のあ「プロキオン、プロキオンはいるかしら?」  P「どうしました、のあさん?」 (25)


P「ちなみに、私の職名はプロデューサーです」

のあ「あなたは口を挟まないでプロレタリア」

P「カニ光線!?(謎の奇声)」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371306631


のあ「ところでP。今日の私を見て、何か気づく事はないかしら?」

P「……おお!? その猫耳メイド服は――」

のあ「対ステージ用勝負モジュールよ」

P「いや、ですから猫耳メイド――」

のあ「対ステージ用勝負モジュールよ」

P「失礼しました。対ステージ用勝負モジュールです、はい」


のあ「いま、特技について考えていたわ」

P「特技……ですか?」

のあ「そう。私たちアイドルは、LIVEバトルの際に特技を披露するのは知っているでしょ?」

P「勿論。存じております」

のあ「それで思ったの。たったひとつの特技に頼り切ったままで、本当にそれでいいのか、と」

P「左様でございましたか」


のあ「アイドルたるもの、一芸のみに固執するようではダメだと思うの。可能性の芽を自らが摘むべきではない、と」

P「おお……流石です、のあさん。もし私がユー○ャンの広報なら、
  資格口座のキャンペーンガールにあなたを起用していたでしょう」

のあ「むしろ死角はないほうがいいわ」

P「不肖このP、のあさんの担当として尽力させていただきます」

のあ「尽力されなさい。まずは『人の振り見て〜』というように、
    他のアイドルの特技を参考にしてみようかと思う」


P「では、事務所の資料から、それらしいのを何点か声に出してお読みいたします」

のあ「音読は大事よね」

P「それでは読みます」

のあ「もって廻るわね」


P「堕天使の翼」    のあ「いいわね」

P「なぞなぞ」      のあ「続けて」

P「ステキなお注射」  のあ「なかなかどうして」

P「ピカピカキノコ」   のあ「愛でてよし、食べてよし」

P「やらない」      のあ「ほろ甘いわね」


P「いかがでした?」

のあ「やるせないほど十人十色(フレキシブル)ね」

P「そんな気がしておりました」

のあ「……問題を見失うところだったわ」

P「と、申しますと?」


のあ「いま大事なのは……私の特技にできるか? できないか? そこが基準のはずよ」

P「失念しておりました」

のあ「なんという体たらく」

P「もうしわけありません」


のあ「ここはやはり、誰かのを真似るより、いまできる特技を反映させるのがモアベターだと考えるわ」

P「名案でございます」

のあ「では、ひとつやってみせるから、それが特技と申告するに足るレベルか
    あなたが判断しなさい、P」

P「わかりました。遍く録画して、がっつりと吟味させていただきます」

のあ「標準モードでお願いね」


のあ「…………ッ! ひとつ、ふたつ、みっつ」



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              カシャン
          ●   カシャン
          ●  カシャン
          ●
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P「なんとっ!? たった一呼吸で、レアメダルを縦に3枚積み上げるとは……」

のあ「いかがかしら?」

P「姿勢を乱すことなく、よもやこれほどの妙技を……」

のあ「ちなみに、調子のいいときは5枚いけるわ」


P「お……お美しい……」

のあ「もう一度」(ひな祭りSR+のポーズで)

P「お美しい!」(一緒のポーズで)



テテテテテテテテ テレテレ テテテテン(あのジングル)

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