少女「先輩! 一緒に昼ご飯食べませんか!」(19)

男「いいね。また食堂でいいかな」

少女「そろそろ食堂は飽きてきました」

男「飽きた!? 飽きるとか飽きないとかそういう場所だったっけ食堂って」

少女「飽きたものは飽きたんです」

男「じゃあ屋上……」

少女「屋上も飽きてしまいました。先輩のチョイスには刺激のしの字もありませんね」

男「昼ご飯食べる場所に刺激求めてどうするの……」

男「じゃあ少女ちゃん決めてよ。僕にはこれ以上の場所は思いつかないな」

少女「ですか。それでは私の教室はどうですか?」

男「えぇ……少女ちゃんの教室? 場違いじゃないかな僕」

少女「教室から全生徒が消えても気にしないでくださいね」

男「そこまで!? 2年は僕のことをなんだと思ってるのさ!」

少女「ご想像の通りだと思いますが。過去の過ちはそう簡単には消え去らないのです。だからこそ先輩が身を持って自らの潔白を証明しないとですね」

男「証明する隙を与えてくれるといいけど……。っていうか刺激ってこういうこと!?」

少女「ふふ、どうでしょう?」

男「嫌な予感が……」




少女「あっ、先輩! こっちです!」フリフリ

男「大丈夫かな……」

少女「大丈夫ですよ! 多分」

男「多分って……それにもう既に見られてる気が……」

少女「先輩に見惚れてるんじゃないですか?」

男「……」

少女「どうしたんですか?」

男「…………いや、なんでもないよ!」

少女「なんですか。なぜ微笑んでるのですか。まさか本当に見惚れられてるとでも……」

男「いやいや、ただ少女ちゃんがあまりにも可愛かったから」

少女「なるほど、セクハラですね。そうですね」

男「なんでそうなるの!? ってちょっと待って! 先に教室に入られたら僕もうどうしようもない…少女ちゃーん!」

級友女1「あら少女。顔真っ赤だけどどうしたの」

少女「べ、べべ別に?」

級友女1「今日はあの先輩と一緒に食べないの?」

級友女2「おお!? もしかしてついにあの変態を振り切れたのかな! おめでとう少女ちゃん!」

級友男1「でも気をつけろよ……最近の変態は恐ろしいと聞く。一度振り切れたくらいで諦めてくれるとは限らないぞ」

少女「ははは、みんな誤解しすぎだよー。そんなに言ってると先輩泣いちゃうからやめてあげて」

級友女2「安心して少女ちゃん! もし次あいつが襲ってきたとしても私が守ってあげるから!」

級友男1「はっ、たかがお前一人に何ができる。相手は世界に名高いジャパニーズ変態だぞ。結果は見えている」

級友女2「それでも少女ちゃんのためなら……」

級友男1「お前って奴は……」



少女「あの……みんなそろそろ……」

級友女1「…………」

級友女1「少女。あなたどうして耳栓を用意してあげられなかったの」

少女「そうすればよかった……まさかここまでとは……」

級友女2「なになに? 何のはな………………きゃあああああああ!」

級友男1「くっ! まさかこんなに早く……流石一流の変態……!」

級友女2「少女ちゃん逃げてえええええええ!」

クラス一同「ザワザワザワザワザワザワ」



少女「……」

級友女1「……」

男「……」




少女「せ、先輩。取り敢えず廊下に出ましょう」

男「…………」

少女「先輩すみません……大丈夫ですか?」

男「…………」

少女「…………先輩?」

男「…………はっ。ははは、なかなかユニークな友達をお持ちなようで! 先輩としても嬉しい限りだよ! あはは!」

少女「……本当にすみませんでした」

男「なにを謝っているんだい? 僕にはさっぱり心当たりがないな! あはは!」

少女「……ありがとうございます」

男「いきなりどうしたんだい? 変な少女ちゃんだなあ!」

少女「あの人たちも悪気があってあんなことを言ったわけではないのです。ただ危険人物から自分たちのクラスを守ろうと必死だっただけで……。悪いのは私です」

男「危険人物……」

少女「先輩……?」

男「……」ブクブク

少女「ちょっ、先輩!? どうしたんですか!? せんぱーーーい!」



女「あなたそれ素でやってるの……?」

少女「それ? っていうか女! 大変だよ! 先輩が! 泡を!」

女「吹かせたのは少女じゃないの」

少女「そうなの。私がこんな所に連れて来さえしなければ……」

女「やっぱり素なのね……」

級友女1「あらあら……これは……」

級友女2「うわあ!? こんな所大の字の変態バブルマンが!?」

級友男1「な……まさか、これを少女一人で仕留めたというのか……」

級友女2「あとは警察にでも任せて。教室はいろ!」

級友女1「……待ちなさい級友女2。あなた昨日、少女に……

級友女2『少女ちゃん! 少女ちゃん!』

少女『なに?』

級友女2『まだあの変態と一緒にいたりするのかな!?』

少女『変態……? あ、う、うん』

級友女2『大丈夫なの? 何か変なことされたりしない?』

少女『大丈夫だよ』

級友女2『うーん……じゃあさ! 明日の昼食にあの変態呼んでよ! 本当に大丈夫なのかどうか私が判断してあげる!』

少女『えぇ……酷いこと言ったりしない?』

級友女2『しないしない! ちょっと質問とかするだけだから!』

少女『うーん……なら……』

……なんてこと言ってなかったかしら」



級友女2「…………あ」

一応長い前日談? 0話? のようなものがありますがスレタイ忘れてしまって無き者とかしてしまいました……
境界の彼方をパクったかのような描写が多くあってつい最近冷や汗したのは覚えてますが

男、女、友・高3
少女、級友・高2

で女と少女、男と友が幼馴染という設定だけここで説明させていただきます! 意味わからなくなるので!

申し訳ない
級友はもともとモブでほぼ出ないので勘弁を……

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