スネーク「ゾンビ?そんな物が存在するのはゲームか映画だけだ」(783)

スネーク「現実にそんなものが存在するはずがない。馬鹿馬鹿しい」

オタコン『だけどスネーク、君の前方に居るのはそうとしか言い様がないよ』

ゾンビ「ァ゛ー…」

スネーク「…確かに歩みは鈍い、知能もあるようには思えん。」

オタコン『ほら』

スネーク「…。」

スネーク「だがな、あいつ等が死んでいるなら動いているのはどう説明をつけるんだ」

オタコン『知らないよ?』

スネーク「知らないだと…!?」

オタコン『…スネーク、僕が死んだ人間を生き返らせるマッドサイエンティストだとでも思った?』

スネーク「…。」

スネーク「……オタコン、俺の現在地が知りたい。気が付いたら館の目の前に居た」

オタコン『それが…分からないんだ』

スネーク「…。」

スネーク「分からない事ばかりと言う訳か…。…オタコン、お前は?」

オタコン『ノーマッド。サニーも居るよ』

スネーク「…そいつは良かった。」

オタコン「スネーク、拗ねないで。さ、現状を把握して脱出の糸口を探ろう」

スネーク「豆腐だ! 豆腐がナイフもって歩いている。」

スネーク「…そうだな、まず館の外周だが……見渡す限り森になっている。」

スネーク「俺の耳に聞こえる範囲で文明機器が出すような音は聞こえないな…
     恐らく人里からは隔離されている。」

オタコン『…って事は』

スネーク「ああ、単なる豪勢な屋敷に見える風貌だがこいつは何かの実験施設である可能性が高い。
     そうでも無いなら道もまともに舗装されていないような作りにする理由が見当たらない。」

オタコン『…実験施設なら過去の資料を辿れば場所の特定は出来るかもしれない。やってみるよ』

スネーク「出来るだけ急いでくれ。…それから」

オタコン『…?』

スネーク「…館の玄関に犬が3匹、頭を撃ち抜かれて死んでいた。銃創の幾つかに50口径のマグナム弾のものがあった」

スネーク「…俺はもう現役は引退したつもりだったんだがな」

オタコン『スネークそれって』

スネーク「メリル達に連絡を付けておいてくれ。まさかとは思うが分からないからな」

パラメディック「ダメよスネーク!!!」

オタコン『分かったスネーク。また連絡する』

スネーク「俺が奴等(ゾンビ)に喰われないうちに頼む」

ピシュン

スネーク「…。」

食堂と思われる部屋を出て廊下を進んだ先にしゃがみ込んでいる腐乱臭を放つそいつ。
足音を立てずにナイフとGSR――45口径のハンドガンを構えたスネークが近づく。

スネーク「…おい、俺の言葉が理解出来るなら両手を真っ直ぐ上に上げるんだ」

ゾンビ「……」グチャグチャ

スネーク「…っ…」

ゾンビ「ァ゛ー…」ガバ

スネーク「うおっ…!!!」

抱き付いて来たゾンビをいなすようにしてかわすと背後に回る。
そしてそのまま―――

ゴギリ

ゾンビ「…」バタン

スネーク「……接近戦はあまり遠慮願いたいな」べとり

…………

………

……

プルルル、プルルルル、ピシュン


オタコン『どうスネーク。何か見つかった?』

スネーク「暫くは生ける屍しか見なかった。だがこいつを見つけた」

オタコン『…矢尻かい?』

スネーク「ああ、矢を見つけて弄くっていたら……壊れてしまった」

オタコン『スネーク…君は…』

スネーク「いやこいつの事は今は良い、それよりオタコン」

オタコン『ああ。スネーク、君の読み通りみたいだよ』

スネーク「…それじゃあメリルは――」

オタコン『連絡がつかないんだ。アキバも』

スネーク「…。」

オタコン『頼むからそんなにため息を吐かないでくれよ、僕が申し訳なくなる』

スネーク「…ため息ぐらい吐かせてくれ」

 パク

オタコン『あ…スネーク、君…!タバコは…!』

スネーク「…禁煙パイポだ。これくらいは良いだろう」

オタコン『ちゃんと止めたんだね』

スネーク「…身体に悪いからな」

スネーク「…。」スパァ

スネーク「……メリル達の捜索と同時進行で脱出の糸口も探して行く。
     二人で助かった。…他の二人まで行方不明だったら流石に面倒見切れん」

オタコン『子供扱いしちゃメリルが怒るよ?』

スネーク「…俺はもう老い先短い爺さんだ。子供扱いくらいしても罰は当たるまい」

オタコン『…』ハァ

ピシュン

スネーク「……」

脱出の際は何処を経路にするか。
何気なく考えたスネークは来る時に入った玄関の扉に手を掛ける。

ギッ……

扉を開いた瞬間、スネークの足元から黒い何かが飛び掛った…!


ケルベロス「グガアアア!!ガウ!!」

スネーク「うぉおっ…!!!」

老いて足腰を痛めた老兵がウイルスにより凶暴化した狂犬を相手に受け切れるはずもなく、
容易く床に倒れ犬が乗りかかる。

犬の鋭い犬歯が蛇の顔面を貪り食おうと迫る瞬間、蛇の手に持ったナイフが真っ直ぐ
犬の耳の下目掛けて突き立てられる。

スネーク「ふん…!!」

グザァッ

ケルベロス「ギャン…!!」

スネーク「ハァッ…ハァッ……」

右手で力の無くなったケルベロスを払い退け、膝を庇いながら立ち上がる。
無論突き立てたナイフはきっちり回収しておく。

一瞬玄関の扉を一瞥し、目元を険しくさせては踵を返した。



――墓地――

ゾンビ「ァ゛ぁ…」フラフラ

スネーク「……」サッ

プルルプルルルル、ピシュン

大佐「…」

スネーク「大佐?」

大佐「ああ、スネーク。話は聞いている…正直私が連絡を取った所で今回に関しては
   なんら助けにはなれないのだが……すまない。それでも君が窮地に陥っていると聞いては連絡を入れずにはいられなかったのだ」

スネーク「俺は別にあんたのCALLにいつも助力を期待してる訳じゃない。とりとめの無い話が
     心を落ち着けるのには効果がある。」

大佐「…うむ…君ならばそう言ってくれるだろうと思っていた。それでスネーク…君が今までに倒してきたゾンビの衣服に、
   何か特徴的なものはなかったか?」

スネーク「いや、分からないな…。皆一様に浮浪者のようなボロ布みたいな服を着ている」

大佐「そうか……正にゲームのような状況だな」

スネーク「大佐…」

大佐「いや、すまないスネーク。君にとっては一大事だったな」

スネーク「…。」

大佐「…一度リセットボタンを押してみると言うのはどうだ」

スネーク「大佐、俺も暇じゃないんだ。ゾンビがすぐ近くで俺を待ち侘びてる」

大佐「すまなかった。冗談が過ぎたようだな…スネーク、君にひとつ頼みがある」

スネーク「なんだ」

大佐「…娘を、メリルを頼む。…それからその夫も」

スネーク「…言われなくてもそのつもりだが、安心して待っていてくれ。」

まず影から出たスネークは銃を構えると同時に前方のゾンビの頭を撃ち抜いた。
力なくゾンビが崩れる前に更に大きな墓石のある場所の付近に佇むゾンビの頭も二発の銃弾で沈める。
他に怪しい影が見えないのを確認した上で墓石に近付いて行く…

墓石には丁度、矢尻をセット出来る程度のくぼみが見受けられた。

プルルルルル
プシュン

スネーク「オタコン、どう思う」

オタコン『…どうって…?』

スネーク「さっき俺が壊して千切ってしまった矢尻と、この墓のくぼみがぴったり合いそうなんだ」

オタコン『…えっと、だから?』

スネーク「いや…俺はこのくぼみに矢尻を嵌めればこいつが動き出すんじゃないかと」

オタコン『は、墓石がかい?…あっはっは!それは面白いや!スネーク!!』

スネーク「…。」

サニー『…あの…そんなの意味がないと思う……』

オタコン『はは、そうだねサニー。でもスネークなりに一生懸命考えたんじゃないかな…?』

スネーク「…。」チッ

プシュン

スネーク「…。」
矢じりをはめ込んでみますか?
→Yes
 No
カチリ
ゴゴゴゴゴゴ
ズズ――…ン

スネーク「…。」

【CALL】
【CALL】

オタコン『あ、あはは…ええ…と…スネーク?』

スネーク「…なんだ。」

オタコン『ごめんよ?』

スネーク「…俺がボケてるとでも思ったんだろう」

オタコン『い、いや…』

スネーク「…。」

オタコン「…スネーク。そのバンダナ、似合ってるね?」

スネーク「…。」

ブツン

すみません、ちょっと私用が出来たので抜けます

おい早くしろ

トリップつけてた方が良かったかな。ちなみに前はジョジョ×バイオ1書きました。
昨日は私用で戻れませんでした。

―――墓地前―――

開けた墓石を覗くと、内部へと続く手狭な階段が見えた。
足元の小石をひとつ手に取ると階段から下へと落とし転がしてみる。

コン、コロコロ……コロ…

スネーク「……。」

罠は無いようだ。これだけ狭い通路だと何らかのトラップがあれば
効果は絶大なのだが、それをやらないと言うのは――

スネーク「……まるでゲームだな。」

クリア出来る範囲で困難を強いられる。
そういう所を見てふと呟きながら階段の一段目に足をかけた―――

―――墓地内部―――

スネーク「…?」

何かの仮面を嵌め込む為のものだろうか?
くぼみのある台座が4つ見受けられる。

【CALL】

オタコン『スネーク、どうやらその台座に見合った何かを嵌め込むと…』

オタコン『上から吊り下げられている棺が下りてくる仕掛けみたいだ』

スネーク「…?」

スネーク「…そいつは良いが…それが一体何の意味がある?」

オタコン『それは――分からないけど、中に何かあるんじゃないかな?
     例えば…そうだね、懐かしい所で言うとカードキーとかさ』

スネーク「…棺にか?」

オタコン『悪趣味だけどね』

スネーク「…。」溜息

スネーク「……やろうと思えば鎖は撃ち落せそうだ。そっちの方が手っ取り早い」

ピシュン

棺をぶら下げている鎖が良く視認出来る位置まで行くと、拳銃を構える。

ガキィン!

ギィンッ

ガァァ――ンッ


ドゴォォン!!

鎖を撃ち落された棺が勢い良く地面に落ちると同時、銃を構えたまま
スネークが摺り足で歩み寄る。


シュイー…ン


ソリッドアイの起動も忘れない。暗視モードで起動しておく

スネーク「……。」

右手で銃は構えたまま、そっと棺の蓋を開く…

スネーク「…。」

中の物を一瞥すると、顔を顰めて思わず嫌悪の声を漏らした。
踵を返して来た道を戻るべく階段へ向かう―――

ガタ

ガタタッ


「あァ゛ぁあ…」

スネーク「!」

クリムゾンヘッドプロト「あ゛ぁあぁ…!!!」

スネーク「ぬうぁ…!!」

今までにない俊敏な速度で迫り来たゾンビに驚愕し、一瞬反応が遅れたスネークの
胸板を引っ掻き捌こうとしたクリムゾンヘッド・プロトの腕が直撃、
人間離れした腕力に宙に浮いたスネークの身体がレンガの壁に叩き付けられた。

スネーク「ぬはあ…ッ…!!」

スネーク「…はあっ…はあっ…」

頭を抑えながら立ち上がると、またもや眼前に迫るクリムゾンヘッドを見据える。
先程と同様に腕を振り下ろして来たのを見るとまずその手首を掴み、そのまま腕に
もう片方の手を添えると勢い良く地面に叩きつける。

右の膝で腕を踏み倒すと力のままクリムゾンヘッドの腕を引き―――

スネーク「…ふん…!!!」

ゴギ、ボギィッッ

圧し折った。

スネーク「…。」

クリムゾン「う゛ぉぁあ゛……!!」

スネーク「うお…っ…!」

腕をへし折られた所で意にも介さないクリムゾンヘッドは、
その折られた腕を乱暴に振り倒してスネークを振り解く。

そのまま二、三歩後ろへ後退しながらクリムゾンヘッドの頭部目掛けて発砲。
それでも尚怯まず向かって来るクリムゾンヘッドがまたも腕を振り上げると同時、
スネークの前蹴りがクリムゾンヘッドの爛れた身体を突き飛ばした。

倒れたクリムゾンヘッドの脳髄目掛けて銃弾を降り注がせる。

クリムゾン「……。」

数発目かで、クリムゾンヘッドは完全に沈黙した。

スネーク「…。」

痛む胸板を庇いながら墓を出ると、そのまま館のホールまで戻った。
階段の辺りに屈み込むとCALLをかける。


スネーク「オタコン、なんだったんだアイツは。」

オタコン『分からない……。でもスネーク、調べていて分かって来たんだけど
     そこは多分アンブレラ社の研究施設だ」

スネーク「…アンブレラ?あそこは確か、国際的な評価も高い薬品会社だろう」

オタコン『表向きはね…でも裏じゃそうでもなかったみたいだ』

スネーク「……どうやら偽装工作の被害に会うのは運命のようなものらしい」

オタコン『…卑屈になるのは分かるけど聞いてくれよスネーク。まだ確定した訳じゃないけどその線が一番強いんだ。』

スネーク「…つまり?」

オタコン『確定できるような何か…証拠を掴んで欲しいんだ。メタルギアやナノマシンでも手一杯だったのに
     またこんなものが出てこられちゃ溜まったもんじゃない』

スネーク「…。…了解」

スネーク「……。」


【CALL】

【CALL】


スネーク「オタコン、まだ何か…」

ドレビン『よぉスネーク!久しぶりだな…!!』

スネーク「…。」

ドレビン『そう嫌そうな顔するなよ。あんたが困ってるって聞いてね…
     耳寄りな情報を持って来た…と言ったら、どうする?』

スネーク「お前を疑ってる訳じゃないが、信用もしてない」

ドレビン『おぉっほwwwwおいおいwww』

ドレビン『酷い言い様だなスネーク。考えてもみろ、俺がこの状況であんたに嘘吹き込んでどうする?』

スネーク「言いたい事があるなら早くしてくれないか。こっちはまた何時あの化物に出くわすかも分からん状況だ」

ドレビン『スネーク、あんたが相手してたゾンビ…あれはここの研究員達の成れの果てだ』

スネーク「…と言うことはやはり此処はアンブレラの研究施設なのか」

ドレビン『ああ、あんたの言う通りだ。元々は「T-ウイルス」と呼ばれる生物兵器の研究をしていた者達…
     そいつ等が自分の研究したウイルスにやられちまったってワケだ』

スネーク「…自分の研究に殺される研究員はそう少なくない」

ドレビン『ゾンビってのは、感染した人間の遺伝子に変異が起こりその結果生まれた生ける屍だ。
     こいつ等は実を言うと…「超健康体」なんだ。腹が減って、減って、減って…仕方がない。
     新陳代謝が俺達とは比べ物には成らないほど活発化し、銃弾をものともせず、
     人間では考えられない…サイボーグにでもなったかのような腕力。』

ドレビン『だが結果を見れば御覧の通り、物事と言うのは早々上手く行かないもんだ…。
     スーパーマンのような身体と引き換えにその尋常じゃない新陳代謝のお陰で
     奴等は細胞の壊死サイクルも異常なまでに早くなる。感染段階では思考も保たれるが
     そいつも直ぐに薄れて行き、やがて家族も友人も忘れた奴等に残るのは「食欲」だけなのさ…』

スネーク「…。」

ドレビン『僅かに片隅に残った人間の記憶が、生前関わりのあった場所を目的も無く徘徊させる。
     スネーク…あんたはそんな死ぬ事も出来ない拷問にあっていた奴等を解放しちまったって訳だ』

ドレビン『特にあの赤い…クリムゾンヘッドと呼んでるが…あいつ等は一度倒したゾンビがまた変異を起こして復活してくるってものだ。』

ドレビン『…御眼に掛かりたくないなら頭を破壊するか焼き殺しておくのがお勧めだな。
     まあスネーク、どうやら俺が言うまでもなくあんたは頭を撃ち抜いて奴等を殺して来たみたいだが…』

スネーク「足や胴体には効果が薄かったからな…弾は節約しておきたい」

ドレビン『それから首を圧し折るのも有効だ。CQCの使いどころだな』

スネーク「覚えておく」

―――館内部・浴室―――

メリル「…ちょっとアキバ、まだ!?」

ジョニー「ま、待ってくれメリル……まだ、まだ御腹の調子が…」

メリル「だからって何もお風呂でしなくても…」

ジョニー「漏らすよりかマシじゃないか…うっ…うぁあ、で、出る…まだ出る…!!」

メリル「…。」

メリル「最低……」


ジョニー「うわぁぁああ!?め、メリル!?メリル…!!」

メリル「うるさいわね!!どんな凄いのが出たのか知らないけどそんな報告いらないわよ!!」

ジョニー「違うんだよメリル…!!」

メリル「好い加減にしなさい、ぶつわよ…!!」

バンッ

ゾンビ「うぉぁあ゛あ…」

ジョニー「メリルぅぅ…!!!!」

メリルが浴室のドアを開くと、半ケツのままゾンビに組み敷かれるジョニーの姿が眼に映った。

ガァァン!!

デザートイーグルの鈍い発砲音が辺りに響くのと同時、
ゾンビの頭が顎から上を無くしてジョニーの上に崩れた。

ジョニー「う、ひぃ…!!」

ゾンビを押し飛ばしてズボンを履き直したジョニーが服に付いた体液を払いながらメリルの元に戻る。

メリル「……。」

ジョニー「…そういえばアキバじゃなくてジョニーって」

メリル「駄目よ、家でだけって言ったでしょう。ア キ バ」

ジョニー「……。」

ちょっと御婆ちゃんとお米磨ぎに行ってきます

893の話しが長いのも、よく再現されてるなw

スネークも一発でも噛み付かれたりしたらゾンビ化か。スリルあるな。フォックスダイと反応してスーパーなゾンビになるかもしれんが。

ゾンビって音に特に反応するんだろう?
光学迷彩とスニーキングスーツがあるおじいちゃんなら
動物系以外になら楽に勝てそう

ジョニー「…クリア。」

メリル「…此処も大丈夫みたいね…」

ジョニー「なあメリル止めよう。下手にこんな所探し回るより外から脱出を…」

メリル「嫌よ。アキバ、あなた外歩き回ってまたあの犬に追い掛け回されたい?」

ジョニー「…ぅう…」

メリル「何かしらこれ…」

ジョニー「除草剤だね…」

メリル「何かの役に立つかも。アキバ、持ってて」ぽい

ジョニー「あ、ああ…」

スネーク「…ほぉう…」

ショットガンを取りますか?
→Yes
 No

【CALL】

ドレビン『ショットガンを手に入れたらしいな、スネーク』

スネーク「ああ、こいつはレミントンM870だな……。ポンプアクション式のショットガンとしては
     定番の一丁だ。アメリカじゃ民間人にも警察にも馴染み深い散弾銃だな」

ドレビン『そいつはよかった。しかしあんたが武器を手に入れてももう手を入れる必要がないって言うのは寂しいね』

スネーク「ゾンビ共が大量に押し寄せても、こいつならあしらうのに苦労はない」

ピシュン

スネーク「…。」

今来た部屋を戻って廊下に戻ろうとスネークがドアノブに手を掛けた瞬間、
天井が地響きを鳴らして下がり始めた!!

スネーク「!!」

スネーク「吊り天井か…!」

ドアを蹴り破ろうと命一杯前蹴りを放つが軋むだけでドアは一向に開かれる気配がない。

【CALL】

オタコン『スネーク!吊り天井だ…!!何が原因でスイッチが入ったのか分からない!?』

スネーク「恐らくこのショットガンだろうが…」

オタコン『なら早く戻してくれ!』

スネーク「いや、そいつは断る」

オタコン『なっ…何言ってるんだいスネーク!君の命が掛かってるんだぞ!?』

スネーク「触れてみて分かったがこいつはかなり手入れが行き届いている。こんな所で野放しにするには惜しい」

オタコン『それで君が死んじゃったらどうしようもないだろ!?』

スネーク「分かってる。何とかする。騒ぐんじゃない」

ピシュン

ドォン!ドゴォン!!

ショットガンの銃口が二回火を噴くと、ドアに二つ風穴が空いた。
その痛んだ箇所目掛けてスネークが飛び込む…!


スネーク「…ぬあ…ッ…!!」

バリッ…バキャッ…!
木製のドアを突き破り、廊下に躍り出るスネーク。

吊り天井が落ち切った鈍い音を立てる横で、両腕を地面に付いてゆらりと頭を上げると――
恐竜を思わせる肌の質感を持った、長い爪を携えた『何か』が居た…

スネーク「…!!」

『何か』が爪を振り下ろしたのと同時、後転したスネークは間一髪その一撃を避けると
拳銃を素早く三発恐らくは頭部であろう位置に撃ち込む。

それでも『何か』が動きを緩める事はない。

壁を跳ね回るようにしてスネークとの距離を詰める『何か』。
スネークが今まで対峙して来た敵の中にはこんな動きをする奴は――



腐るほどに居た。


気合と共に爪の一線をショットガンを盾にして受け止めるとそのまま『何か』の腹部を蹴り飛ばして距離を置く。
しかし経験はあっても体力がもはや付いて行かないスネークが揺らめいたその一瞬――

スネークの右肩を爪が掠めた。

スネーク「うぉあ…!!!」

溜まらず壁にぶつかると勢いで掛けてあった絵画がゴトリと落ちる。
手に持った拳銃は右肩をやられた際に『何か』の後ろに滑り落ち、
ショットガンは先程逃げてきたドアの前だ。


スネーク「…はあ…ッ…」

敵が突っ込んで来た所にナイフをカウンターの要領で突き刺す。
…上手く行くかどうかはともかくとして、これに賭けるべくスネークはナイフを握り締めた。

『何か』……ハンターも潰れた右目から血を流しながら咆哮する。

ハンター「グェアアァアア!!」

スネーク「…ッ…」

硝子の割れ散る音。

鉄が擦れるような音。

それと月明かりを反射する鈍い光。



―――そして輪切りに斬り落とされて血の放物線を描いて地に落ちるハンターの腕。

ハンター「グギャァァア!!ゲッ…

上顎からバッサリと斬り落とされると、さしものハンターもあっという間に地面に崩れる。
刀を返し血を振り落とすとゆるりと鞘に仕舞い、男は仮面を上げてスネークを見た。

雷電「…見ていられないな、スネーク」

スネーク「雷電(ジャック)…!?」

スネーク「お前も…?」

雷電「…気付いたら装備も一通り着用した姿で此処に居た。
   ……いきなり腐った身体の化物に襲われたんだ。
   俺は……手術の後遺症で幻覚でも見てるのかとも思ったが、違った」

スネーク「そう思うのも無理はない。俺もくたばり損ねて今際の際に見ている幻かと思った」

雷電「…。」

スネーク「…。」スパァ

雷電「…禁煙パイポか。煙草は止めたんだな」

スネーク「身体に悪いからな」

スネーク「雷電、メリルやアキバは見なかったか…?奴等も来ているはずだ」

雷電「いや…俺が化物以外で見たのはスネーク、あんたが初めてだ」

>>152
え?二酸化炭素じゃないの?

スネーク「俺もあいつ等も妙なウイルスに侵されている点じゃそんなに変わらん」

雷電「…。」

スネーク「…雷電、俺はメリル達を探す。お前は此処の研究資料を粗方集めておいてくれ」

雷電「研究資料…?」

スネーク「俺達をこんな目に合わせてくれた奴等を割り出すのに必要だ。
     俺のささやかな老後の楽しみを奪ってくれた礼ぐらいしておいて損はないだろう」

雷電「成る程…。だがスネーク、無理はしないでくれ」

スネーク「俺は無茶はやるが無理はしない」

雷電「あんたの身体はとっくに限界を超えてるのは自分でも分かってるはずだ」

スネーク「心配するな、まだトリガーは引ける」

雷電「…。」

手術後?また雷電はサイボーグ化してるの?

【CALL】

オタコン『なんだいスネーク』

スネーク「オタコン、雷電もこっちに来ていた」

オタコン『そうみたいだね…多分体内通信は可能だと思うけど…』

スネーク「…あいつなら心配ない。俺が生き残る方が危ういぐらいだ」

オタコン『…何かあった?』

スネーク「右肩をやられた。ゾンビとは種類が違う奴だったが…」

ドレビン『あいつは「ハンター」…優れた敏捷性と跳躍力を持って獲物を追跡、
     そして追い詰めて殺しに至るところが狩人を想像させるところからその名が来ている。
     あいつ等の爪の切れ味は当たり所によっちゃあ人の首ぐらい容易く切り落とせる…って話だ。
     あんたも気をつけろ?スネーク。」

スネーク「…確かに普通の人間には出せそうにない速度だったな」

オタコン『スネーク、君が気に掛けてるのは怪我の方だろ?』

スネーク「ああ、まあな」

オタコン『感染…だね』

スネーク「本物の「野獣」になるのは御免被りたい」

ドレビン『その点なら心配するなスネーク。あんたの体内のフォックスダイ…ありゃ
     自分以外のウイルスは徹底的に破壊する防衛ウイルスでもある。T-ウイルスだって例外じゃない』

スネーク「…と、言う事は」

ドレビン『ああ。まあ噛まれたら痛いだろうし首を落とされたらおっ死ぬだろうが
     感染して奴等の仲間入りになる事はまずないって事さ』

スネーク「…そうか。…俺の体内から出ているフォックスダイが奴等に感染し、
     奴等がいきなり人間に戻ったりなんて事はないだろうな」

ドレビン『そいつは幾らなんでもないだろう。何せ奴等の身体はもう腐りきってる。
     フォックスダイも身体を修復するなんてのは無理だ』

スネーク「なら良いが」

オタコン『スネーク、だからってCQCだけで敵に挑むような真似はよしてくれよ』

スネーク「そんな自殺行為をすると思ってるのか?」

オタコン『偶に居るんだよ、縛りプレイって奴?』

スネーク「…?」

ピシュン

MGS4やった事無い人への補足

スネーク:オールドスネーク(急激な老朽化)今や普通のおじいちゃん。オクトカムスーツ着用で何とか戦闘出来る感じ

オタコン:大して変わらん

メリル:キャンベルの手回しでラットパトロールって査察部隊の隊長になる。ナノマシン制御で能力助長されてる。アキバと結婚する

アキバ:メリルの部隊の隊員。トラップ等に精通。ナノマシン制御による能力アップはされてない。イケメンだが、腹が弱い

雷電:MGS4ではマッド博士によりサイボーグ化。EDで生身に戻り、夫、そして父親になる。サイボーグ化は解除されたが、スカウトの能力はあるので隠密行動向き

今ん所こんな感じかな?

ドレビン忘れてた…

ドレビン:武器密売屋さん。IDロックされて使えない武器を使える様にしてくれる。顧客の為か、趣味かは不明だが、色々な事に詳しい(そして話しが長い)。過去にチャイルドソルジャーとしての戦闘経験有り

>>191
オールドスネークってソリッドのことだよな?

>>200
そうだよ

リキッド(オセロットの腕)、ソリダス(ビックボスの遺体として登場)、ビックボスはMGS4で全部死んだり焼却されたりした

>>214
生命維持装置のスイッチを切られたんだったっけ?

>>215
それゼロ

これでMGSシリーズは終わったんだね…
次は雷電なのかなー

スネーク「お前は……!?」


ビッグボス・ゾンビ「息子よ……」

オセロット・ゾンビ「ゾンビとなって復活とは……良いセンスだ」

エマ・ゾンビ「アァ~、ウゥ~」

リキッド・スネーク「ゾンビ……じゃなぁぁぁぁぁあい!!」

>>221
新型PSPで新作出すって小島が発言したらしい

すでに新型でMGS4の実機動画も公開されたとか
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYzfy7Aww.jpg

>>223
MGSかはともかくなにか出すって言ってたような
とりあえず期待はする

>>230
http://beebee2see.appspot.com/i/azuY0_y7Aww.jpg

早く続き書けー

つーか小島はMGS離れするって言ってなかったか

>>234
それ言ったら4の時から居ないんだけどw
まぁ、関われる内にやってて欲しいけどね

MGSの一人歩きで、他の人間が作る派生作品出まくるより良いと思う

あ、でもAC!Dは面白かったかもw

>>1まだかなー?早くー

>>1遅いな(´・ω・`)

>>1なんで来ないんだよ!(´;ω;`)

スネーク「これはゾンビですか?」
オタコン「いいえ、雷電です」

ビックボス(ジョン・ドゥ)=父親 エヴァ=代理母
ソリッド(オールド)スネーク=三男 一番出来が悪い
リキッドスネーク(オセロット)=次男 ソリッドの出来のいい遺伝子を集めらて作られた
ソリダススネーク=長男 「固体でも気体でもない、完璧なビックボスのクローン」

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