春香「ティッシュはやよいにあげました」 (34)
春香「うーん、まだ秋なのに…昼間でも結構冷えてきたなあ…ねえ千早ちゃん?」
千早「そうね…あら?何かしらこれ」
春香「なになに?何か拾ったの?」
千早「福引券って書いてあるわね、えっと…『一等:箱根温泉旅行ペア御招待』?」
春香「温泉かぁ、あったまりそうでいいよねぇ」
千早「じゃあこれで当てて行きましょう、箱根」
春香「え?あ、うん(千早ちゃんってこういうキャラだっけ…寒いから仕方ないか…)」ブルル
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カラカラカラカラカラ……コロン
おばちゃん「残念賞だね、ハイ参加賞のポケットティッシュだよ」
千早「」
春香「(まあそんなに簡単には当たらないよね…)」
千早「(もう落ちてないかしら福引券…)」
春香「千早ちゃーん?前見ないと危ないよー」
…アレ?千早ト春香ジャナイカ?オーーーーーイ
バ ン ッ !
春香「?!」
P「イッ……テーーーーーー!」ハナヂボター
春香「だ、大丈夫ですか?!……ってプロデューサーさん!な、何で鼻血垂らしてるんですか…?」
P「いや…外に二人が見え…声かけようと……自動ドアかと思っt……」ボタボタ
千早「無理に喋らない方が…ティッシュ使いますか?」
P「…で?落し物でもしたのか?」
春香「え?」
P「いや何か下向いて歩いてたみたいだからさ」
千早「あぁ、春香と温泉に行こうかと思いまして」
P「…この辺掘っても温泉はないんじゃないかなぁ」
春香「あはは…」
P「まぁいいか…あっそうだこれ映画のチケット、貰い物で期限今日までなんだけどさ……俺まだ仕事あるから行けないし、ちょうどいいからやるよ」
春香「わぁありがとうございます」
P「んじゃ俺、貴音探さなきゃいけないからもう行くわ、また事務所でな」
春香「いやーすごいもの見ちゃったねー」
千早「人ってあんなに鼻血が出るものなのね…」
??「んっふっふ→大人一枚!」
千早「あら?あそこにいるのって…」
春香「おーい真美ー」
真美「ん?あぁはるるんに千早お姉ちゃん…二人もこれ見に来たの?」
千早「いいえ、よかったらこれ、チケット」ピラッ
真美「チケット?何で?」
春香「さっきプロデューサーさんに貰ったんだけど、一枚しかないから…」
真美「そなの?じゃあもらっとこっかな、亜美は竜宮の仕事だし暇してたんだよね」
真美「…!そうだ、蓋開けちゃった後だけどこれ上げるよ、チケットのお礼!」
春香「劇場に持ち込めないからって…」
真美「バレた?まあまあもらってよ、そんじゃね→」
真美「(なんでこのチケット赤黒い染みついてんだろ…)」
春香「今日はよく人に会うねえ」
??「ふぅっいい汗かいた」
千早「…言ったそばからまた会ったわね」
春香「今日もトレーニング?お疲れ様、真」
真「やあ二人ともお出かけ?あ、ごめんそのお茶少しもらってもいいかな?喉渇いちゃってさ…」
千早「ええいいわよ」
真「ありがと、それじゃいただきます」ゴクゴクゴク
真「っぷはー、生き返った!…で?どこか行くところ?」
千早「いえ、春香と散歩してただけなの…ただ」
春香「カクカクシカジカ、ってことでさ」
真「へぇわらしべ長者か、面白いことやってるね」
春香「それでね、そのお茶がさっき真美にもらったやつなんだ」
真「あ、そうなの?ならボクも何かあげないとね、んーっと…」ガサゴソ
春香「べつに無理に探さなくてもいいよ?ただの遊びだs「春香」…どしたの?千早ちゃん」
千早「それはいけないわ春香、途中で放棄するなんてルールに反するもの」
春香「ルールってもしかしてわらしべの?」
千早「もちろんそうよ」
春香「そ、そういうのあるんだね…」
真「うーんごめん…荷物は最小限にしてたから携帯食料くらいしかないや、これでもいい?」
千早「ええ十分よ、ありがとう真」
真「それじゃボクはトレーニングに戻るから!頑張ってね!」
春香「食べ物かあ、こうなると次は…」
千早「行き倒れた四条さんかしら」フフッ
春香「いくら貴音さんでもそれはないy…」
??「………」グター
春香 千早「………」
千早「さぁ次は誰に会えるのかしら」
春香「っえ?あ…た、楽しみだね!」
ガシッ キャァッ
貴音「…何故避けるのです二人共…」
千早「ご、ごめんなさい…あからさま過ぎて何かの罠かと」
春香「…こんなところで何してるんですか貴音さん?」
貴音「お恥ずかしい話なのですが、実は…」
春香 千早「断食っ!?」
貴音「えぇ、今日の収録が楽しみなあまり…ついっ軽い気持ちでっ…」グスン
春香「な、泣かないでくださいよ…だめですよご飯はちゃんと食べなくちゃ」
千早「これ食べますか?お腹の足しになるかわからないけれど」
貴音「あぁなんと慈悲深い…ありがたくいただきます…」モグモグ
貴音「……ふぅ、やはり朝ごはんは欠かすべきではありませんね、大変身にしみました」
春香「え?…あの貴音さん、断食って…いつからしてるんですか?」
貴音「はて?今朝ですが…」
春香 千早「………」
貴音「…?」キョトン
貴音「あっと、早く行かねばプロデューサーを待たせてしまいますね」
千早「そういえばさっき商店街で探してたわね」
貴音「真ですか、ではそちらへ赴いてみることにいたしましょう」
貴音「あぁ、あと二人にはこれを」
千早「これは…」
貴音「命を救っていただいたほんのお礼です、どうぞ受け取ってください、それでは…」
春香「命って…オーバーだなぁ、ところで何もらったの千早ちゃん?」
千早「クーポン券ね」
春香「クーポン?」
千早「ええ、食料品80%オフ、まさに四条さんの命に相当するものだわ」
春香「お、おおぅ…それじゃ次はスーパーにでも行ってみよっかー」
??「おーい!二人ともー!」
千早「あら我那覇さん、お買い物?」
響「うん、仕事で少し家空けるからいぬ美たちの餌も買わなくちゃなんだ」
春香「家族多いと食費も大変だね」
響「まあな、最近は仕事も増えてきたけど…もっと頑張らなくっちゃな」
千早「そういうことなら、これ使う?」
響「ん?こっこれ、月にたった一枚しか発行されないクーポン券じゃないかっ」
千早「それほどまでに…やはり四条さんの命そのものっ…」
春香「千早ちゃーん帰ってきてーおーい」
響「い、いいの!?自分、これ使ってもいいのか!?」
春香「いいよいいよー、たんとお買い物しといでよ」
響「ありがと二人とも!あっちょっと待っててよ」
春香「?」
響「お待たせっ」
春香「うわあ、いっぱい買い込んだねえ」
響「へへっあ、そうそうこれ!クーポンのお礼!」
春香「………え」
響「それじゃまたなー!ホントにありがとなー!」
春香「何でドッグフ「春香」…あ、戻ってきてたんだね千早ちゃん」
千早「春香」
春香「これも…ルール?」
千早「ふふっそうよ、人の気持ちはありがたく受け取らなきゃ」
春香「でもなあドッグフードを急いで必要としてる人っているのかな」
千早「何が起こるかはわからないものよ」
??「ひーん、誰か助けてー」
春香「あれ?この声って…」
千早「…あっちかしら………っ!?」
春香「?!ちょ、ちょっと雪歩!なんで木の上に登ってるの!?」
雪歩「は、春香ちゃん?!それが…犬に追いかけられて…気づいたら登っちゃってて…」
春香「で、降りられなくなったと…」
雪歩「う、うん…」
春香「どうしよっか…何か踏み台になるものないかな……あれ?そういえば千早ちゃんどこ行ったんだろ」
千早「春香ーちょっとこっちにきてくれないかしら」
春香「ん、向こうかな?ちょっと待っててね雪歩」
雪歩「ごめんねぇ…」
春香「どうしたの千早ちゃーん…ってあれ?その犬どうしたの?」
千早「ドッグフード見るなり飛びついてきて困ってたのよ…野良じゃない、わよね…」
??「大変失礼致しました、そちらはわたくしどもの犬にございます」
千早「あら、あなたは…」
春香「伊織のとこの新堂さんじゃないですか、ってことはこの子伊織の…」
新堂「これはこれは天海様に如月様、いつもお嬢様がお世話になっております…おや、これに反応したんですね」
春香「普段からいいもの食べさせてもらってそうなのに…普通のペットフードにも反応しちゃうものなんですね」
新堂「いえいえ、これは非常に良質のものですよ、お値段もそれなりには」
千早「それで我那覇さんも自信満々でくれたのね」
新堂「しかし助かりました、突然逃げたのでどうしたものかと困っていたのです…よろしければ何かお礼を」
春香「そう言われても…あっそうだ、なら友達を木から降ろすの手伝ってもらえませんかね?」
新堂「かしこまりました」
春香「いやー降りられてよかったね雪歩」
雪歩「う、うん…でも大掛かりすぎてちょっと恥ずかしかった…かな?」
千早「見物客まででてたものね」
春香「でもわらしべ終わっちゃったね…餌は新堂さんにあげちゃったし」
千早「まあ…仕方ないわね」
雪歩「あ、もしかして私のせい…?ど、どうしよう…おにぎりならあるけどこれは美希ちゃんを動かすためのだし、もう事務所寄る時間ないし…ごめんね二人とも」
春香「いいよいいよ、そういえば今日は美希と一緒の仕事なんだっけ」
千早「これだけ天気がいいと公園で昼寝してそうねあの子…」
雪歩「あはは、流石にそれは…」
??「…zzz」
春香「うん、そんな気はしてた」
雪歩「み、美希ちゃん!?何でこんなところにいるの!?お仕事だよっ」
美希「んん…あとちょっと…zzz」
雪歩「だ、駄目だよぉ…ほらおにぎりあげr「いただきますなの!」…から……お、おはよう美希ちゃん」
美希「…あれ?雪歩なんでこんなところにいるの?今からお仕事だよ?」モグモグ
雪歩「え、えぇ」
美希「ほらほらもう時間ないよ!急がなきゃ…っと」
美希「春香に千早さんいいところにいたの、これやよいに渡しといて欲しいの!事務所にいると思うからさ、それじゃ!」ダッ
雪歩「待ってよぉ美希ちゃ~ん」
春香「…雪歩も大変だねぇ」
春香「おはようございまーっす」
千早「おはようございます」
やよい「あれ?お二人今日はお休みじゃありませんでしたっけ」
春香「そうなんだけどね…ハイこれ、美希から預かってたんだ」
やよい「あ、ありがとうございますっ」
千早「いいのよ高槻さん」
やよい「でもせっかくのお休みなのにわざわざ…そうだ、何かお礼させてください!」
千早「いいのよ高槻さん!礼には及ばn「千早ちゃん?」…う」
春香「千早ちゃん……ルール、なんでしょ?」
千早「そ、それはそのっ…くっ、そうね…」
やよい「でも私にできることなんて…あっこれなんかいかがでしょうっ」
春香「………」
やよい「事務所のお掃除してたら小鳥さんがくれたんです、この福引券!」
千早「………」
やよい「…?どうかしましたか?」
春香「それお昼にやったんだよ、そしたら参加賞のティッシュもらってプロデューサーさんに会って…、…、って」
千早「………」
やよい「へー何だかわらしべ長者みたいですっ」
春香「また福引券に戻っちゃったけどね…」アハハ
千早「……もしかしてこれ…箱根温泉旅行が当たる券なんじゃないかしら…」
三人「………っ!」
カラカラカラカラカラ………コロン
おばちゃん「あら!大当……等、箱……プレゼン…!…
……ッ!
春香「ただいま戻りましたー」
亜美「あーっはるるんと千早お姉ちゃんやっと帰ってきた!」
伊織「ちょっと遅かったじゃない!早く続き聞かせなさいよね」
春香「んー?あ、そっか途中で仕事の時間きちゃったんだったね」
春香「で、どこまで話したっけ?」
あずさ「やよいちゃんにもらった券でもう一度引いたっていうところよ、クライマックスね」ワクワク
春香 千早「あぁ」
春香「6等箱ティッシュが大当たり」
千早「(また鼻血出したプロデューサーに出会わないかしら…)」
おしまい
あと5周で一等だな
終わりです
読んでくれた人ありがとう
二週目は竜宮三人、三週目は律子、四週目は小鳥さん、五週目で社長になりそこで箱根温泉が当たるんだな
スレ立て初めてだったからHTML依頼とか何か緊張した
竜宮なら箱(ライブハウス)律子なら箱(デスクトップPC)小鳥さんは箱マスかな(適当)
おつー
あれ?書き込めなくなるまで大分かかるのね
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