貴音「765プロが倒産してもう2年半なのですね……」(1000)

ご機嫌麗しくお過ごしのことと思います。四条貴音でございます。
わたくしは名家の「四条」で生を受け、厳格な環境で、大切に育てられてまいりました。
幼少期から四条家の後継者として、英才教育を施された私ですが、ふとしたきっかけから
17歳の時に、765プロというアイドル事務所に入籍することとなりました。

しかし、プロデューサー殿は過労で他界し、765プロは2年半前に倒産いたしました……。
今、私は四条家の者にはとても、とても申し上げることのできないような場所で働いております……。これも、半年前のあの日が全てなのです。

そんな私の当時の生活は……

「いらっしゃいませ……。窓際の席が空いております。お急ぎのことと思われますが、日本人たるものしっかりと噛みながら食べますよう……」
「ちょっと四条ちゃん!あそこに置いてあった僕の賄い食べたでしょ?!」
「いらっしゃ……申し訳ございません。店長」

牛丼屋で働いておりました。

うはw 寝ようと思ったらキタよこれwww
とりあえずいつものように雑談OKだよね?

このような場所で働くのは初めて故、私には理解できないことばかりです。
どうやら私の立ち振る舞いを大層気にいっていただいたようです。店長殿は初めとてもご機嫌でございました。
しかし、どうしてここの者たちはこんなに急いで食事を済ませようとするのでしょう。それに、まだ品物が出ていないのにお金を先に払うなどとは……。
「四条ちゃん、うん。君は全くの素人としては前に働いていた三人の子の中で一番、飲み込みも早い。けど仕事中に勝手に食券買って食べようとするのはまずいよ」
「申し訳ありません。プロデュ……店長」
「それと、ここラーメン屋じゃねぇから!お客さんにラーメン勧めちゃダメだよ!」
「はい……」

>>8
今回もいつも通り書き溜め無しノープランだよ!

「では、本日はありがとうございました。感謝いたします」
私は深くお辞儀をして、自動ドアを抜けました。
牛丼屋というものは、とても面妖なところでございました。

「そろそろ桜も散る季節ですね……」
街路樹の桜はまばらになっております。美しく咲き、すぐに散ってゆく運命……。
これも、風情というものでしょう。

少し、座ろうと駅の腰掛けに向かいました。
その途中、しょうういんどうに私の顔が不意に映り込みます。
近づいて、凝視すると目元にクマがうっすらと浮かんでおります。

「どうやら少し、疲れているみたいです……」
ガラスに写る私の顔とにらめっこしながら静かに呟きました。

よくよく見ると、ガラスの先にもう一人私がおります。
さらに横を振り向けば、侵入禁止の標識にも私がおりました。
椅子に座っている殿方の、でいりーにゅーすの表紙にもわたくしがいます。
ぴーなっつばたーの看板にも、あらゆるとこにわたくしでございます。

さらに、電光掲示板で私の以前収録した映像が流れておりました。
「アニメ、アイドルマスター ぶるーれい、でーぶいでーで10月27日、同時発売」
無表情で私がカンニングペーパーに書かれた文字を読んでいる映像です。

ぼんやりと、それを見上げて眺めていると、不意に後ろから声がしました。

「あ、あの!四条貴音さんですよね!ずっとファンなんです!サインください!」
「……」
背後を振り返るとサイン色紙と黒いペンを持って目を輝かせた少女が私を見上げております。
私は引き受けようと両手に大切そうに握っているサイン色紙に手を伸ばしたのですが……。
今度はまた私の背後から、聞き慣れた声が聞こえました。
「貴音、こんなところにいたのか。牛丼屋の一日店員の収録が終わったら、
もうすぐに次の仕事が入ってるんだ。遊んでいる場合じゃないぞ」
「……はい」
私は少女を無視するように、表情を崩さないまま、プロデューサーが用意したリムジンに乗り込みました。


そうです。自分で申し上げるのも恐縮ですが私は、今や日本中ではほとんど知らない者が
いないほどの、Aランクアイドルなのです。

「それじゃ。明日は4時起きだからゆっくりと休むように」
全ての収録が終わる頃には、時計は深夜の12時を回っておりました。

「はぁ……」
私はくたくたに疲れて、ベッドに倒れこむようにダーイビーングいたしました。
この所、仕事が急に増えて満足に眠ることもままなりません。
どこか体を壊していないか、心配なのですが気にかけてくれる者も誰一人としていません。

私は、765プロが倒産してすぐに別の事務所に移籍しました。詳しい名前は伏せますが、
色々と961噂が絶えないところでございます。
プロデューサー殿の死は随分と騒がれたのですが、逆にそれを逆手に取り、悲劇のアイドルとして売り出したのが
功を奏したようです。この2年で随分と知名度は広がりました。

そして、それと私の名が知れるに連れて事業も立ち上げました。食品産業を中心とした様々な分野に手を伸ばす四条グループという企業でございます。
まぁ、私はほとんど関わりを持っておらず伝統ある名家の名と、私のアイドルとしてのブランドを利用した、「四条」とは名ばかりの代物でございますが……。

「少し、景色を眺めましょう……」
高層ビルのガラス張の壁に立ち、すでに用意してあったシャンパンを手に取り、口に含みました。
淡い酸味が疲れ切った体を仄かに癒します。
空模様は曇天で私の好きな月は見えません。

そのまま見下ろすと、ここからでもちらほらと車と行き交う人々がかすかに見ることができます。
ふと、街頭もあまり設置されていない細い路地に見知った頭髪の者が見えました。視力には自信がありますゆえ……。

シェルフからオペラグラスを取り出し、地上にいるその者に向かって照準を微調整します。
やはり……あの青髪は……。

「三浦あずさ……」
2年半前と変わらぬ出で立ちで、私の見知らぬ殿方と肩を並べて歩いておりました。
こんな夜遅くに二人っきりで路地を歩いくとなると、きっとただならぬ関係なのでしょう。
しかし、三浦あずさの浮かない表情を浮かべて、歩いています。
殿方が声をかけると、ハッとしたように無理をして作り笑いを浮かべております。
ここからでは会話を伺い知ることは敵いませんが、どうやら順風満帆とはいっておらぬようです……。

「ふぅ……」
気だるい体を携えながら、静かに机にオペラグラスを起きます。
照明を点けていないので、部屋の灯りは外から差し込む少々の光だけで、
どんよりとした暗闇が広がっております。

765プロの者と接触したのは、もう1年前の夏以来でしょうか。
「貴音さんの昔のお友達です!お話をさせてください!」といきなり電話がかかってきたと
いってプロデューサーから受話器を渡されました。携帯電話を持つことは許されておりません。

「もしもし……」
少し緊張した面持ちで受話器に向かって問いかけました。すると
『貴音さん!お久しぶりです!765プロの天海春香です!』
と鼓膜が破れるような大声が耳元で響きました。

少し意表を突かれましたが、眉一つ動かさずに、電話に応じました。
「春香、お久しぶりですね。元気にしておりましたか」
『う、うん!こっちはちょっと最近色々とあったけれど今は元気いっぱいですよ!』
「それは喜ばしいことです」
その後少し、間が空いて、春香の声が続きました。

『た、貴音さん。あのー忙しいでしょうけどどうにか会えませんか?……アイドルやりませんか?』
「……アイドル?アイドルなら私は今、やっておりますが」

『え?!えぇぇええ?!』
春香の驚いた声と、何かが倒れるような大きな音が聞こえました。
電話越しですが向こう側の状況は用意に把握ができます。
意に介さずに、私は続けました。
「春香、私はもう別の事務所に移籍いたしました」
『えっ……あ……』
今度は戸惑ったような声。明らかに声のトーンが落ちております。
「申し訳ありませんが、多忙の身ゆえ……1か月先までは会うことはできません」
『……』
春香はしばらく黙りこんでしまいました。
お互い一言も発しないまま数分が過ぎると、

『あ、あはは!そうなんだ。うん、良かった良かった!貴音さん、頑張っているんですね!
私なんかとは大違いです!それじゃ、また時間がたったら連絡しますね!それでは!』

堰を切ったように、明るい声色で一斉に捲し立てると、有無を言わさずに一方的に電話を切られていました。
あれは何だったのでしょうか……。

さらにそれから数日が経ち、番組の収録で都内の量販店へリムジンに乗り向かいました。
なんでもスタッフが最近インターネットの口コミで偶然見つけた珍しい場所で、私のイメージにピッタリなものが見つかるだろうと。


「さ、ここからは徒歩で向かいます。道が狭いので気をつけてお進みください」
運転手が、扉へ開けて私を外へ導きます。
私はカメラを持っている者や、メイク道具を持っている者に囲まれながら細い道を進みました。
確かに、足場が悪く、人が一人通れるか通れないかの砂利道が続きます。
この先に、本当に商い屋などあるのでしょうか……。

しばらく進むと、なかなか古風な白くて四角い建物がありました。
そして扉の横には手書きの看板が……。はて、この筆跡、どこかで目にしたような……。

扉の先を潜ると、なにやら面妖な動物が何百匹もおりました。
その檻の一つに、そろそろと近づくと、なにやら可愛らしい蛙が佇んでおります。

……ゲロッパ。

おう…

問題は真
あの不幸の連鎖の中でいったいどうなってしまったのか

>>101
雪歩と無理心中とか

>>104
勘弁してください

蛙をひたすらにじぃっと見つめていると、奥の方から聴き慣れた声がしました。

「自分、テレビカメラには慣れてるぞ!いっぱいいっぱいここの動物を映してくれ!」
番組スタッフに無数のカメラを向けれながら、響はあっけらかんと笑っておりました。
相変わらず、動物がお好きなようです。
「店長やったな!これもっとも~~っと有名になるぞ!みんなやったな!主人たちが見つかるぞ!」
新聞を呼んでいる中年男性に向かって、満面の笑みを向けておりました。
ふと、視線がこちらに移りました。笑顔が固まり、不思議そうに顔を前に出して、目を見開きました。
響百面相でございます。

「貴音、貴音なのか?!」
なにやらとぐろを巻いた白いヘビを首に巻いたまま、スタッフを押しのけてこちらに走って向かってきました。

「たっかっねー!」
私に向かって全速力で向かってきます。ここは受け止めるのが筋というものでしょうが、
……私ヘビは苦手ゆえ、ぶつかる瞬間にさっと横に移動し、響を受け流しました。

「ぐふぅ!」
勢いを抑えられない響はそのまま、私の背後の檻に突っ込んで、気を失いました。

受け止めるのが筋と考えているあたりまだ可能性はある…のか?

「響、大丈夫ですか?このらぁめんの汁を飲んで気を確かに持ってください」
「あ、ありがとう……。これ常に持ち歩いてるのか?」

収録の休憩時間に、個室で私と響は二人きりになりました。
「貴音、1年でもう民法の番組収録が来るアイドルだなんて、凄いなー、憧れちゃうなー!
自分、貴音のことずーっと応援するぞ!」
その笑顔に邪気はありませんでした。どうやら響は私の幸福を、素直に願ってくれているようです。
最近冷めていた心がほんのりと熱を帯びるのを感じました。

「ありがとうございます、響。そなたもどうやら第二の道を見つけたようですね」
「あぁ、自分、すっごーく楽しいぞ!最近春香もここに来たんだ!」
「天海春香が……ですか?」
電話の調子を見るに、なにやら一筋縄ではいかないような印象を受けましたが……

「あぁ!自分、またアイドルに誘われたぞ。ここのお店を続けなが、一度やろうと思うんだ」
椅子からさっと立ちあがり、伸びをして、私に振り向いて言いました
「だから、貴音はライバルってことになるな!自分、絶対に負けないぞ!」
「……えぇ」
響はニッと白い歯を見せて私に笑いかけました。私もそれにつられてついつい笑顔がこぼれてしまいます。
響といると、何とでもないことも、どんなことでも楽しくなってしまいます。

Are you ready? I'm Lady 始めよう
やれば出来る きっと 絶対 私No.1

START 始まる 今日のステージ
Check my make 一緒にShow time Try Challenge
Stardom 光光る スポットライト
眩しい輝き真っ直ぐデビュー

夢は叶うもの 私、信じてる
さぁ、位置について Let's Go!!

Are you ready? I'm Lady 歌を歌おう
一つ一つ 笑顔と涙は 夢になる Entertainment
Are you ready? I'm Lady 始めよう
やれば出来る きっと 絶対 私No.1



>>130
やめてくれよ…(絶望)

響が幻覚を見ている可能性とか

>>139
おいやめろ

時系列的には春香が響に電話かけたのはあずささんパートの直前
今は春香が響のとこにいった直後。
おかしかったらごめん。脳内補完で

春香さんがまだ生きてた頃の話か

あれID被ってる



「何奴っ?!」

ふと、足元に何やらむずがゆい感触がして、視線を下へと向けました。
見ると、小さな子猫が私に頬をすりよせていました。
慎重に両手で拾い上げて、顔の前へ持っていきます。
少し身をよじってかすかな抵抗をしています。

「この者は……?」
「あぁ、近くで捨てられていたんだ。雨に濡れてて可哀想だったから拾って世話してる
貴音のことを気にいったみたいだな」
頭をかいて、響は困ったように言いました。
「当然売るわけにもいかないし、拾ってくれる人を探してるんだけどな~。」

子猫は私の目と鼻の先でにゃあにゃあと小さな鳴き声をあげています。

「そなたも、ひとりぼっちなのですね……」
「ん?何か言ったか?」
「いいえ、何でもありません。それより、この者は私が飼いましょう」

「いや~本当にありがとな!貴音!」
収録が終わり、帰る頃になりました。
響は終始笑顔で動物たちの紹介を嬉々として語っていました。

私の腕で、子猫がすやすやと寝息をたてています。
「貴音に幸せにしてもらえよ~。ところで、名前はもう決まったのか?」
「えぇ、風花と名付けました」
最後までメンヨーとどちらにするか迷いましたが、こちらにいたしました。
「おぉ!いい名前だな~。」
「私が大切に育てますゆえ、心配なさらぬよう」

それからリムジンへ帰る私を、響はずっと手を振って見送っておりました。
しかし、車へ乗り込む瞬間に響が息を切らして、こちらへ向かってきました。

「はぁ、はぁ。、貴、音……。」
呼吸を整えたあとに少し照れくさそうに鼻の頭をかきながら響は申しました。
「あ、あの自分沖縄からこっちへ来たから友達がいなくて……。
 最初に出来た友達が貴音なんだ。だ、だから自分、貴音には今でもすっごく感謝してるんだぞ
 なんだか色々と悪い噂もあるみたいだけど、その、自分、信じてるぞ」
「ありがとうございます、響……」
「それに……動物に好かれるヤツに悪いヤツはいないって言われてるからな!」

「こちらへおいでなさい。風花、らぁめんをあげましょう」
それから私と風花はずっと一緒でした。
どこへ行っても、何をしてても片時も離れずに時を過ごしました。

私がちょいちょいと手招きをすると、私の元へすり寄ってきて、頬ずりをするのです。
あぁ、なんと無邪気で可愛らしいでしょう。
一緒にベッドに入り、頭を撫でるととても安らかな気持ちで寝ることができました。

しかし、ある日、どこを見渡しても風花の姿が見えません。
机の下やベッドの下やゴミ箱の中をくまなく探しましたが、消えてしまったようにどこにもいないのです。
「風花?どこへ行ったのです、風花?」

私が鍋の蓋を持ちあげていると、プロデューサーが部屋に入ってきました。

「おい、貴音何してるんだ。さっさと収録に行くぞ」
「あ、あの……プロデューサー、風花を見かけませんでしたか」

私の方を少し一瞥したあと、気だるそうにプロデューサーは申しました。
「あぁ、あの猫は捨てたよ」
「……えっ、今なんとおっしゃいましたか?」
私はその言葉を理解するのに、時間がかかりました。
事態を呑みこむ前にプロデューサーは続けます。

「いいか、お前は冷徹な女王様キャラとして売り出してるんだ。世間は「そこに跪いて!」とか言うキャラクターってことで定着してる
 そんなお前が子猫を可愛がっているなんて記者にスッパ抜かれたらイメージに傷がつくだろ。」

「そ、そんな……」
私は動悸が強く打つのが止まらず、思わず膝から崩れ落ちました。
「それと、もうあんなヤツとは付き合うなよ。お前は有名アイドルなんだ。」
「……」
「実際、この方針は当たっただろ?以前いた弱小事務所の冴えないプロデューサーじゃお前の魅力は引き出せなかったんだよ」
「うぅ……」
私はもう言葉はほとんど耳に入っておりませんでした。ただ、ただ床に縮こまって涙を流すことしかできない身です……。

お姫ちん…

P「貴音ッ!射精るッ!!!!!!」

それから響の番組は何かとある事情でお蔵入りになってしまったと伝えられました。
そして、1月ほどたってから春香にしばらく会うことはできないと電話をしたのですが
春香は私が用件を伝えると突然、
「も……もうアイドルなんていやぁぁぁあぁあああ!!!」
と叫び声をあげて電話が切れてしまいました。

その後、どうしても気がかりでプロデューサーに内緒で春香の元へ向かったのですが
春香の母方にどうしても貴方だけは会わせることはできない、と言われて仕方なく引き返してきました。
無事に過ごしているといいのですが……。

それから私はひたすら仕事に明け暮れました。
765プロの時とは違い、どこかへ旅行へ行ったりということは一切ありませんでした。
むしろ、新人で入った身分ですが、先輩方を追い越し、贔屓される私に皆さまは冷ややかな目を向けていました。
高層ビルから見下ろす夜景は、綺麗ですがどこか物悲しいものがあります……。

ふと、静かに遠くにある入口のドアが開きました。
見ると、私の見知った殿方が私をじぃっと見つめてきます。低く、粘ついた声で
「「密会」の時間だよ……」
と私に告げました。
プロデューサー殿、私は、私は本当にこれでよろしいのでしょうか。

俺「貴音ッ!射精すッ!射精すぞー!?俺はお前の中に射精すぞー!!!!!!!」

「うぅ……」
「密会」が終わった後、私は疲れ果てて、部屋へ帰りました。
シャンパンの瓶を掴み、一息に飲み干します。
視界がぐるぐると回っていき、思考力が段々と鈍っていきます。
もう……私は全てを忘れ去りたいのです……。
しかしそれも叶わない身。決して逃げることは許されないのです……。
暗闇へどこまでも、どこまでも堕ちてゆく気分がします。

私は、私は宇宙人なのです。私には瓜二つの妹がおります。
私は月から来たのです。

「ふふ……ふふふ……」
そんな世迷いごとを言って、現実から目を背けてしまえれば。
楽しくもないのに、何故か笑い声が止まりませんでした。
笑っているのに何故か涙も出てまいりました。

しかし……

「あと少し、あと少しなのです……」
そう呟き、私は定まらない頭を抱えながら眠りにつきました。

枕営業ってなんで枕営業って言うの?

>>230
寝具販売の営業マンだからじゃね?

貴音『うっ…うぐっ…』パンパン

P『良いねぇ…うっ…お姫ちん可愛いから一杯出すよ!!!』

気付くと……夜が明けていました。
朝日が私の顔を照らします。

私はゆっくりと目を開け、ベッドに備え付けている時計を確認いたしました。
時間はもう8時を過ぎておりました。

「不覚!確か、起床は4時からでは!」
眠気が一気に覚醒しました。
「く…!」
深酒のせいで、ガンガンと頭痛がします。
たまらず頭を押さえました。この体調では仕事に支障をきたしてしまうでしょう。
またプロデューサーに叱咤されてしまいそうです。

すると丁度、プロデューサーが部屋に入ってきました
「あー貴音、今日は機材のトラブルか何かで仕事がキャンセルになった。
 今日はここでゆっくり休んでおけ」
用件だけ伝えて、背中を向けます。最後に一言

「お前は、金のなる木なんだからな」
と言い捨てて扉を閉めて去って行きました。

「……」
私は、しばらく俯いた後、ベッドにもたれかかります。
すると、ホテルの電話が不意に鳴り響きました。

すまん……。一気に最後まで描き切ろうと思ったけれど今日はここで閉店。
明日は最速でPCの前につく。4時30分から再開で。

支援してくれた方、読んでくれた方本当にありがとうございました。
貴音は大好きですよ


じゃあの

>>249
アニメみたいだけだろ!

ごめん夕方の16:30で
俺も仕事中にスキを見て携帯から保守するけど
もし落ちたら立て直します。

保守

んほおおおおおお
しゅごいいいいい

ほす

ん保おおおおおお
守ごいいいいいい

ほしゅ

保守ありがとうございます
再開します

遅れてすいません

「はい……」
電話に出ると、プロデューサーの無機質な声が聞こえました。

「貴音、なんだかまたお前の昔の友達から電話だ。
 あんまりしつこくかけてくるもんだから代わるが、余計な付き合いはするなよ」
そう言って、一度ガチャリと電話が切れる音がしました。

私に用があってかけてくる、となると春香でしょうか。
元気な声が聴けるといいのですが……。

「はい、四条でございます」
受話器に向かって話しかけました。しかし……
「もしもし?」
一向に返事がありません。
もしかして、ただのイタズラ電話なのでしょうか。
それも無理もありません。私はそれだけのことをしてきたのですから……。

「……このまま応答が無いのなら、お切りしますが」

すると、電話越しから蚊の鳴くような、か細い声がかすかに聞こえてきました。

「あ、あの……こんにちは……萩原雪歩です……」

結局、時系列はどうなってんだこれ

「萩原雪歩……」
懐かしい響きです。
萩原雪歩とは765プロ時代には、仲が良く、というよりは寧ろ何故か慕われていたのですが。

「四条さん、お久しぶりです」
「どうか致しましたか?」
声のトーンは落ち着いていますが、どこか重く、もの哀しい雰囲気が漂っていました。
2年ぶりの会話です。ただ、声が聞きたくてかけてきたわけではないでしょう。

「……あ、あの。まずはおめでとうございます。テレビでいつも四条さんを見ています。とっても活躍しているみたいで……。」
「ありがとうございます」
当然、それだけを言うためだけではないでしょう。

「あの、お時間空いていませんか?四条さんとお会いしたくて……」
「……」
私は目をゆっくりと瞑り、考えてこみました。萩原雪歩との再会はこちらも望むことです。
しかし、先ほど釘を刺されたこともあり、それに……。

「お願いします……!」
「……」
その一言は、萩原雪歩らしからぬどこか決意めいたものがありました。

「承知いたしました。では今日の夜、場所は……」

キテタ――(゚∀゚)――!!

そして、ホテルで少し休んだ後、先刻牛丼屋の収録をした駅にあるらぁめん屋で萩原雪歩を待っています。
プロデューサーには、少し外で月を眺めると嘘をついて、抜けだしました。
奥の方にある4人掛けのテーブルに座り、入口の扉が開くたびに姿を一人一人確認しているのですが、
一向に萩原雪歩らしき人物は参られません。
さすがに2年の時が過ぎたといっても、そこまで風貌が変わるわけでも無いでしょう。

らぁめん屋はそれなりに賑わいを見せており、麦酒で乾杯している殿方が多くいるようです。
それを眺めていると、少々小腹がすいてきました。

「待ち人来たらず……」

何か注文でも致そうかと、めにゅーを眺めていると……
不意に店内がざわつきました。

扉が思いっきり大きな音が閉められました。どうやら少しガラスにヒビが入ってしまったようです。
一直線に私の座っている席へ向かってきます。

拳を強く握り、テーブルを思い切り叩かれました。割り箸入れがかすかに宙に浮きます。

身につけている衣類は少々面妖なれど紛れもなくこの者は……


「あんた風に言うと「ここで会ったが百年目」ってところでしょうね……四条貴音……!」
「……水瀬伊織」

前言撤回でございます。ほんの少しの間にここまで姿形が変わってしまう者もいるようです。
水瀬伊織に会うのは1カ月ぶりでしょうか。
確か、水瀬伊織の父方にお会いした時にちらりと姿を見たのですが……
今もその時と同じく、瞳にはあからさまな敵意が宿っております。

二の次の言葉が出る前に、扉がまた勢いよく開閉しました。
「お、遅れてすいませんっ」

萩原雪歩でした。こちらは少し痩せた印象を受けますが2年前のままの風体のようです。
ただ……
「萩原雪歩……そなた、どうやら怪我をしているようですが」
頬と膝をすりむいていて、その部分が痛々しく赤く腫れています。
萩原雪歩は私に指摘されると慌てたように
「あ、ああの、ここに来る途中で転んじゃって、私ドジだから!」
よく見ると、額には汗が浮かんでいて、息も若干切らしております。
どうやらこの対面を心待ちにしていたようで、必死に急いで参ったのですね……。

「何はともあれ、まずは座りましょう」
私はお二方と向かい合う形で、席につきました。

お姫ちんは相変わらず落ち着いてるな

「……」
「……」
「……」
座った後、ひたすらに沈黙が流れます。
無理も無いことです。話すことは山ほどあるのです。
どこから切り出していいか、皆迷っておられるのでしょう。

「萩原雪歩、もしやそなた、水瀬伊織に会わせるために……?」
まずは率直な疑問をぶつけました。
水瀬伊織は黙ったまま片ひじをついて、私を睨んでおります。
「ご、ごめんなさい……」
俯いて申し訳なさそうに呟きました。

「……真はどうしたのよ。私は真に伝えたハズだけど」
水瀬伊織は私と直に会話するのも嫌悪するかのように、萩原雪歩に申しました。
「あ、あのね。真ちゃん、今ちょっと大変だから。だから私が代わりに来たの」
「……」
「大変」と一言に申しましたが、それはどれほどまでの「大変」なのでしょうか。
少し気がかりではありますが、それは後々詳しく聞くべきだと思い、話を先に進めました。

まこりんが大変ってどういうことだ
忙しいって意味だといいけど

おい大変って…

私は何故、水瀬伊織がこのように御怨みになって、このような姿になっているのか、
把握しきれておりませんでした。
ここはまず素直に再会を喜ぶべきでしょう。
注文を済ませた後に、まずは他愛の無い話をすることに決めました。

「こうして3人で会うのは、本当に久方ぶりですね」
少し微笑んで続けます。
「ダンスレッスンの時でしょうか。私が中々ステップを覚えられず、
 困り果てている時に、そなた達は私が完璧に踊れるまで、ずっと練習に
 付き合っていただけましたね」
旧友との思い出話は、とても心地よいものです。ゆっくりと目を瞑って少しずつ思い出しながら、続けました。
「帰り際で食べたらぁめんは今でも心に残っています。水瀬伊織、そなたはこんな庶民の食べ物なんて、と申しておられましたが……」

「……し」
「えっ……」
水瀬伊織が何かを呟きました。
あまりに消え入りそうな声ゆえ聞きとることはできませんでしたが、
勘、というものでしょうか。何やら胸騒ぎが止まりません。

「人殺し……!」
今度はハッキリと聞こえました。私たちの場が一瞬にして凍りつくのがわかりました。


「あんたが!あんたが私たちのプロデューサーを殺したのよ!」
水瀬伊織はかすかに目元に涙を浮かべておりました。

!!

萩原雪歩は青ざめて信じられないといった風に首を左右に振っていました。
水瀬伊織が、そのまま苦しそうに、ポツリポツリと言葉を紡いでいきました。
「薄々オカシイとは思っていたのよ……。私たちに仕事が全然来ないのにプロデューサーだけは妙に忙しい
 律子がいたのにその体調に気付くことができなかった……。」

歯を噛みしめながら、水瀬伊織は続けました。何と嘆かわしい光景でしょう……。
「765プロの倒産を聞かされた時に、あんた悟りきったような顔してたでしょ。
 そこで、怪しいと思ったのよ。水瀬財閥の総力を使って影で調べあげたわ。」

絞り出すような声で言いました。
「……あんたとの仕事以来、プロデューサーの仕事が激増してるじゃない!
 それも、嫌がらせ同然の激務ばかり!それからあんたはすぐに961プロに移籍、事業を立ち上げたわ……
 その両方とも、その仕事のオーナーが裏で関わってるっていうじゃない!偶然にしては出来過ぎよ!」

私は水瀬伊織の言葉を、目を伏せて一言一句噛みしめました……。

「ねぇ!あんたが関わっているんでしょ?!違うなら違うって言いなさいよ!」
まるで、己の誤解だということを願っているような口調でした。

「倒れた日の収録だって……。本当はアイドルのキャンセルなんて無かったのよ。
 それなのにアイツったらあんなに子どもみたいに、はしゃいじゃって……バカらしいったらありゃしないわ」
水瀬伊織の声が微かに震えていました。

「そ、そんな嘘だよね……」
萩原雪歩の懇願するような声が、聞こえました。
「……」

……少々誤解されているようですがプロデューサー殿の死が私のせいなのは事実です。
そして死に関わった者と今でも関わりを持っているのも、反論の余地はありません。

今さら、弁解する気も起りませんでした。
私は、765プロとは最早、嫌われたままの方が、関わらない方が良いのですから。

ゆっくりと瞼を開けます。
「……それは誠の事だと言ったならば、如何いたしますか」
「……!」
お二方の息を呑む声が聞こえました。




もう二度と戻らない日々を虚しくかき集めるくらいならば、いっそ私の方から壊してしまいましょう。

ふむ

春香、千早、真に続いて貴音も壊れるのか…

>>557
まこりんを勝手に壊すな

不穏な空気を察したのか、店の者はらぁめんを性急に置いた後に立ち去りました。

「どうするって……!」
水瀬伊織の拳がわなわなと奮えております。
恐らく、迷っておられるのでしょう。
すぐに怒りを私に向けるか、まだ私を信じるか。

「私の志は、理解していただけないのでしょうか」
「ゴシップ記事にまみれているくせに、今さら志なんて……!」
私は意に介さずに、そのまま続けました。

「いえ、如月千早……彼女でしたら理解していただけたかと思いますが……」
その名前を出した時、萩原雪歩の肩がかすかにわななき、表情が曇っていくのが見えました。
水瀬伊織も不思議そうに見つめています。

プロデューサー殿は……生前言っておられました。
「俺の夢は、お前たちをトップアイドルにすることなんだ。それが俺の全てなんだ」、と。
ならば私はプロデューサー殿の意思を継がなければなりません。
例え、どれだけこの手を、この身を汚してでも……。

いかん、ちょっと混乱してきた
1時間だけ休憩させてください

時系列的にはまだ真はホストやってるんじゃないのか?

>>596
>>481で伊織が真に伝えたって言ってるからホスト辞めた後だと思う

現行遭遇したと思ったら終わってた

>>599-600
>>157で響に会ってから>>241で雪歩から電話貰うまでに1年経ったでいいのかな?

>>609
何もひねらないで読んだらそういうことになるな

>>609>>614
>>76の春香の電話から>>197までが1年前の夏の回想
>>197の密会からが現在進行
じゃね?

>>619
あ、本当だ
>>197の中間飛ばして読んでた

>>619
あれ?でも>>465で伊織に会うのは1カ月ぶりって言ってるから違うのか?
それとも伊織は真に会ってから家に帰ったのか?
でもでも>>457で衣類は少々面妖なれどって言ってるし家出継続中?

いかん俺も混乱してきた
読み返してこよう

>>619であってます
>>626の1か月ぶりは家出した日に水瀬家で会った時ってことで

「私はどんな手を使ってでもトップアイドルになります。それが死に報いるということです。」
そう言い放つと、水瀬伊織がまた机を叩きました。

「ふざけないで!」
「ふざけてなどおりません」
「ふざけ……ないでよ……」
伊織伊織は肩を落として、机に顔を伏せました。

本来ならば、私も全てを打ち明けたいのですが、それも叶わぬ身です。
きっと助けを素直に求められない脆くて愚かな心が囚われているのです。
このまま……プロデューサー殿と永遠に二人だけの秘密を隠して生きていくのも良いでしょう。

「あんたとなんか……絶対にアイドルなんて御免よ……」

春香、申し訳ございません。
そなたの夢は、ここで潰えてしまいました。
どうぞ、私をお怨みください……。

伊織はなんて良い娘なんだ…

「こんなのおかしいです……」
「えっ……」

その声はずっと黙っていた萩原雪歩のものでした。
「こんなのおかしいですよ……私たち、2年前はみんな仲良しでしたよね……。
 それなのに、こんなことって……」
萩原雪歩が静かに泣いていました。

「……」
「……」

私たちはそのまま会話も何も無く、ただ萩原雪歩の泣き声だけがこだまします。
らぁめんもすっかり伸びきってしまいました。先ほどの不穏な空気も、お店の雑踏にかき消されていきました。

暫くして口を開いたのは
「お願いします……。ついてきて欲しい場所があるんです。」

萩原雪歩でした。

真フラグが立った気がする怖い

構うな構うな

「あ、あの、四条さん。さっきの話ですけれど何か事情があるんですよね」
萩原雪歩は駅に向かう途中で、私の横にぴったりとくっ付きながらそう問いました。
少し下を俯いて、それから芯を持った瞳で私のことを見つめて
「私、信じてます」
といってまた地面を向きました。

プロデューサー殿、私は幸せ者です。
私には、こんなに汚れた身でも尚、信じてくれる者がいるのです。

「感謝いたします……萩原雪歩……。いえ、雪歩殿」
雪歩殿を見つめ直して、微笑むと恥ずかしそうに顔を真横に向けました。
かすかに、おぼろげですが、私の心で何かが揺れ動いているのを感じました。

水瀬伊織は釈然としない様子で、私の前を歩いていました。

そして、私たち三人はとある病院の一室の前に、つきました。
「あ、あの、ここで待っててくれませんか。私が良いというまで、決して入らないでください。お、お願いしますぅ」
「わかりました……雪歩殿」
雪歩殿は深く、一度礼をしてゆっくりと病室のドアを開けました。
廊下は青白い電灯が点いていますが、薄暗く、それに照らされて水瀬伊織の顔がぼんやりと浮かんでいました。

「……」
水瀬伊織は、私とは逆の壁側にもたれかかっています。
随分と嫌われてしまったものです……。仕方の無いことですが。


ドア越しから、雪歩殿の声がこごもって聞こえてきます。
「真ちゃん……やっぱり今日もいるんだね……
 ちゃんとご飯食べないとダメだよ……」

まこりん(´;ω;`)ウッ…

アワワ…

看病廃人か

「うああああ!ボクが全部悪いんだ!でも雪歩が、雪歩が悪いんだ!」
不意に真と思われる大声が響きました。

水瀬伊織がビクッと肩をすくめました。
「な、何……?」

そして、何かが倒れる音と、雪歩殿の声の悲鳴が聞こえてきました。
「きゃあ!い、痛い!やめて真ちゃん!」
続けて、鉄にぶつかって軋む音が聞こえました。
「雪歩が……!雪歩が……!うぐぅ……」

……!私は先ほどの、らぁめん屋で雪歩殿と出会った光景が頭によぎりました。
──萩原雪歩……そなた、どうやら怪我をしているようですが
もしや、あの怪我とは……。

もう読めません

もう「激務の中うたた寝してたPの夢オチ」ぐらいしか幸せが見えない

精神病で真入院?

Are you ready? I'm Lady 始めよう
やれば出来る きっと 絶対 私No.1

START 始まる 今日のステージ
Check my make 一緒にShow time Try Challenge
Stardom 光光る スポットライト
眩しい輝き真っ直ぐデビュー

夢は叶うもの 私、信じてる
さぁ、位置について Let's Go!!

Are you ready? I'm Lady 歌を歌おう
一つ一つ 笑顔と涙は 夢になる Entertainment
Are you ready? I'm Lady 始めよう
やれば出来る きっと 絶対 私No.1

>>720
歌詞はやめロッテ!

「ちょっと、一体何なのよ!」
水瀬伊織は、たまらず病室に入ろうとします。
それを私は手をかざして、制止しました。
「雪歩殿は、決して入るなと申しました。ならば、従うべきでしょう」
「だって…黙って見てろって言うの…?!」

「真ちゃん、大丈夫。ちょっと疲れてるだけだよね……?」

静かになった病室から雪歩殿の声がこちらに届きました。

「真ちゃん、私たち765プロが倒産した後も、毎日メールしたよね……。
 その時は、私が今の真ちゃんみたいな感じになっちゃって……
 それからなんとか真ちゃんのおかげで元気になれて……」
「雪歩……」
今度は真の声が聞こえました。まるで先ほどとは違って憑き物が落ちたような、いつもの真の声でした。

「今度は私が真ちゃんを元気にする番だから」
「うぅ……雪歩、千早がもうすぐ目が覚めるんだ……ボクどうすれば……」
それから、静かにドアが空き、雪歩殿がまた深く礼をしました。
白いワンピースから伸びる右腕に赤い痣が、新たについていました。

目覚めの時が来ちゃう…

最後は春香に戻るのか?

雪歩荒れる→真大金ほしい→雪歩真にホスト紹介?

あまり急かすなって
こんな尻切れトンボで終わられたらたまったもんじゃない

静かにドアを開けて、中へ入ると月明かりに照らされて、
千早の安らかな寝顔と、真のベッドに伏している背中が見えました。

「な、何なのよ……」
水瀬伊織は、事態が呑みこめずうろたえていました。

雪歩殿は、それから少しずつ、ゆっくりと時間をかけながら全てを話してくれました。

「……事情は、わかりました」

……プロデューサー殿、私に勇気を下さい。

「水瀬伊織」
「な、何よ」

「水瀬財閥の医療技術なら、千早の歌を取り戻せますね?」

BJ「なるほど、だか私は高いですぜ?」

…で、出来ますよね;?(切実)

438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/08/19(金) 03:28:19.56 ID:S913Mf5V0
BJ「話は聞かせてもらった」

BJ「手術代は君たちの歌声で支払ってもらおう」


来たか…!

「えっ……」
私の中で、何かが、燃え上がるのを感じます。
暫く味わったことのない感覚でした。

「正直に答えてください」
「み、水瀬財閥は地球上のあらゆる分野で、最新、最高、最大なんだから……
 生きてさえいれば……なんとかなるわよ……」
そう言って不意に顔を背けました。心の中では葛藤がうずまいているようです。

「伊織!お願いだ!ボクはどうなっていいから千早を助けて!」
真が水瀬伊織のスカートにしがみ付いて、叫びます。
「私からも、お願いします!どうか!千早ちゃんを!」
雪歩殿は、顔をくしゃくしゃにして、何度もお辞儀をしていました。

メカ声でいんじゃなーい

皆の顔にはいつしか笑顔が戻った
Pはもういない
けれど、私達は手を取り合って前に進んでいけると思う



そして春香だけが(ry

手術して人工声帯をつけた千早は担当医に
「1年間何があってもl声を出すな」と忠告を受ける
しかし、あろう事か千早はお見舞いに来た真たちと・・・

まで想像した

プロデューサー殿、申し訳ありません。あと一歩、あと一歩でした。
あなた様の夢を叶えるために、全てを犠牲にしたつもりです。
もう少しで、手が届きそうな所までゆけました。
「四条さん……?」
ですが、もういいのです。
私の積み上げたものに、価値など無いと気付きました。
「貴音……?」
私は、765プロが無くなってからの2年間、ずっと一人でした。
なるべく765プロの皆には迷惑をかけぬようにと……。
しかし、皆と一緒なら、きっとまた、必ず目指すことができるでしょう。
必死に、こうして小さな体で闘っている皆々を見ていると、そう思えるのです。
「な、何よ。急に座りこんじゃって……」


いつか765プロの全員で……
わたくしは、確かめたいのです。目指していた高みから見える景色を。

「どうか、お願いします。如月千早を助けてください」
額に吸いつく、病室の白い床はとても冷たく、固いものでした。

>>772
おい完全にBJじゃねーか

それが聞きたかった・・・か

お姫ちゃん…

or2

「……!」
頭上で息を呑む声が聞こえました。
「ふ、ふざけないでよ、裏切り者のくせに」
そういう水瀬伊織の語気はとてもよわよわしいものでした
不意に頭に衝撃が伝わりました

どうやら私の頭を踏まれたようです……。
何度も何度も、ハイヒールの靴が軽く食い込みます。

「何なのよ……一体何なのよ……う……うあぁぁ……」

面を上げると、月夜の光が皆々の涙を美しく照らしていました。

ありがとうございます!

http://beebee2see.appspot.com/i/azuYz-e9BAw.jpg

それから数カ月後……


私に向かってフラッシュが絶え間なく炊かれました。
目の前には、てーぷれこーだーを持った記者と、無数のマイクの集まり……。

「四条グループへの影響は計り知れないものとなりますよ?!」
「本当にいいんですか?!」
「せめて理由を、理由をお聞かせください!」

一斉に質問を浴びせられています。
私は一つ、深呼吸をして……

「理由ですか……それは一つしかありません」

>>790
始まる前は何この作画って言われてたけど、いざ始まったら問題なかったね

>>795
いやー良かったね

そして、今に至ります。

今さらながら白状しますと、例の仕事の日、プロデューサー殿は、
私の体に執拗に触り「この商品はいくらするんだね?」と言った富豪の一人に向かって、
「貴音は商品なんかじゃありません!俺の大事なアイドルであり、娘です!」と怒鳴ったために
恨みを買ってしまいました。
それから961事務所の勧誘があり、「もし君が来ないのならば他の子にちょっかいを出すだけだ」と言われ……。

あの時のあなた様はとても勇敢でございました。
今思えば、美希と同じく私もあなた様を一人の殿方として……。

──やめましょう。それも、過ぎたことです。

そして私は今、冒頭で申した通り
四条家の者にはとても、とても申し上げることのできないような場所で働いているのですが……。

完全に黒だったか

ノーパンしゃぶしゃぶでバイト?

何をしてようと貴音は貴音(半泣き)

>>805
貴音は商品なんかじゃありません!俺の大事なアイドルであり、娘です!

亜美真美は牛丼屋でバイトできるのかな

↑年齢的に

牛丼屋の店長がプロデュースするのか

なるほど~

>>809 811
墓に帰りなさい

>>824
行くしか

途中、社長のターンがあったりして

スピーカーから明るい女性の声が聞こえます。
『はーい!それではリクエストコーナーでーす!ラジオネームピヨさんから!
 曲は、765PRO ALLSTARSで『the idolm@ster』でーす!』

自動ドアが開いて、見知った顔が現れました。
「あら、なんだか懐かしい曲が流れてるじゃないの」
何やらぶつぶつと呟いております。
「しっかし、律子に大事な話があったのに休みだし、からあげくんは売り切れだし。
 おかげでこんな遠い所に来ることになっちゃったじゃないの」
随分と一人事が多いようです。
突然地団駄と踏み始めました。
「てゆーか何であたしがパシリなのよ!」

私に気付かずにレジの前に立ち、言いました。
「あらびきポークフランク4つ、今すぐ用意してちょうだい」
「伊織」
どうやら私に気付いたようです。硬直した後に、目を見開いて、私を指出して言いました。
「なななななななんであんたがここにいるのよ!」

口に人差し指を当てます
「ふふっそれは……」

──もう伏目がちな昨日などいらない。そうですね、あなた様。



「トップシークレットです」

貴音、伊織パートおわり

乙乙!

雪歩大勝利!第1部完!
ここで一旦区切ります

続きはまたいつか

良かった…

あらびきポークフランクはローソンには売ってないよ!


それと、貴音の口調マジむずい
なんか色々と間違えてたみたいで本当にごめん土下座する

正直修正版を出したい気分
というか修正してくれ

第58部

春香です。765プロが倒産して36年と半年が経ちました。

※次回から心温まるストーリーが始まります

乙!

次は全米でお会いしましょう

水瀬財閥の医療技術でコールドスリープされてんだよ

店長「みんな久しぶり!(バリバリ)」

一番の鬼畜は俺じゃなく13人もアイドルがいるという事実
次の予定は……ティン!と何か思いついたら
文も構想も打つたんびに考えてるんだけど、今回のでマジでもう美希以外弾が無い
クライマックスまで書きたいんだけどこればっかりは閃きだからわからない。

店長「みんな久しぶり(ティン☆)」

保守してくれた方、読んでくれた方ありがとうございました

話的にはもう一、二波乱くらいあると面白いけど、とにかく乙ー
続きが読めればオッケーオッケーだから気長に待ってます



でも出来れば早めにしてほすぃ
きになる

社長は今いずこに

やよい「う”っう”~」

牛丼屋の裏で何かあさってるかも

たまには社長のことも…

そんなやよいなんて・・・見てみたいな

>>915
だが待て! 上げて落とすスレ主だぞ!
見えてきた希望なんて、すぐに絶望になるなんてことがあり得るから、まだまだ期待すんな。

>>916
スレ主()

もう"スレ主"に突っ込んでいいのかどうなのか分からなくなってきた

http://beebee2see.appspot.com/i/azuY0PK8BAw.jpg

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