西垣「イケナイ週末」(83)

ピーンポーン♪

りせ「……」

シーン...

りせ「……」

りせ「……」スッ

ピーンポーン♪

りせ「……」

ガチャッ

りせ「!」

西垣「お? 誰かと思えば松本じゃないか」ヒョコッ

りせ「……」

西垣「うむ。おはよう松本」

りせ「……」ジッ

西垣「ん? なんだ、私の顔に何か付いてるか?」

りせ「……」

西垣「ああ、そういうことか」

りせ「……」

西垣「フッ……早起きかと思ったか? 徹夜だよ!!」キリッッ

りせ「……」

西垣「なんだよ松本、そんな顔するなってー」

りせ「……」

西垣「そうは言ってもなぁ……ホラ、今日は折角の休日だろう?」

りせ「……?」

西垣「徹夜明けにしたって、せめてお前の作ってくれる朝飯ぐらいは食べたいじゃないか」

りせ「……」

西垣「なんだ、作ってくれないのか?」

りせ「……///」テレテレ

西垣「どうしても、だ。頼んだぞ松本」ニッ

みつけたぞ!

~キッチン~

りせ「……」

西垣「ああ、冷凍ご飯な。あるぞ。私が手ずからチンしておいてやろう」

りせ「……」

西垣「松本の作る味噌汁は美味いからなー。楽しみだ」

りせ「……」

西垣「照れるな照れるな。じゃあ私は新聞でも読んで待っているとしよう」

りせ「……」

グツグツコトコト...

りせ「……」

西垣「よし、では早速いただくとするか」

りせ「……」

西垣「気にするな。おかずはなくとも松本の味噌汁があればご飯3杯は余裕だ」キリッ

りせ「……」

西垣「ははは、物の例えって奴だ。じゃあ、いただきます」

りせ「……」

奈々りせきたか…!

モグモグ...ズズーッ

西垣「……うん。やっぱり徹夜明けの朝は松本の手料理だなぁ」シミジミ

りせ「……」

西垣「いやいや。これなら毎日だって食べたいくらいだ」

りせ「……!」

西垣「うん? どうした松本、顔が赤いな」

りせ「……」

西垣「そうか?」ズズズ

りせ「……」

西垣「……ま、とりあえず卒業してから、な」クシャッ

りせ「……///」ポッ

西垣「私ら歳とらないけど」

りせ「……」

すぐに出かけるがせめてもの支援

西垣「食ったーっ」ゴロン

りせ「……」

西垣「ふぅ……食後に松本の膝枕。これだな」

りせ「……」

西垣「タオルケット? いらんいらん」

りせ「……」

西垣「その時は松本に看病してもらうさ」

りせ「……」

西垣「じゃあ、おやすみ松本。適当な時間に起こしてくれ」

りせ「……」コクリ

西垣「たのん、だ、……ぞ」zzZ

りせ「……」

西垣「ぐがー」zzZ

りせ「……」

西垣「がぴー」zzZ

りせ「……」ツマミ

西垣「がごっ」Zッッッ

りせ「……」パッ

西垣「すかー」zzZ

りせ「……」サラ...

西垣「んん……すー……」zzZ

りせ「……」サラ...サラ...

……

…………

………………

西垣「」パチッ

りせ「……」

西垣「ん……んーっ……はぁ、よく寝た」ムクリ

りせ「……」

西垣「おー、おはよう松本」

りせ「……」

西垣「ああ。まるでたっぷり7時間は寝た心持ちだ」

りせ「……」

しえん

西垣「さて……今何時?」

時計「」ガタッ

バルルルル...

時計「【15:20】」

西垣「……」

りせ「……」

西垣「……リアルに7時間経過してるじゃないか!?」ガビーン

りせ「……」

西垣「松本。私は適当な時間に起こしてくれと確かに言った筈だが……」

りせ「……」シュン

西垣「ああいや、別に責めてる訳じゃないんだが……退屈だったろ?」

りせ「……」

西垣「楽しかった? 何が楽しかったんだ?」

りせ「……」

西垣「?」

りせ「……」クスッ

西垣「しかし参ったな。もう土曜終了のお報せも同然じゃないか」

りせ「……」

西垣「いや用事は特にないが……何もしてやれなかったと思ってな」

りせ「……」

西垣「まったく可愛い奴め。嬉しい事を言ってくれるな」クシャッ

りせ「……」ホゥ

西垣「とは言え、偶の休みだしなぁ……、……よし!」

りせ「?」

西垣「松本、デートするぞ!」グッ

りせ「……」

西垣「ああデートだ」

りせ「……」

西垣「そうだな……」フーム

りせ「……」

西垣「サイクリングがてら公園でどうだ?」

りせ「……」

西垣「相変わらず自己主張の少ない奴だな……まあいい、支度するから待っててくれ」

りせ「……」

西垣「ブーツよし!」ジャキーン

西垣「タイツよし!」ジャキーン

西垣「この前松本に見繕って貰った秋物上下、よし!」ジャキーン

西垣「そしてその上から――白衣!!!」バサァッ

りせ「」ポカポカポカポカ

西垣「はっはっは。済まん済まん、ちゃんと脱ぐから」ヌギヌギ

りせ「……」

西垣「そう怒るな松本。可愛い顔が台無しだぞ?」キリッ

りせ「……」

西垣「ちっ、バレたか」

>りせ「」ポカポカポカポカ

きゃわわ

西垣「では出発するか。ほれ松本、ヘルメット」

りせ「……」カポッ

西垣「ふむ……そうしてるとまんま田舎の中学生だな」

りせ「……」

西垣「それもそうか。さ、後ろに乗れ」ポンポン

りせ「……」ストン

西垣「乗ったな。しっかり掴まってるんだぞ?」

りせ「……」キュッ

西垣「よし。それでは出発進行だ」

チリンチリーン♪

西垣「いい天気だなぁ」

りせ「……」

西垣「でも少し風が冷たいな」

りせ「……」

西垣「だな。街路樹も真っ赤だ」

りせ「……」

西垣「松本の方が綺麗だぞ」キリッ

りせ「……」

西垣「善処しよう」

チリンチリーン♪

支援

西垣「お、見ろ松本」

りせ「……?」

西垣「あの喫茶店。店名が『喫茶こばやし』だ」

りせ「……」

西垣「『喫茶』の後に苗字を平仮名で付けると、なんかそれっぽくなる。これってトリ○゛アの種にならないか?」

りせ「……」

西垣「『爆発喫茶にしがき』。どうだ、それっぽいだろう」

りせ「……」

西垣「まあ、客は来んだろうがな」

りせ「……」

チリンチリーン♪

浜田も綺麗やで

~公園~

西垣「ほい、到着だ」キキー

りせ「……」

西垣「なに、どうって事はないさ」

りせ「……」

西垣「むしろ松本はもっと肉を付けるべきだな。どことは言わんが」ワハハ

りせ「」ギロリ

西垣「ひッ!? じ、冗談だぞ、冗談……だから怒……らないで下さいお願いします」

りせ「……」

西垣「わ、わかった……松本も中々キツい事を言うようになったな……」ゴクリ

りせ「……」

濃厚なレズスレになるの?

西垣「お、ベンチが空いてるぞ。座るか」ストン

りせ「……」ストン

西垣「寒くないか?」

りせ「……」

西垣「私か? 私も別に――」

りせ「……」ジッ

西垣「――あー……やっぱり少しばかり冷えるな。松本、もっと近くに寄ってくれるか」

りせ「……」ススス...

ピトッ

西垣「うん、暖かいな」

りせ「……」キュッ

バサバサバサッ

西垣「鳩だ」

りせ「……」

「クルッポー」「クポー」「クルッポー」「そのようなつもりで申し上げたのではない」「クルックー」

西垣「そういえば向こうに鳩の餌が売っていたような……買ってみるか?」

りせ「……」

西垣「そうか」

りせ「……」

西垣「鳩……鳩か。鳩……鳩サブレ……」ブツブツ

りせ「……」

西垣「……型、爆弾……」ボソッ

りせ「」ビクッ

西垣「おっ。見てみろ松本」

りせ「……?」

西垣「ホラ、あっちだあっち」

りせ「……」

西垣「いや向こうで荒ぶる鳩に追い回されてる赤座じゃなく」

りせ「……」

西垣「そうそう、あそこに座ってるOL」

りせ「……」

西垣「の、おっぱい」

りせ「Σ」

西垣「いやはや……中々どうして立派じゃないか。古谷レベルだな、あれは」

りせ「……」

西垣「いや……この場合、凄いのは巨乳OLに匹敵するポテンシャルを秘めた古谷の方か?」

りせ「……」

西垣「なあ松本、松本はどっちだと……松本?」

りせ「……」プクー

西垣「Oh……」

会長カワイイな

あかりwwwwww

あかり助けてやれよwwww

りせ「……」ムスッ

西垣「おいおい……どうしたんだ松本、何故そんなに膨れているんだ」

りせ「……」

西垣「え?」

りせ「……」ジッ

西垣「どっちが好きかって? そうだな……」

りせ「……」ジー

西垣「おっぱいとちっぱい、どちらも一長一短で甲乙付け難いが……」

りせ「……」ジィー

西垣「……私は松本が好きだぞ」クシャッ

りせ「……」ポワ

西垣「(ふっ、こういう所はまだまだ子供だな)」クシャクシャ

りせ「……」ポワワ

りせ「……」ムニャ

西垣「ん。松本、眠いのか?」

りせ「……」

西垣「なら少し寝るといい。肩でも膝でも貸してやろう」

りせ「……」

西垣「私なら気にするな。朝飯と昼寝の礼だ」

りせ「……」ポス

西垣「うむ。安心して眠れ」ポンポン

りせ「……」zzZ

会長かわいいよ会長

りせ「……」zzZ

西垣「……」ナデナデ

りせ「……」zzZ

西垣「ここにいるぞ」ナデナデ

りせ「……」zzZ

西垣「……」ピタ

りせ「……」zzZ

西垣「……ああ、私もだよ」ナデナデ

りせ「……」zzZ

中三と教師…
西垣先生は犯罪じゃないんですか!?

……

…………

………………

りせ「……」パチッ

西垣「目が覚めたか?」

りせ「……」グシグシ

西垣「おはよう、松本。よく眠れたか?」

りせ「……」

西垣「30分くらいだな。そろそろ陽も落ちてきたし、風邪ひく前に帰るか?」

りせ「……」

しえ

カラカラカラ...

西垣「たまには歩きも良いな」テクテク

りせ「……」テクテク

西垣「とはいえ、門限は平気か?」

りせ「……」

西垣「そうか。ならいいが」

りせ「……」

カラカラカラ...

~西垣家~

西垣「着いた訳だが」

りせ「……」

西垣「もうすっかり暗くなったな。家まで送ろうか?」

りせ「……」

西垣「そう遠慮するな。私も教師として生徒を無事に送り届けるギムがだな……」

りせ「……」

西垣「ん?」

りせ「……」

西垣「ああ、そうだったな。悪い悪い」

りせ「……」

気になるな

西垣「あ、そういえば」

りせ「?」

西垣「松本に渡すものがあるんだった。取ってくるからちょっと待っててくれ」タッ

りせ「……」

ガチャッ バタン

タッタッタッタッ...

りせ「……」

...タッタッタッタッ

ガチャッ

西垣「待たせたな」

りせ「……」

西垣「うむ、これだ」スッ

りせ「……」

西垣「見た目はな。正確には、防犯ブザーに改造を施した私特製のお守りだ」

りせ「……」

西垣「そうだ。私の顔を思い浮かべながらスイッチを押すと、素敵な事が起きるぞ」

りせ「……?」

西垣「それは押してからのお楽しみだ」キリッ

りせ「……」

西垣「……まあ」ポム

りせ「……!」

西垣「これで少しは寂しさも紛らわせるだろ」クシャクシャ

りせ「……」

西垣「今日はありがとうな松本。また明日」ポムポム

りせ「……」

テクテクテク...

りせ「……」

りせ「……」

りせ「……」

りせ「……」

りせ「……」

りせ「……」

りせ「……」

りせ「……」

りせ「……」

りせ「……」

りせ「……」

りせ「……」

りせ「……」

テクテクテク...

しえん


りせ「……」

りせ「……」ピタッ

りせ「……」

りせ「……」スッ

りせ「……」

―――――――――――――――――――――――――――――――

西垣「私の顔を思い浮かべながらスイッチを押すと、素敵な事が起きるぞ」

―――――――――――――――――――――――――――――――

りせ「……」

りせ「……」

りせ「……」















りせ「……………………………………………………奈々さん……………………………………………………」





                                                         ポチッ








しゃべったああああああああああ

会長が喋った!






その日、地図から一つの街が消えた。




 

ですよねー

ひどすぎる…

……

…………

………………

りせ「」ガバッ

西垣「ぅぉっ」ビクッ

りせ「……!?」ポカーン

西垣「なんだ、起きたのか……急に飛び起きたらビックリするじゃあないか」

りせ「……」キョロキョロ

西垣「ここは公園だろう。寝ぼけてるのか?」

りせ「……」

西垣「ん……流石に冷えてきたな。風邪ひく前に帰るか?」

りせ「……」

西垣先生とのやりとりで会長が何を言ってるか大体わかってしまう
この>>1はできる

>>40から夢だったのかw

カラカラカラ...

西垣「たまには歩きも良いな」テクテク

りせ「……」

西垣「ん? どうした」

りせ「……」

西垣「そうだな、大体1時間ぐらいだったと思うぞ」

りせ「……」

西垣「途中で起こそうとしたんだけどな。熟睡してて起きなかったんだ」

りせ「……」

西垣「なに、気にすることはない」

りせ「……」

カラカラカラ...

奈々りせええなぁ

~西垣家~

西垣「着いたわけだが」

りせ「……」

西垣「もうすっかり暗くなったな。寒い寒い」サスサス

りせ「……」

西垣「さ、松本」

りせ「……」グッ



西垣「早く中で暖まろう」



りせ「Σ」

もしも防犯ブザーサイズで街が消し飛ぶ程の兵器があったらどうなるのっと

西垣「?」

りせ「……」オロオロ

西垣「どうした? そんなに狼狽えて」

りせ「……」

西垣「ああ。だって泊まっていくんだろ?」

りせ「!?」

西垣「その意外そうな反応……ひょっとして覚えてないのか?」

りせ「……?」

西垣「ほら、言っただろう? 公園で、一度は起こそうとしたって」

りせ「……」

西垣「その時にな。寝ぼけてたのかな、松本が私に抱きついてだな」

りせ「……!?」

西垣「で、耳元でこう囁いたんだ」

りせ「……」ゴクリ




西垣「『今夜は帰りたくないの』――とな」


 

りせ「///」ボンッ

西垣「おお? 松本、茹で蛸みたいじゃないか」

りせ「……///」カァァァッ

西垣「はっはっは。松本の方からあんな言葉が聞けて私は嬉しいぞー」ナデナデ

りせ「///」プシュー

西垣「ちなみに松本が寝てる間に親御さんには連絡済みだ」

りせ「Σ」

西垣「それはもう丁寧に宜しくお願いされてしまったよ。ふふふ、任せろってんだ」ヒョイッ

りせ「!?」

西垣「さあ、いい加減に寒いし部屋に行くぞー」

りせ「」ジタバタジタバタ

キィー...

バタン

これから魔女の時間ですね

……

…………

………………

西垣「なー松本ー」

りせ「……」ムスッ

西垣「松本ったら」

りせ「……」ムススッ

西垣「いい加減に機嫌直してくれよ」

りせ「……」ムッスー

西垣「何か言ってくれないと、流石の私もお手上げだぞ」

りせ「……」

西垣「……」

りせ「……」

西垣「怒ってませんって……どう見ても怒ってるじゃないか」

りせ「……」プイッ

西垣「参ったな……」ポリポリ

りせ「……」

西垣「何がいけなかったんだろう……」ムム

りせ「……」

西垣「家に無理矢理連れ込んだ事……?」

りせ「……」

西垣「暖房を点ける前から素っ裸に向いた事……?」

りせ「……」

西垣「シャワーを浴びさせなかった事……?」

りせ「……」

西垣「……」

りせ「……」



西垣「新薬の実験台にした事……は、違うよな」

りせ「……」

西垣「あ、分かったぞ!」

りせ「……」

西垣「夕飯がまだだったな」

りせ「……」

西垣「いやー、実験に夢中ですっかり忘れてた。済まん済まん」

りせ「……」ハァ

西垣「お?」

りせ「……」

西垣「そういう人ってどういう意味だ、松本」

りせ「……」

西垣「???」

西垣ちゃん極悪過ぎるだろ

屋根はないままの状態?

りせ「……」スッ

西垣「ああ待て待て。松本は何もしなくていい」

りせ「……?」

西垣「実験台になって貰ったしな。その礼も兼ねて夕飯は私が振る舞おう」

りせ「……」

西垣「と言っても有り物だけどな」

りせ「……」

西垣「うむ、そこそこ期待していてくれ。あぁでも……」

りせ「?」

西垣「その代わりと言うのもナンだが、一つ頼まれてくれるか」

りせ「……?」

西垣「あー、うん。えっとだな」ゴホンゴホン

りせ「……」




西垣「明日の朝も、また私の為に味噌汁を作ってくれないか?」

りせ「……///」コクン



                                          おしまい

意外と言えば意外な程に西りせSSが少なかったので頑張ってみた
西りせはもっと増えていい筈

乙です
寡黙でも会長はカワイイ

うむ、すばらしか

乙!

とてもよかったよ
おつ

乙乙
ちゃんと所々に笑いどころもあるのが原作っぽくて良い

西りせとは珍味だな。だがおいしゅうございました


あかりはどうなったのか…

おっつりーん
やっぱ書き溜めだと速いね

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