〔オリジナル〕「山田さんから貰った異能でバトロワしてくる」〔異能モノ〕 (14)

学校の、俺の隣の席に座っている山田さん。中性な顔立ちで、ぼっちな俺に良く話しかけて来る。


何故俺に話しかけるか、理由は簡単。山田さんもぼっちだった。


まあ、それはさておき、ある日、山田さんからある事を聞く。近々、この街で異能力を使うバトルロワイヤルがあるとか。


参加人数は100人、しかも異能力は配布されていて、山田さんは三十八番目に貰ったらしい。


そんな面白い話を何故僕にしたのかというと。山田さん、二日後に旅行に行くとか。


バトルロワイヤルは三日後。確実に間に合いそうに無かった。ので、代理として僕が参加する事に。


詳しい理由は聞かされてないが、おもしろそうだし。参加してやるか。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381925882

【バトルロワイヤル参加者(代理)】
【名前・黒神 ヒタチ】
【№・38】
【特技・誰にも話しかけられない事】
【異能・ストイックガンマン《言弾遣い》】
【人物説明・山田の代理。】
【願い事・楽に暮らせる人生】

     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \
|       (__人__)    |  ふむふむだお
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

ヒタチ「ストイックガンマン《言弾遣い》か…………」

山田さん曰く、自分の言葉を指先に溜め込み、弾丸へと変えて発砲できる能力らしい。

しかも、弾丸に当たった者は、弾丸の言葉どおりに動いたり、制限されてしまう。

例えば、「逆立ちしながら100メートル走をしろ」。これを相手に当てるとその通りに動いてしまう。

一見便利な能力だが、一応制限がある。

相手の能力以上な事は命令しても無効化されてしまう。(例えば相手が100メートル全力で13秒走れるとして、それ以上超える事は無い)

相手が恐れている事には例え命令しても実行しない(例えば、「死ね」と相手に撃っても誰もが恐れているので実行はしない)

のでとか黒神とか言弾遣いとかなんかもう継ぎはぎだらけだな

ヒタチ「うむ……成る程なぁ…………んで、こっちは……」

バトルロワイヤル説明。

ゲームスタートと同時にプレイヤーはポイントとして一点加算されます。

このP(ポイント)がゼロになった瞬間、参加の権利と異能を無くしてしまいます。

Pの取り方。プレイヤーとプレイヤーが戦い、気絶、もしくは死亡した場合に勝利したプレイヤーがポイントを一点加算されます。

死亡した場合、こちらも同じく参加の権利と異能を無くします。ご注意ください。

続いて、複数対1の場合でもし複数で勝利した場合、最後の止めを刺した人がポイントが加算されます。

Pの上限は3までです。それ以上は全て破棄されてしまいます。

異能バトルロワイヤルで優勝できるのは最後まで戦い抜いた一人のみです。

優勝商品は貴方の望みを叶えます。なんでもいいです。


ヒタチ「ふーん………で、これで終わり…っと」

山田さん。願い事何でもいいのに、本当に旅行に行っていいの?

ヒタチ(…………まあ、山田さんがいいのなら、別にいいや)

現在、山田さんから代理を頼まれて二日目。既に山田さんは旅行に出かけていた。

この日から三連休で、今僕は自室で趣味の漫画書きをしていた。

下書きが終わり、ペン塗りをしようとインクを出してみたものの、

ヒタチ「………あれ?インクがない……………?」

昨日買ったばかりのインクがなくなっていた。

ヒタチ「…………」

どうする?インクが無いならペン塗りが出来ない。………別にボールペンでもいいのだが……

…………いや、駄目だ。ボールペンなんて、使いたくも無い。でも、ペン塗りはしたいしな…………


ヒタチ「…………よし!」


僕は、愛用のヤンキージャージを羽織、財布を持って外に出る。

しょうがないから、街まで買いに行くか。




ヒタチ「…………」

しばらくして、インクを買ったはいいのだが…………。


ヒタチ(大変だ。誰かにつけられている)


つけられている、本当に。なぜならば

ヒタチ(僕は昔から後ろに誰かつけられていると思いながら行動しているからだ僕はいつも通りに急に立ち止まり「おい、いるんだろ?」と言ったら「ば……かな」とか返ってくるんだびっくりして後ろを振り返ったら電柱から齢17歳くらいの美人なお姉さんが此方を目を丸くしてたんだ僕はマジでとか思いながらも今までこの動作やっておいてよかった~と思いながらも………)

と、早口で言ってるが、早い話つけられてる。

ヒタチ(あ、もしかしてあれか?バトルロワイヤルの参加者かな?まあ、別に放っておいてもいいよね?)

バトルロワイヤルまで一日あるし、そう思い、無視して進もうとした瞬間。


ジリイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!

と、サイレンから非常ベルの音がした。


ヒタチ「!?」


『これより、バトルロワイヤルを開始しマス。参加者は全員、カウントダウンをお待ちください』


ヒタチ(な………なんで!?まだバトロワは開催まで一日ちょいあるんでしょ!?)

『3』

ヒタチ(おかしいおかしいおかしいおかしい!!)

『2』

ヒタチ(あれ?てことは、今つけている人は、最初から知っていて?)

『1』

ヒタチ(あぁ………………そういう事か………山田さん………)

『0』

ヒタチ「日時間違えてるよ…………」


『バトルロワイヤル、開始です』

僕は無気力になりながらも、後ろからつけていた女性に顔を向ける


ヒタチ「え~っと………バトルロワイヤル参加者………です……よね?」



「………えぇ……こんにちわ」



ヒタチ「あ、こんちわ」



「先に自己紹介をさせていただきます。桃崎ミイナです。」


ヒタチ「あ、自分は………ヒタチです……」


ミイナ「よろしくお願いします。あの、一応言っておきたいのですが………」


ヒタチ「あ…………はい?なんですか?………」


無気力ながらも、答えるヒタチ。心の準備が出来ていないせいか、テンションがかなり低い






ミイナ「私と………同盟を組んでくれませんか?」


ヒタチ「はい…………はい?

無気力ながらも。僕はがんばる。

何故かは知らないが、そう決めたから。

だから僕は頑張る。ただひたすら、頑張る。

【バトルロワイヤル参加者】
【名前・桃崎 ミイナ】
【№・41】
【特技・編み物】
【異能・ペインドール《縫い包み》】
【人物説明・何処かのお嬢様】
【願い事・自分の夢を消す】

はい、今日はここまで、見てくれた人ありがとうございました。

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