キルシュタイン「タンタン・メン?」(139)

※進撃の巨人で、ベン・トーのパロディです。
※進撃の巨人10巻までのネタバレがあるかもしれません。
※ミーナ「ス・ブタ?」(jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1374237367/)の続きです。
※今回は短いです。


ジャン「何で苗字なんだよ……」

ミーナ「何の話?」

ジャン「……独り言だ」

ミーナ「そう?」



チュンチュン

キース「……今日は、休暇日だったな」

キース「朝食は、外に食べに行くか」

軽食ウーバーン

店員 「いらっしゃいませ」

キース「モーニングセットを」

店員 「ただいま、期間限定でドリンクをサマーミルクティーに変更できます」

キース「では、それで頼む」

店員 「畏まりました。ありがとうございます」

キース(新聞でも読むか……)

キース(ふむ……成績を加味すると言葉巧みに訓練兵を騙し、

    卑猥な行為を働いた北区の訓練教官を拘束、か。

    全く、訓練兵団の名を地に落とす不届き者め)

キース(しかし、それを逆手にとって、自分の評価を上げるために、

    無実の教官のセクハラを訴える冤罪事件も発生している、と。

    何時の世も、人同士が足を引っ張り合うのは変わらんな)

店員 「お待たせ致しました」

キース(焼きたてのクロワッサンだ。甘い香りが漂う。
    それにカリカリに焼いたベーコンとスクランブルエッグ。
    それと、真っ白いヨーグルト)

キース(飲み物は、ただのミルクティーのようだが、どこがサマーだ……?)

ゴクリ

キース(ミルクティーの中に、レモンを絞ってあるな。
    ミルクの円やかさと相まって、清涼感を演出している。
    なるほど、夏のミルクティーか)

パリッ

キース(クロワッサンの皮にに軽くハチミツが掛かっていて、舌の上で甘みが溶ける。
    パリっと焼けた歯ごたえ、中はふわりとバターの香り、
    薄い膜が組み合わさり、モチモチとした食感を生み出している)

モグモグ

キース(サクサクと軽い食感、濃厚な空気を食べているような感覚に陥りそうだ。
    しかしこのハチミツは、私には少し甘すぎたかもしれない。
    このヨーグルトは何も入っていないようだ、口直しに食べよう)

パク

キース(爽やかな酸味だ。口に残ったハチミツの甘みと混ざり合って、柔らかい風味が広がる。
    甘みを打ち消すつもりだったが、相乗効果でヨーグルトの爽やかさが増幅された)

モグモグ

キース(ベーコンとスクランブルエッグ。肉の塩味と卵の甘みが溶け合う。
    卵は、たっぷりとバターを使って炒めているようだ。
    濃密なバターが、ベーコンの脂と一体となって旨味が増す)

パリ

キース(塩味の後に、クロワッサンに掛かったハチミツの甘みが欲しくなる)

パリパリ

キース(ほろりと広がる甘みが素晴らしいな。食べるに従い、口内の甘みが強くなっていく)

パク

キース(ヨーグルトを食べると、決して甘すぎずにハチミツがさらに芳醇になる)

ゴクリ

キース(ミルクティーとも相性が良い)

モグモグ

キース(スクランブルエッグとベーコン。少しだけ、苦味がある気がするな。
    よく見ると、小さな緑色の粒が入っている。これは……食べたことがあるな)

キース(そうか、これはニガウリだ。
    決して、主張しない程度のアクセントとして入っている。
    ベーコンと卵とも、よく合う味だ。確かに、これも夏の味だな)
    
フゥ

キース(夏の朝を、堪能したな……)



「うぉおおおおおお、すっげええええええ」



キース(煩い輩がいるようだな……)チラッ

ハンジ 「ほら、見てみなよリヴァイ!」

リヴァイ「五月蝿ぇぞ、クソメガネ。少し黙れ」

ハンジ 「いや、だって、これ朝一番で来る価値あるって!
     超大型巨人トースト!」

リヴァイ「パンに焼き目が付いているだけだろうが」

ハンジ 「いやいやいやいやいや!私もね!最初はね!
     いきなり、トースターだけ目の前に置かれて、
     何の冗談かと思ったよ!?
     あの、ピョコンって飛び上がるトースターだよ!?」

リヴァイ「……おい、声がでけぇ」

ハンジ 「トースターの中に絵柄の形に切った鉄板が仕込んであるんだね!
     時間とともに、パンが飛び上がってくると、
     そこに超大型巨人の姿が浮かび上がるって寸法さあ!」

リヴァイ「声が、でけぇぞ」

ハンジ 「トースターの外側を、壁に見立ててたんだね!
     いきなり巨人が壁の外に現れたように見えるんだよ!
     いやぁ、これはすっげえええええよぉ!」

リヴァイ「五月蝿ぇっつてんだろうが!黙れ!」

キース (確か、調査兵団の……)

キース (関わるのは、やめておこう)




ハンジ 「いや、だから悪かったって」

リヴァイ「テメェのせいで、店を追い出されたんだ、昼はおごれ」

ハンジ 「しょうがないなぁ」

リヴァイ「クソ高ぇものを奢らせてやる」チッ

ワイワイ
ガヤガヤ

ハンジ 「あれ、あそこにいるの、ジャンとミーナじゃない?」

リヴァイ「あん? そうだな」

ハンジ 「おーい、何しているのー?」

リヴァイ「おい、コラ、まて」

ハンジ 「リヴァイはどーせまた、気を使わせるから、避けて行こうとか思ってるんでしょう」フフン

リヴァイ「同期の奴らもいるところに、混ざる必要はねえ」

ハンジ 「そんなんだから、オッサン化が進むんだよ」プークス

リヴァイ「おい、ジャン。ハンジが何でも奢るぞ」

ジャン 「リヴァイ兵長、ハンジさん!」

ミーナ 「どうも、こんにちは!」

マルコ 「人類最強の……!」ビシィ

コニー 「え、何だ?やったほうが良いのか?」ビシィ

リヴァイ「休暇日だ。必要ねぇ」

ハンジ 「他の偉いオッサンがいたら、そのときはお願いね」

マルコ 「はい……わかりました」

コニ  「やっぱりいらないのか?」

ハンジ 「それで、君たちは何をしているの?」

ジャン 「あ、いえ、それが」

ミーナ 「丁度よかったと言うべきなのか……」

マルコ 「新しく、パーラーがオープンしたんです」

ハンジ 「へぇ、皆でそこに行くところ?」

ジャン 「そのつもりだったんですけど、外に出してあるメニューに」

ミーナ 「こんなのが……」

マム印パーラー オープン記念 期間限定イベント

"鎧の巨人パフェ"

5人で2時間以内に食べ切れたら、無料!!

ハンジ 「今日は、最っ高の巨人日和だねっ!」キラキラ

ミーナ 「やっぱり、こうなりますよね……」

ハンジ 「リヴァイはオッサンだから除いて、5人だとピッタリだね。さ、行くよ」

ジャン 「え、今からですか!?」

ハンジ 「お腹すいてないの?」

マルコ 「食べ切れなかった場合の通常料金が、かなり良い値段なので……」

コニー 「5人で割っても、何回美味いもん食えるかな……」

ハンジ 「そんなこと気にしてるのかい!?」アハハ

リヴァイ「今回は、俺は出さねぇぞ」

ハンジ 「組織にはね、経費っていう便利なシステムがあるんだよ!
     領収書さえあれあば、大抵のことはどうとでも……」

リヴァイ「ジャン、詰め所に行ってエルヴィンを呼んで来い」

ハンジ 「というのは、ゾエ'sジョーク!」

ミーナ (間違いなく本気の目をしてた……)

ハンジ 「食べ切れなかったら、全部私が出すよ。
     それとも何かい? 巨人に関するもので、私が残すとでも?」

ジャン 「……凄い説得力ですね」

ミーナ 「ハンジさんなら、一人でもいけそうですね」ウフフ

マルコ 「ジャン、本当に大丈夫なのかい?」

ジャン 「あぁ、まぁ大丈夫だろう」

マルコ 「5人で2時間という条件から考えても、かなりボリュームのある内容に違いないよ」

ジャン 「そうだろうな。だが、常識の埒外の存在がいるからな、何とかなる」

コニー 「なぁ、結局、どうするんだ?」

ハンジ 「"馬鹿"の君、店に入って、5人と1人で席を取るんだ!」

コニー 「はっ!」ビシィ

ミーナ 「さっき、敬礼はいらないって言ったのに……」

ジャン 「まぁ、コニーだしな」

マルコ 「コニーだしね」

ミーナ 「コニーだもんね」

ハンジ 「納得のされ方に、親近感を覚えるなぁ」

(つづく)

[次回予告]
いよいよエレンに愛想を尽かしたミカサ。
今までの反動のように、俗物的な方向に全力疾走をし始める!

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ミカサ 「私は…欲しい…お金が欲しい…すごく欲しい!
     …ので私は…憲兵団に入って、内地で快適に暮らす…
     例えば…一人でも
     あなた達は…成績が悪いばかりか…壁外で冒険だ?…
     とても…残念だ
     ここで…指をくわえたりしてればいい…くわえて見てろ」

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※全て嘘です。

今日はここまで。続きは多分、明日。
今回、短編です。スミマセン。



店内

ユミル 「最近のドーナツは、色々種類があるんだな」

クリスタ「うんっ、チョコレートだったり、粉砂糖だったり、
     果ては中にクリームが入ってたり!
     これはもう、ケーキを駆逐する勢いだよね」モグモグ

ユミル 「ゆっくり食えよ。ドーナツは逃げないからな」ハハハ

クリスタ「本当に揚げたてのは、熱いねっ」ハフハフ

ユミル (可愛いなぁ)

ユミル (半額弁当も美味いが、大抵甘いものは入ってないからな。
     こういう食べ物は、新鮮な感動があっていい)

クリスタ「ユミルも食べなよ」

ユミル 「そうだな、1つ2つ貰おうか」

ユミル (これは何だ? ドーナツだが、やけに軽いな?)

サクッ

ユミル (おぉ……パイ生地みたいだ。それをドーナツの形にして、
     上からシュガーコーティングしてある。
     サクサクした食感と、砂糖の甘みがグイグイくるな)

サクサク

ユミル (かなり甘いはずなのに、食感が軽いから食べ飽きない。
     手がベタベタするが、それも気にならない美味さだ)

ゴクッ

ユミル (うーん、ブラックコーヒーがよく合う。
     次はどれにしようかな……。
     中にクリームが入ってるのにするか)

パクッ

ユミル (外側に砂糖が振ってある。シャリっとした歯ざわりの後に、
     噛み切ると、ドーナツの中からクリームが飛び出てくる!)

モグモグ

ユミル (これは、カスタードクリームか。濃厚な甘みだ。
     クリームも作りたてだな、卵の香りが残ってる。
     こういうの、まったりした味っていうのかな)

パクパク

ユミル (甘みが後引く。ついつい、次の一口を……おお!?
     ホイップクリームも一緒に入ってるぞ!
     ドーナツの片側ずつで、違うクリームが入ってるのか!)

ムシャムシャ

ユミル (重みのあるカスタードと違う、軽いホイップの甘みだ)

ユミル (シュワっと溶けるクリームは、口どけが爽やかだな。
     それよりも何よりも、カスタードとホイップを同時に食べる贅沢!
     舌の上でとろける幸せ!単純な甘み同士なのに、こんなに味覚を刺激するのか!)

ホゥ

ユミル (コーヒー飲みたくない……もうちょっと余韻を味わおう……)

クリスタ「ユミル、大変!」
ユミル 「ん、どうしたんだ、クリスタちゃん。ドーナツ床に落としたか?」
クリスタ「違うの!これ食べてみて!凄く美味しい!」キラキラ
ユミル (クリスタは可愛いなぁ)

ユミル 「どれだ?」

クリスタ「これ!この、小さいボールがくっついて円になってるやつ!」

ユミル (本当は、さっきのクリームの余韻を残しておきたいんだが、
     クリスタが可愛いから、仕方ないなぁ……)

モチッ

ユミル 「なんじゃこりゃああ!?」

クリスタ「凄いでしょ!」

ユミル (何だこれ、この食感には覚えがあるぞ。
     そうだ、この間、ミカサ達と食べた、うどんの麺だ。
     あのモチモチ感。あれを100倍くらいにしたような食感だ)

モチモチッ

ユミル (噛む度に、弾力が押し返してくる!柔らかいのに!甘いのに!
     新感覚だ……出来の悪い肉とは全然違う弾力。感動する歯ごたえだな)

モチッ

ユミル (もう、味だけの時代じゃないんだな。
     食べる行為自体が、味わうということなんだ。
     美味いぞ、この食感。なんて美味い歯ごたえなんだ)グスッ

クリスタ「ユミルったら、泣くほど美味しかったの?」

ユミル 「これは、違うんだ。いや、違わないけど、仕方ないだろ……」

クリスタ「ねぇ、大変だよユミル」

ユミル 「どうしたんだ? こんどは、どれが美味かったんだ?」

クリスタ「ううん、そうじゃなくて、入り口にあった巨人パフェ、頼んだ人がいるみたい」

ユミル 「マジか! そんな馬鹿が本当にいるんだな!」

クリスタ「声が大きいよ、ユミル」

ユミル 「構わねえだろ、あんなのを食べようってのは、
     目立ちたがりの馬鹿って相場が決まってんだよ」

クリスタ「あそこにいる人たちみたいなんだけど、見たことあるような」

ユミル 「お? あれは、コニーだな。それとマルコにジャンとミーナか。
     なんだよ、うちの同期は馬鹿が揃ってたのか」

クリスタ「ユミル、ユミル!」

ユミル 「ん? どうしたんだよ」

クリスタ「あのね、一緒にいる人、調査兵団の人たちみたい」

ユミル 「そういえば、ミーナとジャンが、よく夕市でつるんでるな。
     確か、分隊長と、兵士長の……」ゾクッ

クリスタ「こっちの声、聞こえてたんじゃないかな?」

ユミル 「そんな、まさか、な……」ハハハ

リヴァイ「……」

ユミル 「めっちゃこっち睨んでるぞ!クリスタ、逃げよう!」

クリスタ「ちょ、ちょっと待ってよー」

ユミル 「そうだ、さっきのドーナツ買えるだけ買って行くぞ」

ジャン 「どうしたんですか?」

リヴァイ「お前らの同期がいた」

ジャン 「え、どこですか?」

リヴァイ「今、帰っていった」

ハンジ 「リヴァイが、そんな顔で睨むから、怖がっちゃったんじゃないの?」

リヴァイ「馬鹿言え、俺は元からこういう顔だ」

ジャン (俺だったら逃げる)
ミーナ (私だったら逃げる)

ハンジ 「さぁ、それよりも、もう直ぐパフェが届くよ!
     君達、胃袋の準備は万全かい?」ウフフ

マルコ 「僕なんかが、どこまで戦力になるか分かりませんけれど」

ジャン 「やれるだけやります」

ミーナ 「別バラは貸切にしてあります!」

コニー 「おう!」

(つづく)

今日はここまで。毎度、短くてスミマセン。

続きは数日中の予定です。

ミーナ「ハンジさん、パフェってもしかして、あれですかね?」

マルコ「あれは、店頭用の大きいディスプレイじゃ……」

ハンジ「いや、こっちにくるよ」

ジャン「嘘だろ……3人がかりで運んでるぞ」

ゴトッ

ハンジ「うぉおおお、すげぇええ」

ミーナ「何というか、これは……」

ジャン「パフェの概念を越えてるな」

マルコ「最早、小さな山だね」

コニー「これが何なのか解らないのは、俺が馬鹿だからなのか?」

ハンジ 「冷気で湯気が出てるみたいに見えるよ、ほら!リヴァイも見て!」ヒャッホイ

リヴァイ「はしゃぐな、また追い出されるぞ」チッ

ミーナ (はしゃいだんだ……)

ジャン (追い出されたんだ……)

ミーナ「コニーと同じくらいの大きさかも」

コニー「俺は鎧の巨人だったのか……」

マルコ「胴体に頭と腕がついてて、巨人をイメージしてるのは伝わるね」

ジャン「近距離で見ると、ただの甘いものの集合体だな。土台はアイスクリームか?」

店員 「それでは、ただいまより2時間以内に完食されたら、無料になります」

ハンジ「はーい!いただきまーす!!」ヒャッホー

コニー「俺も!」

サクッ パク

ミーナ 「流石、ハンジさん!いきなり巨人のうなじ部分を狙いに行った!」

ジャン 「俺達に出来ないことをやってのける!そこに痺r

ハンジ 「痺れる!頭がぁぁああああああ!」

リヴァイ「一気に食うからだ、馬鹿が」

コニー 「ぎゃあああああ、頭があああああ」

マルコ 「コニィイイイイ!!」

リヴァイ「……馬鹿しかいないのか」チッ

ミーナ 「あ、ハンジさんが食べたところ、鉄芯が埋め込んである」

ジャン 「これで、腕と頭を固定してるのか」

ミーナ 「でも、これって露出したらまずいんじゃ……」

マルコ 「腕と頭がグラついてきた!速く食べないと!」

ジャン 「何も、弱点まで再現する必要ねぇだろ!」

ハンジ 「私は頭から攻める! ジャンとミーナは右腕を!あと二人は左腕を担当して!」

「「はっ!」」

ハンジ 「うーん、頭は髪の毛部分にシロップ付けのパインが乗ってる!あまーい!
     体と同じで、顔も土台はアイスクリームだね!     
     顔の鎧部分は生クリームだ!問答無用の甘味無双だよ!」ガツガツ

ミーナ 「腕も基本はアイスクリームに生クリームです!」ガツガツ

ジャン 「でも、どういうわけか、コーンフレークがちりばめられています!」ガツガツ

マルコ 「左腕はアイスクリームじゃない!スポンジケーキだ!スポンジと生クリームの相性が最高だよ!」モグモグ

コニー 「切った苺も挟んであるぞ!美味いな!」モグモグ

ハンジ 「ぐぉおおお!頭がキーンてなる!」

ミーナ 「ぐぅ……私もです」モグモグ

ジャン (口の横に生クリームつけてる姿が、異様に似合うな)モグモグ

ミーナ (何か失礼なことを考えてる視線を感じる)モグモグ



ハンジ 「よっしゃぁああ!頭部、完食!」キーン

ミーナ 「はやっ!って、唇が紫色になってますよ!?」

ジャン 「生き急ぎ過ぎですよ!」

ハンジ 「店員さん、コーヒーもらえるかな!あっついの!」

ジャン 「開始15分で頭部と両腕を削ぐことが出来たが、胴体が丸ごと残ってるな」

ミーナ 「ハンジさん、アイス食べ過ぎて体が冷えて震えてますよ」

ハンジ 「ナナナ、ナニ、イイイイッテン、ダダダカカカ」カクカク

ジャン 「壊れた腹話術人形みたいな、口の動きになってますよ」

マルコ 「僕達だけで、やるしかないね」

ジャン 「あぁ、俺達で巨人(パフェ)を駆逐してやるんだ」

ミーナ 「お腹がくちくなるね!」ドヤァ

コニー 「……? 口の横に生クリームつけて、馬鹿みたいだぞ」

ミーナ 「ヒドイ!!」ガーン

マルコ 「頭部と腕を支えていた鉄芯は除去したよ」

ジャン 「円柱状のアイスクリームに、チョコレートとフルーツ、生クリームが飾られてる」

ミーナ 「口の中が冷たい」

コニー 「俺はまだ、イケるぜ!」パクパク

マルコ 「上から崩して食べていくしかない!」パクパク

ジャン 「味はもう、二の次だ!とにかく腹に押し込め!」パクパク

ミーナ 「もう1年分のアイス食べたよぅ」パクパク

コニー 「頭があああああ」キーン



ジャン 「まさかな……」

マルコ 「こんなことになるなんて……」

ミーナ 「……まだ開始30分だよ」

コニー 「もう無理。もぉむり。モームリ!」ブルブル

ジャン 「完全に、手が止まった……」

ミーナ 「まだ、胴体の3分の2が残ってるよ…」ウプッ

マルコ 「胃袋が冷たい……」

コニー 「寒い……誰か毛布くれ」ガクガク

ジャン 「腹の虫が冬眠しちまうぞ」

マルコ 「僕のはもう、冬眠したよ。胃袋を通り越して、背骨まで冷たい。というか痛い。
     骨身に染みるって、こう言う事なんだね」

コニー 「おいおい、マルコが意味分からないこと言い出しだぜ」ハハハ

ミーナ 「コニー、そこには誰もいないよ?」

ハンジ 「待たせたね、君達!」

ミーナ 「ハンジさん!」

ジャン 「復活したんですか!」

マルコ 「唇の色も鮮やかに!」

コニー 「おぉ、頼もしい顔付きだ」ガクブル

ミーナ 「コニー、その人はリヴァイ兵長だよ」

ハンジ 「私に掛かれば、この程度のアイスクリー……アイス、ク……アイ、ス」ブルブル

ジャン 「ハンジさん!?」

ミーナ 「コーヒー飲んでください!熱いの!」

ゴクゴクゴク

ハンジ 「……ふぅ、落ち着いた」

ジャン 「ハンジさんが、こんなになるなんて……」

ミーナ 「なんて恐ろしい相手を敵にしてしまったの!?」

コニー 「何だか、温かくなってきたな……」

マルコ 「コニー、しっかりするんだ、寝たらダメだ!」

ジャン 「アイスは無理でも、フルーツと生クリームの部分だけでも食べよう」

ミーナ 「そうだね、少しでも減らして」ウプッ

マルコ 「ミーナ、無理に食べようとしても、体が拒否するよ」

コニー 「」zzzz



ジャン 「もう、甘いもの、食いたくねえ……」モグ

ミーナ 「アイスクリームと発明した人と、バニラを作った人が憎い。
     憎しみで、アイスが減ればいいのに」モグ

マルコ 「人は何故生きているのだろう……その意義とは……」モグ

コニー 「」

ハンジ 「君達、もういい。もういいんだ。これ以上は体を壊す」

ジャン 「ハンジさん」

ミーナ 「でも、まだあと1時間あります」

マルコ 「胴体アイスも半分あるけどね」ハハハ

ハンジ 「30分休もう、ライスト30分でスパートをかける」

ミーナ 「……はい」

ジャン 「俺達もコーヒーを飲んで、体温を取り戻そう」

マルコ 「甘くなければ、何でもいいから口に入れたいよ」



ジャン 「そろそろコニー起こせよ、少しでも戦力が欲しい」

マルコ 「コニー、目を覚ましてよ。



     ……コニー?」

ミーナ 「……ねぇ、コニー、どうしたの?」

ハンジ 「ま、まさか……」

コニー 「おぉ、いつのまにか寝てたのか」ヒョコ

ジャン 「人を驚かすんじゃねえよ!この馬鹿!」

ミーナ 「ビックリしたぁ」

ハンジ 「良かったぁ」

コニー 「何だ、まだアイス残ってんのか」パクパク

ジャン 「どういうことだ、急に食欲を取り戻してるぞ!?」

マルコ 「眠っていたからだ!人は寝ると体温が上昇する!」

ハンジ 「まさか、これを見越して睡眠を!」

ジャン 「それは無いです」

マルコ 「それは無いですね」

ミーナ 「それは無いですよ」

ハンジ 「あ、うん」

ジャン 「突破口は見えた!あとは各人、全力を尽くしてくれ!」

ミーナ 「うんっ!」

マルコ 「胃袋まで凍らせてしまっては、不死鳥の名折れだからね!」



ジャン 「マルコ、あと何分だ?」ハァハァ

マルコ 「5分くらいかな」フゥフゥ

ミーナ 「暑いとか寒いとかじゃなくて、もう胃に入らない」ヒィヒィ

コニー 「腹いっぱいだ」ホゥ

ハンジ 「あと1/5なのに……もう無理だ」

ジャン 「俺が、止めを……」プルプル

ミーナ 「ジャン、もう手が震えてるよ」

マルコ 「僕は、何て無力なんだ……」

リヴァイ「おい、クソメガネ」

ハンジ 「やぁ、リヴァイ。情け無いところを見せてしまったね」ハハハ

リヴァイ「お前は何だ?」

ハンジ 「は?」

リヴァイ「お前は、ただの巨人好きの"奇行種"か?」

ハンジ 「いや、私は」

リヴァイ「巨人研究の第一人者か?」

ハンジ 「私は……」

リヴァイ「調査兵団の分隊長か?」

ハンジ 「わたしは」

リヴァイ「お前は、ハンジ・ゾエだろうが!」

ハンジ 「……」

リヴァイ「……」

ハンジ 「……分かったよ」フフ

ハンジ 「君達、よく見ておくんだ」

ミーナ 「……ハンジさん?」

ジャン 「一体、何を……?」

コニー 「おい、アレはヤバイ目だ。
     覚悟を決めた、手負いの獣と同じ目だぞ」

ハンジ 「私の生き様っ!そして死に様を、その目に焼き付けてくれ!」

ミーナ 「ハンジさん!!」

ジャン 「やめてください!!マルコ、止めてくれ!」

マルコ 「くっ……体が!冷えて動かないっ!」

ハンジ 「これが、調査兵団の魂!!自由の翼を掲げた、人間の魂だ!」

ガッ

ぱくっ

もぐもぐもぐ
もぐもぐもぐもぐ
もぐもぐもぐもぐもぐ
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ

ゴクン

ハンジ 「おいし、かっ…………t」ニコッ

バタン

ミーナ 「ハンジさあああああああん!」

ジャン 「ミーナ動かすな!コニー、上着をかけろ!」

マルコ 「店員さん!コーヒーを!熱いのをお願いします!」

リヴァイ「悪くねぇ」



ハンジ 「」スヤスヤ

リヴァイ「何時まで寝てやがる、クソメガネ」

ミーナ 「そんなこと、言わないであげてください」

マルコ 「そうだ。僕達の分だけでも、コーヒー代をお支払いします」

リヴァイ「ガキが気を使うな」チッ

ジャン 「マルコ諦めろ、俺とミーナも、一回も受け取ってもらったことが無い」

リヴァイ「その金は、いつかお前らの後ろを危なっかしく付いてくる、クソガキの為に使え」

マルコ (……カッコイイ)

コニー (……喉かわいた)

リヴァイ「俺は、このメガネを引きずって行く、まだ日は出てるが、お前らもさっさと帰れ」

ジャン 「はいっ、ハンジさんをよろしくお願いします」

ミーナ 「なるべく、やさしくお願いしますね」

リヴァイ「知ったことじゃねえ」スタスタ

ミーナ 「そんなこと言って、ちゃんと背負ってる帰るんだね」フフ

ジャン 「リヴァイ兵長だからな」

マルコ 「僕は、いつかハンジさんのように、誰かの為に身を捧げることが出来るだろうか」

コニー 「その時に考えれば良いだろ、そんなもん」

マルコ 「そうだね。その時が、いつなのかは分からないけど……」

ジャン 「あー、体中が甘ったるい」

ミーナ 「そうだね、汗まで甘くなってる気がする」

ジャン 「熱くて辛いものでも食いたいが、これ以上は流石に入らねえな」

(つづく)

今日はここまで。
パフェは雪印パーラーを勝手にイメージにしました。スミマセン。
続きは数日中の予定です。

ミーナ 「今日は帰ろうよか。これ以上食べたら、胃袋が破裂しちゃう」

マルコ 「そうだね」

コニー 「おうっ」

ジャン 「あぁ、でも、辛いものは食いたいなぁ」



ジャン母(ジャンったら、憲兵団に入るって出て行ったっきり、

     手紙もよこさないで……全く。

     訓練中に死ぬこともあるって言うし、便りが無いのは良い頼りなんでしょうけど」

ジャン母「あの子のこと考えてたら、何だか辛いものが食べたくなってきたわね。

     急に、なんでかしら?」

ジャン母「あら丁度、良い香りが……このお店ね?」

ジャン母「タンタン・メン?」

ジャン母「物は試しね、入ってみましょう!」

タンタン麺 ヒェンツーハウゼ

ジャン母「色々あるのね……この普通の坦々麺が良さそうだわ、これください」

ジャン母「え? 麺の大盛りが無料? いいわよぉ、そんなに食べきれないわぁ」

ジャン母「代わりに杏仁豆腐が付くの? 何だか悪いわぁ」アラヤダー

ジャン母(坦々麺以外も置いてるのね、男の人がお酒を飲むお店だったのかしら)

ジャン母(でも、女の子も結構いるみたいだし、私がいても変じゃないわよね?)キョロキョロ

ジャン母(昔は、女一人でラーメン屋に入るなんて、とても出来なかったけど、

     今じゃ、全く気にしなくなったわね。私もオバサンになったのねぇ)シミジミ



ジャン母(坦々麺が着たわ、見事に真っ赤ね。

     具は、もやし、チンゲンサイ、炒めた豚挽き肉、それとゆで卵かしら」

ジャン母(凄いわね、唐辛子の鮮烈な香り! ゴマの香ばしさと絡み合って、味覚を刺激するわ!

     それに、湯気が目に入っただけで、辛味が目から鼻腔に抜けて行くみたい!」

ジャン母(目と鼻って繋がってるのね。スープは辛そうだから、麺から頂きましょう。

     白くて細い麺。コントラストが赤いスープによく映えてるわね」

ズズズ

ジャン母(辛いっ!目から火花が出る辛さだわ!強烈な辛さの後に、ゴマの風味が漂うわね!

     お水を飲みたいけど、お腹がちゃぽちゃぽになっちゃうから、今は我慢よ)

ジャン母(チンゲンサイをつまんでみましょう。葉っぱには火が通ってるけど、

     芯の部分の食感がいいわね!もう麺をもうちょっと食べてみようかしら)

ズルズル

ジャン母(最初ほど、辛さを感じないわ!辛味に慣れたからかしら?

     その代わり、さっきよりもゴマの風味を感じるわね!

     あー!辛いの来たわ!後から辛いのが来た!)

ジャン母(ふぅ、汗が出てくるわね。上着を脱いじゃおうかしら。

     もやしも食べて見ようかしら)

シャキシャキ

ジャン母(軽くお湯を通してあるだけなのね!シャキシャキした食感が格別だわ!

     それに、もやしって味がないものかと思っていたけど、ゴマの香りとよく合うのね!

     そこにスープの辛味がついて、麺よりも食べやすいかもしれないわ!)

ジャン母(具ばっかり食べてたら、麺だけ残っちゃうわ。麺も食べましょう)

ズルズル

ジャン母(ふんふん、相変わらず辛味がくるけど、大分麻痺してきたのかしら、

     ビリビリくる刺激が楽しくなってきたわ!喉の奥が痙攣するような辛味ね!

     ジュワジュワと唾液が分泌されて、辛味を薄めようとしてるを実感するわ)

ジャン母(はぁ、顔の表面が熱くなっちゃう)パタパタ

ジャン母(ちょっと、スープも飲んでみようかしら)

ズズズ

ジャン母(辛ぁあい!染み込む辛味ね!貼りつく刺激だわ!お水!飲まなきゃ!)

ゴクゴク

ホゥ

ジャン母(辛かったわ。辛いのが好きな人はいいのかもしれないけど、私には強すぎるわね。

     スープを飲むのはやめて、ゆで卵食べましょ)

パク

ジャン母(はぁ、落ち着く味。そんなにスープが染み込んでないから、卵の甘みが残ってるわ。

     あとは、豚挽き肉もスープに浸かってるけど、美味しそうだわ)

モグモグ

ジャン母(お肉の旨味と辛味が相性ピッタリね!これだけでも料理として成立しちゃいそう!

     うーん、この辛いお肉をご飯の上に乗せたら美味しそうね……

     いいえ、ダメよ。ここで誘惑に負けたら、また体重増えちゃうわ。我慢しなきゃ)

パクパク

ジャン母(お肉だけでも、十分美味しいもの。辛さも落ち着いたし、また麺を……)

ズルズル

ジャン母(また辛味が!下手に口が落ち着く前に食べるんだった!美味しいけど、辛い!

     もうこうなったら、一気に食べきっちゃうわよ!)

ズルズル

ジャン母(ゴマの香りと、突き抜ける辛味!)

ズルズル

ジャン母(熱い!体の内側から燃焼するようだわ!)

ズルズル

ジャン母(美味しい!痺れる味覚!辛味だけが舌に突き刺さる!)

シャクシャク

ジャン母(もやし!辛味の中の清涼剤!でも、このもやしが辛味と結託して、また美味しい!)

チュルチュル

チュル

ジャン母(勢いで、全部食べちゃったわ……)

ジャン母「え? あら、スミマセン。そういえば杏仁豆腐があるんだったわね」オホホホ

ジャン母(タイミングピッタリだったけど、食べ終わるまで見られてたのかしら)イヤダワー

ジャン母(うーん、杏仁豆腐の甘い香り、フルーツのシロップみたいな香りよね)

パクッ

ジャン母(白くてツルンとした喉越し、辛味でやられた喉に染みるわぁ……

     この杏仁豆腐、普通のよりも口どけが柔らかいわね)

パク

ジャン母(何が違うのかしら……微かに、どこかで嗅いだことのある風味が……)

パク

ジャン母(このまろやかさは…そうだわ、ミルクよ! 杏仁豆腐を作り時に、ミルクを使うけど、

     ミルクが普通の杏仁豆腐よりも多いんだわ! 今度、家でも作ってみようかしら。

     水を入れずに、代わりにミルクを使えば作れるかしらね?)

パクパク

ジャン母(はぁ、癒される甘みね……日焼け後に塗った消炎剤みたいに口の中が落ち着いていくわ……)

フゥ

ジャン母(ご馳走様でした)

ジャン母(美味しかったわぁ、今度あの子が帰ってきたら、一緒に食べにまた着たいわね。

     年頃の男の子だから、母親と一緒は嫌がるかしら?)ウフフ

ジャン母(好きな子とか出来たのかしらね。聞いても絶対に言わないんでしょうけど。

     父親に似て面食いだから、身の丈も考えずに、凄い美人に惚れそうね)フフン

ジャン母(顔は悪くないと思うのよね。ちょっと捻くれてるけど。

     人の恋人に横恋慕でもしてなければ、もしかして今頃彼女くらいいるんじゃないかしら)ニヤニヤ

ジャン母(休暇日に恋人連れて帰ってくるかもしれないし、あの子の部屋でも掃除しておきましょうかね!)

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ジャン・キルシュタイン
 アイスクリームだけでは無い、妙な寒気に急に襲われる。

ミーナ・カロライナ
 コーヒーを飲みすぎて、夜眠れなくなる。

マルコ・ボット
 暫くの間、甘いものを見るだけで気持ち悪くなる。

コニ・スプリンガー
 他のテーブルの客が食べてたドーナツが美味しそうだったので、次の日食べに行く。
 マルコも誘ったが、凄い顔で断られた。

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リヴァイ
 結局、詰め所までハンジをおぶって帰る。

ハンジ・ゾエ
 朝まで爆睡。スッキリした顔で起きてきたら、リヴァイに蹴飛ばされた。
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(おわり)

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