花子「あれ!?花子の牛乳ない!!」楓「うちのをあげるの」(155)


花子「あれ!?花子の牛乳ない!!」

向日葵「え?」

櫻子「え?」チュー


牛乳「……」


花子「あっ」

櫻子「あぁ、これ?悪いねー」チュー

花子「それ花子の牛乳なんだけど!」


櫻子「別にいいだろー牛乳くらい」プハー

花子「毎日欠かさず飲んでるの知ってるでしょ!?」

櫻子「えー知らねーよぉ」チューチュー

花子「それ以上飲むのやめてほしいし!!」プンスカ

櫻子「だって、私のオレンジジュース向日葵が勝手に飲んだんだもん」ブー

向日葵「だ、だって知らなかったんですもの…悪かったですわ…」シュン


撫子「それ言うなら私のせいだよ、あんた達」ヌッ

花子「お姉ちゃん?」

撫子「ごめん、私が勝手に櫻子のジュースひま子にあげちゃったから」

櫻子「えーなんだよ。ねーちゃんかよぉ」ブーブー

撫子「というわけで買ってくるよ。いつものやつでいいんだよね」


花子「え?いや別に買ってこなくても」

櫻子「そうだそうだー!買ってこい!」

花子「櫻子はうるさいし!」

向日葵「あ、撫子さん」

撫子「ん?」


向日葵「飲んだのは私ですし、私の家から持ってきますわ」

撫子「そう?なら助かるよ」

花子「ごめんね、ひま姉…私のわがままで」

向日葵「別にそんな…飲んだ私も悪いんですわ」

向日葵「それじゃ家まで」ガチャ

花子「うん」




バタン



櫻子「……」


櫻子「なんか私一人だけ悪者みたいじゃん」

撫子「ごめんなさいが言えないあんたが悪い」



~古谷家~


楓「牛乳…?」キョトン

向日葵「ええ。あったかしら?」

花子「ごめんね」

楓「ううん、ちょっと待っててね」トテトテ


向日葵「確かあったと思いますわ」

花子(楓ちゃん、なんか久々に見た気がするし)

撫子「大きくなったね」ヌッ

向日葵「撫子さん!?」ビクッ

撫子「久々に楓ちゃん見たくて来ちゃった」


撫子「花子もちょっと前まではあれくらいだったのに」

花子「まあ成長期だし」

撫子「牛乳ばっかり飲んでるから」クス

花子「う、うるさいし」ムス


楓「あったの、お姉ちゃん。これでいい?」タタタ


向日葵「ええ、ありがとう楓」ナデナデ

楓「えへへ…」テレ

花子「ごめんね、楓ちゃん」

楓「ううん、でも牛乳何に使うの?シチュー…?」

花子「え!?えと…そんなところ…」ハハ…


撫子「花子の日課なんだ、牛乳飲むの」

花子「ちょ、勝手に言わないでほしいし!!」

楓「…?」

向日葵「あはは…」

楓「そっか…撫子お姉ちゃんも櫻子お姉ちゃんもおっぱいないから…それで…」

向日葵「ちょ!!楓!?」


楓「えっとねっ、でも大丈夫なの!楓がいっぱい大きくなって、お姉ちゃん達に分けてあげるのっ!」ニコッ

向日葵「ちょ」


花子「」

撫子「」


向日葵「はっ!!…す、すみません」アセアセ


花子「……」ズーン…

撫子「別にいいよ、比べられるわけでもないし。あいつも気にしてないし…」

向日葵「あいつ…?」

撫子「あ」

花子(……例の…)


撫子「…まぁいいや。ま、櫻子は相手がひま子じゃ気にせざるをえないだろうね」

向日葵「あ、相手!?///」

花子「そうだね、いつも一緒だし」

向日葵「なっ…///」

撫子「じゃ、早くもどってあげてね。櫻子が嘆いてる」ガラガラ

向日葵「あ…は、はい」



ドア「……」ピシャ


花子「…ひま姉も大変だね、櫻子に振り回されて」ハァ

向日葵「まったくですわ…」ハァ

楓「ふふ…」

楓「なんだか、櫻子お姉ちゃんより花子ちゃんのほうがお姉さんみたいなの」

向日葵「ほんとに、生まれてくる順番間違えたんじゃないですの?」


花子「え、いやそんなことないし…///」テレ

花子「でも、櫻子はあまりお姉ちゃんって感じがしないかも…」

向日葵「私もそう思いますわ…」

楓「それじゃあ、これからは花子ちゃんも花子お姉ちゃんなの」ニコッ


花子「えっ……」ドキ


楓「……?」

楓「どうしたの…?」キョトン


花子「……っ!///」キュン


花子(は…花子お姉ちゃん…?///)ドキドキ

花子(…なんかすごい良い響きだし…///)ドキドキ


向日葵「花子ちゃん?」

花子「はっ…!」

花子「あ…そそ、それじゃあ帰るし!牛乳ありがとう!」ガラ

向日葵「え、花子ちゃん?」

ドア「……」ピシャ



タタタタタ


楓「……」キョトン

向日葵「……」キョトン


楓「どうしたのかな…?」

向日葵「さぁ…」



~大室家 玄関~


ガラガラピシャ


花子「……///」ハアハア

花子「……花子お姉ちゃん…か…///」ドキドキ

花子(なんだろう、この感じ……胸がドキドk――)ドキドキ

花子「!」ハッ


花子「いやいや!これは走って疲れただけだし…きっとそうだし!」

花子「べ、別に…そういうんじゃ…///」ドキドキ

櫻子「何ぶつぶつ言ってんのー?あれ、向日葵は?」ヌッ

花子「うわあああああああ!!」ビクゥ

櫻子「うわっ、なに!?」ビク


花子「急に出てこないでほしいし!」クワッ

櫻子「怖いよ」

花子「…櫻子のせいだし」ムス

櫻子「う…わ、悪かったよ~…今度牛乳買ってくるから」シュン

花子「じゃあ、許す…」


櫻子「ははっーありがたき幸せ……ってか向日葵はー?向日葵いないと進まないんだけど」ガラガラ

ピシャ

花子「……」ドキドキ

花子(…これはそんなんじゃないし)ドキドキ

花子(……多分)



~数日後 大室家~


花子「またないし!!」

櫻子「ん?」チュー


牛乳「……」


花子「やっぱり!!また花子の牛乳飲んでるし!!」キッ

櫻子「だって、私のオレンジジュース向日葵が勝手に飲んだんだもん」チューチュー

向日葵「いや、私が来たときにはすでにそれ飲んでたでしょう…」


花子「平然と嘘つくとか最低だし」ジト

撫子「ほら、ちゃんとあやまんな」

櫻子「うぐ…わかったよ…今度買ってくるから」

花子「前もそれ言ってたし」ジトー

櫻子「うっ…」


向日葵「まあまあ…またうちのを差し上げますわ」

花子「えっ、いや…流石に悪いし…」アセアセ

櫻子「そうだ、今日くらいは我慢しな」キリッ

撫子「櫻子は黙ってな」

櫻子「あ、はい…」


向日葵「お隣どうしなんですし、そんな気を使わなくてもいいですわ」

花子「……そ、それじゃあ…」

向日葵「ええ。あ、櫻子に勉強教えなきゃならないから、一人で取りに行ってくれますの…?」

花子「え、いいの?勝手に入って…」

向日葵「今日は楓がいるから、言ってくれれば出してくれると思いますわ」


花子「えっ…」ガチャ




――楓『花子お姉ちゃん…♪』――




花子「……えへへ…///」ニヤ

向日葵「花子ちゃん?」


花子「えっ!?……あっ…う、うん…///」


ドア「……」バタン


櫻子「……」


櫻子「また私だけ悪者みたいじゃん」

向日葵「いや、今回はあなたが悪いでしょう…」



~それから5分後 古谷家 玄関前~


花子「……」モンモン


花子「……」ウロウロ


花子「うぅ…」モジモジ


花子「……押せないし…」ドキドキ


インターホン「……」


花子(ただインターホン押すだけなのに…なんでこんな…///)ドキドキ

花子(わけわかんないし…///)ウロウロ

花子(つか雪降ってるから超寒いし…)ブルブル

花子(……いやいや…!)ドキドキ

花子(私はただ牛乳がほしくて…)ドキドキ


花子(そう!ただお隣さんに牛乳分けてもらいにきただけだし!)ドキ…ドキ…

花子(ほら、何も難しく考えることなんてないし…ドキドキするほうがおかしいんだし…)ドキ…


花子「……」フゥ…


花子「よ、よし…!」スッ








インターホン「……………………………」







楓「あ、花子お姉ちゃんなの…!」ガラッ


花子「うひゃぁ!!?!?!!???」ドッキーン!!


楓「わっ!!」ビク

花子「!?!!?」ドキドキ

楓「ど、どうしたの…?」

花子「え…い、いや、その…」アセアセ


花子「あ、怪しいものじゃないし!」

楓「えっ…う、うん、それはわかってるの…」ハハ…

花子「あっ、そ、そうだね…こんにちわ。その、また牛乳…もらってもいいかな?」

楓「うん、大丈夫なの。こんにちわ、花子お姉ちゃんっ」ニコッ


花子「……!!」ドキッ


花子(ま、また…///)ドキドキ

花子「……///」ドキドキ

楓「……?」ジッ

花子「うぅ…///」ドキドキ

楓「…もしかして、お姉ちゃんって言われるのやだったの?」

花子「え…?な、なんで?」


楓「だって、楓がお姉ちゃんって呼ぶと困った顔するから…」シュン

花子「う、ううん!そんなことないし!ただちょっと照れくさいかなって思うだけだし…」アセアセ

花子「そ、それに…今までそんな風に呼ばれたことなかったからちょっと嬉しいっていうか…///」モジモジ

楓「…ふふ…花子お姉ちゃん可愛いの…」

花子「なっ…///」


花子「なななにをそんなっ!年上をからかうもんじゃないし!!///」カァァ

楓「ご、ごめんなさいなの…」ビクッ

花子「あっ…!いや別に怒ってるわけじゃなくてね…?」アセアセ

楓「そうなの…?」

花子「そうだよ、こんな可愛い子に怒るわけないし…」ハハ…


楓「……!」

楓「……///」カァ

花子「……?どうしたの?」

楓「う、ううん…なんでもないの…!寒いから中で待っててね。牛乳とってくるの」タタタ

花子「……?」



~数分後 居間~


楓「持ってきたの」タタタ

花子「ありがとう、ホントごめんね?何度も何度も…」

楓「ううん、いっぱい飲んで大きくなってね?」ニコニコ

花子「うぐッ…あ、ありがとね…それじゃ…」グフォ…

楓「あっ…」


花子「ん?」

楓「そ…その…」テレ

花子「どうしたの?」

楓「楓と遊んでほしいの…///」モジ

花子「えっ…ふ、ふたりで?///」


楓「だめ…?」

花子「い、いいけど…うちじゃだめなの?」

楓「うん…お姉ちゃんは来てもいいって言ってたけど、お勉強の邪魔になるといけないの…」

花子「……」

花子(…めちゃめちゃいい子だし)


花子「櫻子とは大違いだし…」ハァ

楓「え?」

花子「ううん、じゃあ遊ぼっか」

楓「本当…?」パァァ

花子「花子に二言はないし!」ムフー

楓「ありがとう…!花子お姉ちゃんっ」ダキッ


花子「……っ!!!」ビクゥウ!

楓「えへへ…」ニコニコ

花子「あ…う…///」ドキドキ

楓「……?」

花子「ぁ…あのぉ…///」ドキドキドキドキ


楓「あっ…!おもてなししなきゃいけないの。待っててねっ」パッ


タタタタタ


花子「……///」ドキドキドキドキドキドキ

花子「……///」フゥ…

花子「こんなんじゃ絶対もたないし…///」ハァ



~さらに数分後 居間~


楓「どうぞなの」スッ


牛乳「……」ホット


花子(また牛乳…)

花子「…ハハ…ありがとう…」ゴク


花子(あ…そういえば年下の子とあまり遊んだことなかったし…)ゴクゴク

楓「……♪」ニコニコ

花子(楓ちゃんぐらいの年のころは何して遊んでたっけ…)プハー

楓「……♪」ニコニコ

花子(ていうか…)ゴク


楓「……♪」ニコニコ

花子(落ち着かないし…///)モジモジ

花子「……」チラッ

楓「…?……♪」ニコッ

花子(…!…うーっ…///)モジモジ


花子「……あれっ…?」

楓「どうしたの?」

花子「いつのまにか雪積もってるし…」


雪「……」キラキラ


楓「わぁ…ホントだ…」キラキラ


楓「とっても綺麗なの…」パァァ

花子(可愛いなー…)クスッ

花子「…あっそうだ、外で遊ぼっか」

楓「何するの?」

花子「雪があればなんでもできるし!雪合戦でも雪だるまでも」ニコッ

楓「…うんっ!」パァァ



~外 ~


楓「わぁ……」

雪「……」キラキラ

花子(めちゃめちゃ積もってるし…)

楓「一番のりなのっ」ボフボフ




足跡「……」


楓「えへへ…」ニコッ

花子「…っ…///」キューン

花子(もー…超可愛いし…)ドキドキ

花子(……あ、あれ…?なんでまた心臓が…///)ドキドキドキドキ


楓「花子お姉ちゃん、私雪だるまつくるの」キラキラ

花子「えっ…そ、そうだね。これだけ雪があれば大きいの作れそうだし…」フゥ

花子「どっちが大きい雪だるま作れるか勝負しようか」

楓「うんっ花子お姉ちゃんには負けないの!」



~数分後~


花子「ふぅ……」ドッコイショ


雪玉「……」ゴロン


花子(勝たないようにゆっくりやったから時間かかったし…)

花子(楓ちゃんはもう出来たころかな…?)チラッ


楓「よいしょ、よいしょ」アセアセ


雪球「……」ゴロ…


花子(あれっ…花子のよりまだ全然小さいし…)


楓「……」チラッ


雪球(花子)「……」ズン


楓「……」シュン…

花子(うぅ…どうしよう…このままじゃ大人気ないお姉ちゃんになっちゃうし…)オロオロ

花子(……そうだ!)


楓「よいしょ、よいしょ…」アセアセ

花子「楓ちゃん」ゴロゴロ

楓「どうしたの?」

花子「やっぱり、二人で一緒につくらない?」

楓「いいの…?」

花子「花子じゃ一個作るのが精一杯だし…ダメかな?」

楓「…ううん!楓も寒くなっちゃったの…ありがとう、花子お姉ちゃんっ」エヘヘ

花子「へへへ…///」



~数分後~


雪だるま「……」ズーン


楓「わぁ…できたの!花子お姉ちゃん!」キラキラ

花子「うん!やったね」ニコッ

楓「でも…勝負には花子お姉ちゃんに負けちゃったの…」シュン

花子「え!?そ、それは違うし!楓ちゃんの勝ちだし!」アセアセ

楓「え…で、でも…楓の、花子お姉ちゃんのよりも小さかったの…」


花子「うーん…でも、こうして出来た雪だるまの顔を作ったのは楓ちゃんだし、仕上げも楓ちゃんだったし…」

花子「雪だるまは顔が命でしょ…?私は手伝っただけだし…その…えっとね…!」アセアセ

楓「……?」

花子「…だからその、この雪だるまは楓ちゃんのだと思うっていうか…」

楓「……いいの?花子お姉ちゃんは」

花子(あれ…逆に気を使われてる…?)アセアセ


花子「じゃあ、二人の雪だるまってことで…うん。勝負なんてもうどうでもいいし」ハハハ

楓「楓と花子お姉ちゃんの雪だるま…」パァァ

花子「うん、花子と楓ちゃんの雪だるまだよ」ニコッ

楓「えへへ…」ニコニコ

花子(…ふぅ…いい子過ぎてお姉ちゃんぶるのも大変だし…)


花子「よし、そろそろ戻ろっか。もう勉強も終わったと思うし、うちに上がっていって」

楓「うん、手もすごく冷たいの」テブクロハズシ

花子(あ…凄く赤くなってるし…)

花子「……」テブクロハズシ

花子「楓ちゃん、手を出して」スッ

楓「…?うん」スッ


花子「……」ギュッ

楓「……!!」ビクッ

花子「…どう?」

楓「うん…花子お姉ちゃんの手、すごくあったかいの…」ギュッ

花子「えへへ…///」ドキドキ

楓「……///」ドキドキ



~大室家~


花子「ただいまー」

櫻子「ん?遅かったじゃん」

花子「うん、楓ちゃんとずっと遊んでたし」

向日葵「そうでしたの?ありがとうございますわ」

花子「いやいや…そんな」テレ

花子(お姉ちゃんな気分に浸らせてもらえたのはこっちだし…///)


楓「おねえちゃんっ」タタタ

向日葵「ふふ、よかったですわね…遊んでもらえて」

楓「うんっ!あのね、一緒に雪だるま作ったの!後でおねえちゃんにも見てほしいの!」キラキラ

向日葵「ええ、早く見たいですわ」ニコニコ ナデナデ

楓「えへへ…」テレ


花子「……」


花子(やっぱ…本物の姉妹は違うし…)シュン

撫子「……?」

向日葵「それじゃ、勉強もひと段落ついたし、もうそろそろ帰りますわね」スクッ

櫻子「その~…実はまだ国語の宿題があるんだけど…」ススッ

向日葵「あぁもう…じゃあまた明日来ますわ…」ヤレヤレ

櫻子「よし、それでこそ我が下僕。ま、元から拒否権なんて存在しないけどね」フフン


向日葵「誰が下僕よ、まったく…それじゃ、お邪魔しましたわ」ペコリ

楓「おじゃましましたっ」ペコリ

撫子「お疲れ」フリフリ

花子「またね…」フリフリ

花子「……」フゥ…

花子(やっぱり本物のお姉ちゃんには敵わないし…)


楓「……」

向日葵「いきますわよ、楓」

楓「あ…おねえちゃん、ちょっと待って欲しいの」

向日葵「…?どうしましたの?」


楓「あのねっ、花子お姉ちゃん」トテトテ

花子「え…?ど、どうしたの…?」ビクッ


楓「その…また明日も楓と遊んで欲しいの…///」モジモジ

花子「えっ?あ…明日も?」

楓「あっ…ううん、ダメならいいの…」モジ

花子「そっ…そんなことないし!明日も一緒に遊ぼう!」アセアセ

花子(えへへ…願ってもないチャンスだし…)

花子(よし…明日はもっとお姉ちゃんらしくするし…明日こそは!)グッ


楓「その…また明日も楓と遊んで欲しいの…///」モジモジ

花子「えっ?あ…明日も?」

楓「あっ…ううん、ダメならいいの…」モジ

花子「そっ…そんなことないし!明日も一緒に遊ぼう!」アセアセ

花子(えへへ…願ってもないチャンスだし…)

花子(よし…明日はもっとお姉ちゃんらしくするし…明日こそは!)グッ


楓「……花子お姉ちゃん」

花子「ん?」


楓「ありがとうなの!///」ニコッ


花子「……っ!!///」キュン

花子(あ…あれ?またドキドキし始めたし…)ドキドキ


撫子「……」ピクッ

楓「それじゃあ、また明日なの」フリフリ

向日葵「また明日」ガチャ

櫻子「うーい」フリフリ


バタン


花子(また明日、か…///)ドキドキ

撫子「花子」

花子「ん?///」ドキドキ

撫子「顔赤いよ」ニヤ

花子「んなっ…!//////」カァァ

撫子「ほら、また赤くなった」


花子「べ…別にこれはそういうんじゃないし!///」

撫子「ん?そういうってどういう?」ニヤニヤ

花子「そ…それは…///」

花子(……あれ?…ホントにどういうことなんだろ…)


花子(……私は楓ちゃんにとって…どうありたいのかな…)


花子(…お姉ちゃんらしく…?…でも…)

花子(ホントのお姉ちゃんなら、こんな気持ちにはならないんじゃないかな…///)ドキドキ


花子「わ…私は……///」ドキドキ

撫子「…あんた達はホント自分に素直じゃないよね…損するよ、そんなんじゃ」

櫻子「え?私も?」キョトン

花子「どういうこと…?」


撫子「まぁ、いつかわかるよ。私もそうだった」ガチャ


バタン


櫻子「なんなんだ一体…」キョトン

花子(楓ちゃん…)ドキドキ

花子(私は…)ドキドキ



~翌日 大室家~


花子「やっぱりないし…」


牛乳『……』アッカリーン


花子「櫻子…買ってくるっていってたのに」ジトー

櫻子「いや~…買っては来たんだよ?買っては…」

向日葵「あなたまさか…」


櫻子「そのまさかだ」スッ


牛乳「……」カラッ


花子「……」ジトー

櫻子「う…ごめんなさい…」

花子「もう別にいいし…出かけてくる」ガチャ


撫子「どこいくの?」

花子「楓ちゃんとこだし」

撫子「そっか」ニヤ…

花子(うっ…///)

向日葵「花子ちゃん、楓をよろしく頼みますわ」

花子「うん、ひま姉も櫻子をよろしく」


向日葵「ええ、大変ですけども頑張りますわ」クス

櫻子「なんだよそれー」


バタン


向日葵「案外普通に許してくれましたわね、牛乳の件」

櫻子「うん、なんか花子昨日から機嫌いいんだよね」

撫子「……」ニヤニヤ



~古谷家 玄関前~


花子(まったく…お姉ちゃんには困ったもんだし…)

花子(さて……)


インターホン「……」


花子(うっ……)ドキドキ

花子「……///」ドキドキ


花子(まだ花子には…この気持ちがなんなのかはわかんないけど…///)ドキドキ

花子「……」チラ


雪だるま「……」


花子(けど……!)

花子(せめて年上として、しっかりしなきゃいけないよね…)グッ


花子(私は楓ちゃんよりお姉ちゃんなんだし!)スッ






インターホン「……………………………」





ピンポーン





トテトテ



楓「あ、花子お姉ちゃんっ」ガラ


花子「へへ、約束どおり花子が遊びに来たし」

楓「えへへ……花子お姉ちゃん」

花子「ん?」


楓「いらっしゃいなの」ニコッ


花子「……」ドキ


花子「…うん!おじゃまします!///」ニコッ



おわり

途中から家族がすぐ後ろにいたので遅くなってしまいました
ミスしたりヒヤヒヤしながらでしたがなんとか終われてよかったです
支援ありがとうございました!
はなかえ公式になってくれ!

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