照「これに好きな額を書くといい」菫「は?」 (83)


菫「なんだって?」

照「あーそれと……ここの棚のモノ全部下さい」ドヤァ

菫「どこの棚?」


ガチャ!

亦野「お前は完全に包囲されているっ!!」バッ

菫「 えっ!? 」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1364358922


淡「テルー!」バッ

菫「亦野……淡……?」

照「淡っ! 来ちゃ駄目だ!」

亦野・淡「 !? 」

照「私を置いて逃げろ!」バンッ

菫「逃げる? 誰から?」

淡「で、でもっ」

照「さっさと行け! 私の気が変わらないうちにっ…」

亦野「おっと逃がしませんよ」

亦野「ここを通りたいなら私を倒してから行け!」ゴッ

菫「亦野、お前先輩に対して…」

亦野「あんたの時代は終わったのさ」

菫「なんだと!?」


亦野「ばんばーんっ」

菫「 は? 」

照「ぐっはあ!」ドサッ

菫「 え? 」

淡「テ、テルーー!」

亦野「あなたとは闘いたくなかった」フッ

照「くっ。淡、お前は隠れてろ!」

淡「テルっ!」

淡「だ、誰か! お客様の中にお医者様はおられませんかーー!!」

菫「お客様?」

照「う……うう…」

亦野「あなたは知りすぎた」キリッ

淡「死んじゃやだ。死なないで…」ポロポロ

菫「な、泣いてるのか淡」オロオロ


渋谷「ママ、泣いてるの?」ズイッ

菫「うおっ」ビクッ

淡「たかみー…」ポロポロ

渋谷「大丈夫。涙は雨が洗い流してくれるよ」

淡「ねぇたかみー。どうして私達はこんな回り道をしたのかな?」ポロポロ

菫「あ、淡…。何か悩んでるのか?」

照「ここはどこ? 私は誰?」ヌッ

菫「生き返ったのか照」

淡「許さない。犯人……私は絶対にお前を逃がさないっ」

菫「いや、生き返ったみたいだぞ?」

淡「前の車を追って下さい!」クワッ

菫「車?」


菫「な、なあ。さっきからなんなんだ?」

照「ああ、いたの菫」

菫「お前が買い物しだしたところからいたぞ」

淡「ふふふ。これはねー」

淡「死ぬまでに一度は言ってみたい台詞ごっこだよ!」ドヤァ

菫「一度は言ってみたい台詞?」

照「そう。例えば」

照「名乗るほどの者ではありません」キリッ

菫「 は? 」

亦野「カウントダウンTVをご覧の皆さんこんばんは」ニコ

渋谷「あ……今動いた……」サスサス

淡「など、死ぬまでに一度は言ってみたい台詞を言い合って遊んでたんだよ」


菫「なるほど。あの茶番劇はそういう事か」

照「リアルではなかなか言えないからね。でも誰もが一つや二つはあるはず」

渋谷「人間がゴミのようだっ!」クワッ

菫「えっ!?」ドキッ

渋谷「みんな[ピーーー]ばいいのに!」

照「ははは。渋谷はストレスでも溜まっていたのかな」

菫「」


淡「菫先輩は何かないのー?」

菫「そ、そうだな」


照「あるのならこの際言っておいた方がいい」

菫「わ、分かった。こんな機会なかなかないしな…」


菫「わ、私。照が好きだ!」クワッ

菫「初めて会った時から好きでしたーー!!」バーン


菫「……な、なんちゃって」

照・淡・亦野・渋谷「……」

菫「あ、あれ? 私なにか間違ったか?」

照「い、いや。えーと」

淡「な、ナイスなんちゃって!」

亦野「そうか! 確かにリアルでなんちゃってなんて言わないですよね!」

渋谷「さすが部長。飲み込みが早い」パチパチ


パチパチ パチパチ


菫「そ、そうか照れるな。…照だけに?」

菫「なんちゃって」テレッ


パチパチ パチパチ



今日も白糸台高校麻雀部は平和です



終わり



つまらないものを書いてしまい申し訳ない。

照菫を書こうと思ったら何故かこんな事に。

お疲れ様でした


もうひとつ


淡「心霊……なに?」




元ネタあります
ホラー
死にます



淡(心霊……アプリ?なんだろこれ)

ポチポチ

淡(わ。あーなるほど、心霊写真を合成で作れるのね)フンフン

菫「こら淡。部活中に携帯いじりすぎだ」

淡「はーい。ごめんなさーい」

菫「インターハイまで1ヶ月しかないというのに」ブツブツ

淡(ちぇっ、ちゃんと謝ったじゃん)




菫「今日の練習はここまでとする。みんなちゃんと真っ直ぐ帰れよ」

ハーイ


淡(よーし終わった。早速さっきのアプリをっと)
ポチポチ

亦野「なあ淡、ずっと携帯いじってるけど何してるんだ?」

淡「え?んーとね」ポチ

淡「これなんだか分かります?」スッ

亦野「ん?」

亦野「……………」ジー

亦野「わあっ!? な、何だこれ!?」バッ

淡「きゃはははは」


亦野「び、ビックリした……。これ本物?」

淡「そんな訳ないじゃないですか」アハハ

渋谷「どうかしたの?」

亦野「それがさあ」

淡「たかみ先輩も見る?はいっ」スッ

渋谷「 ? 」

渋谷「……………」ジー

渋谷「 きゃっ!? 」ビクッ

淡「あっはっはっはっ」



渋谷「え、こ、これって」ビクビク

淡「心霊アプリっていう携帯アプリですよ。画像を合成して心霊写真を作れるんです」

渋谷「ご、合成なんだ。良かった」ホッ

亦野「よく出来てるよな。本気で驚いたよ」

淡「なかなか良いリアクションでしたよ!」

渋谷「もう、淡ちゃんたら」

淡「他の子にも見せて回ろうーっと」




モブA「きゃっ。何これ!?」ビクッ

淡「あははっ」

モブB「ああ、これ私もやってるよ」

淡「そうなの?」

モブB「すごくリアルだよね」

モブA「へー。もしかして流行ってるの? 私もやろうかな」

淡「うんっ。みんなで作って見せ合いっこしようよ!」


淡(もっと怖い心霊写真作って、もっとみんなを驚かせてやろう!)ワクワク

淡(あー楽しい!)

照「 淡 」

淡「ん? どーしたのテル」

照「アプリとはいえ、そういうのはあまり良くない」

淡「むう。なんでー?」プクッ

照「作りモノでも霊で遊ぶのは…」

淡「大丈夫だよー。テル気にし過ぎ〜」アハ

照「……」



ーーーーーーー深夜



淡「すう……すう……」


ピピピ ピピピ

淡「…ん……んん」

ピピピ ピピピ

淡「んん……んー?」モゾ

ピ

カチカチ

淡「心霊…アプリを……バージョンアップ…しますか…?」ボー


淡「バージョンアップ? よく分かんないけど…」ボー

淡「は、い、っと…」
カチカチ

淡「………むにゃ…ぐう」



《心霊アプリをバージョンアップしました》




ーーーーーーーー朝



淡「ふわああ〜〜」ノビー

淡「んー? あれ、携帯開きっ放しだ。何でだっけ」
カチカチ

淡「心霊アプリをバージョンアップしました?」

淡「寝ぼけて利用規約読まないで実行しちゃったんだ」

淡「……まあいっか。それでどう変わったのかな」
カチカチ

淡「ほうほう。撮影した人を幽霊として合成出来るようになったんだね」ナルホド

淡「面白そう!」



八百屋「安いよ安いよー! 今日は大根100円でいいよ!」

パシャ!

淡「まずは八百屋のオジサンを浮翌遊霊にして作ってみよー」
カチカチ

淡「アハッ。すっごい本当にリアル」


小学生「お兄ちゃん待ってよー」

パシャ!

淡「この子は……守護霊っぽく」
カチカチ



淡「ねえねえ。心霊アプリのバージョンアップした?」

モブB「え?なにそれ」

淡「昨日の夜中に来なかった?」

モブB「知らないなあ」

モブA「私も知らない」

淡「? そうなんだ。じゃあ今日来るかもね」

モブA「バージョンアップすると何が出来るようになるの?」

淡「んっとねー」

パシャ!

淡「まずこう撮ります。そしてねーーーー」



照「 淡 」

淡「テル。……また止めろとか言うつもり?」

照「止めた方がいい」

パシャ!

照「っ!?」

淡「ふーんだ! テルなんて背後霊にしてやるー」

照「こら淡っ」

淡「べーっだ」タタタッ

照「はあ……まったく」


ーーーーーー次の日



淡「ふんふふーん」


魚屋「八百屋のおっちゃん、急だったなあ」

通行人「ホントにね。まだ若いのに」


淡(八百屋のオジサン亡くなっちゃったんだ……昨日は元気だったのになー)


キキキーーーーーー!!!!

淡「えっ!? なに!?」


ガシャーーーーン!!!!



通行人「きゃあああーー! 子供がっ! 子供が引かれたっ!!」

客「誰か!救急車っ!!」

魚屋「こ、こりゃあひでぇ」

キャー キャー
ワー ワー

淡(ちょ……う、うわあ)ブルッ

淡(し、小学生…かな。潰れちゃってて…)ウッ





淡「はあ…朝から最悪……」ウプ


ザワザワ ザワザワ


淡「? なんだろ、学校前が騒がしい」

モブB「淡ちゃん!」バタバタ

淡「おはよう。どうしたの?これって何の騒ぎ?」

モブB「モブAちゃんが!」

淡「 え? 」

『飛び降りたわーーーー!!』

淡「…っ!?」


グシャッ!




キャー! キャー!
ザワザワ ザワザワ

先生「みんな離れて!」

モブB「きゃああ!モブAちゃん!モブAちゃん!」

キャーーー

キャーー


淡「な、な、なに……こ、これ……って」ガクガク

淡(え…、う、嘘だよね。死んじゃった人達って……え、え?)ガクガク



淡「あ……ま、待って……な、なら…」ガクガク

照「 淡 」

淡「っ!? テ、テル」ギクッ

淡「よか、良かった、テル無事で」

照「……」

淡「テ、テル…?」

照「…………」






終わり



元ネタありですが、聞いた話を想像して書いただけなんで。

苦情は受け付けません。


お疲れ様でした



もうひとつ


菫「噂の……なに?」


元ネタあり
ホラー



ーーーーーー部室



ワイワイ ガヤガヤ

淡「違うよ!その隣の個室だってば」

亦野「そうなの?」

淡「私はそう聞いたよー」

菫「……何の話だ?」

亦野「あ、弘世部長お疲れ様です」

淡「トイレの花子さんだよっ!」

菫「 はあ? 」


菫「お前ら、高校生にもなって花子さんか」ハァ

淡「菫先輩知らないのー?今こういう噂話流行ってるんですよ!」

亦野「花子さん以外にも人面犬とか」

菫「じ、人面犬?」

淡「部活帰りの子が見たって!」

亦野「後は廃校になった小学校で幽霊を目撃した子もいます」

菫「廃校……ああ、2丁目の」

淡「あそこは私も一度行ってみたいと思ってたんだよねー」

菫「おいおい。そんなところ遊びに行ってないで練習しろ」


《放課後》

照「菫、帰ろ」

菫「悪い照。部室に忘れ物したらしいから先に帰っててくれ」

照「分かった。また明日」





ガララ

菫「っと。あったあった」

菫「……ん? なんだこれ。フロッピーディスク?」

菫「誰のだ?」ヒョイ


『 う わ さ 』


菫「噂? ははぁ淡のだな?あいつは全く練習もしないでこんな事ばっかりして」

菫「どれ、中身を見てみるか」

ピ

フイイーーン……




菫「えーと?」

カタカタ

菫「部屋の四つ角を見て、その後自分の真上の天井を見ると幽霊が現れる」

菫「部屋に霊がいるかどうか分かる方法?両手をパンっと打って音が響かなければいる…」

菫「テレビの砂嵐を30分見続けると死ぬ」


菫「どれもこれも嘘くさい話だな」

菫「淡のヤツこんな噂話をフロッピーディスクにまとめて遊んでるのか」

菫「………」

菫「……よし、いいこと思い付いた」

カタカタ
カタカタ


菫「夜中に公園で一人で遊んでいる子供がいて」

菫「一緒に遊ぼうと声を掛けて来る」

カタカタ
カタカタ

菫「名前はマサオ………マサオだと平凡か」

カタカタ

菫「マ、キ、オ……と言って、一緒に遊ぶと帰れなくなる」

カタカタ

……ターン!





《 翌日 》



ガヤガヤ ワイワイ

菫「おはよう」

照「おはよう菫」

菫「なんだか今朝は騒がしいな。何かあったのか?」

照「んー。マキオとかいうのが流行ってるらしいよ」

菫「 え? 」

照「マキオ。公園で遊ぼうって誘われるとどーのこーのって」

菫(淡め。噂を広めるにしても早すぎるだろ)


ワイワイ ガヤガヤ



ーーーーーー部室



淡「ーーだからさ、それって」

菫「こら淡」

淡「え? あ、お疲れ様でーす」

菫「お疲れ様じゃない。お前な、マキオのこと広めるにも早過ぎだろ」

淡「マキオ? 広めるってなんの事?」

菫「淡が広めたんだろ?フロッピーディスクの中を見て」

淡「フロッピーディスク? マキオの話はさっき聞いたばかりだけど…」

菫「え…?さっきって」

淡「菫先輩も知ってるんだねーマキオ! 今さ、危なく連れ去られそうになったって話聞いてたんだよ!」

菫「……」


亦野「うちのクラスの子なんですが、夜に犬の散歩で公園を通った際に」

淡「マキオを見ちゃったんだってー!」

亦野「噂を知っててすぐに逃げたから助かったけど……」

淡「知らなかったら危なかったよ!」

菫(フロッピーディスクを見た訳じゃない?淡の物ではなかったのか)


菫「あー、えーとな。ちょっと言いにくいんだが」

淡「え? なになにー?」

菫「そのマキオって作ったの私なんだ」

淡「は? なに言ってるの菫先輩」アハハ

亦野「いやいや、マキオに会ったって子は既に何人もいるんですよ?」


《 夜 》



菫(マキオか。なんの手違いか流行ってしまったらしいな)


テレビ『では次のニュースです』

テレビ『白糸台で、子供が行方不明になっている事件が相次いでいます』


菫「え……?」


テレビ『警察は、誘拐事件として捜査を始めてーーーーー』


菫「……まさかな……」



プルルルルルルルルルルーーーー

菫「っ!?」ビクッ

菫「て、照か。……はい」ピ

照「菫? 今大丈夫?」

菫「ああ。どうした?」

照「淡が家に帰ってないらしい。何か知らない?」

菫「いや……知らない」

照「そっか。友達の所にもいないらしいし、時間も時間だからさ」

菫「そ、そうだな……」

照「わたし外に捜しに出てみる。菫も何か思い出したら教えて」

菫「分かった……」

ピ


菫「…………」



ーーーーーー部室



用務員「忘れ物見付けたらすぐ帰るんだよ」

菫「はい。ありがとうございます」


ゴソゴソ

菫「あった。フロッピーディスク」

カシャ

フイイーーン……

菫(……まさかな……まさかとは思うんだが)

カタカタ

菫(嫌な予感がする。心がザワザワする)

カタカタ

ターン




『 マキオについて 』


菫「は? 私はこんなの書いてないぞ」

カタカタ



『 マキオについて 』


・マキオとブランコに乗ってはいけない

・マキオの正体は無理やり塾に通わされて自殺した小学生らしい

・マキオは普通の格好をしてるけど、黒目がなく、目が時々光るらしい

・マキオは友達を欲しがっている

・マキオがいる事は、ブランコが揺れている事で分かる

・マキオの事はもうみんな知っている

・マキオの噂を広めたのは誰だ

・マキオの噂はもう全国に広まっている



菫「な、なんだこれ……知らない。私は書いてない」ゾク


プルルルルルルルルルルーーーー

菫「 !? 」ビクッ


ピ

照『菫!? ダメだ見付からない。そっちは何か……』

菫「……マキオかもしれない……」ボソ

照『え? 何だって?』

菫「行ってみる」

照『どこに? すみーー』

ツー ツー ツー ツー


菫「……」




ーーーーーーー公園



菫(淡……いない…)キョロキョロ


キィーー…

菫「ッ!? 」ギクッ


キィー…
キィー…

菫「ブ、ブランコが、だ、誰もいない、のにっ」バクバク


キィー…


菫「? あ、あれは…」


スッ

菫「これ……白糸台の生徒の靴……?」

ピタ

菫「 え 」



マキオ『§‡§§‡§§§‡』

菫「あ……あ……あ」ガクガク

菫(マキ、マキオ……目、目が……黒目が、な、ない)ガクガク

マキオ『§‡§§‡§§§‡§』

菫(ひか、光ってーーー)ガクガク


マキオ『オ、オ゛、オ゛ねえチャンも゛、い、一緒に、ア、アゾぼ、う』



《 次の日 》



「ねえねえ知ってる?」

「女子高生がまた消えたらしいよ」

「マキオが連れてったんだ」

「夜中にその公園に行くと、その子が今でも立ってるって噂だよ」

「その女子高生の名前知ってる?」



ーーー「すみれ」って言うんだってーーー





終わり




ホラー書いてみたかったんです。
短編2つ書いたけど地の文ないとやっぱり怖くないですね。

お疲れ様でした


HTML化願い出しましたが、処理されるまで時間差があると思いますので……


最後にもうひとつ



照「今日って何日?」菫「何日だっけ」



普段通り即興でいきます



白糸台高校麻雀部部室ーーーーーーー



淡「皆さんに発表がありますっ!」

菫「? なんだ突然。発表だかなんだか知らんが今は部活中ーー
淡「テルとお付き合いする事になりましたっ!!」

菫「……………は?」


亦野「おめでとうー」パチパチ

渋谷「おめでとう」パチパチ

パチパチ
パチパチ


菫「 は? 」



菫「付き合う? ちょっと待て、意味が」

淡「ではテルからも一言お願いします」

照「本日付けで大星淡さんの恋人に任命されました宮永照です」

照「精一杯淡さんを愛する事を誓います。よろしくお願いします」ペコーン

淡「テルからの決意表明でした」

亦野・渋谷「おめでとー」パチパチ

パチパチ
パチパチ

菫「」


淡「続きまして、友人代表亦野先輩よりお祝いの挨拶を」

菫「ちょっと! ちょっと待てって」

亦野「2人の出逢いを思い返しますと、懐かしさと切なさで胸が一杯になります」

亦野「まさかこの2人がと、やはり人生はなにが起こるか分からない
菫「だから待てと言っている!!!!」


シーーーン


淡「えっと。なんですか菫先輩」

菫「淡と照が付き合う? ちゃんと説明しろ! そんなこと急に言われて信じられるかっ!!」

亦野「ふう……」ヤレヤレ

菫「なんだその溜め息。何が言いたい亦野」

渋谷「誠子はやるべき事を全うしようとしただけです」

菫「渋谷。お前まで…」


淡「菫先輩、何なんですかさっきから。右翼ですか」

菫「お前と照が付き合うだなんて嘘だ! 私は何も聞いていないぞ!」

亦野「ですので今報告しているんじゃないですか」

菫「こんな業務連絡みたいなものではなく!」

渋谷「……自分は特別だと?」

菫「っ!?」

亦野「仕方ありませんね、では宮永先輩から直接お話して頂きましょうか」

菫「て、照…」


照「菫。今から私が言う事をしっかり聞いて欲しい」

菫「わ、分かった。どんとこい」ゴクリ

照「わ た し は あ わ い を あ い し て い る」

菫「……」

照「出来るだけゆっくり発したつもりだけど伝わらなかったかな」

照「では今度は暗号で」

照「900121…」

菫「余計わからんわっ!!」

照「良かった反応してくれて。次はモールス信号で送るところだった」

菫「少し興味あるがそういう事でもなく」

照「ツーツツー、ツーツ、ツーツーツツーツ」

菫「やるなっ!」


照「という訳で、私は淡を愛している」

淡「テルったら//」ポ

亦野「ヒューヒュー」

渋谷「アツいよアツいよ」

照「分かってくれた?菫」

菫「………」

照「………菫?」

菫「…たしだって…」ブツブツ

照「え? なんて?」


菫「わた……て…照を…」ブツブツ

淡「ぶつぶつ言ってても分かんないよ菫」

菫「私だって」

淡「?」

菫「私だって照が好きだ」

淡「 え 」

菫「照が好きだ照が好きだ照が好きだ照が好きだ照が好きだ照が」

菫「好きだーーー!!」








菫「私だって照が好きだ! 淡なんかより前から照の事が好きだ!」

菫「出会った瞬間から照が好きだ! むしろ出会う前から好きだった!」

菫「照の顔が好きだ! 声も好きだ! シルエットも好きだ! その髪型似合ってる!」

菫「お菓子を食べてる照は可愛い! もぐもぐ可愛い! 私のプリンあげる!」

菫「東京の空気でむせる照が好きだ! 実は田舎者の照が好きだ! 夜空を見上げて切ない顔をする照そそられる!」

菫「その横顔に吸い付きたい! 頬ずりしたい! あわよくば全身ペロペロしたい!」

菫「耳の裏の匂いかぎたい! 足の指の間の匂いかぎたい! くしゃみを浴びたい!」


菫「照の全てがっ!」

菫「照の全てが好きなんだーーーー!!」

菫「照を産んでくれたお母さんありがとーーーー!!」

菫「照と出会わせてくれた神様ありがとーーーー!!」

菫「デンデを神様にした悟空ありがとーーーー!!」

菫「地球を何度も救ってくれた悟空ありがとーーーー!!」

菫「私はっ」

菫「私は照の事がっ」

菫「大好きだーーーーーー!!」




照・淡・亦野・渋谷「」



菫「うっ…ひぐ、ひぐっ。わた、私は」グスッ

照「えっと、菫」

菫「照が好きなんだ。淡より私の方が、ひぐっ」グスッ

菫「私の方が好きだっ。私が一番照の事、好きなんだっ」グスッ

照「まあ落ち着きなよ菫」

菫「照ぅ…」スンスン

照「ここで泣き虫な菫さんにひとつ発表があります」

菫「ふえぇ?」グスン

照「今日は何月何日でしょう」

菫「し、4月…ぐすん、ついたち?」グスン

照「正解。まだ分からない?」

菫「? ………あ、もしかして」

照「そう。今日はエイプリルフールでしたー」テッテレー


菫「もう! 照の馬鹿!!」ポカポカ

照「痛い痛い」ハッハッハッ

菫「じゃあ淡とは…」

照「付き合ってないよ」フフフ

菫「そ、そうか。ならいい」プイ

照「可愛いなぁ菫は」

菫「か、可愛くなんかない」

照「可愛いよ菫は。とっても可愛い」

菫「………馬鹿//」




白糸台高校麻雀部は新年度も平和です。



終わり



終わりです。

お疲れ様でした。

次はあらためてスレ立てます。

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