黄泉川「打ち止めがお父さんみたいって」 一方通行「打ち止めが?」(204)

一方通行 「……打ち止め」

打ち止め 「何? ってミサカはミサカは返事してみる」

一方通行 「結構傷つく」

打ち止め 「?」

打ち止め 「何が? ってミサカはミサカは聞きなおしてみる」

一方通行 「……やっぱいいわ、忘れろ」

打ち止め 「今日のアナタは良くわかんないね! ってミサカはミサカは感想を述べてみたり!」






一方通行 「あー、うンあれだな……割とグサってくるな」

一方通行 「まァ一万人も殺してるくせして、張本人の俺がこンなしょうもないことでへこたれてても……」

一方通行 「ン? ヒーローからメール来てやがる……何々」

一方通行 「『インデックスに親父臭いって言われた…不幸だぁー!』……だァ?」

一方通行 「…………」

一方通行 「……他所も似たようなもンか」 

一方通行 「加齢臭……か。俺もしたら嫌だなホント」

一方通行 「ォ、もう一着着てるわ。土御門からか」

一方通行 「……仕事か」

一方通行 「飯食った後でよかったぜ。内容は……」

一方通行 「『舞夏にオッサンみたいって言われたにゃー! 助けてロリコン!!』」

一方通行 「…………」

一方通行 「ロリコンって何だオイ、殺す」

一方通行 「……『悪い俺も同じ穴の狢だ、助けになれねェ……』と」 カチカチ

一方通行 「……送信」 ピッ

一方通行 「ン、三着目? ……こっちはガチで仕事の話か」

一方通行 「……行くか」







一方通行 「よォ」

海原 「どうも」

結標 「来るの遅いわね」

一方通行 「うるせェな、時間には間に合っただろうが」

土御門 「お前も打ち止めになんか言われてるのか?」

一方通行 「言われてるっちゃァ言われてるな……」

土御門 「オッサンって?」

一方通行 「お父さンみたいってな」

土御門 「負けたにゃー」 

一方通行 「何がだよ」

海原 「お父さんやらオッサンやら……親族のお話ですか?」

一方通行 「俺は親いねェよ、ガキの話だ」

海原 「ガキ? ……あぁ、舞夏さんと打ち止めさんですね」

一方通行 「何でお前が打ち止め知ってンだよ?」

海原 「それはもう、御坂さんのクローンと聞いたら黙っていられませんよ」

一方通行 「調べンな気持ち悪ィ」

土御門 「何でお前が舞夏知ってるんだにゃー?」

海原 「成り行きで」

土御門 「狙ってんのか? だったら殺すぞ」

海原 「興味ありませんよ。アナタの妹さんは御坂さんと親しくしてる方なので、それで名前覚えてるだけです」

土御門 「興味ないって何だ、殺すぞ」

海原 「えぇ!?」

一方通行 「ロリコンって怖ェな……」

結標 「あなたが言うな」

一方通行 「どっかの事件起こすショタコンも怖ェわ」

海原 「話し戻しまして……と、どうしてお父さんやオッサンといった単語が飛び交ってたんです?」

一方通行 「打ち止めにお父さンみたいって言われたンだよ」

土御門 「俺は舞夏にオッサン臭いって言われた」

海原 「それはそれは……」

結標 「一方通行はともかくとしてオッサン臭いはちょっときついわね……」

一方通行 「そういやヒーローのやつも居候に親父臭いだとよ、メール来た」

土御門 「なっ!?」

一方通行 「どうしたよ?」

土御門 「俺は上やんからメールもらってないってのに……一方通行みたいな新参にはするっていうのか」

一方通行 「ホモ達みたいなこと言ってンなよ気持ち悪い」
 
海原 「僕の場合そうでもないですね」

一方通行 「あァ?」

海原 「ショチトルにいい匂いって言われますよ」

土御門 「…………」

一方通行 「……超うらやましいわ」

土御門 「ちょ、ちょっと嗅がせろ」

海原 「嫌ですよ、何言ってるんですか」

土御門 「いや参考にするだけだから……くんかくんか」

海原 (うわぁ気持ち悪い)

土御門 「香水使ってない……にもかかわらず! 心地よい香りだ」

海原 「褒められても嬉しくないんですけど……」 

一方通行 「アホらしィ」

土御門 「お前は匂いのこと触れられてないから余裕あるだけだろ。実際言われると切羽詰ってくるんだよ」

結標 「私も私も」

一方通行 「おィ海原、こいつにさくらンぼ刈られるかもしれねェぜ? ショタコンだからな」

海原 「……来ないでくださいよ」

結標 「いや私は純粋に匂いが気になって」

海原 「……絶対に来ないでくださいよ」

結標 「……何この扱い」

土御門 「……うし嗅ぎ終わった、サンキュー海原」

海原 「そんな悲しいことでお礼を言わないでくださいよ」

土御門 「お礼は言葉だけじゃないぜ?」

海原 「……いえ別にお礼なんて結構なんですけど、言葉ですら結構なんですけど」

土御門 「そんなこと言うなよ」

海原 「……じゃあもらいますね。何処にあるんですかそれ?」

土御門 「ここ」

海原 「……何処ですか?」

土御門 「だからここ」

海原 「全然分からないんですけど」

土御門 「だから俺の皮膚」

海原 「……はい?」

土御門 「一日俺と生活交換しようぜ」

海原 「……はい!?」

海原 「ちょっと何行ってるか分からないです」

一方通行 「俺も分からないです」

結標 「私は木山先生のポジションについて置き去りの子達とキャハハウフフしたいです」

海原 「ちょっと黙っててくれます?」

結標 「男子限定だと助かります。しかし世の中男子園などといったものはないっていう……」

海原 「頼むから黙っててくれます?」

一方通行 「こいつのせいで話が凄ェややこしいことになったな……おい土御門! どういうことだ?」

土御門 「海原は親父臭くない。俺は親父臭い」

海原 「はい」

土御門 「だから海原に俺の役やってもらって、改善点を探そうって訳だ」

海原 「嫌なんですけど」

一方通行 「あァーなるほど、海原」

海原 「何ですか?」

一方通行 「俺の皮膚やるわ」


海原 「ちょっと思考が追いつかないです」

一方通行 「土御門じゃなくて俺と代わろうぜ?」

土御門 「抜け駆けは許さんぞ」

海原 「何ですかこの嬉しくないハーレムは……僕は誰とも日常生活を交換しません」

土御門 「そんなこと言うなよなー、ノリ悪いぞー」

海原 「ノリとかじゃんくてホントに嫌なんですけど」

一方通行 「だったらアレ、お前アレするわ」

海原 「何ですかアレって? 適当な吹かしですか?」

一方通行 「ヒーローと超電磁砲とをくっつける」

海原 「いや何でそうなるんですか、何でホントにそうなるんですか、僕の生きがい奪おうとするアナタは一体何なんですか?

土御門 「だったら俺も上やんと第三位のキューピットになってやるわ」 

海原 「止めてください止めてください止めてください」

一方通行 「ヒーローと超電磁砲がドッキングってなァ」

結標 「いじめすぎでしょ、あんたら」





芳川 「お帰り、今日は早かったわね?」

海原 「それでも0時回ってるけどなぁ」

黄泉川 「打ち止めもう寝ちゃってるじゃん」

海原 「だろうなぁ……」

芳川 「もう寝ちゃう?」

海原 「何で?」

芳川 「晩酌付き合わない? お酒買いすぎちゃったのよ、あなたの年なら飲んでも大丈夫でしょ?」

海原 「マジで言ってるのか冗談で言ってるのか分からねぇ。ホントに元教師志望かぁ?」


土御門 (違和感無いなアイツ)

一方通行 (腕痛ェ……包帯ぐるぐる巻きだぞオイ)

土御門 (案外はぐ面積多いのな……俺のときちょっと怖いわ)

一方通行 (顔剥いでもらえよ)

土御門 (お断りします)

芳川 「何飲みたい?」

海原 「明日も夜にあるからな、響かなさそうなやつ」

芳川 「じゃあウイスキーで」

海原 「殺すぞ」

芳川 「冗談よ……はい梅酒」

黄泉川 「あんま子供に飲ますのは気乗りしないじゃん……特にコイツ細いし」

海原 「いや細いのは関係ねぇだろうが」

芳川 「で、どうなのよ最近?」

海原 「何が?」

芳川 「裏のほう」

海原 「あんま突っ込んだ話聞くなよ、お前らに明日暗殺ってことにもなりかねねぇぞ?」

芳川 「内容なんて要らないわよ、聞いても胸糞悪くなるだけだろうし。聞きたいのはあなたの感想」

海原 「ったく……フツーだよ」

芳川 「もっとボキャブラリィを引き出して上手く細かく形容してみなさいよ!」

海原 「うぜぇ」

土御門 (馴染みすぎて怖いなアイツ)

一方通行 (前から思ってたけどよ、あいつってメタモルフォーゼか?)

土御門 (さあな)

一方通行 (…………)

土御門 (……ん? あの人たちと仲よさそうにしてるのが気に食わないか?)

一方通行 (ンなわけねェだろ、何言ってンだ)

土御門 (だよなぁ、まさか天下の一方通行様がそんなことあるわけないよなぁ?)

一方通行 (……手が滑った)

土御門 (痛ッぇ! ちょっとからかっただけで殴るなよ!) バキィ!!

一方通行 (悪ィ)

土御門 (男の寂しがりやって気持ち悪いよな。別にお前のこと言ってるわけじゃないけど)

一方通行 (……ベクトルが滑った)

土御門 (ぬぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?) バァァァァァァシュゥゥゥゥゥゥゥ!!!

土御門 (ベクトルが滑るってありえないだろ!? 死ぬわボケ!!)

一方通行 (死ねよ)

海原 「あー、オイつまみもう無ぇのか?」

黄泉川 「もうないじゃん」

海原 「俺買ってくるわ」

芳川 「いいわよ。もう風呂入って寝ちゃおう思ってたし」

海原 「あぁそう」

芳川 「一緒に入る?」

海原 「酔ってんのかババア! 普通に恥ずかしいわ!!」

黄泉川 「……?」

海原 「んだよ?」

黄泉川 「お前この前私たちの裸見てもなんとも思ってなかったじゃん。いや一緒に入るのは冗談だとしてもさ」

海原 (そ、そんな羨ましいことを……なんて人だ一方通行さん……)



土御門 (いいのかアレ?)

一方通行 (別にィ。こっちから頼ンでるンだ、ちょっとくらいのR指定のハプニングは目を瞑る。打ち止めと一緒だったらミンチだけどな)

土御門 (海原が羨ましいわ)

一方通行 (どこが?)

土御門 (あんな美人さんとお風呂だなんて誰でも大喜びするもだろ。どこかのロリコンは違うみたいだけど)

一方通行 (ロリコンちゃうわボケ)

土御門 (結局いいのかアレ?)

一方通行 (だからいいって言ってンだろ)

土御門 (全国青少年の夢を……海原許すまじ!)

一方通行 (それより問題はこの後の就寝だな……アイツ打ち止めと一緒に寝ちまうし)

土御門 (えっ、お前一緒の部屋で寝てるの?)

一方通行 (あァ。ついでに言うと、たまに一緒のベッドだ)

土御門 (…………)

一方通行 (ンだよ?)

土御門 (やっぱ半端じゃないわお前、さすが第一位)

一方通行 (言っとくけどロリコンじゃねェぞ)

土御門 (んなわけあるか)

海原 「3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971 6939937510 5820974944 5923078164 0628620899 8628034825 3421170679
    8214808651 3282306647 0938446095 5058223172 5359408128 4811174502 8410270193 8521105559 6446229489 5493038196
    4428810975 6659334461 2847564823 3786783165 2712019091 4564856692 3460348610 4543266482 1339360726 0249141273
    7245870066 0631558817 4881520920 9628292540 9171536436 7892590360 0113305305 4882046652 1384146951 9415116094
    3305727036 5759591953 0921861173 8193261179 3105118548 0744623799 6274956735 1885752724 8912279381 8301194912
    9833673362 4406566430 8602139494 6395224737 1907021798 6094370277 0539217176 2931767523 8467481846 7669405132
    0005681271 4526356082 7785771342 7577896091 7363717872 1468440901 2249534301 4654958537 1050792279 6892589235
    4201995611 2129021960 8640344181 5981362977 4771309960 5187072113 4999999837 2978049951 0597317328 1609631859
    5024459455 3469083026 4252230825 3344685035 2619311881 7101000313 7838752886 5875332083 8142061717 7669147303
    5982534904 2875546873 1159562863 8823537875 9375195778 1857780532 1712268066 1300192787 6611195909 2164201989」

黄泉川 「……どうしたじゃんこいつ?」

芳川 「きっと仕事で疲れてるのよ。そっとしときなさい」

海原 (理性がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!? 跳ぶぅぅぅ跳べぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! いやいや跳んだら駄目だ……)

芳川 「黄泉川肉ついた? 胸周りが凄いわよ」

黄泉川 「それは元からじゃん。ってイヤミか」

芳川 「僻みよ」

 
海原 (耳に入れるな……円周率を数えるんだ。円周率は僕に忘我を与えてくれる……) 

土御門 「今頃お楽しみかにゃー、海原」

一方通行 「今の内冷蔵庫漁ろうぜ。アイス要るか、結標?」

結標 「もらうわ……能力使って死角にあんたら隠れさせるの思ったよりえらい……」 ゼェーゼェー

まぁ別にどうでもいいけど
えらい→疲れた って意味ね

一方通行 「ほらよ」 

結標 「……スイカバー?」

一方通行 「メロンバーのほうがいいか?」

結標 「うん」

一方通行 「ほれ」

結標 「ありがとう」

土御門 「今日のお前無駄に優しいな」

一方通行 「仕事じゃねェからな」

結標 「普段からこうだといいのに」

一方通行 「それはそれで気持ち悪いだろ」

結標 土御門 「そりゃそうだ」

一方通行 「……テメェらな」

土御門 「ん? ドア開く音聞こえたぞ」

一方通行 「結標。テレポート頼むわ」



芳川 「さっぱりしたじゃん」

芳川 「あなた大丈夫、顔赤いわよ?」

海原 「///」

黄泉川 「長湯したわけでもないのに……まぁ今日のところは寝とくじゃん」

海原 「あっはい。おやすみなさい」

芳川 「…………」

黄泉川 「……一方通行が敬語を使うとは」

芳川 「円周率といい、あの子重症ね」

黄泉川 「今度お医者さん連れてくか」

芳川 「そうしましょ、冥土返しに診察頼んどくわね」



一方通行 (ボロ出したなアイツ)

土御門 (そんだけ刺激的だったんだろ、マジ不幸だぁぁ)

一方通行 (ヒーローみたいなこと言ってンなよ。……いよいよ打ち止めと就寝かァ)

残ってたら核

打ち止め 「……zzz」

海原 「あらあら。やはり御坂さんの姉妹というだけあってずいぶん可愛らしい寝顔ですね」

海原 「ふむ、打ち止めさんの右隣のベッドが一方通行さんのですね……どっこらっしょっと」

打ち止め 「……zzz」

海原 「…………」 ジー

打ち止め 「……zzz」

海原 「何と言うかこう……父性をくすぐらされますね。実に可愛らしいです」ジー

打ち止め 「……zzz」

海原 「うふふ」 ジー



一方通行 (何かずっと見てるンだけどアイツ、とてつもなく気持ち悪いンだけどアイツ)

土御門 (そういう目では見てないだろうし安心しとけ)

一方通行 (胃がむかむかするわ……変態が隣に寝てるとか気が気でないわ)

結標 (それは今日に限った話じゃないでしょ。毎日あの子の隣に寝てるじゃない、変態)

一方通行 (ンだと?)

海原 「これはアレですね。ペット見てると癒される感覚ですね」 ジー

打ち止め 「……?」

海原 「さて、そろそろ僕も寝ましょうか」

打ち止め 「あなた帰ってたの? ってミサカはミサカは寝ぼけ眼で聞いてみる」

海原 「ッ!!」 ビクッゥ!!

打ち止め 「何でそんなビックリしてるの? ってミサカはミサカはあなたの挙動を疑問に思う」

海原 「……悪い、起こしちまったか?」

打ち止め 「うぅん。今日はあんまり寝付けなかったのってミサカはミサカは説明してみる」

海原 「何でだよ?」

打ち止め 「今日はあなたと同じベッドで寝るって約束したから……ってミサカはミサカは忘れてたっぽいあなたに確認してみる」

海原 (幼女と同じベッドだとぉ!? どうする断るべきか!? 断らなかったら僕の元に白い悪魔がやって来てミンチにされる……!!)



結標 (あなた帰ってたの? ……新婚さんみたいなセリフね)

土御門 (今日はあなたと同じお布団で寝るって約束したから……bed in!! みたいに聞こえるな)

一方通行 (あばばばばばばばばばばばばばばば)

お布団じゃなくてベッドだ。間違えた
二つ目

海原 (やっぱ断っときましょう。後が怖い)

打ち止め 「……こっちおいでよ、ってミサカはミサカはあなたを誘ってみる。あっ、変な意味じゃないよ!」

海原 「だるいからパス」

打ち止め 「えぇー!? ずっと楽しみにしてたのに……」 

海原 (心が痛いけど選択肢はコレであってます。もう片方はバッドエンド直行ですからね、肉体的な意味で)

打ち止め 「…………」 ジー

海原 (そんな顔で見つめないでください……胸の奥がズキズキしますから……)

打ち止め 「……駄目なの?」 ジー 

海原 「し」

打ち止め 「……し?」 ジー

海原 「……しょうがねぇなぁ」

打ち止め 「ヤッター! ってミサカはミサカは夜中にもかかわらずバンザイしてみる!」

海原 (バッドエンドも悪くないですね……御坂さんの妹のためなら、この命惜しくありません)

打ち止め 「おいでおいで! ってミサカはミサカは手招きしてみたり!」

海原 「寝る前なんだから静かにしやがれ」

打ち止め 「やっぱりあなたと一緒だと落ちつく、ってミサカはミサカは安堵してみたり」

海原 「テメェは寝る前にぺちゃくちゃぺちゃくちゃ……こっちが寝付けないだろうが」

打ち止め 「はーい……ってミサカはミサカはお口を閉じてみる」

海原 「……暑っ」 ボソッ

打ち止め 「夏場だしね、ってミサカはミサカはうなずいてみたり」 ボソッ

海原 「だから喋んなっての」 ボソッ

打ち止め 「あなただって喋ってるじゃない,ってミサカはミサカはアンフェアなあなたを指摘してみる」 ボソッ

海原 「俺は注意だから良いんだよ。いうなれば修学旅行の教師が見回りに来るのと一緒だ」

打ち止め 「よくわかんない……ってミサカはミサカはあなたの例えが理解できない」 ボソッ

海原 「静かにしろ」 ボソッ 

打ち止め 「もぅ!」 ボソッ

海原 「怒鳴るな」 ボソッ

打ち止め 「もぅ」 ボソッ

海原 「ぼやくな」 ボソッ

打ち止め 「…………」 

打ち止め 「…………」

海原 「…………」

打ち止め 「……あれ?」 ボソッ

海原 「だーかーら、お前は口閉じとけっての……」ボソッ  

打ち止め 「今日のあなた良い匂いするね、ってミサカはミサカはびっくりしてみたり」 ボソッ

海原 「そうか?」ボソッ

打ち止め 「フローラルな香り! ってミサカはミサカはお昼のCMみたいに形容してみたり」 グイグイグイグイ

海原 「顔を俺の胸に押し付けるな!」

打ち止め 「そう言われると余計に押し付けてみたくなったり! ってミサカはミサカは天邪鬼!」 グイグイグイグイ

海原 (どうしよう、凄い可愛い子の子)

一方通行 (…………)

土御門 (……意外だな、お前あんなの見せ付けられたらキレててもよさそうなのに)

一方通行 (今自転ベクトル貯てっから)

土御門 (待て待て待て待て)

一方通行 (無理無理無理無理)

土御門 (落ち着けって、頼むから落ち着けって)

一方通行 (だから落ち着いて自転ベクトルかき集めてるンだろうが)

結標 (あっ、海原の股間膨らんでない?)

一方通行 (マジで?)

結標 (マジで)

一方通行 (うし、ちょっと殺ってくるわ)

土御門 (マジで?)

結標 (嘘よ)

土御門 (どうすんだよ……アイツ出てっちまったぞ……)

結標 (だって能力使うの疲れるんだもの)



一方通行 「こォォォォォォォンばンわァァァァァァァァァァァァァァッッ!!」

海原 「…………」 ダラダラダラダラ

打ち止め 「一方通行が二人!? ってミサカはミサカは驚きの声を上げてみる!!」

一方通行 「…………」

打ち止め 「…………」 

海原 「…………」 ダラダラダラダラ

一方通行 「…………」

打ち止め 「くんかくんかくんか……こっちの一方通行はちょっと匂うね、ってミサカはミサカは漏らしてみたり」

一方通行 「あァ?」

打ち止め 「くんかくんかくんか……うん、でももう一人の一方通行はとってもいい匂い! ってミサカはミサカは感嘆の声を上げてみたり」

海原 「…………」 ダラダラダラダラ 

打ち止め 「つまり匂いのいいほうが本物だね! ってミサカはミサカは決め付けてみたり!」

海原 「…………」 ダラダラダラダラ

一方通行 「海原くゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッッッ!!」

海原 「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!?」 ビクゥッ!!


土御門 (偽者判定されたぞ、アイツ本物なのに)

結標 (それはキツい)

一方通行 「一発殴るだけだから安心しろ、なっ? 一発だけだから」

海原 「絶対能力使ってるでしょ!?」 ダラダラダラダラ

一方通行 「いいだろうがそンくらいよォォォォォォォォッッ!!」

海原 「生死の分かれ目じゃないですか!? 死にますって! 絶対死にますって!!」 ダラダラダラダラ

打ち止め 「冗談!」

一方通行 「……なンだと?」

打ち止め 「最初からあなたが本物じゃないことくらい分かってたよ! ってミサカはミサカは逆にネタばらし!」

一方通行 「マジか?」

打ち止め 「マジだよ、だってネットワークの受信先で目の前の人が別人って分かるもの。それにこの家にあなたが潜んでることもね
       だから何かあなたたちで面白そうなことしてるのかなぁって……ミサカはミサカは面白半分でのっかってみたり!」
                  
一方通行 「だからって一緒に寝るまでやるなよ。さすがに危ないだろ?」

打ち止め 「あなたに焼もち焼いてほしかった! ってミサカはミサカは満面の笑みで答えてみたり!」

一方通行 「……海原」

海原 「はいぃ!?」 ビクゥッ!!

一方通行 「俺、今超幸せだわ」

海原 「……そうですか」

打ち止め 「ところでこれは一体なんだったの? ってミサカはミサカは質問してみる」

土御門 「俺が説明するわ、&お邪魔します」

結標 「今更ね……お邪魔します」

打ち止め 「……アナタのお友達?」

一方通行 「同僚」

結標 「冷たいわねー」

一方通行 「黙れショタコン」

土御門 「お前冷たいなー」

一方通行 「黙れシスコン兼ロリコン」

海原 「冷たいですねー」

一方通行 「黙れストーカー兼ロリコン。後調子のンな」

打ち止め 「……やっぱりアナタのお仲間さんだね、ってミサカはミサカは喜んでみたり」

一方通行 「だから友達じゃねェ、ってお仲間って何だオイ。変態仲間みたいにくくンな」







打ち止め 「……何だそんなこと、ってミサカはミサカは呆れてみたり」

一方通行 「お父さンってなァ、言われたほうは結構傷つくンだぞ」

打ち止め 「身内と同じくらい、妹達やお姉さまと同じくらいあなたを頼りにしてるって意味だよ! ってミサカはミサカは説明してみたり!」

一方通行 「……海原、土御門、結標。 俺、今超幸せだわ」

海原 「そーですか」

土御門 「またか」

結標 「大事なことだもんね、二回言いたくなるわよね」

一方通行 「うン」

打ち止め 「今日はもう泊まっていきなよ! ってミサカはミサカは黄泉川たちに了解を得てくる!」

一方通行 「オイコラ! こいつら泊めンのかよ!?」










土御門 「……というわけで、昨日は皆でお泊りかいをしたんだとさ」

一方通行 「枕投げもしましたとさ」

結標  「空間移動で私が枕投げ無双しましたとさ」

上条 「……何でそれを俺に言うんだ?」

海原 「あなたの皮、剥がせてください」

上条 「何それ怖い」

上条 「嫌なんだけど」

海原 「僕はどっちでもいいんですけど、土御門さんがやってやれって」

上条 「どういうことだよ?」

土御門 「こいつと生活が入れ替わったら、インデックスに煙たがられてる原因が分かるかもってことぜよ、俺は後回しで良い」

上条 「何で?」

土御門 「友達が困ってるってならそっち優先にゃー、普通は」

上条 「……サンキュー土御門。好意に甘えさせてもらうわ」

海原 「じゃあ切りますね」 ベリベリベリ

上条 「左腕? ん。 ……痛い痛い痛いッッ!?」ベリベリベリ  

土御門 (あー、実際はこんなグロいのな……把握把握。もう海原に頼むの止めよ、痛いの嫌だし)

海原 「ほら、動かないでください……手元が狂いますから」 ベリベリベリ

海原 「はい終わりです。この剥ぎ取った皮をなんやかんやして……上条当麻だぜ!」

結標 「そっくりね」

上条 「上条さんの腕から血がとめどなくあふれ出てくるんですけど……」

結標 「私の能力で病院まで連れてってあげるわよ」

上条 「嬉しいんですけど……あいにく上条さん厄介な右腕がありまして」

一方通行 「しょうがねェな。俺が病院まで運ンでってやるよ」

上条 「あれ優しい?」

土御門 「気持ち悪いだろ?」

上条 「うん」

一方通行 「運ンでってやンねェぞ」

上条 「嘘です嘘です……じゃあ先俺ん家入ってて。これ家の鍵」 ヒョイ

海原 「はい、了解です」

土御門 「俺と結標と海原は上やん宅にて待機ってわけにゃー」

上条 「お姫様抱っことか……」

一方通行 「うるせェ。おぶったりでもしたら右腕当たっちまうだろ」

上条 「しっかしお前の能力便利だなー。ビルの屋上から屋上にジャンプとか……スーパーマンみてぇだ」

一方通行 「テメェだってヒーローじゃねェか」

上条 「それ恥ずかしいから止めてくんないか?」

一方通行 「ヒーローをか?」

上条 「そう。まだ三下のほうがいいや。言われると恥ずかしい」

一方通行 「やだね」

上条 「何でだよ?」

一方通行 「言えるか。恥ずかしい」

上条 「お前もかよ!?」

一方通行 「俺が恥ずかしくなるくらいだったらお前が恥ずかしくなるほうがマシだわ」

上条 「何その超理論……」

一方通行 「おっ、病院着いたわ」

海原 「ただいまー」

インデックス 「お帰りなんだよとうま! 晩御飯まだかな!?」

海原 「お前いきなりかよ……今作るから待ってろ」

インデックス 「十五分以内に作って欲しいんだよ! じゃないと代わりにとうまを食べちゃうんだよ!!」

海原 「……頑張るわ」


結標 (あの子我侭ねー)

土御門 (アイツ料理作れるんだな、妙に手際良いわ)

結標 (……そういえばさ)

土御門 (うん?)

結標 (あんた昨日の海原と打ち止めちゃんがベッドでゴロゴロしてるの撮ってたじゃない?)

土御門 (あー、ネタになると思ってな)

結標 (ネタにできる相手って誰かいるわけ? 外見一方通行じゃない)

土御門 (中身は海原で、な)

結標 (いるの?)

土御門 (あぁ。もう送ったぞ)

結標 (あぁー分かった、超電磁砲ね?)

土御門 (あいつ日本食作れたんだな……)

結標 (あっ、ホントだ。美味しそう)





冥土返し 「……はい終わり。で、何コレ? 包丁刺さったとかそういうレベルじゃないよね?」

一方通行 「リストカット」

上条 「ちゃうわ!」

冥土返し 「……精神科医紹介しようか? 結構腕も立つ人なんだけどね……」

上条 「先生本気にしないでくれよ!」

一方通行 「行って来いよ」

上条 「嫌だわ! 先生一方通行に紹介してやってくれよ、こいつカニバリズムだぞ?」

一方通行 「何でテメェがそれ知ってるンだよ?」

冥土返し 「・・・・・・精神科医紹介しようか?」

一方通行 「要らねェ」

冥土返し 「お大事にー」



上条 「さってと、戻るか?」

一方通行 「だな」

ショチトル 「……あの」

一方通行 「あン?」

ショチトル 「エツァリに変装された人だよね?」

上条 「海原知ってるのか?」

ショチトル 「今、何処にいるか知ってる?」 ゴゴゴゴゴ

上条 (何かこの子怖いんだけど…・・・)ブルブル

一方通行 (こ、この俺が震えているだと!?)ブルブル

ショチトル 「何処にいるか知ってる……?」ゴゴゴゴゴ
 

おわり

>>125が見えない

ちょっと時間取れない。明日になったら書く

ここで完結かと思ったじゃねーかこの野郎紛らわしい書き方すんな
待つけどな!

>>138
あー、そういうことか

>>126-138
紛らわしかったわ、ゴメス

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