もち蔵「あれからもう10年近くか…」 (191)


部下「大路係長!今日もお疲れ様です!」もち蔵「あれからもう10年近くか…」

もち蔵「お疲れさん。いつもありがとうな」

部下「いえ!いつも俺たちが頑張れてるのは係長のおかげです!」

もち蔵「いや、大げさだって。今日は久々に早めに帰れるんだ。奥さんやお子さんも喜ぶだろう?」

部下「あはは、実は今日、家内の誕生日でして…」

もち蔵「それは尚更よかったじゃないか。家に早く帰って家族を喜ばせてやれ」

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部下「は…はい!」

女性社員A「大路さんて素敵だよねぇ…」

女性社員B「若いのにあれだけ出世して…あれで独身なのが信じられないわよ…」

女性社員C「私だったら係長を幸せにしてあげれるのに…」

もち蔵「俺も20代後半。今思えばあっという間だったな…」

回想シーン

たまこ「もち蔵は上京するんだ…」

もち蔵「ああ、自分の進路を考えた結果だ。家を継ぐとかそう言う事も考えたけどさ。やっぱり今は自分に出来る事、自分の力で社会に出て頑張りたいんだ。」

たまこ「そっか…それももち蔵の人生だもんね…私、応援してるよ!」

もち蔵「もし長い休みとか取れたら実家にも顔出すよ!だからたまこもがんばれよ!」

たまこ「う…うん!」


もち蔵「妙な気は使わないで。お前はお前の生きたいように、自由に頑張れば良いんだよ」

たまこ「え?私はもち蔵を本気で応援してるんだよ?気なんてつかって…」

もち蔵「あはは、たまこらしいな。ありがとう」

社会人になって何面目くらいからだろう、俺の両親から連絡が来たのは

地域に大型量販店やデパートが出来てから商店街の生計は下火…
親が切り出した答えはコンビニ経営だった。

運が良かったのか経営は成功して客足も安定。
これのおかげで実家は生活面で安定し人並み以上の生活を得ていた。
そんな話を親から直接聞き、おれ自身も心のどこかで安心、社会人として働く生きがいを見出していた。
まぁもち屋じゃなくなったのは心残りで最初はコンビニ経営も反対したけど
大人になって考え方は変わった。
生きるためだしな…と

うさぎ山商店街はもう俺のしっている場所じゃなくなっていた…そんな話を親から聞いていた。

社長「大路君。今回の売り上げ結果。見事なものだ。いつもながら驚かされているよ」

もち蔵「ありがとうございます。社長、これも普段俺を支えてくれてる部下や、先輩達のおかげです」

社長「そういう謙虚な態度も君の魅力のひとつだ…ところで大路君。少しお話があるのだが…」

もち蔵「お話…ですか?」

社長「まぁそう固くなるな。君は今年で何歳になるのかな?」

もち蔵「はい…今は26ですが、今年で27歳になります…」

社長「その若さでここまで上り詰めるとは、我が社にとって君は誇りだ」

もち蔵「社長にそう言って頂いて、私も毎日頑張りがいがあります…!」

社長「ふむ…そう言ってくれるのなら尚更…。君は結婚などの予定はないのかね…?」

もち蔵「就職してからずっと仕事中心に打ち込んできました。学歴も自慢できるようなものではないので人一倍努力しないとでして……恋愛と仕事を両立している暇は中々なくて…恥ずかしい限りです」

社長「そうか…それなら尚更聞きやすい。大路君。良かったら私の娘と結婚してくれないか?」

もち蔵「!?!??!」

社長「驚かなくても良い。これは私が素直に思ったことだ。素直で切実、君のような素晴らしい男は他に居ない。どうだね?」

もち蔵「それは…」

社長「いきなりで君も驚いたようだな。すまなかった」

もち蔵「いえ…そんな…」

社長「最近我が社が立てた大型量販店「スコジャ」は知っているね?」

もち蔵「それは勿論…!私達の部署でも担当していますから…」

社長「もし君が娘を嫁に貰ってくれるのなら…その店を全て君に任せても良い…」

もち蔵「…!」

社長「よく考えてくれ…まぁ断ってくれても構わないさ。君の人生だ。破談になっても君だけは会社から手放せない存在だからね」

もち蔵「はい…」

アパート

もち蔵「結婚か…そういえば就職してから仕事仕事でそんな事考えた事なかったっけか…」

恋なんて学生の頃以降してなかったな。

仕事で充実した毎日を過ごしいた。

たまこが好きだったっけ…wwあの頃ww

でもそれももう昔の話だ。

住む世界、環境、波が変わると人というものは変わっていく。社会に出て解った事だ。


もち蔵「もう昔の事だ。人間過去を振り返るんじゃなくて今を生きなきゃなっと」<プシャ

仕事して風呂上り後のビールが物凄く美味く感じるようになった。

もち蔵「四捨五入すれば俺もおっさんだな…」<ぐび

トゥルルル

もち蔵「ん…電話…?誰からだろうこんな時間に…どうせ宗教とか間違い電話だろうけどな…と、はいもしもし大路ですが…」

道子「もち蔵?どう?元気にやってる?」

もち蔵「母さんか。あぁ、いつも通り元気だよ」

道子「話は聞いてるよ。あんた係長なんだってね!すごいじゃない!」

もち蔵「つってもまだ駆け出しだけどな。部下に支えてて貰いながら毎日頑張ってるよ」

道子「そう!それはよかったじゃない!それはそうともち蔵。あんたもう何年も家に戻ってないじゃない。今度の連休帰ってきなさいよ」

もち蔵「え?ん…あぁ。そうだな。でも今は店畳んでコンビニやってんだろ?家は?何処に住んでるんだ?」

道子「店とは別に住まいは相変わらずうさぎ山商店街だよ。もうすっかり寂れちゃったけどね…」

もち蔵「そうか…わかったよ。長期休暇に入りそうだし、家に帰るとするさ」


ガチャ

もち蔵「寂れたうさぎ山商店街か…とてもじゃないが近所の人たちがどうなってるか聞けなかったな…」

まぁ時代の流れさ。仕方が無い…明日も忙しいし寝よ…

後日会社にて

女性社員A「大路係長お疲れ様です~!」

もち蔵「あぁ、お疲れ様。これから連休だ。仕事のことなんて忘れてゆっくり休むなり遊んでくれよ」

女性社員B「係長はお休みの日予定とかないんですか~?」

女性社員C「良かったら私達とカラオケとか飲みどうですか?」


もち蔵「あぁすまない。俺、実家に里帰りしなきゃでさ。またそのうち付き合うよ」

部下「係長はどこにお住まいなんでしたっけ?」

もち蔵「ん?俺は県外だよ。○○県の○○市。ここに比べればだいぶ田舎だけどな」

部下「そうなんですか~って!係長!!!」

もち蔵「なんだよ騒がしい…俺の故郷がどうかしたのか?」

部下「噂で耳にしたんですが…」

もち蔵「噂…?」

………

……



車を運転して里帰りしてる最中頭がまっしろになりかけた。

部下「専務と常務の会話を盗み聞きしたんですけど、スコジャデパート、大路さんの故郷の○○市のうさぎ山商店街付近に建設予定らしいですよ!」

もち蔵「まったく…噂だけであってほしいな。本当だったら故郷に帰っても皆に合わせる顔が無い」

まぁ本当に建設する予定があるなら部長からすぐ俺に連絡が来るはずだ。

もち蔵「冷や冷やする冗談だよまったく」


そしてうさぎ山商店街に到着した

もち蔵「ここがうさぎ山商店街か…だいぶ殺風景になったもんだな」

親の言ったとおりだ。俺の知っているうさぎ山商店街と雰囲気が別物だ。

悪い言い方をすれば廃墟…が似つかわしい。

予算が無く塗装が剥げた汚らしい商店街の看板。

大半の店にはシャッターが閉まっていた。

もち蔵「これも時代の流れか。世知辛いけどこれも現実か…」

思ったよりショックは小さかった。

なんせ仕事でこう言った風景は飽きるほど見てきたからな…

それがたとえ自分の故郷であっても例外ではなかった。

もち蔵「ガキの頃の俺だったら発狂してるかもなwwこりゃ…ww」

近所の肉店…テナント募集の紙が張ってある。

しかも紙の字が色落ちしてる。何年前に店閉めたんだろうな…

そういえばここら辺に模型屋があった筈だけど…シャッターが閉まってんな。
潰れたか。

商店街に残って家業継がなくて良かったとか思ってる自分自身に、ドライというか冷たさを感じてしまった。

もち蔵「ここの通りを歩くの何年ぶりだろうな」

???「あれ…大路…?

もち蔵「ん…?」

聞きなれた声だった。たしか良く俺にたまこの事で突っかかってきた…

もち蔵「ひょっとして常盤か…?」

みどり「やっぱり大路だ…!帰ってきてたの?久しぶりじゃない!」

もち蔵「ああ10年以上経ってて俺の事覚えてるなんてな。とっくに忘れ去られてると思ってたよww」

みどり「忘れるわけ無いでしょ?よくいがみ合ってた仲じゃないの」

もち蔵「そう言えばそうだったな。まぁ、今でも何で俺に絡んでたのか意味はわからないけどな。どの道ガキの頃の事だ、気にしてないよ」

みどり「だね…。で、あんた元気でやってたわけ?県外で働いてるとは聞いたけど」

もち蔵「まあな。おかげ様で去年から会社の係長やってるよ。今は長期休暇で里帰りって感じだ」

みどり「すごいね…20代で係長とか!でもたしかに昔の大路とイメージが全然違うかも。信じられないくらい男前になったじゃない」

もち蔵「そうか…?ただ単に社会に揉まれただけだよ、きっとな。それに、常盤だって変わったよ。一段と綺麗になったじゃないか」

みどり「んな!?/////…あ、ありがとう」

もち蔵「まぁ四捨五入すれば俺はおっさんでお前も三十路のおばさんになっちまうけどなww」

みどり「一言余計っ!あんたは少し皮肉屋になったね…」

もち蔵「上京して社会に揉まれりゃ皮肉屋にもなるさww」

みどり「…クスww」

もち蔵「…ははww」

みどり「少し話さない?」


喫茶店

もち蔵「へぇ…ここら辺にスタ○なんて出来てたんだな」

みどり「かなり最近だけどね」

もち蔵「なんと言うか、ここの商店街変わったよな」

みどり「うん…どんどんお店潰れちゃって寂しくなっちゃった」

もち蔵「それに人もあまり居ないな」

みどり「近くに安くて何でも手に入るデパートや電気屋とか出来ちゃったからね…」

もち蔵「時代の流れだな…とはいえ故郷が寂れてるのは少なからず寂しいな」

俺がコーヒーを口に近づけた瞬間常盤がとある事を口にした

みどり「聞かないんだ…?」

もち蔵「ん…?何がだ?」

みどり「気にならないの?聞かないの…?たまこの事」

もち蔵「懐かしい名前だな。たまこか…久しぶりに聞いたよ。元気にやってるのか?」

みどり「…」

もち蔵「なんだよ。まだ昔の事でも根にもってるのか?俺はもうそんなつもりはないから安心しろよ」

みどり「ううん…そうじゃないの」

もち蔵「まさか…たまやまで店終いしちまったとか…?」

みどり「たまやはまだあるよ…経営すごく大変だけど」

もち蔵「へぇ…あそこの親父さんもこんなご時勢に頑張るよな。うちの父親もその根性を見習わせたいもんだな」

みどり「大路のお父さんのコンビニはすごく繁盛してるよ!私も通勤前に良く通うから!」

もち蔵「本当、もち屋一筋の実家が気づけばコンビニ経営だもんな。変わるもんだ」

みどり「だね。大路的にはおもち屋さん続けてほしかった…?」

もち蔵「ガキん頃だったら止めてたかもしれないけど、結局は親の人生だからな。結果的に上手く言ってるのならそれで良いと思うよ。もち屋じゃなくてもな」

もち蔵「所で、お前ん家のおもちゃ屋はどうなんだ?」

みどり「えへへ…実はまだ健在だよww」

もち蔵「お、頑張ってるんだな。おもちゃ屋って商店街の中でも長く続く場所多いし、掘り出し物目当てに買い物来る人も居るだろうしな」

みどり「だね。ただ最近の子供ってカードゲームばかりだから、うちの店もそういう方向にせざる終えなくなっちゃったかな…」

もち蔵「客層に合わせて方向を臨機応変にかえる商法。かち組みになれる考えだな、常盤のおじいさんは」

みどり「褒めても何もでないよ~?」

もち蔵「いいや、こっちが出すよ。ここのお金」

みどり「ラッキーww」

もち蔵「お前はあんまり変わってないな。雰囲気はすごくやわらかくなったけどさ」

みどり「大路が変わりすぎたんだよ…」

もち蔵「ん…?俺ってそんなに変わったか?」

みどり「なんていうか…一人だけ飛躍して大人になりすぎてるというか…」

もち蔵「んなもん人それぞれだよ。そんなことより話もどすけど。たまこは今何やってるんだ?」

みどり「たまこに会いたい?」

もち蔵「会えるのなら久々に話したいが、あっちも忙しかったり仕事があるなら無理にとは言わないよ、お前から俺が地元に帰ってきてた程度に伝えておいてくれれば別にそれでも良いし」

もち蔵「それにさっきからはぐらかしてるみたいだががあいつに何かあったのか?」

みどり「…あんたは、たまこに会わないほうがいいかも」

もち蔵「何だよ。結局高校時代の事まだ気にしてんのな、常盤は」

みどり「だから違うの…!いまのたまこに会ったら大路はきっと…ううんなんでもない。気になるならたまやに顔だして見るといいよ」

もち蔵「まぁ向かいの近所だからな。挨拶しとくのが常識だろ」

久しぶりに再開した常盤みどりとこのあとは何気ない雑談をしていったん別れた。

昔話に華が咲いて楽しかったが、なぜかたまこの話題を出すとぎこちない態度を示していたな。

昔のように攻撃的な態度ではなく何か哀しい態度。

あいつに何かあったのか…?

まぁたまやに行きゃわかるか。


みどり「大路…本当大人になったなぁ…私がまるで子供みたいだった////」



つづく

き溜めで投稿したSSです。
溜まり次第どんどん投下していきます。
今日はここまでで。

それでは!

補足

このSSの、大人になったもち蔵の声優は田丸さんではなく鳥海浩輔さんボイスでイメージしていただくと良いかもですww
声変わりって事で…ww

続きは出来上がり次第投下していきます。

たまこマーケットをオワコンとか言わないで(涙)

それではまた後日

寝る前に少し更新できそうなので書き溜めを投下します。

なのでもし今日の夜更新できなくても簡便デスorz

では投下開始

大路屋(元)

もち蔵「ったく…店やめたんならこの看板くらい外せよ。勘違いして客が入ってきちまったらどーするんだか…」

まぁ人が入ってくるほどの賑わいはもうここにはないか。

時計を見るとまだ4時か、親が家に帰ってくるのは6時だったな。まだ時間がある、一応向かいのたまやに挨拶でもしておくか。
見た感じ相変わらずだな。素朴だけど近寄るとあんこの良い香りが…って外で水撒いてるあの子は…

もち蔵「よう、久しぶりだな、あんこ。俺の事覚えてるか?」

あんこ「え…?え?…まさか…もっちー!?久しぶり…!」

もち蔵「この歳でそのあだ名は恥ずかしいな。そうだよ、もち蔵だ。すっかり成長したなあんこは」

あんこ「もっちーこそ、凄く格好良くなったねー!見違えたよ…!」

もち蔵「いいや、『老けた』の間違いだよ…wwあんこもすっかり美人になったな」

あんこ「そ…そんな事ないよwwそれより今、誰もいないから久々だし寄ってってよww久々におもちご馳走するから~」

もち蔵「親もまだ帰ってないみたいだしそれならお言葉に甘えるよ。お邪魔します」

たまやこと、北白川家にて。

もち蔵「相変わらず美味いな…たまやの豆大福。本当久々に食べたけど昔のままだ」

あんこ「えへへ~でしょ~?今ね、私とお父さんで店切り盛りしてるんだよー?」

もち蔵「へえ、あれだけもち屋である事を嫌がってたあんこがね…wwそりゃすげー」

あんこ「もーwwそれ小さい頃の話!少しは大人になったよ、私」

もち蔵「相変わらず美味しいもちを作ってるようで安心したよ。たまやww」

あんこ「売り上げはだいぶ落ちたけどね…おじいちゃんも今は、老人ホーム。お父さん一人だと切り盛り大変だから、私がお店を継ぐつもりなんだ」

もち蔵「悪くないと思うぞ。若い女の子が作ってる和菓子ってタイトルで雑誌にリークでもして貰えば、有名になってお客さんも沢山戻るんじゃないのか?」

あんこ「雑誌に載せて貰うほどのお金なんてお家には無いよww粉代払うだけでいっぱいいっぱいなんだからww」

あんこ「それより、おばさんから聞いたんだけど、もっちーって今大企業の係長さんなんだって…?凄いよね!」

もち蔵「そんなに自慢できたもんじゃないけどな。中間管理職という立場ほど面倒なもんはないwwまあ充実はしてるけどさ」

あんこ「うんうん、もっちーの家はおもち屋さんやめちゃって、コンビニ経営はじめちゃったね」

もち蔵「ああ、そうだな。あんこのお父さんの方、うちの親父に失望してるんじゃないか?」

あんこ「ううん…失望ってよりは一時期すごい落ち込んでた。もっちーは上京してて知らないかもだけど、経営が大変でどうしようも無い時期があったんだよ大路屋。」

もち蔵「いや、知ってるよ。家族の事だからな」

経営大変だからと生活費を送ったのに全て送り返されたんだよな。

自慢じゃないけど上京してからはエスカレーター式に出世して金は見る見るうちに溜まっていった。

なのに親は俺の支援は一度も受け取らなかったんだ。

子供に負担をかけたくないと言う親の優しさなのだろう。

あんこ「大路屋が火の車状態の時に、何も助けになってあげれなかったって凄く落ち込んでたの…」

もち蔵「お前んとこの親父さんにも色々と心配かけたな…悪い」

あんこ「もっちーが謝る事ないってばww」

もち蔵「進む道が変わっちまってもお互い無事で元気なんだ。これはこれで良いんじゃないかって思うよ俺は」

あんこ「結果オーライだねww」

もち蔵「そう言うこった。ところであんこ。お前彼氏とか居るのか?二十歳近くだろ?」

あんこ「いきなりなぁに~?ひょっとしてナンパ~?」

もち蔵「俺は仕事が忙しくて恋人とかはパスだよ。それは無いっ」

あんこ「もう~もっちーは少しドライになったなぁ~~…ww私はね、居るよww恋人」

もち蔵「まぁお前も年頃だしな。いても不思議じゃないと思うよ」

あんこ「まぁね~wwもっちーはユズキ君って覚えてる?」

もち蔵「あぁ。あの冴えない坊主な」

あんこ「冴えないって言うな!今は私の彼氏なんだから!」

もち蔵「へぇ…結局付き合ったのなお前ら。大したもんだ」

あんこ「来年ね、もしかしたら結婚するかも」

もち蔵「へぇそりゃ凄ごい。順調に幸せな道を辿ってるな。おめでとww」

あんこ「ありがとう…ww久々に会えてもっちーにそう言ってもらえるなんて嬉しいよww」

もち蔵「それはそうと、たまこのやつ見かけないんだけど。今なにしてるんだあいつ」

あんこ「え…?お姉ちゃんはね、たぶん朝方まで帰ってこないと思うよ」

もち蔵「朝方?夜勤でもしてるのか?」

あんこ「まぁ…実は家の経営が大変なんだけど、お姉ちゃんが昼間から夜まで働いてお金を切り盛りしてくれてるんだ。結構いい場所みたいで給料もそこそこ良いの。まぁもっちーの足元にも及ばないだろうけど…ww」

もち蔵「そこまでしないと経営が苦しいのか…大変だな…今のご時勢商店街っていうのは…」

あんこ「まぁ…実は家の経営が大変なんだけど、お姉ちゃんが昼間から夜まで働いてお金を切り盛りしてくれてるんだ。結構いい場所みたいで給料もそこそこ良いの。まぁもっちーの足元にも及ばないだろうけど…ww」

もち蔵「そこまでしないと経営が苦しいのか…大変だな…今のご時勢商店街っていうのは…」

あんこ「しばらくここに居るんでしょ?ならお姉ちゃんにも会えるかもww朝帰りで中々会えない事多いけど」

もち蔵「あぁ、仕事で疲れてるんなら無理にはいいよ。もし会えたら…程度で」


あんこ「ねぇ…もっちーは彼女とか居ないんだよね?」

もち蔵「ああ、作ってる余裕なんてないよ。仕事が終わって家に居る最中も書類作ったりする事もあるんだ。彼女より時間がほしいって感じだね」

あんこ「そう…もっちはーもうお姉ちゃんの事好きじゃなくなっちゃった?」

もち蔵「なんだよいきなり。嫌いじゃないよ。片想いして好きだった時期があったくらいだww」

あんこ「うん…知ってる」

もち蔵「でもな、大人になるにつれて恋ばかりしてられない事情とか出てくる。愛だけで生きてけるほど世の中は甘くないってな」
もち蔵「人生の分岐点て奴なんだろうな。幼馴染として大事な存在ではあるよ。あんこもたまこも。ただ今の俺には俺の人生がある。どんなに好きでも人生の別かれ道で人っていうのは変わってしまう事だってあるんだ。だから俺がたまこに恋をしていたと言うのはあくまでもう子供の頃の良い思い出だ。それ以上でもそれ以下でもないよ」

あんこ「もっちー…変わったね」

もち蔵「どうだかな、俺は俺だよ。まぁあんこは俺とは違って上手に青春生活送ってるみたいだしなww応援してるさ」

あんこ「うん…ありがとうモッチー…!」


次回へ続きます。

今日のところは今度こそ終わりです。
夕方か夜書く気力があればまた書き溜めて投下いたします。

今度こそ寝ますでわ

おつ
内容は気になるけど、会話の中に草は正直鬱陶しいな

乙です。
けいおんSSもそうだったけど、将来系のSSってシリアスになりがちだよね。
やっぱり鬱展開になっちゃうのかな?

>>32

俺も自分で書いててちょっと雰囲気変だなぁと思いました!
草ははやさない方が自然でいいと思いますので草なしにしますね!

豆大「おーい、帰ったぞー!」

あんこ「あ、お父さん帰ってきたよ!」

もち蔵「お…こんにちは。お久しぶりです」

豆大「ん…?お前…大路んとこの小僧か…!?」

もち蔵「ご無沙汰してます。おと…いえおじさん。父と母の件で以前はご迷惑をおかけしました…」

豆大「あ…いや…俺は別に何も迷惑なんぞ…まぁ座れよ」

相変わらずだなたまこのお父さんは。あの頃のままだ…

豆大「しばらくしないうちにすっかり男の顔になったじゃねーかよ」

もち蔵「ありがとうございます。って言っても社会の歯車ですよ、今の俺は」

豆大「そうか~?以前たまこを追っかけまわしてただらしない面影がまったく無くなってて驚いたぞ」

もち蔵「はは、懐かしいですね…もうあれから10年。たまやは元気そうでなによりです」

豆大「あたぼうよ!たまやは不滅。時代に飲まれず健在だ。どっかのコンビニに転職した野郎とは訳がちがうぜ」

あんこ「お父さん…!もっちーの前で!」

豆大「あ、いやすまん…そのお前に言ったわけじゃなくてだな…」

もち蔵「いえ。事実だから気にしてないです(笑)それにおじさんも相変わらず元気そうで良かった。進む道が変わっちゃったけど、馬鹿な親父とこれからも仲良くしてやってください…」

豆大「まぁな。あの野郎とは腐れ縁だしな。たまに買い物してやってるさ」

あんこ「毎日コンビニが気に入ったって言って買い物してるよねーお父さん~」

豆大「な!うるせっ!」

もち蔵「仕入れに出かけられてたんですか?」

豆大「まぁな。それとたまこの仕事っぷりを拝見にと思ったんだけどよ、職場が何処にあるのか良くわからなくてな。帰ってきちまったよ」

もち蔵「差し支えないなら聞きたいんですが…たまこって今どんな仕事してるんですか?」

豆大「ん?あぁ、まぁ恥ずかしい話だけどよ、うちの店も商店街の過疎化が影響して売り上げがだいぶ下がったんだよ、でたまこが働きに出てくれてそれでうちの店も成り立ってる状態だ。情けねぇはなしだぜ…」

もち蔵「家族全員協力して前向きに進んでるなんて、凄いと思いますよ。」

豆大「ありがとうよ。お前に慰められる日が来るなんて思いもしなかったぜ…グス」

あんこ「お姉ちゃんね、工場の夜勤してるんだよ~。」

もち蔵「工場の夜勤か…またそりゃだいぶ重労働だな…たまこのやつそんな体力あったっけか…」

豆大「なんでもよ。上司や先輩が手取り足取り体を張ってフォローしてくれてるらしいから夜勤でも安心らしいんだよ。このご時勢そんな良い働き口にめぐり合えてよかったよ」

もち蔵「そうですか…作業着きて労働に励むたまこの姿が頭に浮かぶな…」

豆大「あいつ妙に恥ずかしがりやがってよ、作業着姿で帰ってきた事なんて一度もねーよ。なんだかんだで最近色気づきやがってよ…」

おいおい。気づいてないのかそれとも気づいてない振りしてるのかこの二人は…
いまのそのたまこの職場状況に疑問を感じないのか…
どことなくだが嫌な予感しかしねーな…俺の勘繰りすぎじゃなければ良いんだけど。

もち蔵「とにかく皆元気でよかったです。俺はそろそろバカ親父が帰ってくると思うので家に帰ります」

豆大「おぉ、そうか。気をつけて帰れよ。って目の前か…」

豆大「小僧…いや…おいもち蔵…!」

もち蔵「ん…?」

豆大「頑張れよ…!(ニコ」

もち蔵「ありがとう。おじさん」

あんこ「また昔みたいにいつでも遊びにきてよね!もっちー!」

いや、純粋なだけだ…疑う事を知らず娘をただ信じている。
俺はただ何もない事だけを祈ってるよ…
さて、実家にかえるか

プルルル

もち蔵「携帯だ…もしもし」

道子「あ、もち蔵?」

もち蔵「母さんか。まだ家につかないのか?もう地元にいるぞ俺は」

道子「実はさ…アルバイトの子が風邪になっちゃって…私たちが変わりにシフト出なきゃで遅くなるわ…鍵は開いてるから家にいなさいよ」

もち蔵「バイトに体調管理ちゃんとするように言っとけよ~。社会に出てからだと風邪なんかじゃ仕事は休めないからな。自己責任ってやつだ」

道子「なかなか言うじゃない。まぁきつく言い過ぎて辞められても困るしね!まぁとりあえず遅くなるからもう少しまっててね!」

ガチャ

もち蔵「また時間が余っちまったな。商店街でも歩いて暇をつぶすか…」

つっても大半が店を閉めちまってどこもやってないしな…少し隣町でも…

みどり「あれ、大路っ」

もち蔵「ん?常盤、さっきぶりだな。またお出かけか?」

みどり「晩御飯作ろうと思って。豆腐買いにね」

もち蔵「お前って商店街に住んでるのか今…?」

みどり「そだよ。おじいちゃんも歳だし一人でお店経営大変だからね。私があとを継ぐことにしたんだ」

もち蔵「なるほど。感心だな」

みどり「大路は今なにやってるの?」

もち蔵「親が帰り遅くなるみたいでさ、暇だからそこらへんブラブラしようかなってね」

みどり「ふむふむ、そういうことか。それなら私も時間まで付き合おうじゃん」

もち蔵「お前も暇なのな」

みどり「うっさいっ。まだ話したい事とかもたくさんあるしね、久々の再開なんだし同窓会を楽しむなんてありじゃない?」

もち蔵「同窓会は団体でやるもんだっつーの。まぁ俺は一度も同窓会参加した事なかったけどさ」

みどり「仕事で忙しいとかいっていつも来なかったよね~本当は引きこもりでたまこに合わせる顔がないんじゃないの~?って思ってたよ~」

もち蔵「引きこもる時間があるなら逆に欲しい位だよ。今こうやってのんびり出来てるのが珍しいくらいだ」

みどり「その様子だと本当のことみたいだし。なんか昔の大路と違って格好良くなってるから許してあげようっ!」

もち蔵「どんな解釈だよまったく…」

常盤はなんと言うか心が良い意味で軽くなったな。
昔と違って威圧感を全然感じない。
大人になって丸くなったのか…

みどり「まぁまぁ、寂れてもまだうさぎ山商店街はそれなりにやってるお店があるよ!」

大路ってこんなに格好よかったっけ…
見た目だけじゃない…本当変わったんだなぁ…////

もち蔵「久々に会ったんなら飯くらい奢んぞ?地元に帰って一人ぼっちなんてつまんないしな」

みどり「またしてもラッキー!」



用事が入ったのでとりあえずいったんここまで!

草はちょっとイメージ的に不自然だったので消しました。
とりあえずたまこまーけっとの雰囲気を取り戻していくSSにしたいです。

CV
もち蔵:鳥海浩輔


ではまた用事終わったら今日明日にでも書いていきます!

>>33

明るいだけのお話じゃないみたいな。生きる為にどうしようもなく皆辛い思いで頑張ってるみたいなお話になると思います。
内容としてはもち蔵とたまこの立場は逆転した内容です。

ファミレスにて

みどり「ごちそう様!食べた食べた!」

もち蔵「いえいえどういたしまして。こんなファミレスの食事で満足してくれて何よりだ」

みどり「そういえば、大路はたまや寄った訳?」

もち蔵「ああ、寄ったよ。あんこのやつ美人になったな」

みどり「でしょでしょ?たまこそっくりになったよねー!」

もち蔵「そういやそうだな。いまじゃ親父さんと二人でもち作ってるんだってな」

みどり「うん、金銭面ではたまこが働いて支えて、店は二人で経営してるかんじかな」

もち蔵「金銭面ねぇ…あいつ、王子様のお后様になる予定の女じゃねーのか?チョイちゃんって子がそう占ってたよな昔。玉の輿に乗りゃ夜勤なんて苦労しなくて済むのにな」

みどり「あのね!占い程度でたまこが軽はずみに結婚なんて…!」

もち蔵「やっぱたまこの事になるとムキになるのは昔のまんまだな。前から聞こうと思ったんだが、そっちの気でもあんのかお前?(笑)」

みどり「あるわけないでしょっ!私はただ…楽しかった日常が壊されるのが嫌だっただけ…」

もち蔵「今でもそう思ってる…か。子供だなお前は」

みどり「そ…そんなことないよ…大人になれば…人は少なからず変わるから…」

もち蔵「でもいいんじゃないか?それはそれで。お前らが変わらず居てくれる事は嬉しいよ」




もち蔵「それはそうと。たまこの奴夜勤って言ってたよな?」

みどり「え?ああ、うん。そうだね。毎日大変みたい。おかげさまでなかなか遊べる時間もなくてさ」

もち蔵「どんな仕事してるんだ?」

みどり「え…そのあの…たまこのお父さんから聞かなかった?工場の夜勤って」

もち蔵「あいつにそんな体力あんのか?俺にはとてもそうは思えないけどな。あんこや親父さんはたまこを娘として信じてるのは解るけど。嘘なんじゃないのか?工場の夜勤なんて」

みどり「…」

もち蔵「知ってる事あるなら話せよ。別に嫌ならいいけどな」

みどり「知ってどうするの?別に大路は関係ないと思ってるんでしょ…?」

もち蔵「関係ねーって思ってたらこんな質問してないよ。別にもう何聞いても動じたりしねーよ。たまこが海賊になったとかでもな」

みどり「あるわけ無いでしょ!でも、知れば大路はショック受けると思う…だから言いたくなかったんだ」

もち蔵「お水か風俗でもしてるんだろ。経営状況が悪い、常に赤字のたまやの生計を支えるのに工場の夜勤程度じゃ無理だ。収入が知れてるしな」

みどり「!!!!…知ってたの?」

もち蔵「大体察しはついたよ」

みどり「自分の体を汚してでもあのこは守りたかったんだよ…たまやを…」

もち蔵「一歩間違えば自分の体だけじゃなくあいつの周りのもの全て汚す事になるけどな。リスクを少しは考えるべきだな」

みどり「あんたね…たまこがどんな気持ちd」

もち蔵「綺麗ごとだよ。商店街と一緒に頭も退化しちまったのか…?」

眠くなったので今日はここまでです

それでは

もち蔵カッコよすぎワロタwwwwwwwwww

こういう殺伐としてるというか荒廃してるという感じの雰囲気大好物だ

いっつも百合もの書いてた人?

眠くなったので今日はここまでです

それでは

>>46

そのまま寝て二重更新してしまいました。すみません;;

>>43
もち蔵の口調のトーンはこんな感じの喋り方で脳内再生していただけると嬉しいですww
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7660700

>>44
そう言っていただけると幸いです!
もち蔵は社会に出てさまざまな修羅場を掻い潜ってるせいで少々毒舌で厳しい部分もある設定ですww

>>45
私は百合ものは苦手でどうも上手くかけないので違うと思われます。
たまこまーけっとは百合とはまたちょっと違う感覚で書きやすかったので選びました。


みどり「もう…毒舌なんだから…(じー」

もち蔵「あー、わかったよっ悪かった。店員さんチョコパフェ一つこの子に」

みどり「いっひっひ…ラッキー!さすが高収入!大路だって、たまこの事になるとムキになるじゃん。今そんな感じだったよ」

もち蔵「はぁ…やっぱ付き合い古い人間に対しての情って中々消えないもんなのな」

みどり「だね。ハグハグ…」

もち蔵「ただ、早まり過ぎだよ」

みどり「大路。私はね、たまこがそういう仕事についちゃっても友情は消えないよ?差別だってするつもりないし」

もち蔵「いや、それは全然良いんだけどさ。さっき言ったリスクだよ」

みどり「リスク??」

もち蔵「たしかに風俗業は金の回りは良い。今はそれでたまやの経済を支えられてるから良いさ。だけどな、何時までも続けられるような仕事じゃあないだろ。若いうちだから出来る仕事だよ。30過ぎちまえば店側からいらないって切られちまう。結局はその場しのぎでしかないんだよ」

みどり「たしかに…」

もち蔵「で、商店街の面々も生計は火の車。昔みたいにたまこを助けたくても助けられねーってオチなんだよな」

みどり「もち蔵…たまこの事…軽蔑した?」

もち蔵「ん…?いいや、何バカやってんだあいつ。って感じだな、別に軽蔑なんてしてないよ。あいつの人生だしな」

みどり「それなら…たまこに一度くらいあってくれる?」

もち蔵「うーん。あいつ帰りが遅いし少し寝たらまたすぐ出かけちまうんだろ?別に時間が合えば良いけどめんどくさいな」

みどり「もーあんたの顔みればたまこ元気になれるってば。お隣同士よく糸電話で話した仲でしょ!」

糸電話か。そういえばあんなもん母親に作って貰って、よく恥かしげも無く使っていたよな俺…(汗)
上京する前に捨てちまったけど。
はは、あいつを好きだった頃の俺にタイムスリップして会ったらぶん殴られてるだろうな。
今思えばへタレ過ぎたし時間を無駄にしすぎた気もする。
悪くはなかったけどさ。

もち蔵「はいはい、わかったよ。時間見てあってみるよ」

みどり「悪いね、なんか色々…」

もち蔵「気にすんなよ。付き合い長かったからな。たまこのやつも、お前も」

みどり「う…うん///ありがとね///」

もち蔵「それはそうと、たまこん家にいたあの鳥はどうした?」

みどり「う?デラちゃんの事」

もち蔵「それだそれ。裸の女の子目当てで、たまこの風俗行にでもついて行ってるのか?」

みどり「あ、うん。それもあるっぽいけど、いちおうたまやの皆を心配かけないためにって、デラちゃんたまこに付いて回って、おじさんとかに上手く説明してるみたい」

もち蔵「それでたまこを信じきってるわけなのな」

デラ「ほほぅ、中々美味いケーキだな。食べないのなら貰うぞ、少年」

もち蔵「腹いっぱいだし良いよ、好きに食ってくれって…お前居たのか」

みどり「デラちゃんいつのまに!」

デラ「久しぶりだな少年。見ないうちにすっかり男の顔になったではないか!

もち蔵「もう少年なんて歳じゃないよ。それに、お前、たまこのそばに居るんじゃないのか?」

デラ「いまたまこはお客様の接待中だ。イケメンのな(ジー」

もち蔵「へぇ。好きでもない女と寝る為に金をドブにすてるイケメンね。なんか哀しいね」

デラ「貴様!なぜ動じない!一昔のお前だったら『何!たまこが…!そんな!くそぉぉぉ!』ってなって居ただろう!」

ガシ!

デラ「ぶももも…!」←もち蔵のアイアンクロー

もち蔵「声がでかいぞ鳥…それに何時の話をしてるんだよお前は。そんなのガキの頃の話だろうよ」

デラ「娘がこの仕事で頑張ってる事に対して心は痛まないのか!少年!」

もち蔵「生活が苦しいとはいえ自分で選んだ仕事だろ?傷つくのが嫌なら辞めれば良いだけの話だ。何度も言うがあいつの人生だしな」

デラ「むむむむ、まるで氷山のような冷たい男となってしまったのか少年よ!お前になにがあった!」

もち蔵「別に何もないよ。俺は俺だ。しいて言うなら働いてるうちにそーなっちまった。かな?」

デラ「それでは社蓄ではないか!そんなつまらん人生を送ってたのが楽しいのだっ!」

もち蔵「まぁ、第三者から見ればそうだな。でも充実してるよ。部下は思いやりがあるし、上司は全員きちんと部下を評価できる大きい器だしな、わかったか?にわとりさんっ」

デラ「うぅぅぅぅ…みどりよぉぉぉぉ(大泣)少年がいじめるっ!」<ぎゅぅ

みどり「まぁまぁ(汗)とりあえず、一応まだ友情?はあるんでしょ?だから少しくらい話してあげてね」

もち蔵「わかってるって。助けになれる事なら助けになってやるさ」

トゥルル…

もち蔵「ん…?電話だ。お前ら、少しだけまっててな」

みどり「あ、うんお構いなくね」

デラ「少年よ。私にもパフェを」

もち蔵「解った解った好きなもん頼んでろ…  はいもしもし大路ですが。ん、牧野か?どうした?」

みどり「え…牧野ってまさか…かんな?」

もち蔵「ああ、そっちの会社に休み前に見積書は送ってるはずだよ。事務の子に聞いてみてくれ。ってお前休みも仕事か。大変だな。いや、俺は別にたいしたこと無いよetc それじゃあな」ガチャ

もち蔵「悪い、待たせたな」

みどり「今の電話の相手ってかんな?」

もち蔵「ああ、あいつの勤めてる建築業者と取引があってな、見積書と書類の件で聞きたいことがあったらしい」

みどり「そ、そうなんだ…電話番号しってるって…まさか付き合ってる訳!?」

デラ「少年よ!お前いつのまにあの少女と!」

もち蔵「ねーよ。取引先の担当があいつだったから、電話番号交換しただけだよ。飲み仲間ってだけで何もない」

みどり「ふむふむ。かんなの奴め…そうならそうで教えてくれれば良いのに」

もち蔵「仕事とプライベートで別けてるんだよあいつも。社会人てのはそんなもんだ」




とりあえずいったんここまで。

そろそろたまこを登場させようかなと思ってます。

それでは!

その後俺は常盤やデラと別れた。まだもう少し時間もあると言う事で商店街の町並みを見回していたが…
というかデラのやつは、今日は家に泊まりたいとか言って俺の家に行ったようだ。
おそらくコンビニの廃棄目当てか…あいつ以前よりまた太った気がするな…

もち蔵「あまり動物にコンビニ弁当を与えないように言っておかないとな…体によくないだろ」

商店街を歩いてる最中ふと気づいた。

もち蔵「そういえばここは清水さんとこの豆腐屋だったな」

しかもまだ店をやってるらしく明かりがついていた。

もち蔵「こんばんわ。清水さん久しぶり!」

さゆり「はい~いらっしゃいませ…って大路さん所のもち蔵君…?!」

あれ…?なんでさゆりさんが…?

富雄「あれ~?誰かと思ったらもち蔵君じゃないか!久しぶりだなぁ!なんかずいぶんと格好良くなって…見違えたよ!」

もち蔵「ごぶさたです…というか湯本さんの所のさゆりさんが何故ここに…?俺が学生時代のときに結婚してるはずじゃあ…」

富雄「あはは…」

富雄さんとさゆりさんは豆鉄砲を食らったような表情をして顔を合わせて苦笑いしていた。

さゆり「とりあえず詳しい事を話すので少しあがっていってー」

もち蔵「はあ…時間まだあるので…お言葉に甘えて」


もち蔵「離婚しちゃったんですか?」

さゆり「驚いたでしょ…?」

もち蔵「いやなんと言うか…大変な事情がおありなようで…」

富雄「今は僕と再婚してくれて二人で豆腐屋をやってるんだ」

離婚…?さゆりさんが富雄さんと浮気でもしたのか…?

さゆり「そ…そんな怪しむ目でみないであのね…そのね…」

もち蔵「いや別に…事情は人それぞれだと思うので…」

富雄「そんなやましい、浮ついた気持ちでこうなったわけじゃないんだ…さゆりさん、少し腕を…」

さゆり「あ…」

富雄さんがさゆりさんのセーターの腕の部分をめくった。
すると腕が若干青くぶちていた

さゆり「これでもだいぶ痣はなくなったんだけどね」

もち蔵「まさか…離婚した理由って…」

富雄「そうだよ…さゆりさん、結婚してしばらくしてから旦那からDVを受けていたんだ」

もち蔵「…」

なんでも結婚する前は優しかったさゆりさんの元旦那は、結婚後に豹変。仕事を途中で辞め、ギャンブルなどをするようになり、こともあろうかさゆりさんに暴力を振るうようになったそうだ。
真冬の雪が吹雪く中痣だらけの顔や素肌を親に見せられる筈も無く、路頭に迷っていた所を富雄さんが助けたらしい。

その後元旦那とは当然離婚。社会的にも制裁されたそうだ…

さゆり「私ね、実はあのまま自殺しようと思ったの。もう生きてる価値が無いんだって。でもねそんな中、富雄さんが私を助けてくれたんだ。だから決めたの。ずっと私は富雄さんについていくって」

富雄「あまりさゆりさんには贅沢させてあげられないけど、僕はさゆりさんと二人で居るだけで天国だよ?」

さゆり「三人…でしょ?」

と、さゆりさんは少し膨らんだお腹をさすっていた。

もち蔵「お子さん出来たんですね。おめでとうございます。でも、イチャつくなら俺が帰った時にしてくれるとうれしいけどなっ」


二人は顔を合わせながら照れ笑いしていた

帰り道

もち蔵「なんだよ。商店街は寂れてもそれなり皆楽しくやってるじゃないか」

そろそろ親が帰ってくる時間か。実家に戻ろう。デラの奴も待ちくたびれてるだろうしな…
とその時だった。少し離れた飲み屋街のほうに懐かしい人間が見えた。

もち蔵「あれ…あいつたまこか…?」

商店街から少し離れた飲み屋街の通路に髪を伸ばしたたまこと腕を組んでいる金髪のホスト風の男が歩いていた。

もち蔵「なるほどなっ。立派な彼氏さんだこった」

こっちにゃ気づいてないし家に帰ろう。邪魔しても悪いしな

もち蔵「せいぜい遊ばれんなよっと…」

大路宅

もち蔵「ただいま。今帰ったよ」

道子「あ!もち蔵おかえりー!」

吾平「おお!帰ったか我が子よ!父さんはお前が立派になって嬉しいぞっ!」

もち蔵「ったく大げさだよ。母さんも親父も相変わらずで安心だ。そこの鳥もな」

デラ「おお!少年よおかえり!この廃棄弁当いけるぞ!」

もち蔵「あまり動物にコンビニ弁当与えんなよ?体によくねーぞ」

吾平「大丈夫だ。最近たまやでちゃんとご飯食べてないみたいでな。丁度良いだろう?減るもんじゃないし」

もち蔵「そうだな。減るどころか体重は増えるよな」

デラ「誰か上手い事を言えといった!」

道子「それよりもち蔵。あんた会社の方はどうなの?上手く言ってるの?」

もち蔵「ああ、おかげさまでな。出世したし給料あがったしで万々歳だ。とはいえ毎日いそがしいけどさ」



家であまり飯を食べてない?そっか…家と違ってたまこん家は家系が大変な訳で、デラのやつ気を使ってやがんな。

もち蔵「親父はもう餅って作ってないのか?」

吾平「それがな、週に1回だけ作って市場で販売してるんだよこれがな」

もち蔵「へぇ、コンビニ経営するにいたって職人である事を全て捨てたと思ってたんだがな。やるじゃねーか親父」

吾平「この野郎っ!言うようになりやがったな!」

親父に笑いながら髪の毛をワシャワシャされる。それを見て笑う母親とデラ。
何歳になってもこう言うのって悪くないなと思う。

もち蔵「それと腹が減ったんだけど、ご飯とか作らないのか?」

常盤やデラに奢るだけおごって俺はコーヒーしか飲んでいない。気づけば腹ペコだった。

親父と母さんは目を合わせた後急に笑顔になり

道子&吾平『何が食べたい????』

と踏み寄ってきて少しぞっとする

もち蔵「いや、まぁ…それじゃあカレー」

道子「はいカレー!」

出されたのは賞味期限が切れたばかりの廃棄のコンビニ弁当だった

もち蔵「って廃棄かよ!…んーじゃあ蕎麦」

吾平「はいよ!蕎麦一丁!」

出されたのは賞味期限がきれたばかりの廃棄のコンビニの蕎麦だった

もち蔵「って廃棄しかないのな」

と呆れていると…

道子「冗談よ。ほれ!」

吾平「今日はわが子がたくましくなって帰ってきた日だ楽しく飲もうじゃねーか!」

テーブルの風呂敷を取ると寿司やオードブルが用意してあった。

デラ「おおぅ!こんな素敵なご馳走があったとは…ささ悪くならないうちに皆で食べようではないか!」

もち蔵「そうはしゃぐなよ。食べ物は逃げたりしないから。まずは…」

もち&デラ&道子&吾平「かんぱーい!」

デラ「ぐぉぉぉぉZzzz」

もち蔵「お前は酒飲みすぎだよ鳥」

家族の久しぶりの会話も弾んだ。
食事の片付けも終わり、酒が回った親父はデラと同じ布団で寝ている
夜も静まり母さんが口を開いた

道子「あんたさ、彼女はいない訳ー?」

もち蔵「なんだよ急に。彼女作ってる暇なんぞないって。毎日家に居ても仕事してる事があるくらいだぞ」

道子「えー?会社の子から告白されたりとかはないの~?」

ニヤニヤしながら聞いてくる母親に俺も少々困惑する。

もち蔵「前されたけど、断ったよ。相手の事よくしらないしな」

道子「なにそれもったいない!それともまだ…たまこちゃんの事好きだから振ったの~?今も可愛いもんね~」

もち蔵「母さんも似たような事聞くんだな。ないない、都会に居りゃたまこより可愛い子なんてわんさか居るよ」

道子「そっか…あんたがそう言うなら良いけどさ。最近たまこちゃん自分のお店を維持する為に大変みたいだから。もし時間あったらお話し相手くらいなってあげな?好きだった子でしょ?」

もち蔵「元…だけどな。常盤にも頼まれたよ。まぁ休みは長いんだし話を聞いてみるよ」

道子「明日ね、あの子休みみたいよ…?」

もち蔵「はいはい。わかりましたよっと」


酒飲みすぎた…寝よっと…

今日はちょっと親戚が飲みに来てるので顔出さなきゃでここまでにします。

その代わりちょっと次回予告というかネタバレ予告だけ…

その1

たまこ「また…あそんでくれるもち蔵?」
もち蔵「ん?まぁ休みでここに居る間なら付き合うよ」
別れ際に手を振っている際、たまこの手首が見え、カッターで切ったような痣が何本もあった。

その2

朝起きたらすでにメールが30通届いていた。
相手は全てたまこだった
最後に来た30通目のメールを見てみると

件名:ごめんね…

ごめんなさい…
言うとおりにするから…見捨てないで…


もち蔵「おいおい…こりゃ重症だな…」

その3

豆大「たのむ……たまこを助けてくれ!もち蔵…!」
もち蔵「言われなくてもそのままほっとく程鬼じゃないですよ俺」

という訳でまた明日からよろしくお願いします
では




朝方 たまやにて

もち蔵「こんにちはー」

豆大「おう。小僧じゃねーか。よくきたな。今日はたまこも休みだ、あがってけよ」

もち蔵「俺も久々にたまこの顔を見に来ました。それじゃあお言葉にあまえて…あとこれ今日の朝鮮度が切れたばかりの弁当とか惣菜です。食べてください」

豆大「あの野郎、また余計な気を使いやがって。まぁありがとうよ!ほれあがれあがれ!」

客間にて

あんこ「いらっしゃいもっちー」

もち蔵「ようあんこ。昨日ぶりだな」

あんこ「うん!昨日はデラを預かってくれてありがとうね」

もち蔵「別に良いよ。最近は俺の家に居る事の方が多いみたいだし。ただしコンビニの廃棄の食わせすぎには注意しておくように言っておいたよ」

あんこ「あはは、ありがとう。廃棄はたまに家もおすそ分けしてもらってるんだ」

もち蔵「ああ、そうなのか?まぁ鮮度切れしたばかりの食い物はまだ新鮮だし、捨てるのもったいないしな。ありがとな貰ってくれて」

あんこ「ううん。もっちーがお礼を言う事なんてないってば。そうだ、出来立ての豆大福食べる?」

もち蔵「朝ごはんそういえば何も食べてないな。せっかくだし貰っちゃうよ」

あんこ「美味しい?」

もち蔵「ん…?美味しいよ。ぶっちゃけ家が店やってた頃の大福より美味いって思ってたからな」

豆大「るせっ!///黙って食え!////」←店から野次

あんこ「今のもっちー見てると別の人みたい」

もち蔵「久々に地元に戻ったらみんなにそう言われるよ。俺は別に変わったつもりなんて無いんだがな」

あんこ「ううん、でも良い意味で言ってるんだよ?昔のもっちーはお姉ちゃん追っかけまわしてるへたれだったしね~(笑)」

もち蔵「社会に出て色々あったんだよ。いい歳していつまでもへタレでいる訳もいかねーしな。俺の下で働いてる生活がかかってる部下も居るし、休日も仕事仕事でこういった息抜きも必要だ」

あんこ「うんうん。でも今のもっちーは凄く格好良いと思う。きっと最初からもっちーがそんなだったら私初恋だったかも」

もち蔵「おいおい、お前にはユズキ君が居るんだろ?冗談でもんなこと言っちゃだめだろーがっ」

あんこにやさしくデコピンすると、本人はえへへと笑いながら頭を抑えた。

もち蔵「いまユズキ君って何してるんだ?大学生か?」

あんこ「ううん。実はね…」

と、その時だった

台所から

豆大「ああ、駄目だ駄目だ駄目だ!こんなんじゃ誰も食べちゃくれねーぞ!」

ユズキ「はい…!」

豆大「もっと気合入れてやれ!」

もち蔵「お?なんだ?まさかの弟子入りってやつか?」

あんこ「うん。お父さんね、ユズキ君との交際まだ認めてくれないんだ」

もち蔵「もやしに家の娘はやれねぇ!ってか?」

台所から

豆大「そういう事だ小僧!一人前になるまで俺がこいつを鍛えてやらぁ!そしたら交際みとめてやる!」

もち蔵「そりゃ大変だ。頑張れよユズキ君」

もち蔵「見ないうちにいい男になったなぁユズキ君さ」

あんこ「でしょでしょ?もっちーもそう思った?」

もち蔵「ああ、頑張ってたまやを繁盛させてくれよ。俺にとっても、挫折した実家があるぶんここだけが誇りだからなっ」

豆大「褒めても何もでねぇぞ///」

もち蔵「おじさんの大好きな焼き鳥の廃棄ありますよ?」

豆大「あ!それは俺の部屋において置いてくれ!!!(ニヤ」

もち蔵「了解ですっ。にしてもたまこのやつ何時まで寝てるんだ?」

あんこ「そろそろ起きてくるはずだけど」

たまこ「ふぁぁぁおはよ…」

あんこ「おはよーお姉ちゃん。ほら、もっちー来てるよ!」

たまこ「え…あ…もち蔵!?」

もち蔵「よっ、久しぶりだなたまこ」

たまこ「戻ってきてたんだね。久しぶり~!」

もち蔵「再会を喜びたいがよだれの跡残ってんぞ。顔洗って来い」

たまこ「え…あ…うん…!洗ってくる!」

あんこ「お姉ちゃんたら…朝いつもあーなんだよー?」

もち蔵「まぁそういうなって。疲れてるんだろうよ。重労働で」

近くの公園にて

もち蔵「本当に久々だな。元気してたか?」

たまこ「うん。私はいつもどーり。もち蔵は?」

もち蔵「毎日が仕事だよ。家に居る時もプライベートも。でもまぁおかげさまで生活には困ってないよ。遊びたくてもあそべねーけどな」

たまこ「すごいなぁ…噂に聞いてたけど本当に大企業の係長やってるんだね…」

もち蔵「まぁ自慢できるようなもんでもないけどな」

たまこ「それにさ、もち蔵変わったよね…なんていうか大人っ」

もち蔵「というかお互い何歳だと思ってるんだよ。もう今年で27歳だぞお互い。子供で居る方が難しいぜ?」

たまこ「う、うん…」

もち蔵「ったく…で、何時まで続けるんだ?こんな仕事」

たまこ「え?」

もち蔵「知らないと思ってるのか?昨日見たよ。お前がホストみたいな男と腕組んで歩いてるの。まぁ彼氏だったら取り消すけどさ、今の台詞」

たまこ「…知ってたんだね…」

もち蔵「別にお前の人生にあーこー言うつもりなんてないけどさ。あまり無茶はしすぎんなよ。」

たまこ「うん…あの人彼氏だと思った?私のお店のお客さんだよ~?ひょっとしてやきもち妬いてくれた?」

もち蔵「妬いてどうなるんだよ。程ほどにしておかないと回りまで壊しかねないから心配して忠告してるんだよ」

たまこ「ご…ごめん」

もち蔵「謝らなくていいよ。まぁとりあえず、久々の再会だしどこか遊びにでもいくか?」

たまこ「え…?いいの…?」

もち蔵「今日は予定もないしな。休日に里帰りしたのにコンビニの手伝いとかもごめんだよ。」

たまこ「そっか~。あ、でも私、以前から約束してたみどりちゃんとの買い物があったような」

もち蔵「うん?他に約束があるなら別にそっち優先しろよ。俺は別にいつでも大丈夫だから」

たまこ「えへへ、嘘だよ。もち蔵が取り乱すかなって焦っただけ。まったく普通で驚いちゃった」

もち蔵「自惚れてんなよ風俗嬢っ」

たまこのあたまにデコピンする。

たまこ「あいたっ!ぜ…ぜひ今日はもち蔵にお供します…!」

もち蔵「解ればよろしいって言っても商店街回るだけでいいけどなっ」

たまこ「うん。寂れちゃったけどね…私今でもこのうさぎ山商店街が大好きだよ」

もち蔵「いやな話だけじゃなかったりするもんな。まぁとりあえずお互い気晴らしに歩くとしますか」

たまこ「うんっ!」

寂れはしたが、久々に昼間の商店街を一日中ぐるぐる回った。

夫婦になったさゆりさんと富雄にちゃかされたりした

さゆり「もち蔵君。たまこちゃんとデート~?」
たまこ「やだもーさゆりさんてば」
もち蔵「ただの商店街めぐりだけどなっ」
富雄「二人とも豆腐もってってよ。さゆりさんが妊娠したから紅白のおめでた豆腐!」

赤い豆腐って…着色料かよ…。
夫婦愛は盲目か。



精肉屋「ジャストミート」

文子「お!もち蔵にたまこちゃん!久しぶりだねぇ」

もち蔵「お久しぶりです。相変わらず元気そうです」
たまこ「コロッケ揚げたて~!」

文子「はいはい~じゃあ今回は久々に来てくれた二人におごりだ」

もち蔵「ありがとうございます。」

たまこ「やった~!」

もち蔵「あんまりがっつくなよ。やけどすんぞ」

たまこ「大丈夫だよ~っ・・・!?げほげほ!」

もち蔵「言わんこっちゃない…」


花屋「フローリストプリンセス」

かおる「あらやだもち蔵君…しばらく見ないうちにダンディな男になっちゃって////」

もち蔵「何言ってんだよあんた(汗)」

たまこ「あはは、相変わらずだねかおるさんは」

かおる「そんな二人にお花をプレゼント」

たまこ「わぁ…ありがとう…!」

もち蔵「ありがとさん…」


レコード屋「星とピエロ」

もち蔵「店しめちまったんだな…」

たまこ「うん…今はコーヒー専門店」

もち蔵「休日ならしかたがない…行こうぜ」

久々に商店街を回った。
全て回ってみて思ったが、変わってない場所は変わってなくて安心した。
ただまぁ寂れている事に変わりは無かった。
何年たっても残っていてほしいものだが…

公園

たまこ「もち蔵…今日はきばらしに付き合ってくれてありがと」

もち蔵「別に礼を言われるような事はしてないよ。お前の担当のお客さんにせびるみたいに、高い場所が所望されるんじゃないかって思ったりしてたけどな」

たまこ「え~?ご所望なの~?」

もち蔵「俺に所望できるくらいの存在になれたらなっ」

たまこ「意地悪だなぁもち蔵は~」

もち蔵「まぁ何はともあれ、今日は楽しかったよ。久しぶりに子供時代を思い出した」

たまこ「うん…もち蔵ってやっぱり昔のままだったね」

もち蔵「昔って…別に変わったつもりはないけどな」

たまこ「うん…ねぇもち蔵」

もち蔵「なんだ?」

たまこ「携帯の番号とメールアドレス聞いていい?」

もち蔵「ん?あぁ、別に良いよ。」

たまこ「ありがとう…!空いてる時間とかあったら連絡していい?」

もち蔵「全然OKだぞ。ただ仕事中や会議の時は返信できないけどな」

たまこ「解ってるよっ」



たまこ「また…あそんでくれるもち蔵?」

もち蔵「ん?まぁ休みでここに居る間なら付き合うよ」

別れ際に手を振っている際、たまこの手首が見え、カッターで切ったような痣が何本もあった。

もち蔵「たまこ…お前…まさか」

あえて何も言わず俺はたまこと別れた。

親戚が早く帰ってくれたので更新することができました!

とは言えくたくただったのでそのまま寝ます。

続きは今度こそ後日で…

それでは失礼しました!

もち蔵宅。ベッドの上

もち蔵「あの手の痣って…考えたくわないけどリスカだよな…」

正直考えづらかった。
あの明るくて元気で前向きなたまこがリスカをするなんて。

もち蔵「あのたまこが風俗だもんな…いきなりあんな場所で働く事になりゃ精神も病んじまうか…」

昔会社で同僚に紹介された女の子が居た。その子も自傷行為の目立つ子で俺の手には負える女の子ではなかったのだ。

もち蔵「まぁたまこに限ってそれはないよなっ」

たまこは強い奴だ。いずれあの場からも足を洗えると良いもんだが。

デラ「少年よ。このたこ焼き美味いぞ?食べるか?」

もち蔵「飯はたまこと食ってきたばかりだよ。お前に全部やる」

デラ「おお!娘とあってきたか!どうだ!大人の女になっていただろう?」

もち蔵「ああ、合わない化粧と不規則な生活で肌はかさかさ、健全とは言いがたかったね」

デラ「むむむ…」

もち蔵「お前、たまこがリスカしてるの知ってたか?あの手の傷…」

デラ「ん…?最近娘の部屋入れてもらえなくてな。人間は20を超えるとそう言った儀式でもするのか?」

もち蔵「いや、変な事を聞いて悪かったな。なぁデラ。たまこ今色々大変みたいなんだよ。落ち着くまで家にいねーか?」

デラ「そ…そうか。ま…まぁお前がそう言うのなら…特別居座ってしんぜよう!」

もち蔵「廃棄が毎日たべられて幸せってか?でもなるべく普通の飯食えよ?作ってやるからさ。コンビニ弁当だけだと栄養かたよんぞ」

デラ「少年も料理が出来るようになるとは…育ての親として鼻が高いぞ!」

もち蔵「だれが親だよ。さぁ今日はとっとと寝るぞ…」

デラ「私は寝る前にビールを1杯」

もち蔵「ったく…俺のものむ…」







×もち蔵「ったく…俺のものむ…」
○もち蔵「ったく…俺も飲む…」
誤字すみません。。。


そして朝、携帯をみて着信の数に驚く事となった。

着信:30件
北白川 たまこ

1件目
もち蔵おはよ!今日はいい天気だね!私は夜勤でこれから寝るよ!
時間合うとき遊ぼうね!

2件目
もち蔵~!ご飯ちゃんと食べてる~?廃棄じゃだめだぞ~?よかったらお餅食べにおいでよ

3件目
もち蔵?大丈夫?まだ寝てるの?

4件目
メールしすぎて迷惑だったかな…?

5件目
ひょっとして迷惑…?だったら素直に言ってほしい…

6件目
ねぇもち蔵…お願いだから返事して…起きてるんだよね?

7件名
昔みたいに糸電話する感覚で良いんだよ?だからそんな嫌がらないでよ…
私が夜のお仕事してるから軽蔑しちゃった?

8件目
お願いだから…無視しないで!

………

……




30件目

件名:ごめんね…

ごめんなさい…
言うとおりにするから…見捨てないで…

嫌いにならないで!





もち蔵「おいおい、嫌いになるわけねーだろっ。ただ今まで寝てただけだよ。心配かけて悪かったな…っと送信」

ピッ

もち蔵「おいおいこりゃ重症だな…」

あまり他人にゃ言いたくねーけど…とりあえず常盤に相談してみるか。

道子「お、もち蔵~今日もたまこちゃんとデートか~?」

もち蔵「ごあいにくだが、今日は知り合いの所に用事があってなっ。デラは?」

道子「今日は混む日だから店の品だし手伝わせてるよ」

もち蔵「動物に手伝わせるなよ…最近の飲食業界やコンビニはそう言うの厳しいんだから」

道子「大丈夫だよ!ちゃんと手も洗ってるし、デラちゃんはもう私達の店の立派な社員だからね!」

もち蔵「ああ、せいぜい頑張ってくれ…出かけてくるわ」

道子「私やお父さんにデラちゃんは今日遅くなるから遅かったら先に寝てるんだよ?」

もち蔵「あいよっ。」



おもちゃ屋「トキワ堂」

レジ前のテレビにて

みどり「いけぇ!キリト!そこだー!オベイロンなんてボコボコにしちゃえっ!」

みどり「ソードアートオンライン面白いなぁ…ブルーレイ買おうかなぁ…」

もち蔵「ごめんください、お勧めの商品はありますか?」

みどり「へ!?い・・・いらっしゃいませ!失礼しました…!って大路!」

もち蔵「よっ。昼間からアニメ干渉かよ。暇だな」

みどり「いやー!昨日店のカードゲーム大会で忙しくてさ!今日くらい楽させてよ~~~~」

もち蔵「ふーん。まあいいけどな。アニメ好きなのか?」

みどり「えへへ、玩具屋継いでからはさ、なんかアニメにどっぷりはまっちゃって…大路もどう?」

もち蔵「それ、ソードアートだろ?面白いよな。会社の同僚が好きでさ、見せて貰った事あるよ」

みどり「え…?本当!!!じゃ…じゃあまどか☆マギカとか知ってる…?」

もち蔵「ああ、後輩の子が好きらしくてな、一緒に映画連れてかれたよ。面白かったよ」

みどり「うんうん!なんか高校時代と違って気が合うようになったね私達!」

もち蔵「まぁ用事はアニメの事じゃないんだけどな…」




あれ?このSSの中じゃたまこま本編は2002~3年くらいって事になってる?

おもちゃ屋「トキワ堂」レジ前にて

みどり「そっか…たまこと会ったんだ…」

もち蔵「会ってほしいっていったのはお前だろ。にしてもここまでとは思わなかったよ」

みどり「うん…たまこさ、夜の仕事するようになってから付き合い悪くなっちゃってさ…」

もち蔵「それだけ疲れてるんだろう…って言いたいが、それだけじゃあねーな。リスカといいこのメールといい。仕事辞めさせたほうがいいぞこれ」

みどり「解ってるでしょ?辞めたらたまや潰れちゃうよ」

もち蔵「だけど、いずれ親父さんにもあんこにもばれるぞこれ。そんな事になったら大路屋の二の舞どころの騒ぎじゃなくなる」

みどり「じゃあどうすれば…」

もち蔵「たまやの売り上げ伸ばせば良いんだろ?うちの会社でたまやのもちを広告で広めればたまこが風俗で働く必要もなくなるぞ。実際俺が食って美味かったって実証済みだしな。それに都合が良いことに、今和菓子の促進販売の強化部門も担当してるんだよ」

みどり「そんなことできるの!?」

もち蔵「まあな。いちおう社長に顔が利くし。何とかしてやろうと思う」

みどり「私の家の玩具屋は…?(じとー」

もち蔵「はいはい解ったよ。借りもで来たしな。考えてみるよ…ん…商店街の促進か…」

みどり「ん…?どうしたの大路?」

もち蔵「いやなんでもない。とりあえず出来る限り協力してやんよ。高校の時は恥かしくて言いづらかったけど、友達だろ?俺ら」

みどり「う…うん////」

もち蔵「社長がもち好きでさ。交渉してみるよ」

みどり「私の家の玩具屋もね!」

もち蔵「需要があればな…」

みどり「何それー!期待してるんだからねー!!」

もち蔵「はいよ。それじゃあまたなっ!」

みどり「また遊びきなさいよ!  おお…   もち蔵…////」

もち蔵「あん?またな!」

トキワ堂付近の電柱の影にて



たまこ「…(ギリ…ギリ…」<爪を噛む音

>>74

本編の10年以上あとで、みどりの見てるアニメとかそう言うのはある程度割合でww

たまこからのメール

件名:もち蔵?

今何してるの?
誰かと居るの?

もち蔵「たまこからか…そうだな。いまトキワ堂の外に居るよ…たまこっ!」

たまこ「ひゃ!?も…ち蔵!」

もち蔵「そんなとこに隠れてるのバレバレだっつーの。何やってんだお前」

たまこ「あ…ううん。もち蔵が何してるのかなって気になっちゃって」

もち蔵「夜勤で寝なくていいのかよ。大丈夫か?」

たまこ「大丈夫…!それよりもち蔵。私と遊ぼうよ」

もち蔵「なんか予定が変わったけど別にいいぜ。遊ぶか」

たまこ「うん!」<ガシ

もち蔵「おい、いきなりしがみつくなって。誰かに見られたら恥かしいだろ」

たまこ「…そばにいて…」

おいおい、凄い力でしがみつくなこいつ…
腕が少し痛いぞ…

もち蔵「わーったよ。好きにしろ。じゃあ今日はどこへいく?」

たまこ「そうだねー…二人っきりになれる場所っ」

もち蔵「カラオケか?」

たまこ「どこでもいいよっ」



今日はこんなかんじで。

話の展開としてはたまこの心はいまズタズタで。頼りになるもち蔵に依存し始めてます。



かるく次回予告で

担当医「たまこちゃんの症状は重度の鬱と自律神経失調症だよ。精神的疲労と日常のストレスが溜まりすぎたんだろうね」

豆大「…情けねぇ…娘がこんなになってるなんて…悪りぃな小僧…俺もう店畳むよ…娘のこんな姿t」


もち蔵「甘ったれてんじゃねえぞ…!なんのためにたまこがこんな風になったと思ってんだ…!こうなったら俺が救ってやるよ…たまこもこの商店街も全部な…!」


道子「もち蔵…男の顔になったね…」

かんな「大路係長、助太刀します…っ!」

ホストA「俺もたまこ姐さんともち蔵のアニキに助太刀するぜ!」

そろそろ希望編なかんじです。

それでは!

ちなみにホストAはたまこと腕を組んでた男ですがどういう展開になるかはまた次回

たまこが久しぶりに俺の部屋に来たいというので連れて来た。といっても上京してから荷物は殆どもっていってスッカラカンだけどな。
そして親とデラはコンビ二へ行ってる。

もち蔵「なにもなくて悪いな。何か飲むか?」

たまこ「ううん。大丈夫…もち蔵の部屋来るの何年ぶりだろ~」

もち蔵「ガキの頃以来じゃないか?中高になってからはお互い来づらい年齢でもあったしな」

たまこ「私はそんなことないよー?」

もち蔵「思春期は敏感なんだよ。軽はずみに遊びにも誘えないし、好きな人に告白するにも死ぬほど緊張するし」

たまこ「もち蔵ってさ、高校のとき私の事好きだったって本当・・・・?」

もち蔵「またずいぶんと懐かしい事をいうのな。そうだな。初恋の相手がお前だった時期があったよ。高校生の時期は半分そうだった」

たまこ「わ、びっくり…みどりちゃんから最近聞いたけど本当だったんだね~。」

もち蔵「嘘つけっ。うすうすお前も気づいてたくせに。当初の俺のあからさまな態度で普通どんな馬鹿でも気づくだろうよ。まぁ今となっちゃどうでもいい事だけどさ」

たまこ「あはは…今はさすがに…違うよね?」

もち蔵「一応学生時代の良い思いで程度には思ってるさ。社会人になって恋愛ごっこなんてしてられないしな」

たまこ「いつでも手が届く相手が居なくなって。お店がどんどんなくなって…でももち蔵は外の世界でがんばって…私って何なんだろうね…?」

もち蔵「お前だって体売ってまでたまや支えようとしてるだろ?守りたいものがあるって立派なことだろうが」

たまこ「もち蔵は正直私のこと汚くて気持ち悪いって思ってるでしょ?」

もち蔵「思ってりゃ今頃家に招いてないよ、第一本当に汚い人間ていうn」

たまこ「ほんと…?だったらさ…私の事抱いてよ」

もち蔵「たまこ。聞かなかったことにしてやる」

たまこ「抱いて…?」

もち蔵「俺はお前の客じゃねえ。そう言うのは客とやってくれ」

たまこ「私ね、風俗やってるけどまだ初めては誰にもあげてないの…ねえ…抱いて?お金なんて要らないから…!」

もち蔵「ふざけんなよ…?お前…人を何だと思ってる…?自分の体を何だと思ってるんだよ…」

たまこ「(ビク…)」

もち蔵「一時の寂しさや辛さを紛らわせるために体を重ねろ?お前の勤めてる風俗店とやらはそうやって客から金を巻き上げるのか?しかもそんな場所に影響されてお前は友達や幼馴染に平気で自分の体売るのかよ」

たまこ「ち…ちがうの…私はもち蔵だから…」

もち蔵「いい加減目を覚ませたまこ…お前にゃそんな体を汚す仕事なんて似合わないよ。お前の店さ…よかったら俺が」

たまこ「汚くない!!!違う…違う…!やだ…お願い見捨てないで!!もち蔵!やだ…やだよ!やだよやだよやだよ!いやぁぁぁ!」

たまこが物凄い力で俺を押し倒してきた。
凄い力で抱きしめられて痛い。
このまま突き飛ばそうとしたが俺には出来なかった。
顔を真っ赤にして大泣きして俺にしがみついて泣きじゃくるたまこ。

たまこ「・・・」

もち蔵「おいたまこ…?おい、しっかりしろよ…!くそが…!」

突如大泣きして暴れて気を失ったたまこを、急いで地元の病院に担ぎ込んだ。
殴られる覚悟でたまこの親、あんこにもすぐさま連絡した。




病院の待合室にて

豆大「…」

もち蔵「好きなだけ殴ってください。たまこがこんなになるまで何もしてあげれなかったのは俺です」

豆大「すまねぇ…小僧…」

俺の発言とは反対にたまこの親父からは力の無い返事が返ってきた

もち蔵「どういうことですか…?」

豆大「気づかなかったか?あいつの手首によ…傷が沢山あんだよ」

もち蔵「見ましたよ。自傷行為…リスカですね」

豆大「あいつさ、自分の部屋でよく明かりもつけず引きこもってたんだ…俺たちの前では常に明るく振舞ってるくせに…」

もち蔵「気づいてるんでしょうがもう…たまこがどんな仕事をしてるか…」

豆大「言わないでくれ…!わーってるよ…俺ももう腹を括った…」

とその時

担当医「二人とも、診察室へ…」

と担当医に呼び出された。

担当医「たまこちゃんの症状は重度の鬱と自律神経失調症だよ。精神的疲労と日常のストレスが溜まりすぎたんだろうね」

もち蔵「そこまでたまこは…」

担当医「うん。自傷行為をするまで精神的にも肉体的にも限界が来てたんだろう。しばらくたまこちゃんは入院させるべきだ。ゆっくり休養させてあげなきゃな…」

豆大「先生すまねぇ…」

もち蔵「…」

待合室にて。

いまたまこは点滴中だ。目が冷めるまで俺たちは待合室に居た。

豆大「…情けねぇ…娘がこんなになってるなんて…悪りぃな小僧…俺もう店畳むよ…娘のこんな姿t」

もち蔵「甘ったれてんじゃねえぞ…!なんのためにたまこがこんな風になったと思ってんだ…!こうなったら俺が救ってやるよ…たまこもこの商店街も全部な…!」

豆大「お前…」

もち蔵「甘くみんなよおっさん…俺を誰だと思ってるんだ。○○○グループ本社の係長大路もち蔵だぜ…?」

豆大「!?」

もち蔵「俺がこの寂れた商店街をまた活気ある頃にもどしてやるよ・・・!その代わり条件がある」

豆大「じょ…条件?なんだよそりゃ…金ならねーぞ?」

もち蔵「金なんているかよ。そうだな…俺が商店街を復活させたらあんたの娘を嫁に貰う。ってのはどーだ?」

豆大「あん!?ふざけんな!お前みたいなひよっこにうちの娘をやれっかよ!」

もち蔵「なんてな。その意気だよおっさん。商店街復活プラン。少し俺にまかせてくれないか?」

豆大「小僧、奢りやがったな!なんてな…いいぜ?その代わり…お前にゃいつかたまやをついで貰う事になるけどな」

もち蔵「上等だよ。店舗拡大してあんたを楽させてやんよ…」

豆大「小僧・・・」

俺とおっさんは強く握手した。

そして…

たまこの病室にて

たまこ「…」

もち蔵「よう、目が覚めたか」

たまこ「もち蔵…ごめん…私」

もち蔵「いいよ。今まで大変な思いして、何も助けてあげられなくて悪かったな。お前は頑張りすぎたんだよ」

たまこ「私さ、高校の時から卑怯者だったんだよ…」

もち蔵「何がだ。言って見ろよ?」

たまこ「もち蔵が私の事好きだったの知ってた…」

もち蔵「だろうな」

たまこ「それを解っててもち蔵の気持ちを知らない振りして、一人で善がってて」

もち蔵「知ってるよ。時々腹黒かったもんなお前」

たまこ「ぅぅ…」

もち蔵「そんな俺が突如上京して商店街から無言にちかい状態で去るなんて思ってもなかった…か?」

たまこ「ずっと自分の手の中に友達達が…もち蔵がいるから安心て甘えてたの…でも結局私は…ひぐ…」

もち蔵「あ~~~やめだやめ。とりあえずな。お前の親父に条件だしといたよ」

たまこ「条件…?グス…」

もち蔵「俺さ、一応日本に拡散してる大規模なグループの会社で、その中でも本社の係長なんだよ。だからちょっと商店街の売り上げを回復するのに手伝おうと思ってな」

たまこ「う…うん…」

もち蔵「で、もしそれが成功したら。たまこ、お前を嫁に貰うってな」

たまこ「!?何いってるの…私、今のもち蔵とつりあわないよ。体売ってるような最低な人間だよ?」

もち蔵「しらねーよ。もうそんな仕事辞めて貰うしな」

たまこ「私、リスカたくさんして来てる様なやつだよ…?おかしいやつだよ…?」

もち蔵「それを笑ったり馬鹿にするような奴は俺が権力でぶっとばす。だからこれからは少しでも俺に甘えとけ」<ギュ

たまこ「もち蔵…ひぐ…グス…うわぁぁぁぁん!」<ぎゅううううう

もち蔵「わかったから全力で抱きついて鼻水とよだれ拭うのやめろ」



とりあえず鬱や自律神経失調症っていうのは簡単に直るものじゃない。
俺も社会に出てから、その手の女に告白されて苦労した覚えがある。
ただ、たまこの場合は別だ。
こいつの性格もともと明るくて純粋で優しい。
それが今回不況の波に振り回されて心が壊れそうになっただけだ。

恥かしいが言い切った以上責任はもつさ。

ちなみにたまこは入院を期に、職場である風俗を辞める事にした。
もともと実績は出せずに周りからも迷惑に思われてたらしい。
まぁそれだけたまこはそこの職場に馴染めてないんだと病院で慰めておいた。

たまこ「もち蔵…わたしね、まだあのときの糸電話、取ってあるんだ」

もち蔵「あん?たしかれは俺が引っ越す際に処分したはずじゃ…」

たまこ「うん。捨てられる前に私がこっそり拾っておいたの…私の宝物かな」

もち蔵「なるほどな…。ありがとうな」

たまこ「それにね…もち蔵…私ね、夜のお仕事はしても…初めてだけは」

もち蔵「はいはい、そこまでだ。それは全てが終わってからゆっくりきいてやるから、今は俺に甘えておけ…」

たまこ「…うん。もち蔵…私…好きになっていいですか?あなたを」

もち蔵「あぁ、惚れたきゃかってに惚れてくれ。まぁ…良い方向にはぜったいするからさ」

たまこ「うん…」

デラ「全て聞いた…いい歳して心はまだ若いな小僧に小娘…!」

もち蔵「さて、たまこが元気になってくれるために、フライドチキンでも作ろうか」

たまこ「え…もち蔵作ってくれるの?」

もち蔵「まぁな。一人暮らしになってから自炊は人並み以上に得意なつもりだ」

たまこ「やった。楽しみだなぁ」

デラ「嘘ですスミマセンデシタ!!!」





豆大「ったく…いちゃつきやがって…だが見直したよ…その男気に惚れたぜ、もち蔵よ…」






今日はここまでです。

続きは明日でお願いします…

それでは

午前中、俺は社長の家に連絡をとっていた。

が留守だった…

まぁ当然か…家族で旅行いくとかいってたもんな社長。

でもって、たまこが心配して俺にメールを沢山送ってくる。

もち蔵「心配すんな。大丈夫だからゆっくり休んでろ…と、そんなに俺にメールを返してほしかったらおっ○い写真でも送れよっと…これであいつもどん引きしてメールはたくさん送ってこねーだろ…」

数分後


たまこ
件名:これでいい??
【画像データ】


もち蔵「普通に送ってくるなよ!」

波乱の里帰りだなこりゃ…

もち蔵「とりあえず商店街の会議までに商法を考えないとな…」

そもそも今の時代商店街を盛り上げるにはスポンサーや名物となる特産物やB級グルメといった、町おこし、宣伝となるものが無ければ繁盛もなにもない。それに付け加え個人商店は仕入れの流通経路、量が大型量販店に比べればまったく少ないため、定価で販売しなければ元が取れない…

町おこしでスポンサー等があればなぁ…と思い提案したのがうちの会社である…

新しい企画や発想を楽しみにしている社長に相談しようとおもったのだが…

もち蔵「社長も休みで旅行ときたもんだ…まぁとりあえずできる事をしてみようか…」

たまやにて

豆大「うちの大福を宣伝にぃ!?」

もち蔵「駄目でしょうかね?うさぎ山商店街のホームページを作って広めるんですよ。それに美味しいもちを皆に食って欲しいでしょ?」

豆大「そ…そりゃあそうだけどよ。ホームページなんて誰が作んだよ…ここの商店街の連中は歳よりばかりだぞ?あんこもユズキの奴もパソコンは駄目だし、勿論俺も」

もち蔵「いや、それくらい俺がやりますよ。」

豆大「小僧!?パソコン扱えるのかよ!?」

もち蔵「扱えなきゃ今頃会社クビですってば。一応こういった企画は得意分野なんで…」

豆大「そ…そうか…解ったよ。俺の大福が日本に知れ渡るなんて嬉しい事じゃねーか…小僧…頼むぜ!」

もち蔵「了解です。肉屋のコロッケや常盤のおもちゃ屋の宣伝とか色々と載せてみようと思います。」

豆大「おまえんちのコンビニは…?」

もち蔵「もち屋やめたうちは乗せようがまったくないっつーか…まぁ放置で…

豆大「なぁもち蔵よ…」

もち蔵「?」

豆大「あいつさ、本当は今でも餅がすきなんだよ…」

もち蔵「はぁ…」

豆代「週に一度、地元の公園で市場があるだろ?そこであいつ大路屋の餅を売ってるんだよ…」

もち蔵「それは前聞きましたが…で、その潰れて家の店でなにかしたいわけで?」

豆代「HPの宣伝に少しでも良いけど乗せてやってくれねーか?確かにあいつとはいがみ合ってたけどよ、同じ職人同士欠ける情熱は同じっていうか…」

もち蔵「へいへい、おっさんどーしの厚い友情って訳ですね。りょーかいっ」

豆大「ばーろっ!だれがあいつと…!////しかしよ~…」

もち蔵「どうしたんですか?俺の顔じっとみて」

豆大「お前の行動力にはびびっちまったぜ…正直惚れ直しちまったよ。あのハナタレ小僧がこんなんなっちまいやがって」

もち蔵「俺は男同士でその気はないんですがね」

豆大「まぁそう言うなよっ。今のお前さんだったら、たまこを任せて良い気がすんだよ!」

もち蔵「話が飛躍しすぎだっつーの。今は先に商店街を盛り上げる事からで」

豆大「何ぃ!?お前病院で俺に啖呵切ったのはその場の勢いだけだったのかぁ!?」

もち蔵「ちがうっての!物事には順序があって、ちゃんと解決してからですよそういう話は…」

豆大「う…ま…まぁそうだな…ただ男同士の約束だぜ?もち蔵」

もち蔵「あいよ…」

商店街にて

もち蔵「さて、肉屋と常盤のおもちゃやもホームページの宣伝OKもらったし…次は清水さん所だな」

ドン!!ガラガラ…ガシャン!!

ん?なんか騒がしい物音だ…豆腐屋から聞こえてくる。

富雄「さゆりさん…に…逃げて」

さゆり「やめて!だ…だれか!」

柄の悪い男「ったくこんな所に居たのかよ…探したぜさゆり…」

もち蔵(あの男誰だ…それに清水さんが血を流して倒れてやがる…)

さゆり「もう…私達に近づかないでください…私は…富雄さんと再婚しました…もう貴方とは他人なのよ!」

柄の悪い男「あぁ?何時からそんなに偉い態度を取れるようになったんだこら…?」

富雄「やめろ…さゆりさんに手を出すな…」

柄の悪い男は清水さんの胸倉をつかみ詰め寄った

柄の悪い男「腕の一本でもへし折られないと解らないのか?コラ…」

富雄「ぐああああ」

さゆり「やめて…やめてええ!」

柄の悪い男「今俺さ、再就職して地元の○○商権に勤めてるんだよ…その気になればこんな豆腐屋数日でつぶしてやんよ」

さゆり「私が…私が戻ればここを潰さないでくれますか…?富雄さんをこれ以上苦しませずにすみますか?」

富雄「だ…だめださゆりさん…!こんな奴の言う事をきいたら!」

柄の悪い男「てめぇは黙ってろ!」ガン!

富雄「うわぁ!」

さゆり「富雄」

柄の悪い男「わかってんじゃねぇか。お前が戻ってくれればこんな店ようはねぇy」

ガシ

もち蔵「いい歳してみっともない真似はやめろよおっさん」

気づけば俺の手が勝手に動いて柄の悪いおっさんの腕を押さえていた

柄の悪い男「あ…?なんだてめぇ?(んだこいつの握力!手が痛ぇ!)」

あいにく社会人になってからはサークルでボクシングをやっていた。
まさかここで役に立つなんてな。

さゆり「もち蔵君…!?駄目…その人に関わっちゃ!」

富雄「彼は元さゆりさんの夫で地元の土地関係の会社に勤めてるんだ…逆らったら大変な事になる…」

柄の悪い男「てめぇも地元の人間か?消されたくなかったらその手を離せよ(くっそ本当に手がしびれてきやがった)」

もち蔵「腕の一本でもへし折られないと解らないのか?お前さんの台詞そのまま返すぜ…」グイ!

柄の悪い男「あいててて!てめぇ何もんだ!場合によっちゃただじゃ…」

もち蔵「株式会社○○○グループ○○部門の係長、大路と申しますっ。取引先の○○商券さん?」

俺は即座に自分の名刺を柄の悪いおっさんに見せ付けた

柄の悪い男「ああ…○○○グループ…?まさかあの…うちの会社と取引がある…?ひ…ひぃぃぃぃ!?」

突如柄の悪い男は俺に対して土下座しはじめた。
すさまじく運が良いことにやつの会社はうちの会社と取引があった。奴が脅し文句で会社名を言い出したのはチャンスだった。

もち蔵「まぁ、俺の地元の商店街で知人に絡んで暴力未遂なんて。社会的に抹殺されてもしかたねーよな?まぁこの場で俺が腕っ節でお前さんを抹殺しても良いんだけどな(笑)」ギロリ

柄の悪い男「な…なんでも言う事を聞きます…それだけはお許しをーーー!」

もち蔵「黙ってて欲しけりゃ二度とこの一家に関わるんじゃねー。あと殴ったこの人の治療費もしっかり払えよ??でないと…」

柄の悪い男「は…はひ!もうじわげありばぜんでしたー!」

柄の悪い男は鼻水をたらしながら走って逃げていった

もち蔵「清水さん立てますか?っと」

重たい清水さんの体を優しく起こした

富雄「凄いんだね…もち蔵君て…」

もち蔵「いや、ただの偶然ですって…」

さゆり「富雄さぁぁぁん!」

いきなり泣きながらさゆりさんが清水さんに抱きついた。
そりゃ暴力夫が急に圧力かけてくれば驚くだろう…

さゆり「ごめんなさい…ひぐ…わたじのせいでぇぇぇ!」

富雄「いや…良いだ。さゆりさんが無事なら僕は…」

もち蔵「へっ、最高に格好いいぜ?清水さん」

富雄「て…照れるってば」

さゆり「もち蔵君…本当にありがとう…なんてお礼を言ったら良いか…」

もち蔵「お礼なんて別にいいんですが…ちょっと二人に頼みが…ね?」

さゆり&富雄「頼み…?」

もち蔵「頼みって言ってもホームページにここの豆腐屋の宣伝を載せるだけなんですがね…」



物陰


ホスト風の男「さすがはたまこ姐さんの見込んだ人だ…男気あふれるぜ…!」




今日はここまでです。また明日更新できたらしますね!それでは!

もち蔵「さてと…大体商店街は回ったな…HP作成なんざ数時間あれば楽に終わる。後はと…」

???「待ってくれ!」

もち蔵「ん…誰だあんた?さっき豆腐屋に絡んでたやつらの知り合いか?」

ホスト風の男「違うんだ!あんたの力になりたいって思ってる男だぜ!」

もち蔵「ん…?そういえば前に飲み屋街でたまこと一緒にいた男か。たまこの客か?」

ホスト風の男「いや、違うぜ!俺はたまこ姐さんの職場でボーイをさせてもらってるもんだ…あの時は酔い過ぎてたまこ姐さんに家まで送って貰っただけなんだ…」

もち蔵「ふーん。まぁいいけどな。で、そのボーイがこの俺に何の用だよ。まさかたまこに近づくなら腕づくで~とか内容か?別に相手になっても良いけどそれなりのリスクを負ってもらうことになるけどなっ。面倒ごとに巻き込まれて機嫌がわりーんだよ俺は」ポキポキ

ホスト風の男「と・・・とんでもねえ!どう逆立ちしたってあんたに勝てる要素は何処にもねえよ!腕力も立場的にも…」

もち蔵「だったらそのボーイさんがこの俺になんの様だよ。」

ホスト風の男「たまこ姐さんに恩義があるんだ…」

もち蔵「恩義…?なんだそりゃ?」

ホスト風の男「実は…」

もち蔵「へえ、あんた結婚してたんだな」

ホスト風の男「ああ、たまこ姐さんに関係を取り持って貰ったおかげで俺達は結婚できました…!姐さんにはその恩義があるんだよ!」

もち蔵「で、改めて俺になんの用だ?」

ホスト風の男「もち蔵さん!あんたがやろうとしている町おこし。俺にも協力させてくれ!」

もち蔵「またなんで急に。」

ホスト風の男「あんたがたまこ姐さんの幼馴染というのもある…けどよ。俺はさっきの豆腐屋での男気に惚れたんだ!たのむ!」

もち蔵「どれだけ単純なんだよ…ったく。わーったよ。よろしくな。俺は大路もち蔵だ。」

ホスト風の男「俺はホストAっていいます!既婚者ですのでたまこ姐さんに手を出すつもりもありません!」

もち蔵「よくわからないがよろしくな。ホストAさんよ」

ホスト風の男「はい!」



ホスト風の男(このおせっかい焼きのホストA…もち蔵の兄貴についていくぜ…!」

もち蔵宅

もち蔵「これでホームページは大体完成っと…」

うさぎ山商店街町おこしプロジェクト…と
会社の名前は社長の許可無しで仕えないからな。あくまで大路屋主催ってことで。
親父や母さんはコンビニ経営で忙しいといいつつもこの事に賛成してくれた。

もち蔵「さてと…ホームページも完成したし、とりあえずは様子見だな」

ベッドに横たわって携帯をみる。すると…

たまこからメールが来ていた

件名:もち蔵…大丈夫?

内容

ホストA君から聞いたよ?商店街を助けるために頑張ってるんだよね…ごめんね…私が馬鹿なせいで…私最低だ…


もち蔵「ったくネガティブになりやがってあいつ…」

返信:いいや、お前のせいじゃないよ。ったく、今から病院いって慰めてやるから覚悟しとけっ

もち蔵「返信っと。」

たまこの病院でもいこうか

病院にて

たまこ「もち蔵!」

到着するやいなやいきなりたまこに抱きつかれた。

もち蔵「んだよ、だいぶ元気になったな。大丈夫か?」

たまこ「もち蔵みたら元気でた!」

もち蔵「どれだけだよ。まぁ元気そうで安心したよ。」

たまこ「うん…        ねぇもち蔵?」

もち蔵「うん?どうした?お見舞いはシュークリームより餅が良かったか?」

たまこ「ううん、そうじゃなくて…」

もち蔵「どうしたんだよ。改まって」

たまこ「私さ、冷静に考えてみたんだ…」

もち蔵「あん?何悩んでるんだ。言ってみろよ」

たまこ「私ね、正直汚いの」

もち蔵「まぁな。だけど家族を支えるためにすぐさま選んだ事だろ?少なくとも俺はせめねーよ」

たまこ「うん…解ってる…解ってるけどね…こんなお仕事しちゃった身だし…もち蔵にふさわしいのかな私って…」

もち蔵「俺さ、勤めてる会社の社長令嬢と結婚の話が出てるんだよな」

たまこ「…」

もち蔵「でもさ、今ここに居るお前をほっとけねーから断るよ」

たまこ「そんな…もち蔵が馬鹿な私のせいで不幸背負い込むなんて…無理だよそんなの…もち蔵はやっぱり自分の幸せを…」

ぎゅ

もち蔵「今のお前の素直な気持ちを聞かせて欲しい。俺は自分の立場や会社がどーこーなんて今はどうでも良いよ。こんな落ちぶれたお前を今でも大好きらしいからな。高校生の頃の気持ちが蘇っちまったよ。お前はどうなんだ?」

たまこ「やだ…」

もち蔵「ん?」

たまこ「やだ…そんな女にもち蔵を渡したくない…!私今の仕事やめて全うな仕事付いてもち蔵を支えたい…だから…見捨てないで…!そばにいて…!私…もち蔵が好き…離れたくない…!」

もち蔵「偉いぞたまこ。これが俺の答えだっ」

チュッ

たまこ「グス…うん…!ひぐ…ぐす」

たまこの病室の外の廊下にて

みどり「まったく…まさか本当に二人がくっ付くなんてね!でも今なら認めてあげていいかなっ…グス…」

豆大「やるじゃねぇか小僧。うちのたまこの心を突き動かすなんてよ!」

道子「人間として大人として、成長したね!もち蔵!」

デラ「少年よ!娘に対してここまで愛を貫き通すとは…!見直したぞ!」

吾平「息子よ…たくましくなりすぎだ…!さすがは我が子だ…」

豆代「いいや、いずれは俺の息子になるわけだ…ざまぁねぇな大路よ」

吾平「なんだと!おちぶれたもち屋の分際で…!  ありがとよ…」

豆代「へっ水臭せぇ!」

もち蔵「あんたら…声がでけーよ。全部聞こえてるっての」


看護師「あのー!もう消灯なんですが!」

全員「すみません!」

もち蔵の部屋にて

あれから結局たまこは心身ともにだいぶ回復しており病院を追い出され…じゃなくて退院させられた。
風俗も辞めると伝えたらしく、うちが経営してるコンビニでアルバイトをしつつ大路屋で働くことにするらしい。

もち蔵「おっさっそくホームページに足跡だ…」

すでに足後260か。いろんな人が見てくれて商店街に足を運んでくれればいいがな…

と、その時だった

急に窓に紙コップが引っかかった。窓をみてみると

たまこが手を振っていた。

もち蔵「この糸電話。本当にまだとっといたのな…あいつ」


もち蔵(どうした?寝れないのか?どうぞ)

たまこ(うん…もち蔵に構って欲しいなって…どうぞ)

もち蔵(んだよ。お前も暇人だな。どうぞ)

たまこ(暇人なたまこはもち蔵のお部屋にいきたいです。どうぞ)

もち蔵(あん?いつでも来いよ。どうぞ)

たまこはピースした後すぐさま俺の部屋に現れた

……



.

たまこが涙目で俺にしがみ付いている

もち蔵「そのさ…悪りぃ…俺も初めてでさ…痛かった…よな…」

たまこ「グス…す…すっごく…」

しばらく痛がってるたまこを必死に宥めていた…そして気づいたらたまこは安心した表情で寝ていた。




もち蔵「さあて。100%社長の娘さんとは破談だな…会社やめるかっ」

後日

たまやにて

???「美味しそうな餅だね。一つもらえるかね?」

豆大「あ、ありがとうございます。1つならお金はいりません。試食がてらどーぞっ」

???「ふむ…では遠慮なく…もぐもぐ。ほぉ…美味い…!私は豆大福に目が無くてね…とりあえず300箱頂こう」

豆大「さ…300箱だぁ!?」

???「無理かね?」

豆大「いえ…その…300箱も一人で食うおつもりで…?」

???「馬鹿をいっちゃいかん。会社の社員へのお土産だよ。難しいかね?」

豆大「いえやその…やらしていただきます…おい!たまこ!あんこ!ユズキ!今日は店閉めての大仕事だ!」

あんこ「えええ!?300箱!?」

ユズキ「正気ですか義父さん!?」

たまこ「店閉めないと間に合わないねこりゃ…」

豆大「あん?!文句あるならあんこは嫁にやれねーぞ!」

ユズキ「は…はい!喜んで作ります!」

???「ふふふ、頼むよ。私はこの店を気に入った…」

今日はここまでです。
出張帰りは答えますww

それでは!

たまやにて

豆大「ようし…300箱完成だ・・・」

ユズキ「ぜぇぜぇ…シャレにならない量ですねこれ…」

あんこ「一睡もしないで頑張ったもんね」

もち蔵「で…なんで俺まで手伝ってるんだよ」

豆大「まぁそういうなや小僧っいずれはおめーもこの店を背負ってだな・・・」

もち蔵「どんな未来予想図だよ・・・ったく」

たまこ「まぁまぁ、でも300箱ってすごくない?」

もち蔵「ああ、売り上げもそうだが、どっかの社長さんか何かか?」

豆大「なんかよ、休みの日でぶらぶら旅行に来てたらしいどっかのお偉いさんらしくてな、家の大福を偉く気に入ったらしいんだよ。しかも会社のお茶請けにしたいそうで常連になってくれたんだ」

もち蔵「ふーん…なんか都合の良い話にも聞こえますが…」

ユズキ「いやぁ、でも嬉しいな!こうやってまた皆で楽しくお話しながら餅を作れるなんて!」

もち蔵「俺はお前と楽しく餅をつくった記憶なんてないけどなっ」

ユズキ「い…意地悪言わないでくださいよ義兄さんっ!」

もち蔵「誰が兄さんだよっ」

たまこ「あはは、でも楽しいね」

たまこの奴、自然に笑うようになってくれてよかったな。
これが本来のたまこの笑顔なんだろう。

たまこ「お父さん、あんこ、ユズキ君…」

豆大「なんだ?」

ユズキ「義姉さん???」

豆大「おめーがたまこを義姉さん呼ばわりするのはまだ早えーんだよっ!」

ユズキ「義父さんそんなぁ…」

もち蔵「たまこと俺からの重大発表だ、ちゃんと話きけって」

豆大&ユズキ「は…はい」

たまこ「私、もち蔵と結婚します…!」

あんこ「!」

ユズキ「!」

豆大「ふっ…(ニヤ」

もち蔵「ああ、俺も本気だ。今ここだから正直に言うが、俺は今でもたまこが好きなんだよ。おっさんにも頭下げて挨拶した」

豆大「おうよっ。あの頃のへタレ小僧と違って今のこいつにゃ男気があるからな、俺は惚れちまったぜっ」

もち蔵「目の前で褒めんなよっ…あんたらしくもねぇってば」




もち蔵「俺は今会社に重大なプロジェクトを任されてる。それこそ町ひとつの経済状況が左右されるな…」

一同「!?」

もち蔵「正直はったりじゃねー。ぶっちゃけこの休暇中にもプレッシャーがあったのは事実だ」

たまこ「もち蔵…ごめんね…そんな状態なのに私…」

もち蔵「いんや。お前は逆に癒しになったよ。悲しんでるお前を支える事で俺も元気が出たんだ。だから気にスンナ」

たまこ「グス…う…うん」

なでなで

もち蔵「でな、そのことも含めてだ…俺さ、今の仕事辞めようとおもってんだ」

一同「えええええ!?」

豆大「おい小僧!そりゃなんでだ!俺達のために仕事やめるなんざ、許さねーぞ!」

もち蔵「いいや、おっさん達だけのためじゃねーよ。俺とたまこの人生のためでもあんだよ。貯金は山ほど貯まったしな。この店でおっさんに一から修行を受けるのも悪くねーなってさ」

豆大「な!?!??!?!…こ…小僧…おめぇ…!??///グス…!」

もち蔵「それにさ、仕事を辞めれば社長の娘さんとも結婚話は当然破談になるだろうし。覚悟なんて出来てるよ」

あんこ「もっちー、腹をくくったね…!」

もち蔵「いんや、したくもない結婚して好きでもない嫁さんのために苦労して汗水たらして働いて、そんな夢の無い人生を送るなんてごめんだよ。それならたまこと結婚して苦労しようと支える方を俺は選ぶね」

たまこ「ううううううもち蔵~~~~ぐすん」

もち蔵「だからドサクサ紛れに涙と鼻水俺で拭うなっつーの」

たまこ「ヒグ…だって…だってえええ!」

もち蔵「まあすぐにクビになるつもりなんてないよ。商店街の活気を取り戻してからだ。やめるのはなっ!」

ユズキ「もち蔵義兄さん!俺に出来る事があるならいってください!協力します!」

もち蔵「気持ちはありたがたいが…もっと上手にもちを作れるようになっておっさんを安心させてやれ」

ユズキ「は…はい!」

もち蔵(世話になってきた会社だが、このままだと裏切っちまう形になるな。だけど今の俺には本当に守りたいものができちまった。許してくれ、会社の皆…社長…)

次回予告

デラ「物語は完結へと向かっていく…」

???「貴方が北白川たまこ。大路もち蔵の事は諦めなさい」ファサッ←髪を搔き揚げる

たまこ「貴方は…もち蔵のなんなの!?」

???「私は大路もち蔵の…結婚相手…もち蔵のの会社の社長の娘よ…」

たまこ「!?」


たまこ「私…もち蔵…貴方の幸せを壊したくないよ…!」

もち蔵「落ち込んでるんじゃねーよたまこ。もう少し時間が経ったらお前はもう俺の嫁だろーがっ!何時だって俺は会社を辞める覚悟はあるよ」

たまこ「う…うん」

みどり「大路を…もち蔵を皆でまもるよ!かんな!」

かんな「もちろん…大路係長の恩義…私は忘れてないっ!」「

???「やっと捕まえた…もち蔵…もう離さない…!」


冬休みが近づいたのでたまこが映画化する前にこの話、完結させます!

丁度同時刻。

機械惑星ビックゲテスターにて…

メタルサウザー「クウラ様…もうじき地球に到着いたしますがいかがなさいますか?」

メタルクウラ「まずはこの私こけにしたサイヤ人の生き残りと大路もち蔵を始末するのだ…」

メタルサウザー「ハッ!」

メタルクウラ「くくく…貴様ら地球人の雑魚などこの俺にかかれば造作も無い…待っているが良いもち蔵…それに孫悟空!」

謎の金属惑星が地球に迫っている…

闘いは深刻さを増すだろう…どう立ち向かうか…

それはこれから始まるたまこまーけっとの最後の話であかされるのだ!

もち蔵「さてと・・・」

パシャ

もち蔵「カメラの腕はそこまで落ちてねーな・・・」

商店街のホームページを豪勢にするために店の色んな風景の写真をどんどん撮っていく

たまこ「もち蔵!そのカメラどう?」

もち蔵「ああ、凄くいいデジカメだな、高かったろうに」

たまこ「ううん私のじゃないんだよねそれ」

もち蔵「ん?借り物か?」

たまこ「そう彼の…」

たまこが真後ろに指をさす。すると

ホストA「どうも!もち蔵の兄貴!たまこ姐さん!」

もち蔵「ん…あんたはたしか・・・」

豆腐屋で俺に話しかけてきたたまこの店のボーイだっけか

ホストA「俺ももち蔵の兄貴の役に立ちたくて参上させてもらったぜ!」

もち蔵「わざわざ悪いな…だけどあまり無茶すんなよ?ただでさえ体壊しやすい仕事だろ?」

ホストA「俺も実はホストやボーイから足を洗ったんでさぁ!」

もち蔵「ん?結婚すんだろ?こんな事してる場合じゃねーだろ」

ホストA「実は・・・もち蔵の兄貴のコンビニでバイトさせて貰うことになりやした!次の仕事がきまるまで!」

もち蔵「おいおいマジかよ」

ホストA「商店街の美味しい喫茶店から惣菜屋まで幅広く情報を仕入れてくるぜ!任せてくれ二人とも!」

ホスト風の男はガッツポーズを取り商店街の中へ消えていった。

もち蔵「にしても家でやってるコンビニ…ねえ・・・誰が紹介したのやらっ」

思わずとぼけた表情をするたまこに目をやる。

たまこ「えへへ、ばれてる~」

もち蔵「こんな親切なことするのお前しかいねーだろっ」

たまこ「でも仲のいい人皆で団結してこうやって商店街を盛り上げる。私は昔の頃に戻れたみたいで凄く嬉しいよ・・・」

もち蔵「ああ、そうだな。時間はかかるかもしれねーが、商店街だって需要はたくさんあるもんだ。町おこしで小さい商店街がB級グルメのお陰で流行るなんてこともあるからな」

たまこ「もち蔵って頭いいんだね」

もち蔵「んなことねーよ、商店街のためでもあるが、俺とお前の将来のためでもあるんだよ」

たまこ「え・・・?」

もち蔵「この商店街で一緒に暮らすことになって、殺風景のままじゃ寂しいだろ?なら俺たちで変えていけばいい。団結力が売りだろ?ここの商店街はさ」

たまこ「う・・・うん。そうだよね。私も頑張っておもちを皆に食べて貰うぞー!」

もち蔵「そうだな」

もち蔵「そう言ったのに詳しい奴を今回助っ人で呼んどいた」

たまこ「え…?」

もち蔵「うさぎ山商店街B級グルメ担当の…」

かんな「大牧野かんな!大路係長、助太刀します…っ!」

たまこ「え!?え!?!??!かんなちゃん!?」

かんな「たまこ、久しぶり!元気だった?」

たまこ「う・・・うん!元気だよ!」

かんな「大路係長と結婚するって本当?玉の輿だな・・・」

たまこ「って誰から聞いたのそんな事!」

かんな「 大路係長から直接。聞いたときは思わずにやけてしまったよ」

もち蔵「俺の会社と取引があってさ、牧野とは飲み仲間になっちまってな。このうさぎ山商店街のピンチの時に駆けつけてくれたんだよ」

たまこ「そうなの・・・かんなちゃん・・・ありがとう!」

もち蔵「わりぃな牧野。こんな一銭にもならない事に参加してくれてさ」

かんな「何いってるの、大路係長、それにたまこも。私のふるさとがピンチな時にぼーっとなんてしてられない」

もち蔵「会議の時にいびきかいて寝るのになっ」

かんな「な!?あう////」

たまこ「ぶぅ」

俺と牧野のやり取りにやきもちをやくたまこ頭をなでつつ、俺は話を進めた。

もち蔵「今度商店街の面子集めて会議だな」

かんな「大路係長の腕の見せ所だね」

もち蔵「いんや、頑張るのは俺だけじゃねーよ。皆も一緒だ」


もち蔵「それと俺のこと係長って呼ぶのはやめてくれよ。今はプライベートだっつーの」

かんな「なんか大路って呼ぶより係長って呼んだほうが格好よくない?」

もち蔵「堅苦しいっての。それに俺さ、会社辞めるつもりだから」

かんな「え・・・これマジ?略してこま」

もち蔵「んなネット用語つかってまで驚くなって。たまこと結婚してまた1から出直すよ。たまや食わして行けるほど貯金もあるしな」

かんな「っていうことは社長の娘さんとの結婚断っちゃうの?」

もち蔵「当然だろ。大体社長令嬢と結婚する程立派だなんて思ってないよ。目の前に居る初恋の女を幸せにできるならそれでいいよ俺は」

涙目のたまこを抱き寄せる俺に対して牧野はにやりと突っ込む

牧野「上京してから沢山女性に告白されたよね、 大 路 係 長」

たまこ「も・・・もち蔵!それほんとなの!」

もち蔵「おいおい、別に全部断ってるんだしそんなことどうでもいいだろうに」

牧野「たまこ、大路係長に悪い虫が付かないようにキスマークたくさんつけるんだよ?」

たまこ「う・・・うん!もち蔵は誰にも渡さないから!」

もち蔵「おいこら・・・!いきなり抱きついて吸い付いてくるなっつーの!」

牧野「ふふふ、やっぱ大路係長にはたまこが一番にあってるってば」

こいつは社会人になっても相変わらずだ

今日はここまでです。なんか留守にしすぎて本当に申し訳ありませんでした。

ビッグゲテスターってなんだww

かんな「たまこ・・・ううん、前みたいにあだ名で呼んでいい?」

たまこ「当たり前だよ・・・!」

かんな「じゃあ改めてたまちゃん。一緒に町おこしがんばろうね」

たまこ「うん!また昔みたいに一緒に頑張れてうれしいよ」

もち蔵「まあ無理しないていどに頑張ろうぜ」

かんな「大路係長」

もち蔵「だからその呼び名はやめろって」

かんな「じゃあ呼びやすいように呼んでいい?」

もち蔵「ああ、大路でももち蔵でも好きなように呼んでいいよ」

かんな「一緒にがんばろう。もっちゃん」

もち蔵「いやもう大路係長でいいわ」


次回へ続く

商店街入り口にて

???「ここが大路さんの生まれ故郷…お父様と一緒に立ち寄ってみたのだけれど・・・こんな商店街の何処に惚れこんだというのよ・・・」

???「まあいいわ・・・大路さん・・・いえもち蔵・・・貴方を引き戻す・・・どんな手を使ってでもね・・・」


商店街会議にて

豆大「なんだぁ!?うさぎ山商店街町おこし大祭ぃ!?」

もち蔵「ええ、ネットのホームページにも記載しました。商店街の元気を取り戻すにはやはり最初はお祭りが一番効果的かと」

さゆり「お祭りかぁ、懐かしいね・・・♪凄くいいかも」

会談の上から大きくなった自分のお腹をさすりつつ手を振るさゆりさん

富雄「赤ちゃんいるんだから・・・落っこちたら大変だよ・・・!」

と富雄さんは苦笑いしていた。

あの場所が落ち着くらしい・・・

もち蔵「で、今回集まった皆さんにもそのお祭りのイベントのスタッフとしてぜひぜひ参加して貰いたいんだけど・・・どうかな?」

もち蔵「と、いう訳でお祭りを決行してみたんだが・・・」

なんか凄い人だかりだった。

みんなの協力や助けもあって隣町やら、微々たるものだが県外の人たちも駆けつけてくれた。

一同「うさぎ山商店街をこれからもよろしくお願いします!」

と勢いよく始まり・・・

テレビ中継まで来る始末・・・

何気に仕組まれてるのかと疑いたくなる内容だが・・・


たまこまーけっとアナザーストーリー最終話

もちたまラブストーリー開幕

たまこ「もち蔵。カメラもってる姿、懐かしい…」

もち蔵「今HPに乗せる写真撮ってるんだよ。離れてくれよなっ」

たまこ「やだっ離れないもん」

そういやずっとたまこのやつ。俺にべったりだ。
牧野や常盤が居るのにも関わらず...恥ずかしいぞおい

かんな「もっちゃん。機材の配置ここでいい?」

もち蔵「へいへい、相変わらずのお手前で」

かんな「ふふり」

いつのまにか牧野にはもっちゃんとか呼ばれてるし。なぜ今更周りとこうも親しくなるんだ…

まあ、悪くはないけどさ



町おこし祭開幕

たまこ「うわぁ…商店街に人がたくさんだよもち蔵~!」

もち蔵「だなっ。ここぞとばかり人集めに勤しんだ甲斐あったよ」

あーんと綿飴を俺の口に運ぶたまこ
あまったるい…

みどり「はいはい~妖怪メダル3個ね~!ってレジから離れられないよぉぉぉ!」

かんな「もっちゃん、たまちゃん!おもちが沢山売れてて大変だよ!手伝って手伝って!」

豆大「こんなに忙しいのは久々だ!ユズキ!全力でいけよ!」

ユズキ「はいっ!義父さん!」

吾平「相変わらず俺の作る餅は大人気だな!」

豆大「あんだとぉ!てめぇのじゃなくて俺の餅だっつーの!」

相変わらず取っ組み合いの喧嘩をするおっさん二人

もち蔵「ほらほら、人前でおっさん二人がみっともねーぞ!早く餅作って売れってば!」

吾平「息子に窘められる日が来るなんて…成長したな息子よ…!」

豆大「まあいずれは俺の息子になるわけだけどな」

吾平「なんだとぉ!もち蔵は俺の息子だっての!」

あんこ「いいから早く持ち場に戻ってってば!」

もち蔵「ここまでとはな」

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