梓「律先輩はホメ殺しでヤらせてくれそう」(214)

梓「間違いない」

梓「あ、今日律先輩一人なんですか?」

律「んー。唯とムギは掃除当番で澪は日直だからな」

梓「そうですか」ジー

律「ん?何?」

梓「あ、いえ…」ササッ

律「なんだよ。気になるじゃん」

梓「いや…律先輩可愛いなって思ったのでつい魅入っちゃいました…」

律「はぁ?なんだそれバカにしてんのか中野ー!」

梓「いや、本当にそう思ったんです…。律先輩すっごく可愛いなって」

律「な…は?はぁ?な、何だよ急に気持ち悪いな」

梓「す、すみません。変ですよね急に。あはは、どうしちゃったんだろう私」

律「…」

梓「…」

律「ま、まぁ私って宇宙一の美少女?ていうか?見とれちゃうのも仕方ないよなー!あっはっは!」アハ…アハハ…

梓「じゃあもっと見てていいですか?」

律「へっ?」

梓「…」ジー

律「お、おい梓…?」

梓「…」ジー

律「…///」

律「や、やめろよなー!先輩いじめはんたーい!」

梓「いじめじゃないです。律先輩が可愛いから見てるだけです」

律「だぁー!それもう禁止!かわいいとか言うの禁止!かゆいっつーの!」

梓「でも実際可愛いですし」

律「ぬ…ぐ…///」

梓「はぁ…かわいいなぁ…」ジー

律「…梓、私が何か悪いことしたなら謝る。だからその…もう勘弁してくんないですかね?私そういうのちょーっと苦手っていうかー…」

梓「あ…はい…。すみません、いくら律先輩が可愛いからってジロジロ見るのは失礼ですもんね」

律「だからそのか、かかかわいいとか言うのをやめろって言ってんの!///」

梓「じゃあ何て言えばいいんですか?」

律「いや、だからそれはその…」

梓「愛くるしい」

律「うぐ…///」

梓「律先輩とっても愛くるしいです」

律「いや…ほんと…そういうのやめてくれって…。マジでもう何も言わないで…。私そういうののリアクション慣れてないからさぁ…」

梓「そういうところもすごく可愛いです」

律「あう…///」

梓「照れてる律先輩、本当に可愛いですね」

律「す、すまん梓!よくわかんないけど謝る!このとーりだ!澪がからかわれる気持ちがよくわかったよ…」

梓「でも澪先輩より可愛いですよ、律先輩」

律「な……はぁ!?そ、そんなわけないだろ///」

梓「唯先輩やムギ先輩より可愛いです」

律「ば、ばばばばバカ言うなよなー!///」

律「つーか女は中身だし!が、外見誉められたって嬉しくねーし//」

梓「律先輩は中身も可愛いですよ」

律「うぐぅ///」

梓「大雑把に見えてけっこう繊細ですし優しいですし」

律「う…あ…///」

梓「私が男の子だったら律先輩みたいな人を恋人にしたいです」

律「ちょ…///」

律「ぬあーーー!ウソウソ!絶対ウソだそんなん!ムギなんて私が男だったらモテモテとか言ってたし!」

梓「でも私は女の子の律先輩が可愛いと思いますよ」

律「う…ぅ…///」

梓「律先輩、ちょっと側にいっていいですか?」

律「な、なななななんでだよ///」

梓「もっと近くで律先輩を見たいんです」

律「い、いや…でも…///」

梓「他の先輩達が来たらさすがに恥ずかしいので今だけでいいですから」

律「うぐ…///わ、わかったよ…///すぐ離れろよな///」

梓「はい」ピト

律「ちょ///くっつくの禁止!禁止だっつの///」

梓「律先輩可愛い…」ナデナデ

律「う、あ…///」

梓「律先輩…」

律「な、なに?///」

梓「おでこにチューしていいですか?」

律「は…はぁ!?おま…そ、そんなん…///」

梓「」チュ

律「うぐ…ぉ…///」

梓「はぁ…本当に可愛いですね…」

律「あ…梓…ほ、ほんともう勘弁…///」

梓「ちょっとスカートまくってみてくれませんか?」

律「はぁぁ!?な…お前いい加減に…」

梓「スカートまくるともっと可愛くなりそうですし」

律「う…。そ、そう…かな…///」

梓「お願いします」

律「い…一瞬だけだからな///ほんと一瞬だけ!///」

梓「はい」

律「こ、こう?///」スッ

梓「グウウウウゥゥレイトォォォォォォォ」ガバァ

律「ギャー!?」






今回はこういう感じでお願いします

ちなみに私は全員厨です
梓ファンの方々のこころを深く傷つけてしまったようなので二度とこのようなSSは書かないとここに誓います
これからは心を入れ替えてほのぼのだけを書いていきます

お詫びとしてこのスレにほのぼのSSを投下させていただきます




梓「澪先輩は強く言えばヤらせてくれそう」

梓「あ、こんにちは。今日は澪先輩だけなんですね?」

澪「うん、唯と律は掃除当番、ムギは日直だからな」

梓「そうですか。じゃあちょっとの間私と澪先輩二人きりですね」

澪「え?あ、ああ、うん。そうだな。はは、二人きりとか言うと何か照れるな」

梓「…」カチャ

澪「ん?どうした?鍵なんて閉めて」

梓「脱げ」

澪「え?」

梓「さっさと脱げ」ギロリ

澪「あ、梓…?」

梓「ちっ、めんどくせえな。早く脱げよ」

澪「ど、どうしたんだよ梓…。脱げって一体何を…」ビクビク

梓「服に決まってんだろ」

澪「な、なんで服を脱…」

梓「さっさとしろよ!!」クワッ

澪「ひっ…!?わ、わかったよ…」スッ

澪「こ、これでいいのか?」

梓「あ?上着だけじゃ脱いだことにはなんねえよ。全部だよ全部。マッパになれや」

澪「え…。な、ど、どうしたんだよ梓…。急にそんなこと言い出すなんて…」ビクビク

梓「いいから黙って言うとおりにしろ!顔殴るぞ!!」イッ

澪「ひいいっ!?」

(学園都市 とある公園)

??「いやー、ここが学園都市か。やっと着いたぜ」

自動販売機(バチッ!、ジーガー…、ゴトン)

??「ってーと、とりあえずどこ行きゃいいのかね…お?なんか自販機にケリ入れてる人が…」

御坂「…」

??「あの人は確か…。おーい!!」

御坂「…?(誰よアイツ…見ない顔ね…)」

澪「や、やめてくれ梓…。乱暴しないで…」ビクビク

梓「うるせえ!!」ポカッ

澪「痛い!」

梓「私が脱げって言ってるんだからつへこべ言わずに脱げばいいんだよ!!」ガッ

澪「ひっ!わ、わかった…!脱ぐ…脱ぎます…。だから叩くのはやめて…」シクシク

澪「うっ…うう…」スルスル

梓「そうそう最初からそうやって大人しくしてればいいんだよ」

??「いやいや、そこにいらっしゃるのは学園三位の能力者、(超電磁砲:レールガン)こと御坂美琴さんではないでしょうか?」

御坂「だったら何よ…サインならお断りよ」

??「いやいや、おれも運がいい。学園に来ていきなり会えるとはねえ…」

御坂「(何よ、ファンか何か?シカトするに限るわね…こういうのは)」

??「いやどうも、おれは詠矢…詠矢空希(ヨメヤ ソラキ)ってもんだよろしくなー」

御坂「(はいはい無視無視。相手するとロクな事無いわ)」

詠矢「あ、おいおい、どこ行くんだ!(って…会えたはいいがどうするかね…あ、そうだ!)…ちょいと御坂さん」

御坂「…」

詠矢「それ犯罪だろ?」

御坂「…」

詠矢「電流を操作して自動販売機を誤作動させ、金を払わずに商品を手に入れる。普通に窃盗だよな?」

御坂「…」

詠矢「いいのかねえ、学園第三位の能力者とあろう人が、小銭ケチって窃盗なんて」

御坂「…」

詠矢「あんたは強くて、その振る舞いを周囲が容認してるのかも知れないが、こう公然と…」

御坂「うっさいわねぇ!!どうせもいいでしょそんな事!」

詠矢「いや、よくないっしょ。刑法的に」

御坂「だいたい、アンタに何の関係があるのよ!!」

詠矢「俺が関係してようがいまいが、それが犯罪であることは事実」

御坂「(ビキッ…)何よ、喧嘩売ってるワケ?(バチッ)」

詠矢「…まあ、そんな感じかな」

御坂「…いい度胸ねぇ…。じゃあ、お望み通り私の電撃で躍らせてあげるわ(バチッ)」

詠矢「ちょちょ!ちょっと待って!」

御坂「何よ!今更逃げれるとでも思ってんの!?」

詠矢「いや、違う。ちょっと離れただけ。5メートルも有れば十分かな」

御坂「?何言ってんの?私の能力知らないの?」

詠矢「いや、知ってる知ってる。ちゃんと調べてきた。超強力な発電能力だよな?」

御坂「知ってるなら、無駄だってわからない?…もういいわ、死んでなさい!!(バチバチッ)」」

詠矢「大丈夫、空気は絶縁体だ。ここまでは届かない」

御坂「…?(あれ、おかしい、電撃が飛ばない)」

詠矢「ごく近い距離なら、空気中でも放電現象が起こる場合は有るけど、これぐらい離れてればまず大丈夫」

御坂「…!?(あれ、あれ、何度やっても飛ばない!!…電気はちゃんと起きてるのに!)」

詠矢「(お、効果アリ…かな?)」

澪「ふっ…う…うう…なん、で…こんなこと…」ポロポロ

梓「よしよし。じゃあ他の先輩達がくる前にいただくとしますか」

澪「え…?」

梓「開け」

澪「え…?ひ、開けってなにを…」ビクビク

梓「股開けや」

澪「そ、そんな事できるわけ…」

梓「あ?殴るぞ?グーパンすっぞ?言っておくけど痛えぞ私の中野グーパン」ハーッハーッ

澪「…うう…わかりました…」グスッ

澪「うううう…///」パカッ

梓「グウウウウゥゥレイトオオオオオオォォォ!!」ガバァ

澪「いやああああああああ!!」

御坂「…アンタ…なんかやったわね…」

詠矢「多分…ね」

御坂「能力…者…」

詠矢「そうなるかな」

御坂「…なんか、アンタ嫌な雰囲気ね。その軽口、後悔させてあげるわ!!…!!(最大級の電撃を!)」

詠矢「お…電圧を上げてるのかな?それはいい判断だ。空気の絶縁限界を超える約300万V/mが有れば空気中でも電子雪崩が起こって雷を起こすことが出来る。但し!!」

御坂「さっきからゴチャゴチャうるさいわね!!でも…これでっ!!(バチッ!…バリバリ!)

詠矢「空気中に放電された電気は、一番近くにある電気抵抗の少ない物質に向かって流れる。この状況では、恐らく…」

自動販売機「(バチッ!!…ガガ…。プツン)」

御坂「えっ!?電撃が…」

詠矢「窃盗に器物破損が追加…か」

御坂「なによ…これ…どういうこと!?アンタ何したのよ!!」

詠矢「いや…もういいんだ、十分使えることわかったし」

御坂「はあ?」

詠矢「ご協力ありがとうございました。そんじゃまた」

御坂「ちょっと、アンタみたいな得体のしれない奴、このまま逃がすとでも思ってんの?」

詠矢「あ、いやいや、ゴメンゴメン。怒らせたのは謝るからさ…」

御坂「うるさいっ!!電撃が飛ばないならこれよ!!(チャキ)」

詠矢「おっと、そのコインはレールガンですな!。えーっと、どうだっけかな(ポチポチ)」

御坂「…ナニ携帯なんか見てるのよ…」

詠矢「いや、うろ覚えなもんで…。と、電気伝導体の二本のレールの間にこれまた伝道物質を配置し、回路を形成して荷電することよってローレンツ力を発生させて打ち出す…。てことは…レールはどこにあるんだ?」

再放送がきたようなのでそちらをこのスレの本編として、ここからはさながらテレビCMがてらほぼのSSを投下させていただきます



梓「ムギ先輩は冷たくしとけば勝手にヤらせてくれそう」

御坂「はい?レール?」

詠矢「うん。安定した加速を行う為には、かなり長いレールが必要となる。コインは恐らく鉄をクロムメッキしたものだろうから弾丸としては使えるけど、砲身が無いのが問題だな」

御坂「…空気中の物質をプラズマ化して、加速レールとする…簡単な話よ」

詠矢「…え?空気をプラズマ化…いや、それなら伝導体にはなるけど飛散しちゃうし、空中に固定する方法がないと…」

御坂「関係ないわよ。今までだってそうやって来たし、何も問題ないわ」

詠矢「(ヤベ、居直った。もしかしてヤバイ?)。いや、だからですね…原理が…」

御坂「うるさいっ!!死っねえええええぇぇ!!(ビシュゥゥゥゥ…ン!!!)」

詠矢「どおうわっ!!ヤバイヤバイ、ヤバイってマジで!」

御坂「へえ…上手く避けたわね…(さすがに威力は落としたけど、ホントに上手く避けた…)」

詠矢「(撃ちやがった…。論証が弱かったか?。ってーと、別の切り口が必要だな…)」

御坂「…さあて、アンタの能力、詳しく聞かせてもらいましょうか?それとも…消し炭になりたい?(チャキ)」

詠矢「そういやあ、そろそろ昼時だけど…御坂サン、腹減ってないか?」

御坂「…あんたバカじゃないの?何の関係があるのよそんなこと!!」

詠矢「御坂サンが発電を行っているとして、電気を発生させてるのは体細胞だ。だとすれば、発電のために大量のエネルギーが必要になる。細胞活動のエネルギーは糖。血中の糖だ。空腹時は危険だぞ…」

御坂「…(あれ?なんか、体が…)」

梓「あ、こんにちは。今日はムギ先輩だけなんですか?」

紬「うん、今日も昨日も一昨日も唯ちゃんは掃除当番でりっちゃんも掃除当番で澪ちゃんは日直なの」

梓「そうですか。ていうかもしかしてムギ先輩のクラスって四人だけしかいないんですか?」

紬「え?別にそんなことないよ?どうして?」

梓「いえ、なんとなく…」

紬「…?あ、そうだ、今からお茶淹れるけど梓ちゃん何がいい?」

梓「はぁ、別になんでもいいですけど」

紬「そう?」

梓「はぁ」フーヤレヤレ

詠矢「急激な血糖値の低下は発作を引き起こす。具体的な症状としては、大量の冷や汗、動悸、振戦、譫妄!!」

御坂「(冷や汗が止まらない…、何で急に…た、立ってられない!)(ガクッ)」

詠矢「いや、いろいろゴメン。えーっと…さっき盗ってたジュース、あ、あったあった。『黒豆サイダー』?。ま、糖度高そうだからこれ飲めば多分回復するよ」

御坂「ちょ…っと…待ちなさ…」

詠矢「んじゃ、失礼しまっす」

白井「お姉さま!!お姉さま!!」

御坂「く…黒子…っ…」

白井「どうなさいましたの!?真っ青ですわよ!!」

御坂「ちょっと…それ…取って…」

白井「(缶ジュース?)は、はい、こちらですの?」

御坂「(プシッ)…(ゴクゴク)」

白井「…(ハラハラ)」

御坂「…ふう、ちょっと落ち着いた…」

白井「どうなされましたの?」

御坂「なんか変な奴に合って…、最初は追っ払ってやろうと思ったんだけど…」

白井「ま、まさか…お姉さまを退けたと?」

御坂「いや、そうじゃないんだけど…。なんかゴチャゴチャうるさい奴でさ、話聞いてるとなんか調子出なくって」

白井「少なくとも、お姉さまから逃げおおせたのは確かなようですわね。何かの能力者…ですの?」

御坂「そうみたい…。はぐらかして、詳しくは分からなかったけど…」

白井「それは見過ごせませんわね…。黒子がたまたま通りかかったからよかったものの…」

御坂「なんか、ヤな感じの奴だったわね。強さは感じないんだけど…なんていうか、掴みどころの無い感じ…」

白井「これは、ジャッジメントとして対応する必要がありますわね。お姉さま、相手の特徴は覚えていらして?」

御坂「うん、それは覚えてる…。黒縁メガネで、眉毛が太くて…」

白井「支部で詳しくお聞きします。移動しましょう」

紬「はい、お待たせ。ミルクティーで良かった?」コト

梓「はぁ。だから何でもいいですよお茶なんて」ズズゴクゴクプハー

梓「はぁ」フーヤレヤレ

紬「あ…ごめん、何か変だった?」

梓「は?」

紬「梓ちゃん、あんまり美味しそうじゃなさそうだったから…」

梓「はぁ」フーヤレヤレ

梓「何でもいいって言ったじゃないですか。いちいち反応見ないでくださいよメンドクサイ」

紬「…ご、ごめんなさい」シュン

梓「はぁ」フーヤレヤレ

御坂「学園に来ていきなりアタシに会ったって言ってた…もしかして…」

白井「学園都市に初めて来たと…初春!転入者名簿ですわ!」

初春「はい!!(カタカタ)あ、ありました!(詠矢空希 高等部1年)2日前に転入届が受理されたばかりです。また正式に生徒名簿には登録されてなかったみたいですね」

御坂「やっぱり高校生か。えーっとなになに…レベル0、無能力者。ただし学園での正式な測定は未実施…」

白井「外部での簡易検査では、能力は検出されなかったようですわね…」

御坂「なーんか、ますますよくわかんないわね」

白井「なんにせよ、お姉さまに危害を加えたことは事実。捨て置けませんわ…居場所さえ分かれば…」

初春「…あの…」

白井「何ですの?」

初春「転入者名簿に顔写真があります。これを監視カメラの記録と照合すれば…」

白井「足取りが分かりますわ!流石ですわね初春」

初春「はい!ありがとうございます!では早速(カタカタ)、第7学区の、170号カメラの記録と照合できますね…5分前のログです」

白井「そこなら、ここのすぐ近くですわね…。私なら一瞬ですわ」

御坂「じゃあ、アタシも一緒に行くわ。このままじゃ気が済まないし!…って…と…(グラッ)」

白井「いけません!お姉さまはまだ本調子ではありませんわ。ここは黒子が…その殿方をひっ捕らえて、お姉さまの前に引き出して差し上げますわ!」

初春「それに、これはジャッジメントとしてのお仕事でもありますから、御坂さんはどうか休んでて下さい」

御坂「…わかった、今回ばかりはおとなしくしといたほうがよさそうね…」

白井「どうかご自愛下さいませ。では初春、正確な位置をお願いしますわ!」

初春「はい!」

(第7学区 路地裏)
店主「はーい、かけそばお待ちどう!」

詠矢「うーい、どうもー。(これからいろいろ物入りだろうし、節約しとかないとなあ)(ズルズル)」

詠矢「(しかしかけそば一杯じゃ腹膨れねえなあ、おにぎり食っちまうかなあ)(ズルズル)」

詠矢「(でもおにぎりまで買っちゃうと牛丼の方が安いんだよなあ)(ズルズル)」

詠矢「(腹減ってたから勢いで入っちまったけど、やっぱ牛丼屋探せばよかったかなあ)(ズルズル)」

詠矢「ごちそうーさまー」

店主「あい、まいどー」

詠矢「さて…転居申請だっけか。どこ行きゃいいのかな(ポチポチ)」

白井「ちょっと、そこのお方…」

詠矢「あ、はい?俺のことっすか?」

白井「詠矢空希…ご本人に間違いございませんこと?」

詠矢「ええ、まあ…間違いございませんが…どちらさん?(お、結構かわいいじゃねえの。中学生ぐらいかね…)」

白井「ジャッジメントですの!!(ビシッ)」

詠矢「ジャッジメント…えーっと、確か、学園内の治安維持に努める学生で構成された組織…だったかな」

白井「お分かりなら話は早い…。ジャッジメントの権限にてあなたを拘束します!」

詠矢「でーっ!!て、なんですかいきなり容疑者ですか!(流石にいろいろマズかったかな、さっきのは…)」

白井「あなたにはいろいろとお伺いしたいことがあります。素直に同行して頂けませんか?」

詠矢「…」

白井「…お答えなさい!」

詠矢「…俺の容疑は?」

白井「は?」

詠矢「俺が拘束されるのは何の容疑だって聞いてるんだよ」

白井「…いえ、まだ罪状が確定したわけではありませんが…」

詠矢「容疑者じゃなけりゃ、任意同行にすらならねえだろう。不審者への職質レベルなら、従う必要はねえよな…」

白井「いえ、あなたにはお姉さまに危害を加えたという疑いがありますわ!」

詠矢「お姉さま?って…もしかして、えー…あの第三位の人かな」

白井「そうですわ。ご本人の証言から、先ほどお姉さまと関わったのはあなたであることは明白!」

詠矢「そりゃ関わったかもしれんが、俺はあの人には指一本触れてない。因果関係が成立するか?」

白井「何らかの能力を使われたと、ほのめかしていませんのこと?」

詠矢「どうだったかなあ…。それに、俺はレベル0、無能力者だぜ?」

紬「そ、そうだ…今日ケーキ持ってきたんだけど食べる?」

梓「今日?いつも持ってきてるじゃないですか。何かあざといですよその言い方」

紬「う…ご、ごめんね…」シュン

梓「はぁ」フーヤレヤレ

紬「え、えっと…どれがいい?」

梓「どれでもいいですよ別に」

紬「じゃ、じゃあバナナケーキ…で…。梓ちゃんバナナケーキ好きだから…」

梓「はぁ」フーヤレヤレ

梓「確かに好きですけどそれしか食べないわけじゃないですし」

紬「あ、そ、そうだよね…ごめんね…。じゃあ今日はチョコレートケーキにしとく…?」

梓「だから何でもいいって言ってるじゃないですか。もういいからそのへんに置いといてください」

紬「は…はい…」シュン

白井「あなた…いろいろと面度なお方ですわね」

詠矢「昔から理屈っぽい性格でねえ。友達いねえんだこれがまた…」

白井「聞いてせんわそんなこと…。いずれにせよ、素直に従わないのはやましいことがある証拠!」

詠矢「いやー、権力側の人間っていつもそう言うんだよねえ」

白井「(イラッ)、では、同行していただけないと?」

詠矢「とりあえず、今の段階では『やだね』だ」

白井「では、力ずくですわね。やはりあなたを野放しには出来ません!!」(シュン!!)

詠矢「(消えた…?)…!!(って、いきなり目の前に!)」

白井「はっ!!(ガシッ)せいっ!!」

詠矢「(襟首と袖を!投げる気か…!!)よっと!(ババッ)」

白井「…!(引き手を切った!!体を裁いて釣り手も!!)…」

詠矢「あぶねえあぶねえ。テレポーターさんか…ちょっと離れさせてもらうぜ」

白井「やりますわね…、わたくしの捕縛術から簡単に逃れるとは…」

詠矢「一応心得はあるもんでね。さあ、どうする?いくら瞬間移動が出来ても、拘束するには俺を組み伏せる必要があるぜ?」

白井「他に方法はいくらでもありますわわ!いきますわ…」

詠矢「あーちょっと待ってくれ!!」

白井「…なんですの」

詠矢「テレポーターってさあ、瞬間的に位置を移動するわけだよな?」

白井「そうですわよ。それが何か?」

詠矢「転移先の物体はどうなるわけ?分子の重複とか起こらないのかな?」

白井「問題ありませんわ。わたくしの転移は…!(そういえばお姉さまがおっしゃってましたわ『ゴチャゴチャうるさい奴』と。まさか能力と何か関係が…)」

詠矢「えーっと、どう問題ないのかな?」

白井「…答える必要はありませんわ。あなたのご質問には何か別の意図を感じます」

詠矢「(あ、気付かれたか…。ま、しょうがない)いやあ、単なる好奇心だけどね」

白井「ご質問なら後で支部でゆっくりと。但し、わたくしの質問に答えて頂くのが先ですけど…(シュン)」

詠矢「…(また消えた、今度はどっから来る!)・・・どあっ!(上かっ!!)」

白井「(よし、倒しましたわ!。後は針で拘束!)…ふっ!!」

詠矢「(な!針!どっからあんなもん、投げる気か!)…!!(ゴロゴロ)」

白井「(キイン、タスタスタス)…!(針が地面に!転がって逃げた…)」

詠矢「…よいしょっと・・・。っとにあぶねえなあ…。手裏剣か。投げた…訳じゃなさそうだな」

白井「…」

詠矢「投げただけじゃ、金属の針がアスファルトに刺さるわけねえ。地面に向かって転移させた、ってとこか」

白井「あなた…何者ですの…」

詠矢「ただの理屈っぽい高校生ですよ」

白井「なら今のはどうやって避けたと…」

詠矢「いや、偶然あんたの手に針が見えたんでね。投げられるかと思ったんで転がって逃げた。そんだけさ」

白井「…たったそれだけのきっかけで…」

梓「はぁ」パクパクモグモグ

紬「ど、どう?」

梓「は?」ゲップ

紬「あ、その…美味しくなかったら私のぶんもあげようかなって…」オドオド

梓「だからそうやっていちいち反応見ないでくださいよ。毎回感想言わなきゃいけないんですか?めんどくさすぎですよムギ先輩。キャラ厨くらいめんどくさいです」

紬「ごめんなさい…」シュン

梓「はぁ」フーヤレヤレ

紬「あ…梓ちゃん…私何かした…かな…?」

梓「は?何の話ですか?」

紬「う…だって…梓ちゃんなんだか機嫌良くなさそうっていうか…私に怒ってない…?」

梓「はぁ」フーヤレヤレ

詠矢「だが、今のでわかった。テレポーターがどうやって転移先を指定しているか」

白井「…」

詠矢「指定先は『座標』だな。物を投げるのと同じ。『どの位置に向けて転移する』と指定して物体を送り込んでいる。俺が回避行動を取って針を避けられたのが証拠」

白井「それが…どうかしましたの?」

詠矢「座標なら、対抗する方法はある。要するに、狙いを定めさせなければいい(ザッ)常に動きまわってる対象には、当てにくいはず!(ダッ)」

白井「く…!(どういうことですの!針が当たらない…。この状態では細部を狙って拘束するのは無理ですわ!)…仕方ありません!多少の怪我は覚悟して頂きます!」

詠矢「しかも、銃弾や投擲と違って到達点までの軌道がない。つまり!!」

白井「(方向転換する瞬間なら、動きが止まはず。直接体に針を!)…そこっ!!(シュン)」

詠矢「相手に近づいても、流れ弾に当たる心配はねえ!一旦狙いをつけさせれば、距離を詰めた方が有利!!(ザッ)」

白井「(まさか!いきなりこっちに向かって!外したっ!!)…!」

詠矢「どっせい!!上段正拳!!」

白井「…!!(ダメ!演算が間に合わない!!)」

詠矢「…」

白井「…」

詠矢「あー…」

白井「…え?…(寸止め?)」

詠矢「殴るつもりはなかったんだわ。忘れてた…」

白井「…(ガシッ)…(シュン)」

詠矢「のごあっっ!(なんだ、いきなり頭から落ちた!?)」

白井「…(キイン)…(タスタスタス)…ふう、拘束完了ですわ」

詠矢「ひでえなー、転移した対象の方向まで変えられるのか。受け身とれねえっての…」

白井「手こずらせてくれましたわね…」

詠矢「いやー、ゴメン。悪気はなかったんだけどねえ。『論証』に入るとつい熱くなっちまって」

白井「では、おとなしくご同行して頂けると?」

詠矢「はいはい、転がされて、一張羅の袖口を縫い付けられて抵抗する気力もございません。どこなりとお連れ下さい」

白井「最初からおとなしくそうおっしゃっていれば…。とりあえず、あなたの能力、手短にご説明いただけます?」

詠矢「すいません、せめて立って話したいんですがー」

白井「口まで拘束した覚えはございません。そのままでどうぞ」

詠矢「うわ地味にひでえ」

白井「で、なんですの?あなたの能力。お姉さまの言った通り、あなたの言葉を聞いてると調子が狂いましてよ?」

詠矢「ふっふっふ…よくぞ聞いてくれました!。俺の能力はなあ!『論証を立てることによって、相手の能力を変質させる力』だ!」

白井「変質?まさそのような能力が…」

詠矢「いや、今日俺は確信に至った。この能力は間違いなく有る。そして、おれはこの力をこう名付けた。絶対反論(マ ジ レ ス)と!!!!」

白井「最低のネーミングセンスですわね…」

詠矢「あ、ダメかな?でも気に入ってるんで変えねえぞ」

白井「ご自由に…。ですが、もしその力が本当なら、かなり特殊な能力ですわね。まさか、パーソナルリアリティに干渉する力…?」

詠矢「はい?ぱーそなる・・・りありてぃ?

梓「別に怒ってないですよ。普段通りです。何でも自分に結びつけて考えられるとちょっと鬱陶しいですよ」

紬「う…ごめんなさい…」シュン

梓「はぁ」フーヤレヤレ

紬「う…うぅ…」シクシク

梓「…」フーヤレヤレ

紬「う…っく…」シクシク

梓「あー…うっとうしいですね。何一人で泣いてるんですか」

紬「ご、ごめんね…。泣いてない…泣いてないから…」グイッ

紬「あ…う…」ポロポロポロポロポロロロン

梓「はぁ」フーヤレヤレ

白井「そういえば、学園に来られたばかりでしたわね。ご存知無いでしょう。ご心配無くとも、カリキュラムの中で習いますわ」

詠矢「はあ…ソウナンデスカ。楽しみにしときます…」

白井「では、連行致します。よろしいですの?(ガシッ)」

詠矢「えー、あ、そうか。転移するんですな。接触者と同時転移も可能とは便利ですなあ」

白井「わたくしはレベル4ですのよ。これくらいは朝飯前」

詠矢「あ、でもでもさあ!」

白井「なんですの…行きますわよ…」

詠矢「こうやって、移動するときに、おれだけ上空に転移させられるとさあ」

白井「え?・・・(シュン)」

詠矢「死ぬしかないよなあ…(シュン)」

ジャッジメント177支部)
白井「(シュン)」

初春「あ、おかえりなさい!どうでしたか?」

御坂「結構時間かかったわねえ…、て、黒子1人なの?」

白井「へ?…1人?」

初春「あれ、もしかして取り逃がしちゃったとか…」

白井「あ………」

御坂「…?」

白井「あ…あわあわわわわわわわわ!置いてきてしまいましたわ!!」

初春「置いてきたって…どういうことですか?」

白井「た、確かに接触して転移しましたの!でもわたくしだけが戻ってきたということは!どこかに…」

御坂「まさか、黒子の能力が暴発したっていうの?…え、じゃあ、置いてきたってどこに?」

白井「え…、どこと申されましても…あ!上空ですわ!」

御坂・初春「上空!?」

詠矢「あー、おれ落ちてるなあ…」

詠矢「うわこれどうしょうもなくね?…」

詠矢「…」

詠矢「……つまんねえ人生だったなー……」

詠矢「…」

詠矢「いつつ…まったく、死ぬかと思った」

詠矢「えっと…確か荷物の中にバンドエイドが(ガサゴソ)」

詠矢「う~ん…この大きさじゃ焼け石に水か」

詠矢「ま、ないよりはマシだよな」

詠矢「さて、さっさとこの場所から移動しますか」

詠矢「そういえば、あのジャッジメント女の子名前聞き忘れたな。まぁ、もうあまり会いたくはない相手だけど」

詠矢「さてと、転居申請だっけか。とりあえず役所でも行くか(ゴソゴソ)」

詠矢「えっ!?あれ?携帯が動かないぞ(カチカチ)」

詠矢「さっきの落下の衝撃で壊れた?」

詠矢「ということで近くにのコンビニで紙媒体のマップをゲット」

詠矢「とりあえず、これでなんとかなるか」

詠矢「てか、別に携帯のマップじゃなくてもいいじゃん」

詠矢「とりあえず疲れた…役所は今日じゃないといけないわけじゃないし先に新しい住居に向かうか」

詠矢「携帯…修理ださないとな。トホホ、節約しないといけないのに」

紬「っ……う…ううう…」ポロロ

梓「あー…めんどくさいなぁ」

紬「梓ちゃん…私の事嫌いだったの…?」

梓「は?いや、別に?」

紬「でもみんなといる時はそんな態度じゃないし…」ヒック…エグ

梓「は?そんな態度?は?は?私の態度が何かおかしいんですか?は?意味わかりません」

紬「う…う…」グスン

梓「はぁ」フーヤレヤレ

紬「わ…たし…梓ちゃんと仲良くしたいのに…」ポロロロ

梓「はぁ?」

(第7学区 とある高校の男子学生寮)

詠矢「ふぅ、ようやく着いたな」

詠矢「へぇ…なかなかによさそうな所じゃないか」

詠矢「(学生寮というからもっとボロっちい所想像してたんだが)」

詠矢「(少なくとも外観だけなら立派すぎるほどじゃねぇか)」

詠矢「これでいざ部屋を見たら予想以上に狭かっりしてな」

詠矢「ん?」

???「おかなすいた」

???「おなか…すいた…」

詠矢「おーい、アンタ?そんな所で何、してんの?」

???「おなか…すいたんだよぉ…」

詠矢「おーい!聞いてるかー?」

???「食べ物のにおい!!?(ガバッ)」

詠矢「へっ!?(ゴチン)」

詠矢「っつ!!!!何だ?」

???「ねぇ、そこのアナタ、よかったら私に食べ物をめぐってくれないかな?」

上条「まさかインデックスの昼飯を用意し忘れるなんて(タッタッタッ)」

(学生寮)

上条「あれ?インデックス?」

インデックス「あっ!?おかえりー当麻」

上条「た…ただい…ま」

インデックス「もー遅いんだよ当麻!!私、とってもお腹すいたんだよ」

上条「悪いインデックス!!今すぐ用意するから」

???「やれやれ、ようやく飼い主さんのお出ましか」

上条「ん?アンタは?」

詠矢「俺か?俺は詠矢空希ってもんだよろしくなー」

上条「あぁ、よろしく詠矢。俺は上条当麻だ」

上条「もしかしてインデックスの面倒を見てくれたのか?」

詠矢「まぁな、こんな廊下の真ん中で人が倒れてたら常識的に考えて無視はできないっしょ」

上条「ありがとう。ほんとありがと…って、あぁ!!?」

詠矢「ん?どうした?」

上条「すみません、上条さんがとんだ御無礼を。失礼ですが詠矢さんはおいくつでしょうか?」

詠矢「あぁ、そういう意味か。俺は高一だけど…上条…さんは?」

上条「あぁ、なんだよかった。俺も高一なんだ。先輩じゃなくてよかった」

詠矢「それじゃ、敬語とかは必要ないな。改めてよろしく上条」

上条「おう!!よろしく詠矢」

上条「そういえば、詠矢は転校生か何かなのか?」

詠矢「あぁ、週明けから通う。今日学園都市に着いたばっかなんだ」

上条「へぇ、そうなのか。部屋はどこなんだ」

詠矢「えっと…○○○号室だな」

上条「おぉ!上条さんのお隣じゃないですか」

詠矢「そうなのか」

上条「あぁ、なんかすごい縁だな。この分だったら同じクラスになったりしてな」

詠矢「そうだな、期待しとくよ」

上条「おう!!」

インデックス「当麻当麻!!お話に夢中になるのもいいんだけど、早くご飯作ってほしいんだよ」

上条「あぁ、悪いインデックス」

上条「そうだ詠矢」

詠矢「おう、何だ?」

上条「土日は暇か?」

詠矢「明日は荷物の整理しなきゃならんが、日曜なら」

上条「なら、日曜に学園都市を案内するよ。どうだ?」

詠矢「いいのか?」

上条「あぁ、インデックスが世話になったみたいだしな。その礼も含めて」

詠矢「そうか、助かるよ。ぜひ頼む」

インデックス「とーまー!!」

上条「はいはい…じゃ、日曜なー」

梓「何気持ち悪い事言ってるんですか。普通に仲良いじゃないですか」

紬「でも…」グスン

梓「もう何なんですかさっきから。ったく、めんどくさいですよムギ先輩。仮面ライダー好きの誰かさんくらいめんどくさいです」

紬「ごめんなさい…」グスグス

梓「あー、早く他の先輩達来ないかなぁ。めんどくさいわこの人と二人でいるの」トントントントン

紬「あ…梓ちゃん…。お願い…嫌わないで…。私そういうの慣れてないの…」グスン

梓「はぁ?」

紬「お願い…。仲良くして…。何でもするから…」ポロロロ

梓「はぁ。勝手にすればいいんじゃないですかね」

(日曜)

上条「ここが○○で、アレが××だな」

詠矢「へぇ…ホント学園都市はすごいな」

上条「詠矢は外から来たんだよな」

詠矢「あぁ。外との技術格差は知っていたが・・・正直、予想以上だったことは認めざる負えない」

詠矢「まるで未来の世界というものにやってきた気分だ」

上条「でも、ここで半年も過ごせばこれが当たり前になってくるぜ」

詠矢「確かに、人が何もない原始時代に戻るのが耐えられないように、ここの技術になれたら元に戻れなさそうだ」

詠矢「さながら、ここは牢獄だな。心を堕落させ、決して外に逃がさない」

上条「詠矢はおもいしろい言い回しをするな」

詠矢「先ほどからの驚きの連続で少々混乱してるんだ。少々言動がおかしなところは勘弁してくれ」

上条「ははは」

???「あーーー!!!?」

上条&詠矢「???」

上条「ゲゲッ!!ビリビリ中学生!?」

御坂「アンタねぇ、いいかげんそのビリビリってのやめなさいって何度もいってるでしょうが!!(ビリビリ)」

上条「だったらまずはそのビリビリさせるのをやめて、うわっ!!!(パキーン)」

詠矢「(ヤバ…よりによって御坂美琴かよ)」

詠矢「(幸い、彼女は今、上条に集中してるようだしやっかいな事になる前に逃げるか)」

上条「待てよ!ビリビ…御坂!!?今日は知り合いもいるんだ!!勝負なんてしてる暇はねぇんだよ」

御坂「知り合い?」

詠矢「バカッ!!上条!?」

御坂「って…あぁー!!!

御坂「アンタは昨日の!?」

詠矢「はははっ…どうも」

上条「あれ?なんだ、二人は知り合いだったのか?」

詠矢「まぁ、不本意ながらにね」

御坂「ふふふふふふふ…」

上条「???御坂さん?」

上条「あのー、なんでそんな不敵な笑みを思い浮かべているのでしょうか?」

御坂「ついに見つけたわよコンチクショー!!!(バリバリバリ)」

上条「詠矢!危ねぇ!!(パキーン)」

上条「大丈夫か?詠矢」

詠矢「あぁ…」

詠矢「(今、上条は何をしたんだ?)」

詠矢「(能力?同じく発電系能力で打ち消した?いや、今の感じはそんなものじゃなかった)」

詠矢「(上条の手に触れた瞬間、突然消滅したかのように消え…)」

詠矢「まぁ、いい。とにかく今は御坂をなんとかしないと」

上条「おい、御坂!!コイツは能力者なんかじゃないんだ!!」

上条「勝負だったら後で一人のときに受けてやる。だからやめろ」

御坂「能力者じゃない?そんなわけないでしょ」

上条「詠矢は学園都市に来たばっかなんだ。当然能力開発は受けてない」

御坂「ソイツが外から来たのは知ってるわよ。でも私はソイツが能力を使ってるのを見たわ」

上条「なんだって!?そうなのか?詠矢」

詠矢「まぁね。黙ってて悪い」

詠矢「ということで御坂さん」

詠矢「少々、不本意ではあるけど。キミの再戦要求、受けよう」

御坂「へぇ…いい度胸じゃない」

御坂「昨日はちょっと油断してたけど、今日は本気でいくわよ(バリバリ)」

上条「よせ詠矢!!お前がどのぐらい強いかはしれないけど、御坂はああ見えても」

詠矢「学園都市第3位の超能力者(レベル5)、序列第三位、超電磁砲(レールガン)の御坂美琴…だろ?」

上条「知ってたのか」

詠矢「まぁね。俺の場合相手を知らないと勝負にすらならないんでね」

詠矢「さてと、御坂さん。勝負の前に一言言っておくぜ」

御坂「もう負けた後の言い訳?いいわよ十分に言っておきなさい」

詠矢「御坂のさんの能力はちゃんと調べてきた。御坂さんに勝ち目はないと思うよ」

御坂「へぇ…上等じゃない…だったら受けてみなさいよ(スッ)」

詠矢「よれやれさっそくレールガンですか…いいぜ、論証開始。その能力、否定してやるよ」

詠矢「この前の論証の続きからいくぜ」

詠矢「御坂さん、アンタのそれは"本当にレールガン"なのかい?」

御坂「はぁ、何を言ってるの?恐怖で頭がどうにかしちゃった?」

詠矢「いやね、前回の論証でも述べたけどさ、レールガンには名前通りレールが必要なわけ」

詠矢「それに対して御坂さんは空気をプラズマ化させてレールとしていると反論したわけだが」

詠矢「空気をプラズマ化させたとしても、空中に固定する方法がなければダメなんだよ」

詠矢「だというのに御坂さんはレールガンを打っている。ならばそれはなぜか?」

詠矢「答えは簡単だ。御坂さんが打っているそれはレールガンなんかじゃないんだ」

御坂「なんですって?」

詠矢「御坂さんは磁力も操作できるんだってね」

詠矢「ならさ、御坂さんが打ってるそれは"コイルガン"なんじゃないのかな?」

御坂「コイルガン?」

詠矢「コイルガンてのは電磁石のコイルを使って弾丸となる物体を加速・発射する装置でね」

詠矢「要は、磁力を使って弾丸を打ちだすものさ。同じく電磁的な力で弾丸を発射するレールガンと原理的には同じようなもの」

詠矢「コイツならレールは必要ない」

御坂「同じようなものなら関係ないでしょ。まぁ、名前については後で検討してあげてもいいわよ」

詠矢「認めたな(ニヤ)」

御坂「???何よ」

詠矢「なんでもないよ」

詠矢「でもね、御坂さん。コイルガンにはレールガンと違って問題があるんだ」

御坂「何よ、その問題って」

詠矢「コイルガンはさ、レールガンと違い初速度が制限されてしまうんだ」

詠矢「コイルガンの初速はさ、せいぜい数10~100m/s程度」

詠矢「拳銃なんかよりも圧倒的に遅い」

紬「な、何すればいい…?私、何でもするから…」ポロポロ

梓「だーかーらー勝手にしろって言ってるじゃないですか。なんなんですかアンタ?自分で言い出したんだから自分で考えてくださいよ」

紬「う…ううう…」グイッ

紬「ぷ…」

紬「ぷくぷく…マンボウの真似でした…」プクプク

梓「はぁぁぁぁ~…」フーヤレヤレ

紬「ご、ごめんなさい!今の無し!ごめんなさい梓ちゃん!」シクシク

梓「ていうかさぁ、ムギ先輩なんて大した芸ないんだからもっと他にやりようがあるんじゃないですか?その身体を活かしたさぁ。仲良くするにはもってこいのアレがさぁ」

紬「あ…」

紬「…」シュルシュル

御坂「何言ってるのよ!!?この前の測定では初速1000m/sを超えてたのよ」

詠矢「そのデータは正確なのかい?本当は100m/s程度しかでてないんじゃないの?」

御坂「そんなわけないでしょ!!!」

詠矢「だったら打ってみなよ。うん、そうだ。実際に打ってみたらいい」

詠矢「正確な速度はわからないけど、さすがに100m/sと1000m/sの違いぐらいはわかるよ」

御坂「くっ…(何よそれ…バカにしてんじゃないわよ)」

御坂「だったらくらいなさいよ!!!(ビシュゥゥゥゥ…ン!!!)」

詠矢「ほらね、データが間違っていた」

御坂「ウ…ソ…(ガク)」

詠矢「せいぜい初速100m/s。直線的に向かってくる。はっきりと打ち出そうとする動作が見える。ある程度の距離をとった。」

詠矢「これだけの条件がそろえば避けるのは造作もないことだよね」

御坂「そんなウソよ…ウソ(バチバチバチ)」

御坂「うわああぁぁぁ!!!!!!(バリバリバリ)」

詠矢「おっと、そいつは前回論証済みだぜ」

自動販売機「(バチッ!!…ガガ…。プツン)」

詠矢「あーあ…御坂さんよ。アンタ自販機何台壊せば気が済むんだい?」

御坂「ふざけるなふざけるなふざけるな(バチバチバチ)」

詠矢「はぁ…同じ手で悪いけどコイツで終了だ」

詠矢「御坂さん、そんなに発電してて腹減らないか?」

御坂「あっ…がっ…(ガクガク)」

御坂「なんで…また…(ガクッ)」

詠矢「Q.E.D。これにてレールガンの証明を終了する」

詠矢「俺の勝ちだな。御坂さん」

梓「…」

紬「ごめんね…私…もうこれくらいしか出来ないから…」ヌギヌギ

紬「…」シュー…ストン…

紬「梓ちゃんの好きにしていいから…」

梓「グウウウウゥゥレイトオオオオオオォォォ!!」ガバァ

紬「あああああああっ!!」

上条「おい!!御坂!!大丈夫か」

詠矢「問題ないよ上条。彼女は少々能力の使い過ぎで急性低血糖症になっただけだ」

詠矢「糖度の高い飲み物でも飲ませてあげればすぐによくなる」

上条「わかった、ちょっとコンビニで飲み物買ってくる」ダッ

詠矢「ふぅ・・・なんとかなったか」

詠矢「(正直、勝負前は自信満々な事いったが御坂さんが素直な子で助かった)」

詠矢「(こんな穴だらけな論証を、ちゃんと理解のある人なら簡単に反論できてしまうだろう論証でよく勝てたものだ)」

詠矢「(まぁ、それもしょうがないか。この世界は歪だ)」

詠矢「(こんな超能力なんてものが日常の世界に対しては原理なんて・・・理論なんて軽すぎる)」

上条「はぁはぁ。買って来たぞ」

詠矢「ずいぶんと早かったな」

上条「あぁ、全速力で行ってきた」

弊社のCMはいかがでしたでしょうか
再放送第二部をお楽しみいただきつつ、さながら画面下のワイプのようにほのぼのSSを投下させていただきます



梓「唯先輩はヤらせてって言ったらヤらせてくれそう」

上条「大丈夫か?御坂」

御坂「アンタ・・・」ハァハァ

上条「ほら、ジュースだ。ゆっくりな」

御坂「アンタに心配されなくっても全然大丈・・・あっ」グラッ

上条「御坂!!」ガシッ

パキーン

上条「えっ!?」

御坂「・・・あれ?体が」

上条「右手が反応した・・・それより御坂、体は大丈夫なのか?」

御坂「うん、全然」スクッ

上条「そっか、よかったよ」ホッ

御坂「な、なによ!アンタ」心配されなくっても全然なんともなかったわよ!!」

詠矢空希はありえないものを見た

詠矢「どういうことだ?」

先ほどまで御坂美琴は詠矢空希の能力、絶対反論(マ ジ レ ス)によって低血糖症になり、うずくまっていた

それが、上条当麻が買って来たジュースを手渡そうとしたら、御坂美琴がバランスを崩し、上条当麻が咄嗟に支えた

すると、まるで何事もなかったかのように御坂美琴が立ちあがった

詠矢「(なぜ俺の能力が無効化された)」

詠矢「(・・・無効化?)」

そういえばと思い返してみれば

先ほど、勝負を始める前も上条当麻は何らかの能力を使用した気配があった

詠矢「(電撃を無効化した・・・俺の能力を無効化した?)」

詠矢「(いやまさか。そんな能力があるなんて聞いたことがない)」

詠矢「(学園都市に来る前に能力については多少なりとも勉強した)」

詠矢「(能力を無効化する能力なんてものがあるならとっくに知っていてもおかしくないはず)」

詠矢「(それとも極秘開発された特殊能力か何かなのか?)」

詠矢「(いやいや、まさか。そんなはずはないだろう)」

御坂「さてと・・・勝負再開ね」

詠矢「ちっ!!(こいつについてはあれこれ考えるよりは本人に聞いた方が早そうだ)」

上条「待て御坂!!!」

御坂「何よ!邪魔するっていうならアンタからぶっ倒すわよ」

上条「何言ってるんだよ!!お前はさっきまで倒れかけてたんだぞ、そんな体で戦えるわけないだろ」

御坂「もうこの通り平気よ!!」バチバチ

上条「ダメだ!!!!」

上条「もしも倒れたりしたらどうするんだ!!」

上条「少しはお前が倒れたりしたら悲しむ奴の事を考えろよ」

御坂「悲しむって・・・そんなの」

上条「少なくとも俺は御坂が倒れたら悲しいぞ」

御坂「っ!!!(//////」

御坂「な!何いってるのよア、アンタ!!!!」

御坂「い、いやそこまで想ってくれるのはうれしいけど、私達はまだ・・・」ブツブツ

上条「御坂?」

御坂「っ!!!(//////」

御坂「わかったわよ!!今日は大人しく帰る!!じゃあね!バイバイ!!」ダダッ

上条「おう!気をつけて帰れよー」

詠矢「・・・・・・」

上条「ふぅ・・・ん?」

詠矢「なぁ、上条」

上条「なんだよ」

梓「あ、こんにちは。今日は唯先輩だけなんですね?」

唯「りっちゃんと澪ちゃんは掃除当番、ムギちゃんは日直だからね~」

梓「やっぱり唯先輩のクラスって4人だけなんですか?」

唯「え?なんで?和ちゃんも姫子ちゃんも春子ちゃんもエリちゃんもいるよー?あとしずかちゃんとーのぶよちゃんとー…」

梓「あ、いいです、わかりました」

唯「??」

梓「あの、唯先輩。お願いがあるんですけど」

唯「なに~?」

梓「ヤらせてください」

唯「え、ヤだよ。何言ってんのあずにゃん」

上条「聞きたいことがあるんだがいいか?」

詠矢「奇遇だな、俺もだ。とりあえずお先にどうぞ」

上条「詠矢は・・・能力者なのか?」

詠矢「俺はレベル0、無能力者だ」

上条「そうなのか・・・ならさっきの御坂のアレは何なんだ?明らかに様子がおかしかっただろ」

詠矢「あれは能力を使った結果・・・・いや、やっぱごまかす必要はないか」

詠矢「そうだよ、アレは俺の能力だ」

上条「やっぱり」

詠矢「まぁ、俺はレベル0だがはっきりと能力測定を受けたわけじゃないからな」

詠矢「学園都市で正確な能力測定を行ったらもしかしたらかもしれないな」

上条「どんな能力なんだ?」

ここでけいおんSS撲滅委員会会長のスピ吉様が登場
このスレを殲滅すればいいんだな?

詠矢「絶対反論・・・俺が付けた能力名だ」

詠矢「能力の詳細は俺もよくわかんねぇ」

詠矢「コイツは相手の能力の矛盾点を追及することで相手の能力を変質させる能力なんだ」

詠矢「ただ、コイツは俺が一方的にしゃべっているだけじゃダメなんだ」

詠矢「俺の論証を相手が認めることによって始めて成立する」

詠矢「まぁ、逆に言うと、もしも俺のが間違っていたとしても相手がそれを認めちまえば効果はある」

詠矢「ようはいかにもっともらしい事を言えるかってわけだな」

詠矢「という事で俺の説明は終了。今度はこっちの質問だ、いいか?

上条「あ、あぁ」

詠矢「上条、アンタは何の能力者なんだ」

上条「俺も詠矢と同じくレベル0・・・なんだけどこっちも少々特殊なんだ」

上条「俺の能力は・・・いや、能力と言えるかは分かんないんだけどさ」

上条「俺の右手には生まれつき異能の力を打ち消してしまう効果があるんだ」

詠矢「異能の力を打ち消す?」

上条「あぁ、例えそれが神様の奇跡であってもこの右手で触れればなんでも打ち消すことができるんだ」

詠矢「(なんだ・・・それは・・・)」

詠矢「(もしやとおもったけど、本当に能力を打ち消しちまう能力なのかよ)」

詠矢「そっか、さっき俺の能力でダウンした御坂が元に戻ったのはそのせいか」

上条「そうだな。しっかりと右手が反応してたし」

詠矢「(やれやれ・・・こんな反則ありかよ・・・どう論証すれはいいのか見当もつかないぜ)」

(第七学区・とある高校の学生寮)

詠矢「今日はありがとうな上条」

上条「あぁ、こっちも楽しかったよ」

上条「そうだ、これから夕飯なんだが詠矢もどうだ?」

詠矢「う~ん、うれしいお誘いではあるが今回は遠慮しておくよ」

詠矢「正直言うと、部屋の片づけがまだ残ってるんだ」

上条「手伝おうか?」

詠矢「いやいや、それには及ばないよ。それに、かわいいかわいいペットがお腹すかして待ってるぜ」

上条「そっか、わかった。お隣どうしなんだし、困ったことがあったら遠慮せずになんでも相談してくれよ」

上条「あっ、でもお金に関しては少々力になれないかもしれませんが・・・」

詠矢「そっちも苦労してんだな。ありがと。なにかあったら頼むぜ」

バタン

詠矢「上条当麻・・・それに幻想殺し・・・か」

詠矢「レベル5第三位に勝てたのはいいが、どうやら浮かれてばかりでもいられないみたいだな」

詠矢「ふむ・・・」カチッ

詠矢「幻想・・・殺し・・・っと」カタカタ

詠矢「まぁ、あるわけないよな」

詠矢「さてさて、こいつはそもそも論証にすらなるのかね?ん?」ヒラッ

詠矢「何だこれ?手紙?」

詠矢「う~んと・・・・」

詠矢「・・・マジすか?」

唯「ときーをーとめーてー」

澪「きみぃーのえがーおーがー」

律「むねーのすなじーに」

紬「しみーこーんでーいくぅーよ」

梓「やみーのとちゅうーで」

さわ子「やぁーっとぉーきづぅいたぁー」

純「すぐーにきえそうで」

憂「かなーしいほどささやかぁなひーかりぃー」

(月曜日)

詠矢「さてと、転校初日だし、そろそろ行くか」バタン

詠矢「ん?」ギャーギャードタバタ

詠矢「上条の部屋から?朝から何してるんだ?」

詠矢「おーい!上条」コンコン

ハイハーイ イマデマース ッテギャー インデッツクスサンオキャクサンデスオキャクサン ヤメテヤメテー

詠矢「ホント、何してるのかね」

ガチャ

上条「はいはーい、って詠矢か」

詠矢「おはよう上条・・・って、どうしたんだその傷」

上条「あ、いえ、気にしないでください」ボロボロ

詠矢「あ・・・あぁ、わかった」

上条「とりあえずもう少し待っててくれないか?すぐに準備する」

詠矢「まだ時間は余裕だし、ゆっくりな」

上条「お待たせ」

詠矢「今日はちゃんと昼飯用意してやったか?」

上条「おう!バッチリだ!」

上条「それより、この前は悪かったな詠矢」

詠矢「何の話だ?」

上条「インデックスに飯食わせてやってくれただろ」

上条「おかげで上条さんは一命を取り留めたわけですよ」

詠矢「な~に、気にするな。あの時はちょうど俺も小腹がすいてたんだ、そのついでだ」

上条「この御恩はいつか必ず」

詠矢「だから気にするなって(///」

(とある高校)

上条「さて、無事に到着しましたよっと」

詠矢「・・・・・・」

上条「ん?どうかしたか?」

詠矢「いや、到着はしたが無事ではなかったろ」

上条「何をいうんですか!!!」

上条「今日はいつもよりは圧倒的に平和な登校ですよ!!」

詠矢「いやいやいや、登校中に頭上からフンが落下してきたり野良犬に噛みつかれたりして平和もないだろ!!?」

上条「いやいや、詠矢さん。この上条さんの不幸体質をなめちゃいけませんぜ」

上条「いつもならこの倍は不幸な目にあいます!!!」

詠矢「上条・・・お前呪われてるんじゃないのか?」

梓「えっ」

唯「えっ、じゃないよ。こっちのセリフだよ」

梓「あ、いや…意味わかってます?ヤらせてくださいって言ったんですよ?」

唯「わかるよ。エッチさせてってことでしょ?嫌に決まってるじゃん。どうしたの急に」

梓「え?え?」

唯「意味わかんないよあずにゃん。変だよ」

梓「いや…私がヤらせてって言ってるんですよ?『あずにゃん』がエッチをしたいって言ってるんですよ?」

唯「だから?いきなりエッチさせてって言われても普通断るでしょ。もしあずにゃんが恋人でも引くよそんなの。ここ部室だよ?」

梓「あ、じゃあトイレで。トイレでしましょう」

唯「いやいやいや場所の問題じゃないでしょ?トイレでも体育館倉庫でも家でもホテルでもいきなりエッチさせてなんて言われてもする人いないよね?」

梓「じゃ、じゃじゃじゃあ雰囲気作りますからヤらせてくださ…」

唯「ねえあずにゃん。そういう問題じゃないんだってば」

上条「職員室はあっちな」

詠矢「何から何までありがとな上条」

上条「何言ってるんだよ詠矢、友達だろ。こんなの当然だ」

詠矢「・・・友達?」

上条「あぁ。って、あれ?もしかして違う?うわ、上条さん的には少しショックですわー」

詠矢「いいのか?」

上条「いいに決まってるだろ」

上条「もしも詠矢がダメなんて思っているのなら」

上条「そんなふざけた幻想はこの右手でぶち壊す!!!」

詠矢「・・・・・・・」

上条「詠矢?おい!!どうかしたのか!?」

詠矢「いや、なんでもないんだ上条。ありがとう」ダッ

上条「あっ、おい!!」

上条「なんだったんだ?」

青ピ「上やん上やん!!大ニュース大ニュース!!」

上条「大ニュース?何かあったのか?」

土御門「それがにゃー、なんとこのクラスに転校生がくるらしいぜい」

上条「転校生?」

青ピ「そう!!転校生だよ転校生!!」

青ピ「転校生といえば美女ってのがデフォ!!いやー!!楽しみすぎてワクテカが止まらない!!」

上条「転校生て・・・もしかして」

土御門「上や~ん、その反応もしかしてもしかする?」

青ピ「上や~ん!!そんな~ウソだと、ウソだと言ってくれ~」

青ピ「転校生と登校途中にゴッチンコイベントがないからおかしいとは思ってたけどまさか上やんの方にイベントが」

土御門「上やんのフラグスキルマジハンパないにゃ~」

上条「いやいや、そんなイベントないから」

上条「それと、転校生はたぶん男だぞ」

土御門&青ピ「えっ・・・!?」

上条「まぁ、まだ詠矢がこのクラスとは決まってないけど・・・多分そうだよな」

土御門「なんだ男か」

青ピ「はい、解散かいさ~ん」

上条「お前ら・・・」

土御門「まぁ、上やんの毒牙にかかった哀れな少女なんていなかったことに喜ぶかにゃー」

ガラッ

小萌「はいは~い!!みなさん席についてくださ~い」

小萌「実はですね、今日は皆さんにうれしいお知らせがあります」

小萌「なんとですね、今日から皆さんに新しいお友達が増えちゃいま~す!!」

土御門「毎度のことながら、まるで小学校みたいだぜい」

青ピ「はぁ・・・小萌先生は今日も最高やわ」

小萌「という事で・・・詠矢ちゃ~ん!!!」

ガラッ

詠矢「えっと・・・」

詠矢「ど、ども、詠矢空希です。よ、よろしく」

ンダヨオトコカヨー エーデモ、ケッコウイケテナーイ?

ガヤガヤガヤガヤ

詠矢「はははっ・・・」

詠矢「(うぅ・・・緊張するなおい)」

上条「おーい!詠矢!!」

詠矢「おぉ!!上条!?」

小萌「あれ?上条ちゃんお知り合いですか?」

上条「あぁ、寮が隣なんだ」

小萌「ちょうど良く上条ちゃんの隣の席が空いてますね」

小萌「それじゃ、詠矢ちゃんはあそこの席でお願いしますね」

詠矢「はい」

青ピ「なんという転校生イベント」

土御門「これで女の子だったら間違いなく上やんの嫁候補の一人になってた所だぜい」

青ピ「いや、待て・・・上やんのフラグがこんな中途半端に発動するはずがない」

土御門「ど、どういう事にゃー」

青ピ「まだ転校生が"実は女の子"シナリオが残ってる!!!!」

土御門「な、なんだってーーー!!!!!」

吹寄「うっさい!!三バカ!!!」

上条「えぇ!?上条さん関係ないですよね?」

梓「ちょ、ちょっと待ってください話を整理します」エートエート

梓「私は唯先輩にヤらせてって言った」

梓「でも断られた」

梓「え?え?おかしくない?おかしくないですかこれ?」

唯「おかしくないよ。普通だよ」

梓「??」??????

唯「普通だよ」

梓「あれ?もしかして唯先輩、私とエッチしたくないんですか?」

唯「したくないよ。当たり前じゃん」

梓「え?でも唯先輩私の事好きですよね?」

唯「好きだけどそういう好きじゃないしもちろんエッチしたいなんて思わないよ」

梓「え?あれ?おかしくね?それおかしくね?ありえなくね?」

(放課後)

上条「よし!!!」

土御門「今日もお勤め」

青ピ「ご苦労さん!!」

上条「さってと、帰るか」

青ピ「上や~ん!!ゲーセンいかへん?」

上条「いいぜ・・・っと、詠矢、お前も来ないか?」

詠矢「すまん上条、今日はちょっとこれから用事があるんだ」

上条「そっか、越してきたばっかだもんな。手続きとかいろいろあるよな」

詠矢「まぁそんな所だ。悪いな」

上条「おう!!それじゃまた明日なー」

詠矢「おぅ!また明日」

詠矢「さってと・・・」

かばんから資料を取り出す

それは学園都市に在籍する学生の詳細データを印刷したものだった

レベル5とレベル4の一部学生のデータについて詠矢が注目した能力をピックアップしたものである

それと、例外として唯一のレベル0にして詠矢にとっては一部のレベル5よりも高い攻略何度を持つであろう

上条当麻に関する資料がある

そのうちの、詠矢はまず最初に選んだのは上条の資料であった

詠矢「上条当麻、年齢15歳。身長168cm・・・レベル0、無能力者」

詠矢「幻想殺しについてはさすがに書いてないか・・・ん?」ピラッ

詠矢「極秘事項、幻想殺しについて」

詠矢「へぇ・・・親切なこって」

詠矢「幻想殺し・・・右手で触れた異能の力を打ち消す能力。それが異能の力であれば、超能力・魔術問わず打ち消すことができる」

詠矢「その他、詳細は原理等ついては一切不明。経歴については後述・・・」ピラッ

詠矢「・・・・・・・」

詠矢「やれやれ、コイツは相当やっかいな代物みたいだな」

律「おいーす」

澪「おす」

紬「ごめーん、遅くなっちゃった」

ガヤガヤ

梓「え?え?早くね?先輩達来るの早くね?まだヤってなくね?」

唯「あ、みんな来たねー。じゃあお茶にしよっかー」

梓「??」

梓「??????????」

詠矢「それにしても・・・魔術・・・ねぇ」

詠矢「資料については確かなものだと聞いたが、正直眉つばものだわな」

詠矢「まぁ、本当にそんなものが存在するっていうなら」

詠矢「その原理、俺が解き明かして否定してやるよ」

詠矢「さてさて。レベル5の皆さんについてと」

詠矢「とりあえず、現時点でいけそうなのは・・・第一位」

詠矢「いや、いきなり学園都市最強の能力者様はキツイか?」

詠矢「(俺の能力はある程度相手の能力に関しての知識がないといけない)」

詠矢「(レベル5の能力者のうち、比較的わかりやすいのが第一位と三位)」

詠矢「(それに対して第七位とかは幻想殺し以上に反則だな)」

詠矢「(能力について一切が不明とか論証できるはずがないだろ)」

詠矢「さてさて、どうしましょうかね」

寝ます
禁書厨とキャラ厨頭おかしくね?

詠矢「おっ!?こいつは」

詠矢「白井黒子。レベル4、空間移動(テレポート)」

詠矢「この前やりあったジャッジメントの嬢ちゃんか」ピラッ

詠矢「へぇ・・・なかなか優秀な子なんだな」ピラッ

詠矢「やっぱ、攻略のカギはここだな。演算負荷が大きく、集中力が乱れると能力が使用不可能に」

詠矢「ともかくデカイの一発ぶち込めば勝ちって所か」

詠矢「まぁ、前回はわざと勝ちを譲ってやったぐらいだし問題はないだろ」

詠矢「ふむ・・・第一位に挑戦する前の前哨戦としてはちょうどいいか?」

キャー ダレカー ヒッタクリヨー

詠矢「ん?」

スキルアウト「おらおら!!どけやコラァ!!」

詠矢「おいおい・・・真昼間からひったくりかよ」

詠矢「学園都市って意外と治安悪いんだな」

詠矢「ふむ・・・まぁ、たまにはこういうのも悪くはねぇかもな」ダッ

スキルアウト「ヒャッハー!!どけどけー!!!」

詠矢「はいはい、ストーップ!!検問ですよー」

スキルアウト「んだ?でめーは」

スキルアウト「ジャッジメント・・・じゃねーな。てことは能力者様か?」

詠矢「んー、一応そうなるのかな?」

スキルアウト「ちっ・・・偽善者が(まずいな、もしも高レベルの奴だったら逃げ切れるか)」

スキルアウト「ちなみに、能力者様はレベルいくつなんですかねぇ?」

詠矢「いやぁ、実はね残念ながらレベル0なんだわ、これが」

スキルアウト「ぷっ」

スキルアウト「ぶわはははははははははは」

スキルアウト「笑わせんじゃねーよ、自称能力者様よー」

詠矢「酷いな。ここにはレベル0なんていくらでもいるだろ。そんな笑う事はねぇだろ」

スキルアウト「何いってんだてめぇ、自信満々に出てきておきながらレベル0?」

スキルアウト「あんま調子こいてると痛い目あうぜ」チャキ

詠矢「ナイフか。いるんだよねぇ、光ものちらつかせとけばとりあえず勝てるとか思ってるザコ」

スキルアウト「能力者様相手ならともかくレベル0相手だったらこれで充分だろ?」

詠矢「さて、そいつはどうかな?」

スキルアウト「ちょっとはケンカ慣れしてるみてぇだが、相手が悪かったな」

スキルアウト「今まで何人もの能力者相手に勝ち残ってきた俺様相手とは」

詠矢「いいからかかってこいよ雑魚。あんまべらべらしゃべってばかりだと実は弱いのがバレちまうぜ」

スキルアウト「へっ、だったらさっさと寝ちまいなぁ!!!」ヒュッ

詠矢「大丈夫・・・コイツは口先だけのやつだ、こんなもの当たる方が難しい」スッ

スキルアウト「ちっ!!おらぁ!!」

詠矢「動きも直線的、視線も隠そうとしない狙いがモロバレだ」ヒョイ

スキルアウト「くそっ!!!」ブンッ

詠矢「まるで避けてくださいとの大ぶりだが、ここは隙だらけのボディに決める」

詠矢「はぁ!!!」ドゴッ

スキルアウト「ぐほぉ!!!」ヨロッ

詠矢「よろめいた所にさらに追い打ち!!」

詠矢「どっせい!!」ドゴッ

スキルアウト「あっ・・・がっ・・・がはっ」ドサッ

詠矢「まったくなってないなアンタ」

詠矢「ナイフを用いての戦い方ってのをてんで理解してない」

詠矢「よくこんなんでスキルアウトやってこれたな」

スキルアウト「ちっ・・・くしょ・・・」

詠矢「とりあえず、こいつは返してもらうぜ」ヒョイ

詠矢「さってと、持ち主さんはどこかなっと・・・っ!!!」バッ

キンッ

???「残念、外しましたわね」

詠矢「地面に針。お前は・・・」

???「またお会いしましたわね、詠矢空希さん」

詠矢「白井黒子・・・」

白井「あら?わたくし、あなたに名乗りましたっけ?」

詠矢「あー・・・偶然知る機会があったものでね」

白井「まぁ、今はそんなことどうでもいいですわ」

詠矢「そんな事より、懲りずにまた俺を捕まえに来たのか?」

詠矢「言ったはずだぜ、しっかりした容疑もなしに拘束しようとするのは不当だって」

白井「あらら、犯罪者がほざきますわねぇ」

詠矢「だから犯罪者じゃねぇって」

詠矢「俺が御坂さんに関わったっていう因果関係は成立してない」

白井「今回はその件じゃございませんことよ」

詠矢「はぁ?なら何の容疑で俺は拘束されようとしてるのかねぇ?」

白井「先ほど通報がありましたの。スキルアウトらしき人が荷物を奪って逃げたと」

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