あかね「こんなはずじゃなかったのに」あかり「!?」(175)

~ホームルーム前 1年教室 ~

櫻子「あかりちゃんってさぁ、お団子ない方が良くない?」

あかり「な、なに急に!?」

ちなつ「でも、お団子なくなると唯一の特徴なくなっちゃうよ?」

向日葵「イジメですの?」

櫻子「人聞きの悪いことゆーな!」がるる

櫻子「だって、あかりちゃん可愛いのに」

櫻子「まずお団子に目がいっちゃうじゃん」

向日葵「言われてみれば」

あかり「え、あかりが可愛い?なんかの罠!?」びくびく

向日葵「そ、その反応はどうなんですの?」

ちなつ「そう言えば、あかりちゃんの顔って」

ちなつ「まじまじと見たことなかったかも」

あかり「なにげに、ヒドいこと言ってるよねぇ!?」がーんっ

櫻子(まあ、ぶっちゃけ)

櫻子(あのお団子がどうなってるか、知りたいだけなんだよね)

向日葵「深く考えたら負けですわ」

櫻子「心を読まれた!?」

~ 放課後 娯楽部~

ちなつ「ということがあったんですよ」

京子「あかりのお団子か」

京子「誰でも一度は通る試練だよねー」

あかり「試練なの!?」

結衣「わたしはいいと思うけどな、あかりのお団子」

あかり「わかってくれるの、結衣ちゃんだけだよぉ」うぅぅ

京子「それにしても、あかりが可愛いとな?」じーっ

あかり「そ、そんなに見られると、恥ずかしいよぅ」

京子「うーん」

あかり「な、なに!?」

京子「あかりって、こんな顔だったっけ?」

あかり「もう!あかりの顔をオチに使うの禁止!」

京子「まあ確かに、普通に可愛いよね」

ちなつ「そうですね、普通に可愛いです」

結衣「普通って」

あかり「二人とも、恥ずかしいよぅ」てれてれ

結衣「・・・・・・」

結衣「純粋に受け止められる、あかりがまぶしいよ」

あかり「今度は素直に反応したのに!?」がーんっ

~ 3時間後 京子の家 ~

京子「うー、次の同人誌のアイデアが出ないー」

京子「しゃーない、気分転換でもするかー」

京子「!」ぴーんっ

京子「あかりの顔でも確認してやろう」

京子「アルバム、アルバムっと」

京子「あかり、昔から変わってないなー」

京子「うわー、この写真懐かしい」

京子「しっかし、どの写真も笑顔だな」

京子「可愛いっちゃ、可愛いんだけどなー」

京子「お、これなんか可愛く撮れてる」

~ 翌朝 結衣の家 ~

ピリリリリリ

結衣「ん、んん?」

ピリリリリリ

結衣「電話か、誰だよこんな時間に」

結衣「はい、もしもし」

京子『もしもし!結衣!?』

結衣「京子?」

京子『たたた、大変なんだ!』

結衣「なんだよ、朝っぱらから」

京子『とにかく、大変なんだよ!』

結衣「宿題でも忘れてたの?」

京子『・・・・・・』

結衣「おい」

京子『それも忘れてたけど、もっと大変なの!』

結衣「なにが大変なんだよ」

京子『昨日、あかりが可愛いって話題になったじゃん』

結衣「ああ、あったね」

京子『それで、なんとなくアルバム見てたら』

京子『あかりの顔が、頭から離れなくなった!』

京子『これって恋?恋なのかー!?』

結衣「まず落ち着け」

京子『落ち着いてられないから電話してんじゃん!』

京子『それも、わざわざこんな時間に!』

結衣「こんな時間はこっちのセリフだろ!」

結衣「まあ、あかりは普通に可愛いから」

結衣「頭に残っちゃったんじゃないの?」

京子『なに言ってんだ!』

京子『あかりは、すっごく可愛いよ!』

結衣「昨日、散々普通っつっといて!」

京子『昨日のわたしは、どうかしてた』

京子『あかりこそ、最高の天使だ!』

結衣「・・・こりゃ本当に大変だな」はぁぁ


                     /⌒丶、      ___
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                  ,   . : イ:.:/\|/∨  /|厶斗  : |      |       あっかりん
              |:/|: : :/ |≫=ミi  |  :/ _∨ |/ : /:  |   |       マジ天使だし!!!
               |   | |: :│〃_入ハ  レ∨ ≫‐=ミ∨!   | │|
.          _人    八| |八弋Yソ     ,_入ハ }}│  | 人l
            ゚Y⌒    | 小///   '   弋Yソ ´│  |⌒Y´ ̄
           │    │ |    r─-       ////  ;  |
           |          | 人    |    }      ′ .:   :.
      _,人__        l :个:..   、 __ノ     /  /     :.
          `Y゚ ‐v┐     _| : |{:::::>:...,,_,,  -=≦/  /\ │ :.
        { -─ヘJ  |  /:| : |::::::::::::::ハ.     /   /::::::::_人  :.
.         {   二.)__人_ | : |:iヽ:::::::ト     _//   /; ‐z_Y⌒い人
       '.   、_) Y⌒゚ | : 圦:::\:l⌒\/:::/  /(/\ ∨ } ゚Y⌒

       ,ハ  ノ∧  厂 ̄| : | \::::}⌒/::::::/  / (`丶.   〉│ :|
        / ∧ / ∧ マ\ | : |   ヽ{∠二¨7  / (_`    / :∧ :|

京子『ど、どうすればいい?』

京子『婚約指輪って、給料の何カ月ぶんだっけ?』

結衣「あんたまだ中学生じゃん」

京子『それじゃプロポーズできないよ!?』

結衣「いいから、落ち着けー!」

京子『はい』

結衣「とりあえず学校いく時に会うんだからさ」

結衣「その時に自分の気持ちを確かめてみればいいじゃん」

京子『そうか、結衣は天才だな!』

結衣「はいはい、じゃあ後でね、二度寝するなよ」

京子『ぜんぜん寝てないから、大丈夫!』

結衣(いや、大丈夫じゃないだろ)

~ 登校時間 通学路 ~

京子「おふぁよぉ」

結衣「ほんとに寝てないんだな」

ちなつ「眠そうですね、京子先輩」

結衣「お、あかりも来た」

京子「!?」ぎっくーん

あかり「ごっめぇん、ちょっと遅くなっちゃった」

京子「お、おおおお」

あかり「お?」

京子「おはようございますですわ!」

あかり「!?」びっくぅ

あかり「えっと、あかり、どう反応すればいいの!?」

結衣「悪い、スルーしてあげて」

あかり「わ、わかったよ、結衣ちゃん」

京子「あかりに、あかりにスルーされたー!」がっくぅ

結衣「京子のためだろ!」

京子「あ、あかりは今日も美しくいらっしゃって」

あかり「え、これどういう設定?」おどおど

結衣「いや、設定とかないから」

ちなつ「寝ぼけてるんじゃないですか?」

京子「それはないよ、ちなつちゃん」

京子「あかりに会ったら、一発で目が覚めたから!」きらきら

ちなつ「そ、そうですか」

京子「結衣、こういう時ってさ」

京子「ふつつか者ではございますがでいいの!?」くわっ

結衣「落ち着くどころか、もっと暴走してんのかよ!」

京子「してません!」

結衣「してるよ!」

結衣「まずは気持ちを確かめるんだろ?」

あかり(いったい、なにが起きてるのぉ)ひぃぃ

~ 昼休み 娯楽部 ~

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」

ちなつ「京子先輩が、あかりちゃんをですか?」

結衣「そうなんだよ、だから様子がおかしかったんだ」

ちなつ「それは大変ですねぇ」【表】

ちなつ『やった!これで、結衣先輩との間に邪魔がいなくなる!』【裏】

ちなつ「あかりちゃん、困ったことがあったら言ってね♪」

あかり「その笑顔、絶対に裏があるよねぇ!?」

ちなつ「で、その京子先輩はどこに?」

結衣「千歳が時間を稼いでくれてる」

結衣「だからこうして説明出来るんだよ」

あかり「なんで池田先輩が?」

結衣「それはね」

千歳『それはうちの妄想の死活問題や!』くわっ

結衣(と、とてもこんなのだったとは言えない)

結衣「友達だからって」あはは、は

ちなつ「ふぅん、友達思いなんですねぇ」

あかり「京子ちゃんを説得出来てるといいけど」

どどどどどっ がらっ

千歳「赤座さん、いるっ!?」ぎんっ

あかり「は、はひ!?」

千歳「残念やけど、歳納さんの気持ちは本物やわ」

千歳「でも、うちも妄想を失うわけにはいかへん」

千歳「かくなる上は!」

結衣「ち、千歳、落ち着け!」

千歳「かくなる上は!」

千歳「赤座さんでも妄想出来るか、試させてもらうから!」

結衣「は?」

あかり「は?」

ちなつ「試させてもらう?」

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」

がらっ

京子「遅くなっちゃった」

千歳「歳納さんも来たし、頼むで、赤座さん」ぐっ

あかり「なにを頼むんですかっ!?」

京子「一刻も早く、あかりの顔を見たくて」

京子「飛んで来ちゃった」ぽっ

千歳「はっ!?」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

京子『あかりに一瞬でも早く会いたかったの』

あかり『あかりも、会いたくてたまらなかったよ』

京子『さあ、二人だけの時間よ』

あかり『そんなダメだよ、いきなり』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

千歳「はぁぁぁぁぁ!///」たらーっ

千歳「意外と、ありやねぇ」あははぁ

結衣「ありなのかよ」

あかり「せ、先輩、ティッシュどうぞ」

千歳「おおきにぃ、このお礼もしないとあかんなぁ」

千歳「これからいろいろお世話になりそうやしぃ」

あかり「あ、あかり、なんのお世話するんですか」たじっ

千歳「ほな、しつれいしましたぁ」

がらっ ぱたん

ちなつ「・・・妄想するためだけに来たんですね」

京子「わたしを呼びとめてたくせに、失礼しちゃうよねー」

京子「あかりとの愛の語らいの時間が少なくなっちゃう」ぶーっ

あかり「愛の語らいっ!?」ずがんっ

ちなつ「そういえば、あかりちゃんにキスとか迫らないんですね」

京子「当たり前じゃん!」

京子「あかりとは、大事に愛を育てていきたいんだ!」

ちなつ「結衣先輩、この人、殴っていいですか」にぎりこぶしっ

結衣「ち、ちなつちゃん落ち着いて」

結衣「あかりも、ちなつちゃんを止め・・・あ」

ちなつ「あかりちゃん気絶してますね」

結衣「いったい、いつから!?」

ちなつ「たぶん」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

あかり『愛の語らいっ!?』ずがんっ ←

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ちなつ「このあたりから」

結衣「あかり、不憫な子」


           -‐… }、 ‐…-
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    /'⌒ソ /   /          ヾ⌒ヽ
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~ 放課後 1年生教室 ~

あかり「ホームルームが終わっちゃった」

ちなつ「終わっちゃったね」

向日葵「どうしたんですの?」

櫻子「お昼から元気ないね」

あかり「ちょっと、色々あって」うぅぅ

あかり「はぁ、部室にいきたくないよぅ」

ちなつ「でも、いかないとさ」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

京子『なんだって、あかりが部室に来ない!?』
 ▽
京子『体調が悪いに違いない!お見舞いいってくる!』
 ▽
京子『あかり、二人きりだね』
 ▽
京子『わたしのキスで治してあ・げ・る』
 ▽
あかり『ちょぉぉぉ!待ぁぁぁぁぁ!』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ちなつ「こうなると思うよ?」

あかり「具体的すぎるからぁ!」がーんっ

~ 同時刻 2年生教室 ~

千歳「はぁ、生徒会室いきたないなぁ」

千歳「綾乃ちゃんに、なんて説明しよぉ」

千歳「でも、待って!?」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

綾乃『あなたに歳納京子は渡さないわ』

あかり『あかりも一歩も引かないんだから!』

京子『ケンカはやめて!』

京子『いっそ、3人で愛し合いましょう』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

千歳「こんな可能性がっ!?///」ぶばっ

綾乃「ちょっと、なにやってんの千歳ぇ!?」


       ,∠⌒Vハ __  }} _

      /   `V /   ミV´ -=-\      ο
。    /     /  ァ'´      ⌒   \    o
    .′               ヽ    ⌒丶
  。 i     /  ,    /      W       ヽ    0
    |    ′ /  , :{      }i|   、 \ ‘, 。°
    |    i   〃  / ':! i{   、 刈\ }i .   刈
    |    |i  {{  /{_/八{‘,  }ノ }/V } : .  }!  っ つ
    |l i   |{  : : /斗=ミー- Y ノ  公=ミ.ハ : : ∨
     川  爪 : ;〈{ fn }iハ  '´  {n }i }/ } }ハ}
   / リ { | . 八 `弋ー夕     弋汐 爪ノ  ′
.  / /  ゞ!: : .  辷ァ       ,      }i辷ァ いっそのこと
.  /  / 八 : : : : ァ′/⌒ ー┐   八ア  4人でもいいわ!
/  /  . : ハ `T〔ト {_     丿 /⌒
  . :  . : -='リ :リ!   `  . ¨´_, <`丶   
. : : /{ {{ /:{ :{八     /´ト : .  `Y ハ
: : /  Vヘ { 人 ヽ \      |  `つノ/  }、

~ 10分後 娯楽部 ~

結衣「あかり、ちなつちゃん」

あかり「あれ、京子ちゃん」

ちなつ「寝てる」

京子「すぅすぅ」

結衣「昨日寝てないみたいだからね」

あかり「同人誌とか書いてたのかな?」

結衣「い、いや」

結衣「あかりのことを考えてたらしい」

あかり「そ、そうなんだ」ずずぅん

ちなつ「どうして急にあかりちゃんのこと言いだしたんでしょうね」

結衣「さ、さあ」

結衣(ただ写真見てたからなんて、知ってても言えないっ)

ちなつ「そもそも、あかりちゃんのどこがいいんでしょう」

あかり「ちょっとぉぉぉ!?」がーんっ

結衣「い、いや、天使のように可愛いらしいよ」

ちなつ「すごいよ、あかりちゃん!」

ちなつ「一夜にして、普通から天使に大出世だよ!」

結衣「平民から天使にクラスチェンジって、なかなかないよね」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

あかりは天使にクラスチェンジした! <アッカリーン

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

あかり「ちょぉぉぉ!ゲームのキャラクターと一緒にしないでぇ!」

ちなつ「進化のキーアイテムは京子先輩の愛!」

あかり「あかりを勝手に進化させないでぇ!」えーん

ちなつ「いいじゃない、進化して京子先輩とつき合っちゃえば」

あかり「進化が前提!?」

ちなつ「そしたら、そのスキに」

ちなつ「結衣先輩と・・・あんなことや、こんなことぉぉぉ」じゅるる

結衣「あ、あの、聞こえてるんだけど」

あかり「でもぉ、あかり女の子同士とか考えたこともないよぅ」

ちなつ「なんで?好きになったら普通でしょ?」きょとん

あかり「普通なの!?」

ちなつ「そうですよね、結衣先輩」きらきら

結衣「そ、それはすごく答えにくい問いだね」

あかり「うぅ、あかりには無理そうだなぁ」

ちなつ「ファーストキスもセカンドキスも女の子とじゃない」

ちなつ「問題ないよ♪」

あかり「それを思い出させないでぇ!」

結衣(ちなつちゃんが、それを言うか)

あかり「あかりはさ、京子ちゃん大好きだよ」

あかり「でもそれは友達としてなんだよね」

あかり「この関係は壊したくないなぁ」しゅん

結衣「・・・あかり」

ちなつ「そこまで言うなら、強くはすすめないけど」

~ 1時間後 ~

京子「う、うーん」

結衣「起きたか、京子」

京子「あー、寝ちゃってたー?」

結衣「それはもう、見事に寝てたな」

京子「あれ、あかり達は?」

結衣「えっと、さっき帰った」あはは、は

~ さらに30分後 あかりの家 ~

ピポピポピポピポピポ ピンポーン

あかり「わひゃあ!?」

あかり「こ、この鳴らしかたはっ」たじっ

あかり「は、はーい、どなたですかぁ」

京子『わたしだー!』

あかり「やっぱりぃ!?」

がちゃ

結衣「ごめん、どうしても顔出したいって言うから」

あかり「ど、どうしたの?京子ちゃん」

京子「あかりー、ごめんな」

あかり「は?」

京子「いやー、冗談だったんだけどさー」

京子「言い出すタイミングがなくてさー」

~ 3分後 ~

あかり「は?」

結衣「は?」

あかり「じょ、冗談なの!?」

京子「わりー、わりー」てへ

京子「昨日の夜にちょっと思いついてさ」

京子「結衣に電話したら、上手くいきすぎちゃってさー」

結衣「な、なにぃぃぃぃぃ!?」

結衣「きょ、京子、お前ってやつはぁぁぁ」くわっ

京子「あ、暴力反対」

がんっ

京子「い、いたい」うぅぅ

あかり「だ、大丈夫?すっごい音したけど」

結衣「大丈夫だから、気にしないで」

あかり「いや、京子ちゃんを心配してるんだけど」たじっ

京子「じゃーこれで帰るよー、今日はごめんねー」

あかり「う、うん、お大事に」

結衣「じゃあね、あかり」

あかり「うん、また明日」

ぱたん

あかり「はぁぁぁ、疲れる一日だったよぉ」へなへな

結衣「まったく、信じられないな京子は!」

京子「いや、結衣のげんこつの方が信じられないから」

結衣「それくらい当然だろ」

京子「痛くて、涙出てきたじゃん」

結衣「京子?」

京子「まったく、思いっきり殴るから」ぐすっ

結衣「えっと」

結衣「もしかして、さっきあかりに言ったのは嘘?」

結衣「悲しくて泣いてるの?」

京子「違うもん、殴られたからだもん!」

結衣「まさか」

結衣「部室の会話、聞いてたとか」

京子「!」びくっ

京子「か、帰る!」

結衣「え、ちょっと京子!?」

~ またまた2時間後 あかりの家バスルーム ~

あかり「ふぅ、生き返るぅ」

あかり「・・・・・・」

あかり「な、なんか、どっかから」

あかり「ババ臭いって聞こえるような気がするよぉ」 ←被害妄想

あかり「それにしても京子ちゃんにはびっくりだよ」

あかり「冗談で良かったけどさぁ」

あかり「だって、京子ちゃんの好きって」

あかり「つき合ったりするってことだよねぇ」

あかり「そしたら、ききき、キスとかもするんだよねぇ」

あかり「む、むむむ」

あかり「無理すぎるよぉ」えーん

あかり「ま、まぁ」

あかり「冗談ってことでいいんだよねぇ」

あかり「んー、でもなんか」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

京子『いやー、冗談だったんだけどさー』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

あかり「あの時の京子ちゃんの顔」

あかり「どっかで見たことあるんだよなぁ」

あかり「うーん」

あかり「どこでだっけなぁ」

あかり「うーん」

あかね『なにをそんなに、うなってるの?』

あかり「わひゃぁ!?」

あかり「お、お姉ちゃん、なんでそこに!?」

あかね『ちょっと片づけをしていたの』

あかり「あ、そうだ、お姉ちゃんさぁ」

あかね『なにかしら?』

あかり「女の子が女の子を好きになるって、どう思う?」

どんがらがっしゃーん

あかり「ど、どしたの、お姉ちゃん!?」

あかね『なな、なんでもないわ!』

あかり「そ、そっか、気をつけてね」

あかね『それ、それ、それで』

あかね『女の子が女の子をなんですって!?』

あかり「お姉ちゃん、声が裏返ってるよ?」たじっ

あかり「女の子同士が好きになるって、変だよねぇ」

あかね『えっと、あっと、うん』

あかり「お姉ちゃん?」

あかね『こう考えたらどうかしら』

あかね『好きな人が出来て、その人がたまたま同性だった』

あかり「ふむふむ」

あかね『同性ってだけで、自分の気持ちに嘘つく方が』

あかね『よっぽどおかしいんじゃないかって』

あかり「お姉ちゃん、大人だぁ」おぉー

あかね『好きになるって理屈じゃないのよ』

あかね『たとえそれが』

あかり「それが?」

あかね『同性だろうが、年が離れてようが、身内だろうが』どーんっ

あかり ← あかね 同性 ○ピンポーン

あかり ← あかね 年が離れてる ○ピンポーン

あかり ← あかね 身内 ○ピンポーン

結論

あかり ← あかね ガチ ○ピンポーン

あかね「ありがと、お姉ちゃん」

あかね「ちょっと考えてみるよ」

あかね『う、うん、よろしくね』 ←?

あかり「あれ?」

あかり「あかり、なにを思い出そうとしてたんだっけ」

あかり「!?」

あかり「あ、そうだった、あれはあの時の」

~ 翌朝 通学路 ~

あかり「え?京子ちゃん、お休みするの?」

結衣「・・・熱があるって言ってたけど」

ちなつ「あかりちゃんにお熱だったのも」

ちなつ「ほんとに熱があったからなんですね」ふむふむ

あかり「ちなつちゃんっ!?」

結衣「ま、まあ、すぐ良くなると思うよ」

                ̄`丶、
        _//    ̄`Y⌒Y⌒)_____

         ´ /         ⌒>'"´       `丶、
    /        ∠                 \     _
.   厶  : /     : / :/:/     /         マ⌒Y´   \    
    i : '     : / . :/ / :///|/              〈⌒)⌒\  `ヽ  
    | :/| /   . : i :/: '  :|: :/⌒ヽ/ /     : /|     : ∨        \
    |/八{    : : |/|: i : ;i斗=ミ{/ /  |  :/ :|   | : | : : |        Y⌒
.         ∨  . : : : |八_ 〃 ,_ノハ\l\/リ._:/⌒ト リ : | : : i        :│
.     、 _ノ   : : /. : : 从. 弋/ソ     x.=ミ.| / : : : :i\    \:│  
.     \_ ノ{ : :厂 //:| .、.、.         ,_ ノハ 狄 : /| /:八: .   ヽ: : :V  
            ヽ(  L:_{从        .    V/ソ  厶/^Y|/ : : : .    } : :|   
                    r       .、.、. . :∨ /: : : :, -,  /: : ノ    チーナ、うまいこと言った♪
                    \   _ノ       イ: : :' .ハ :/ /  . : :
                /¨¨⌒^介 、 _,,... -< |八{  i_/ / : :/}/     
            /{.: .: .: .: .:{│    /}.: .: .:丶/   xく : : :(
                 j.: .: .: .: . |      / .: .: .: ( \_}  ∨⌒         
              {ハ.: .: .: .: .|    /.: .: .: .:/\_ノ_,,厶イヘ
                ヽ.: .: .: .i⌒ヽ/.: .: .: .:/   ∧ ー ∨'.
              ∧   \.: .:i .: ./.: .: .: .:/〃   {_∧ /  ゚。
              {\_{.  \}.:厶 -= ´ 人_  /\ ̄    {   
           {\八   辷}        ∨//}\   }

~ 放課後 京子の家 ~

京子「はぁ」

京子「一日で恋して、一日で振られたー」ずずぅん

京子「って、昨日から同じことばっか」

京子「余裕で一週間この状態の自信があるし」

京子「はぁ」

京子「あかりは知らないんだろうなー」

京子「子供の頃、あかりの笑顔にどんだけ救われてたか」

京子「ほんとは前から、あかりを好きだったんだなー」

京子「振られたけどさ」ずずぅん

京子「うわ、また同じとこ戻ったー!」

京子「外に出て気分転換」

京子「仮病で休んでんのに、出来るわけないじゃん!」びしぃっ

京子「はぁ、一人でつっこんじゃった」

ピポピポピポピポピポ ピンポーン

京子「わぁ!?」

京子「なななな、なに!?」

あかり『京子ちゃん、そこにいるのはわかってるんだぁ!』

京子「あかりっ!?なんで!?」

がちゃ

あかり「やっぱりいたよぉ」

京子「そ、そりゃいるよ」たじっ

あかり「とりあえず、昨日のピンポンのお返しね」

あかり「お邪魔しまぁす」

あかり「京子ちゃんの部屋、久しぶりだよぉ」

京子(き、気まずい)ずずぅん

京子(でも冗談だって言った手前、普通にしないと)

京子「お、お見舞いに来てくれたんだー」

あかり「ちっちっちー」

京子「へ?」

あかり「違うよ」

あかり「あかりは、京子ちゃんを叱りに来たんだもん!」どーんっ

京子「な、なんで叱られるの?」

あかり「京子ちゃんが嘘ついたからじゃん」

京子「!?」

あかり「京子ちゃんが、冗談だって言った時の顔ってさぁ」

あかり「子供の頃、言いたいことあるのに」

あかり「言えなかった時の顔だったもん」

京子「な、なにかしらそれは!?」

あかり「き、京子ちゃん、声裏返りすぎだよ」たじっ

あかり「冗談って言っておいて、言えないことあるって」

あかり「ほんとは冗談じゃないってことだよねぇ」

京子「えっと」

京子「冗談が・・・冗談じゃなくて・・・言えなくて?」

~ 3分経過 ~

京子「む、難しくて良くわかりません!」

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」がーんっ

あかり「とにかく!」

あかり「冗談っていうの嘘だよねぇ」

京子「う、嘘じゃないもん」

あかり「嘘でしょ?」

京子「違うってば」

あかり「うぅ」

あかり「そっかぁ」

あかり「そうなんだ」

あかり「あかりに、ほんとのこと話してくれないんだ」

あかり「信じてたのになぁ」じわぁ

京子「わぁ!ごめんなさい!嘘です!嘘でした!」

あかり「やっぱり、そうだよねぇ」にっこり

京子「・・・・・・」

京子「なんだろう」

京子「あかりの背後に、ちなつちゃんが見える気がするー」

あかり「あかり、取り憑かれてるの!?」

京子「・・・ちなつちゃん、死んでないぞ」

あかり「と、とと、とにかく!」

京子「!?」びくっ

あかり「嘘は禁止だから!」

京子「はい」

あかり「キスとかなければ、つき合うから!」

京子「はい」

~ 3分後 ~

京子「へ?」

京子「キスを前提に、つき合う!?」ぱぁぁ

あかり「それ、すっごく都合のいい聞き間違いだよねぇ!?」

あかり「き、キスは絶対無理だけど」

あかり「あかりだって京子ちゃん好きだもん」

あかり「このまま気まずくなっちゃうとか、絶対イヤだもん」

京子「・・・それって、同情じゃん」しゅん

あかり「ど、同情なんかじゃないよぅ!

京子「どう考えても同情だし」

あかり「違うからぁ!そうじゃないからぁ!」

京子「でもさー」

あかり「えっと、あの、うんと、そうだ!」あたふた

あかり「あかり、ちゃんと証明するから!」あたふた

京子「どうやって?」

あかり「ここ、こうやって!」

ちゅっ

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あかり「ほ、ほら、証明したでしょ!?」

京子「・・・・・・」

京子「あの、あかりさん?」

あかり「な、なに!?」

京子「これって、キスだよね」

あかり「へ?」

京子「これって、キスじゃない?」

~ 5分後 ~

あかり「あ、あれ?」

京子「やっぱりキス前提のつき合いでいいんだー!」ぱぁぁっ

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」

京子「あかりぃ!もっかいキスー!」

あかり「ちょぉぉぉ!待ぁぁぁぁぁ!」

~ 同時刻 あかりの家 ~

あかね「はぁ」

あかね「あかりからの告白はまだかしら」















END


あかねさんがピエロなのはほんのちょっと可哀想

>>167
                ____

            . :´厂  _j_j_j_j_` ぃ
          /: : : /   ( ・_‐_・ ) \ヽ
        /: :/: ;ノ _  -――-  .,_ 丶:.、
        /―,.´ :´ : : : : : : : : : : : : : : :` ヾ}
         // : : : |: : :/-\: : : : : : :―-: : : :ハ
        イ: : ! : : : |: :/   \: :ト 、: : |: : |: : |
       {ミ|: : |:l : : :|:/       `㍉ \|\|: : |
      ゝ: : |:l : : :| x====ミ    x====ミ|: iリ      次回『赤座あかねの逆襲』ご期待ください! ←嘘

      /|: : |:l : : :|               |イ
       | |: : |:l: : : |  l l l       l l l  l:!
       | |: : |ハ : : !、     r―;      イ:/
     / !: :.|: :li、: ハ>  .. _ ` ´_ .. イ: : jイ
    /:./l : !: :.|: :l| ゞ:ハ:_:_: ノ   ̄ l、: :.l: : :|:|
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