洋榎「転校生?」 (40)

洋榎ちゃん可愛い

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先生「え~HR始める前に重要な知らせや
もう知っとる奴もおるやろーけど今日このクラスに転校生が来る」

ザワザワ

先生「ほな転校生さん入ってきてええで」

俺「はい、転校生の俺です 愛媛から来ました ちなみに趣味は麻雀です」

先生「つーわけや、お前ら仲良くしいやー」

先生「ちなみに席は愛宕の後ろやから、おい愛宕手ぇ上げー」

洋榎「おーい転校生はんここやでここー!」ブンブン

洋榎「なあアンタ趣味が麻雀てホンマなん!?」

俺「ええ本当ですよ愛宕洋榎さん」

洋榎「ん?ウチ名前教えたっけ?」

俺「いえ」

洋榎「ならなんでウチの名前知っとんねん」

洋榎「まさかウチのファンとか!?いやー照れるわ~」

俺「はいそうですよ」

洋榎「まあ冗談やk……へ?今ウチのファンて言った?」

俺「はい」

洋榎「え、ホンマに?」

俺「名門姫末のエース愛宕洋榎、公式戦での成績はほぼプラス」

俺「麻雀やってる人で愛宕さんを知らない人は居ませんよ」

俺「俺も愛宕さんのファンの一人です」

洋榎「い、いや~なんか面と向かってそう言われたらめっちゃ照れるわ~」

洋榎「せ、せや俺、麻雀部には入らんの?麻雀好きなんやろ?」

俺「一度見学してから入ろうかと思ってます、あまりに実力が違いすぎてもアレなので」

洋榎「なんやネガティブやな~名門やからってそんな緊張せんでもええのに」

洋榎「ウチの妹なんか高校から本格的に始めたけどうまくやってるで?」

洋榎「ま、流石はウチの妹ってことやな!」

洋榎「っと脱線してしもた、今日の放課後一緒に見学行かへん?一人やと心細いやろ」

末原「なに言うてるんですか主将」

洋榎「お、どしたんや恭子なんか用か?」

末原「今日の放課後俺さんと一緒に見学行くって言うてましたけどなに考えてるんですか」

洋榎「え~だって一人やと心細いやん?」

末原「また部活に遅れる気ですか?もう少し主将としての自覚を持ってください」

洋榎「そんなこと言われてもな~ウチそんな堅苦しいん苦手やし」

俺「あの、別に見学くらいなら一人でも大丈夫ですよ?」

洋榎「ホンマに?気つこーたりしてへん?」

俺「はい」

洋榎「なんや悪いな~、誰かさんがぐちぐちうるさいせいで」

恭子「誰かさんて誰ですか主将」

洋榎「じょ、冗談やって冗談」


放課後
俺「……ここが男子麻雀部か」

俺「さてさて、どれほどの実力かな?」

ギィ……




.

2時間後

洋榎「だー!捲られてしもたあああああ!!」

絹恵「よっしゃお姉ちゃんに勝ったで!」

恭子「絹ちゃんもだいぶやるようになったな~」

絹恵「いやいや、今回はまぐれですって自分なんてまだまだですよ」

洋榎「っと、ウチトイレ行ってくるわ!恭子代わりに入っといてー」

絹恵「お姉ちゃん、そんな大声で……もう少し女の子らしくしーや」

洋榎「ささっと行ってすぐもどってくるなー」



洋榎「な~、なんかあったん?」

男「ん?ああ洋榎か、実は俺もさっき来たんやけどな、なんやど偉い奴が麻雀部に来たらしいで」

男「部員がコテンパンにされて、今男子のトップ3を呼びに行っとるんやと」

洋榎「ってまさか!ちょ、ちょっと通してーな!」

洋榎(まさか……!)

俺「ん? あ、愛宕さんじゃないですか!」

洋榎「!やっぱ俺やったんか!」

洋榎「あんたホンマにここの部員コテンパンにしたん!?」

俺「はい」

洋榎「トップ3はおらんて言うても姫末の男子麻雀部は全国ベスト8やで?」

洋榎「それをこんなに……俺めっちゃすごいやん!」

俺「いえ、それほどでもないですよ」

洋榎「またそうやって謙遜して~」

モブ「あ、部長が帰ってきたで!」

部長「あれ、洋榎やんなんでこんなとこにおんねん」

洋榎「いや~トイレ行ったらなんや騒がしかってな来てみたら知り合いがおってん」

部長「なんや、この男洋榎の知り合いなんか?そりゃ強いはずやわ」

洋榎「いやいや、知り合いっちゅーてもこいつ転校生やから今日初めて会ったばっかやで」

洋榎「麻雀やるんは聞いとったけどここまで強いんは初知りやわ」

洋榎「ちゅーわけで、ウチも打たせてくれへん?」

洋榎「こんな強そうな奴久々やしワクワクすんねん!」

部長「いやいや、いくらお前の頼みでもこれは男子麻雀部の問題やから」

洋榎「へ~、そんなこと言うてええんやろか?アンタの秘密バラすで?」

部長「ふん、そん程度の脅しに屈するわけ」

洋榎「恭子の事が好きなんバラされてもええんやな?」ボソ

部長「は!?お前なんでそのこと!」

洋榎「みんな注目~!!実は部長て恭k部長「分かった分かった!打たせてやるから黙ってろ!」

洋榎「ウチの勝ちやな」

部長「麻雀でぶち[ピーーー]」

洋榎「ふ、返り討ちにしてやるで!」

俺「あの、そろそろ始めませんか?」

部長「うお、そうだな」

洋榎「よっしゃ俺がどれだけやれるんか楽しみやわ!」

部長「ほな後一人は……No2(副部長)!お前や!」

副部長「よっしゃ!」

No3(部員)「ちょっと!?俺も打ちたかったのに!」

部長「次打たせてやるから今回は我慢や我慢」

洋榎「せやで、どうせこいつがラス引くやろうしな!」

部長「次ラス引く洋榎が変わってくれるんやって、良かったな~部員」

洋榎「ウチにラス引かせられると思っとんか?舐められたもんやな~」

俺「それじゃサイコロ回しますね」

洋榎「部長がぺちゃくちゃ喋ったせいで気遣わしてもうたやないか!」

部長「お前が挑発してきたんやろ」

副部長「はいはい、俺さんもみとるしその辺で終わらせとけ」


南4局 20本場 供託18000

俺(親)23500

副部長 20000

部長  19500

洋榎  19000


洋榎「なんやこの状況……」

部長「お、おいおいどうしたんや洋榎?あんだけ息巻いた癖にラスやないか」

洋榎「あ?ラス言うてもたった500点しか違わんやないかこんなもんすぐひっくり返るわ!」

部長「……そりゃ上がれれば、の話しやけどな」

洋榎「ッ……」

洋榎「な、なんやもしかして上がれる気がしーひんのか?ウチなんか上がれる気しかせんわ」

洋榎「ほれ見てみ、絶好のリーチや!」

洋榎(そうや、この4面張なら上がれるはずや、上がれんわけがないやろ!)

18巡目

洋榎(あと、ラスト1巡……こい、こい!)

洋榎「ッ……」

洋榎「聴牌」部長「聴牌」

副部長「ノーテン」俺「ノーテン」


洋榎「なんや部長も聴牌っとったんか
って絶好の6面張やないかなんでそれでリーチかけんのや」

洋榎「お前もっとガンガン攻めてくるタイプやったろ?」

部長「……洋榎ももう分かっとんやろ」

洋榎「な、何のことや?」

部長「この半荘、最後何本場やった?」

洋榎「…20本場や」

部長「そうや、こんな長い試合は俺も初めてや」

洋榎「ま、まあ長いことやっとればこんなことも稀にあるわな!」

部長「で、この半荘で1度でも上がった奴は?」

部長「そうや、この長い半荘で上がったんは一人も居らん」

部長「そういう風にできとんや、ならリーチかけたって無駄やろリー棒分損するだけや」

部長「そんで、この異常な場の原因は……」

俺「俺がトップですね」

洋榎「なあ俺、やっぱこれはアンタの能力のせいなんか?」

俺「そうだよ、俺の能力は誰にも上がらせない能力」

俺「辿り着けない終点(ファントムエンド)」

俺「派手さはないけど結構強力な力でしょ?
それに、相手の心を折るにはピッタリの能力だ」

俺「今だって本当はここまで長引かせなくても良かったけどね、南4局が流れれば供託はその時点のトップの元に行く」

俺「つまり俺の勝ちはもうとっくに確定してた」

俺「それでもあえて親を続けたのはみんなの心を折るためさ、リーチをかけてもかけても上がれない」

俺「みんなのその焦燥した顔を見るのがなによりも楽しいからね」

俺「さてどうする?まだ続ける?」

部長「ふぅ……参った俺たちの負けだ」

俺「それじゃ愛宕さん、また明日」

洋榎「あ、あぁ……ってちょお待てや!え?帰るん?」

俺「そうですけど?」

洋榎「麻雀部入るんやなかったんか!?」

俺「入ろうとは思ってたんですけどね、レベルがちょっと……」

洋榎「そ、そうなんか……」

俺「それではまた」ニコ

洋榎(ど、どうすりゃええんやこの雰囲気……)

洋榎「さ、さ~てそろそろ部活戻らんといかんし帰るかな~」

部長「ん、あぁそうやなまた明日」

洋榎「お、おう……ほな!」


恭子「全く、どこいったんやあいつは」

洋榎「あ、恭子!」

恭子「ちょっと主将!どこいってたんですかこんな長い時間!」

洋榎「いや、それが聞いてえな転校してきた俺っておるやろ?」

恭子「それがどうかしたんですか?」

洋榎「それがあいつめっちゃ強いんやって!ウチもさっきボコbいや、男子麻雀部の部長と副部長がボッコボコにされたんや」

洋榎「まあウチは後少しってとこまで追い詰めたんやけどな!」

恭子「つまり部活抜け出して俺さんにボコボコにされたわけですね」

恭子「はぁ……全く、来週から定期テストあるからしばらく部活出来ないんですよ?」

洋榎「あ、せやった……」

恭子「だから今日たくさん打つって言ったのは主将じゃないですか……」

洋榎「こんなとこで話しよる場合やないわ!さっさと戻るで恭子!」

2週間後

洋榎「あ~、今日テスト帰ってくるやん、憂鬱やわ……」

恭子「主将がちゃんと勉強しないからですよ、どうせ家でネトマでもやってたんじゃないですか?」

洋榎「な、なんでしっとんねん!まさか盗撮してたんやないやろな!」

恭子「してません、ていうかほんとにやってたんですか……」

恭子「まったく、なんのために部活が早めに切り上げられてると思ってるんですか」

洋榎「ま、まあうちの人生は麻雀一本やし……」

恭子「絶対将来後悔しますよそれ」

キーンコーンカーンコーン

先生「予鈴鳴ってるから席につけー」

先生「それじゃ定期テスト返すぞー」

先生「愛宕ー」

洋榎「はいはーい」

先生「追試な」

洋榎「そんな!?」

洋榎「まさか追試やとは思わへんかったわ……」

洋榎「!そや俺!テストどやった!?」

洋榎(もしかしたら追試仲間かもしれんで!)

俺「テストですか?こんな感じですけど」97点

洋榎「」

先生「ちなみに今回の最高得点は97点や
それと今回追試やった奴は連絡があるから昼休み職員室に来ること、分かったか洋榎ー」

洋榎「ちょ、なんで名指しやねん!」

先生「お前がちゃんと話聞いてへんかったからや」


休み時間

洋榎「なあなあ俺めっちゃ頭えらいんやな!塾とかいってん?」

俺「いえ、塾には行ってないですよ」

洋榎「ほな独学!?いやーやっぱ頭のえらい人は違うなー」

俺「いえ、独学でもないですよ」

洋榎「ん?ほなどうやって勉強しよるん?」

俺「それはですね……」ガサゴソ

俺「これです」

洋榎「これは……進研ゼミ?」


俺「はい、これは個人に合わせた~」

洋榎「へ~進研ゼミってすごいんやな」

俺「洋榎さんも始めてみてはどうです?これなら短時間で終わりますから空いた時間で麻雀もできますし」

洋榎「ん~たしかにそろそろ進学に向けて頑張らなあかんしな……」

洋榎「家帰ったらオカンに頼んでみるわ!」

俺「はい、進研ゼミ仲間が増えるのは嬉しいです」

洋榎「そや、今日も昼休み麻雀に付き合ってくれんか?」

俺「ええ、良いですよ洋榎さんと打てるのは俺も楽しいですし」

洋榎「そ、そんなこと面と向かって言うなや照れるやろ」

洋榎(せや、来年はウチらが3年、部を引っ張っていかなあかん)

洋榎(もっと強くならんと!)

俺「あ、でも今日の昼休みは呼び出されてませんでしたか?」

洋榎「あ、せやった」

俺「こういうことにならないためにもしっかり勉強も頑張らないといけませんね」

洋榎「せやな、追試に追われて大会で全力だせへんかったら困るし」

洋榎「よし、ウチも進研ゼミ始めて麻雀も勉強も完璧にこなすで!」

約半年後

インハイ個人戦準決勝

洋榎(やっとここまで来たか、団体戦は準決勝で敗退してしもうたけど個人戦は!)

洋榎(ウチが強くなれたんは俺のおかげや、俺に特訓してもろて色んな能力の対処方も知った)

洋榎(ウチがここで優勝することが俺に対する最大の恩返しや!!)

洋榎(そんためにもここは絶対勝つ!)

洋榎咲憩小蒔「「「よろしくお願いします」」」

小蒔「zzz」

洋榎(これが九面をおろすって奴か、流石は牌に愛されたなんて言われるだけのことはあんな)

洋榎(せやけど、これなら俺との特訓で対処方は知っとる!)タァン!

咲「……」タン

憩「……」トン

小蒔「ツモ 1000、2000」

洋榎(ッ!? ウチの支配の上をいかれた!?)

洋榎(…………そういうことか、荒川憩に宮永咲、流石は全国トップクラスの打ち手ってことやな)

洋榎(上等や、さっきは神代に意識が行きすぎとったけど)

洋榎(俺に比べればこの支配力ならまだマシな方や!三人まとめて相手したる!)



洋榎「ツモ!タンヤオドラ1! 1000オールや!」


南3局

憩    26000
洋榎   14100
小蒔(親)35000
咲    24900


洋榎(なんや、なんやこいつら!? 神代は二度寝して、宮永は靴下脱いだとたん急に支配力が跳ねた)

洋榎(これが牌に愛された人間っちゅーわけか)

洋榎(今まで負ける思たことは一回もあらへんけど、これは流石にキツイで……)

洋榎(せやけど、絶対勝ったる!)

洋榎「来たで!」

洋榎「リーチや!」打7s

234m2356788s234p

憩「ポン」打9p

洋榎(ゆっしゃツモれ!……なんやツモれんのかい)タン

小蒔「……」タン

咲「…………」

洋榎(なんや迷っとんか、勝負して4s切ってくれへんかな
片筋やでー無筋切るよりはなんぼかマシやでー)

咲「……」打1s

洋榎(ッ!安目の方かい! 上がるか?せやけどこの手やと仮に裏が乗っても最高3900)
洋榎(次局2着目の憩とは8000点差、席順的に他から満貫出上がりやと無理やし1300/2600ツモやと届かへん)

洋榎(次局憩はのみ手でええし宮永も2900直でええ、ほぼスピード勝負んなる
そうなったら高い手狙わなあかんウチに勝ち目は無い)

洋榎(そもそも裏が乗らへんかったら次局はほぼ絶望的や)

洋榎(ここはツモを狙う!)

次順

赤5pツモ
洋榎(ッ! うわぁ~マジかいな、掴まされたか?)打5p

憩「ロン2000」

洋榎「はい」

洋榎(ふぅ……2位に上がるには)

憩    29000
洋榎   11100
小蒔   35000
咲(親) 24900


洋榎(倍満か……)

洋榎(はっ、さっきより何倍も厳しなっとるやんか)

洋榎(やっぱ上がっといたほうが良かったんやろか)

洋榎(っと過ぎたことウダウダ言ってもしゃーないな、今はこの手を倍満に仕上げることに集中や)

11巡目

12233456789p西北   ツモ西

洋榎(ちょ、マジかいな、リーチかけて1pツモれば倍満やん)

洋榎(こんなうまく行くか?普通)

洋榎(まさかこの北が当たり牌とかか?いやいや、流石にそれは無いやろ)

洋榎「リーチや!」



15巡目


   「ツモ!」




咲「2000オールです!」
34赤555m111p34 5s 34赤5p鳴



洋榎(まあ、そうやろなぁ……そんなうまいこといくわけないか)

洋榎「お疲れさん……おい神代に宮永!
ウチに勝ったからには決勝はお前ら二人でワンツー決めるんやで!」

洋榎「ほな決勝頑張ってな!」

自販機前のベンチ

洋榎「はぁ……」(ウチのインハイもこれでお終いか……)


「愛宕さん!」

洋榎「ん、なんや俺か……ってなんで俺がおんねん!」

俺「いや、びっくりさせようかな~と思って」

洋榎「そんためにわざわざ大阪から来たんか?」

俺「そういうこと」

洋榎「せっかく来てもろたのになんや悪いな、優勝どころか決勝にすら行けへんかったわ」

洋榎「練習に付き合うてもろた俺のためにも優勝したろ思たんやけどな」

洋榎「いやーほんま自分の弱さが嫌んなるわ!俺ももうウチのことなんかほっとい」

俺「愛宕さん!」

洋榎「っ、なんや」

俺「胸かしますんで、好きなだけ鳴いてください」

洋榎「へ? そ、そんなみっともない真似できるかい!」

俺「そんな性格ですから大勢の前で泣くなんてことできないですよね、今なら俺しか居ませんから」

俺「それに、愛宕さんの泣き顔なら転校初日の麻雀の時にもう見てますから」

洋榎「あ、あんときは泣いてへんわ!」

俺「そうですか?上がれなくて泣きそうになってませんでしたっけ?」

洋榎「う、うるさいわ!」

俺「ほら、もう強がらなくて良いですから」

洋榎「俺……」


えんだあああああああああああああああああああ!!!!!
いやあああああああああああああああああああ
ああああ!!!!!!
うぃるおぉぉぉるうぇいずらあああぁぁぁぶゆぅぅぅぅぅううううう!!!

洋榎(結局決勝には行けへんかったけど、全力を出した結果やし後悔はない)

洋榎(勉強の方もあれからグングン伸びて学年トップ…ってわけやないけど平均以上は取れるようになった)

洋榎(麻雀だけやなく勉強の方も頑張ったおかげで大学は無事推薦で合格できた)

洋榎(麻雀と勉強の両立)

洋榎(そして……)

俺「洋榎!それじゃ行こっか」

洋榎「せやな!」

洋榎(俺と付き合うことができたんも進研ゼミがきっかけやし)

洋榎(勉強、麻雀、そして恋愛)

洋榎(この3つがうまくいったんは進研ゼミのおかげや!)



おわり

洋榎ちゃんかわいい

ちなみに進研ゼミはやったことない

照「麻雀部を引退して」



照「……暇」

照「インハイ終わって麻雀部を引退した結果することがない」

照「受験勉強? 個人で優勝して団体も3連覇、麻雀の強い大学から引く手数多でむしろこっちが大学を選べるレベル」

照「最低限のことはするけどそこまで必死になる必要はない」

照「ちなみに菫は今家族と海外旅行」



照「……だめ、暇すぎて独り言が多くなってる」

照「外散歩でもしよ」

俺「ん、あれは宮永さん?」


照「なんですか?」

ヤンキー「おねーさん宮永照だよね?」

照「そう」

ヤンキー「こんなとこであの宮永照に会えるなんて俺チョーついてるわwwwwwwww」

照「急いでますから」(ほんとは暇だけど)

ヤンキー「ちょーと待ったwwwwwwwwwwww俺とこれから遊びに行こうぜwwwwwwwwww」

照「用事があるから」(ほんとはないけも)

ヤンキー「用事なんてほっといていこーよwwwwwwwwww」


俺「おい」

ヤンキー「あ?」

俺「嫌がってるじゃねーか離してやれよ」

ヤンキー「ンだよテメーには関係ねーだろ」

俺「はぁ……こんな手は使いたくなかったんだけどな」

ヤンキー「お?やんのか?」

俺「宮永さん、俺が向かって行ったら逃げて」ボソッ

照「え?でも……」

俺「いいから」ボソッ

俺「おらあああああああ!!!!」

俺「ほら宮永さん!はやく!」

照「う、うん」

ヤンキー「あ、テメふざけんな邪魔だからどけこのボケ!」

俺「通すわけねーだろ!喧嘩じゃ勝てなくても足止めくらいなら俺でも余裕なんだよ!」


照(俺さん大丈夫かな……)

prrrr

照「あ、女? 俺さんの携番知ってる? うん……ありがとう ん、またね」

照「携番は聞いたけど……なんて言って電話かけよう……」

照「あんなことになったの私のせいだしこのままはマズイよね」

照「ん~……なんて言おう……」

照「……………………」

照「……………………」

照「……………………」



照「あ、もうこんなに時間経ってた」

照「とりあえず電話しよ」

prrrr

prrrr

prrrr


照「出ない」

照「なんでだろ」

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