アスカ「シンジの写真で抱き枕作った」(251)

アスカ「フヒヒ」

シンジ「・・・」

シンジ「アスカぁ。リビングでまで枕抱くのやめなよ」

アスカ「ヤ」

シンジ「部屋に置いてきなさい」ぐいっ

アスカ「私のシンジになにすんのよ!」

アスカ「そろそろ寝るわ。シンジと!」

シンジ「・・・おやすみ」



アスカ「ぁ・・・ぁん・・・シンジ、ぁっ・・・ぁぁ」ズリズリ

シンジ(壁薄いから丸き聞こえなんだよなぁ)

シンジ「学校には持っていけないよ、アスカ」

アスカ「なんでよっ」

シンジ「なんでって言われても・・・」

アスカ「寝るんじゃなくて抱いてるだけならいいじゃない!」

シンジ「授業中にハァハァしながら枕に頬ずりするのがいいわけないだろ」

アスカ(結局連れてこれなかった・・・シンジ、家で寂しがってないかな)

ヒカリ(アスカ・・・また変なこと考えてるわね)

ケンスケ「よっ惣流。こないだの写真、良かったろ?」

アスカ「ふん。バカシンジの写真なんてどうでもいいわよ」

ケンスケ「そうか。一応新作をいくつか持ってきたんだけど」

アスカ「・・・ま、誰も買わないんじゃ可哀相だから、全部買ってやるわよ。ネガも」

ケンスケ「毎度アリ」

アスカ「あと、私の写真で稼いだお金、半額よこしなさい」

ケンスケ「・・・・・・・・・ハイ」

キーンコーンカーンコーン

シンジ「やっと終わったぁ。って、次はネルフ行かなきゃだけど」

トウジ「お疲れさん」

アスカ「私帰る!」

シンジ「えっ、どうしたの。どこか調子悪い?」

アスカ「家でシンジが待ってるわ」

シンジ「・・・さ、行くよアスカ」

シンジ「ネルフのエレベーターって長いよね」

アスカ「・・・」クネクネ

シンジ「何やってんの?」

アスカ「シンジいないから。手持ち無沙汰で」

シンジ「・・・・・・・・・下に着くまでなら、僕使ってもいいよ」

アスカ「な、ななんで私があんたに抱きつかなきゃいけないのよ!このスケベっ!!」

シンジ「なんだかなぁ」

アスカ「う~」ソワソワ

レイ「・・・」

アスカ「う~」ソワソワ

レイ「・・・落ち着きがないのね。今日は特に」

アスカ「だって早く帰って、シンジ抱きたいんだもん」

レイ「!!?」

アスカ「まだ昨日からだけど、家ではずっとシンジを抱っこしてんの」

レイ「!!!??」

アスカ「勿論夜はベッドで・・・私達、ずっと絡み合ってた・・・」

レイ「!!!!!!???」

アスカ「あ、やだ、思い出しちゃう。フヒヒ」

シンジ「あ。綾波、もうすぐ訓れ」

レイ「ビンタ」

シンジ「ぶっ」

レイ「ビンタビンタビンタビンタ」

シンジ「ばっ、ぶっ、なっ、やめぶっ」

レイ「ビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタ」

シンジ「―――――というわけでそれ、抱き枕だよ」

レイ「そうだったの。ごめんなさい」

シンジ「いや、まぁ、良かったよ。誤解が解けて。いっつつ・・・」

レイ「大丈夫?」

シンジ「う、うん。なんとか」

レイ「碇君の・・・抱き枕・・・」

レイ「セカンド。私にも貸して」

アスカ「何を?」

レイ「碇君」

アスカ「!? そんなの、ダメに決まってるじゃない」

レイ「そう」

アスカ「彼は私だけのシンジなんだから!」

レイ「碇司令」

ゲンドウ「どうした、レイ」

レイ「お願いがあります」

ゲンドウ「珍しいな・・・言ってみろ」

レイ「私にも碇君を作ってください」

ゲンドウ「ブホッ!」

ゲンドウ「それは、つまり・・・クローン体的なアレか?お前のように」

レイ「いえ」

ゲンドウ「で、では、本体か。しかしそれには、まずユイが戻ってこない事には・・・いやコウノトリがだな」

レイ「違います」

ゲンドウ「?」

レイ「・・・・・・抱き枕が欲しいんです。碇君の」

アスカ「しんじぃ~、しんじぃ~」

シンジ「・・・」

アスカ「もっふもふ。もっふもふ」

ミサト「近頃のアスカ、幸せそうねぇ。こんなアスカは初めて見たわ」

シンジ「まあ、前からこんなんでも困りますけど」

アスカ「ペロペロ。ペロペロ」

シンジ「アスカ、もふもふはいいけどペロペロは程々にね」

ピーンポーン

ミサト「あら?誰かしら」

シンジ「僕、出てきます」

がちゃっ

レイ「今晩は」

シンジ「綾波!珍しいね、どうしたの」

レイ「見せに来たの」

シンジ「見せにって、その・・・抱えてる、それ?」

レイ「ええ。やっと完成したから」

シンジ「なに?―――っていうか。いや、まさか」

レイ「抱き枕・・・・・・私専用碇君よ」

シンジ「あ、綾波まで」

レイ「上がっていい?」

シンジ「う、うん。どうぞ」

レイ「おじゃまします」

ガサゴソ

シンジ「ここまで、その顔写真つきの抱き枕抱えて歩いて来たの?」

レイ「途中、コンビニで立ち読みもしたわ」

シンジ「・・・」

レイ「今晩は。葛城三佐」

ミサト「あ~らレイ。いらっしゃい」

レイ「・・・セカンド」

アスカ「もふ?」

レイ「これを見て。私も手に入れたわ・・・私だけの碇君」

アスカ「なっ!?」

レイ「それも、あなたのよりずっと高性能の!」

アスカ「!!」

シンジ(抱き枕で性能って)

昼飯食って場所移動します

シンジ「ざ~んこぉくな~キミのお母さん、ボ~クにだけぇ」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 12:36:06.52 ID:EepQGxBk0
シンジ「お茶ださなかぁったっっっっ!!!!!!!!」

やっと移動先のPC占拠したから書く

レイ「私の碇君は特殊な材質で出来てる。
   抱いているとこちらの体温を吸収して、碇君の平均体温に達するの」

シンジ「え。それ抱いて寝るのって暑くない?」

レイ「さらにサイズ、肌触り、弾性は、枕としての心地よさと本物の碇君の感触を両立させるよう、
   最適なバランスを目指して作られているわ」

アスカ「・・・くぅっ」

レイ「勿論写真は、ネルフにある映像から完璧な瞬間を最高画質で切り取った逸品―――」

ミサト「まさか、最近エヴァの整備が遅れ気味だったのって、これのせい・・・?」

シンジ「なにしてるんだよ父さん・・・」

レイ「それに比べて、あなたの碇君は」チラッ

アスカ「な、なによぉ」

レイ「プッ」

アスカ「!?」ガーン

レイ「そしてここを押すと・・・」

『笑えばいいと思うよ』

レイ「もう一度」

『ゴミ以外は片付けた』

レイ「ランダムに音声が。あぁ・・・私の碇君」

アスカ「ううぅ」

レイ「私(の碇君)の勝ちね」

アスカ「そ・・・・・そんなこと、ないっ」

シンジ「アスカ・・・」

アスカ「確かに私のシンジは見栄えも良くないし、自分じゃ何もできないヤツだけど」

シンジ「まぁ、枕だからね」

アスカ「だけど!このシンジは私が一人で作ったんだからっ!!」

レイ「!?」

アスカ「あんたのシンジは凄いわ。でもどうせ、碇司令に頼んで全部作ってもらったんでしょ?」

レイ「そ、それは」

アスカ「私のシンジは、私の愛情で形作られてる・・・。あんたのとは違う」

レイ「くぅぅ」


ミサト「くーっ! 女の戦いね。モッテモテじゃないのシンちゃん」

シンジ「いやホントに、まっっっっったくそんな気がしないんですけど」

>>83ゴミ以外を片付けたら怒られちゃうよ・・・

翌日

シンジ「諦めなよアスカぁ」

アスカ「ヤ!今日こそシンジも連れて行くんだから!」

シンジ「学校は勉強するところなんだよ」

アスカ「ファーストは絶対自分のを抱いてくるわよ!負けてらんないっ」

シンジ「まさか。いくら綾波でも」


ざわざわざわ

トウジ「なに考えとんのや、綾波のやつ」

ケンスケ「さあね。エヴァのパイロットは変わり者ばっかりさ」

レイ「碇君・・・」スリスリ

>>89
ゴミ以外は触ってない、のはずだったがミス
すまん脳内修正しといて

シンジ「うわぁ」

アスカ「ほら!ほら!ほら!どうすんのよ置いてきちゃったじゃないっ」

シンジ「あー。綾波」

レイ「・・・なに?」

シンジ「学校ではダメだよ」ぐいっ

レイ「いや」

シンジ「今のうちにしまっておかないと、先生に見つかったら取られちゃうよ」

レイ「っ!?そんな」

シンジ「いや、驚くところじゃないから」

リツコ「それでは、本日のシンクロテストを開始します」

シンジアスカレイ『『『はい』』』

リツコ「シンクロスタート」

シンジアスカレイ『『『・・・』』』

マヤ「レイの数値、伸びませんね」

リツコ「そうね。やはり原因はあれかしら」

レイ『碇君・・・』

リツコ「レイ。プラグ内に抱き枕を持ち込むのは止めなさい」

レイ『問題ありません。水洗いラクラク仕様です』

リツコ「・・・・・・知ってるわよ、私が作ったんですもの」

アスカ(ファーストばっかり、ずっと一緒でズルい・・・)

冬月「いいのか、碇」

ゲンドウ「持ち込みは問題だが、あとは仕方あるまい。あまり強くも言えん」

冬月「なぜだ?」

ゲンドウ「ふっ。私も作ってもらったからな。『シンジ抱き枕ver.パパ大好き』」

冬月「・・・・・・・・・・・・そうか」

ゲンドウ「ああ」

冬月「・・・」

ゲンドウ「・・・」

冬月「・・・・・・次は女装ver.という案はどうかね」

シンジ「いい加減に機嫌直しなよ」

アスカ「うー」

シンジ「結局、綾波もネルフへは持って行けなくなったわけだし。もういいじゃないか」

アスカ「でも・・・あいつは、今日一日中シンジと一緒だった・・・」

シンジ(僕はずっとアスカといたんだけど)

シンジ「はぁぁ。しょうがない。アスカ、ちょっとゴメンね」

アスカ「きゃっ!?な、なにすんのよバカ」

シンジ「なにって、抱っこ。ほら、アスカはアスカのシンジを抱っこしてあげて」

アスカ「う・・・うん」ぎゅっ

シンジ「どんな感じ?」

アスカ「なんか・・・・・・・・・。しゃーわせな感じ」

シンジ「機嫌直った?」

アスカ「んー。もうしばらくしたら」

レイ「ズルイ」

アスカ「ほっほっほ」

レイ「反則だわ」

アスカ「これぞ同居の強みよね。私専用シンジにリアルシンジ!夢のコラボ!」

レイ「くっ」

アスカ「あんたもごく偶にはしてもらったら~?私は毎日でも頼めるけど」

レイ「・・・」ギリッ

アスカ「ふふん」

レイ「・・・この屈辱の借りは、次の模擬戦で返すわ」

アスカ「望むところよ。どっちの成績が上か、勝負ね」

日向「―――と、いう前振りが両者の間にあったそうです」

ミサト「それでこの有様ってわけね」

青○「参りましたね」

マヤ(・・・誰?この人)

ミサト「全く・・・連携高めるための模擬戦で、エヴァ同士が殴り合ってどーすんのよ・・・」

リツコ「マヤ、二人をここに呼び出して」

マヤ「はい」

リツコ「さて、二人とも。反省はしてるわね?」

アスカレイ「「はい」」

リツコ「では、あなたたちの抱き枕を一時没収します」

アスカレイ「「!!?」」

リツコ「そもそもの原因となったのはあれでしょう?」

アスカ「い、嫌よ、絶対イヤ!!」

レイ「碇君を奪われたら、生きていけません・・・」

リツコ「大げさね。ともかく、反省してるなら少しは我慢なさい。以上よ」

リツコ(シンジ君の抱き枕・・・こうして改めて見ても、我ながらいい出来ね)

リツコ(そしてこっちがアスカの。上手とは言えないけど、丁寧で素朴で悪くないわ)

リツコ(・・・)




リツコ「もっふもふ。もっふもふ」

リツコ「もっふもふ。もっふもふ」

トゥルルルルル トゥルルルルル

リツコ「! こんな時に・・・」

ガチャッ

リツコ「なにかしら?こちらは今、取り込み中よ」

マヤ『大変です先輩っ。レイとアスカが!!』

アスカ「シュコー、シュコー」

レイ「シュコー、シュコー」

シンジ「二人とも・・・どうしてこんな事に・・・」

リツコ「精神崩壊!?」

ミサト「ええ。シンジ君(の抱き枕)を奪われたショックでね」

リツコ「そんな・・・」

ゲンドウ「赤木博士」

リツコ「は、はい」

ゲンドウ「君の落ち度とは言いがたいが、結果的に被害は甚大だ・・・。しばし自宅謹慎を命じる」

リツコ「!」

ゲンドウ「反論があるなら今言っておきたまえ」

リツコ「・・・・・・い、いえ。一切ありません(家でゆっくりシンジ君と過ごせる!)」

冬月「それで、パイロットの補充はどうする?」

ゲンドウ「問題ない。既に新たなパイロットがこちらに向かっている」

冬月「なに!?」

ゲンドウ「・・・ゼーレ肝入りのな」

シンジ(アスカも、綾波も、壊れてしまった。僕に抱き枕の代わりはできない)

シンジ(だって一人じゃ、二人ともの専用にはなれない。どちらかを選ぶ、その勇気もない)

シンジ(僕はどうすれば・・・どうしたらいい?)

カヲル「フンフンフンフン」

シンジ「?」

カヲル「フンフンフンフン」

シンジ「なんだ?」

カヲル「ふぅ―――スラムダンクはいいねぇ。ジャンプが生み出したバスケ漫画の極みだよ。
     そう感じないか? 碇シンジ君」

シンジ「ぼ、僕の名を・・・? あと、さっきの凄い動き、何?」

カヲル「フンフンディフェンスさ」

シンジ「その脇に抱えてるのは?」

カヲル「君の抱き枕だよ。失礼だが、君は自分の立場をもう少しは知ったほうがいいと思うよ」

シンジ「知りたくないなぁ・・・」

カヲル「僕はカヲル。渚カヲル。君と同じ、仕組まれた子供・・・フィフスチルドレンさ」

シンジカヲル『『・・・』』

冬月「フィフスか。コアの変換も無しに弐号機とシンクロするとはな」

マヤ「信じられません。しかも、枕を持ち込んでるのに・・・」


カヲル(フフ。弐号機の魂は眠っている。ならばシンクロはどうとでもなるのさ)

カヲル(僕はこうして、僕のシンジ君に集中していても―――)

カヲル「ああ、シンジ君」スリスリ


冬月「これは・・・!?」

日向「フィ、フィフスが抱き枕に股間をこすりつけ始めました!」

マヤ「シンクロ率はさらに上昇っ」

ミサト「・・・なんなの、あの子わ」

ピーッ!

ミサト「今度は何?」

日向「パターン青!使徒です。こ、これは―――」

冬月「まさか」

日向「反応はフィフスの少年からですっ!!!」


カヲル「はっ。しまった、地を出しすぎた!」

ミサト「シンジ君、聞こえる!? フィフスは使徒よ、すぐ殲滅して!」

シンジ『えっ?えっ?』

青○「目標、弐号機から出ました。な・・・生身で飛んでいきますっ」

ミサト「追いかけて!!」

セントラルドグマ

カヲル「ふっ・・・こんなに早くバレるとはね。どうやら僕はここで死ぬ運命のようだ」

シンジ「カヲル君、どうして? 友達になれると思ってたのに」

カヲル「僕はもう友達のつもりでいたよ」

シンジ「カヲル君・・・」

カヲル「だがお別れだ。僕の抱き枕もここにいる。そしてシンジ君、君の手にかかるなら満足だよ」

シンジ「・・・」

カヲル「僕にとって、生と死は等価値なんだ。ただ、死の前にこれだけは君に伝えておきたい。シンジ君」

シンジ「なに?カヲル君」

カヲル「例え僕を倒しても、オワリじゃない。いつかは第二第三のおホモだちが―――」

シンジ「えいっ」

ぷち

ミサト「これで全ての使徒を殲滅か。けど・・・」

日向「まだ、一件落着とはいかないようですね」

ミサト「ええ。フィフスの残したデータ、これが本当なら、本部以外のエヴァは私達の敵よ」

日向「信用できますかね?」

ミサト「確実とは言えないけど、こちらで調査した内容とも一致するもの。
    あの少年がどういうつもりだったかは知りようもないけど・・・備えておくべきだわ」

日向「しかし、いくらなんでもシンジ君一人では・・・」

ミサト「起きてもらう、しかないでしょうね」

ミサト「はあ~いリツコ。元気してた?」

リツコ「おかげ様で、ちょうどいい休暇になってるわ」

ミサト「そいつぁ良かった。実はさ、あの子達の抱き枕なんだけど・・・」

リツコ「二人を目覚めさせる為に持って行きたい?」

ミサト「な、なんで分かったの?」

リツコ「先にマヤから連絡があっただけよ」

ミサト「なーんだ。でも話が早くて助かるわ。構わないわよね?」

リツコ「・・・・・・もっといい方法がある」

ミサト「・・・どんな?」

リツコ「とりあえず、私を病院に連れて行って頂戴。謹慎中だから、あなたの権限でね」

アスカレイ「「・・・」」

リツコ「レイ、アスカ。これから話すことをよく聞いて」

シンジ「聞こえてるんですか?」

リツコ「寝ている時を除けば、精神が閉じこもっているだけで意識はあるわ」

アスカレイ「「・・・」」

リツコ「もうじき、最後の戦いが始まる。シンジ君だけで挑めば100%負ける相手よ」

アスカレイ「「・・・」」ピク

ミサト「あなたたちの力が必要なの」

リツコ「戦闘が終われば(私専用も仕上がる頃だし)抱き枕を返すわ」

アスカレイ「「・・・」」ピクピクッ

リツコ「だからそれまでは我慢しなさい」

アスカレイ「「・・・」」

シンジ(あ、動き止まった)

リツコ「その代わり―――」チラッ

シンジ「?」

リツコ「―――より戦果を挙げたほうに、本物のシンジ君をあげます」

シンジ「ええっ!?」

レイ「・・・」ムクリ

シンジ「綾波!」

レイ「本当ですか?」

リツコ「約束するわ」

ミサト「なーるほど。アスカはどうする?このままだとレイに取られちゃうわよ」

アスカ「・・・・・・・・・ワタシハ・・・バカシンジナンテ・・・」

ミサト「え゛。あ、あんたまだツンデレが通じてると思ってたの・・・?」

リツコ「シンジ君に惚れてるの、とっくに皆にバレバレよ」

シンジ「ごめんアスカ。僕もさすがに分かってた」

アスカ「///」

リツコ「やってくれるわね?アスカ」

アスカ「・・・・・・ウー」

ミサト「アスカ」

アスカ「・・・・・・・・・やる」

リツコ「それじゃ、私は帰るわ。皆、あとは宜しくね」

シンジ「あのー、リツコさん。僕から一つ質問があるんですけど」

リツコ「なにかしら」

シンジ「僕の人権は?」

リツコ「あら。意外な質問ね」

シンジ「え」

リツコ「あるかないか、これまでの人生で学ばなかったの?」

シンジ「・・・・・・・・・ですよね」

キール「約束の時が来た。碇―――」

ゲンドウ「今更、下らぬ問答はやめましょう。既にゼーレと我々の道は分かたれている」

キール「・・・後戻りはできんぞ?」

ゲンドウ「時計の針は進むだけです」

キール「ならば君らの進む道は、再生のない死となる」

ゲンドウ「―――我々は、エヴァ3機の整備と専属パイロットの復調に成功しています」

キール「ほう」

ゲンドウ「もはやエヴァ以外の力など役に立ちませんよ」

キール「よかろう。無為の犠牲は我らも望まぬ。初めから、9体のエヴァをもって君達を葬ろう」

フッ

冬月「さて、我々の仕事はここまでだな。ここから先の運命は、碇の息子達次第か」

ゲンドウ「ああ。最早レイは私に従うまい。我らの目指した補完計画は―――」

冬月「準備段階で頓挫というわけだ。まぁ、それも良かろう」

ゲンドウ「・・・・・・冬月先生、しばらく席を外してもらえますか」

冬月「? 構わんが、なんだね」

ゲンドウ「少し泣きます」

青○「上空に飛行物体。九つ・・・です」

ミサト「おいでなすったわね―――シンジ君、アスカ、レイ。聴こえる?」

シンジアスカレイ『『『はい』』』

ミサト「戦闘開始よ。各個の戦果も大事だけど、焦らないでね」

アスカ『分かってるわ。シンジは私のモノなんだから!』

レイ『了解です。私一人で目標を全滅させます』

ミサト(なにも聞いちゃいねぇ)

バサッ バサッ ・・・ザッ

量産型「グエェ・・・。グワッッ!?」

アスカ「どおおおおぅぅりゃああああぁぁあああっ!!」

ぐしゃっ

アスカ「エーストゥ!」

ミサト「えっ。すっごい聞き取れるわ」

アスカ「っせぃ!でりゃっ!!!」

レイ「ハァァァッ!」

アスカ「死ね、死ね、死ねっ」

シンジ「凄いや・・・二人とも。よ、っと」


ミサト「あー。なんか、このままいけそうね」

マヤ「い、いえ・・・これは・・・」

ミサト「何?」

マヤ「エヴァシリーズ、再生していきます!」

ミサト「なんですって!?」


ひゅううっ

アスカ「こんなのっATフィールドで―――ロンギヌスの槍!?」

シンジ「アスカ!」ドンッ

アスカ「シっ―――」

ガキィッッ!!

シンジ「・・・くっ・・・・・・あれ?」

アスカ「だ、大丈夫!?シンジ」

レイ「槍同士で・・・碇君を守った?」

カヲル「ふ。どうやら間に合ったようだね。シンジ君」

シンジ「その声!? カ、カヲル君??」

カヲル「この量産型エヴァの中には、魂の無い僕のクローンが乗せられているのさ。
     その一つを乗っ取らせてもらった」

シンジ「そ、そんな事が出来るの?」

カヲル「言っただろう?僕は何度でも現れてみせる。シンジ君に再び出会うためにね」

回線切れて>>180からID変わってた

カヲル「いいかい。やっかいなのは槍だ。使われる前に近づいて奪うことを優先してくれ」

シンジ「・・・やれるかな?」

カヲル「向こうは理性が無い分、知能が低い。僕とシンジ君が力を合わせれば、イケるさ」

アスカレイ「「(あいつは後で殺そう)」」

カヲル「さあ、イクよ」

リツコ「―――で、結局シンジ君がほとんど倒したんですって?」

シンジ「僕が、というか初号機ですよ」

アスカ「だってさー。あいつら、壊しても壊しても戻るんだもん」

レイ「卑怯よ」

カヲル「乱戦中に、完全にコアを破壊するのは簡単ではないしね」

シンジ「・・・それで母さんが、とにかくお腹をガブッとかじり出して」

ミサト「内臓びしゃびしゃ、マヤちゃんゲロゲローってね」

シンジ「一通り動かなくなった後に全部平らげてました」

リツコ「なんにせよお疲れ様。約束どおり、あなた達の抱き枕を返すわ」

アスカ「あっ!私のシンジィィィィィ!!」ぎゅっ

レイ「碇君・・・私の碇君・・・!!」ひしっ

シンジ「良かったね」

アスカ「もっふもふ。もっふもふ」

レイ「ペロペロ。ペロペロ」

カヲル「そういえば、僕のシンジ君は元気かな?」

シンジ「ああ、あれならネルフに保管されてるはずだよ」

カヲル「良かった。捨てられてやしないかとひやひやしてたんだ」

シンジ「なんでも、カヲル君潰した時の血がついてるから、使徒の研究に使うんだって」

カヲル「・・・」

カヲル「ちょ、ちょっとネルフに行って取り戻してくるよ」

シンジ「いってらっしゃい」

ミサト「ところで、もう一つの約束はどうするわけ?スコアはシンジ君5、渚君2、アスカとレイが1だけど」

リツコ「これじゃ二人は特典無しね」

アスカ「もっふもふ。もっふもふ」

レイ「ペロペロ。ペロペロ」

ミサト「シンちゃんに何かあげたら?理由はどうあれ断トツのトップじゃない」

シンジ「僕はいいですよ」

ミサト「いいじゃな~い、平和になったんだし。こういう時に子供が遠慮するもんじゃないわよ」

リツコ「そうねえ・・・シンジ君だけ持ってないし、抱き枕でも作ってあげましょうか」

ミサト「あらナイスアイディア」

シンジ「い、いりませんからホントに」

ミサト「むっふふ」

リツコ「アスカとレイ、どちらのが欲しいかしら?」

アスカレイ「「!!」」

シンジ「ど、どっちって」

リツコ「他にも候補がいるの?」

ミサト「まさか渚君とか・・・シンちゃんったら、いつの間にそっちの世界に」

シンジ「いや、そういう事じゃなくて―――」

アスカ「・・・」ジー

シンジ「う」

レイ「・・・」ジー

シンジ「うぅぅ」

シンジ「あの、そ、それじゃ! 枕以外でお願いします」

ミサト「え~~」

リツコ「ま、それが望みなら仕方ないわね。何が欲しいの?」

シンジ「物じゃなくて・・・・・・アスカと綾波の願いを叶えてあげてください。
     やっぱり、二人が一番頑張ったと思うんです」

アスカ「シンジ・・・」

レイ「碇君・・・」

ミサト(上手くかわしたわね。成長したわ、シンちゃん)

リツコ「それは構わないけど、最初に約束したシンジ君の独占なんかは無理よ」

シンジ「ええ。可能な範囲で構いません」

リツコ「可能な範囲、ねえ・・・」

数週間後。「碇」邸

アスカ「ペロペロ。ペロペロ」

レイ「もっふもふ。もっふもふ」

シンジ「二人とも、そろそろ寝なきゃダメだよ」

アスカ「はーい。おやすなさい。また明日ね『シンジ』」

レイ「お休みなさい。『碇君』」

シンジ「・・・」

アスカ「さっ、行きましょ。『シンジ』」

レイ「今夜も月がきれね。『碇君』」

シンジ「・・・うぅ」

アスカ「しんじぃ」ぎゅぅ

シンジ「あ、あんまりくっつかないでよ」

レイ「いかりくぅん」ぎゅぅ

シンジ「ああぁぁぁ」

アスカ「だって、夜は抱き枕になってくれるんでしょ?」

レイ「今は共用だけど」

アスカ「いつか、私専用にしてあげるから・・・♥」

シンジ「ああああああああ」

同時刻、それぞれの家では―――

リツコ「もっふもふ。もっふもふ」

ゲンドウ「もっふもふ。もっふもふ」

冬月「もっふもふ。もっふもふ」

カヲル「もっふもふ。もっふもふ」

マヤ「もっふもふ。もっふもふ」







ミサト「加持君。これで良かったのよね?」

おわり

シンジ「ざ~んこぉくな~キミのお母さん、ボ~クにだけぇ」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/11(水) 12:36:06.52 ID:EepQGxBk0
シンジ「お茶ださなかぁったっっっっ!!!!!!!!」

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