阿良々木「戦場ヶ原、もう別れよう」(253)
戦場ヶ原「阿良々木くん、冗談がうまくなったわね」
阿良々木「いや、冗談じゃないんだ」
戦場ヶ原「えッ……」
阿良々木「告白なんて初めてされたから思わず受けちゃったけど、俺、本当は羽川が好きだったんだ」
それでそれで?
ひたぎ「嘘ね」
だれかー
まだか!
戦場ヶ原「面白くない冗談ね阿良々木くん」
阿良々木「だから冗談じゃないんだって言ってるだろガハラさん」
戦場ヶ原「面白くない冗談ね阿良々木くん」
阿良々木「いや僕の話聞いてる?」
戦場ヶ原「面自くない穴談ね阿艮々木くん」
阿良々木「今のをどう発音したのか分かりやすく説明してくれ」
阿良々木「正直に言おう、戦場ヶ原。僕は忍が好きなんだ」
戦場ヶ原「あら、私の罵詈雑言を耐え忍ぶのが好きだなんて、阿良々木くん、余程のMなのね」
阿良々木「罵詈雑言って自分で自覚してたのかよ!? 違う、忍野忍だ。お前も知っているだろう?」
戦場ヶ原「忍野忍……。ああ、あの金髪の子ね。阿良々木くん、やっぱりロリコンだったのね」
阿良々木「ロリコンで何が悪い!?」
戦場ヶ原「それで、私はどうすればいいのかしら?」
阿良々木「頼む別れてくれ!」
戦場ヶ原「そう、その忍って子を始末すればいいのね」
阿良々木「そうはいってないだろ!」
戦場ヶ原「そう、貴方の知り合いの女性、私以外を全て始末してほしいのね」
別の板で誤爆したorz
>>41
よし続けろ
俺の影縫さんはまだ?
阿良々木「保守お願いします」
戦場ヶ原「なんで保守が必要か説明しなさい」
阿良々木「いや、このスレが面白そうだから」
戦場ヶ原「阿良々木君、語彙が足りないのね」
阿良々木「貴方のような博識じゃなくて申し訳ありませんね」
戦場ヶ原「貴方のような生物に脳みそがはいってるということ自体が奇跡のなのよ」
保守
>>41
暦「なんで始末とかそういう話になるんだよ!」
ひたぎ「あら、ではどういう話なのかしら」
暦「だから、フツーの別れ話にしろよ!なんでこんな事を頼まなきゃならないんだ!」
ひたぎ「わかったわ、別れ話をすれば良いのね」
暦「やっと分かってくれたか・・・それでだな・・・」
ひたぎ「嫌よ」
暦「えっ」
あとは頼む
>>45
けっして貴方のものではないよ、僕はキメ顔でそう言った
>>47
戦場ヶ原「阿良々木くんと別れるくらいなら、私は死を選ぶわ。もちろん阿良々木くんも殺すけど」
阿良々木「何がもちろんなのか分からないが、僕は死なずにお前と別れたい」
戦場ヶ原「そもそも、何故私と別れたいと思ったのかが疑問だわ。洗脳の手順には抜かりはなかったはずなのに」
阿良々木「いつの間にそんな事をした!? まあいい。戦場ヶ原、これを見てくれ」
戦場ヶ原「セロテープで貼りあわせた白紙の紙切れ? これがどうかしたの?」
阿良々木「これは羽川に貰ったチケットだ。こいつがあれば、あのたわわに実った羽川のおっぱいを、いつでも好きなだけ揉みしだくことが――って、燃やすな!」
後は頼んだ
>>51
戦場ヶ原「へぇ、羽川さん…そう、あのたわわな胸に惹かれたと言う訳ね」
阿良々木「そ、そうだ…だって仕方ないじゃないか!」
戦場ヶ原「確かに羽川さんのたわわな胸は高校男子にとって、いや男性にとっては魅力的かもしれないわね」
阿良々木「だろ?だったら!」
戦場ヶ原「でも、数年で垂れるわよ?」
阿良々木「なっ!?」
戦場ヶ原「はじめに断っておくけど、私は日夜トレーニングをしているから垂れる心配はないわ、安心して」
駿河の乳が一番
>>57
神原「いやぁ、阿良々木は流石だな、私の胸のよさに気がついてくれるとは」
阿良々木「いや、それをいったの俺じゃないから…」
神原「いっその事、戦場ヶ原先輩から私に乗り換えて見ないかい?」
阿良々木「それはありえないから、生命の危機的な意味で」
神原「そっか、残念だな~阿良々木先輩になら、あんなこともこんなこともしてあげようとおもってたのに」
阿良々木「!?」
保守
はじめの先輩ぬけてるや…
忍「戯けたことを申すな、人間。儂の目から見れば、どいつもドングリの背比べのようなものじゃ。
真のおっぱいというのは、何もせずにでも形を保っていられるものをいうのじゃ。のう、お前様よ?」
阿良々木「そりゃあ、吸血鬼は老化しないからな。というか、いきなり現れて話に参加するな」
戦場ヶ原「聞き捨てならないわね。誰の乳首がドングリ並の大きさよ。私の乳首はプチトマト並よ!」
阿良々木「そんな気持ちの悪い乳首を誇るな! ええい、おっぱいの話はもういい! 僕は別れ話を進めたい。戦場ヶ原、今すぐに僕と別れてくれ」
>>61
戦場ヶ原「阿良々木君、私と別れるって事は私が他の人とお付き合いする可能性があるということよ」
戦場ヶ原「つまり、私が他の男にあんなことやこんなことをさせれ滅茶苦茶に陵辱されても構わないって事なのね?」
阿良々木「せ、戦場ヶ原のあんなことやこんなこと…?うへへへへへ……」
戦場ヶ原「な、なによ!その下種で品のない笑い方は!まさか、私のあれを想像しているわけじゃないでしょうね!」
阿良々木「白状すると戦場ヶ原が嫌いになったわけじゃない」
戦場ヶ原「じゃあどうして? ついに自分が何を言っているのか分からなくなったのかしら」
阿良々木「…………ハーレムが作りたかったんだ」
戦場ヶ原「最低ね。諸星あたるみたいだわ」
阿良々木「あぁ、まさにそうだ」
hosu
八九寺「ほしゅしましゅ!」
戦場ヶ原「・・・」
阿良々木「本当にすまないと思ってはいる。けど、やっぱり僕は羽川のことが
好きなんだ。」
戦場ヶ原「これも何か怪異が絡んでるのかしら?」
阿良々木「怪異も何も関係ない。僕は、委員長の中の委員長。羽川翼が好きなんだ。」
つづけて
もう出かけるから、ちゃんと書き続けておいてよね!
あと夕方まで保守しといてね!
せーのっ 保守
戦場ヶ原「いいえ。怪異の仕業ね。阿良々木くんが私と別れたいなんて思うはずが
ないわ。今度は何の怪異かしらね?」
阿良々木「戦場ヶ原・・・話を聞いてくれ。僕は羽川が、」
戦場ヶ原「いやよ。聞きたくないし信じたくもない。私には阿良々木くんしかいない
の。あの時の星空の下で私はずっとあなたと離れず生きていく事を胸に誓ったの。」
阿良々木「・・・ごめん。本当はもっと早く言おうと思っていたんだけど・・・中々言い出せなくて・・・」
阿良々木「戦場ヶ原と付き合いはじめてから羽川に会った時、自分の心の中で何か違和感
を感じていたんだ。目を合わせにくくなったというか、妙に恥ずかしかったというか」
戦場ヶ原「・・・そう・・・」
阿良々木「この違和感が、本当は僕は羽川が好きだという気持ちだと分かってしまって・・・それか
らはどんどん羽川に対する思いが強くなっていくのを自分でも感じているんだ。」
戦場ヶ原「それにしても、おかしいわね」
阿良々木「なにがだ?戦場ヶ原」
戦場ヶ原「就寝時間、起床時間その他もろもろを把握して、更に自慰行為の回数、おかずまで把握している私だけれども」
阿良々木「ちょっと!な、なにをいってるんですか戦場ヶ原さん!?」
戦場ヶ原「昨日のおかずは確か巨乳モノだったかしら」
阿良々木「……はい」
戦場ヶ原「やはり私の情報網は間違っていないはず……おかしいわね猫耳?おさげ?めがね?」
戦場ヶ原「そんなデータは今までの1PBの資料のこれっぽちもなかったわ!」
阿良々木「どんな資料だよ!!」
戦場ヶ原「話が逸れたわね、えーと、私と結婚したいって話だったかしら」
阿良々木「そんな話してないだろ!!!!大体まだ僕たちは結婚できる歳でもないし…」
戦場ヶ原「あら、そんな些細なことを気にしていたの?」
阿良々木「些細な事って民法上回避出来ないことだぞ?」
戦場ヶ原「それに阿良々木くん1つ忘れているわ?女性である私はもう婚姻できる年齢に達してるわ!!」
阿良々木「やばい……どんどん話がずれていってる…」
個人的には八九寺ルートにいきたいんだが
阿良々木「話を戻そう」
戦場ヶ原「結婚したいって話だったわね」
阿良々木「そうじゃない、別れたいって話だ」
戦場ヶ原「そんな話してた覚えはないわ、阿良々木くん寝ぼけているのね、そうだったら私のこの膝枕でもう一度ねてから…」
阿良々木「また話を誤魔化さないでくれ!!!」
戦場ヶ原「な、何よ、そんな大声で……そんな大きな声出さなくても健康的かつ、美しい造形の耳は聞こえるわ」
阿良々木「だから、別れてほしいんだ…その、他に好きな人が出来たんだ…いや人とはいっていうか迷うところだけど」
戦場ヶ原「私はその子を殺せばいいのね?」
阿良々木「たぶん、お前でも無理だと思う…」
戦場ヶ原「そんなことはないわ!貴方の気持ちを私に縛り付ける為なら…なんだって…」
阿良々木「俺が好きなのは………八九寺なんだよ!!」
戦場ヶ原「えーっと…その名前……まさか、あの怪異の…」
阿良々木「あぁ…」
戦場ヶ原「阿良々木くん!そんなに私が身体を許さないからって……そんな…」
阿良々木「それだけじゃないんだけど…」
戦場ヶ原「二次元、三次元でもない、幽霊に現実逃避するなんて!ここを見てる引籠りだってびっくりの展開よ!」
阿良々木「実は初めからここに八九寺はいるんだよ」
八九寺「そ、そんなところ触らないでください阿良木さぁ~ん」
阿良々木「八九寺ぃぃぃぃ、もう可愛いな♪このこのぉ~」
八九寺「す、すみません、噛みました…あぁんらめぇぇ~」
戦場ヶ原「」
阿良々木「あははは、名前を噛むのはいいけどこっちは噛むなよなぁ」
八九寺「あぁん、そんなこというなんて赤裸々さんはえっちすぎですよぉ~」
阿良々木「このこの、そんなこというならこっちがかんじゃうぞぉ」
八九寺「あっ…///」
戦場ヶ原「」
阿良々木「という関係なんだ」
八九寺「はぁはぁはぁ///」
戦場ヶ原「……私には見えないわ、むしろイキナリズボンのファスナを降ろしていきりたった
阿良々木自身がとても興味ぶかかったそれだけよ」
阿良々木「あーそういえば見えないんだったな、ほら、そんなところ舐めるなって」
戦場ヶ原「…見えない彼女…つまり空気嫁?ようするにダッチワイフみたいなものね、それならまぁ許してあげても…」
阿良々木「や、やめろよ、そんなにしたらもぉ…あっ!!」
戦場ヶ原「」
…ふぅ
八九寺はダメか
仕事してくる
あれから進んでいないだと……
>>114
お前が進めるんだ
戦場ヶ原「なんてことを……阿良々木のソレからでる粘着性で栗の花の様な匂いのする白濁色の液体を…」
阿良々木「すまない、飛んじまったよ」
戦場ヶ原「しかも……昨日出したと言うのに…」
ぺろりっ
戦場ヶ原「この濃さは……」
阿良々木「八九寺、気持ちよかったぞ」
八九寺「あ、あまり表でこういうことするのはどうかとおもうんですけど、ららら木さんが外でといいますし…」
阿良々木「家に帰ると、あの二人に邪魔されるからな…それに外だとやっぱり興奮するんだよ」
八九寺「そういうなら…仕方ないとは思いますけど……私もたまには屋内で…」
戦場ヶ原「」
うん、やっぱりやめといたほうがいいとおもう
こよみ「とにかく戦場ヶ原、僕たちの関係はこれでおしまいだ」
こよみ「明日から……いや、今から僕たちは友達に戻るんだ」
ひたぎ「それは理解出来ないし納得出来ないし許せないわ、ありゃりゃぎくん」
こよみ「そんなシリアスな顔つきと台詞で噛むなんて」
ひたぎ「失礼、噛みました」
こよみ「違う。わざとだ」
ひたぎ「かみまみた」
こよみ「わざとじゃない!?って、戦場ヶ原!それは僕と八九寺の大事なネタだ!」
ひたぎ「阿良々木くんの物は私の物、私の物は私の物よ」
こよみ「ジャイアニズム!?」
失礼、邪魔しました
誰も書かないなら書いちゃうよ?
>>122
がんばれ
ひたぎ「ねぇ、阿良々木くん」
こよみ「……何だ、戦場ヶ原?」
ひたぎ「最近あの金髪の吸血鬼の子に血をあげたのはいつかしら?」
こよみ「何だ急に?……忍には2日、いや3日前に血を飲ませたけど」
ひたぎ「なら、ある程度の致命傷を受けても死にはしないわね」
こよみ「そういう事か……わかった。戦場ヶ原の気がそれで済むと言うなら好きなだけ僕を傷つけてくれ」
ひたぎ「あら、随分と潔いのね阿良々木くん」
こよみ「……あの時、戦場ヶ原が今ある物を全て僕にくれたって言ったろ?」
こよみ「戦場ヶ原が僕にくれた物とじゃ全然釣り合わないかもしれないけど、今僕が戦場ヶ原にあげられるものはこれだけしかないから」
こよみ「だから……思う存分僕を傷つけてくれ、戦場ヶ原」
ひたぎ「そう。なら、思う存分好きなだけ阿良々木くんを傷つけるわ」
こよみ「ホチキスか……懐かしいな」
ひたぎ「阿良々木くん少し黙ってて。黙らないと阿良々木くんの舌一面にホチキスを閉じるわよ?」
こよみ「……」
ひたぎ「それでいいわ、じゃあ口を開いて」
こよみ「……」
ひたぎ「」
こよみ「え……?――っ!!」
ひたぎ「はい、これで終了。私たちの関係は綺麗さっぱりこれでおしまいよ」
こよみ「いっ……ま、待て!戦場ヶ原!さっきな……」
ひたぎ「さようなら、阿良々木くん」
こうして僕と戦場ヶ原は別れた。影縫さんとの戦いの時ほどではないだろうが相当な重傷を身体中に負う事を想像していた僕にとって、戦場ヶ原との別れ際に交わした約束の代償は余りにも呆気なく、そして想像以上に深い傷を心に負ったような気がした。
翌日、所変わって――
こよみ「……」
まよい「誰かと思えば阿良々木さんじゃないどすか」
こよみ「……」
まよい「あれれ?阿良々木さーん!おーい、阿良々木さーん!」
まよい「どうして京都弁なんだとはツッコんでくれないんですかー?」
こよみ「……」
まよい「阿良々木さんが反応してくれない?……まさか!おーい、あばばばさーん!」
こよみ「……」
まよい「お、やっとこっち向いてくれましたね!」
まよい「名前を間違えるまで顔あげてくれないなんて、ズルいですよ阿良々木さん!」
こよみ「よお、八九寺。いつからそこに居たんだ?」
まよい「え?」
バイトが終わらないフラグですね
>>132
え?
まよい「な、何言ってるんですか阿良々木さん!さっきからずっと、私呼んでたじゃないですか!」
こよみ「……そうだったか?悪い八九寺、全然気が付かなかったんだ」
まよい「またまたそんなはずは……ははーん!わかった、わかりましたよ!阿良々木さん!」
まよい「そう言って私を油断させておいて、いつもみたいに一気に飛び付いて変態行為に及ぼうって魂胆ですね!」
こよみ「……悪い八九寺、本当に気づかなかったんだ」
まよい「え……ど、どうしたって言うんですか阿良々木さん!?何か悪いものでも食べましたか!?」
まよい「さては、あの恐い彼女さんにフラれたとか!?」
こよみ「……」
まよい「ず、図星ですか……だ、大丈夫ですよ阿良々木さん!元々、あの彼女さんは阿良々木さんには勿体無いくらい釣り合ってませんでしたし!付き合えたことが既に奇跡だったんですよ!」
こよみ「……」
まよい「それに女性なんて世の中に星の数ほどいるって言うじゃないですか!なんなら、私が阿良々木さんをもらってあげても……」
こよみ「八九寺、ちょっと黙っててくれ」
まよい「あ……ごめんなさい。浮遊霊ごときの分際ででしゃばりすぎました……じゃあ、縁が合ったらまた」
こよみ「……」
こよみ「……」
するが「待っていたぞ、阿良々木先輩」
こよみ「神原……」
するが「本当なら今日は阿良々木先輩にロリ巨乳について色々と意見を伺うつもりだったのだが、事情が変わったので単刀直入に聞かせてもらうぞ」
するが「阿良々木先輩……昨日戦場ヶ原先輩と交際を解消したそうじゃないか」
こよみ「……」
するが「何があったと言うのだ阿良々木先輩?何故こんなにも突然に戦場ヶ原先輩と別れてしまったのだ?」
こよみ「……神原、予鈴が鳴ってるぞ。急がなきゃ僕もお前も遅刻になる」
するが「遅刻の1日や2日、今はどうだっていい……話を逸らさないでくれ、阿良々木先輩」
するが「それとも……話を逸らしたいほど、この件について後ろめたい事情があるのか?」
こよみ「……どうでもいいだろ、僕のことなんか」
するが「どうでもいいわけがないだろう!私は阿良々木先輩のことも戦場ヶ原先輩のことも大好きなんだ!」
するが「その2人が仲違いをしたと言うのに、黙ってなどいられるか!」
こよみ「ほっといてくれ!!」
するが「あ、阿良々木先輩……」
こよみ「僕は戦場ヶ原と付き合ってることにうんざりしたんだ!好きじゃない女といつまでも一緒いられるわけなんてじゃないか!」
するが「……本気で言ってるのか、阿良々木先輩?」
こよみ「ああ、もちろんさ!大体戦場ヶ原のことがそんなに心配なら神原、お前が行ってやって慰めてやればいいじゃないか!」
こよみ「これ以上僕に構わないでくれ……!」
するが「阿良々木先輩……私は先輩という人間を酷く見誤ってたみたいだな」
するが「戦場ヶ原先輩の支えには私がなる……だから、阿良々木先輩はもう二度と戦場ヶ原先輩に近づかないでもらいたい」
こよみ「……ああ、勝手にしろ」
するが「今の阿良々木先輩は尊敬に値しない……むしろ私は軽蔑すら覚えるほどだ」
どうなるどうなる
こよみ「……」
なでこ「暦お兄ちゃん……?」
こよみ「……千石」
なでこ「暦お兄ちゃんどうしたの?今日は学校じゃないの?」
こよみ「あ、ああ……僕のクラスでインフルエンザが大流行したみたいで学級閉鎖になったんだ」
なでこ「そ、そうなんだ……」
こよみ「千石こそどうしてこんな時間にいるんだ?学校は休みか?」
なでこ「え、うん……今日は振替休日……かな」
こよみ「そっか……」
なでこ「うん……」
こよみ「なあ、千石……そこらでお茶でもしないか?」
なでこ「え……?」
こよみ「あ……そうだよな、今日は振替休日だって言ってたし学校の友達と遊ぶ約束をしてるに決まってるよな」
なでこ「そ、そんなことないよ!今日は1日暇だし……撫子……こ、暦お兄ちゃんとお茶したいよ!」
こよみ「そっか、良かった。じゃあ、すぐそこのカフェに……」
なでこ「た、ただ……暦お兄ちゃんから誘ってくれることなんてあんましなかったから……」
なでこ「暦お兄ちゃん、何かあったのかなって……ちょっと心配、しちゃって……」
こよみ「……」
なでこ「暦お兄ちゃん……相談なら、撫子何でも聞くよ?……な、何か嫌なことでもあったの?」
こよみ「……悪い千石、僕そう言えば用事があったんだ」
なでこ「え……」
こよみ「お茶はまた今度にしよう、その時は千石の分も奢ってやるから」
こよみ「じゃ、じゃあ急いでるから……またな」
なでこ「……暦お兄ちゃん!」
こよみ「……な、何だ千石?」
なでこ「暦お兄ちゃん……撫子、何か暦お兄ちゃんの気に障るようなこと……言ったかな?」
なでこ「もし言ってたなら撫子謝るから……お茶しようよ?」
こよみ「……悪い千石、本当に用事を思い出したんだ」
なでこ「な、撫子が!……撫子が気に障るようなことを、言ってないんなら……暦お兄ちゃん、何で逃げるの……?」
こよみ「……悪い千石、もう時間だ」
なでこ「暦お兄ちゃん!何から逃げるなんて……そんなの暦お兄ちゃんらしくないよ……!」
どこへ向かってるんだ
どうやら友達を作ると人間強度が下がるという話は本当だったようだ。戦場ヶ原を振り、八九寺を傷つけ、神原に蔑まれ、千石から逃げた僕の心は誰よりも傷いてき、そして痛々しかった。
某公園
こよみ「……」
こよみ「……起きてるんだろ、忍?出てこいよ」
こよみ「……」
こよみ「ドーナッツ好きなだけ食わせてやるぞ、なあ忍?出てこなくていいのか?」
こよみ「……」
こよみ「……そうかよ、わかったよ。もうお前にドーナッツなんて一口も食わせてやんないからな」
こよみ「……」
こよみ「……暇だな」
かれん「こんなとこに居たのかよ」
つきひ「やっと見つけたよ、お兄ちゃん」
こよみ「火憐ちゃん……!月火ちゃん……!何やってんだよ、学校はどうした?」
こよみ「いや……ちょうど良かった!暇を持て余してた所だよな。火憐ちゃん、月火ちゃん、僕が奢ってやるからお茶でも飲みに行かないか?」
かれん「はぁ?何日和ってんの兄ちゃん?」
つきひ「お兄ちゃん、私と月火ちゃんは正義の味方なんだよ?それが悪の側とお茶なんてするわけないでしょ?」
こよみ「は……?僕が、悪?」
かれん「とぼけたって無駄だぜ……兄ちゃん!」
つきひ「千ちゃんからネタは上がってるんだからね!」
こよみ「せ、千石……?」
かれん「兄ちゃんが何したかは知らないけどよ……お天道様の下で殺して解して並べて揃えて晒してやんよ!」
真昼の公園にボロボロな姿で横たわる男がいた。と言うか、それは僕だった。
戦場ヶ原を振った代償はあまりにも大きかった。八九寺を傷つけ、神原に蔑まれ、千石から逃げた僕には更に、忍に無視され、火憐ちゃんと月火ちゃんにボコボコにされるという豪華特典まで付いてきたのだった。
と言うか、一体僕が何をしたと言うんだ。僕はただ自分の気持ちに正直に従って――羽川を好きになった。ただ、それだけだ。ただ、それだけだって言うのに。
こよみ「……何で僕がこんな目に合わなきゃいけないんだ」
こよみ「……僕の何がいけないって言う?」
こよみ「……何も悪くないだろ」
こよみ「……それなのに……それなのに」
こよみ「……帰ろう」
こよみ「……って言っても、家に帰った所でまた火憐ちゃんと月火ちゃんにボコボコにされるのが……」
つばさ「学校をサボってどこに行ってるのかと思ったら……こんな所にいたんだね、阿良々木くん」
つばさ「もう……こんなに制服汚しちゃって、明日も学校あるんだよ?制服の代えはあるの、阿良々木くん?」
こよみ「ワイシャツくらいなら持ってるさ……学ランとズボンは綺麗にしとく」
つばさ「ならいいけど……学校をサボってケンカするってのは、受験生としてはあんましよろしくないと思うよ」
こよみ「ケンカじゃないって、ただの兄妹のじゃれあいだよ」
つばさ「それは尚更よろしくないんじゃないかな」
こよみ「ハハっ、そうだな……」
つばさ「……ねえ、阿良々木くん?」
こよみ「どうした、羽川?」
つばさ「時間あるかな?そこのベンチに座ってちょっと話して行かない?」
こよみ「……ああ、いいけど」
ご飯食べてきます
こよみ「……」
つばさ「……」
こよみ「……あのさ」
つばさ「……あのさ」
こよみ「あ……わ、悪い羽川!先に話してくれ」
こよみ「僕の話はさしてどうでもいい内容だから……」
つばさ「うん……わかった、じゃあ私から話すけど」
つばさ「阿良々木くん……戦場ヶ原さんと別れたんだって?」
こよみ「……」
わっふるどらやき
こよみ「……誰から聞いたんだ、羽川?」
つばさ「え?誰からって……別に誰からってわけでも……」
こよみ「八九寺か!?あのガキ、羽川に取り入りやがって!いや待て、神原か!?でも、あの変態は羽川とは交友はなかっただろ!……まさか、戦場ヶ……」
つばさ「落ち着いて阿良々木くん!!」
こよみ「はっ……!すまない羽川……なんか、ちょっと取り乱したみたいだな、ハハッ」
つばさ「阿良々木くん……私が阿良々木くんと戦場ヶ原さんが別れたんじゃないかと思ったのは推測だったの」
つばさ「阿良々木くんがいないって状況と戦場ヶ原さんのいつもとは違う様子から推測して……発破を掛けてみただけの、ゴメンね」
こよみ「いや、いいよ別に……戦場ヶ原のいつもと違う様子ってのは?」
つばさ「え?……いや、何て言うかね……その阿良々木くんは聞かない方がいいかもしれないよ」
こよみ「羽川」
つばさ「何だか今日の阿良々木くん恐いよ……?」
こよみ「そんなことはないさ、僕はこの通りいつもと変わらないって」
つばさ「……じゃあ言うけど、戦場ヶ原さんのああいう姿見るの多分初めてだと思うんだけど……」
つばさ「阿良々木くん以外の男子と話してたんだよね」
こよみ「なっ……!?」
こよみ「戦場ヶ原……何なんだよ、お前」
つばさ「……」
こよみ「結局誰だって良かったんじゃないか?……そりゃそうだよな、蟹の件がある前は奴は普通の女子だったんだもんな」
つばさ「違うよ……阿良々木くん」
こよみ「普通なら僕なんて相手にしない、普通ならもっと良い人間を選べるもんな……ハハハハハ」
つばさ「阿良々木くん……ねえ、阿良々木くん……!」
こよみ「ってか、何で僕が辛いんだ?振ったのは僕だろう?僕が振ったのに僕が振ったって言うのに」
つばさ「聞いて阿良々木くん!戦場ヶ原さんは……」
こよみ「そうだ羽川!聞いて欲しいことがあったんだ!僕は君のことが好きなんだ!戦場ヶ原なんかより、ずっとずっと愛している!」
つばさ「……」
こよみ「羽川も僕のことが好きなんだろ!?ブラック羽川が言ってたぞ!なら、話は早いじゃないか!僕羽川が付き合って……」
パッチーン
こよみ「な……」
つばさ「わ……私は……阿良々木……くんから……そんな……そんな言葉……!」
つばさ「聞きたくなかった……!!」
こよみ「羽……川……」
つばさ「……ゴメン、帰るね」
こよみ「……」
こよみ「……何で」
こよみ「何で……泣いてるんだよ……」
こよみ「羽川……」
どうしたこうなった('A`)
夕方の公園に独り呆然と立ち尽くす男がいた。と言うか、それは僕だった。
今日この世でおそらく最も不幸だったこの僕は、蟹を振った代償に、蝸牛を傷つけ、猿に蔑まれ、蛇から逃げ、鬼に無視され、蜂と鳥に制裁を受け、極めつけに猫を悲しませて哀しませた。
何故、蟹を振った代償がこんなにも大きくまた一度に受けなければいけないのかと僕は考えた。そしてその答えは意外と言うよりも、当然のように導きだすことが僕には出来た。
怪異、だ。
こよみ「そうだよ……何で気づかなかったんだ僕は……!」
こよみ「怪異のせいに決まってるじゃないか!どうしてこんなこともわからなかったんだ!!」
こよみ「八九寺を傷つけたのも、神原に蔑まれたのも、千石から逃げたのも!」
こよみ「忍に無視されたのも、火憐ちゃんと月火ちゃんにボコボコにされたのだって!」
こよみ「そして……羽川に振られて哀しませたのだって!」
こよみ「全て……全て怪異のせいなんだ……!!」
こよみ「だとしたら怪異は誰に憑いた?……決まってるじゃないか」
こよみ「戦場ヶ原に決まってる……!」
こよみ「でも、どうすればいいんだ?忍に無視されてる以上僕に怪異を祓うことなんて……」
メメ「どうしたんだい、阿良々木くん?何か良いことでもあったのかい?」
こよみ「忍野!?どうしてここに……?」
メメ「いやー、ちょっと忘れ物をしちゃってね。それを取りに来ただけなんだよ」
こよみ「最高のタイミングだ……!忍野、僕を助けてくれ!」
メメ「阿良々木くん、君は心得てると思ってたけど僕がいなくなった間にもうすっかり忘れちゃったのかい?」
こよみ「わかってるよ……ただ、僕が勝手に助かるだけだ」
メメ「そう……君が勝手に助かるだけだ、それでもいいなら話くらいは聞くよ?」
メメ「……どうやら忍ちゃんも出てこないみたいだしさ」
メメ「……」
こよみ「……」
メメ「……」
こよみ「……どうした、忍野?いつもみたいに怪異の説明をしてくれよ」
メメ「阿良々木くん……こいつは僕の手に負えないよ」
こよみ「どういうことだ、忍野?……お前の手に負えないような、そんなとてつもない怪異なんて存在するのか?」
メメ「ああ、いるとも……この件に関しては僕が出来ることなんて何1つとしてないんだよ。それに阿良々木くん」
メメ「これを怪異と呼ぶのなら……それは阿良々木くんしかどうにかすることなんて出来ないと思うけどね」
こよみ「……どういうことだ?」
月に照らされた学習塾跡に独り項垂れる男がいた。ここまで来れば、言わなくてももう誰だかわかるだろう。もちろん、僕だ。
結論から言うと、僕は大馬鹿者だった。
今回の件を他人のせいにし、本来あるはずのないもののせいにし、自分のことはまるで棚に上げていた僕はきっと万死に値するのだろう。
忍野曰く、「怪異と出会ってから急速に人間関係を深めてった阿良々木くんにとっては人間関係は怪異みたいな物だったのかもしれない」、と。
我、数多の死亡フラグを掻い潜ってバイトから帰還せり
確かに怪異と出会うまでの僕は人間強度が下がるなどと考えるほど人付き合いもなく、あっても家族くらいのものだった。だから、普通の人間なら円滑に運べるであろう些細な出来事も、今回の件のようにこんな大事になったのかもしれない。
僕が羽川への思いを膨らませていった理由も、最近の戦場ヶ原のツンドロ具合にツンドラ時代の戦場ヶ原ほど刺激を感じなくなったことに加え、お気に入りのAV女優が委員長ルックになったDVDを出したことで羽川に投影していたことが起因しているのだと思う。
どうだろうか、普通の人間ならまず彼女とAV女優とを天秤に掛けないだろうし友人とAV女優を重ねることなんて決してないだろう。
そんなことをしてしまったのがこの僕、阿良々木暦だ。
と言うわけで、僕は今御礼参りならぬ御詫び参りを行っている。
ひたぎ「ねえ、阿良々木……いや、奴隷くん」
こよみ「何で言いかけてそんな酷い間違い方した!?原型まるで留めてないじゃないか!?」
ひたぎ「あら、自分の立場覚えてないのかしら?」
こよみ「くっ……すいません、戦場ヶ原ひたぎ様」
ひたぎ「あら、阿良々木くんの脳ってニワトリと同じ作りかと思ってたけどもう少し優秀だったのね」
こよみ「三歩歩いたくらいじゃ流石に忘れないよ!?」
ひたぎ「ほら、やっぱり忘れてるじゃない……自分の立場」
こよみ「うう……すいません、戦場ヶ原ひたぎ様」
ひたぎ「全く、これは日常生活を送る上で支障が出るレベルね」
ひたぎ「大丈夫よ阿良々木くん、私が一生一緒にいてあげるから」
こよみ「一生こんな生活嫌だあああああ!!」
『阿良々木暦の人間関係』 end
ちょうど時間が空いたから久々にSS書いてみたらこれだよ、誤字だったり意味間違えて使ってたり投下間隔長かったりですいません
早く零崎の最新刊読みたいですね
読み手に戻るんで後は見守ってます
つばさ「あ、阿良々木くん。私の『つばさキャット』がついに出るらしいよ」
こよみ「そうみたいだな」
つばさ「私が動いたりするのが見えるんだ、楽しみ~」
こよみ「でも羽川、お前が活躍する下巻は延期だぞ」
つばさ「…」
唐突だなwwでも乙なんだよ!
そして>>215が第二幕を・・・
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