっ、おいいぃぃ!!おまっ……それは、え!?女!?」

幸村「わたくしが?……フフッ、あいかわらずあにきの冗談は突拍子もありませぬ」

京介(お、女だったのか……?そりゃそうだ、こんな可愛い子が男な訳ねーじゃねーか!しかも……)

幸村「ハァ、ハァッ……あにき……なにやらわたくし、少し気持ち良くなって……」

京介(美少女が目の前で自慰とか童貞の俺にはレベル高すぎんだろ!!)

幸村「さぁ、次はあにきがお見せください……」

京介「いや、まずいだろコレ」

幸村「では失礼して……」ジーッ

京介「ちょっ、勝手にチャックを……」

幸村「ついにあにきのものが……!」

京介(まずい……拒否するつもりが抵抗出来ない!これが……これが童貞の呪い……!)

ビンッ!!

幸村「はわわ……こ、これがあにきの……なんと雄々しく猛々しい……」

京介「ああ……もうなるようになれ……」

幸村「このようにそびえ立つとは……それにこの匂い……」スンスン

京介「ううっ……」

幸村「やはり何やら胸が高鳴ります……」

京介(美少女がひざまづいて股間の匂いを嗅ぐとか……どんだけ高度なプレイだよ……やっぱ童貞にはレベル高すぎんだろ……)

幸村「あにき、ふれてもよろしいでしょうか……?」

京介「いやいや!それはさすがに……暴発しかねん」

幸村「それはせーえきが出ると言う事でしょうか?」

京介「えっ、あ……まぁその、はい……」

幸村「ならばご安心ください。わたくし、一度せーえきを浴びてみたいと思っておりましたから」

京介「どんな願望だよ!!」

幸村「理科殿の本を見ていると、猛々しいそれから飛び出したせーえきを浴びた男は、それはそれは嬉しそうな顔を……」

京介「それは特殊な漫画の中だけだ」

幸村「ですが……わたくしも今まさにそうなりたいと願っておりますゆえ……」

京介「はあ……?」

幸村「あにきのせーえきでわたくしをどろどろにしてはいただけませんか……?」

京介「……」

幸村「ですがこの場合……えい」

京介「うわっ」ドサッ

幸村「あにきの猛々しいそれを……わたくしのやおい穴に……」

京介「やおい穴!?」

幸村「実はわたくし、あにきの様に立派なものはありませぬが、代わりにやおい穴があるのです」

京介「それってまさか……」

幸村「この小さな突起とお尻の間に……ここがやおい穴かと……」

京介(それ完全に……)

幸村「書物によると興奮した男子はやおい穴が濡れ、それを受け入れる準備をするとか……」

京介「また理科の仕業か……」

幸村「わたくし……今すごく濡れているのであにきを受け入れる準備は万端のようです……もうこの様な感じで……」

京介「擬音をつけるならクパァ……だな。……じゃなくて!」

幸村「んっ……あ、あにきのものと、わたくしの小さなものが擦れるだけで……また受け入れる準備が……」

京介「お、おい、さすがにこれはマズイって!幸村、立て!腰を落とすな!!これは舎弟への命令だ!!」

幸村「命令……ですか……。ならば仕方ありませぬ……」スッ

京介「ホッ……」

床「滑るカーペット準備OK!」

床「カーペットの上に足を滑らす様な丸い何か設置OK!!」

床「位置OK!……ファイヤー!!」

ズルッ

幸村「あっ……」

ズブッ

京介「ああっ!?」

京介「な、なんだこれ……ぬるぬるしてて熱くて……」

幸村「ひっ……ぐ、うぅ……い、いた……ぃ、やおい穴が、焼けるように……」

京介「ハッ!ちょ……血!?血が!!」

幸村「情け……のう、ございます……。あにきを、受け入れる器も無い……とは……」

京介「とりあえずゆっくり腰を上げろ。ゆっくりだぞ」

幸村「ふ……うぅ……」

床「ファイヤー!!」

ズルッ!ズブッ

幸村「ぁっ……!う、ああぁっ……!」

京介「ちょっ……!」

幸村「もう……もう動けませぬ……」ペタン

京介「お、おい!ちょっ……こうなったら俺が下からゆっくり持ち上げて……」グッ

幸村「いたぃ……あにき、いたいです……中が、なかが……こすれて……」

京介「へ、変な事言うなよ!」

幸村「でも……あにきは気持ち良さそうなお顔を……」

京介「……」

幸村「でしたらご遠慮なさらずに……どうぞわたくしのやおい穴にせーえきをぶちまけてください……」ググッ…

京介「ほ、本当に出るから!抜いて、抜いてくれ!!」

京介「そ、そうだ、俺本当は口に出したいんだよ!」

幸村「口に……そういえばそのような描写もあった気が……」

京介「そうだ、俺は幸村の顔を押さえ付けて無理矢理精液を飲ませたいような鬼畜野郎だったんだよ!」

幸村「あにきがわたくしにむりやり……なんだかゾクゾクいたします……」

京介「だ、だろ?だからさ、早く抜いてくれ」

幸村「わかりました……では……ぁっ、うぅ……」ズズッ

京介「た、助かった……」

幸村「あにき……早くわたくしの口にそれをぶち込んでください」

京介「ぶち込むって……その前に血とか大丈夫なのか?」

幸村「はい、今はあまり感覚がありませぬので」

幸村「あーん……」

京介「……え?」

幸村「いまからあにきがわたくしの頭を押さえ付け、むりやり喉の奥までそれをねじりこむお約束ですから……あーん……」

京介「そこまで鬼畜な事言ってないだろ!?」

幸村「あーん……」

京介「って言うか、もうギリギリだから……すぐ暴発するからな」

幸村「あにきの熱いせーえきをわたくしの口にそそいでください……」

京介「ああー!もう、なるようになれ!童貞がこんな所で立ち止まれるか!!」ズブッ

幸村「んっ……んんっ!あっ、んぐぅ……ぅ、んっ……」

京介「でる……っ」

幸村「んんっ!!んっ……ごほっ、んっ……ごほっ、ごほっ……ん、……ごくっ、ごくっ……」

ガチャッ

佳乃「京介、お菓子とジュース買って……」

幸村「ごほっ!ごほっ!!あ、あにき……申し訳ありません……全部飲み干す事は出来ませんでした……」

京介「あ、ああ……ああ…………」

佳乃「京介、あんた……」

京介(死んだ。なにもかも終わりだ)

佳乃「可愛いからって男の子に女装させてそんな事…………そんなに、悪くないわねコレ」

バタンッ

京介「え?」


翌日、amazonから桐乃宛てにエロゲーが届き、それと同時に母さん当てにも薄い本が数冊届いた

親父は親父で小鳩が来る度におもちゃ屋へ出向き、俺は特に浮いた存在にならずに済んでいる

京介「いやー、マジでこんな家に産まれて最高だな!」

クリスマスイブになにやってんだよ!

またかきます

出かける前に次カプを>>441
短く刻む予定です

京介×あやせ

>>329後……

あやせ「ハァ……、ハァッ……」タッタッ

あやせ「ハァ……さ、さわられちゃった……」←触らせた

あやせ「お兄さんに、私の胸……」

あやせ「…………」

あやせ「ほ、本当に破廉恥で変態でロリコンでどうしようもないお兄さんなんだから……!」

あやせ「でも、今日は楽しかったし……明日はどんなクリスマスになるのかな……♪」

あやせさんの脳内を覗いてみると

付き合う→手を繋ぐ→キスをする→いかがわしい事をする→結婚(ただし不意打ちなどのキスは除く)

今回、あやせは京介に胸を触られる(触らせる)いかがわしい事をしたので
あやせの中ではすでに二人は恋人以上の関係になっており
恋人=クリスマスを共に過ごすのは当然=約束は無くとも明日も京介とデートするのは当然と言う

そんなめちゃくちゃな解釈が行われていた

一方その頃、家路に着いた京介

京介「ぐえっ!!や、やめ……!」

桐乃「なんで頼んどいたゲーム買ってこなかったの……よ!」バシッ

京介「いてっ!だ、だからあやせに捕まっちまって……!」

桐乃「知ってるわよ!だったら撒いてでも買ってきなさいっての!!」

京介「無茶言うなよ!」

桐乃「もういい。こうなったら今から行って来てもらうから」

京介「……はぁ!?もう店開いてねーだろ!」

桐乃「だったらシャッターこじ開けてでも持ってこい!!バカッ!!」

京介「くっそー……こうなったら最後の手段……」ポチポチ

桐乃「なっ……!あんたこんな時に携帯――」

京介「ああ!もしもし!!小鳩か!?」

桐乃「!」ピクッ

京介(今だ……!トイレへ)ダッ

ガチャン

桐乃「こら!出てこい!!」ドンドン

小鳩「もしもし。どうしたんじゃ?」

京介「実は色々あって桐乃の奴がめちゃくちゃ怒っちまってさ……」

小鳩「へー……」

京介「悪いんだけどさ、ちょっと桐乃に電話してやってくれないかな……?」

小鳩「ぃやっ!」

京介「そこをなんとか!そうだ、もし話を聞いてくれたら今度クロネクのグッズ1つ買ってやるから!」

小鳩「……電話かけて話せばいいと?」

京介「ああ、頼む!」

小鳩「わかった……約束じゃからね!」

京介「まかせとけって!」

ガチャッ

桐乃「フンッ、やっと死ぬ準備が出来たみたいね」

京介「その前に、俺からクリスマスプレゼントがあるんだよ!それからでも良いだろ!?」

桐乃「そんな事言ってもダ……ん?電話?この着信音って、こ、こ、小鳩ちゃん!?」

京介「それがクリスマスプレゼントだよ。お前にはどんな宝石よりも嬉しいプレゼントだろ」

桐乃「フ、フンッ!とりあえず今日の所は許しといてあげるわ!……もしもーし♪小鳩ちゃんですかー?」

京介「はぁ……助かった……」

京介「なんかドッと疲れたな……寝るか……」

~♪♪

京介「ん……電話……?はいもしもし」

『あ……寝てたかしら?明日のクリスマスの事なのだけど』

京介「ああ、黒猫か」

黒猫「まさか約束を忘れた訳じゃ無いでしょうね」

京介「覚えてる。ってか、そんなに物忘れが激しくねーよ」

黒猫「明日の9時45分、駅前に集合」

京介「さっきメールでも送ってきてぢろ?確か最初にゲーセン行ってボーリングして飯食ってなんちゃらタワーのぼるんだっけ?」

黒猫「わかっているなら良いのよ。それじゃあまた明日、現場で会いましょう。良い?9時45分だから」ピッ

京介「どんだけ用心深いやつなんだよ……」

京介「さて、今度こそ明日に備えて――」

~♪♪

京介「またかよ!!」

京介「もしもし!明日の事なら分かってるから!!」

あやせ「えっ……そ、それなら良いんですけど……」

京介「あ、あれ?あやせか?すまん、いきなり大声出して」

あやせ「いえ、少しびっくりしましたけど大丈夫です。こっちこそいきなり電話してすみません」

京介「な、なんだよ、お前がそんな感じだと調子狂うな……」

あやせ「私はただ、一応今日のお礼を言おうかと……お金も使わせちゃいましたし」

京介「良いよ。そんなの当たり前だろ(男が女にご馳走するのは)」

あやせ「そ、そうですか……ですよね!でも次は私も出しますから!」

京介「だから気にすんなって」

あやせ「それじゃあまた明日……おやすみなさい」

京介「おお、また明日な。おやすみ(明日も電話かかってくんのかな?)」ピッ

京介「今度こそ寝るぞ、今度こそ……」

ブ

京介「今度は誰だよ!!」

麻奈実「わっ、びっくりした……コールなる前に電話に出ちゃうなんて凄いねー」

京介「なんだ麻奈実かよ。何か用か?」

麻奈実「そうなの!大変な事になっちゃって……京ちゃん明日暇だったりしない……かな?」

京介「悪い。明日はちょっと出かける用があるんだよ」

麻奈実「そっか……クリスマスだもんね」

京介「で?どうしたんだよ?」

麻奈実「ううん、な、なんでも無いから気にしないで!」

京介「なんでも無くないから電話してきたんだろ?何遠慮してんだよ。早く言え」

麻奈実「うーん……実はね、明日クリスマスフェアする予定だったんだけど……」

京介「おー、ハロウィンの時も評判良かったらしいもんな」

麻奈実「でね、下ごしらえは終わってるんだけど……その、私以外皆インフルエンザで寝込んじゃって」

京介「……で、手伝ってくれと」

麻奈実「うん……」

京介「あー……やっぱ聞くんじゃ無かったな」

麻奈実「ご、ごめんね!でも私一人でもなんとかなるから大丈夫だよ!」

京介「ばーか、こんなの聞いたら行くしか無いだろ。何時に行けば良いんだ?」

麻奈実「でも京ちゃん予定が……」

京介「予定は田村屋の手伝いに変更だ。ほら、気が変わる前に時間言え」

麻奈実「あっ、時間は開店前だから朝9時で!」

京介「分かった。じゃあ朝9時から行くから」

麻奈実「でも本当に良いの……?」

京介「気にすんなって、大した用じゃ無かったし」

麻奈実「ありがとう、京ちゃん」

京介「おう、じゃあまた明日な」ピッ


京介「さてと!」

京介「……死ぬほど謝るか」

~♪

京介「おわっ!言ってるそばから電話が……」

京介「もしもし……?」

黒猫「私よ。何度も電話してごめんなさい」

京介「あ、ああ、実は俺も今電話しようと思ってた所なんだよ」

黒猫「あなたも明日の予定を?」

京介「その予定なんだけどさ……」

かくかくしかじか……

黒猫「……ちょっと気持ちの整理をさせてちょうだい」

京介「わかってくれる……かな、黒猫さん……」

黒猫「そうね……私が計画した全てが台なしになった事は分かったわ」

京介「マジですまん!!」

黒猫「はぁ……そんな理由じゃ怒るに怒れないじゃない……」

京介「この埋め合わせは絶対するから!年末か正月にでも!」

黒猫「そう……じゃあ期待せずに待っているわ」

京介「お、おう……」

黒猫「それじゃ、さようなら」

京介「じゃあ明日9時集合らしいから8時30分くらいに迎えに行くな」

黒猫「……はあ?」

京介「え?明日の予定が田村屋の手伝いになったって言っただろ?」

黒猫「ええ、それは聞いたわ」

京介「じゃあ明日の8時30分くらいに」

黒猫「まさかとは思うけど、一応聞いておくわ……」

京介「よし、なんでも聞いてくれ!」

黒猫「もしかしてその手伝いとやらに私も参加させるつもりなの……?」

京介「ああ、人手は多い方がいいだろ?」

黒猫「……」

京介「黒猫?」

黒猫「どうして私がクリスマスに和菓子屋で働かなくてはいけないのよ」

京介「だってお前、超料理上手だしさ、頼むよ!黒猫がいれば百人力なんだ!」

黒猫「べ、別に普通よ」

京介「いーや、美味い!お前の作る弁当とか世界一美味いから!!」

黒猫「わ、分かったからもうやめてちょうだい!明日の8時30分ね……はぁ、用意しておくわ」

京介「さすが黒猫!あいしてるぜ!」

黒猫「あなたはまた軽々しくそんな事を……」

京介「じゃあまた明日な!」ピッ


京介「なんか今日はよくまた明日な!って言う日だな」

京介「よし、じゃあ明日に備えて今度こそ寝るか……って、これも何度目だよ。で、この後電話が――」

~♪

京介「やっぱりな」


京介「もしもーし」

あやせ「お兄さん、楽しみなのはわかりますけど早く寝てください。明日に響きますよ」

京介「早く寝ろって電話かけられてたら寝てても起きちまうだろ」

あやせ「あの……明日の行き先とか決まりましたか?ちょっと気になって眠れなくて……」

京介「なんであやせが気になって眠れないんだよ?」

あやせ「いいからつべこべ言わず答えてください!」

京介「わ、分かった分かった!明日は朝から田村屋だけど」

あやせ「田村屋?……田村屋って何屋なんですか?」

京介「和菓子屋だよ。お前も知ってるだろ?」

あやせ「ああ……お姉さんの。でもどうして和菓子屋へ?」

京介「なんか麻奈実以外がインフルエンザで寝込んじまったらしくてさ、手伝いに行くんだよ」

あやせ「はい!?えっ……ど、どうしてそんな事黙ってたんですか!?」

京介「どうしてって……聞かれなかったから?」

あやせ「私はどうなるんですか!?」

京介「どうなるんですかって言われてもなぁ……手伝ってくれるのか?」

あやせ「手伝う……?」

京介「ああ。黒猫にも頼んであるんだけど」

あやせ「あの泥棒猫……!」

京介「もしもし?」

あやせ「わかりました。私も参加します」

京介「そうか。手伝いが増えれば麻奈実も喜ぶよ」

あやせ「別に私はお姉さんを喜ばすために行く訳じゃ……」

京介「じゃあ明日の朝9時に田村屋集合な」

あやせ「朝9時ですね。わかりました」

で、翌朝

あやせ「おそいおそいおそいおそい……」

麻奈実「あれ?あやせちゃん?」

あやせ「あっ、お姉さんおはようございます」

麻奈実「どうしたの?こんな朝早くに……」

あやせ「手伝いに来てくれとお兄さんに頼まれたんですけど……」

麻奈実「ええーっ!知らなかったよー……(京ちゃんと二人きりだと思ってた……)」

京介「おっ、もう二人とも準備万端か」

黒猫「仕方ないから手伝いに来てあげたわよ」

京介「よく言うぜ。一晩中和菓子について調べてたくせに」

黒猫「……う、うるさいわね」

あやせ「」

あやせ「お兄さん!これはどう言うことですか!!説明してください!!」

京介「説明なら昨日しただろ?」

あやせ「そうじゃなくて!どうして私は現地集合でそっちは一緒に来ているんですか!!」

京介「迎えに行ったからだけど?」

あやせ「だ・か・ら!!どうしてそっちは迎えに行って、私は放置なんですか!!」

京介「仕方ないだろ?黒猫は店の場所知らなかったし……それにお前の家は逆方向……」

黒猫「フフッ」←勝ち誇った顔

あやせ「~ッッ!!」

京介「なあ麻奈実、俺達はなにすれば良いんだ?」

麻奈実「う、うん、じゃあ皆、中に入ってね(はぁ……二人きりの予定が四人に……手伝ってくれるのは嬉しいけど……)」

京介「よっしゃー!がんばるぜ!!」

またかきます

あやせ「……」

京介「へー、上手いもんだな」

黒猫「こ、これくらい出来て普通よ」

あやせ「…………」

麻奈実「うん♪これなら全然問題無くお客さんにだせるよー♪むしろいつもより綺麗かも……」

京介「そんなこと言ってっと親父さん達に怒られんぞ」

黒猫「そうよ。お世辞は良いから早く持って行ってちょうだい」

麻奈実「はーい。じゃあよろしくねー♪」

あやせ「………………」

麻奈実「あやせちゃん、お待たせー」

あやせ「お・ね・え・さ・ん!!」

麻奈実「は、はい!……?」

あやせ「どうしてあの二人が厨房で私はレジなんですか!!」

麻奈実「うーん、私は商品を運んだり全体的な事を見て回らないとだし……」

あやせ「だったらあの小さいのにレジをやらせても良いじゃないですか!!」

黒猫「」ピクッ

麻奈実「わわっ……あやせちゃん、お客さんくるよ!お客さん!」

あやせ「いらっしゃいませー♪」←営業スマイル

少し前

麻奈実「それでは今からやってもらう事を説明します」

京介「おお、なんか先生っぽいな。口調だけ」

麻奈実「現場監督、及び雑用は私がするとして……手伝ってもらうのはレジ1人、和菓子を作る厨房に2人かな」

黒猫「一応勉強はしてきたつもりだけど……素人が作った和菓子を店に並べて大丈夫なのかしら」

あやせ「確かに……」

麻奈実「それなら大丈夫。もう下ごしらえはしてあるから♪」

麻奈実「例えば大福ならこの餡を包んで……はい♪」トンッ

京介「おおー、さすがは和菓子屋の娘」

麻奈実「えへへ……♪こっちのは食玩を乗せて、クリスマスの札をさしたら出来上がりね」

黒猫「これくらいならなんとかなりそうね」

あやせ「では厨房は私とお兄さんが。レジは黒猫さんにお願いしましょう♪」

黒猫「何を言っているのかしら?このうすらとんかちは」

あやせ「あなたみたいな泥棒猫をお兄さんと一緒にしたら何をしでかすか分かりませんからね!」

京介「喧嘩すんなよ……そんなに厨房が良いならレジは俺がやるからよ」

あやせ「お兄さんは黙っててください!!」
黒猫「あなたは黙っててちょうだい!!」

京介「ええー……」

麻奈実「えっと……じゃあ一度作ってみて上手だった二人が厨房ってのはどうかな?」

あやせ「のぞむところです」

黒猫「目にもの見せてくれるわ」

京介(適当に作って厨房は二人に譲るか……)

麻奈実「あっ、京ちゃんの実力は分かってるから二人の勝負ね♪私と京ちゃんは審査員!」

あやせ「公平な判定をお願いします」

黒猫「あら、あなたは賄賂でも渡さなくても大丈夫なの?」

あやせ「むかつく……!!」

京介「俺がレジで良かったのに……麻奈実、お前は本当に余計な事を……」

麻奈実「作ってもらうのは和菓子の上方、いちご大福です!」

麻奈実「そこのお餅で白餡といちごを包めば完成だからねー」

京介「大丈夫か?あれ結構難しいぞ?」

麻奈実「ではスタート♪」

1分後……

黒猫「出来たわ」キラキラ

あやせ「出来ました」ドヨーン

京介「お、おう……」

麻奈実「これはもう……」

麻奈実「……って感じだったし仕方ないかなぁー」

あやせ「た、確かに見た目はほんの少し劣ってはいましたけど……味は同じだったじゃないですか!」

麻奈実「うん、材料はまったく同じだったからね」

あやせ「くっ……あ、いらっしゃいませー♪」ニコニコ

麻奈実「それに接客能力はあやせちゃんの方が抜群に高いからねー……黒猫さんはそういうの苦手そうだし」

あやせ「ま、まぁ……お姉さんがそういうなら……」

京介「そーだよ。あやせは見た目が超かわいいんだから店のマスコットガールにもちょうど良いしな」

麻奈実「あっ、京ちゃん……またそんな」

京介「お前がなかなか取りに来ないから運んで来てやったんだろ。ほら」

あやせ「か、か……かわいいとか言われたからレジ続ける訳じゃないですから!私はお姉さんに頼まれたから、仕方なく……」

京介「え?ああ、うん。じゃあ戻るわ」

あやせ(……うまくのせられた気がする)


京介「ただいまー。さて、どんどん作るか」

黒猫「そうね。さっさと作ってあのかわいいレジの子まで運んであげれば?」

京介「なに言ってんだよ。商品運んだり並べたりは麻奈実の仕事だろ?」

黒猫「ふんっ」

京介「なんだよいったい……あっ、はなに粉ついてるぞ。なんかほっぺたにご飯粒付けてるくらいベタだな」

黒猫「うるさいわね……」ゴシゴシ

京介「あっ……あーあ、白い手でこすってどうすんだよ」

黒猫「もういいわ。どうせ私は接客とは関係の無い厨房なのだから」

京介「なに怒ってんだよ」

黒猫「べつに怒ってなどいないわよ」

京介「ほら、じっとしてろ」サッサッ

黒猫「よ、余計な事しないでちょうだい!」

京介「せっかくのかわいい顔がだいなしになっちまうだろ。……よし」

黒猫「べつに私は……か、かわいくなんて……ないわよ」

京介「そうか?少なくとも俺にはかわいく見えるけどな」

黒猫「……」

麻奈実(京ちゃん……悪気は無いんだろうけど、女性絡みで死んじゃいそうな生き方してるなぁ……)

数時間後……

あやせ「お姉さん、いちご大福がきれちゃったんですけど」

麻奈実「あっ……ごめんね、いまちょっと手が離せなくて…………えっと、贈り物でしたね」

一色「はい!一色よりくみん先輩へ!でお願いします!」

あやせ「仕方ない……他にお客さんはいないし私が取りに行きます」

麻奈実「うん、ありがとー」


あやせ「すみません、いちご大福を……」

京介「おーい、またついてるぞ?これで何度目だよ」

黒猫「つべこべ言わずに取ってちょうだい。これはあなたの仕事でしょ?」

京介「へいへい。お姫様には逆らえねーよな」サッサッ

あやせ「な……な、何をやっているんですか!!」

黒猫「あら、のぞき見とは良い趣味ね」

あやせ「この……っ」

京介「お、落ち着け、な?」

あやせ「お姉さん!もう限界です!!この破廉恥な二人は引き離して配置換えを要求します!!」

麻奈実「ちょっと待って、今お客さんの接客を」

あやせ「そんないがぐりにはドラ焼きでも持たせとけばいいんです!!」

一色「いがぐり!?」

黒猫「…………」

あやせ「…………」

京介「ありがとうございましたー」

一色「いがぐり……」

麻奈実「あ、あの、さっきはすみません……えっと、す、素敵な頭ですね!かわいくて素敵です!」

一色「……」ポッ


黒猫「まあ薄々こうなるんじゃ無いかと思っていたけどね」

あやせ「なんで私がこんな泥棒猫と……」

黒猫「つべこべ言わずに手を動かしなさい」

あやせ「えらそうに……!」

黒猫「あら、私は年齢も厨房での職歴も長いんだから偉くて当然でしょ?」

あやせ「いちいち勘に触る……つるぺたの癖に……っ」

黒猫「い、今なんて言ったのかしら?胸のサイズは関係無いでしょ」

あやせ「ん?あら?もしかして気になさってたんですか?その幼児体型を♪」

黒猫「くっ……あなた、呪い殺されたいようね……!」

黒猫「…………」

あやせ「…………」

黒猫「あなたのそれ……何のつもりなの?」

あやせ「いちご大福に決まってるじゃないですか」

黒猫「……さすがにそれを同じ値段で売るのは良心が痛むわね」

あやせ「どういう意味ですか!」

黒猫「それにしても向こうは何をしているのかしら?なかなか商品を取りに来ないけれど」

あやせ「接客が忙しいんじゃないですか?持って行ってあげてくださいよ。先輩」

黒猫「そうね、じゃあそっちの重い方はあなたにお願いするわ」


客「いやー、本当に夫婦にしか見えないよ」

麻奈実「そ、そんな、夫婦って……」

客「いやいやお似合いだ!兄ちゃん、麻奈実ちゃんと一緒になって店を継いじまいなよ」

京介「あはは、考えておきますよ」

麻奈実「考えるの!?」

客「じゃあわしはこれで」

京介「あの客、しゃべるだけしゃべって何も買わずに行っちまったな」

麻奈実「わ、私たち、ふ……夫婦に見えるのかな?」

京介「うーん……少なくともあの客にはそう見えてたんじゃねーか?」

麻奈実「そ、そっか、でも本当にそうなれたら――」

あやせ「配置換えをお願いします!!」
黒猫「配置換えを要求するわ!!」


客「言われた通り言っといたよ。それより大丈夫なのかい?体は」

爺「なーに、うちの跡取りと孫のためじゃ、インフルエンザなんぞでへばってられるかい!」

閉店後……

京介「いやー、働いた働いた」

黒猫「まあ……いい社会勉強になったわね」

あやせ「結局私はレジばっかりだったし……」

麻奈実「あっ、これお父さんが皆に少ないけど気持ち程度のお給料って」

京介「良いよそんなの」

黒猫「そうよ。お給料ならこんなにたくさん和菓子を頂いたわ」

あやせ「私はいただきます」

京介「お、おい」

あやせ「こういうのは受け取っておかないと逆に失礼ですよ」

京介「そういうもんなのか……?」

麻奈実「うん。帰されても逆に困っちゃうんじゃないかな」

京介「じゃあ……」

黒猫「有り難く頂いておくわ」

麻奈実「みんな、今日は本当にありがとう。すっごく助かったよ」

黒猫「本当に少ないわね」ガサガサ

あやせ「ちょっと!そういう事は思っても口に出しちゃダメでしょ!」

京介「ってかお前ら、貰っていきなり中身を確かめるなよ!」

麻奈実「……」

黒猫「でも……妹達にクリスマスプレゼントを買うには十分ね。和菓子も頂いたし……ありがとう、あの子達も喜ぶわ」

京介「へー……日向ちゃんと珠希ちゃんにプレゼント買ってやるのか。口は悪いけど本当に超良いお姉さんだな」ナデナデ

黒猫「なっ……」

あやせ「わ、私も、このお金で弟にプレゼントを買います!」

京介「え?あやせって一人っ子じゃなかったのか?」

あやせ「いたんです!!」

京介「そ、そっか……」

あやせ「……わ、私も超良いお姉さんですよね」

京介「おう」

あやせ「何か、忘れてませんか」ズイッ

京介「え?頭……?こ、こうか?」ナデナデ

あやせ「わかれば良いんです、わかれば……」うっとり

麻奈実「わ、わたしも!弟にプレゼント――」

京介「わかったよ!」ナデナデ

麻奈実「えへへ……これ良いね……♪」

黒猫「ま、まぁ……また手伝ってあげても良いって気にはなるわね」

あやせ「それまでに和菓子作りの練習をしないと……」

京介「そんじゃ、俺もクリスマスプレゼント買って帰るか」

一同「!!」

麻奈実「あ、京ちゃんも妹に……桐乃ちゃんに買って帰るのかな?」

黒猫「あなたがするとただのシスコンに思えるから不思議ね」

あやせ「シスコンでロリコンですから」

京介「勝手に決めんなよ!桐乃へのプレゼントじゃねーよ」

麻奈実「じゃあお母さん?」

京介「ちがう」

黒猫「お父さんかしら」

京介「ちがう」

あやせ「自分へのですか?」

京介「ちがう!ってか、なんで家族限定みたいになってんだよ!!」

麻奈実「じゃあ家族じゃないの?」

京介「そうだよ」

黒猫「ま、まさか相手は女なんて事は無いわよね」

京介「いや、普通に女の子だけど?」

あやせ「誰ですか!」直球

京介「え?あー……それは……だ、誰でも良いだろ」

麻奈実(ここでは言えないって事は……)

黒猫(この中の誰かに渡す可能性が……)

あやせ(誰が貰っても恨みっこ無しですからね……)

一同「……」コクッ

あやせ「では私は帰ります」

黒猫「私も帰るわ」

麻奈実「みんな気をつけてねー」

京介「?」


こうして三人は期待に胸を膨らませ家路につき、
京介は帰りに小鳩と約束したクロネクグッズを買って帰ったのでした。

さあ大掃除の時間だ

>>1の書いているスレを追っていくうちに、
自分にもラノベが書けるんじゃないかという気がしてきた。

まず、主人公は、中学時代に黒歴史を持ち(いわゆる中二病)、くすんだ金髪をしてる耳の遠い高校生で、
人生相談されるほどの仲の妹がいるけど、その妹もまた現役の中二病で、実はブラコン。

過去の黒歴史を誰も知らない遠くの高校へ進学して、物語の初めは入学式からスタート
そこから様様な種類の美少女と出会っていく

>>485
俺の妹が中二病で友達が少ないって、なんか当然のタイトルや

次キャラは>>487でおながいします

京介あやせ

ここにきての京介ラッシュが

バイト終了後の帰路……

あやせ「…………」

あやせ「まだ夜には早いし……」

あやせ「どうせお兄さんは私にプレゼントを買うわけなんだから、あれよね、あの……」

あやせ「そう!わざわざ家まで来てもらうのも悪いし一緒にプレゼントを買いに行けば良いんだわ!」

あやせ「そうと決まれば早速引き換えして――」

黒猫「!!」

バッタリ

あやせ「な、なにをしているんですか!」

黒猫「それはこちらの台詞よ。私はただ、プレゼントを持ってきて貰うのも悪いから……」

あやせ「ご心配なく。お兄さんは私へのプレゼントを買いに行ったんですから!」

黒猫「うるさい女ね……だったら後を付けてどちらの家へ向かうか見てれば良いわ」

あやせ「そうですね。幸にもあなたと私の家は真逆ですから」

黒猫「あの人が曲がった方向の私は二人で、無様なあなたは一人で帰る事になるんでしょうけどね」

あやせ「期待しているプレゼントも貰えず一人で帰ることになると思いますけど、気をつけて帰ってくださいね。お一人で♪」

数十分後……

あやせ「出てきましたよ!結構大きな箱ですね……」

黒猫「あのサイズは……ああ、あれかしら。調度欲しかったのよね」

あやせ「いいえ!それが何か知りませんけど、あれは私に……そう!バッグか何かです」

黒猫「馬鹿な事言ってないで追うわよ」

あやせ「なっ……!」

コソコソ…

黒猫「いよいよあなたともお別れね」

あやせ「ええ、お兄さんはあそこを右に曲がって私と帰るんでお別れですね」

黒猫(左……左……)

あやせ(右!右!!)

京介「結構おもてーなー」テクテク

黒猫「左、ひだ……」

あやせ「ま、まっすぐ……?」

さらに数分後

あやせ「どこかの家に着いたみたいですね……」

黒猫「ちょっと!押さないでちょうだい」

あやせ「あっ!誰か出てきましたよ!」


京介「よう、こんな時間に悪いな」

小鷹「そりゃ別に良いけど。どうしたんだ?」

小鳩「クックックッ、今日は客人が多い日なのだ」


あやせ「どうやら羽瀬川先輩の家だったみたいですね」

黒猫「まったく……寄り道なんてしてないでさっさと私の家へ来なさいな」

あやせ「本当に。寄り道なんてしてないで私の家へ来れば良いのに」


京介「小鳩、メリークリスマス。この前は電話で助けてくれてサンキューな」

小鳩「クリスマスプレゼント?もしかしてこの前約束したクロネクグッズ!?」

京介「おう、約束だからな」

小鳩「やったぁー♪」


あやせ「な、なんだかプレゼント渡しちゃいましたけど……」

黒猫「ちょっと黙ってちょうだい。めまいが……」フラッ

小鷹「買ってくれるのは有り難いんだけどなぁ……あんまり買い与え過ぎるのはやめてくれよ?」

小鳩「おおーっ!これはもっとらんやつじゃ!」

小鷹「なんかお前の家に行く度におもちゃやらなんやら買ってもらってるみたいだけどさ……癖になったら大変だし――」

京介「あっ、すまん。それはうちの親父だ……」

勇太「小鷹さん、そろそろ帰……あれ?京介さんどうしたんですか?」

京介「俺は小鳩にクリスマスプレゼント持ってきたんだけど……お前こそどうしたんだ?」

勇太「俺も似たようなもんですよ」

小鷹「今日は小鳩が樟葉とクリスマス会する予定だったんだけど、樟葉が風邪ひいちゃったらしくてな」

勇太「プレゼント交換だけはクリスマスのうちにしたいって言われて、樟葉の変わりに持ってきてたんです」

小鳩「クックックッ、クリスマスのプレゼントはクリスマスに交換するのが決まりなのだ」

勇太「交換もしたし、樟葉が心配なんでそろそろ帰ります」

小鷹「おだいじにって伝えといてくれ」

小鳩「クックックッ、プレゼントの運搬は頼んだぞ」

京介「じゃあ一緒に帰るか」

勇太「はい」

京介「ってな感じで和菓子作りをしてたんだよ」

勇太「それは大変でしたねー……ん?うわっ!!」

京介「なんだ!?って、黒猫とあやせか……?」

黒猫「……」放心状態

あやせ「……」放心状態

京介「おーい、あやせー!黒猫ー!」

黒猫「……ハッ!」

京介「こんな所で何してんだ?」

黒猫「こ、これは、マラソン大会の練習で……たまたま!この女とはたまたまそこで会ったのよ!ね?」

あやせ「……へ?あっ、はい」

京介「練習すんのは良いけどもう暗いし帰った方が良いぞ」

黒猫「そうね、そうするわ……」

京介「なんなら送って行くか?」

あやせ「是非!!」

京介「んじゃ帰りは」

あやせ(あっ……しまった……お兄さんの家は真逆だから、帰り道も……)

京介「勇太もこっちだったよな?」

勇太「はい」

京介「じゃあ俺はあやせ送って行くから先に黒猫と行っててくれ」

黒猫「なっ……」

あやせ「私と帰ってくれるんですか……?」

京介「来るときは黒猫と来てお前怒ってたからな。……帰りまで黒猫と帰ったら殺されそうだし」

あやせ(やった……!)

京介「しっかし今日は疲れたなー」

あやせ「あ、あのっ、プレゼントって……」

京介「ああ、小鳩にな。お前らに言ったらまたロリコンだのなんだの言われるから黙ってたんだよ」

あやせ「それはその、す……好きだからあげたんですか!?」

京介「そりゃ嫌いじゃないけど……あれは約束、助けてくれたお礼だからな」

あやせ「助けですか?」

京介「ほら、前にあやせとあった時。桐乃のゲーム買わずに遊んだだろ?」

あやせ「ああ……」

京介「あれで酷い目にあってるとき、小鳩に電話で助けてもらったんだよ。そのお返しだな」

あやせ「じゃあ特別な感情とかは無いんですね?」

京介「小鳩に手なんか出したら小鷹がおっかなそうだからな」

あやせ「……」ホッ

あやせ「でもそれは桐乃を怒らせたお兄さんが悪いです」

京介「桐乃に頼まれてた買い物させず、遊びに連れ出したお前にも責任はあるだろ!」

あやせ「いかがわしい事に釣られた癖に……」ボソッ

京介「うぐ……」

あやせ「……お兄さん、また私にいかがわしい事したいですか?」

京介「な、なんだってー!?い、いかがわしいって、どこまry」

あやせ「前と同じで服の上から胸を触るくらいなら……」

京介「あ、あれってやっぱ胸の感触だったのか!!」

あやせ「ど、どうします?さわりますか?さわりませんか?」

京介「さわります!」

あやせ「……じゃあ約束してください。私以外の女の人に手をださないって」

京介「手をださない?」

あやせ「そうですね……来年まで私とだけ仲良くしてくれたらご褒美をあげます」

京介「それって触らせてくれるって事か!?」

あやせ「うぅっ……あと、そういう下品な話も禁止です!」

京介「でもよー……御褒美が何なのか分からないとモチベーションがなぁ」

あやせ「そうですか?分からない方がモチベーション上がりませんか?」

京介「え?」

あやせ「お兄さんが私だけを好きでいてくれたら……すーっごいご褒美あげるんですよ?」

京介「な、なんかエロいな……」

あやせ「じゃあ約束ですからね♪羽瀬川さんとの約束は守ったんですから、私との約束も守ってくださいよ?」

京介「よし、わかった!」

あやせ「約束破ったら殺しますからね?」

京介「お前こそ、ご褒美くれなかったら無理矢理チューするからな!覚悟しておけ!ラブリーマイエンジェルあやせたん!」

あやせ「そ、その呼び方も禁止です!!」

一方その頃……

勇太「…………」

黒猫「…………」

勇太(まいったな……俺、五更さんと話した事ほとんど無いんだった……)

勇太(でもこのまま無言なんて気まずいし……)

勇太「えっと……そうだ、メリークリスマス!」

黒猫「……え?ごめんなさい、ボーッとしていて。なんて言ったのかしら?」

勇太「えっと、メリークリスマスって……あはは」

黒猫「そうね、メリークリスマス富樫先輩」

勇太「…………」

黒猫「…………」

勇太(うわああああ!気まずい気まずい気まずい!!……でも五更さんって六花と似たような服を着てるけど)

勇太(どっかで見たことあるんだよな……確か中学の時に……)

黒猫(くっ……あの女と二人きりにしてしまうなんて……っ)

勇太(あっ、思い出した)

勇太「夜魔の女王、クイーン・オブ・ナイトメアか……」ボソッ

黒猫「!!」ガタッ

黒猫「あ、あなた、今なんて言ったのかしら?」

勇太「えっ?あ……その口調と格好さ、マスケラのクイーン・オブ・ナイトメアの衣装だよね……?」

黒猫「そ、そうよ。よく分かったわね」

勇太「よく出来てるね。そういうのって結構高いんじゃないの?」

黒猫「たいした事ないわ。自分で作っているのだから」

勇太「自作!?そりゃ凄いな……」

黒猫「……あ、あなたも好きなの?マスケラ」

勇太「ああ……中学の頃にちょっとね。懐かしいな……ルシファーが好きだったんだけどさ」

黒猫「……」コクコク

勇太「コホンッ……ようやく会えたな、クイーン・オブ・ナイトメアよ!ってな感じで声真似とかもしてさ」

黒猫「な……!か、完璧だわ……」

勇太「実は中学の頃、中二病でさ……自分をダークフレイムマスターとか言ってたんだよ」

黒猫「ダークフレイムマスター……詳しく聞かせてちょうだい!」

勇太「えっと……」

黒猫「……」ワクテカ

勇太(気は進まないけど……まあ無言で歩くよりマシか……)

勇太「コホンッ……闇の炎に抱かれて消えろ!……とか、力あるものよ、我を恐れよ。力なきものよ、我を求めよ!とか……」

黒猫「ルルーシュまで完璧に……あなた一体何者なの……?」

勇太「今更何を問う、夜魔の女王よ。俺はルシファー、そしてお前はクイーン・オブ・ナイトメア……それ以上でもそれ以下でも無いだろう」

勇太(なにやってんだ俺……)

黒猫「……富樫先輩、私はあなたの本質を見誤っていたようね」

勇太「あはは……」

黒猫「素晴らしいわ……」

勇太「ええ!?」

黒猫「今度ルシファーの衣装を用意したら着てくれるかしら?」

勇太「えっと……まぁ、はい」

黒猫「フフッ……久々に腕がなるわね」

勇太「五更さん、本当にマスケラが好きなんだね」

黒猫「黒猫……この世界ではそう名乗っているわ。あなたが富樫勇太と名乗る様にね。あと、あなたは先輩なのだから呼び捨てで良いわ」

勇太「そっか、じゃあ黒猫って呼ぶよ。よろしくな、黒猫」

黒猫「ええ、よろしく。DFM」

勇太「その呼び方はちょっと……」

黒猫「あら、ルシファーの方が良かったかしら?」

黒猫「あっ……ちょっと寄り道をしても良いかしら」

勇太「ああ、別にかまわないけど」

黒猫「少し待っててちょうだい」タッ



黒猫「ごめんなさい、待たせてしまって」

勇太「クリスマスプレゼント?」

黒猫「ええ、妹達にね」

勇太「妹がいるんだ。うちにも2人いるけど……樟葉とは時々部室で会うよね」

黒猫「うちも2人いるわ。下はまだ1年生だけど」

勇太「夢葉は来年1年生だから一つ違いか……俺と黒猫みたいな感じだな」

黒猫「日向が5年生であなたの妹が中学1年生だから……」

勇太「中学が同じなら、俺が2年の時に黒猫が1年、黒猫が3年の時に樟葉が1年、樟葉が3年の時に日向ちゃんが1年……」

黒猫「で、珠希が2年の時に夢葉ちゃんが1年生ね」

勇太「あはは、こりゃ長い付き合いになるかもな」

黒猫「そうね……私もそうなれば嬉しいわ。これからもよろしく、富樫先輩」

勇太「うん、よろしくな。……おっと、早く帰らないと」

黒猫「何か用事でもあるのかしら?」

勇太「実は樟葉のやつが風邪ひいちゃってさ、夕飯作ってやらないと」

黒猫「妹想いなのね……さっきは待たせてごめんなさい。急ぎましょ」

翌日……

京介「冬休み中にこんなに集まっちまうなんてみんな暇なんだなー」

あやせ「私はお兄さんが約束を破らないか監視しに来ただけです」

勇太「念のため休ませてますけど、熱は昨日のうちに下がったし樟葉も明日からは来ますよ」

桐乃「樟葉ちゃーん!お見舞いしたいしたいしたいしたい!!」

小鳩「あんたなんか来たら余計熱が上がってしまうわ!」

桐乃「小鳩ちゃんのヤキモチキター!!」

小鳩「そんなもん妬いてへんわ!ばかたれー!!」

凸守「ですから、ここは38になるデスよ」

六花「うぅ……頭が割れる……っ、まさかこの数字に封印術が!」

凸守「なんと!!」

勇太「良いから宿題をしろ」

ガチャッ

黒猫「あら、今日はまた随分と賑やかね」

あやせ「フッフッフッ、五更さん!どうやら昨日の勝負は私の勝ちのようで――」

黒猫「そう。わかったからどいてちょうだい」

あやせ「えっ?」

黒猫「おはよう、DFM」

勇太「はぁ……おはよう黒猫」

六花「まさか勇太の招待を知っているなんて……!」

凸守「貴様は何者デスか!!」

森夏「ちょっとあんたたち!喧嘩ならよそでやりなさいよ!」

数分後……

六花「邪王真眼の使い手、小鳥遊六花!」

凸守「ミョルニルハンマーの使い手、凸守早苗!」

黒猫「夜……夜魔の女王、クイーン・オブ・ナイトメア」

小鳩「クックックッ、吸血鬼の真祖、レイシス・ヴィ・フェリシティ・煌」

勇太「……」

六花「勇太!」

勇太「わーかったよ!えっと……全てを焼き尽くす黒き炎、ダークフレイムマスター(棒)」

一同「5人揃って、ゴレンジャー!!」

桐乃「…………」

あやせ「…………」

勇太「……なんでだよ!!」

小鷹「自分でつっこんだな」

京介「黒猫もなんか妙な仲間が出来たみたいだな」

やったね!お友達が増えたよ!
次は>>551で!

ほげえええ!!>>514でおなしゃす

勇太 黒猫

諸君、私は日向ちゃんが好きだ
諸君、私は日向ちゃんが大好きだ

いたずらな笑顔が好きだ
年上をからかう態度が好きだ
少しませている所が好きだ
妹思いな所が好きだ
面倒見が良い所が好きだ
姉の為に行動する所が好きだ
姉に叱られている所が好きだ
人懐っこい所が好きだ
小さく結んだ髪が好きだ

平原で 街道で
塹壕で 草原で
凍土で 砂漠で
海上で 空中で
泥中で 湿原で

この地上のありとあらゆる場所において五更日向ちゃんが大好きだ

黒猫「先輩、ちょっと良いかしら?」

勇太「ん?」

黒猫「今日の放課後うちに寄って貰いたいのだけど……」

勇太「俺が?黒猫の家にか?」

黒猫「ええ。この前ルシファーのコスを作る約束をしたでしょ?寸法を計りたいのよ」

勇太「あっ……あれ本気だったのか……」

黒猫「当然でしょ」

勇太「でもさ、材料代とか結構かかるだろ?お金が勿体ないし……」

黒猫「別にあなたからお金を取ったりしないわよ。そのかわり何枚か撮影には付き合って貰うけども」

勇太「撮影って……まぁ約束は約束だしな。わかった、帰りにお邪魔するよ」

黒猫「では放課後に校門で待っているわ」

勇太「はいよ。了解」

放課後

黒猫「ごめんなさい、掃除が長引いちゃって」

勇太「気にしなくて良いよ、そんなに待ってないし。窓からいきなり来られるより少しくらい待つ方が全然マシだ」

黒猫「?」

勇太「確か途中までは同じ方向だったよな?」

黒猫「ええ……そ、その前に一つ言っておきたいのだけど……」

勇太「なんだ?」

黒猫「うちの家はその……古くてあまり綺麗とは言えないから……」

勇太「なんだ、そんな事か。安心しろ、うちの家もボロボロだよ。不法侵入し放題だし」

黒猫「そう……じゃあ行きましょうか」

勇太「そういや黒猫の家も妹が二人いるんだよな」

黒猫「下の子はまだ少し人見知りするかもしれないけど、上の子はうるさいから覚悟することね」

勇太「あっ、ちょうど良いや。ちょっと待っててくれるか」

黒猫「?」

五更家

黒猫「さっきも言った通り綺麗な家では無いけど遠慮せずに入ってちょうだい」

勇太「じゃあ遠慮なく、おじゃましまーす」

珠希「おかえりなさいです、姉さま」

日向「ルリ姉おかえりー……え?ええ!?」

勇太「こ、こんにちわ」

日向「ル、ルリ姉が高坂くん以外の男を連れ込んでる!!」

珠希「つれこんでる?」

黒猫「ひ、人聞きの悪いことを言わないでちょうだい」

勇太「あっ、これ一日遅いけど……はい、クリスマスプレゼント」

日向「わー!ありがとー!」

珠希「まっかなサンタさんのながぐつです♪なかみはなにかなー?なにかなー?」

黒猫「こら、ちゃんとお礼を言いなさい」

珠希「ありがとう、おにぃちゃん♪」

勇太「お兄ちゃん……?」

日向「珠ちゃんは年上の男の人はみんなお兄ちゃんって呼ぶんですよ」

珠希「おぉー……おかしがいっぱいでてきました♪」

日向「そうだ、自己紹介!私は五更日向!で、こっちが妹の珠ちゃん!」

勇太「俺は富樫勇太。あらためてよろしく」

日向「って事は、富樫くん?うーん……しっくりこないし……よし!勇にぃって呼ぶ!」

話の内容はあまり覚えてないけど近衛スバルちゃんがかわいい事は覚えてる!

黒猫「それじゃあ私は少し用意があるから待っててもらえるかしら?」

日向「ちゃーんと私達がお・も・て・な・ししてるから安心してよ!」

黒猫「余計なことは言わなくていいのよ」

日向「はーい」


日向「さてと、で?」

勇太「え?」

日向「ぶっちゃけルリ姉とはどういう関係なの!?」

勇太「どういうって言われてもなぁ……まともに話したのは昨日が初めてな感じかな」

日向「ルリ姉意外と積極的だなぁ……でもまぁルックス的には高坂くんより断然……」ブツクサ

勇太「?」

珠希「おにぃちゃん、いっしょにえほんをよみませんか?」

勇太「うん、良いよ」

珠希「うーんと……おひざのうえすわってもいいですか?」

日向「へぇー……珠ちゃんがいきなりこんなに懐くなんて高坂くんくらいだったのに……」

日向「ねぇねぇ珠ちゃん、珠ちゃんも勇にぃの事好き?」

珠希「はい♪だいすきです♪」

日向「うわっ、即答!」

勇太「さすがにちょっと照れるな……」

珠希「おにぃちゃん、はずかしいんですか?」

勇太「そりゃこんなに可愛い子に好きって言われちゃうとね」ナデッ

日向「ルリ姉も珠ちゃんも一目惚れしちゃうなんて……勇にぃやるねぇ♪」

勇太「本当に恥ずかしいからもういいよ」

日向「なんか人を引き付けるフェロモンでも出てるのかな?」クンクン

勇太「出てない出てない!」

珠希「くんくん」

勇太「な、なに!?この状況!?」

黒猫「あなたたち、何をしているのかしら……?」

日向「げっ……ルリ姉」

黒猫「10秒以内に答えないと今夜のエビフライが呪いによって一匹消える事になるわよ?」

日向「こ、これは、勇にぃから何か人を寄せつけるフェロモンが出てるんじゃ無いかと思って!」

黒猫「は……?」

珠希「わたしもおにぃちゃんのにおいだいすきです♪」クンクン

勇太「あはは、ちょっとくすぐったいな」

珠希「おにぃちゃんだーいすき♪」チュッ

黒猫「なっ……!」

日向「うわぁ……珠ちゃんいつからこんな大胆な子に」

勇太「よーし、それじゃ続き読もうか」

珠希「はい♪」

日向「やっぱ何かフェロモン出てるのかな?五更家専用のとか?」

黒猫「あの人(京介)だったら珠希にああされただけで即座にロリコン認定されてそうで不敏ね……」

日向「ねぇねぇ、勇にぃもう一回においかがせてよ!」クンクン

珠希「わたしもくんくんさます」クンクン

黒猫「くだらないわ。そんなもの出ている訳無いじゃない」クンクン

勇太「あ、あのー……」

日向「うーん……勇にぃってなんか女の子みたいな匂いするかも」クンクン

珠希「おにぃちゃんはおにぃちゃんだけど姉さまみたいなにおいです♪」クンクン

黒猫「そういわれてみれば……シャンプーの匂いって訳でもなさそうだし」クンクン

勇太(なんだこれ……)ピクッ

日向「ん?」クンクン

勇太「ちょ……」

日向「勇にぃの弱点みーっけ♪耳に息吹きかけたらピクッってする」フーッ

勇太「うわぁっ!」

黒猫「情けないわね、DFMともあろう者が……」フーッ

勇太「や、やめ……っ!」

珠希「……」コクッ、コクッ……

日向「あれ?珠ちゃんひざの上で寝ちゃった?」

勇太「みたいだね……」

黒猫「ちゃんと布団で寝なきゃダメよ」

珠希「ムニャムニャ……」

日向「仕方ない、部屋に運ぶね」

勇太「それがさ……ほら、この通り」

ガッチリ

勇太「子供って寝てるとき凄い握力を発揮するよね……」

日向「よっぽど気に入っちゃったんだねー……こりゃルリ姉、珠ちゃんに取られちゃうかもね」

黒猫「まったく……珠希、喜びなさい。今晩のエビフライ、あなたは3本食べれるわよ」

日向「3本!?やったー♪いつも2本なのに」

黒猫「あら、あなたのエビフライはたった今1本になったわよ?」

日向「!!」

日向「ひどいよルリ姉!エビフライ大好きなのに!」

黒猫「だったら最後の一匹も無くならない様に口をつつしむ事ね」

日向「勇にぃからもなんとか言ってやってよ!」

勇太「なんとかって言われてもなぁ……確かに夕飯がエビフライ一匹だけじゃかわいそうじゃないか?育ち盛りなのに」

日向「そうだよ!!ルリ姉みたいに育たなかったらどうす……る…………」

黒猫「フフフ……まさか私までエビフライの数が増えるなんてね」

日向「ル、ルリ姉、今日の夕飯は……」

黒猫「私と珠希はエビフライ、あなたはそうね……みそ汁とキャベツの盛り合わせかしら」

日向「勇にぃー!!」

勇太「すぐ俺に助けを求めないで!」

勇太「やっぱりメインが無いのはかわいそうじゃないかな?」

日向「そーだそーだ」小声

黒猫「安心なさい。煮物も用意してあるわ」

勇太「でもなぁ……メインの皿にキャベツだけってのは……」

黒猫「やけに日向の肩を持つのね」

勇太「いや、どちらかと言うとこなきじじいみたいに後ろから肩を掴まれてるんだけど……」

珠希「ん……」

勇太「ほら、二人とも騒ぐから珠ちゃんが起きちゃっただろ」

黒猫「とにかく、先輩は私の部屋へ来てもらえるかしら?寸法を計らないといけないのだから」

勇太「あ、ああ、そういやその為に来たんだったな」

日向「えっ……ちょ、勇にぃ!私のエビフライは!?」

黒猫「胴回りと……腕の長さは……」

勇太「マジで本格的なんだな」

黒猫「このあたりをちゃんとしておかないと服なんて作れないのよ」

勇太「うちの家はこういうの出来る人がいないから尊敬するよ」

黒猫「か、勝手にしなさいな……」

珠希「姉さま、おなかがすきました……」

黒猫「あら、もうそんな時間?」

日向「ルリ姉ー、今日はお父さんもお母さんも夕飯はいらないってー」

黒猫「まったく……」

日向「って事はエビフライあまるよね?ね?」

黒猫「そうだ。先輩、良かったら夕飯食べて行かないかしら?」

勇太「でも服作って貰って夕飯まで――」

珠希「おにぃちゃんとお夕飯いっしょに食べたいです♪」

勇太「うっ……珠ちゃんに頼まれたら断れないな……」

黒猫「どうせ二人では食べきれないし気にしないでちょうだい」

日向「二人!?」

勇太「エビは内側に切れ目を入れて……と」

黒猫「やっぱり夕飯の支度くらい私だけで……」

勇太「良いから良いから。ちょっとくらい手伝わないとさ」

黒猫「そう……それにしても手際が良いわね」

勇太「うちは父さんが海外、母さんも仕事で忙しいから家事は樟葉と俺でやってるんだ」

黒猫「それで手際が……」

勇太「よし、出来た」

日向「出来た!?」

珠希「出来ました♪」

黒猫「さぁ二人とも、料理を運んでちょうだい」

日向「運んだらエビフライ――」

黒猫「それはわからないけど……運ばなかったら食べれないのは確実ね」

日向「すぐに運びます!!」

またかきます

【高坂桐乃DQN行動集】
普段から兄を見下し、キモイウザイと暴言ばかり。そのくせ、いざというときだけ兄を利用する。
それでも献身してくれる兄に1ミリたりとも優しくしてあげない。当然、ねぎらいの言葉もかけない。

桐乃の事を思って説教してくれているお父さんを灰皿で撲殺しようとする

友達にオタクという事がバレかけた時、自分のオタク友達を「知らない、あんなキモイ連中」と言って誤魔化そうとする。
上の誤魔化しも無駄に終わり、結果オタクがバレてその友達に絶交され、兄貴のキンタマを蹴り飛ばし物を投げつけ八つ当たり。

貯金が500万ある超売れっ子読者モデルにも関わらず、買い物の際には兄の財布をカツアゲ。
兄貴に「轢かれてくんね?」と無茶を要求し、拒否されると「使えねー」と罵声をあびせる。

急に小説が描きたいと言い出して、ネタの為に兄とラブホに入りたいとか言い出す。
嫌だと答えると、真冬の街角の中水を被り無理やり口実を作り、兄と一緒にラブホに入る。

兄と仲のいい近所の優しいお姉さんに嫉妬から陰湿な嫌がらせをする。
自分が父親や友人にオタバレして苦しんだとき兄に助けてもらったのに、近所の優しいお姉さんが来たときに
エロゲーやエロ本トラップを仕掛けて兄をオタクと思わせ、兄を地獄に落す。

最後の相談と言いながら、兄を深夜にエロゲーを買いに行かせる。 (普段から兄をパシリに使うが、自分は兄のために何もしない)

兄を苦しめる為に、好きでもない男を偽彼氏にしたてて周囲を振り回す。揚句に最後は泣いて逃げる
兄を散々な目にあわせておきながら、兄に恋人ができると「兄貴に彼女ができるのはイヤ」などと言い出す。

言うとおりに兄が彼女と別れると、別れさせたと自慢して情報拡散させる しかも兄貴が「夜這いした」と嘘を吐いて兄の汚名を広げる。

>>540
でも好き!!

黒猫「ここに11本のエビフライがあるわ」

日向「1人2本でお父さんだけ3本だもんね」

黒猫「まずは父さんの代わりとして先輩は3本」

勇太「え?良いの?」

黒猫「私と珠希は2本づつで……」

珠希「わぁーい♪」

黒猫「日向の分が珠希に1本、私に1本……」

日向「ええーっ!!」

黒猫「あとは母さんの分が2本余っているのだけど……4人で分けると1/2本になるわね」

日向「ルリ姉の鬼!悪魔!」

勇太「俺は3本も食べたらお腹いっぱいだし日向ちゃんに譲るよ」

日向「勇にぃ……!」

珠希「わたしも3本で良いです」

日向「珠ちゃん……!」

黒猫「だったら私の分もあげるわ」

日向「ルリ姉……っ!みんなありがとう!ありが……」

勇太=3本 黒猫=3本 珠希=3本 日向=2本(笑)

日向「や、やっぱり何かなっとくいかない!」

勇太「じゃあ俺のを1本あげ――」

黒猫「先輩、あまやかさないでください。この子には罰が必要なのよ」

日向「うぅー……」

勇太「じゃあ一口だけな。そうすれば2本と1/2づつくらいだろ?」

日向「良いの!?」

勇太「良いから黒猫に怒られる前に口に入れとけ」

黒猫「ちょっ……」

日向「はむっ!はふはふ……おいしい!おいしいよ勇にぃ!」

勇太「どれどれ……うん、美味いな」ムシャムシャ

黒猫「なっ……、あ、あなた達!」

勇太「もう食っちまったもんは仕方ないだろ?」

黒猫(あーんして貰った挙げ句に間接キスまで……)

黒猫「どうやらあなた達を隣りの席にしたのは間違いだったようね」

勇太「どんだけ大袈裟なんだよお前は……それより俺はエビフライよりも黒猫の作った煮物に興味があるんだけど食べ良い?」

黒猫「……ええ、どうぞ」

勇太「それじゃー早速……」モグモグ

黒猫「ど、どうかしら?」

勇太「……美味い!凄いなこれは……黒猫の旦那さんになる人は幸せ者だな!って言っちゃうレベルで美味いよ」

黒猫「なっ、あ……あなたこそ大袈裟じゃない……!」

日向「……ねえねえ!そんなに気に入ったなら私の分も分けてあげるよ!はい、あーん♪」

勇太「いや、日向ちゃん……」

日向「遠慮しない遠慮しない♪さっきエビフライ分けてくれたお礼だから!ね!?」

黒猫「こんたんが見え見えなのよ。早くそのニンジンをしまいなさい。さもなくば呪いでエビフライが1本消えるわよ」

日向「うっ……」

勇太「日向ちゃんはニンジンが嫌いなの?」

日向「だって……存在理由がわからないし!!」

勇太「そのレベルで嫌いなのか……」

黒猫「まったく困った子ね……珠希を見習いなさい」

珠希「ニンジンはあまくておいしいですよ?」

勇太「エビフライと思って食べてみるのは?」

日向「いくらなんでも無理があるよ!」

勇太「ほら、さっきみたいに口あけて、あーん」

黒猫(また……!)

日向「んー!!」

勇太「おお……この門は堅そうだな」

勇太「でも鼻を摘んでしまえば……」キュッ

日向「……!……フゥ、フゥー」

勇太「おお、歯を食いしばったまま息を……そんなに嫌いなの?」

日向「うん、だいっきら――」

勇太「隙あり」シュッ

日向「ん!?んんー!!」モゴモゴ

勇太「でもほら、食べてみると意外と美味し……」

日向「!!!!」ジタバタ

勇太「黒猫、毒でも盛ったのか?」

黒猫「苦手な物なんてなかなか克服できる訳無いでしょ……わ、私だってニンジンは苦手だわ」

日向「…………」ピクピク

勇太「そうなのか?意外だな、黒猫は和食とか好きそうなイメージだけど」

黒猫「それは私が地味だと言いたいのかしら?」

勇太「ドレスとかより浴衣とか着物が似合いそうって意味でだよ」

黒猫「つまり地味だと」

勇太「そうか?俺は好きだけどな。ドレスより浴衣とか着物が似合う人」

黒猫「そ……、そんな話ししてるんじゃなくて!私もニンジンが苦手だと言っているのよ……」チラッ

勇太「黒猫ももうすぐ高校生なんだから好き嫌いしてちゃダメだろ」

黒猫「そ、そうね……」

勇太「二人とも珠ちゃんを見習え。なー、珠ちゃん」

珠希「おにぃちゃん、ニンジン食べるとえらいですか?」

勇太「ああ、珠ちゃんはえらいなー!」

珠希「えへへ、ほめられちゃいました♪」

黒猫「ちょ、ちょっと……」

勇太「ん?」

黒猫「日向の時みたいに……無理矢理に食べさせたりはしないのかしら?その、鼻を摘んだりして……」

勇太「黒猫はもう子供じゃないし無理矢理ほうり込まなくても一人で食えるだろ?」

黒猫「こ、子供よ!中学生なんてまだ結婚も出来ない子供でしょ!」

勇太「なんだ急に……?確かに背は小さいけど黒猫は十分――」

日向「わ……わかって無いなぁ……勇にぃ……。ルリ姉は勇にぃにあーん――」

黒猫「人参の呪い!」シュッ

日向「もごっ……んんー!!(やっと飲み込んだのにー!)」ジタバタ

黒猫「もう良いわ……冷める前に食事を済ませましょ」

勇太「んっ」スッ

黒猫「も、もう良いわ……」

勇太「いや、好き嫌いは良く無いだろ?鼻を摘まれたくなかったら大人しく口をあけろ」

黒猫「ええ……鼻を摘まれるのは嫌だから仕方なく口をあけてあげるわ。……あーん」

勇太「ほら」

黒猫「モグモグ……」

勇太「どうだ?美味いだろ?」

黒猫「そ、そうね……特別まずい物でも無かったわ……」

日向「って言うか……ルリ姉はもともと……」

黒猫「もともと?」

日向「な、なんでも無いです……」

勇太「まあぶっしゃけ俺も人参は苦手だけどな」

日向「へー、そうなんだー……」ジリジリ

黒猫「それは即座に克服させてあげないといけないわね……」ジリッ

勇太「ちょ……俺は苦手なだけで食べれるから!」

黒猫「日向、抑えなさい」

日向「おっけー、ルリ姉」グッ

勇太「ちょっ……日向ちゃん!?」

黒猫「さぁ口を開けなさいな……」

日向「ルリ姉、その前にあちこち摘んじゃおうよ♪」

黒猫「そうね……さぁどこから摘んであげましょうか……」

勇太「ま、まっ……あああああ!!」

また書きます

このあと1番勇太と親密になる姉妹は>>551

そらもちろん

たまちゃんよ

珠ちゃん把握!

珠ちゃん=のほほん担当
日向ちゃん=中出しセックル担当
黒猫ちゃん=イチャラブ担当!!

勇太「やれやれ……こんなに疲れた夕飯は初めてだよ」

日向「にししっ♪私はもーっと色々摘んでみたかったけどなぁー♪」

珠希「おにぃちゃん、いっしょにメルル見ませんか?」

勇太「まだ6時過ぎか……良いよ、一緒に見よっか。珠ちゃんはメルル好きなの?」

珠希「はい♪おおきくなったらメルルになりたいです」

勇太(大きくなってもメルルを追い掛ける女子中学生にはなってもらいたくないな)

日向「私も一緒に見よーっと」

黒猫「日向、宿題は進んでいるの?冬休みに入ってから勉強をしている所を見ていないけれど」

日向「うっ……」

黒猫「毎回休み明け直前に泣きついてくるんだから……たまには一人で済ませなさい」

日向「分かったよぉ……じゃあここでするから勇にぃ教えて!」

勇太「ああ、まあ小学生くらいの問題なら教えてあげられるかな」

珠希「メルルはとーってもつよいんです」

勇太「うちの夢葉も毎回テレビにかじりついて見てるよ。物理的に」

日向「ねぇねぇ勇にぃ、この問題分かる?」

勇太「懐かしいな。子供の時は数学じゃなくて算数なんだっけ……これならココをこうして――」

黒猫「先輩、ちょっと胴回りをもう一度計らせてもらって良いかしら?」

勇太「はいよー」

珠希「メルルがやられちゃいそうです……メルルー!」

日向「勇にぃ、次は国語教えてー」

黒猫「ちょっとごめんなさい、メジャーで計らせてもらうわ」

勇太「これは意外と大変だな……」

珠希「おにぃちゃん、おにぃちゃん」

勇太「はいはい、次はどの教科かなー?」

珠希「きょうか?」

勇太「あっ、ちがった……えっと、どうしたの?」

珠希「この人達はどうしてちゅーしてるんです?」

勇太「あー……(子供向け番組にキスシーンって……)」

勇太「アニメではよくある話しなんだよ。ちゅーしたら強くなるとか、涙が顔に落ちたら生き返るとかね」

珠希「ちゅーしたらつよくなるんです?」

勇太「んー……まあこの場合はね」

珠希「ぉー……じゃあちゅーしましょう♪」

勇太「珠ちゃんがちゅーしてくれるの?」

珠希「はい♪」

勇太「じゃあほっぺたにしてもらおうかな」

黒猫「なっ……!」

日向「あ、あたしだってまだなのに!」

珠希「んー……ちゅっ」

勇太「よーし、ありがとう。なんだか力がわいてきた気がするな!」

珠希「つぎはおにぃちゃんがちゅーしてください」

勇太「じゃあほっぺたに……ん」

珠希「えへへ……なんだかちからがわいてきました♪」

日向「ほぇー……なんだろうね、この感じ」

黒猫「あの男ならこうは行かなかったでしょうね」

日向「あははっ。高坂くんの場合、本気で焦って拒否したりしてそうかも」

黒猫「必死になって拒否するとかえって怪しまれると言うのに……そう考えると哀れな男ね」

珠希「……おにぃちゃん」

勇太「ん?」

珠希「おにぃちゃんはしんのすがたにへんしんしないんです?」

勇太「変身?……ああ、うーん。まいったな」

珠希「…………」ワクワク

勇太「仕方ない…………」バッ

珠希「ぉー……」

勇太「我が名はダークフレイムマスター!我を闇から呼び出したのは貴さ……君か?」

珠希「はい!わたしがちゅーして、しんのちからをかいほーしました」

勇太「それで君は何を望む?この闇の炎にかかればどんな敵でも瞬時に抹さ……た、倒してしまえるぞ(言葉使いに気をつけてるとやりづらいな……)」

珠希「えーっと……わるいひとはいないので、おにぃちゃんにもどってください」

勇太「良いだろう。またいつでも呼ぶがいい!さらばだ!」

日向「勇にぃってそう言う趣味あったんだ……へー」

黒猫「フフッ、フフフ……」ニヤニヤ

日向「うわっ!ルリ姉ルリ姉!だらしない顔になってるよ!!」

黒猫「ハッ……!い、いけないわ。つい闇の力が共鳴してしまったようね」

日向「ルリ姉……」

勇太「っと、もう7時前か……」

日向「……ねぇルリ姉、なんか家ガタガタいってない?」

黒猫「そういわれてみれば……古い家だけどこんなにガタガタうるさい家でも無かったわよね」

勇太「そろそろ帰るよ。7時頃には帰って樟葉にご飯作ってやらないと」

珠希「……」タタタッ

勇太「ん?どうしたの、珠ちゃん?」

珠希「おうちガタガタ……おばけがいるからかえっちゃダメです」ギュッ

勇太「大丈夫だよ。ちょっと風が強いだけでおばけなんていないから」

珠希「…………」

勇太「じゃあ力がわいてくるおまじない――」

黒猫「!」

日向「あー、また珠ちゃんだけずるーい!」

勇太「じゃあね、珠ちゃん。日向ちゃんと黒猫も、今日は色々ありがとう」

黒猫「たいした持て成しも出来なくてごめんなさい。次は衣装が完成したら声をかけるわ」

日向「私達は冬休み中ずっと暇だからいつでも遊びに来てよ!ねっ、珠ちゃん」

珠希「……はい♪」

勇太「じゃあまた今度」

ガラッ

ブワアァァァァー!!ザッバアァァァァ!!!!

ピシャッ

勇太「…………」

ガラッ

ザッバァァァァ!!ビューッ!ブワアァァァァ!!!!

ピシャッ

TV「発達した雨雲は大型台風並の雨風を――」

黒猫「しばらくやみそうに無いわね……」

日向「ルリ姉ー、お父さんもお母さんも電車が止まって帰れないから今日は会社に泊まるってー」

黒猫「そう……」

ゴロゴロゴロ……ピシャーッ!!

珠希「ぁぅぅ……おにぃちゃん、姉さま……」ギュッ

勇太「まいったなぁ……」

黒猫「怖がらなくても大丈夫よ、珠希」

日向「あっれー……なんだろうね、この疎外感」

黒猫「……せ、先輩さえよければ今夜泊まってもらってもかまわないのだけど」

日向「おおーっ!ルリ姉超大胆!!」

黒猫「なっ、何を言っているの。この雨風じゃ傘もさせないし、珠希だって……」

珠希「…………」プルプル

日向「あー……こんな可愛い小動物を見捨てる事を出来る人間なんていないよね」チラッ

勇太「でもうちも心配事がなぁ……樟葉は風邪ひいててさ」

黒猫「親御さんは居ないの?」

日向(おおー……ルリ姉グイグイいくなぁー)

勇太「今日は夜勤って言ってたから9時頃には出かけるだろうし……病み上がりの樟葉と夢葉二人には出来ないよ」

珠希「おにぃちゃん……」グッ

黒猫「仕方ないわね……珠希、こっちへいらっしゃい」

珠希「でも……」

黒猫「困ったわね……普段は聞き分けのいい子なのだけど……」

勇太「いいかい珠ちゃん、姉さまはお兄ちゃんと同じ闇の眷属なんだ」

珠希「やみのけんぞく?」

勇太「そう。黒猫は俺の仲間で同じくらい強い!だから安心していいんだよ。な?黒猫」←目配せ

黒猫「……っ」ズキューン

日向「ルリ姉、ルリ姉!」

黒猫「そ、そうよ。我々は闇に生きる仲間。もし最大のピンチが訪れればいつだって駆け付けてくれるわ」

珠希「ほんとうです……?」

勇太「もちろん!もしおばけが出たらいつでも駆け付けてやっつけてあげるよ」

珠希「……はい」

勇太「よし、俺も気合い入れて走るか……」

日向「でもー……妹の為にそこまで必死になるなんて、勇にぃってシスコンだったりして♪」

勇太「なに言ってんだよ。妹を心配するのは普通だろ?」

日向「どうかなー?勇にぃは樟葉ちゃんって妹が特別好きなんじゃないの?」

黒猫(そういう人間を身近に知っているから何とも言えないわね……)

京介「へっくし!!」

勇太「もし日向ちゃんが妹だったらもっと慌てて帰ってるよ」

日向「……へ?ええ!?」

勇太(樟葉はしっかりしてるから少しは余裕あるけど)

黒猫「傘は……必要無さそうね」

勇太「確かに……傘なんかさしたらすぐに飛ばされそうだ」

日向「勇にぃ、妹が心配なのは分かるけど死なないでね……」

珠希「おにぃちゃん、ちからがわいてくるまほうしてあげます……ちゅっ」

勇太「ありがとう。おかげでなんとか頑張れそうだよ」

珠希「はい♪」

黒猫(わ、私もするべきなのかしら……)

日向(私も小学生だからしても良いよね?良いよね!?)

日向「ゆ、勇にぃ!あ、あのさ、わ……私も、」

珠希「おにぃちゃん、おでんわぴかぴかしてます」

勇太「ん?ああ、噂をすれば樟葉からだ……もしもし?」

日向(あぁー……!チャンス逃したー!!)

黒猫(日向がしたらその流れで私も……)

樟葉「あっ、お兄ちゃん?良かった、まだ室内なんだね」

勇太「ああ、今からすぐに帰――」

樟葉「ダメダメ!外は土砂降りだよ?」

勇太「うん、そうみたいだな……」

樟葉「もしお邪魔じゃなければ友達の家に泊めてもらえないの?」

勇太「でも」

樟葉「お兄ちゃんの事だから引き止められてるのに、妹が心配だし帰るー……とか言ったんでしょ?」

勇太「お前はエスパーか」

樟葉「私なら大丈夫だから。お手伝いさんもいるし」

勇太「お手伝いさん?」

桐乃「もしもーし♪樟葉ちゃんと夢葉たんの事は命にかけて守るから安心して外泊してくださいねー♪って言うか、出来るかぎり帰って来ないでください!」

勇太「その声は……そうか、部室で樟葉の話ししたから……」

樟葉「桐乃ちゃんが心配してお見舞いに来てくれたんだ。でね、今日は帰れそうにないし泊まってくれるって」

勇太「そ、そっか……じゃあ気をつけてな。色々と……」ピッ


日向「うちには泊まってと引き止められてー、むこうには帰ってくるなと言われてー……こりゃ決まりっしょ♪」

珠希「きまりです♪」

勇太「ハァ……黒猫、悪いけど泊めてもらってもいいかな?」

黒猫「うちはかまわないけど……まったく、あの女はいつも迷惑ばかりかけて……」

日向「そんな事言ってもだめだめ!ルリ姉顔が嬉しそうだもん♪」

黒猫「べ、別に私は……」

勇太(冷静に考えたら樟葉と夢葉以外に誰もいない状況より心配だな……)

また書きます

日向「よかったね、たまちゃん!今日はずっと勇にぃがいてくれるんだって!」

珠希「はい♪」

勇太「でも本当に良かったのかな、いきなり泊めてとか……」

黒猫「うちは全然かまわないわ。あの状況だと帰られた方が大変だったでしょうし」

珠希「おにぃちゃん、向こうでまた一緒にメルル見ませんか?」

日向「あたしもまだまだ宿題が残ってるんだよね。一宿一飯のなんとかー……だっけ?頼りにしてるよ、勇にぃ♪」

黒猫「その前に珠希は私とお風呂に入るわよ。あなた、いつも見てる途中で寝てしまうんだから」

珠希「はい」

日向「今日は寒いからゆーっくりあったまっておいで」

黒猫「どうしたの?早く行くわよ」

珠希「きょうはおにぃちゃんとおふろにはいります♪」

黒猫「ダメよ。頭も自分で洗えないのに迷惑でしょ」

日向「そ、そうだよ!お風呂はルリ姉と入っておいで!」

珠希「おにぃちゃん……」

黒猫「わがまま言うなんて珍しいわね。日向と違っていつもは聞き分けのいい子なのに」

勇太「よし、じゃあ一緒に入ろうか」

日向「ええーっ!!」

黒猫「でも迷惑じゃ……」

勇太「大丈夫大丈夫、よく夢葉をお風呂に入れてるし。頭洗ったりもなれてるから」

日向「で、でも……」

勇太「日向ちゃんもさっき一宿一飯の恩義って言ってただろ?」

日向「うぅー」

珠希「おにぃちゃん、おふろはあっちです」

勇太「っと、じゃあ黒猫、お風呂かりても良いかな?」

黒猫「え、ええ、タオルは後で持っていくわ」

日向「ルリ姉!」

黒猫「さっきから何を騒いでいるの?さっさと宿題をしなさい」

日向(はぁ……。ルリ姉とたまちゃんがお風呂に入れば、私が勇にぃと二人きりだったのにー……)

勇太「はい、バンザイしてー」

珠希「ばんざーい♪」スポーン

勇太「お風呂に入るまえに頭とか洗っちゃおうか」

珠希「はい♪」

勇太「えっと……シャンプーハットがあるって言ってたけど」

珠希「おにぃちゃん、もうシャンプーハットなくてもだいじょうぶです」

勇太「本当に?ちゃんと目をつむってないとダメだよ?」

珠希「はい」

勇太「んー……よし、じゃあ足の上に座って。ちょっと倒すよー」

珠希「おひめさまだっこ♪」

勇太「こうやって洗えば顔にかからないからね」

珠希「ぉぉー……おにぃちゃんはとってもかしこいです♪」

勇太「夢葉にも今度こうしてやるかな」


日向「うぅー……いいなぁ、たまちゃん。今頃勇にぃとお風呂で遊んでるのかなぁ……」

珠希「おにぃちゃん、ごしごししてあげます」

勇太「背中洗ってくれるって事かな?」

珠希「はい」

勇太「じゃあお願いしようかな」

珠希「はい♪」


珠希「よいしょ……よいしょ……」ゴシゴシ

勇太「上手だね、すごく気持ちいいよ」

珠希「えへへ……ほめられちゃいました」

黒猫「先輩、タオルここに置いておきますね。あと着替えは……」

勇太「ありがとう、着替えはいいよ。その服をまた着るから」

黒猫「そう。じゃあ――」

珠希「姉さまー」ガチャッ

勇太「え?」

黒猫「ッッ!!!?」←声にならない声

珠希「おにぃちゃんにごしごしがじょうずってほめられました♪」

勇太「た、珠ちゃん!閉めて閉めて!」

珠希「……?」

黒猫「じ……じゃあ私は向こうへ行っているから、ご、ごゆっくり」

日向「もー、全然やる気が出ないしー」

黒猫「あれが……ああなって…………それで……」ブツクサ

日向「ルリ姉?」

黒猫「まったく……フフフ、フフッ……」

日向「……?」

日向「部屋にもどって行ったけど……なんだったんだろ……?」

日向「あー、それよりどうしようどうしようどうしよう!もー、こうなったら私も一緒に入ろうかな……」

日向「高校生と小学生がお風呂に入るくらい別に普通っしょ!ほら、たまちゃんだって小学生だし!」

日向「うん!そうだそうだ!これは小学生の権利だよ!よーし……」

脱衣所

日向「い、一応タオル巻いとこうかな……恥ずかしいし」

ガチャッ

日向「ひっ!」

珠希「? おねぇちゃんもおふろですか?」

日向「びっくりした……たまちゃんかぁ……うん、あたしも入ろうかなーって」

勇太「あれ?日向ちゃん?」

日向「!!!?」

珠希「おねぇちゃんもおふろにはいるみたいです」

勇太「ああ、ちょっと長風呂し過ぎたかな?あがるのが遅くてごめんね。どうぞ」

日向「あ、あり、がと……」

勇太「さぁ珠ちゃん、ちゃんと拭こうね」

珠希「はい♪ばんざーい」


日向「やっぱ勇にぃって男の子だったんだ……あ、あたりまえだけど……」ブツクサ

黒猫「想像以上の代物だったわね……」ブツクサ

日向「でも勇にぃってルリ姉のお客さんで、たまちゃんにつきっきりで……」

日向「あたしとは一番接点が無いんだよなぁ……」

日向「うーん、あたしも後5歳若ければ勇にぃを一人占め出来たかもしれないのに……」

日向「もしくは後5歳年取ってれば!」

日向「なーんて、言っても始まらないよねー」

日向「なんか、なんか…………あ、あれ?のぼせた……」フラッ



珠希「めーるめるめるめるめるめるめー、めーるめるめるめるめるめるめー♪」

勇太「本当に好きなんだなー」

黒猫「珠希、そろそろ寝なさい」

勇太「あっ、さっきはごめん……いきなりで」

黒猫「こちらこそごめんなさい……つい見とれ……じゃなくて、ビックリしてしまって」

珠希「おねぇちゃんもです」

黒猫「珠希?そういえばあの子どこ行ったのかしら」

勇太「日向ちゃんなら入れ違いでお風呂に入ってったけど」

黒猫「もう30分は経っているわね……ちょっと様子を見てくるわ」

勇太「ああ……心配だしな」

寝落ち寸前またかきます

お風呂

黒猫「日向、いつまで入っているの?」

日向「うーん……」

黒猫「日向?」ガチャッ

日向「あっ……ルリ姉…………壁が……ぐにゃぐにゃに……」ペタリ

黒猫「ちょっと……!日向、しっかりなさい!日向!」

タタタッ

勇太「どうかした!?」

黒猫「日向が……!」

勇太「と、とりあえず風呂場から出そう!黒猫はタオル用意して!!」

黒猫「わ……わかったわ」

勇太「多分のぼせただけだと思うけど……よいしょ」

日向「うーん……あれ?勇にぃ……?」

勇太「大丈夫?気分悪くない?」

日向「ちょっと気持ち悪いかも……」

黒猫「タオルを持ってきたわ」

勇太「後は楽な格好させる着替えを……パジャマか何かが良いかな」

黒猫「もう、どうしてこの子着替えも用意せずに……」←後先考えずに風呂へ来た結果

日向(そっか……お風呂で考え事してて……)

勇太「日向ちゃん、ちょっと手あげるよ」

日向(…………)

日向「ほぇ!?」

日向「ゆ、ゆゆ、勇にぃ!?」

勇太「ん?」

日向「な、なんで、なんであたしの身体……え、ええ!?」

勇太「ちゃんと拭かないと体が冷えて風邪ひいちゃうから」

日向「で、でも……!!あ、あたし、は……はだ……っ」

黒猫「パジャマ持ってきたわ」

勇太「こっちもちょうど終わった所。服は黒猫が着せてあげてくれるかな?」

黒猫「わかったわ」

日向「ちょうど終わったって……」

日向(あ、ああ……っ!なんか足の辺りとか……全部拭き取られてるし!!)

日向(って事は、あたし勇にぃに……勇にぃに…………)

日向(あううぅぅ……、もうお嫁に行けないじゃん……)

日向(…………)

日向(あっ、勇にぃに貰ってもらえばいいんだ)

黒猫「着替え終わったわ」

勇太「よし、じゃあ向こうの部屋に運ぶよ」

日向「運ぶって……」

勇太「よっと」

日向「うわあぁぁ!お、お姫様だっこー!?」

勇太「すぐ運ぶから我慢してね」

日向(裸見られて、全身触られて、お姫様だっこされたら……もう結婚するしかないじゃん!)

勇太「ここに寝かせて……黒猫はスポーツドリンクかお水を、あと濡れたタオル!珠希ちゃんはうちわか何か持ってきてくれるかい?」

珠希「はい!」


勇太「おでこに濡れたタオル……あと足にも。水分は少しずつとるんだよ」

日向「少しずつ……」ゴクッ

勇太「あとは楽な体勢で横になってれば大丈夫だから」

日向「うん……だいぶ楽になってきたかな……ありがとう、みんな」

珠希「おにぃちゃん、おねぇちゃんはだいじょうぶです……?」

勇太「うん。多分のぼせただけだよ」

黒猫「それにしても手際が良いわね……思わず感心してしまったわ」

勇太「前に夢葉がのぼせた時があってさ、母さんがこうしてたから。うちの母さん病院に勤めてるからそれなりに詳しいんだよ」

日向「……勇にぃ、ちょっと頭の位置があれだから……腕枕とかしてくれたら楽かも」

勇太「腕枕?そりゃかまわないけど……こうかな?」

日向「うん!だいぶ楽だよ……勇にぃは腕枕の才能あるね……!」

勇太「どんな才能だよ……」

珠希「わたしもいっしょにおやすみします♪」

黒猫「それじゃあ今日はここに布団敷いてあげるからちょっと待ってなさい」

翌日、部室……

小鷹「昨日の雨すごかったなー」

京介「そういや昨日は桐乃がお邪魔したみたいで悪かったな……その、色々大丈夫だったか?」

勇太「樟葉も助かったって言ってたし大丈夫だったんじゃないですかね。俺も帰れなくて留守にしてたんで……」

京介「そうなのか?」

勇太「はい。昨日は黒猫の家に泊めてもらったんですよ」

京介「な、ななな、な!?」ガタッ

勇太「え?」

京介「と、とと、泊まったって……あ、あいつの家に?」

勇太「はい……。あっ、でも昨日はたまたま両親が帰って来れなかったみたいで、半分以上はこもりでしたけど……」

京介「両親が帰ってこない三姉妹の家にお泊りとか!!どこのエロゲだよ!!」

京介「で、でもよ、大変だっただろ?珠希ちゃんとか……」

勇太「珠ちゃんは確かに大変でしたね」

京介「ああ!珠希ちゃんは人見知りするから中々仲良くなれ……珠ちゃん!?」

勇太「お風呂に入れたり一緒に寝たり……でも夢葉と比べれば全然手のかからない子でしたよ?」

京介「お、お風呂!?」

勇太「それよりもお風呂で倒れた日向ちゃんを抱えて運ぶ方が大変でしたけど」

京介「……」

小鷹「しっかりしろー。傷は浅いぞー」

京介「そ、それで、寝る部屋は……」

勇太「皆で寝ましたよ。日向ちゃんは左腕、黒猫は右腕、珠ちゃんは体に引っ付いてましたけど」

京介「……」

京介「こ……この、ロリコンめー!!」

勇太「ええ!?」

京介「裸の小学生5年生女児を抱き抱えるとか……!」

京介「俺だったら絶対にロリコン扱いされてるんだろ!!理不尽じゃねーか!!だいたい小五ロリの裸とか……ありえねぇ!!」

小鷹「そうか?うちは今でも時々小鳩が入ってくるけどな」

京介「名誉ロリコン教授は黙ってろ!!」

小鷹「ひっでーな……」

京介「いいか!よく見てろよ!!」

京介「あやせ、ちょっと良いか」

あやせ「なんですか?」

京介「昨日よ、勇太が黒猫の妹(小五ロリ)と一緒にお風呂入ったらしいぜ」

勇太「一緒に入ったのは珠ちゃんですよ!」

京介「うっせぇ!黙って見てろ!」

あやせ「へぇー……富樫先輩って面倒見が良いんですね」

京介「あと、小鷹の奴もお前と同じ歳(ココ大事)の妹と風呂に入ってるらしい」

あやせ「お二人は仲良いですもんね。この歳でも仲良し兄妹なんて素敵じゃないですか」

京介「でさ!実は俺も勇太に頼まれて幼稚園児の夢葉ちゃんをお風呂に――」

あやせ「幼稚園児にまで手を出すなんて……お兄さんって本当に根っからのロリコンド変態なんですね……最低です」

京介「…………な?」

勇太「…………」

小鷹「…………」


二人には京介が何をつたえたかったのかハッキリとは解らなかったが
京介の評判がまた一つ悪くなったことは分かったのでした

>>594×>>595
次カプル

夢葉

京介

少し前から京介を殺したくて仕方ない人がいるな

京介「だからさっきのは例え話みたいなもんだって」

あやせ「もう分かりましたから向こうへ言ってください。ケダモノお兄さん」

京介「絶対信じてねーだろー!」

あやせ「信じるって言ってるじゃないですか。気持ち悪い」

京介「あやせぇー!」

ガチャガチャ……

小鷹「ん?なんか今ドアノブがガチャガチャいってなかったか?」

ガチャ……ゴトンッ……

小鳩「あ、あんちゃん……」ギュッ

桐乃「ちょっと!小鳩ちゃんが怖がってんじゃない!あんた見てきなさいよ」ゲシッ

京介「同じ歳の妹なのになんだよこの差は……」

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ!

京介「うおっ……」

夢葉「あーけーてー!」

樟葉「こら夢葉、ちょっと待って。開けてあげるから」

桐乃「ビビビッ!幼女レーダーに反応あり!特A級美少女接近中!」

ガチャッ

夢葉「うーんと……」

桐乃「やっほー♪夢葉たーん♪」

夢葉「あーっ!きりのみつけた!」

樟葉「年上の人なんだから、桐乃お姉ちゃんでしょ?」

夢葉「でもとーかよりとししただから、きりの!」

樟葉「もう……」

桐乃「いーのいーの!夢葉ちゃんの呼びたいように呼んでくれれば!あっ!なんなら樟葉ちゃんがお姉ちゃんって呼んでくれても良いけど!もしくはお兄ちゃんでも可!!」

あやせ「へー……この子が噂の夢葉ちゃんですか」

京介「別に噂でもねーだろ」

あやせ「なんて言うか……小さい富樫先輩って感じですね」

勇太「俺と夢葉は母親似ですから」

桐乃「先輩と樟葉ちゃんは実は血がつながってなくて、禁断の愛の末に……くはぁー!萌える!超萌える!!」

夢葉「きょーすけ!きょーすけ!」

京介「よう夢葉ちゃん。久しぶり」

あやせ「こんにちわ♪はじめまして、夢葉ちゃん♪」

夢葉「……」

あやせ「あ、あれ……?」

夢葉「きりの、あのひとこわい……」ササッ

あやせ「!!」

勇太「おっかしいなぁ。夢葉はあんまり人見知りとかしないんだけど」

京介「純粋な子供にはその人間の本質とか分かっちまうんじゃねーの?」

あやせ「どーいう意味ですか!」

夢葉「うぅー……」ギュッ

桐乃「ふひひ……ふひひひひ……」ナデナデ

京介「だってよー、俺なんか全然平気なのに……なあ?」

夢葉「きょーすけはこわくない、おままごとしてくれるから」

小鷹「見た目で判断せず中身を知る……良い響きだな」

夢葉「ひっ……こわい!こわいかおのひと!」

小鷹「…………」ガクッ

小鳩「あ、ああ……あんちゃん、うちはあんちゃんの事大好きじゃから!」

小鷹「ありがとよ、お前は本当に良い子だな……小鳩」ムギュ

小鳩「あ、あんちゃん、みんながおるまえでこんな……恥ずかしか…………んっ」ピクッ

桐乃「なっ!なな、なんか!なんか今小鳩ちゃんがピクッて!!抱きしめられて感じ――――」ブパー

樟葉「た、大変!桐乃ちゃんが鼻血出して倒れました!!」

樟葉「だ……大丈夫?桐乃ちゃん……?」

桐乃「フヒヒ……」

樟葉「とにかく一度職員室か保健室に連れていくね。冬休み中でも誰かいるだろうし」

勇太「一人じゃ大変だろ。俺もついていくよ」

ガチャッ

あやせ「妹が倒れたのに助けないなんて薄情じゃないですか?」

京介「勝手によその兄妹見て妄想した挙げ句鼻血出すような妹をどうしたら心配できようか。それに俺の足を見てみろ」

夢葉「きょーすけ、あそぼー」

あやせ「いつの間に……」

京介「桐乃が倒れたと同時にこっち来たんだよ」

あやせ「だったらちょうど良いし本人に聞いてみてくださいよ。お風呂の件」

京介「そうだな!本人に聞けばあやせも信じざるをえないだろ!」

【高坂桐乃DQN行動集】
普段から兄を見下し、キモイウザイと暴言ばかり。そのくせ、いざというときだけ兄を利用する。
それでも献身してくれる兄に1ミリたりとも優しくしてあげない。当然、ねぎらいの言葉もかけない。

桐乃の事を思って説教してくれているお父さんを灰皿で撲殺しようとする

友達にオタクという事がバレかけた時、自分のオタク友達を「知らない、あんなキモイ連中」と言って誤魔化そうとする。
上の誤魔化しも無駄に終わり、結果オタクがバレてその友達に絶交され、兄貴のキンタマを蹴り飛ばし物を投げつけ八つ当たり。

貯金が500万ある超売れっ子読者モデルにも関わらず、買い物の際には兄の財布をカツアゲ。
兄貴に「轢かれてくんね?」と無茶を要求し、拒否されると「使えねー」と罵声をあびせる。

急に小説が描きたいと言い出して、ネタの為に兄とラブホに入りたいとか言い出す。
嫌だと答えると、真冬の街角の中水を被り無理やり口実を作り、兄と一緒にラブホに入る。

兄と仲のいい近所の優しいお姉さんに嫉妬から陰湿な嫌がらせをする。
自分が父親や友人にオタバレして苦しんだとき兄に助けてもらったのに、近所の優しいお姉さんが来たときに
エロゲーやエロ本トラップを仕掛けて兄をオタクと思わせ、兄を地獄に落す。

最後の相談と言いながら、兄を深夜にエロゲーを買いに行かせる。 (普段から兄をパシリに使うが、自分は兄のために何もしない)

兄を苦しめる為に、好きでもない男を偽彼氏にしたてて周囲を振り回す。揚句に最後は泣いて逃げる
兄を散々な目にあわせておきながら、兄に恋人ができると「兄貴に彼女ができるのはイヤ」などと言い出す。

言うとおりに兄が彼女と別れると、別れさせたと自慢して情報拡散させる しかも兄貴が「夜這いした」と嘘を吐いて兄の汚名を広げる。

【京介のクズなところ】


ぼっち美少女と付き合ったけど別れて、
その後その元カノの父親に「あいつと別れたのは色々あったんです。今度は俺から告白しますよ」(元カノにとは言ってない)したり

真面目で純情な美少女JCに好きだ愛してる結婚してくれと口説きまくって
相手が本気になったころにポイ捨てしたり

幼馴染を10年間キープした後捨てて
「俺実妹を選ぶわ。あ、親父に怒られたら困るからこのことは黙っててね」して
幼馴染が敗北者として悲しく去っていった時に「やれやれ、やっと乗り切ったぜ」と言って
その幼馴染を兄妹のお泊りのアリバイに利用したり

上の真面目純情JCに散々結婚してくれと言っていたことを完全に忘却して
「これは一生に一度しか言えない言葉だ。結婚してくれ」と妹にいって
「こうやって結婚式まであげたら普通の兄妹に戻ろう。誰もそばに残らないのが俺の選択だ(キリトッ)」と偉そうに言ってた割に
結局その後も路上でキスするような半端っぷりを見せ

そして最後に、この物語は主人公が後輩に向かって語ってた
「俺昔は普通だったけど色んな女にモテたわー妹にも手を出してたわー」
という自慢話であったと明らかになって終わり
もちろん妹に手を出した責任は取らないし
親の信頼も裏切ったまま親の金で進学する

>>606

京介「なぁ夢葉ちゃん!」

夢葉「なーに?」

京介「俺達って一緒にお風呂入った事なんてないよな!」

夢葉「……?」

あやせ「無理矢理誘導するような言い方は止めてください」

京介「そんな事してねえだろ!」

夢葉「おふろ、いっしょにはいったでしょ!」

京介「……え?」

あやせ「もしもし、警察ですか?」

京介「うわあぁぁぁ!ま、まま、待て!あやせ!!」

夢葉「きょーすけ、このおんなはだれなのよー!」

京介「だぁー!何言ってんだよ!!そんなドロドロの昼ドラみたいな……昼ドラ……?」

夢葉「りこんね。あのこたちはわたしがそだてるわ」

京介「そうだ!ままごとだよ!ままごと!!夢葉ちゃんのままごとって妙にリアルって言うか、子供っぽくないって言うかさ」

あやせ「ままごと?そんな訳が分からないままごとを教えたのはどこの誰ですか!!」

京介「しらねーよ!だが俺じゃない!だんじて俺じゃない!!信じてくれ!」

あやせ「…………」

夢葉「ままごとおしえてくれたのはとーか」

京介「とーか……?ああ!確か六花の姉ちゃんがそんな名前だった!!な!?子供は正直なんだ!嘘なんてつかねぇよ!」

あやせ「さぁ、どーだか」

京介「じゃあ自分で色々聞いてみれば良いだろ」

あやせ「そうですね。お兄さんの異常性癖をこの子から聞いてみます」

京介「異常性癖って……」

あやせ「フンッ……えーっと、夢葉ちゃんだったよね♪こわくなんてないからおいでー♪」

夢葉「いやっ!こわい!」

あやせ「うぐ……なにげに傷付きますねこれ……」

あやせ「ほらほら、怖くないからおいでー♪」

夢葉「しらないひとに、ついていっちゃだめだから」

京介「プッ……」

あやせ「なにがおかしいんですか?」

京介「い、いや、なんでも……」

あやせ「だいたいですね、こんな先輩には懐いて私に懐かないなんて納得出来ません!」

京介「こんな先輩とか言うなよ!!」

夢葉「きょーすけをわるくいわないで」

あやせ「うぐぅ……」

京介「夢葉ちゃん……!」

夢葉「きょーすけはどうしようもないくずだけど、やさしいから」

京介「夢葉ちゃん!?」

ガラッ

黒猫「やれやれ、随分と賑やかね」

京介「よう、黒猫」

あやせ「まためんどくさいのが出てきたわね……」

黒猫「あら、その子……」

夢葉「?」

京介「この子は夢葉ちゃんって言って、勇太の妹なんだ」

黒猫「やっぱり。どうりで良く似ているはずだわ……と言うか生き写しね」

あやせ「そうだ……。夢葉ちゃん、あのこわーい魔女からお姉ちゃんが守ってあげるからね♪」

黒猫「あながち間違いでは無いわね。私は夜魔の女王、クイーン・オブ・ナイトメアなのだから」

あやせ「何言ってるのよ」

夢葉「おおー……」シタタタッ

あやせ「え?えっ?」

黒猫「あらあら、どうしたのかしら?」

夢葉「くろねこ、かっこいいからすき!」ギュッ

あやせ「なっ……」

京介「子供は人の本質ぐふぅっ!!」ボコン

あやせ「少し黙っててください」

また書きますます

【高坂桐乃DQN行動集】
普段から兄を見下し、キモイウザイと暴言ばかり。そのくせ、いざというときだけ兄を利用する。
それでも献身してくれる兄に1ミリたりとも優しくしてあげない。当然、ねぎらいの言葉もかけない。

桐乃の事を思って説教してくれているお父さんを灰皿で撲殺しようとする

友達にオタクという事がバレかけた時、自分のオタク友達を「知らない、あんなキモイ連中」と言って誤魔化そうとする。
上の誤魔化しも無駄に終わり、結果オタクがバレてその友達に絶交され、兄貴のキンタマを蹴り飛ばし物を投げつけ八つ当たり。

貯金が500万ある超売れっ子読者モデルにも関わらず、買い物の際には兄の財布をカツアゲ。
兄貴に「轢かれてくんね?」と無茶を要求し、拒否されると「使えねー」と罵声をあびせる。

急に小説が描きたいと言い出して、ネタの為に兄とラブホに入りたいとか言い出す。
嫌だと答えると、真冬の街角の中水を被り無理やり口実を作り、兄と一緒にラブホに入る。

兄と仲のいい近所の優しいお姉さんに嫉妬から陰湿な嫌がらせをする。
自分が父親や友人にオタバレして苦しんだとき兄に助けてもらったのに、近所の優しいお姉さんが来たときに
エロゲーやエロ本トラップを仕掛けて兄をオタクと思わせ、兄を地獄に落す。

最後の相談と言いながら、兄を深夜にエロゲーを買いに行かせる。 (普段から兄をパシリに使うが、自分は兄のために何もしない)

兄を苦しめる為に、好きでもない男を偽彼氏にしたてて周囲を振り回す。揚句に最後は泣いて逃げる
兄を散々な目にあわせておきながら、兄に恋人ができると「兄貴に彼女ができるのはイヤ」などと言い出す。

言うとおりに兄が彼女と別れると、別れさせたと自慢して情報拡散させる しかも兄貴が「夜這いした」と嘘を吐いて兄の汚名を広げる。

【京介のクズなところ】


ぼっち美少女と付き合ったけど別れて、
その後その元カノの父親に「あいつと別れたのは色々あったんです。今度は俺から告白しますよ」(元カノにとは言ってない)したり

真面目で純情な美少女JCに好きだ愛してる結婚してくれと口説きまくって
相手が本気になったころにポイ捨てしたり

幼馴染を10年間キープした後捨てて
「俺実妹を選ぶわ。あ、親父に怒られたら困るからこのことは黙っててね」して
幼馴染が敗北者として悲しく去っていった時に「やれやれ、やっと乗り切ったぜ」と言って
その幼馴染を兄妹のお泊りのアリバイに利用したり

上の真面目純情JCに散々結婚してくれと言っていたことを完全に忘却して
「これは一生に一度しか言えない言葉だ。結婚してくれ」と妹にいって
「こうやって結婚式まであげたら普通の兄妹に戻ろう。誰もそばに残らないのが俺の選択だ(キリトッ)」と偉そうに言ってた割に
結局その後も路上でキスするような半端っぷりを見せ

そして最後に、この物語は主人公が後輩に向かって語ってた
「俺昔は普通だったけど色んな女にモテたわー妹にも手を出してたわー」
という自慢話であったと明らかになって終わり
もちろん妹に手を出した責任は取らないし
親の信頼も裏切ったまま親の金で進学する

明後日、明後日の8日に病院の検査結果が出る
その結果が良ければ落ち着いて続きを書けるんだ……

黒猫「はじめまして夢葉ちゃん。私は五更瑠璃……真の名を黒猫よ」

夢葉「えっとね、えっとね、たんぽぽぐみのとがしゆめは!」

黒猫「たんぽぽ組?と言うことは幼稚園ね……ほら、年上なんだから隠れてないでちゃんと出てきて挨拶なさい」

夢葉「?」

珠希「……ごこうたまきです。よろしくおねがいします」ヒョコッ

日向「あたしは日向。よろしくねー♪」

京介「おお、珠希ちゃんまで来てたのか」

日向「高坂くーん、一応あたしもいるんだけどー」

京介「いや、珠希ちゃんは隠れてたけど日向ちゃんは普通に隣にいたからさ」

京介「しっかしなんだ今日は。保育所でも始める気か?」

黒猫「ごめんなさい。この子がどうしてもおにいちゃんに会うって聞かなくて」

珠希「きょうはおにいちゃんにあいにきました♪」

京介「……天使!珠希ちゃんマジ天使!!この場に桐乃がいなくて良かったぜ!!あいつがいたら鼻血の海だ!!」

黒猫「普段は言う事ちゃんと聞くいい子なのに……この子もよっぽど気に入ったのね」

日向「この子も……だって!この子も!!」

黒猫「どうやら死にたがりがココにいるようね……」

日向「ひっ……ち、ちがっ!あ、あたしだよ瑠璃姉!あたしも好きだから珠ちゃんも、なんだよね!!」

京介「おいおい、照れるだろ!フハハハハ」

あやせ「気持ち悪い……」

京介「さぁおいで!おにいちゃんはいつでも――」

勇太「やれやれ……」ガチャッ

珠希「おにいちゃん♪」

京介「!!」ガタッ

気を失ってたまたかきます

勇太「あれ?珠ちゃん?」

珠希「えへへ……きちゃいました♪」

黒猫「ごめんなさい、どうしても先輩に会いたいって聞かなくて……」

勇太「そっか、わざわざ会いに来てくれてありがとう。珠ちゃん」

珠希「はい♪」

勇太「日向ちゃんもいらっしゃい。特に部活動はないけどゆっくりしていってね」

日向「はぁーっ!さっすが勇にぃ!どっかの誰かさんとは違ってちゃんと気遣ってくれてるんだねぇ!うんうん♪」

京介「悪かったな!って、そうじゃなくて!!珠希ちゃんは俺に会いに来たんじゃ……」

日向「へ?たまちゃんは勇にぃに会いに来たんだよ?ねー、たまちゃん?」

珠希「はい♪おにいちゃんに会いにきました♪」

京介「なっ……な、なな…………」

勇太「えーっと、京介さん……?」

京介「ど、泥棒ー!!」

勇太「ええ!?」

京介「少し前までは俺がおにいちゃんだったんだぞ!それをお前……」

あやせ「やめてください。みっともないですよ」

京介「そんなの関係ねぇ!俺は、俺は!!」

勇太「わ、わかりました!わかりましたから!……珠ちゃん、これからは京介さんだけをおにいちゃんって呼んでくれるかな?」

珠希「一人だけです?」

勇太「そう、俺の事はおにいちゃんって呼んじゃダメだからね?」

珠希「うーん……わかりました」

勇太「ふう……」

あやせ「お兄さん、きっと今世界で一番惨めですよ」

京介「それでおにいちゃんと呼んでもらえるなら安いもんだよ」

あやせ「……きもちわるい」

珠希「こんにちわ、おにいちゃん♪」

京介「お、おお。こんにちわ、珠希ちゃん!」

あやせ(だんだん可哀相に見えて……)

黒猫「でも珠希、これから富樫先輩の事はなんて呼ぶの?」

珠希「うーんと……だいすきなほうのおにいちゃん♪」

グサッ!!

京介「ゴフッ……」

あやせ(……っ)ブワッ…

京介「もうダメだ……立ち直れん……」

夢葉「きょーすけ、げんきだして」ナデナデ

京介「夢葉ちゃん……ありがとう、俺にはまだ夢葉ちゃんが――」

あやせ「ちなみに富樫先輩とこっちの先輩、どっちがすき?」

夢葉「あっち」ビシッ

勇太「ばか、夢葉!空気よめ!空気!!」

あやせ「あらあら、可哀相なお兄さん」

勇太「鬼だな……」

夢葉「えっと、えっと……あっちのこわいひとよりすきだから」

小鷹「ゴフッ……」

小鳩「あんちゃん!しっかりせんといかんとよ!」

京介「そ、そうか、考え方を変えれば……準優勝!準優勝だよな!!」

あやせ(もはや哀れだわ……)

日向「こわい人?……うわっ!金髪じゃん!!不良だ!」

小鳩「不良やないもん!これは生れつきなんじゃ!」

小鷹「もういいよ、小鳩」

日向「超かっけー!マジかっこいい!!」

珠希「はい♪かっけーです♪」

日向「かっけー!」

珠希「かっけぇー♪」

黒猫「日向、あんまり珠希に変な言葉覚えさせないでちょうだい」

あやせ「じゃあ高坂先輩と羽瀬川先輩ならどっちが好き?」

日向「かっけー先輩!」

珠希「かっけぇおにいちゃん♪」

あやせ「良かったですねお兄さん。三位に滑り込みましたよ。最下位ですけど」

京介「ゴフッ……」

勇太(悪魔だな……)

夕方

小鷹「さて、そろそろお開きにするか」

日向「ねぇねぇ!小鷹くん!携帯の番号教えてよ!」←小鳩に小鷹にぃは禁止された

小鷹「おお、良いぞ。暇なときはいつでも遊びに来て良いからなー」

日向「マジで!?やったー♪」

珠希「おにいちゃん、わたしもきていいです?」←さすがに小鳩もおにいちゃん禁止と言えなかった

小鷹「もちろん。二人とも部員みたいなもんだ。いつでもおいで」

日向「わーい」

珠希「わーい♪」

京介「はぁ……」

夢葉「きょーすけ、げんきない?」

京介「え?あ、ああ……大丈夫だよ……」

夢葉「しょうらい、ゆめはがおよめさんになってあげるからげんきだして!」

京介「ふぁ!?お、およめさん!?じゃあまさか俺の事――」

夢葉「けっこんして、りこんして、いしゃりょーちょうだい!」

京介「ちくしょー!!!!ダイナミック結婚詐欺かよ!!」

あやせ「……お兄さん、まだ帰らないんですか?もうみんな帰りましたよ?」

京介「ああ……しばらく一人になりたいんだ……」

あやせ「まったく……子供に好きだ嫌いだ言われただけで情けない……」

京介「ええ!?嫌いだとは言われてねーよ!?」

あやせ「とにかく!いじりがいが無いので元気だしてください」

京介「なんだ……もしかして元気付けてくれてんのか?」

あやせ「し、しんでください、三位のお兄さん。それじゃあ私も先に帰りますから!」ダッ

京介「はぁ……」

ガラッ

京介「なんだよ、忘れ物かー?ってお前か」

桐乃「やっと鼻血止まっ……あ、あれ!?小鳩ちゃんは!?夢葉たんは!?」

京介「小鳩も夢葉も日向ちゃんも珠希ちゃんも帰ったよ」

桐乃「ええー!?珠ちゃんや日向ちゃんまで来てたの!?な、なんで私いなかったの……?」

京介「鼻血出してたからだろ」

桐乃「うぅー……天使が、天使がぁ……」

京介「おれなんてなぁ――」


その後、日が完全に暮れるまで久々にふたりで語り合い、一緒に帰りましたとさ

【高坂桐乃DQN行動集】
普段から兄を見下し、キモイウザイと暴言ばかり。そのくせ、いざというときだけ兄を利用する。
それでも献身してくれる兄に1ミリたりとも優しくしてあげない。当然、ねぎらいの言葉もかけない。

桐乃の事を思って説教してくれているお父さんを灰皿で撲殺しようとする

友達にオタクという事がバレかけた時、自分のオタク友達を「知らない、あんなキモイ連中」と言って誤魔化そうとする。
上の誤魔化しも無駄に終わり、結果オタクがバレてその友達に絶交され、兄貴のキンタマを蹴り飛ばし物を投げつけ八つ当たり。

貯金が500万ある超売れっ子読者モデルにも関わらず、買い物の際には兄の財布をカツアゲ。
兄貴に「轢かれてくんね?」と無茶を要求し、拒否されると「使えねー」と罵声をあびせる。

急に小説が描きたいと言い出して、ネタの為に兄とラブホに入りたいとか言い出す。
嫌だと答えると、真冬の街角の中水を被り無理やり口実を作り、兄と一緒にラブホに入る。

兄と仲のいい近所の優しいお姉さんに嫉妬から陰湿な嫌がらせをする。
自分が父親や友人にオタバレして苦しんだとき兄に助けてもらったのに、近所の優しいお姉さんが来たときに
エロゲーやエロ本トラップを仕掛けて兄をオタクと思わせ、兄を地獄に落す。

最後の相談と言いながら、兄を深夜にエロゲーを買いに行かせる。 (普段から兄をパシリに使うが、自分は兄のために何もしない)

兄を苦しめる為に、好きでもない男を偽彼氏にしたてて周囲を振り回す。揚句に最後は泣いて逃げる
兄を散々な目にあわせておきながら、兄に恋人ができると「兄貴に彼女ができるのはイヤ」などと言い出す。

言うとおりに兄が彼女と別れると、別れさせたと自慢して情報拡散させる しかも兄貴が「夜這いした」と嘘を吐いて兄の汚名を広げる。

【京介のクズなところ】


ぼっち美少女と付き合ったけど別れて、
その後その元カノの父親に「あいつと別れたのは色々あったんです。今度は俺から告白しますよ」(元カノにとは言ってない)したり

真面目で純情な美少女JCに好きだ愛してる結婚してくれと口説きまくって
相手が本気になったころにポイ捨てしたり

幼馴染を10年間キープした後捨てて
「俺実妹を選ぶわ。あ、親父に怒られたら困るからこのことは黙っててね」して
幼馴染が敗北者として悲しく去っていった時に「やれやれ、やっと乗り切ったぜ」と言って
その幼馴染を兄妹のお泊りのアリバイに利用したり

上の真面目純情JCに散々結婚してくれと言っていたことを完全に忘却して
「これは一生に一度しか言えない言葉だ。結婚してくれ」と妹にいって
「こうやって結婚式まであげたら普通の兄妹に戻ろう。誰もそばに残らないのが俺の選択だ(キリトッ)」と偉そうに言ってた割に
結局その後も路上でキスするような半端っぷりを見せ

そして最後に、この物語は主人公が後輩に向かって語ってた
「俺昔は普通だったけど色んな女にモテたわー妹にも手を出してたわー」
という自慢話であったと明らかになって終わり
もちろん妹に手を出した責任は取らないし
親の信頼も裏切ったまま親の金で進学する

次ぎのカプを募集しつつ
ここまでとは別世界のどこかの勇太×樟葉を少しだけ

春休みのある日

樟葉「はぁー……やっと着いた。もうすっかり暗くなっちゃった」

樟葉「……」キョロキョロ

樟葉「まぁ帰る時間まで細かくは連絡してないから仕方ないけどさ……」

樟葉「お母さんから今日帰るって連絡があるんだから、何時くらいに帰るか聞いてくれても良いのに」

樟葉「荷物だって多いしやっぱり連絡しとけばよかったかなぁ……」

その頃

母「あっ、勇太に連絡するの忘れてたわ」

すみません昨日はまさか1レスで寝るなんて思わなかったこんなこと初めてだ

帰宅

樟葉「はぁ、やっと着いた……疲れてるのかな、家まで凄く遠い気がしたよ……」

ガチャッ

樟葉「ただいまー」

勇太「……ん?樟葉!?どうしたんだよ?」

樟葉「どうしたって、新学期が始まるから私だけ帰るってお母さんから連絡あったでしょ?」

勇太「そんな話し聞いてないけど……分かってたら迎えに行ったのに」

樟葉「聞いてないって……お母さん……」

勇太「夕飯は食べてきたのか?」

樟葉「ううん。こっち着いたら暗かったし、寄り道しないで帰ってきたから」

勇太「そっか。時差とかあるし疲れてるんだろ?残り物しか無いけど何か作ってやるよ」

樟葉「大丈夫だよ。今食欲無いし」

勇太「でも少しくらい食べないと体に悪いぞ?」

樟葉「それよりさ、お兄ちゃん一人……?」

勇太「そりゃ皆父さんの所行ってたんだから当たり前だろ」

樟葉「だから、その……誰もいなかった訳だし、小鳥遊さんとかは来てたりしないのかなーって」

勇太「ああ、六花か。あいつなら引っ越したぞ?」

樟葉「そうなんだ。へぇー……引っ越し…………ええ!?」

勇太「なんかお爺さんが間違えて解約したらしいんだけど」

樟葉「凄くおおざっぱな説明だけど……また契約すれば良いんじゃないの?」

勇太「それがすぐに次ぎの入居者が決まっちゃったらしくてさ、結局十花さんに連れられて引っ越したんだよ」

樟葉「お兄ちゃんはそれで平気なの……?」

勇太「俺?」

樟葉「だってほら、前に小鳥遊さんが居なくなった時は……いっぱいお皿割ったり、捜しに行って警察沙汰まで……」

勇太「あの時は何も言わずいきなり居なくなったからだよ。色々気になったし」

樟葉「でも今回だって急にいなくなったんでしょ?」

勇太「今回はみんな六花から話し聞いてたし、引っ越し先も近いから学校だって転校するわけじゃ無いからな」

樟葉「そうなんだ」

勇太「凸守なんて引っ越し先が家のすぐ近くで大喜びしてたぞ?」

樟葉「でも本当に良いの……?お兄ちゃんと小鳥遊さんって付き合ってるんでしょ?」

勇太「俺と六花が?」

樟葉「うん」

勇太「確かに何か色々契約はさせられたけど……別にそんなんじゃないぞ?」

樟葉「そ、そうなの!?」

勇太「そうだけど?」

※こっちの世界線では付き合っていませんです


樟葉「そうだったんだ……私はてっきり……あ、れ…………?」ペタン…

勇太「おい、大丈夫か?なんか顔赤いぞ?」

樟葉「ちょっと疲れが出たのかも……少し寝てれば大丈夫と思うから……」

勇太「そうか、じゃあほら……部屋まで運んでやるから」

樟葉「い、いいよお!自分で歩けるから!」


勇太「じゃあ手くらい繋いで行けよ。そんなふらふらじゃ

ダメだ5回くらい意識失ったうえに途中投稿してた。またかきます

勇太に手を引かれて二人は樟葉部屋へ――

ピピピピピ

勇太「熱は?」

樟葉「38.2……」

勇太「38!?」

樟葉「でも大丈夫だから。フラフラしてしんどいけど風邪とか病気じゃないと思うし。きっと疲れが溜まってたんだよ」

勇太「でもそんなの素人じゃ分からないだろ?あーもう、こんな時だけは母さんが役にたつのになぁ」

樟葉「こんな時だけはって……お母さんに怒られるよ?」

勇太「何か欲しいものは無いか?夕飯は何食べたいんだ?」

樟葉「そんな急に言われても……って言うか、お兄ちゃん心配しすぎ」

勇太「そりゃ心配するだろ。この家には俺と樟葉しか居ないんだぞ」

樟葉「そうだけど……」

勇太「とりあえずお粥作ってやるから少しは食べないとダメだぞ」

樟葉「うん、ありがとう」

勇太「あと用がある時は……携帯に電話だな。絶対に無理するなよ?」

樟葉「分かってるってば。本当に心配しすぎなんだから……」

勇太「じゃあ台所にいるから。用がある時は絶対に携帯ならせよー」

ガチャッ

樟葉「そっか……お兄ちゃんと二人暮らしなんだよね……」

10分後……

樟葉(喉かわいちゃったな……)

樟葉「…………」

樟葉「飲み物取りに行くくらいなら自分で行けるよね」

勇太「シコシコ・・樟葉・・ウッ!」

勇太「シコシコ・・樟葉・・ウッ!」

キッチン

勇太「味付けはこんなもんかな」

勇太「後は飲み物と……スプーン」

バタッ

勇太「ん?なんだ?樟葉の部屋かな?」スタスタ

樟葉「いたた……っ」

勇太「おーい……って、樟葉!お前何してんだよ!?」

樟葉「あっ……お兄ちゃん、ごめん……急に立ち上がったからフラフラしちゃって」

勇太「良いから早くベッドに入れ。ほら掴まって」

樟葉「うん……」

勇太「それで?何しようとしたんだよ?」

樟葉「ちょっと喉がかわいたから飲み物取りに行こうとして……」

勇太「用がある時は携帯に電話しろって言っただろ?」

樟葉「でもそんな事で呼んじゃ悪いし……」

勇太「はぁ……。じゃあお粥と飲み物取って来てやるからちょっと待ってろ」

樟葉「うん……」モゾモゾ

勇太「この机ちょっと動かすぞ」

樟葉「あっ、そっちで食べるから大丈夫だよ」

勇太「良いから寝てろ」

樟葉「……」

勇太「ちょっと体起こせるか?」

樟葉「だから大袈裟だってば……」

勇太「飲み物」

樟葉「うん、ありがと」

勇太「後はお粥だけど……さすがに熱いよな」フーッ

樟葉「お兄ちゃん?何してるの?」

勇太「何って冷ましてるに決まってるだろ?ほら口あけろよ」

樟葉「い、いいよそんなの!自分で食べれるし」

勇太「あー……そっか。確かになんか息吹きかけられた食べ物を口に入れるのって嫌だよな」

樟葉「そんなんじゃないけど!!ただ……恥ずかしいし……」

勇太「そうか?だったら恥ずかしいの少し我慢しろ」

樟葉「ええっ」

勇太「ほら、あーんして」

樟葉「あ……あーん」パクッ

勇太「熱くないか?」

樟葉「……うん。美味しい……かな」

樟葉「ありがとうお兄ちゃん、ごちそうさま」

勇太「けっこう食べれたな」

樟葉「うん。でもごめんね、少し残しちゃって……」

勇太「いや、俺も見てたらお腹すいたし調度よかったよ」モグ

樟葉「お、お兄ちゃん、そのスプーン……私が使ってたのに……」

勇太「ん?ああ、疲れが溜まって熱がでただけなら風邪と違ってうつらないし大丈夫だろ」

樟葉「そういう事じゃ……」

勇太「それに風邪だったら風邪だったでこれだけ近くにいればうつってるよ」

樟葉「はぁ……」

勇太「さてと、俺は片付けしてくるからちゃんと横になってろよ?」

樟葉「わかってる。もう無理はしないから」

小1時間後……

樟葉「…………」

樟葉「これは仕方ないよね……生理現象だし……」

樟葉「手伝ってもらう訳にも……」スッ

樟葉「ゆっくり歩いて……」ヨタヨタ

勇太「ん?樟葉、なにしてんだ?用がある時は――」

樟葉「違うの、ちょっとおトイレに……」

勇太「トイレか……よし、分かった」

樟葉「分かったって……どうしてこっちに来るの?」

勇太「トイレ行くときに倒れたら大変だろ?手、掴まって」

樟葉「あ、あの、聞いてたよね?おトイレって……」

勇太「ああ、そこまで無神経じゃないよ。ちゃんとドアの前で待ってるか――」

樟葉「だめ!!」

勇太「ええー……でも心配だろ。さっきも倒れてたし」

樟葉「もう……じゃあ3分経ったらトイレの前に来て。それまではダメだからね」

勇太「3分?随分と長い……あっ、いや、悪い。ゆっくりで良いからな」

樟葉「お、おしっこだから!!」

ザザーッ……

樟葉「はぁ……おトイレ行くのも大変だよ……」

勇太「でも俺は結構たのしいけどな」

樟葉「たのしい?」

勇太「樟葉ってさ、普段は一人で何でもするだろ?でもなんか今は手のかかる妹を相手してるみたいでさ」

樟葉「夢葉は結構手がかかる妹だと思うけど?」

勇太「それとはまた別だよ。なんて言うのかな……普段ビシッとしてる人が風邪とかで弱ってると気になるだろ?」

樟葉「よくわかんないけど……」

勇太「ようはギャップだよギャップ。樟葉は普段ビシッとしてるからさ」

樟葉「別にそんな事ないよ」

勇太「こんな時くらい頼りにしてくれよ。一応これでもお前のお兄ちゃんなんだからさ」

樟葉「ぷっ……なにそれ」

勇太「笑うなよ」

樟葉「ごめん、だって真顔でそんな事言うんだもん」

勇太「やめろ!なんか恥ずかしくなるだろ!もう寝ろ!」

樟葉「……私はいつも頼りにしてるよ?お兄ちゃんの事」

勇太「あ、そう……」

樟葉「お兄ちゃん」

勇太「なんだよ」

樟葉「……ううん、なんでもない。おやすみなさい」

勇太「ああ、おやすみ」

深夜

樟葉「んっ……」

樟葉「喉かわいた……お水…………」

勇太「ほら」

樟葉「ありがと……え?」

勇太「なんだ?喉渇いたんだろ?」

樟葉「そうだけど……今3時半だよ?ずっとそこにいたの?」

勇太「看病する方が寝てちゃ意味ないだろ。起こせって言っても樟葉はすぐ無理するし」

樟葉「ずっと起きてたの!?」

勇太「ゲームしてただけだから。ついでだよついで」

樟葉「……でも寒いでしょ?」

勇太「毛布かぶってるから大丈夫だよ」

樟葉「でも……」

勇太「人の心配よりお前はどうなんだよ?熱は下がったのか?」

樟葉「うん、多分もう大丈夫かな」

勇太「ちょっとおでこ触るぞ?」ピタッ

樟葉「……っ!お兄ちゃん、手冷たい」

勇太「あー……ゲームしてたからか。これじゃ熱あるのかわかんないな」

樟葉「体温計が机にある……お、お兄ちゃん?何してるの?」

勇太「こういう時っておでこ引っ付けたりするだろ?」

樟葉「そ、それは、そうかも知れないけど、で……でもっ」

コツン…

勇太「んー……」

樟葉「は、うぅ……」

勇太「ちょっと熱くないか?」

樟葉「今少しあつくなっただけだと思う……」

勇太「……あっ」

樟葉「な、なに?」

勇太「なんかこうしてると思い出すよな。ほら、あれ何だっけ?」

樟葉「わ、分からないよそんな事言われても……」

勇太「だからこうして鼻を引っ付けてさ……ほら」ポチッ

樟葉「……っ」

勇太「昔、七宮がよくやってただろ?確か……」

樟葉「はなぽち……」

勇太「そうそう!懐かしいなー。あいつ元気にしてるのかな?」

樟葉「元気じゃないさとねちゃんは想像出来ないけど……」

勇太「だな」

樟葉「お兄ちゃん、はな……もう、良いかな……」

勇太「あっ、悪い悪い」

樟葉「…………」

勇太「まぁ熱が下がったんなら安心だな。俺も少し寝るか」

樟葉「部屋に戻るの……?」

勇太「そうだな。……と言いたい所だけど、まだ無理させられないしここで寝るよ」

樟葉「そうなんだ……」

勇太「言っとくけど何いっても居座るからな」

樟葉「でもお兄ちゃんが風邪ひいちゃうよ」

勇太「大丈夫だよ。毛布あるし」

樟葉「そんなんじゃダメだよ。だから……」パサッ

勇太「ん?」

樟葉「二人くらいなら入れるし……」

勇太「大丈夫だって」

樟葉「私が大丈夫じゃないの!」

勇太「ええー……なんだよそれ」

樟葉「…………」

勇太「分かったよ。入れば良いんだろ」ガサッ


樟葉「なんだか昔に戻ったみたいだね」

勇太「そうか?」

樟葉「お兄ちゃん、私……好きだから」

勇太「何が?」

樟葉「お兄ちゃんの事」

勇太「なんだよ急に」

樟葉「お兄ちゃんの事すきだから」

勇太「いや、なんか恥ずかしいからやめろよ」

樟葉「好き……好き、好き、お兄ちゃんが好き……」

勇太「分かったって!俺だって樟葉も夢葉も好きだよ」

樟葉「違うの。私、お兄ちゃんが好き……」

勇太「だから何がちが……ん、んん――!?」

樟葉「ん……っ、はぁ…………こっちの、好き……」

勇太「お前……だ、大丈夫か?やっぱまだ熱が……」

樟葉「お兄ちゃん、小鳥遊さんと付き合って無いんだよね……?」

勇太「あ、ああ……」

樟葉「私ね、ずっと我慢してたんだ……。でも誰とも付き合って無いなら私も好きになって良いよね……?」

勇太「きょ……兄妹で何言ってんだよ」

樟葉「兄妹じゃ結婚とかは出来ないけど……でも出来る事は沢山あるから……」

勇太「おま……」

樟葉「お兄ちゃんの部屋にえっちな本あるよね?お兄ちゃんが興味あるなら……私は、しても良いよ……?」

勇太「な、なな、なに言って……」

樟葉「あっ、そうじゃなくて……私も、お兄ちゃんとなら興味あるのかも……」

勇太「は!?」

樟葉「だってね、今すごく……してみたいから……」


この後無茶苦茶セックスした

次は小鷹とくみんですね分かりました。

最近艦これにドはまりしてコエェェェ!!暁ちゃんかわえぇぇ!!駆逐艦かわえぇぇ!!

【高坂桐乃DQN行動集】
普段から兄を見下し、キモイウザイと暴言ばかり。そのくせ、いざというときだけ兄を利用する。
それでも献身してくれる兄に1ミリたりとも優しくしてあげない。当然、ねぎらいの言葉もかけない。

桐乃の事を思って説教してくれているお父さんを灰皿で撲殺しようとする

友達にオタクという事がバレかけた時、自分のオタク友達を「知らない、あんなキモイ連中」と言って誤魔化そうとする。
上の誤魔化しも無駄に終わり、結果オタクがバレてその友達に絶交され、兄貴のキンタマを蹴り飛ばし物を投げつけ八つ当たり。

貯金が500万ある超売れっ子読者モデルにも関わらず、買い物の際には兄の財布をカツアゲ。
兄貴に「轢かれてくんね?」と無茶を要求し、拒否されると「使えねー」と罵声をあびせる。

急に小説が描きたいと言い出して、ネタの為に兄とラブホに入りたいとか言い出す。
嫌だと答えると、真冬の街角の中水を被り無理やり口実を作り、兄と一緒にラブホに入る。

兄と仲のいい近所の優しいお姉さんに嫉妬から陰湿な嫌がらせをする。
自分が父親や友人にオタバレして苦しんだとき兄に助けてもらったのに、近所の優しいお姉さんが来たときに
エロゲーやエロ本トラップを仕掛けて兄をオタクと思わせ、兄を地獄に落す。

最後の相談と言いながら、兄を深夜にエロゲーを買いに行かせる。 (普段から兄をパシリに使うが、自分は兄のために何もしない)

兄を苦しめる為に、好きでもない男を偽彼氏にしたてて周囲を振り回す。揚句に最後は泣いて逃げる
兄を散々な目にあわせておきながら、兄に恋人ができると「兄貴に彼女ができるのはイヤ」などと言い出す。

言うとおりに兄が彼女と別れると、別れさせたと自慢して情報拡散させる しかも兄貴が「夜這いした」と嘘を吐いて兄の汚名を広げる。

【京介のクズなところ】


ぼっち美少女と付き合ったけど別れて、
その後その元カノの父親に「あいつと別れたのは色々あったんです。今度は俺から告白しますよ」(元カノにとは言ってない)したり

真面目で純情な美少女JCに好きだ愛してる結婚してくれと口説きまくって
相手が本気になったころにポイ捨てしたり

幼馴染を10年間キープした後捨てて
「俺実妹を選ぶわ。あ、親父に怒られたら困るからこのことは黙っててね」して
幼馴染が敗北者として悲しく去っていった時に「やれやれ、やっと乗り切ったぜ」と言って
その幼馴染を兄妹のお泊りのアリバイに利用したり

上の真面目純情JCに散々結婚してくれと言っていたことを完全に忘却して
「これは一生に一度しか言えない言葉だ。結婚してくれ」と妹にいって
「こうやって結婚式まであげたら普通の兄妹に戻ろう。誰もそばに残らないのが俺の選択だ(キリトッ)」と偉そうに言ってた割に
結局その後も路上でキスするような半端っぷりを見せ

そして最後に、この物語は主人公が後輩に向かって語ってた
「俺昔は普通だったけど色んな女にモテたわー妹にも手を出してたわー」
という自慢話であったと明らかになって終わり
もちろん妹に手を出した責任は取らないし
親の信頼も裏切ったまま親の金で進学する

ハッ

艦これに……うつつを抜かしてた……っ

小鷹「おーっす」ガチャッ

カタカタカタカタカタカタカタカタ……

小鷹「なんだ……?星奈はともかく他のやつまでパソコンしてるのか」

くみん「あっ、タカ君おはよー」

小鷹「いや、もう放課後だから」

小鳩「あーっ!!もう!また大破してしもうたばい!!」

小鷹「な、なんだ?」

くみん「今ねー、みんなでこれしてるの」スッ

小鷹「艦隊これくしょん?」

くみん「うん♪星奈ちゃんがオススメだって言うから皆でしてたんだよー」

小鷹「あいつが進めるって事はギャルゲーじゃないのか?そういうのは小鳩には……」

星奈「問題ないに決まってるでしょ?これは艦これを元に理科にあれこれさせて全年齢でプレイうんたらかんたら」

小鷹「ま、まぁいかがわしいゲームじゃないなら良いけど」

くみん「なんか昔の船で戦うゲームなんだってー。おもしろいよー♪」

小鷹「そのわりには説明がざっくりし過ぎだろ」

小鳩「クックックッ……この編成で次こそは」

小鷹「金剛?比叡?なんか名前は確かに戦艦みたいだけど……」

くみん「艦娘って言って女の子が戦うんだよ♪」

小鷹「へー」

「クックックッ……駆逐艦、小鳩!出撃してやろう」

星奈「ふひひっ、小鳩ちゃんぺろぺろ」

小鷹「えっ……な、なんでゲームの中に小鳩が?そんな艦があったのか?しかも見た目や声まで……」

星奈「当たり前じゃない。モデルは小鳩ちゃんで声優も小鳩ちゃんなんだから」

理科「ご自身が出るゲームを作ると言ったら快く引き受けてくれましたよ?」

小鳩「こらー!うちのキャラに変な事せんとってー!!」

星奈「じゃあ生小鳩ちゃんをぺろぺろフヒヒ」

小鳩「ぎゃー!!」

小鷹「あっ、この重巡くみんってもしかして」

くみん「うん♪私だよー」

小鷹「じゃあ星奈もいるのか?」

星奈「あったりまえじゃない!私が企画したのよ?私が最強に決まってんでしょ!」

小鷹「小鳩が駆逐艦でくみんが重巡で……」

星奈「もちろん私は戦艦よ!大戦艦星奈!!」

小鷹「お前が企画したって事は、夜空の扱いが酷そうだな……」

小鷹「ん?駆逐艦三日月?なんだ、随分とかわいいキャラじゃないか。ちゃんと黒髪だし」

星奈「それは最初からいたのよ。まったく……もっと豚みたいなキャラにしてやろうと思ってたのに」

夜空「フンッ私はそんなゲームに興味は無い」

理科「ちなみに理科は軽巡で、幸村くんはドイツ艦です」

幸村「日本男児としては少し不満ですが、世界を知るという意味で挑戦してみました……ぐーてんたっぐです、あにき」

小鷹「あっ、じゃあ俺もいたりするのか?」

星奈「はぁ?なんで艦娘の世界に男のあんたがいるのよ」

小鷹「いや……みんなそれぞ」

星奈「いるわけないじゃない」

小鷹「そうか……(別にどうでも良いはずなのに何だこの仲間外れ感……)」

くみん「じゃあタカくんは提督さんだねー♪司令官さん、おはよー♪」

小鷹「ああ、サンキューな……」しょんぼり

星奈「あーもう、うっとおしいわねぇ……分かったわよ、今度理科に作って貰えば良いでしょ」

小鷹「本当か!?じゃあ俺も戦艦に――」

星奈「何調子のってんのよ。あんたなんて潜水艦にして一生こきつかってやるわ」

小鷹「おお!潜水艦とかかっこ良さそうだ!ありがとうな!星奈!!」

星奈「べ……別にそこまでお礼言われる事でもないし……」

理科「先輩の耐久値は高めに設定しときますね」

星奈「こーばとちゃんっ♪今日うちに来ませんか♪」

小鳩「……やっ!!」

星奈「でもほらゲームの小鳩ちゃんもそろそろ改二にしてかっこよく進化させたいしー……」チラッ

小鳩「かっこよく……?進化?」

星奈「うん、駆逐艦の素早さに戦艦級の攻撃力!……だけど、そのためには新しいアフレコや撮影も必要かなぁーって」チラッチラッ

小鳩「駆逐艦の素早さに戦艦の攻撃力……でも……あんちゃん、どないしよう……」

小鷹「小鳩が星奈に誘われて迷うって事は相当興味あるんだろ?」

小鳩「でもアレと二人は嫌じゃ……」

理科「でしたら理科もご一緒しましょうか?」

小鳩「それなら……」

小鷹「なんか悪化した気がするけど……でもまぁ星奈の屋敷ならステラさんもいるし大丈夫じゃないか?」

小鳩「うん。じゃあ行ってみる……あんちゃんは?」

小鷹「俺は宿題とか色々することがあるからパスだな」

小鳩「うぅー……」

星奈「じゃあ早速行きましょう!」

理科「機材を持ってきますね」

桐乃「おーっ♪ふひひ」

小鳩「あんちゃーん……」

バタンッ

小鷹「……あれ?今何か混じってたような」

小鷹「じゃあ俺達も帰るか」

くみん「そうだねー」

夜空「私はもうしばらく本を読んで帰る。先に帰っててくれ」

小鷹「そっか。じゃあくみん、幸村、帰ろうか」

バタンッ

幸村「あにき、わたくし本日は少々いそぎの用がありますゆえ……」

小鷹「そうか。気をつけてな」

幸村「はい。あにきとくみんの姐御もお気をつけて」


小鷹「でも自分がゲームに出てくるってちょっと楽しみだな」

くみん「夜空ちゃんも隠れてしてるかもねー♪」

部室

夜空「よーし、良いぞ三日月!もう少しでケッコン出来るからな!」ドップリ


くみん「そうだ♪いまからタカくんの家に行っても良いかな?」

小鷹「そりゃ別に良いけど……なんにも無いぞ?」

くみん「艦これごっこしようよ♪タカくんが提督で私が艦娘なの!いっぱい命令して良いんだよー♪」

小鷹(なんだそのプレイ……)

くみん先輩と艦これプレイしたい

くみん「じゃあ私は重巡ねー♪重巡くみん♪」

小鷹「いいよそんなの。高校生にもなって二人でごっこ遊びもないだろ?」

くみん「ええー……、面白そうなのにぃ……」

小鷹「それより飯食って帰るか?小鳩がいらなくなった分の材料が余るんだけどさ」

くみん「タカくんの手作り料理?うん!食べたいよー」

小鷹「じゃあ適当に座って待っててくれるか」

くみん「それなら私、タカくんのベッドで寝ててもいいかな?」

小鷹「いや、普通は手伝うとか言う所だろ。まぁ寝ててくれた方が静かで良いか……あんまり部屋の中あさんなよー」

くみん「はーい♪」

小鷹の部屋

くみん「これがタカくんのベッドかぁ……♪」モソモソ

くみん「くんくん……タカくんの匂いがする♪」

くみん「マイ枕準備完了!おやすみなさーい♪」


くみん「…………」

くみん「あ、あれ……?」

くみん「どこでもすぐ寝れるのが私の特技なのに……」

くみん「うーん……」

くみん「寝心地は良いんだけど……タカくんの匂いがいっぱいするからドキドキして……」

くみん「んっ……?んっ……、んー……」

くみん「なんだか変な気分……自分の身体なのに触ってると気持ち良く……」ピクッとさ

小鷹「くみんー、飯出来たぞー」

がチャッ

くみん「はぁっ……、んッッ!あ、タ……タカくん……」

小鷹「な、なにしてんだ?」

くみん「えっと……このベッド、タカくんの匂いがして……それでね、なかなか眠れなかったんだけど、こうして身体を触っってるとなんだか気持ち良くって……♪」スクッ

小鷹「お、おい!服!服!!」クルッ

くみん「服?……あっ、いっぱい触ってたからグシャグシャだ……」サッサッ

小鷹「ったく、ちゃんとボタンもとめてくれよ」

くみん「えへへ♪タカくーん」むぎゅっ

小鷹「なっ……!今度はなんだよ!!」

くみん「やっぱりベッドよりも本物のタカくんの匂いの方が好きだなぁ……うんうん♪」

小鷹「とりあえず離れ……あのなぁ!俺だって健全な男子高校生なんだから、その……あ、あんまりそう言うことしてると……」

くみん「してると?」

小鷹「な、なんでもねーよ……ほら、それよりも飯。冷める前に食ってくれよ」

くみん「そうだねー♪あったかい物はあったかいうちに食べなきゃね♪」タッ

小鷹「はぁ……がんばれ俺の理性」

二ヶ月のタイムリミットぎりぎりだった

いままでのスレか全タイトル教えて欲しい・・

>>733
小鳩「あんちゃん」 樟葉「お兄ちゃん」 桐乃「!」ガタッ
小鳩「あんちゃん」六花「お兄ちゃん」 小鷹「!?」ガタッ
小鳩「クックック……我は夜の血族の真相なり」 凸守「!」ガタッ
勇太「好きなんだ。……付き合ってくれないか」
六花「勇太、私と正式に契約して欲しい」

今更レンタルで劇場版見たけど十花さんと樟葉ちゃんが可愛すぎて頭がおかしくなりそうだった

くみん「わぁー、美味しそうだねー♪これ全部タカ君が作ったの?」

小鷹「他に誰が作るんだよ。今日はなんか冷蔵庫に材料もいっぱいあったし作り過ぎたか……」

くみん「それもそうだねー♪じゃあいただきまーす」パクッ

小鷹「ちょっと揚げ過ぎたかな……」

くみん「そんなこと無いよ?すっごく美味しいもん♪」

小鷹「だったら別に良いんだけどさ……」

くみん「うんうん♪」

ピンポーン

小鷹「ん?誰だ?うちに客なんて……」

くみん「えー?タカ君のお家お客様あまり来ないの?お友達とかは?」

小鷹「…………」

ピンポーンピンポーン

小鷹「はーい。新聞屋の勧誘かな」

くみん「おいしぃー」

ガチャッ

十花「出るのが遅いぞ小鷹。どれだけ待たせる気だ」

小鷹「十花さん?どうしたんですか?」

十花「ほう。貴様、良い度胸しているな」ピキッ

小鷹「えっ?ええっ!?」

十花「ん……?この匂いは……」

小鷹「あっ、今夕飯作ったんですけど……作り過ぎたんで良かったら十花さんもどうですか?」

十花「そうか夕飯はもう作ったのか。そうかそうか」

小鷹「なんかやけに食材が揃っててつい作り過ぎ……あっ」

十花「どうした、何か思い出したか?顔色がすぐれないようだが」

小鷹「あ、あの……今日って何曜日で……」

十花「さあな。だがどうして急に曜日を気にし出したんだ?」

小鷹「その……俺、十花さんに料理を教わる約束……」

十花「ああ、そう言えば確か今日だったか。食材はお前が用意したんだったな」

小鷹「…………」ガタガタ

小鷹「す、すみませんでした!!」

十花「何がだ?」ヒュンヒュン

小鷹(どこからオタマが!?)

小鷹「その、俺うっかりしてて……」

十花「この世にはなぁ小鷹。うっかりで命を落とす事なんていくらでもあるんだぞ」

小鷹「た、たとえば……」

十花「目上の人間に料理を教えてもらう約束を忘れて他の女と楽しくディナーしていた時とかだな」

小鷹「ち、違います!あいつは別にそんなんじゃなくて、たまたま家に来たから夕飯を」

くみん「ええーっ!私達ケッコンする約束までしたのにぃ……」

小鷹「お前は話をややこしくするなよ!!」

十花「詳しく聞かせてもらおうか」

小鷹「えっ……?」

十花「詳しく聞かせろ」

小鷹「ひっ……」

またかきますええ!

小鷹「……と言うわけで、ケッコンどうこうって話は」

十花「……50点」もぐもぐ

小鷹「はい……」

十花「不味くは無いが美味くも無いな」

小鷹「これはその……急いで作ったから味が」

十花「言い訳をするな」ピシッ

小鷹「あいたっ!」

くみん「えぇーっ、こんなに美味しいのにぃ」

小鷹「いいからお前は黙っててくれ……」

くみん「いくら六花ちゃんのお姉さんでも、あの短い時間じゃ完璧に作るなんて無」

十花「……」ピシッ

くみん「あうっ……ひどいよぉ……」

十花「キッチンを借りるぞ」

小鷹「は、はい!俺も手伝います!」

十花「お前達はそこに座っていろ」

数分後

コトッ

小鷹「これは……」

十花「食え」

くみん「すごーい。これ今作ったんですか?」

十花「良いから食え」

小鷹「それじゃあ……いただきます」もぐっ

くみん「いただきまーす♪」はむっ

小鷹「うわ、うま……っ!」

十花「短時間でもこれくらいの料理なら作れるんだ」

小鷹「ぐうの音もでません……」

十花「お前に料理を教えているのはこの私だ。いい加減な料理を作ってもらっては困るな」

くみん「もぐも、ん!もんまも……」

小鷹「多分かばってくれてるんだろうけど……何言ってるか全然分からないからな」

十花「喉が渇いたな……ビールでも貰おうか」

小鷹「ビールは無いですけど……」

十花「…………」じーっ

小鷹「…………」

十花「ちょっとコンビニへ行って来る」スタスタ

小鷹「ハァ、ハァ……息が詰まる……」

小鷹「とりあえず……せっかく来てもらって悪いんだけどさ、今日の所は……」

くみん「うん。先約があったなら仕方ないもんね……」

小鷹「マジで悪い!まだまだ十花さんから料理を教わりたいし、だから機嫌を損ねたくないって言うか……今度絶対埋め合わせはするから!」

くみん「じゃあ来週一緒にお出かけしてくれる?」

小鷹「するする!荷物持ちでもなんでも!」

くみん「じゃあ今日はタカくんを六花ちゃんのお姉さんに譲って私は帰るね♪私との約束忘れちゃダメだからねー」

小鷹「本当にすまん!(我ながらやってることが最低な気しかしないな……)」

小鷹「とりあえず台所を片付けて……」

ピンポーン

小鷹「あれ?えらく早いな……はーい、開いてますからどうぞー!」

夜空「む……そうか、ではお邪魔するぞ」

小鷹「あれ?夜空?」

夜空「今日は貴様の妹が肉のところに行くと言っていただろ」

小鷹「ああ、そうだけど」

夜空「その……なんだ、女手が無くては困るかと思ってな!手伝いに来てやったのだ、うむ!」

小鷹「手伝いに来たって言われてもなぁ……」

夜空「料理は苦手だが洗濯物や掃除くらいならお手の物だぞ!」

ガチャッ

十花「ほう……さっきあのくみんと言う女とすれ違ったが……少し席を外した隙にまた新しい女を連れ込んでいたのか」

夜空「貴様はいつぞやの……!」

小鷹「ち、ちがいます!夜空は洗濯や掃除とか手伝いに来てくれただけで!」

十花「世間ではそういうのを押し掛け女房と言うんだがな」

小鷹「だからそうじゃなくて……!おい!夜空からも何とか言ってくれ!!」

夜空「にょ……女房などと……私達はまだそういう関係では……」テレテレ

小鷹「夜空!?」

十花「…………」ぐびっぐびっ

夜空「晩酌にはまだ早いと思うが」

十花「……で?お前はこいつの何なんだ?」

夜空「な、何だいきなり……私はその、小鷹とは……」

十花「まさかお前もケッコンの約束をしているとでも言うんじゃないだろうな?」

夜空「ケッコン!?ケッコンって……あの結婚か!?え?お前も??その言い草だと私以外に誰か相手がいるのか!?」

小鷹「だからそれは子供の時にしたらしい約束で!!」

夜空「肉か!肉の事か!!」

小鷹「ちがうちがう!十花さんが言っているのはくみんの事だから!」

夜空「なにぃー!!貴様、肉だけでは飽き足らず、あの女ともそのような約束を……!!」

十花「それは初耳だな。お前は一夫多妻制でも築くつもりなのか?ん?」

小鷹「なんだか分からないけど……こ、殺される……!」

プルルルルルル……

小鷹「で、電話だ!電話が鳴ったなら出なきゃだよな!!あはは……」イソイソ

夜空「ちっ……」

小鷹「はい、もしもし!羽――」

星奈「あっ、もしもし?小鷹?」

小鷹「なんだ、星奈か……」

十花「また新しい女か」

小鷹「ひっ!?と、十花さん!?あ、あの、酔ってます……?」

小鳩「あんちゃーん!!助けて、うち、うち、家に帰りたいんじゃー!!」

小鷹「なんだなんだ?帰りたいなら帰ってくればいいだろ?」

星奈「なんかこっち凄い大雨で小鳩ちゃんは帰れそうに無いのよ。ふひひ」

桐野「こっばとちゃーん♪今度はこっちのお洋服を」

小鳩「やぁぁぁっ!!!!」

小鷹「小鳩!?」

十花「ん?小鳩がどうかしたのか?」

小鳩「その声は……十花?なんで十花がおると!?」

小鷹「ああ、ちょっと料理教えてもらう約束をしててな」

小鳩「そんな……十花が来るんやったらうちも家でおったのにぃ!!」

十花「恨むんなら約束を忘れていた小鷹を恨むんだな」ボソッ

小鷹「うっ……」

星奈「ほらほら、小鳩ちゃん♪あっちで撮影の続きしましょうねー♪」

小鳩「やっ……いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ブチッ

小鷹「……」

夜空「おい、ココまで聞こえるくらい凄い悲鳴だったが……警察に連絡したほうがいいんじゃないのか?」

小鷹「それにしても凄い雨って言ってたけど……別に降ってなんか……」

ピト……ピトッ…………ザアァァァァァァー!!!!!!!

小鷹「うわっ!マジか!!洗濯物取り込まないと!!」イソイソ

小鷹「……」チラッ

夜空「うむ……なかなか美味いものだな……」もぐもぐ

小鷹(ぜんっぜん手伝う気配ねー!!夜空のやつ本当に何しに来たんだ!?)

ピンポーン

小鷹「あー、もう!次から次へと!!はーい!」

くみん「うえぇーん……タカくーん……」ビッショリ

小鷹「うわっ!大丈夫か!?」

くみん「帰ってる途中に大雨にあっちゃって戻って来ちゃった……」

小鷹「そんな格好してたら風邪ひくぞ!着替え貸してやるから風呂入って来い」

くみん「はーい」

十花「ヒック……女にシャワーを進めるとわ……」

夜空「けしからんな」

小鷹(二人ともめんどくさい事になってる……)

夜空「まさかアレとも結婚の約束をしていたのか?」

くみん「うん、そうだよー♪」ヒョコッ

小鷹「いいからくみんは早く風呂に入ってろ!」

くみん「えぇー、タカくん今日はなんだか冷たいよぉ……」

小鷹「そ、そんなんじゃなくて、風邪引いたら大変だろ?」

くみん「うん……やっぱりタカくんは優しいね♪」パタン

小鷹「はぁ……」

夜空「……」しらーっ

小鷹「な、なんだよその目は……」

十花「ところで小鷹。お前がバタバタしてる間に携帯が鳴っていたぞ」

小鷹「え?本当ですか?」

十花「一応男の名前で登録されてはいたが」

小鷹「京介からか…………あー、もしもし?」

十花「……」じーっ

夜空「ふむ……どうやら本当に京介が相手のようだな」

小鷹(俺の信頼度……)

小鷹「ちょっと部屋で話してきますね……」

小鷹「どうしたんだ?」

京介「大変なんだ!桐野の奴が帰ってこなくてよ……携帯にも出ないし!!」

小鷹「桐野なら星奈の家だろ?大雨だから帰ってこれないとか――」

京介「それにしたって連絡付かないのはおかしいだろ!?大雨だしよぉ……これ絶対川の土手とかでレイ」

ブチッ

ブー、ブー……

小鷹「はい」

京介「なんでいきなり切るんだよ!!」

小鷹「お前が訳の分からん妄想してるからだろ!」

京介「誰がエロゲ脳だ!!」

小鷹「そこまでは言ってないけど……桐野なら小鳩達と一緒だよ。さっき電話かかってきたし」

京介「そうか……なら良いんだけどよ……」

小鷹「それより俺も一つ聞きたい事があるんだけどな……」

京介「ん?なんだよ?」

小鷹「実は今――」

小鷹「――――と言う状況なんだけど……どう思う?」

京介「うーん……リア充は死ねばいいと思います」

小鷹「ちょ、なんだよそれ!?」

京介「うっさいわ!!因果応報だ!!馬鹿野朗!!あっちもこっちも気を持たせやがって!!」

京介「巨乳にツンデレに幼馴染と年上お姉さんと妹と……お前はエロゲ主人公か!!

小鷹「お、おい……何の事いってんだよ……?」

京介「俺なんてなぁ……!俺なんてなぁ……!ちくしょー!!!!」

ブチッ

小鷹「…………」


小鷹「やれやれ……なんだったんだ京介のやつ……」

小鳩「あんちゃーん!!」だきっ

小鷹「小鳩?どうしてここに……」

星奈「仕方ないでしょ……10分以内に家へ返さないと一生口きいてくれなくなるって言うんだもの……」

小鷹「10分って……あの距離を10分で……?」

星奈「成せば成るのよ。まぁ桐野ちゃんは車の中で目回してるけど」

小鷹「大丈夫なのかそれ……京介も心配してたけど」

星奈「ちゃんと責任持ってステラが送り届けるわよ。それよりも……なにこれ?」

夜空「役割を終えたならさっさと帰れ。肉」

十花「肉……?なんだ、結婚の約束をしていると言うのはお前か」

十花「とにかくだ。ここにいるので全部なんだろうな?」

小鷹「と言うと……」

十花「貴様がたぶらかした女の事だ」

小鷹「たぶらかしたって……」

十花「お前達はどうなんだ。小鷹の事が好きなのか?」

星奈「え……?なに?お母さん?」

くみん「私はタカくんの事が大好きだよー♪」

夜空「私は別にそういう約束はしていないからな……」

星奈「わ、私だって、婚約とか親が勝手に決めたことだし……」

十花「そうか。なら私のライバルはお前だけと言うことだな」

夜空「ライバル?」

十花「当然だろう。同じ男に惚れているのだからな」

星奈「はい!?」

くみん「うーん……六花ちゃんのお姉さんがライバルなんて手ごわそうだけど……」

星奈「ちょ、ちょっと待って!それなら私だって!!」

十花「なんだ、お前は別に好きではないのだろ?」

星奈「そういう問題じゃなくて……わ、私は正式な許嫁なんだから!好きとかどうとか関係なく……け、けっこ……」

夜空「あ、ああ!思い出した!そういえば私も昔小鷹としたぞ!」

小鷹「いや……俺、夜空の事ずっと男だと思ってたし」

夜空「何を言っている!確かに小学生の時こう言ったではないか……性別なんて関係なくお前と結婚したいと!!」

小鷹「小学生のころから変な趣味あったみたいな捏造はやめてくれ!!」

夜空「ちなみにそれは小学生のころだったからな。お前達と違って物心ついてからの約束だ」

小鳩「そんなんじぇーったい許さへんもん!!あんちゃんはうちと結婚するんじゃー!!」

星奈「やーん♪ブラコンの小鳩ちゃん可愛いー♪マジ天使!」

夜空「誰だこの……びしょぬれのアホみたいな女は……」

七宮「アホじゃないよ!魔法魔王少女のソフィアリング・SP・サターン7世だよ!!」

夜空「そら見ろ。アホではないか」

小鷹「こいつは幼馴染で小鳩の……中二病の先生みたいなもんだな」

七宮「やっほー♪小鳩ちゃん元気してた?」

小鳩「さとねちゃん!またこっちに引っ越して来たと!?」

七宮「うん♪だから挨拶にと思ってさ♪とりあえず……お風呂かりるね!勇者♪」

十花「おい勇者」

小鷹「やめてください!!」

十花「まさかとは思うがお前……あの七宮と言うのとも結婚の約束をしていないだろうな?」

小鷹「と、とうぜん!」

小鳩「もうあんちゃん!何をいっとーと!さとねちゃんとあんちゃんはとっくの昔に結婚しとったやろ!」

小鷹「な、なに言い出すんだよ小鳩……」

小鳩「だって、勇者のあんちゃんと魔法魔王少女のそふぃ……さとねちゃんが結婚して産まれたのがうちやったし!」

小鷹「あれはごっこ遊びだろ?な?」

小鳩「でもちゃんと教会でやったし……」

夜空「ふーん」

ガチャッ

七宮「大事なことを忘れてたよ勇者!」

小鷹「ちょっ……おま、服!服!!せめてタオル巻いてくれ!!」

七宮「ただいま、勇者♪はい、ハナポチ♪」ぽちっ

一同「!!!!」

七宮「小鳩ちゃんにもはい♪」ぽちっ

小鳩「わーい♪ひさしぶりじゃ♪」

七宮「それじゃ、チャチャッとお風呂入ってくるよ♪」

バタンッ

小鷹「…………」

十花「さてと、勇者の言い訳を聞いてやろうか」



小鷹の受難はまだ始まったばかりだ

一月分を一気に投下してもこの量、おそらくまた書き溜めても一ヵ月後にこのくらいしか書けないと思う。
なのでまた以前のように中二病熱が発生した時に改めてスレを立てます。

ここまでだらだらとした投下を最後まで見てくれた方本当にありがとうございました
HTML化の依頼を出しておきます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月29日 (火) 20:06:13   ID: A1irYr5S

待ってます待ってます待ってます

2 :  SS好きの774さん   2014年09月03日 (水) 23:01:56   ID: IEcV33Nv

羽瀬川小鷹の出演数をもっと増やして下さい
お願いします
あと、はがないの星奈の出演数も増やして下さい

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