千早「プロデューサー、イヤホンが耳から抜けなくなってしまいました」 (35)


千早「あるあるですね」

P「ねぇよ」




※思いつきでいきます

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かわいい(確信)


千早「どうしましょう」

P「とりあえず引っ張ってみるか」

千早「はい」

P「んっと」グイグイ

千早「…」

P「うーん…なかなか抜けないな」グイグイ

千早「随分奥まで入ってるようですね」

P「もうちょい強く引っ張ってみるわ」グイグイ

千早「お願いします。……あっ」

P「どうした?」

千早「あんまり強く引っ張らないでください。コードが切れてしまうんで」

P「そうか、すまんな。千早のことだから音質にこだわったりしてそうだな…高いんだろ?このイヤホン」

千早「いえ、100均です」

P「マジで?」


千早「今日イヤホン忘れたので買ってきました」

P「だよな、千早がいつも100均のだよとか言いだしたらどうしようかと」

千早「まぁそこまで音質にこだわってるわけではないですが...」

P「100均なら壊れたら後で俺が弁償するから思いっきり引っ張っていいか?」

千早「分かりました。では、どうぞ」グッ

P「身構えなくていいんだが...」


P・千早「せーのっ」

P「うおおお…」グググッ

千早「…」

P「うおおおおお」ググググッ

千早「あっちょっと痛いですプロデューサー」

P「うおおおおおおおおお!!!」グググググ゙ッ

千早「いやちょっとほんと痛いんで待ってくださ」

P「うああああああああああああああああ!!!!!」ググググググググ

千早「ちょ痛いいたたたたたたたたたたた」

P「んああああああああああああああああああああああ!!!!」グモオオオオオオオオオオオオ

千早「止めてください!」バシン

P「痛い!」


P「なにするんだ千早」

千早「痛いって言ってるのに止めないからぶったんです。こういうのは春香にやらせてください」

P「春香でもイヤホンが耳にはまるような仕事はしないよ」

千早「それは分かりませんよ」

P「言われると分からんな」

千早「まぁ、なんでもいいですけれど。とりあえず引っ張るのはやめにしましょう。私の耳が持ちません」

P「春香の歌声にか?」

千早「全否定できないのが悔しいですね」


P「次はどうするか…そうだ!」

千早「なにか思いつきましたか?」

P「千早、耳の穴を広げてみてくれ」

千早「は?」

P「だから、耳の穴を広げてみてくれ、と」

千早「そんなことできませんよ」

P「そうか?春香は前やってのけたぞ」

千早「春香ができたという以前にどうしてそんな状況になったか知りたいですね」

P「ハム蔵が耳に挟まってしまってな。『顔の力を抜けばできますよ^^』ってドヤ顔で」

千早「しょうもない理由でしたけど、参考になる意見は聞けましたね」

P「よし、顔の力を抜いてみるんだ千早!」

千早「わかりました」グッ

P「力んだら抜けないだろ千早!」








千早「……」

千早「……」

千早「……」

千早「」フニャ

P「かわいい!かわいいぞ千早!」カメラパシャパシャ

千早「ッ!くっ!」バシン

P「いやんなの!」

かわいい(天命)


千早「くっ全てはこの為の布石だったわけですか...」

P「そんなつもりはなかった」

千早「結局、イヤホンは取れませんでしたね」

P「良い写真は撮れたけどな」

千早「上手くありませんよ」

P「いや本当に。千早の緩みきった顔可愛かったぞ」

千早「!や、やめてください…恥ずかしいです…」カアア

P(両耳からイヤホンたらしてなかったらいいムードだったのになぁ)

P「お、そうだ千早。耳の穴から押し出すことはできないのか?こう、耳くそがボーンと」

千早「またぶたれたいんですか」バシン

P「ハハハ、もうぶってるぶってる」

千早「せっかくいいムードだったのに…まったく、肝心なときに抜けてるんだから」

P「決していいムードではなかったなぁ」


P「千早、こんな解決策はどうだ?」

千早「今度はなんですかプロデューサー」

P「いや、そのイヤホンは千早の耳にうまい具合にはまってるんだろ?」

千早「そうですが」

P「だったら耳になにか塗ってすべらせばいいんだ!」

千早「!なるほど、いい案ですね!」

P「だろう!」ラクショウダゼ!

千早「それじゃあ早速実践しましょう!」

P「給湯室にサラダ油があった!これでいこう!」

千早「却下で!」


P「結局俺持参のローションになってしまった…」

千早「なんで持参しているんでしょうか…」

P「細かいこと気にすんなって。そんなんじゃ胸がしぼんじゃうぞ?」

千早「しぼむ胸もありませんよ」

P「そうだったなHAHAHAHAHA…」

千早「ありませんよ…」

P「そんなマジにすんなって...」

千早「どうせ私は壁とか呼ばれる存在なんですよ…πタッチならぬ壁ドンだって言うんですよ…」

P「まぁローション塗ってやるから気を取り直せって」ヌルッ

千早「ひゃんっ!?」

変態ちーちゃんかと思ったらかわいいちーちゃんだった


P「それそれ」ヌルヌル

千早「や、やめてくださいぷろでゅーさー…冷た…んっ!」

P「でもこうしなきゃイヤホン取れないぞ」ヌルヌル

千早「それはそうですけど…ひゃう!ちょっと、塗りすぎな気が…」

P「そんなことはない。もっと塗るぞ」ヌルヌル

千早「や、やめ、あうぅんっ! て、ください…ぷろでゅーさー…」

P「……」ヌルヌル

千早「うぅ、もうやめてくださいぷろでゅーさー…セクハラですよ、これ…んんっ!」ビクッ

P「……」ヌルヌル

千早「ほ、ほんとにやめ…ぷろでゅ…」

P「……」ヌルヌル

千早「あ、なんかひんやりしてて…気持ちいい…」

P「……」ヌルヌル

千早「やぁ!?ぷろでゅーさー、そこは腋です!!」

P「……」ヌルヌル

千早「やぁ、め…もう…ん…んん…」

P「……」ヌルヌル

千早「んああああああああああ!!!!!」バチコーン

P「はぁぁぁん!」


P「」シュウウウウ

千早「はぁ…はぁ…なにするんですかプロデューサー!」

P「いや、なんか塗ってたら興奮してきてしまってな…変態の血が騒いだというか」

千早「気持ち悪いですからやめてください!」

P「ククク…今宵は満月…更なる究極変態へと進化する刻が来た…!」

千早「言い方の問題じゃないです!」

P「筋肉モリモリマッチョマンのHENTAIだ」

千早「プロデューサーはマッチョじゃあないでしょう」

P「心は筋骨隆々としてるさ」

千早「まぁ、どうでもいいですけれど…」


千早「結局イヤホン取れてないんですが…」

P「ちかたないねー」

千早「あんな恥ずかしい思いしたのに…」

P「あー…一つ言っていい?」

千早「なんですか」

P「俺塗ってて思ったんだけどさ…このローションってさ、塗ったところをヌルヌルにして滑らすわけじゃん?」

千早「?はい」

P「俺はイヤホンの外側しかローションを塗れないわけ。そんでイヤホンを滑らして取るにはイヤホンがはまっている部分もローションで塗んないと意味ないと思うの」

千早「…それは、つまり…ローションはイヤホンのはまってる部分や耳の内側まで塗れてないと滑らないのでは、ということですか…?」

P「だってイヤホンがはまってる部分はヌルヌルじゃないんだし、無理でしょ。俺外側しか塗れないし」

千早「ちなみにそれいつ気づきました?」

P「耳のところを塗り始めたときかな」

千早「ふぅん!」バシンッ

P「ありがとうございます!」


千早「気づいたなら言ってくださいよ!」

P「だってやってみないとわかんないじゃん!」

千早「少なくともこんなヌルヌルENDは避けられました!」

P「それはわからんぞ千早。俺が足を滑らしてこのローションをぶっかけるかもしれん…」

千早「そんなことがあった場合はプロデューサーの故意的行為とみなしてすぐさまぶちます」

P「容赦もへったくれもないな」

千早「自ら変態発言した人に容赦などしません」

P「俺みたいなのを人は変態と呼ばずに『紳士』というんだよなぁ」

千早「世間はそれを『変態』という」

ふむ…私のマイクがハウリングしてきましたよ


P「今度こそ良い方法を思いついたぞ千早!」

千早「今度はどんな痴態を晒させるつもりですか馬鹿プロデューサー!」

P「だんだんおまえの俺への対する当たりが強くなってない?」

千早「ろくな案を出しませんからねあなたは」

P「まぁ俺を信じてみろ千早!」

千早「できません!」

P「俺はお前のプロデューサーだ。千早を裏切るようなことは絶対にしない。ここまで二人三脚で一緒に歩いてきただろう…そんな俺を信じられないのか…?」

千早「ここまでといってもまだCランクアイドルですが…」

P「くっ」

千早「…でも、その通りですね。今までの失敗もわざとじゃないわけですし。 わかりました。私、プロデューサーを信じます」

P「千早…よし!じゃあ早速やろうか!」

千早「はい!」

P「ここにイヤホンのコードがあるだろう?」

千早「はい!」

P「引っ張っても使えなかったし、正直こんなのいらないわけだ」

千早「はい!」

P「だからこれを切っちゃう!短く切っちゃう!」

千早「おお!」

P「そうするとコードが短くなる!するとどうだ!」

千早「はい!」

P「どうなんだろうな!!」

千早「らぁぁぁぁぁぁぁい!!!」スペペペペーン

P「ッシャアアアアアア!!」


P「痛みが快感に変わりつつある」

千早「結局短くしただけじゃあないですか!意味ないじゃないですか!」

P「まぁ、その…スッキリしたじゃん?」

千早「いまはそんなの求めてないですよ! あぁ…また引っ張ったらもしかしたら取れたかもしれなかったのに…」

P「…いや、引っ張るならいまの状態のほうがいいかもな」

千早「えっ?」

P「引っ張るなら短いほうがいいかもしれない、って言ったんだ。短いほうが掴みやすいし、力も加えやすいだろう?」

千早「別段そんなことはないですね」

P「そうか…」シュン

千早「落ち込まないでくださいプロデューサー。きっとまだ方法はあるはずです」

P「そうか…そうだよな!よし、頑張るぞ千早!」

千早「はい!」

P「よし、景気づけにアレやるぞ!」

千早「アレ…?」

P「はい、たーっち!」




    72    




P「いえい!!」ニコッ

千早「いえい!!」グーパンチ

P「顔面は痛い!!」


P「うっうー…」

千早「半端な高槻さんのモノマネは許しませんよ」

P「すいません」

千早「まったく…次は許しませんよ?」

P「ホント面目ない」

千早「しかし取れませんねこれ…もう方法が思いつきません」

P「おまえ全く案出してない気がするんだけど」

千早「なっ、そんなことありませんよ…。しっかり案出してますし、考えてます」

P「そうだっけ…まぁいいや。なにか考えついたか?」

千早「うーん…。 手術…なんてどうでしょうか」

P「なんと」

千早「そうしたほうが安全ですし」

P「ええー…でもそこまでする必要はないと思うなぁ。恥ずかしいし」

千早「私の耳の一大事ですし、仕方ないと思いますが」

P「でもなぁ…手術したとしても、もしそれが週刊誌にすっぱ抜かれてみろ。『イヤホンが耳にはまったアイドル、手術する』なんて恥ずかしいだろ?」

千早「確かに恥ずかしいですね…」

P「それより手っ取り早い方法があります」


千早「はい」

P「幸いなことに、ここにアイスピックがあります」

千早「はい?」

P「これをだな…」ジリ…

千早「なにをする気ですかプロデューサー…」ジリ…

P「なーに、ちょっと一突きするだけさ」ジリジリ

千早「それってとても危険じゃあないんですかね」ジリジリ

P「動くなよ千早…すぐ楽にしてやる」ジリジリ

千早「台詞が悪役のそれなんですが」ジリジリ

千早「そもそも下手したら鼓膜まで貫通するんじゃないんですか!?」

P「でもこれしか方法はないんだよ!覚悟しろ千早!!」バッ

千早「やめてください!」ゲシッ

P「脛は蹴らないで!」


P「冗談に決まってるじゃないか…」ヒリヒリ

千早「冗談に見えませんでしたよ」

P「半分本気だったからな」

千早「蹴っといて正解でした。 …でもまた振り出しに戻りましたね。もう取る方法はないんでしょうか…」

P「かも、な…」

千早「そしたらもう人前に出られません…」

P「もしそうなったら俺の家に住んでいいよ」

千早「いいんですか…?」

P「ああ。アイドルに酷いことが起きないように守るのもプロデューサーの役目だからな。そうなったら俺の責任だ。俺が責任取って守ってやらないといけないからな」

千早「プロデューサー…。 …クスッ。私、初めてプロデューサーを尊敬しました」

P「はは…はじめてとは酷いな」

千早「冗談ですよ。ふふふ…」

千早「私、いつもプロデューサーには迷惑かけてばかりです。そんな私をプロデューサーは見捨てないでいてくれました」

千早「だから私は頑張ることができた…そして、ここまでくることができたんです。プロデューサーが傍にいてくれたおかげで私はここまでこれたんですよ?」

P「千早…」

千早「プロデューサーには感謝してもしきれないくらいです。 …まぁ、まだCランクアイドルですけど」

P「最後のそれは言わないでほしかったなぁ…」

千早「ふふっ…プロデューサー。これからも二人で頑張っていきましょう?トップアイドル目指して…。二人でずっと一緒に…」

P「ああ、頑張ろう。そして世間の奴らをギャフンと言わせてやろうぜ!」

千早「はいっ!」





チッ チッ



千早「もうこんな時間ですか…」

P「ああ…ホントは千早も家に帰らせたいんだが…取れない限りはなぁ…」

千早「すいません、ご迷惑をおかけして…」

P「気にするな。しかしどうするか…」

千早「あの…なんだったら、私の家に来ませんか…?」

P「え?いいのか?しかしそれはなぁ…」

千早「私は別に大丈夫です。プロデューサーは危ない人ではないですから」

P「さっき変態宣言した人だぞ?」

千早「本当は根は良い奥手な人だと思ってますので。それに周りには見つからないように最善の注意を払います」

P「あんまり嬉しくないなぁ。 まぁ今の状態の千早を放っておくわけにはいかないし…千早が良いというなら行こうかな」

千早「大丈夫です。こんなことがあろうかと家に一つ布団を用意してあるので」

P「こんなこと滅多にないと思うがよく準備しといたなぁ…着替えとかは帰りに買っていくか」

千早「はい」



  キィィ… バタン ガチャ




P「戸締り確認、OK! よし、じゃあ行こうか」

千早「はい!」

P「あ、ところで思ってたんだが千早」

千早「なんですかプロデューサー?」










P「お前どうしてイヤホンしているのに俺の声が聞こえるんだ?」


P「いや、ずっと考えていたんだよ」

P「浅くはまってるならわかるんだけどさ、奥深くまでイヤホンははまってるのになんで俺の声が聞こえるのかなぁって…」

P「もしかしてあんまり深くはまったりしてないとか?ははっ」

千早「……」

P「どうした。千早?」

千早「いえ、特に何も!あっなんかイヤホンが取れました!」

P「えっ」

千早「助かりました。はまったままだったらどうしようかと」

P「いや、おかしいでしょ。あんなに引っ張ったのに急に取れるって」

千早「別におかしくはないですよ。それより急用を思い出しました。私、帰りますね」

P「えっ、待って、千早?」

千早「付き合ってくれてありがとうございましたプロデューサー。またなにかあったらよろしくお願いします。それではおやすみなさい」


ガチャ バタン


P「…なんだったんだ…」





おわり

乙!
千早は可愛いなあ

ちーちゃんかわいい


数日後――――



ガチャ



春香「大変ですプロデューサーさん!頭が一斗缶にはまってしまいました!」

P「ファッ!?」








おわりです


な ぜ こ う な っ た の か 

お付き合いいただきありがとうございました。一斗缶で思いついたらやらせていただきます


一斗缶編も期待してる

結局どうなっていたのか良く分からん

まぁちーちゃんがかわいいからいいや

耳の穴を広げることはできないと言ったが
耳の穴をすぼめることができないとは言っていない

口を開き、耳を後ろ側に引っ張ると耳の穴は広がります

こうしないとつけられないイヤホン使ってるからわかる……

千早は策士だなあ

おつー

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