律子「なんか…痛々しいですね…」

P「だろ…？」

律子「この際もう付き合っちゃったらどうです？プロデューサー今フリーですよね？」

P「無理だよ…確かに小鳥さん美人だし可愛いし優しいけどさ…俺ちゃんと好きな人いるし」

律子「そうなんですか！？えっ、誰誰？誰なんです！？」

P「興味津々だな…仕事関係の人だよ」

律子「…まさか事務所のアイドルとか…」

P「アイドルでは…ない。今は」

律子「今は…？…まさか…それってわた…」

P「俺が好きなのは…」

律子「ちょ、ちょっと待っ」

P「日高舞さん」

律子「…へ？」

P「ははは、冗談だよ。別に好きな人もいないけど、だからって好きでもない人と付き合うわけにはいかないさ」

律子「はは…で、ですよねー…あーびっくりした…」

P「このままだと何が好きとか何が嫌いとか迂闊にしゃべれんよ…」

律子「じゃ、じゃあキッパリその気はないって断っちゃったらどうですか？」

P「告白されてすらいないのに断るのか？」

律子「でもバレバレなんだし…」

P「小鳥さんはバレてないと思ってるはずだ。なのにそこで『バレバレだしその気はないから諦めろ』なんて言ったら…」

律子「ショック…大きいですね」

P「大きいも大きい、大ショックだろうよ」

律子「ううん…」

P「俺が悪者になるのは全然かまわないんだ。でも小鳥さんには傷付いてほしくないんだよな…」

律子「優しいですね、プロデューサー」

P「大切な仲間だからな」

律子「…わかりました。私も、何か良い方法を考えますよ」

P「助かるよ」

律子「大切な仲間のため、ですから」

翌日

律子「お早うございますー…あれ？」

小鳥「あ、律子さん、おはようございます」

律子「小鳥さん、どうしたんですか眼鏡なんてかけて。目、悪かったでしたっけ？」

小鳥「あー、いや、その…あっ！ぱ、パソコンのブルーレイが目に悪いっていうから予防です！」

律子「…ブルーライト、ですよね」

小鳥「そ、そう！それ！そのブルーライトヨコハマ対策です！」

律子「…ところでプロデューサーはもう来てますか？」

小鳥「はい、あっちの部屋にいますけど…ぷ、プロデューサーさんに何か御用ですかっ！？」

律子「仕事の話ですよ。資料作ったので見てもらおうかと」

小鳥「あー、そ、そうですよね！仕事、仕事…あははは」

律子「あっちの部屋ですね。それじゃ小鳥さん、また後で」

小鳥「は、はいー…」


律子「…わかりやすすぎる」

P「だろ？」