シンジ「綾波っっ!!」(34)

——朝、ネルフにて

青葉「おっはー。おっ、今日は俺が1番乗りか。」

??「残念だったな、シゲル。」

青葉「その声は!?」

日向「今日は僕が1番乗りさ。」

青葉「ちくしょー!!!なんか悔しい!!」

青葉「…ま、大好きな葛城さんに会うためなら、早出勤ぐらいなんでもないってことか?」ニヤニヤ

日向「うっさいな」

青葉「図星だろwww」ニヤニヤ

日向「うるさい!」

青葉「ひゃー怖い!そうやって怒るところもまた…」

日向「おいシゲルてめぇ」

青葉「はいはい、わかったわかった。ったく冗談通じねぇな。…じゃあ俺は仕事を開始しますかな。」

日向「言っていい冗談と悪い冗談がね…」

マヤ「おはようございます。」

青葉「あ、マヤちゃんおはよー。」

日向「おはよう。」

マヤ「いつも早いですよね、二人とも。」

青葉「ああ、それはね、マヤちゃん、日向は葛城さんがd」

日向「何でもない!!」

マヤ「??」

日向(ちくしょー!!シゲルに弱みを握られるとロクな目に合わないな…)

日向(何とかして僕もシゲルの弱みを握ってやりたい)

青葉「使徒来ねぇかな」

リツコ「おはよう。」

マヤ「あ、先輩おはようございます!」

青葉「おい日向、葛城さんは来ねぇなぁ?」ニヤニヤ

日向「てめぇ…」

ゲンドウ「おはよう。」

リツコ「おはようございます。」

青葉「あ、司令。」

日向「おはようございます!」

マヤ「おはようございます。」

ゲンドウ「…うむ。」

日向「なんなんだよこのオヤジ…」ボソッ

青葉「碇司令、いま日向君が…」

日向「バカっ!やめろ!!!」

ゲンドウ「?」

日向(また弱みを握られた。)

青葉「日向、お茶買ってきて。」

マヤ「私は午前の紅茶を」

日向「え、ちょっとまって何で僕が!?」

青葉「か つ ら ぎ さ ん」

マヤ「な ん な ん だ よ こ の オ ヤ ジ」

日向「はい買ってきます。」

日向(シゲルのみならずマヤちゃんまで…)

日向(くっそ)

ドシン!

日向「痛…誰ですか…ゲッ」

ゲンドウ「減給3ケ月…いいな。」

日向「」

日向(ロクな目に合わない日だ。)

日向(…葛城さん遅いな)

日向「あの、赤木博士、葛城さんは?」

リツコ「あら、ミサトなら今日は休みよ。何か用事でもあったの?」

日向(ガーーーーン!!!)

日向「い、いえ、何でもないんです。さよなら…」

日向「ほれ、お茶!」ドン

青葉「サンキュー!」ゴクゴク

日向「全く…、人使いが粗すぎだよ…。」

青葉「人生は助け合いだろ?」

日向「僕が助けてばっかじゃないか。」

日向「…」

青葉「でさ、その店員、そのまま手で頭ボリボリ掻いてやがんの。もうありえねー。」

マヤ「やだ、不潔です〜。」

青葉「で、だな。俺はまあ客だから、話しかけるワケ、そしたらその店員、何て言ったと思う?」

日向(…話についていけない)

日向(僕、いらない人間なのかな…)

ゲンドウ「グヘヘヘヘヘ」ニヤニヤ

冬月「なんだ、碇。気持ち悪いぞ。」

ゲンドウ「いや、いいギャグを思いついたのだ。」

冬月「ほう、貴様がギャグを。是非、聞かせてもらいたいものだな。」

ゲンドウ「いいだろう。」




ゲンドウ「ゲンドウ、湯加減どう?」

冬月「」

ゲンドウ「…さて、冬月。話題は変わるが、」

冬月「碇、スベったからといって、話題を変えるな。」

ゲンドウ「…すまない」

冬月「まあいい。どんな話題に変わるんだ?」

ゲンドウ「…こんなものを入手した。」

冬月「こ、これは!?」

ゲンドウ「綾波レイの日記、vol.427だ。」

冬月「また凄い数だな。」

ゲンドウ「中はまだ見ていない。見たいか、冬月。」

冬月「いや、全然。」

ゲンドウ「見たいのだろう」

冬月「ひょっとして貴様が見たいだけではないのかね?」

ゲンドウ「そ、そんなことは。」

冬月「図星だな。」

ゲンドウ「おっと手が滑って日記の表紙が開いちゃった」

冬月「…遂に開いてしまったか…。」

ゲンドウ「…………………………」

冬月「どうした」

ゲンドウ「凄いぞ、これは」

冬月「そうか。」

ゲンドウ「読み上げよう。」

ゲンドウ「『2015年○月△日

今日もシンクロテストがあった。ヒゲのグラサンオヤジがこっちをじろじろ見てきてきもかった。』」

ゲンドウ「誰だ、その変態オヤジは。」

冬月「お前だよ、碇。」

ゲンドウ「」

ゲンドウ「…続きを読むぞ。。。。
『シンクロテストが終わると、マダオが話しかけてきた。適当に反応しといた。その間に碇君が帰ってしまった。マダオ殺したい』」

ゲンドウ「…酷い奴だ、この『マダオ』は…」

冬月「それもお前だよ、碇。」

青葉「…心なしか、今日碇司令が沈んでるような…」

マヤ「ですねー。」

日向「僕は要らない人間なんだ…」

ゲンドウ「」ズーーン

冬月「碇、そう落ち込むな。」

ゲンドウ「ああ」ズーーーーーーーーーーーーーーン

冬月「…やれやれ。こんなときに使徒が来たらどうする気かね。」

ゲンドウ「いいもん、いいもん、マダオだもん!」

冬月「…はぁ。」

——一方、葛城邸

シンジ「スヤスヤ」

アスカ「寝てるわね…」

アスカ「シンジの筆箱を覗いてやるわ!」

アスカ「」

アスカ「これ、ファーストの写真!?」

アスカ「最低、信じらんない!」

シンジ「ふぁーーー、…、アスカ?」

アスカ「やばっ」

シンジ「あ、僕の筆箱!!まさか、中は見て…」

アスカ「アンタ、変態ね。盗撮した写真を持ち歩いてたなんて。」

アスカ「没収」

シンジ「ひどいやアスカ!!僕の秘蔵の写真を!ケンスケに10万も出して買ったのに!!」

アスカ「このこと、ファーストが知ったら、どう思うかしらね」

シンジ「お願い!誰にも言わないで!!」

アスカ「その態度が、お願いする態度なわけ?」

シンジ「お願いします!!誰にも言わないでください!!」

アスカ「…」

アスカ「もうメールした」

シンジ「誰に!!??」

アスカ「ヒカリとファースト」

シンジ「\(^o^)/」

シンジ「裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったんだ!」

アスカ「アンタがそんな写真を持ってるから悪いんじゃない。」

シンジ「死ねぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

ピリリリリリリ

シンジ「メールだ」

From:あやなみ

シンジ「…綾波からだ。」ゴクリ

アスカ「絶交のメールね、きっと。」

『碇君

私も碇君の写真を、相田君から5000万円で購入して部屋に貼りまくってあります

ごめんなさい』

シンジ「綾波っっ!!僕は綾波を信じていたよ!!!」

アシカ「」キュー

そう、アスカはあまりにも予想外すぎる結末に、アシカになってしまったのだ。

日向「僕は要らない人間なんだ…」

リツコ「認めてもらうチャンスが来たわよ。」

日向「えっ!?」

リツコ「本部内にオットセイが侵入しました。それを駆除すれば、きっとみんな貴方を認めてくれるわ。」

日向「よっしゃあ!!!やるぞ!!!」

アシカ「何なのよ一体!」

日向「ひっ捕えろ!」

作業員A「おりゃー!!」

作業員B「かかれーっ!!」

アシカ「負けてらんないのよ!あんたたちに!!」

作業員A「ぎゃああああ」

作業員B「うわぁぁぁあぁ」

日向「くそっ!死ね!!」バキュン!

日向「「結果、オットセイの動物園への輸送に成功。精密検査の結果、アシカであることが判明しました。」

日向「進入経路は未だ不明ですが、現在150人態勢で調査中です。」

ゲンドウ「…そうか。」

冬月「ご苦労だったな。」

日向「はいっ!」

日向(やっと認めてもらえた!僕はここにいてもいいんだ!!)

パチパチ

ゲンドウ「おめでとう。」

冬月「おめでとう。」

リツコ「おめでとう。」

青葉「おめでとー」

マヤ「おめでとう!」

シンジ「おめでとう。」

レイ「おめでとう。」

日向「ありがとう!!!」

【劇終】



アシカ「この檻から出しなさいよ!!!!」ガチャガチャ

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1372659697/
レイ「碇君、あーんして」アスカ「!!!!????」

も私の作品です。併せてどうぞ。

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