P「アイドルの鼻にポッキーぶち込んでみるか」 (44)

P「トッポにしようかなと思ったが最後までチョコたっぷりだから鼻の中で折れずに大変な事になりそうだからパス」

P「単三電池でも良かったんだけど電池を鼻にぶち込むのは後々面倒な事になりそうだからパス。病気になったら困るからな」

P「フォークでも良かったんだけど事務所には自分のフォークしか無いからパス。アイドルの鼻くそが付いたフォークなんて使いたくないからなぁ…響のなら特別に使うんだけど」

P「……よし、まずは765のツッコミ役こと伊織にぶち込んでみるかな」

P「ツッコミ役なのに突っ込まれるなんて思いも知らないだろうなぁ、後が怖そうだけど伊織ならなんだかんだで許してくれそうだし」

P「……おーい、伊織」

伊織「……なに?」

P「?どうして身構えてるんだ」

伊織「いや、アンタの事だから変な事でも考えてるんじゃないかなって思ってるだけ」

P「そりゃあプロデューサーなんだから何時も765のアイドル達の事を考えてるさ」

伊織「ふ~ん、口だけは立派なのねこの変態」

P「へん…たい…?」

伊織「何か間違ってる?」

P「……(伊織はトッポでいいな)」スッ

伊織「ん?お菓子なんて取り出してどうすんのよ」

P「食べるから取り出したんだよ、まさかそんな事も分からないのか?」バリボリ

伊織「別にぃ、ただアンタが変な事しないか見張ってるだけよ」

P「……なぁ伊織」

伊織「なによ変態」

P「伊織ってさ、前から俺の事よく見てるよな」

伊織「なっ!?べ、別にいいでしょ!?あ、あ、アンタが皆に変な事しないか見張ってるだけって言って ズボォ

P「あ~……やっぱ最後までチョコたっぷりだから折れないな」グリグリ

伊織「ひんぎぃいぃいい!!い、いったぁああぁぁあい!」

P「おっ、トッポに伊織の鼻血が付いた……汚いから捨てよう」

伊織「ひょっ、ひょっとあんひぁ!にゃ、にゃにしゅんのよー!」

P「大丈夫か?」

伊織「らいひょうぶらっはらひたからないわよー!」

P「ははは……伊織、俺たちはプロデューサーとアイドル。それ以上でも以下でも無いんだよ、だから二人に恋愛感情は生まれたりしないんだ」

P「俺だって嬉しいさ、けどな伊織?お前が幸せにするのは俺じゃない……お前を待ってくれてる多くのファンの方々達なのさ」スタスタ

P「なんか悪い事しちゃったなぁ、伊織大丈夫なのかな…仕事に響かなかったらいいんだけど」

P「……さて、次は誰にしてみようかなぁ」

P「流石にトッポはもうやめようちょっと洒落にならないのが伊織で分かったんだし」

P「……ん?千早が居るな、しかも1人で」

P「ち、千早にするのはなんかマズイ気がする……まぁ伊織にやった時点で後には引けないんだし」

P「千早~」

千早「あっ、プロデューサー…どうしたんですか?」

P「いや、千早こそこんな場所でどうしたんだ?事務所の中に入らないのか?」

千早「……少し考え事を」

P「それ、俺に相談出来ない内容なのか?」

千早「……すみません」

P「そっか…隣、いいか?」

千早「えっ?あ、はい…」

P「なぁ千早」

千早「はい?」

P「お前はまだ子供なんだぞ?」

千早「きゅ、急になんなんですか…」

P「子供ってのはな、粋がって、ぶつかって、泣いて、そっから始めて成長するもんなんだよ」

P「だからさ……千早も誰かに頼っていいと俺は思うんだ」

千早「……」

P「誰でもいいからさ、ぶつかってみろよ。それで分かって貰えなくて泣いたっていいんだよ」

P「千早は何時も1人で背負いこもうとする癖が有るんだよ……だから千早、俺はお前の力になりたいんだ」

千早「ぷ、プロデュー ブスッ

P「ポッキーゲーム」 グリグリ

千早「んはぁああぁあ!!」

P「ポッキーポッキーゲーム」 グリグリ

ポキッ

P「やっぱポッキーだとすぐ折れちゃうなぁ」

千早「きゅ、急に何するんですか?!」

P「千早がショボくれてたから元気付けようと鼻にポッキーを…」

千早「か、考えられません!ふざけないでください!」

P「やっと素のお前になったな」

千早「えっ…?」

P「俺の知ってる千早はな?笑いたい時に笑って怒りたい時に怒って、悲しい時には涙を流すんだよ」

P「すぐには無理かもしれないさ、けど、ありのままに生きるのって楽しいしすっごく楽なんだよ。だから溜め込む様な事はもうするな」

千早「ぷ、プロデューサー…」

P「頑張れ千早、お前がナンバーワンだ」スタスタ

P「う~ん、やっぱポッキーじゃ楽しく無いよなぁ」

P「トッポは伊織の貴重な鼻血を採取出来たからいいんだけどポッキーはなぁ…千早の鼻水とか気持ち悪いしなぁ」

P「……電池、行ってみるか?いやいや、電池はヤバいからパスだパス」

P「う~ん……あっ、うまい棒いいなうまい棒」

P「安いし太いし……けど太すぎるから」スッ

P「この前、真から習ったダンスで…よいしょ」スパッ

P「8等分に出来た!この太さなら鼻にいれても大丈夫だよな」

P「ちょうどいいところに貴音が居るな」

P「おーい、四条」

貴音「……何故、私だけ名前で呼んでくれないのですか」

P「名前で呼んで欲しいのか?」

貴音「……」ウルウル

P「泣くな泣くな、四条の泣き虫設定なんて死設定なんだから」

貴音「あ、あなたひゃまぁ…」ボリボリ

P「!?お、おい!なんで俺のうまい棒食べるんだよ!」

貴音「……」グググー

P「あ~……なぁ貴音、今からお昼一緒にどうだ?奢るからさ」

貴音「よろしいのですか?」

P「あぁ、なんか貴音にこれ以上からかうのはマズイ気がするから…どこに行こうか」

貴音「あなた様とご一緒出来るなら何処へでも」

P「そのあなた様って言うのやめような?周りに勘違いされるかもだから」

貴音「はい」

P「くそ、思わぬ出費で財布の中身が……まぁいいか、貴音の笑顔が見れたんだから」

P「貴音も千早と一緒で素の自分を周りに中々見せないからなぁ、まぁ千早より頑なじゃないだけマシかな?」

P「961に居た頃よりはここの方が楽しくやっていけてるって言ってくれてるし、後はもっと自分に素直になるところかな」

P「芯は真っ直ぐで正義感は強いんだけどたまに脱線したりするのが貴音の悪いとこだ……俺ももっと頑張って貴音を765に来て本当に良かったって心の底から言われたいな」

P「………あっ、じゃがりこ発見!ラッキー」

P「なぁやよい」

やよい「う~?どうしたんですかぁ?」

P「今度のライブ、大丈夫そうか?」

やよい「ゔぅ、足引っ張らないように頑張ります…」

P「やよいが足を引っ張る?」

やよい「私、ドジですから…それに運動神経も」

P「……(やよいの実は運動神経良いって設定も今じゃなくなってるんだよなぁ)」

P「だったらやめるか?」

やよい「えっ!?ど、どうしてですか?」

P「あのなやよい、確かに失敗は怖いよ…けどな?ライブを失敗しないように頑張るって思ってる時点で成功なんてしないもんなんだよ」

やよい「うぅ、難しくてよくわかりません…」

P「やよいは皆の前で歌ったり踊ったりするのが嫌いなのか?」

やよい「うー!だいす ブスリ

P「じゃがりこってかてぇなぁ」グリグリ

やよい「うぅうぅうぅぅぅう!!」

やよい「いたいですー!」

P「やよいの鼻水じゃがりこサラダ味」カリポリ

やよい「うぅ、プロデューサーの事嫌いになっちゃいますよぉ?」

P「えっと、話を戻すぞ?」

P「やよいは皆の前で歌ったり踊ったりするのが好きなんだよな?」

やよい「はい!キラッキラの私をファンの皆がたっくさん頑張れーって言ってくれてるし気がして頑張らなきゃ、もっと頑張ってみんなを笑顔にしなきゃって思うんです!」

P「……だったら尚更次のライブは中止にしないといけないな」

やよい「えっ!?」

P「そんな気持ちでファンの皆が笑顔になると思うか?失敗しないように?それはファンの為か?」

やよい「ゔ……」

P「やよいはな、まだ周りの事を気にするには早すぎるんだよ。自分の事だけ考えて頑張れば良い、それで躓いたら皆に助けて貰えばいいんだ」

P「甘えてもいいんだ、皆に頼っていいんだ。助け合うのが仲間であり友達であり親友なんだ」

P「やよいはやれば出来るんだ。もっと自分に自信を持て、やよいなら出来るさ。だからもうそんな事言わないよな?」

やよい「……はい!あの、あ、ありがとうございました!」

P「こっちこそ、やよいの鼻水じゃがりこ美味しかったよ」スタスタ

P「う~ん、やよい相手だと自然と加減してしまうなぁ。伊織の時は躊躇無く置くまでぶち込めたのに」

P「ふふふ、次はどのお菓子でアイドルの鼻を弄ろうかな~っと」ガサガサ

P「うおぉ!?クーリッシュがあるじゃん!」

P「鼻の穴に突っ込むだけじゃなく穴を埋める事も出来る優れもの!いやぁナイスだよ小鳥さん。まさか冷凍庫にクーリッシュがあるなんて」

P「じゃあクーリッシュの餌食になるアイドルは~っと」

P「って、事務所に誰も居ない、まぁレッスン中だから仕方ないかな」

P「………」

P「くっさ!」

響「自分臭くないぞ!」ヒョコ

P「臭いって言葉でどこからともなく現れる響は可愛いなぁ」ナデナデ

響「だから臭くないってば!」

P「あのさ、確か上でレッスンしてるんじゃなかったのか?」

響「……なんくるないさぁ」

P「響は貴音と美希の三人でユニット組んでた気がするんだけど、サボりか?」

響「さ、サボりじゃないぞ!ただ…その」

P「……毛虫か」

響「毛虫?自分は美希から今は貴音とのパート練習だから必要ないって言われて」

P「あんのパツキン野郎がぁ…ウチの可愛い響を邪魔者扱いだぁ?許せん、こんなに動物的可愛さと愛くるしさを兼ね備えてる完璧なアイドルを」

響「じ、自分、完璧だからな!って、それ褒めてるのか?」

P「……響、そこにあるお菓子でも食べて待っててくれないか?」

響「えっ?う、うん…プロデューサーはどこに行くんだ?」

P「ちょっと度が過ぎるかわい子ちゃんにバックドロップかましてくる」タッタッタ

響「あっ、プロデューサー!……行っちゃったぞ」

~レッスン場~

春香「あっ、プロデューサーさん。珍しいですね」

雪歩「どうしたんですか?」

P「……」スタスタ

雪歩「きゅうぅ」

美希「も~、だから違うの!」

貴音「美希、ここはこう歌う様に言われているのですが……プロデューサー?」

美希「だからぁ、ミキ的には言われたままをするんじゃなくてアレンジしたりとかしたりするのが ギュッ

P「……」

美希「きゃっ!?は、ハニー?どうし

P「俺はパンに塗るなら蜂蜜よりマーガリン派ぬわぁんだよおぉお!」グオォ

美希「んまっが!!」ドスン

P「……確かに美希のセンスは素晴らしいよ、度々驚かされる。けどな、けどな」

春香「み、美希!だ、大丈夫!?」

P「言われたことも出来ない内は未熟者が何を唱えようが相手にされないって事を肝に銘じておけ(クッション用意しといてよかったわ)」スタスタ

~事務所~

P「ふぅ、少し暑くなっちゃったな…アイドルに手を出すなんて俺も美希の事言えないじゃないか……ん?」

真美「おっ、兄ちゃんじゅわ~ん」

P「なんで亜美が居るんだ?」

真美「……」

響「ついさっき来たんだぞ、暇だから自分達の様子を見に来たんだって」

真美「真美、兄ちゃんに渡したい物があるから来たんだよ…」

P「そっかぁ、ありがとな

真美「んっふっふ~、何時も貰ってばっかだから今日くらい真美から兄ちゃんにプレゼ

P「亜美」

真美「……」

P「冗談だよ真美。で?俺に渡したい物ってな ズボッ

真美「カリポリのコーラ味だよ→美味しいっしょ→」

響「ま、真美!?ぷ、プロデューサーの鼻に何入れてるんだ?!」

真美「いっつもやられてっかんね~、ぐりぐり~」グリグリ

P「……」

真美「も~兄ちゃん、ノーリアクションは無いっしょ→」

P「何躊躇ってんだ?奥まで入れろよ」

真美「えっ……に、兄ちゃん?」

P「まだ入るぞ?ほら、入れろよ、奥まで」

真美「いや…これ以上入れちゃうと兄ちゃんの鼻が」

P「中途半端にやってんじゃねーぞ!!やるなら最後までやってみろよ!お前の覚悟を見せてみろ!」

真美「け、けど」

P「何時迄も妹と比べられるのは嫌だろ?!だったら最後までやってみろよ!妹を追い越してみろよ!双海真美!」

真美「……」ズブブブブ

P「がぁあぁぁあぁぁぎぃやぁああぁぁあ!!」

P「がががが、ぎっぎぎ…」ポタポタ

響「ぷ、プロデューサー!?鼻血が!」

P「はぁっはぁ……真美」

真美「に、兄ちゃん…」

P「俺は……お前の気持ちが痛いほど分かる」ブバッ

P「765プロで奇跡的なまでの人気を獲得してる竜宮小町……秋月律子プロデューサー」

P「他の……他の皆を世間の人に理解して貰えないのはお前達が悪いんじゃない、皆の良さを発揮させてやれない俺が原因なんだ…」

P「律子は本当にあっという間だった…あっという間に俺を追い抜き今じゃ手の届かない場所にまで居る」

P「世間じゃ俺は無能プロデューサーだろうな…こんなにも素敵な皆が居るのに何時まで経ってもトップアイドルにしてやれてない」

P「真美が亜美に劣等感を抱く様に俺も律子に劣等感を抱いてる……けどな、それじゃ駄目なんだ」

真美「兄ちゃん…」

P「後ろを向くなとは言わない…けどな」

P「何時まで経っても前を向かないのだけは駄目なんだよ!」ブバー

響「うわー!プロデューサー、本当に大丈夫なのか?!」

P「妥協はするな、どうして自分がダメなのかを追求しろ!そして努力をしてみろ!真美!」

P「努力ってのはな、笑ったり逃げ出したりするかもしれない……けど、最後には結果を引き連れて自分の元に戻って来てくれるんだ」

P「だから、だから何時迄も亜美の背中を見てるんじゃない…お姉ちゃんなんだから前を進んでやるって思うんだ」

真美「兄ちゃん…床が真っ赤だよ」

P「……」ズボッ

響「わー!なにしてるんだプロデューサー!クーリッシュなんて鼻に詰めてなにするつもりなんだ!」

P「このクーリッシュが俺の穴を埋める様に、俺が真美の欠点と言う穴を埋めてやるよ」ブニュー

P「だから真美、こんな俺を信じてついてきてくれるか?」

真美「……なの…」

真美「そんなの…当たり前っしょ」

ガチャ

律子「ただいま戻りました~……って、なんですかコレ」

亜美「兄ちゃんが鼻血出してる~」

響「あっ、亜美ぃ、プロデューサーが壊れちゃったんだ」

伊織「……なに鼻にチューブ突っ込んでんのよ変態」

P「クーリッシュ知らないのか?食べるか?」

伊織「いらないわよ!アンタのせいでずっと鼻が痛いのよ?!」

あずさ「大丈夫ですか?」

P「平気ですよ、なんてったってプロデューサーですからね」

伊織「全然説得力がないんだけど…」

伊織「全く、なに考えてるのかしらあいつ」

亜美「いおりんいおりん、ジュース飲む?」

律子「へぇ、そんな事が」

P「あぁ、それとさ律子」ポタポタ

律子「せめて鼻にティッシュでも詰めてください。で、なんですか?」

P「伊織がさ、俺の事好きみたいなんだよ」

伊織「ぶふうぅぅう!!」

亜美「わー!なにすんのさいおり~ん、服びしょ濡れだよ~」

あずさ「あらあらまぁまぁ」

律子「あ~、やっぱりそうですか」

伊織「ちょっと律子!否定しなさいよ否定を!」

P「律子の方からのキツく言っといてくれないか?お前が愛するのは俺じゃなくてファンの方々なんだって」

伊織「待ちなさいよ!誰がアンタみたいな変態を好きにな

律子「そうですね、もしこれが公になったらマズイですもんね」

伊織「だから、だからぁああ!」

P「けど俺は伊織の気持ちを受け取れないんですよ」

伊織「もー!アンタ達!私の話を聞きなさいよ!」

律子「あははは、そうですよね。プロデューサーと伊織が付き合ってるなんて知られたら会社が潰れちゃうかもしれませんからね」

P「それも有るんだけど……俺は

ガチャ

春香「あっ、帰ってきてたんだね」

亜美「おう、はるるん隊長!無事帰還しました」

美希「……首が痛いの」

P「律子の事が好きだからな」

貴音「……」ピク

あずさ「あらぁ…」

千早「ん、ぁ…」

P「oh…」

律子「私ですか?冗談やめてくださいよプロデューサー」

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