【ミリマスSS】環「あー!ことはがアイス食べてる!」 (30)

アイドルマスターミリオンライブ!のSSです。
最近暑いのでアイス食べたくなりますね。

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琴葉(暑い……)

ウィーン

店員「っしゃっせー」

琴葉(だからこそ、どんな季節も同じ室温のはずのコンビニがとても涼しく感じる……)

琴葉(劇場で台本読みをするだけだったから、適当に飲み物だけ買うつもりだったけど、これは……)

琴葉(これはっ、仕方ないこと……! 梅雨明け記念だから……!)
 

 
ガチャ

琴葉「こんにちはー……」

琴葉(あれ、事務室に誰もいないみたい)

琴葉(それなら今のうちに……)

琴葉(あっ、やっぱり若干溶けかかっちゃってる。普段なら一度冷凍庫に入れてしっかり冷やしてから食べるけど……)

琴葉(今日の気分は、ザクザクとした氷の触感と、甘い爽快感を与えてくれる、ガリガリ君……!)

琴葉(ちょっと溶けかけて、周りが柔らかくなったガリガリ君を、勢いよく食べる……!)シャクッ

琴葉(美味しい……!)シャクシャク
 

 
琴葉(ガリガリ君は勢いで食べちゃうから、すぐ無くなっちゃうね)シャクシャク

環「あー! ことはがアイス食べてる!」

琴葉「!!」ゴクン

琴葉「た、環ちゃん。こんにちは」

環「いいなーいいなー。たまきもアイス食べたーい!」

琴葉「ご、ごめんね。今日は自分の分しか買ってきてないの」

環「そっかー……」
 

 
琴葉「あっ、そ、そうだ。じゃあ今から一緒にアイス買いに行こっか?」

環「行く! えへへ、ことは好き~」

琴葉「ありがとう。あっ、私の帽子貸してあげるね。日差しも強いから」

環「ことはとおそろいだ~! ねぇねぇことは、あとで写真とって~」

琴葉「もちろん。じゃあ行こっか」

環「うん!」
 

 
ウィーン

店員「っしゃっせー」

環「わぁ~コンビニ涼しい~!」

琴葉「環ちゃん、走っちゃダメだよ」

琴葉(うぅ……少しでも外に出るとまた汗が……)

環「ねぇねぇことは、どれにする?」

琴葉「えっ、いや、私はもうさっき食べちゃったし……」

環「あっ、たまきコレが良い! ことは、コレ一緒に食べよう!」

琴葉(あれは……!)

琴葉(PAPICO……!)
 

 
琴葉(生クリームのようにクリーミーでしっかりとした甘み……!)

琴葉(手軽で量も丁度良いけど、しっかり「アイスを食べた」という満足感を与えてくれる……!)

琴葉(さらに、二つセットで売られていることから、一人では何となく買いにくくて微妙に食べる機会が少ない……!)

環「ことは、食べないの? 半分こしようよ」

琴葉「あ、うん。ありがとう」
 

 
環「よーし、じゃあ食べよう!」

琴葉「環ちゃん、ちゃんと劇場に戻ってから食べようね」

環「そっか! じゃあ劇場まで競争ね!」

琴葉「あっ、環ちゃん。走っちゃダメ」

環「でも早くしないとアイス溶けちゃうよ?」

琴葉「そっ」

琴葉(確かに、私が朝劇場に行った時よりもかなり日差しが強い……)

琴葉(なんとなく、クリーム系のアイスは溶けても消失しない代わりに、緩くなりやすいような気がする……)

琴葉「そうだね、走ろっか!」

環「行くぞ~! それ~!」
 

 
ガチャ

琴葉「あっつぅ……」

環「ことは、早くアイス食べよう、アイス!」

琴葉「あっ、そっか」

環「たまきパキッてやりたい! やっていい?」

琴葉「良いよ、はい」

環「えい!」パキッ

環「じゃあこっちが琴葉の分ね!」

琴葉「うん、ありがとう」
 

 
環「おいしいね!」チューチュー

琴葉「おいしい」チューチュー

琴葉(外側が溶けて緩くなったPAPICOが、スルスルと吸い込まれていく)

琴葉(しっかりとした甘味が、冷たい感触と共に口いっぱいに広がって)

環「あ、ことは写真とろうよ!」

琴葉「え? う、うん良いけど」

環「はいチーズ! えへへ、いくとももこに自慢しよ~っと」

琴葉「そ、それは止めておいた方が……」

環「ことはといっしょにアイス食べてるって送った!」

琴葉「送っちゃったかぁ」
 

 
環「じゃあたまき、うみみと遊ぶ約束してるから行くね!」

琴葉「暑いから気を付けてね。飲み物ある?」

環「水筒持ってきた!」

琴葉「良かった。じゃあしっかり休みを取りながらね」

環「うん! 行ってきまーす!」

琴葉「行ってらっしゃい」
 

 
琴葉(さて、私は改めて台本を……)

ガチャ

美咲「あ! 琴葉ちゃん。ごめんね、頼み事しても良い?」

琴葉「美咲さん、どうしたんですか?」

美咲「あのね、みんなの分のアイスを買ってきてほしいの。プロデューサーさんが、最近暑いからって」

琴葉「なるほど。今日は何人レッスンに来ているんですか?」

美咲「今日は未来ちゃんと翼ちゃんと育ちゃんと……あぁ、でも多めに買ってきて欲しいかな。箱に沢山入ってるやつとか」

琴葉「全員分ですね、分かりました」

美咲「お金も預かってて、あと保冷バックと。悪いけどレシートは持って帰ってきてね」

琴葉「はい、大丈夫です」
 

 
琴葉(こうして私は、三度目のコンビニへ……)

ウィーン

店員「っしゃっせー」

琴葉(やっぱり涼しい。こうも温度差が激しいと、今日はしっかりお肌のケアをしないと……)

琴葉(今回は目的がハッキリしているから、他の誘惑には負けない。さっきは寄らなかった棚型のフリーザーから安価なアイスキャンディーを四つほど)ガチャ

琴葉(ひんやり)

琴葉(フリーザーを開けると漏れる冷気が心地良い……ハッ、ダメダメ。レッスン頑張ってるみんなのためにも早く帰らないと)

琴葉「お願いします」

店員(よくアイス食べる姉ちゃんだなぁ)
 

 
ガチャ

琴葉「みんな、アイス買ってきたよ」

未来「わぁ、琴葉ちゃん、ありがとう!」

翼「アイス、アイス!」

育「プロデューサーさん、琴葉さんにアイス買いに行かせたの?」

P「いやほんとごめんなさい私も美咲ちゃんも手が空いていなかったんですごめんなさい琴葉さんありがとうございます」

P「琴葉も食べて良いぞ。なんならみんなに内緒で2つ食べても良い」

琴葉「いえいえ、私はそんな。実はさっきも」

未来「わーい、私このオレンジのやつ!」

翼「つめたーい、美味しい~!」

琴葉「……頂きます」

P「おう」
 

 
琴葉「……」シャク

琴葉(氷が砕ける感覚を顎で感じる)

琴葉(今回はキッチリ冷えているから、口の中で転がして、色んな場所で冷たさを感じられるのもまた良い)

琴葉「……」シャク

琴葉(そしてこの、少しだけ物足りなさの残る絶妙な大きさ。何個でも食べられてしまいそう)
 


琴葉「ごちそうさまです、プロデューサー」

P「いや、会社のお金ですし。頼まれついでに事務室の冷凍庫にアイス仕舞ってきてくれるか?」

琴葉「分かりました」

P「よーし、アイス食って元気出ただろ。レッスン再開だ」

翼「終わったらもう一個食べようっと」

未来「やったぁ!」

P「琴葉、あとアイスに『一人一個まで!』って書いておいてくれるか」

琴葉「分かりました」

未来「えー、プロデューサーさんのイジワルー」

P「聖人やぞ」


琴葉(うぅ……この短時間でアイスを三つも食べちゃった……)

ガチャ

琴葉「あれ、美咲さんがいない……」

琴葉「冷凍庫、ちゃんと空きあったかな」ゴソゴソ

琴葉(ん、これは……?)

琴葉「ゴージャスセレブアイス!? どうしてここに!?」

瑞希「気付いてしまわれましたか」

恵美「げぇ~、琴葉に見つかっちゃったかー」

琴葉「瑞希ちゃんに恵美、隠れてたの!?」

伊織「これはしくじったわね。まさか真っ先に冷凍庫が開けられるなんて……」

琴葉「伊織ちゃんまで!?」

 
琴葉「みんなが手に持っているのは、まさか……」

伊織「そう、ゴージャスセレブアイスよ」

恵美「凄いでしょ。たまたま近くのスーパーに行ったらあったの」

瑞希「田中さんならご存じ、売り切れ必死の激レアアイス……」

伊織「それがなんと四つも。思わず買い占めちゃったわ」

恵美「アタシたち三人なんだけどね。それで、ちょっとしたゲームをしようかって話をしてたの」

琴葉「ゲーム?」

瑞希「はい。全員のグループチャットに『先着一名にゴージャスセレブアイスを差し上げます』という血を血で洗う宣戦布告を。……愉悦」

伊織「って言っても琴葉が見つけちゃったからゲームにならないわね。この四人で食べちゃいましょ」

琴葉「え、なんかごめん……」

恵美「いやいや、アタシたちの詰めが甘かったってことで」
 

 
恵美「じゃあハイ、レッスン組が帰ってくる前に食べちゃおうよ」

琴葉「わ、私……えっと」

瑞希「はう……美味しい。ほっぺた落ちるぞ」

伊織「どうしたのよ琴葉。溶けちゃうわよ」

琴葉「わ、私……食べられない! ごめんなさい!」

恵美「あ、もしかしてみんなに悪いと思っちゃってる? 琴葉のせいじゃないよ」

琴葉「そ、そうじゃないの。ちょっと、食べられないというか……」

瑞希「田中さんがアイスを食べない……?」

伊織「ちょっと大丈夫? 体調悪いの?」
 


琴葉「いや、そんなことは無いんだけど」

恵美「琴葉、どうしたの? 何か悩み事?」

瑞希「……心配だぞ」

伊織「私たち仲間じゃない。私たちで良ければ力になるわよ」

琴葉「うぅ……」

琴葉「た、食べますっ!」パクッ

伊織「そんな無理して食べなくても……」

琴葉「美味しい、美味しい……!」パクパク

伊織「すごい勢いで泣きながら食べてるわね」

恵美「どうしたんだろうね。変な琴葉」

瑞希「……心配だぞ」


琴葉「美味しかった……!」

恵美「こんなに美味しそうに食べられると、こっちまで美味しく感じちゃったよ」

琴葉「ご馳走様でした。美味しかったぁ~」

ガチャ

育「あっ!」

瑞希「ハッ、嫌な予感。メーデーメーデー」

伊織「よし、逃げるわよ」


育「琴葉さんがまたアイス食べてる!」

琴葉「ぎくっ」

恵美「えっ?」

瑞希「おや」

伊織「ん?」


育「琴葉さん、さっきもみんなといっしょにアイス食べてたし、その前も環ちゃんといっしょにアイス食べてたでしょ!」

琴葉「はい、食べました」

恵美「琴葉……?」

育「暑いからって、冷たいものばっかり食べちゃダメなんだよ!」

琴葉「はい、すみません」

瑞希「アイスを、一気に三つも……?」

琴葉「本当は四つです。環ちゃんが来る前に一人で食べました」

伊織「罪に罪を重ねるわね」

 
育「琴葉さんの体調にも良くないし、他のアイドルにも良くないでしょ!」

琴葉「はい、申し訳ございませんでした」

恵美「琴葉が育に説教されてる。写真撮っちゃお」

琴葉「やめてよぉ……」

育「反省してる?」

琴葉「反省しています。すみませんでした」

瑞希「……珍しいものが見れたぞ」

伊織「ホント、見たこと無い光景だわ」
 

 
育「琴葉さんはおとななんだから、ちゃんと我慢しないとダメだよ」

琴葉「はい。ちゃんと我慢します」

ガチャ

ひなた「こんにちはぁ。あのね、お婆ちゃんから北海道のアイスが沢山送られてきたんだけど」

琴葉「!!」ガタッ

育「琴葉さん!」

 
 
おわり

 

終わりです。HTML化依頼出してきます。
最近暑くて私ですらアイス食べたいと思うので、琴葉はもっとアイス食べたいんだろうなと思いながら書きました。

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月19日 (火) 19:52:47   ID: S:YuhyJb

今夜セックスしたいですか?ここに私を書いてください: https://ujeb.se/KehtPl

2 :  MilitaryGirl   2022年04月20日 (水) 04:11:29   ID: S:-QWuQZ

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