セレナ「お隣さん、ポケモン勝負してくれない?」カルム「・・・」 (192)

カルム「僕でよければ」

セレナ「ありがとう」

カルム「・・・ヒトカゲ!」

セレナ「お願い!ブリガロン」

ヒトカゲ「カゲカゲ!」

ブリガロン「ブリュブリュ!」

セレナ「ヒトカゲ!って事は・・・」

カルム「・・・いくよ!」

ヒトカゲ「かー・・・!」

メガ・リザードンY「カゲカゲ!」

セレナ「来たわね・・・メガ進化!」

カルム「リザードン!ブラストバーン」

セレナ「ブリガロン避けて!」

ブリガロン「ブリュブリィリィイイイーー!」

メガ・リザードンY「(避けるなんて事は無駄なんだ・・・どうせ俺に殺されるのだから、無駄だから嫌いなのだ・・・)」

メガ・リザードンY「(無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!)」

ブリガロン「ブリャーーーブリュゥウウウウウウウ!!」

セレナ「ブリガローーン!!」

セレナ「はぁ・・・負けたわ」

カルム「セレナも強かったよ」

セレナ「でも、貴方に負け続けてるのはかっこ悪いでしょ? カルム」

カルム「そんな事無いよ・・・セレナはカッコいいよ」

セレナ「そ、そう?」

セレナ「(でも、カッコいいって・・・これでも私は女の子なんだけど・・・)」

カルム「セレナ・・・そろそろサナとの待ち合わせの時間だけど」

セレナ「本当ね、少しバトルに集中しすぎたわ。カルム急ぐわよ」

カルム「うん!」

セレナ「カルム、一緒にリザードンに乗せてくれる?」

カルム「え、セレナはチルタリスがいるでしょ?」

セレナ「一緒にリザードンで飛んだ方が早いでしょ!」

カルム「そうかな・・・?」

セレナ「そうなの!は・や・く!」

カルム「う、うん・・・」 ポン!

ヒトカゲ「カゲ!」

セレナ「(もう、カルムのバーカ)」

ミアレシティー

リザードン「ムダァアアアアーーーーー!!」

セレナ「カルム、私はここで降りるわ」

カルム「え? 行く所は一緒なんだし降りなくても・・・」

セレナ「はぁ・・・貴方は本当に何も分かってないのね」

カルム「・・・?」

セレナ「とりあえず、私は五分くらい遅れていくからカルムは先にサナの所に行きなさい」 ポン!

チルタリス「くるっぽー!」

カルム「分かったよ」

セレナ「いい? くれぐれもサナに私と一緒に来たって言わない事!」

カルム「・・・?」

ミアレシティー フラダリカフェ

セレナ「ゴメンなさい。少し遅れたわ」

サナ「もう、セレナったら遅刻だよー」

セレナ「ゴメンなさい。思ったよりチルタリスが遅かったの」

カルム「・・・」

セレナ「お隣さんも待たせてゴメンね」

カルム「え?」

ゲシッ!

カルム「う、うん・・・大丈夫だよ」

サナ「カルムはちゃんと時間ピッタリに来てくれたもんねー」

ヒトカゲ「カゲカゲ!」

サナ「あはは~ヒトカゲ元気?」

ヒトカゲ「カゲカゲ!」

セレナ「サナ、久しぶりにピカチュウをヒトカゲに会わせてあげたら?」

サナ「そうだね!ピカチュウ」 ポン!

ピカチュウ「ブルゥアァアアアアアアアアアアア!!」

ヒトカゲ「カゲカゲ!」

カルム「本当に二匹は仲良しだね」

セレナ「仲が良いのは当然でしょ?二匹とも元々はお隣さんのポケモンなんだから」

サナ「カルムが私と最初に交換したポケモンだからね」

カルム「だって・・・旅を始めた頃にサナがピカチュウが欲しいって言ってたから」

セレナ「お隣さんは優しいのね」

セレナ「この子も仲間に入れてくれる?」 ポケ!

ブリガロン「ブリャブリャ!」

ヒトカゲ「カゲカゲ!」

ピカチュウ「ブルゥァアアアアアアアア!!」

サナ「三匹とも仲良しだね!」

セレナ「そうね。まるで私達みたいだわ」

サナ「きっと、私達に似たんだよ!」

カルム「そうだね」

サナ「そうだ!二人を呼んだのは話したい事があるからなの」

セレナ「何かしら?」

カルム「・・・?」

サナ「実はね、今度パルファム宮殿で花火大会をやるんだって」

カルム「花火大会?」

サナ「うん、よかったら二人と一緒に見に行きたいと思って」

サナ「なんでもトリミアンちゃんナントカ記念なんだって」

セレナ「何の記念なのか全く分からないわね」

サナ「何だって良いんだよ!だって、私は二人と花火が見たいんだもん!」

サナ「あそこは思い出の場所だから・・・」 ボソ


サナ(私ね、男のと一緒に花火を見るのって初めてなんだよ・・・)


カルム「・・・そうだね」

セレナ「・・・・・・」

花火大会当日

サナ「皆そろったね!」

セレナ「そうみたいね」

カルム「・・・」

トロバ「時間ピッタリです」

ティエルノ「ブヒブヒ!!」

セレナ「この二人も誘ったのね」

トロバ「特にやる事も無いのでお言葉に甘えて」

ティエルノ「ブヒィーー」

サナ「思い出は皆で作った方が楽しいじゃない」

カルム「うん、そうだね」

サナ「花火はお昼から夜にかけて三回の部に分けて打ち上げるんだって」

トロバ「一回目の打ち上げはそろそろですね」

ヒトカゲ「カゲカゲ!」

セレナ「じゃあ、会場にいきましょうか。お隣さんも早くしないと置いて行かれるわよ?」

カルム「う、うん」

一回目の花火打ち上げ

ヒュー~・・・ ドカーーーーン!! ドカーーーーン!!クリリンの事か~・・・ パチパチパチ

ヒトカゲ「カゲカゲ!」

ブリガロン「ブリュブリュ!!」

ティエルノ「ブビブビ!」

サナ「すごーーい!」

トロバ「ポケモン達も喜んでますね」

セレナ「確かに皆でこういうのもいいわね」

カルム「うん」

サナ「花火すごかったね!」

カルム「二回目までには少し時間があるけど」

セレナ「だったら、それまで何処かでご飯にしましょう」

ティエルノ「ブッヒャアアアア!!ブヒブヒブゥウウウウ!!」

ヒトカゲ「カゲカゲ!」

トロバ「ヒトカゲとティエルノくんも大賛成と言っております」

カルム「という事でご飯を食べたけど・・・」

セレナ「ティエルノがパルファム宮殿で迷子になったわね」

サナ「もう!いったいどこに行ったのよ!!」

トロバ「このままでは二回目の花火の打ち上げが始まってしまいます」

セレナ「とりあえず、手分けして豚・・・じゃなくてティエルノを探しましょう」

パルファム宮殿

カルム「うーん、豚いないな・・・」

ヒトカゲ「カゲェ~・・・」

サナ「カルムー!」

カルム「サナ・・・ティエルノは見つかった?」

サナ「ゴメンなさい。まだ見つからないの・・・」

カルム「そうか・・・宮殿のゴミ箱は全部探したんだけどな」

サナ「それよりも、カルムお願い!こっちについて来て」

カルム「・・・?」

パルファム宮殿 のテラス

ヒュー~・・・ ドカーーーーン!! パチパチパチ・・・

サナ「よかった・・・間に合って」

カルム「二回目の打ち上げ始まってたんだ・・・」

サナ「うん、皆で見れなかったのは残念だけど」

カルム「・・・?」

サナ「カルムとは見る事ができて良かったよ」

カルム「サナ・・・」

サナ「カルム・・・覚えてる?前もここで一緒に花火を見たよね」

カルム「うん・・・」

サナ「皆で花火を見たいって言ったのは本当だよ。でもね・・・」

カルム「・・・」

サナ「カルムとまた二人で花火を見れたら良いなって言う気持ちもあったんだ」

カルム「え・・・」

サナ「えへへ、二つとも叶っちゃった!」

カルム「うん」




セレナ「・・・・・・」

ティエルノ「ブヒ、ブーブヒヒ・・・」

トロバ「皆、迷惑かけてゴメンね・・・と言っています」

サナ「もう!本当だよ。おかげで二回目の花火皆で見れなかったじゃ無い」

カルム「まさか、二回目の花火で花火と一緒に打ち上げられてるとか思わなかったよ」

セレナ「あら、まるでお隣さんは花火を見ていた見たいに語るのね?」

カルム「え・・・いや、たまたま宮殿の窓から花火が見えたんだよ」

セレナ「ふーん・・・」

翌日

セレナ「ブリガロン!あなをほる」

ブリガロン「アッーーーーー!!」

カルム「避けろ!ヒトカゲ」

ヒトカゲ「カゲーー!!!」


サナ(カルムとまた二人で花火を見れたら良いなって言う気持ちもあったんだ)


セレナ「・・・・・・」

カルム「ヒトカゲ!はかいこうせん」

リザードン「ムダムダムダダムダムダムダ!!」 チュドーーン

ブリガロン「ブリブリーー!!」

セレナ「ーッ! ブリガロン!!」

セレナ「私の負けよ。カルム」

カルム「セレナ・・・大丈夫?」

セレナ「大丈夫って何が?」

カルム「何か、いつもと違うと言うか・・・セレナがおかしい」

セレナ「何それ? カルムはポケモンバトルで相手の気持ちが分かるの?」

カルム「それは無理だよ・・・」

セレナ「でしょ」

カルム「バトルして分かるのは、セレナだけだもん」

セレナ「へっ!?」

セレナ「カルム、貴方何を」

カルム「いや、セレナとはよくバトルしてるから・・・」

セレナ「だから、バトルすれば私の事分かるっていうの?」

カルム「うん、今日のセレナはいつもよりも元気が無いよ」

セレナ「ふふ、流石ね・・・カルム、一つ聞きたい事があるの」

カルム「何?」

セレナ「貴方・・・サナの事好きなの?」

カルム「え・・・え、え!?」

セレナ「お願い。教えて」

カルム「い、いや・・・可愛いとは思ってるけど・・・」

セレナ「(可愛いか・・・)」


カルム(セレナはカッコいいよ)


セレナ「そう・・・分かったわ。ゴメンなさい、変な事聞いちゃって」

カルム「まぁ、気にしなくていいよ」

セレナ「あーあー、何か急に疲れちゃったわ」

カルム「大丈夫? やっぱり体調が」

セレナ「カルム、ミアレでお茶しに行きましょう。貴方の奢りで」

カルム「え、えぇえーーー!」

セレナ「もちろん、行きはカルムのリザードンに乗せてもらうから」

そして、数日後

プルルル~

カルム「ホロキャスター? サナからだ」 ピッ

サナ「もしもし、カルム!大変だよ!!」

カルム「落ち着いてサナ!いったいどうしたの?」

サナ「セレナが昨日の朝からチャンピオンロードで修行するって言ったきり帰って来ないの!」

カルム「・・・セレナが!」

サナ「うん、トロバ君も豚も心配しているんだけど、私達じゃチャンピオンロードに入れないから」

カルム「任せて!僕が探しにいくよ」

サナ「セレナをお願い!カルム」

ヒトカゲ「カゲ!」

チャンピオンロード

セレナ「参ったわね・・・私とした事がチャンピオンロードで穴の中に落っこちるなんて・・・」

セレナ「ホロキャスターは落ちた時に壊れたしポケモンはダメージの受けすぎで・・・痛っ!」

セレナ「私は足を挫いて動けない・・・」

セレナ「どうしよう・・・」

セレナ「(こんな時にカルムが来てくれたらな・・・)」

ゴゴゴゴ・・・・

セレナ「!?」

セレナ「何!この音は?もしかして地震!?」

セレナ「なんてついてないの・・・今こんな大っきい地震がきたら生き埋めに・・・」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

セレナ「音がだんだん大きく!」

ドカーーーーン!!

リザードン「ムリィイイイイイイイイイイーーーー!!」

カルム「あ、セレナ見つけた!」

セレナ「え?」

セレナ「カルムが上からリザードンと一緒に岩盤を突き破って・・・え?」

ヒトカゲ「カゲカゲ!」

カルム「いや、チャンピオンロードの奥で見かけたって目撃情報があったから・・・リザードンにあなをほるを覚えさせてここまで突き進んできた」

セレナ「貴方はどこの穴掘りカルムよ!」

セレナ「全く・・・下手したら私生き埋めになってたわよ」

ヒトカゲ「カゲん、カゲ!」

カルム「大丈夫、加減したって言ってる。それより大丈夫?」

セレナ「ちょっとね・・・足が」

カルム「そりゃ、大変だったね」

セレナ「全くよ」

カルム「でも、どうしてセレナほどのトレーナーが穴何かに落ちたのさ?」

セレナ「ん~・・・落としたのよ」

カルム「え?」

セレナ「ミッ◯ーマウスのキーホルダーを穴に落としちゃったの!」

カルム「え・・・もしかして、それを取ろうとして?」

セレナ「・・・・・///」

カルム「ミッ◯ー好きなんだ」

セレナ「・・・悪い?」

カルム「うんん・・・でも、そうかー」

セレナ「何よ?」

カルム「いや、僕っていがいとセレナの事を知らないんだな。って思って」

セレナ「当たり前じゃ無い・・・」

セレナ「(そもそも私の気持ちを知らないくせにバーカ・・・)」

ポケモン関係のキーホルダーにしとけよ…

カルム「じゃあ、ここから出よう。セレナ、リザードンに乗って」

リザードン「ドラァアアアアアア!」

セレナ「ちょっと、リザードンで狭いチャンピオンロードを飛ぶっていうの!?」

カルム「大丈夫だよ。道なら作るから」

セレナ「え?」

カルム「・・・はかいこうせん」


その日からチャンピオンロードが一つ消えた

リザードン「カルム、はかいこうせんだ!」
カルム「 ・・・はかいこうせん 」

なんか思い浮かんだ
駄目だ眠い

セレナの家

サナ「セレナー!もう、心配したんだからね」

セレナ「サナ、心配させてゴメンなさい」

サナ「でも、無事でよかったよ・・・」

セレナ「ええ、これもお隣さんがチャンピオンロードを地図から消してまで助けてくれたおかげだわ」

カルム「ちょっと、穴を掘りすぎたみたい」

ヒトカゲ「カゲ~~」

サナ「私、飲み物とかあれば持ってくるね」

セレナ「それだったら、私が持ってくるわよ。私の家なんだし」

サナ「ダーメ!無事だったとしてもセレナは疲れているんだから寝てないと」

セレナ「じゃあ・・・お願いするわ」

サナ「うん!カルムはちゃんとセレナの事を見ててね。あとリンゴもあるから剥いてあげて!」

カルム「うん」 シュルシュル

ダダダッ・・・バタン

カルム「・・・」シュルシュル

セレナ「・・・」

カルム「・・・」 シュルシュル

セレナ「カルム」

カルム「・・・ん?」シュルシュル

セレナ「ありがとうね・・・助けてくれて」

カルム「うん・・・」シュルシュル

セレナ「私・・・」

カルム「・・・?」シュルシュル

セレナ「貴方の事が好きよ」

カルム「・・・」シュルシュル ザクッ!

カルム「・・・・・・・・・」

セレナ「サナも好き」

カルム「?」

セレナ「お母さんも博士もトロバもポケモンも皆好き」

カルム「・・・あ、ああ!そう、うん・・・」 シュルシュル

セレナ「サナは私の親友よ」

カルム「うん」シュルシュル

セレナ「私はカルムとサナの三人でいる時が大好きなの」

カルム「・・・うん、僕も大好きだよ」シュルシュル

セレナ「だから・・・これからも三人でいられたらいいなと思うのよ」

カルム「・・・うん」シュルシュル

セレナ「それだけ・・・ゴメンなさい。いきなり変な話して」

カルム「・・・・・・大丈夫」シュルシュル

セレナ「え?」

カルム「僕達はずっと一緒にいられるよ」シュルシュル

セレナ「・・・ありがとう。カルム」




サナ「(セレナ・・・二人だけの時はカルムの事名前で呼ぶんだ・・・)」



セレナ「カルム、て言うか貴方リンゴの皮剥の上手すぎじゃない?」

カルム「・・・?」 シュルシュルシュルシュル~

数日後

トロバ「カルム君の見つけたポケモンの数は600以上ですか・・・負けました」

カルム「トロバも凄いよ。僕の知らないポケモンがいるじゃ無いか」

トロバ「うんがよかっただけですよ」

ティエルノ「ブーブヒブヒー!」

トロバ「ああそうでした。ミートがカルム君に渡したいものがあるらしいです」

トロバ「実は数日後にミアレシティーでミ◯キーのパレードをやるらしいんですよ」

ティエルノ「ブーぶぶひひブ!」

トロバ「それでティエルノ君がこの前の花火のお詫びにのペアチケットを渡したいって言うんです」

ティエルノ「ブゥヒー!」

トロバ「誰か好きな人を誘うと良いって言ってます」



カルム「と言われて貰ったけど・・・」

カルム「誰を誘おう・・・」

ヒトカゲ「かー?」

カルム「ミ◯キーのパレードのペアチケットか・・・」

ヒトカゲ「かー・・・」



セレナ「で、私を誘いに来たのね?」

カルム「うん」

カルム「ねぇ、何で僕は正座をさせられてるの?」

セレナ「わからないの?」

カルム「うん・・・」

セレナ「はぁ・・・」

セレナ「いいわ・・・とりあえず理由を聞いてあげる」

カルム「理由・・・?」

セレナ「そう、何で私を誘おうとしたの?」

カルム「だって・・・ミッ◯ー好きだって言ってたから」

セレナ「・・・・・・そ、それだけ?」

カルム「うん!」

セレナ「・・・ハァ」

セレナ「パス」

カルム「え?」

セレナ「私は行かないわ。あいにくだけどその日は家でふて寝するって決めてるの」

カルム「・・・いつからそんな予定があったの?」

セレナ「今決めたのよ」

カルム「・・・???」

セレナ「とにかく私は行かないわ。その代わり・・・サナを誘ってあげなさい」

カルム「まぁ、セレナがどうしても行きたく無いなら・・・」

セレナ「カルム!因みに私が誘えって言ったとかサナに言ったら・・・」

カルム「言ったら?」

セレナ「口の中にカビゴン入れたモンスターボールを突っ込むわよ」

カルム「絶対に言いません!」

ヒトカゲ「カッ!」

パレード当日

サナ「わーーー!!ミッ◯ーだ!!」


ミ◯キー「ハッハハ!いけ、夢の国の使い魔達!!」 ポン!

ピカチュウ「ピッカピカ!」

コラッタ「デッバ!」

ダークライ「チュウチュウ!」

デデンネ「パチパチモン!」


サナ「わー!見て見て!!ネズミポケモンばっかりだよ!」

サナ「カルム、ありがとうね!パレードに誘ってくれて」

カルム「うん、せーー」


セレナ(口の中にカビゴン入れたモンスターボールを突っ込むわよ)


サナ「せ・・・?」

カルム「せ、精一杯サナを楽しませよう思って・・・」

サナ「もう!カルムたら・・・」

カルム「あははは・・・」

ヒトカゲ「かーげげ」

ミッ◯ー「ハッハハ!悪い子がいたら一生を夢の国で過ごしてもらうよ」


トロバ「そんな事ができるんですかね?」

ティエルノ「・・・・・・zzzZZZ」



サナ「カルム、悪い事したらミ◯キーが夢の国に閉じ込めちゃうんだって!」

カルム「へぇー・・・」

サナ「しかも、その国では夢の国なのに夢を見る事ができないんだって!」

カルム「へぇー・・・」

カルム「(何故かさっきから眠い・・・)」

ミッ◯ー「・・・・・・ハッハハ!」

カルム「(あれ?今目があったような・・・)」

サナ「カルム!今度はあっちを見に行こう!!」

カルム「うん・・・」

カルム「(気のせいかな?)」

ミアレシティー ミアレジム

サナ「今日は楽しかったね!

カルム「うん!」

サナ「ねぇ、カルム・・・始めてここのライトアップの時の事覚えてる」

カルム「うん・・・」

サナ「あの時も二人だったんだよね」

サナ「私・・・カルムとの思い出がいっぱい欲しいの」

カルム「サナ・・・」

サナ「カルム、素敵な思い出をくれてありがとう!」

サナ「はぁ・・・カルムたっらもう遅いから家まで送るよだって」

ピカチュウ「ブルアア?」

サナ「私はもう少し・・・朝まで一生でも」

トロバ「サナちゃんじゃ無いですか」

サナ「うひゃー!!」

ティエルノ「ブヒブヒ!」

サナ「なんだブタハカセか」

トロバ「結構遅い帰りですね」

サナ「うん!カルムと一緒にパレードを見に行ってたんだ!」

ティエルノ「ブヒ?ブーブヒブヒ?」

トロバ「ティエルノ君、何ですか?え・・・カルムはセレナを誘ったんじゃ無いの?って言ってます」

サナ「え・・・・・・」

セレナの家

セレナ「今頃カルムはサナと・・・」

ピンポーン

セレナ「こんな時間に誰かしら?」

ピンポーン

セレナ「はいはーい、今いくわよ」

ガチャ

セレナ「全く・・・だれ」

サナ「・・・・・・」

セレナ「さ・・・な?」

セレナの部屋

セレナ「どうしたの?こんな遅くに」

サナ「・・・」

セレナ「黙ってても分からないわよ。カルムと何かあった?」

サナ「何で・・・」

セレナ「?」

サナ「何でカルムとパレード行かなかったの?」

セレナ「何だ・・・そんな事?」

サナ「そんな事って!」

セレナ「別に変な意味は無いわよ。ただ、私はパレードに興味がなかっただけ」

サナ「セレナ、何で嘘をつくの?」

セレナ「嘘?」

サナ「ティエルノが言ってたんだよ。カルムがセレナが好きなやつだから喜ぶかな?って言ってたって」

セレナ「!?」

セレナ「はぁ・・・認めるわ。確かに私はミッ◯ーが好きよ」

サナ「やっぱり・・・」

セレナ「でも、私だって知ってるわ。サナも好きでしょ?」

サナ「・・・・・・」

セレナ「ミッ◯ーのこと」

サナ「・・・・・・?」

サナ「え、うん・・・確かに好きだよミッ◯ー」

セレナ「でしょう?私もミッ◯ーは好きだけど、サナほど好きじゃ無いのよ」

サナ「・・・?」

セレナ「だから、私よりもミッ◯ーが好きなサナをパレードに誘うように言ったのよ」

サナ「そ、そんな!嘘だよ私なんかよりもセレナの方がずっとミッ◯ーの事を好きだよ!!」

セレナ「いいえ!サナの方が私よりもミッ◯ーの事が好きだわ!」

サナ「いいや!セレナの方がミッ◯ーの事好きだよ!!」

サナ「セレナの方が私よりもミッ◯ー大好きだね!」

セレナ「サナの方が私よりもミッ◯ー大好きよ!」

サナ「セレナの方が私よりもミッ◯ー大好き!」

セレナ「サナの方が私よりもミッ◯ー大好き!」

サナ「セレナはミッ◯ー大好き!」

セレナ「サナもミッ◯ー大好き!」

サナ「セレナは!!」

セレナ「サナだって!!」

サナ「好きでしょ!カルムの事」

セレナ「サナだって!!」

サナ「・・・やっぱり」

セレナ「あ・・・」

セレナ「い、今のは言葉のあやよ・・・」

サナ「・・・」 ジー

セレナ「卑怯だわ」

サナ「じゃあ、セレナはカルムの事が好きじゃないの?」

セレナ「・・・全く!何とも思ってないわ」

サナ「私、知ってるんだよ・・・」

セレナ「知ってるって何を?」

サナ「セレナ、カルムと二人だけだと名前で呼ぶよね?カルムの事・・・」

セレナ「あ・・・そ、それは・・・」

サナ「やっぱり・・・」

セレナ「違うの!それはー・・・」

サナ「・・・ゴメンなさい」

セレナ「サナ?」

サナ「分かってたんだよ私・・・二人がお互いに思っているの」

セレナ「・・・・・・」

サナ「分かってて気づかない振りしてたの、だって!気づいちゃったらもう三人じゃいられないじゃない!」

セレナ「サナ」

サナ「邪魔だよね?私・・・大丈夫、もうセレナとカルムの邪魔しないから」

おネェさん「ミアレガレットお買い上げありがとうございます!」

チリーン 所持金173200

カルム「ティエルノのおかげでパレードに行けたんだしお礼はこれでいいか」

プルルル~

カルム「セレナから?こんな時間にバトルの申し出かな?」

ガチャ

セレナ「カルム!!サナが!」

19番道路 橋の上

サナ「・・・・・・」

カルム「・・・サナ!」

サナ「カルム・・・どうして?」

カルム「全部セレナから聞いたよ・・・」

サナ「・・・・・・」

カルム「ここは危ないよ・・・」ギシッ

サナ「来ないで!」

カルム「・・・ッ!」

サナ「お願いそれ以上近づかないで」

カルム「・・・それはできない」ギシッ

カルム「(橋が古くなってる・・・早く安全なとこに)」

サナ「やめてよ・・・もう私はカルムと一緒にいられないよ」

サナ「来ないでって言ってるじゃない!」

カルム「ゴメン・・・」ギシッ

サナ「やめてよ・・・何でカルムが謝るの?」

カルム「・・・ゴメン」ギシッ

サナ「だから、カルムは謝らなくて良いんだよ!」

カルム「ゴメン・・・サナを泣かせてゴメン」

サナ「・・・・・・」

カルム「・・・・・」

サナ「カルム・・・セレナのこと好きでしょ?」

カルム「意識してる・・・」 ギシッ

サナ「やっぱり・・・」

カルム「でも・・・・・・」

サナ「・・・」

カルム「今はそれよりもサナの事を守りたいと思ってる!」


カルム「結婚してくれ・・・サナ」

翌朝

自動販売機「おはようございます。今日もお仕事頑張ってください」

チリーン 所持金73000

カルム「やっぱり・・・MAXコーヒーが一番」

ヒトカゲ「カゲカゲ!」

サナ「ゴメンなさい!」

セレナ「別にいいのよ。サナが無事でよかったわ」

サナ「本当にゴメンなさい。私自分勝手な理由で勝手に拗ねて・・・」

セレナ「サナ、大丈夫よ。気にして無いわ。私達はいつまでも一緒よ。離れたりなんかしないんだから」

サナ「ありがとう・・・セレナ」

カルム「よかった・・・」

セレナ「カルム、モンスターボールはあとで口の中に入れてあげるから覚悟しなさい」

カルム「!?」

セレナ「それにしても・・・私達まだ未成年なんだから結婚なんてできる訳ないじゃない」

サナ「えへへ、だよねー」

カルム「結婚できるのって数年先なんだよね・・・」

サナ「だから、今は婚約と言う形で落ち着きました」

セレナ「まぁ、それが無難ね」

セレナ「カルム・・・」

カルム「?」

セレナ「私の親友を宜しくね」

カルム「・・・うん」

サナ「セレナ・・・」



カルム(この時は全てが上手くいっていると思った)

カルム(皆が幸せで僕達はいつまでも三人でいられるはずだと)

カルム(上手くいっていると思ってたんだ・・・)



その日から、セレナは僕にポケモン勝負を挑まなくなった。

一年後

サナ「あれからもう一年か~」

カルム「早いね・・・」

サナ「もう一年立ったんだから、成人する日も直ぐに来るね!」

カルム「流石にそれは・・・気が早くない?」

サナ「もう・・・カルムは気が聞かないな」

ヒトカゲ「かーげ」

サナ「でも、なんか寂しいの」

カルム「・・・セレナの事?」

サナ「うん、セレナったら最近あんまり会えないから」

カルム「仕方ないよ・・・セレナにも事情があるんだろうし」

サナ「そうだよね!一応、メールとかくれるしセレナはカルムを超えるトレーナーになる為に頑張ってるんだもん!」

カルム「(そうだ・・・セレナはトレーナーとして頑張ってるんだ・・・)」

カルム「うん・・・」

ピリピリ~

カルム「ん?ホロキャスターが鳴ってる。ティエルノだ・・・」

サナ「何だろう?」

ピッ

カルム「もしもし?」

ティエルノ「ブヒブヒ!ブーブーブゥウーーー!!」

カルム「なん・・・だと!」

サナ「どうしたの!カルム」

カルム「ティエルノが・・・何を言っているのか分からない」

トロバ「た、大変だよ~カルム!」

トロバ「驚かないで聞いてほしんだ・・・」

トロバ「じ、じつは・・・・実はね!!」

トロバ「な、なな、なーんと!」

トロバ「僕の体重が5キロも減ったんだよ!!」

トロバ「と、ティエルノ君は言っています」

カルム&サナ「「は?」」

カルム「何か真剣に聞いて損した・・・」

サナ「豚は所詮飛べない豚だったね」

ティエルノ「ブヒ」

トロバ「あと、セレナがトレーナーを辞めるらしいよ。って言ってます」

チャンピオンロード 跡地

セレナ「・・・・・・」

ザッ

セレナ「誰?」

カルム「・・・」

セレナ「カルム・・・」

カルム「久しぶりだね。セレナ」

カルム「トレーナーを辞めるって聞いた」

セレナ「そんな話・・・何処の豚から聞いたの?」

カルム「本当なのか?」

セレナ「・・・本当よ」

カルム「何で・・・」

セレナ「諦めたのよ。もう私は強くなれないわ」

カルム「嘘だよ・・・僕の知っているセレナはそんな事をいわない」

セレナ「貴方、私の事を何でも知っているの?」

カルム「そんな事はないけど・・・」

セレナ「カルム、貴方はここにいるべきでは無いわ・・・サナの所に行ってあげて」

カルム「サナに言われたんだ」

セレナ「・・・え」

カルム「サナが・・・」


サナ(お願い!カルム、私の親友を助けてあげて!!)


カルム「そう言ったんだ」

セレナ「あの子・・・馬鹿なんだから」

カルム「勝負しよう・・・セレナの事を何でも知っている訳じゃないけど、勝負すれば何でも分かる!」

セレナ「普通に考えて、トレーナーを辞めるって言ってる人に勝負挑むかしら?」

カルム「・・・」

セレナ「いいわ、お隣さん・・・ポケモン勝負をしましょう」

カルム「・・・ヒトカゲ!」

ヒトカゲ「かー・・・」

メガ・リザードンY「ムダァムダァムダァアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

セレナ「ブリガロン!」

ブリガロン「ブリャァアアアア!ブリュブリュ!」

セレナ「ニードルガード!」

(カルム・・・私は本当に貴方の事が好きだったのよ)

セレナ「かわして!!」

(でも、それと同じくらいサナの事も大切なの)

セレナ「ストーンエッジ!!」

(だから、全てを失いたくないから全てを捨てたの)

(私に残ったのはポケモンだけ・・・でも、気づいてしまった)

セレナ「私は・・・貴方に認めて欲しくて!!」

セレナ「気づいたら・・・もう」

カルム「・・・」

セレナ「だって・・・もう何も残ってないじゃ無い!!」

カルム「セレナ・・・」

ヒトカゲ「かー・・・」

ブリガロン「ブリブリ?」

セレナ「お願い・・・カルム」

セレナの部屋

セレナ「カルム・・・ありがとう」

カルム「・・・」

セレナ「気にしないで、これは私のワガママよ。だから、貴方の罪じゃ無い」

カルム「・・・」

セレナ「それでも、貴方が罪を感じるなら・・・その分だけあの子を愛してあげて」

カルム「・・・」

セレナ「それで貴方の心が耐えられなくなった時は・・・私にぶつけて全てを」

セレナ「都合のいい女になりたいの・・・貴方に必要とされる。それだけで、また私は頑張れるから」

カルム(僕達三人は元に戻った。昔のように三人で笑って過ごせるようになったんだ)

カルム(僕はサナを愛し・・・罪に耐えられなくなったらセレナを求めた)

カルム(そんな生活が続いた・・・)

カルム(全てが上手く言っていた)

カルム(そんな訳は無く・・・綻びは少しずつ見えていた)

カルム(平気な訳がなかった。僕達は・・・僕達三人の心は確実に壊れていた)

数年が過ぎた

サナ「カルム・・・もうすぐだね」

カルム「うん」

サナ「あと二ヶ月・・・あと二ヶ月で結婚できるんだね」

カルム「うん」

サナ「ねぇ・・・カルム」

カルム「ん?」

サナ「何でカルムは・・・私を抱いてくれないの?」

カルム「・・・・・・ゴメン」

サナ「私ね、知ってるんだ・・・カルムがセレナの家によく行ってるの」

カルム「・・・・・・」

サナ「気づかないふりしてた。だって、怖いから・・・」

サナ「私がカルムの一番じゃ無いって知るのが怖かったの」

サナ「可笑しいよね・・・だって、そんなのずっと前から知ってたんだもん」

サナ「ゴメンね・・・私は邪魔だったよね?」

サナはそう言って僕の前から立ち去った。

そして、僕はサナから逃げ出した。

そこからはあまり記憶が無い・・・覚えているのはーー

ゴメンなさい

助けて・・・助けて・・・・!

ゴメンね・・・カルム

お願いだ 一緒に逃げてくれ・・・セレナ!

何処か遠くの 誰もいない ゴミ見たいな街に

カルム「そうだ・・・二人でマサラタウンに逃げよう」

カルム「あそこなら誰も僕達を知らないよ」

セレナ「・・・」

カルム「そこでやり直すんだ。二人だけの人生を」

セレナ「そうね。二人で逃げましょう・・・カルム」

カルム「・・・セレナ」

セレナ「カルムお願い・・・今日だけは心から私を求めて」


朝になると、セレナはいなくなっていた。

ゴメンね・・・カルム

セレナ「貴方を置いてゴメンね・・・カルム」

セレナ「私がいなくなる。貴方はサナをお願い・・・彼女を守ってあげて」

セレナ「私は大丈夫だから・・・貴方に勇気を貰ったから」

カルム、さようなら


手紙にはそう書かれていた。

僕はサナと結婚した

サナ「おはよう!カルム」

カルム「おはよう」

ヒトカゲ「かげー・・・」

カルム(何か今日はサナの機嫌がいつもよりいい気がするな)

ピンポーン・・・

サナ「カルム!お客さんだよ。出てー」

カルム「うん・・・」

カルム「(こんな朝早くに誰だ?)」

ヒトカゲ「かー・・・?」

てす

「はーい」

ガチャ

「おはよう。今日から隣に引っ越して来たの」

「・・・・・・」


セレナ「お隣さん、ポケモン勝負をしてくれない?」

カルム「・・・」

ヒトカゲ「カゲカゲ!」

ブリガロン「ブリューーーブリブリ・・・ブーーブバババァアアアアア!!」


終わり

>>166>>168>>1です
最後の最後でアクセス規制くらって焦った

「はーい」ガチャ

グサッ

「えっ!?」

セレナ「やっぱりあなたのことが忘れられない!!わたしのものにならないなら死んじゃえ!!」

ダダッ

サナ「カルムどーしたのー?ッッ!!きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

まだあった

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