杏子「絶望ハンバーグ工場?」(156)

マミ「ええ」

杏子「なんだよそれは」

マミ「あなた職を探していたでしょう?時給も高くてピッタリだと思って」ドヤア

杏子「『絶望』って付いてる時点でいやな予感しかしねーぞ」

マミ「・・・」

杏子「どうした?」

マミ「もう応募しちゃった☆」ティロッ


杏子「お前前から思ってたけどそろそろ死んだ方がよくないか?」ジャキッ

マミ「落ち着いて!マミっちゃう!」ビクビク

杏子「はぁ、超絶ブラックな臭いがするがどうしてくれるんだ?」

マミ「しょうがないわよね、だって人間だもの」

杏子「名言を弄ってんじゃねーよ」

マミ「まあ一回行ってみてはどうかしら?」

杏子「しょーがねーなあ」ハァ

ーーーーー出勤日

杏子「んじゃ、行って来る」

マミ「作業着姿似合ってるわねー」

杏子「うっせーよ、じゃーな」テクテク




マミ「大丈夫よね、うん。大丈夫大丈夫」

ーーーー絶望ハンバーグ工場

杏子「ここか・・・」ドキドキ

杏子「ブラックっぽい割には中々綺麗な工場だな・・・」

杏子「いやしかし見た目で判断しちゃいけないよな、気を引き締めないと」


杏子「ここが受付か? すいませーん」

受付「はい、何かご用でしょうか?」

杏子「今日から働かせて頂く佐倉杏子と申しますが」

受付「ああ、貴方が・・・」

杏子「・・・何か?」

受付「!いえいえ何でもございません・・・おい男!案内してさしあげろ」

男「かしこまりました」

ーーーー絶望ハンバーグ工場、廊下

男「案内をさして頂きます、男と申します」ペコリ

杏子「はい、よろしくお願いします」

男「では、さっそく作業現場を見学して頂きましょうか」

杏子(なんせブラック企業だからな、どんな激務が待ち受けているか・・・)

杏子「ところで、どんな業務をこなせばいいのでしょうか?」

男「現場をご覧頂ければすぐご理解されると思います」

杏子「分かりました」

杏子「しかし綺麗な工場ですね 見たことないですよ、ここまで綺麗なところは」

男「・・・・・・差様でございますか」

杏子「・・・?」

ーーーー絶望ハンバーグ工場、作業現場


男「こちらがハンバーグ工場の、メインとなる作業現場でございます」

杏子「ここが・・・」

男「基本的にここで働いておられる方は、午前中に四時間、午後に五時間業務をこなして頂きます」

杏子(?思ってたほどじゃあないな・・・けど・・・)

ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ・・・

杏子「・・・皆さん必死の形相で働いておられますね」

男「!ええ!それはもう!この業界ではトップの人材と言っても過言ではないですから!」アセアセ

杏子(?やけに必死だな)

ゴウンゴウンゴウン・・・

杏子「あちらの部屋は?」

男「ミキサー室となっております」

杏子「やけに大きいですね」

男「・・・かなりの量の肉を扱っております故・・・」

杏子「?!」ゾクッ


杏子(何だ?!何だよ今の悪寒は! 魔女のような・・・いや違うもっと猟奇的な気配はそれ以上だ・・・!)

男「・・・いかがいたしましたか?」

杏子「! いえ何でもございません」

男「では、こちらへ・・・」






ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーマミホーム

杏子「た、ただいまー」ドサッ

マミ「!お帰りなさい!どうだった?」アセアセ

杏子「ああ、思ってたほどじゃ・・・」

マミ「その割には凄く疲れてるように見えるけど?」

杏子「実は・・・」


省☆略

マミ「そう・・・」

杏子「・・・」

マミ「つらいなら、辞めてもいいのよ?元々私のせいだし・・・」

杏子「いや、大丈夫、大丈夫だ」

マミ「ホント・・・?」シュン

杏子「心配すんなって、風呂入ってくる」

マミ「・・・」

ーーーーーー翌日

マミ「ホントに大丈夫?無理してない?」

杏子「あーもーいちいちしつけーよ、お前はホント変わんねーな」

マミ「だって・・・」

杏子「大丈夫だから心配すんなって。じゃ、行って来る」

ーーーーー絶望ハンバーグ工場、作業現場

作業長「えー、本日から業務に加わる佐倉杏子さんだ。」

杏子「よろしくお願いします」

パチパチ・・・

作業長「では、持ち場に着いて業務を始めてくれ。以上」


杏子(ここが私の持ち場か)

(流れてくる肉をハンバーグ状にっと・・・)ペチペチコネコネ

杏子(しかし・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(意外とつらいなこの作業は・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(ただ淡々と・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(流れてくる肉を・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(ハンバーグ状に・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(・・・・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

ジリリリリリリリリリ!!!

杏子(?!)バッ

アナウンス「午前の業務時間が終了しました。ただちに食堂で昼食を食べたのち、一時半までに持ち場に着くこと、以上」

杏子(心臓に悪いぜ・・・)

ーーーーー食堂

ワイワイガヤガヤ

杏子(休憩中は割と賑わってんのな)ホッ

(ずっとあんな殺伐とした所じゃ、心が死んじまう)

杏子(ここに座るか)ドサッ

杏子「・・・」モグモグ

杏子(しかし・・・)

杏子(この大勢の中で一人飯はくるものがあるな)モグモグモグモグ


???「隣、いい?」

杏子「お、おう」ビクッ

???「はは、そんなにビクビクすんなって、新・人・君」

杏子「・・・あんたは?」

さやか「美樹さやか、だよあんたとは歳が近いかもね」ニコッ

杏子「そーかい・・・」モグモグ

さやか「なんだー?ノリが悪いぞー?」

杏子「悪いがそんな気分じゃねえ」

さやか「まあ、分からなくもないよ」

杏子「さやか・・・も昔はこんなだったんじゃねーのか?」モグモグ

さやか「うーん、もう慣れたけどね」ズルズル

杏子「あーんな静かな所で何時間もペチペチコネコネペチペチコネコネ殺す気かっつーの」ハア

さやか「案外そうかもねー」ケラケラ

杏子「ゲホッ笑えねーよ」チッ

ジリリリリリリリリ!!!

さやか「おおっとう、じゃまた今度」

杏子「おう、ちっとは気が紛れた。サンキューな」

さやか「礼には及ばないよっと」スタスタ



杏子「美樹さやか・・・か」ボソッ

ーーーー作業現場

ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(この空気も・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(あいつのおかげで少しは気が楽だ)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(同世代の同性がいるってことは・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(少しはましな環境なのかも・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ


ーーーーーーーー

ーーーーーーーマミホーム

杏子「ただいまー!」

マミ「お帰りなさい、やけに元気ね」

杏子「ん?そうか?」

マミ「良いことあったのかしら?」

杏子「ああ、美樹さやかっていう奴がいてさー」

またまた省☆略

マミ「フーン・・・」

杏子「?どうした」

マミ「何でもないわ。さて、寝ましょうか」

杏子「お、おう・・・」

マミ(美樹さやか・・・)

マミ(どんな人間なのかしら?)

マミ(可愛い娘?綺麗な娘?優しい娘?明るい娘?)

マミ(・・・)

マミ(今夜は眠れないわね・・・)チラ



杏子「・・・」クークー

ーーーー翌日

杏子「じゃ、行って来るぞ」

マミ「・・・いってらっしゃい」ボソッ

杏子「・・・どうした?気分でも悪いか?」


マミ「っ!なんでもないっ!」

杏子「ど、どうしたんだよ・・・、行って来ます」

ーーー絶望ハンバーグ工場

作業長「えー、本日は・・・」

杏子(ったくマミの奴どうしたってんだよ・・・)

作業長「かくかくしかじか」

作業長「えー、ではそれぞれの持ち場に着いて業務にあたってください」



杏子(・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

作業員A「・・・・・・」ペチペチコネコネペチペチコネコネ

作業員A「あっ」ポロッ


アナウンス「作業員No.A。すみやかにミキサー室に来なさい。繰り返す・・・」

杏子(何だ・・・?)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

ーーーーーーー数時間後

杏子(帰ってこないな・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ



ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

ジリリリリリリリリ


杏子(いつ聞いても心臓に悪い、悪い)

杏子(・・・・・・)チラ

杏子「ミキサー室・・・か」


作業長「・・・・・・」ピクッ



ーーーーーーー食堂

ワイワイガヤガヤワイワイガヤガヤ


杏子「・・・」モグモグモグモグ

さやか「よっ」ドサッ

杏子「おお、さやかか」

さやか「どうだい?業務二日目は」ニヤニヤ

杏子「ああ、慣れてきた・・・ただ」


さやか「ただ?」

杏子「ミキサーs」

さやか「!!」バッ

杏子(何すんだよっ!)

さやか(いいから黙れっその話はここではNGだ!)

杏子(何だよそれっ)バタバタ

さやか(いいからっ死にたくないなら黙ってろっ)

ジリリリリリリリリ

アナウンス「休憩時間が終了しました・・・」


ーーーーーーー

ちょっと風呂入ってくる
保守頼めるだろうか?

ちなみに書き溜めてないよ

これけいおんSSのだろ

>>67 さらにその元ネタが・・・なんでもない

風呂入ってくる

今上がった 保守サンクス

お風呂で構想練って来ました


杏子(・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(何だってんだよ・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(ミキサー室・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(そういやさっきの作業員・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(まだ帰ってこないな・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネ

ーーーーーーーー

杏子『何時間もペチペチコネコネペチペチコネコネ殺す気かっつーの』

さやか『案外そうかもねー』

杏子『笑えねーよ』

ーーーーーーーー

杏子(っ!!)

杏子(まさか・・・な)

ジリリリリリリリリ

アナウンス「本日の業務時間が終了しましたすみやかに持ち場を離れ、帰路に着くこと。以上」

杏子(終わった・・・)フゥ

杏子(しっかし・・・)

杏子(疲れた・・・!)

杏子(考え過ぎたのもあるのか・・・?)

ーーーーーーーー駅

ワイワイガヤガヤワイワイガヤガヤワイワイガヤガヤワイワイガヤガヤワイワイガヤガヤ

杏子(まだ電車こねーのかよ)チッ



さやか「あれっ杏子じゃん」

杏子「さやか!?」ビク

ーーーーーーーー

ーーーーーーーー電車

ガタンゴトンガタンゴトン

杏子「まさか同じ町に住んでたとはな」

さやか「隠すもんじゃあないね」

杏子「ところで・・・」ボソッ

さやか「ミキサー室の事?」

杏子「おーいNGワードじゃなかったのかー」

さやか「ここでまで気にすることはないでしょ」ケラケラ

杏子「ったく・・・」

さやか「簡潔に言うと・・・」

またまたまた省☆略

ーーーーーーー

杏子「うわー・・・」ドンビキ

さやか「おーい帰ってこーい」

杏子「それ今までアタシ達って・・・」

さやか「死人の肉をペチペチコネコネしてきた事になるね」サラッ

杏子「・・・の割りには平気な顔してるな」

さやか「あんたに言われたくないよ」

杏子「うすうす感づいてたからな」

杏子「で、こんな話を堂々としていいのかあ?」

さやか「でーじょーぶだって、スパイでもいるって言いたいのー?」

杏子「まあ、大丈夫、か」













スパイ「・・・・・・・」ジー

ーーーーーーーマミホーム

杏子「ただいまー」ドサッ

マミ「!お帰りなさい」

杏子「おう、今帰った」

マミ「あ、あのね・・・」

杏子「ん?今朝の事なら気にしてないぞ?」

マミ「ほ、ホント!?ゴメンね私ったらあんな事言っちゃって」アセアセ

杏子「もーいいってば、今日の飯は何だ?」

マミ「貴方の好きなしょうが焼きよ!」

杏子「ひゃっほう!」



杏子「・・・・・・」ペチペチコネコネ

杏子「はっ!」

杏子(ペチペチコネコネする癖がついてる・・・だと?)

杏子(これが職業病って奴か?)

マミ「ちょっと違うんじゃないかしら?」

杏子「お前は人の心を読むな」パシッ

マミ「いたっ」

杏子マミ(・・・・・・)


杏子マミ「何かこの感じ懐かし・・・」

杏子「真似すんなっ///」

マミ「ふふっ」


ーーーーーーーー

ーーーーーーーー翌日、電車

ガタンゴトンガタンゴトン


杏子「・・・」キョロキョロ

杏子(行きはいつもさやかを見ない、なんでだ?)

杏子(まさか・・・)ゾクリ

杏子(・・・)

杏子(考え過ぎか・・・)

ーーーーーーーーハンバーグ工場、作業現場

作業長「えー、本日も・・・」

杏子(さやかはさっき廊下で見かけた、やっぱり考えるすぎだったか)

作業長「かくかくしかじか」

杏子(にしても・・・)

作業長「・・・持ち場に着いて業務にあたってください。以上」

杏子(本当に死人の肉なのか、どうか、だ)

ーーーーーーー

ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ


杏子(・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(・・・見た目的には普通の引き肉と大差はない、さやかの考えが杞憂の場合もある)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(じゃああの作業員はどこへ行ったのか)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

杏子(・・・)ペチペチコネコネペチペチコネコネ




杏子(こんがらがってきた)ペチペチコネコネペチペチコネコネペチペチコネコネ

ジリリリリリリリリ

杏子(・・・・)

杏子(結局答えは出ないまま)

杏子(この工場内にいる限りさやかに相談することはできない)

杏子(・・・)ドサッ

さやか「うーす」ドサッ

杏子「よう」パクパク

さやか「飯だけは美味しい」ズルズル

杏子「・・・帰りに聞きたい事がある」

さやか「分かった」ズルズル

杏子「・・・お前は何にも考えてなさそうだな」ボソッ

さやか「褒めてないでしょ」

杏子「お前地獄耳か」

ーーーーーーーー電車

ガタンゴトンガタンゴトン

さやか「で、何?」

杏子「ミキサー室の中を調べる方法はないか?」

さやか「単刀直入だね」

杏子「お前から聞いてきただろうが」チッ

さやか「調べる方法か・・・」

杏子「そうだ」

杏子「ベテランのお前なら分かるだろ、どんな奴がミキサー室に入っていった?」

さやか「何かしらのヘマを犯した奴・・・かな」

杏子「それだ」ニヤリ

ーーーーーーー

ーーーーーーー

さやか「やめときなさいよ、帰ってきた奴を見た事ないんだから、死にたい?」

杏子「んなわけねーだろ」

さやか「なら・・・」

杏子「まあ、お前の言いたいことはわかる、危険を犯すなってことだろ?」

さやか「そう」

杏子「だからお前に相談した、冷静でいるためにな。一人で行動するとロクな事にならねえからな」

さやか「・・・」

杏子「・・・諦める、か」

ーーーーーーーーマミホーム

テレビ「ナンデヤネン!」ドッ


杏子「・・・」モグモグ

マミ「ふふ」

杏子(ああああ!気になる!気になる!)


ーーーーーーーーさやホーム

テレビ「ナンデヤネン!」ドッ


さやか「・・・」モグモグ

まどか「ティヒヒっ」

さやか(ああああ!気になる!気になる!)

杏子(落ち着け!アタシが死んだらマミが悲しむ!それは絶対にダメ!ダメだ!)

さやか(上と同じ)

杏子(!そうだ!)

ーーーーーーーー工場、昼休憩

さやか「仲間を増やすぅ?」

杏子「ばかっ声がでかい」ボソボソ

さやか「前も似たような事が・・・」ボソボソ

杏子「あったな」ニヤ

さやか「で、方法だよ」ボソボソ

杏子「ここじゃ場所が悪い、帰りだ」ボソボソ

さやか「りょーかい」ボソボソ



ジリリリリリリリリ

ーーーーーーー

ーーーーーーー電車

ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン

杏子「はい」

さやか「はい」

杏子「何か思いついた?」

さやか「外から協力を求めるか、内の作業員から協力を求めるか」

杏子「それしかない、か?」

さやか「今の所はねえ」

ーーーーーーーー

すげー眠い

ーーーーーーーー

杏子「二つあれば上出来じゃないか」

さやか「さて、どちらを決行しようか?」



安価の流れってどうよ?

すまん、一回寝る

またスレ立て直す
見てくれた人本当にゴメンなさい

いつたてるか教えてくれ

>>151 夜の九時ごろに建てるかもしれん

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom