スネーク「雷電が就職だと?」 (46)

スネーク「そうか、中々仕事が見つからないとか言ってたが…よかったなオタコン」

オタコン「彼も家族が出来たからね。いつまでもローズばっかりに働かせておけないって張り切ってたよ」

スネーク「そういや何の仕事なんだ?奴はけっこうなインテリだからな…もしかして大手銀行の頭取にでもなったのか」

オタコン「あ…いや…えーと…」

スネーク「あいつがスーツを着ている姿など想像できんが…ははっ、だがもうあいつが刀を振るう事もないだろう」

オタコン「……」

スネーク「今度就職祝いでも…げほっ!ごほっ!」

オタコン「ス、スネーク!大丈夫かい?」サスサス

スネーク「はぁっ…はぁっ…ふう〜…煙草をやめたら少しは体調が良くなるかと思ったんだが…」

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保守

オタコン「ちょっと休んだ方がいいよスネーク…ほらつかまってくれ」

スネーク「ああ…すまんオタコン…げほっ、げほげほっ!」

オタコン「スネーク、ちゃんと医者には行ってるのかい?」

スネーク「げほっ…週一で…ごほっ…行ってるぞ…だがこれなら煙草をまた吸い出した方が体調が良くなる気もするがな」

オタコン「シャレにならないよスネーク…」

スネーク「ふぅ…少しは、落ち着いたみたいだ…」

オタコン「スネーク…今からでも病院に行った方が良くないかい?万が一ってことも」

スネーク「いや、大丈夫だ。心配するな。…すまんがそこのチャンネルを取ってくれ」

オタコン「え?ああこれだね。どの番組にする?」

スネーク「NHKだ」

オタコン「うんNHK…ってスネーク。ここアメリカなんだけど…」

スネーク「特別契約で視聴している。どうしても見たい番組があるんだ」

あの人御立派な中二病を患っていらっしゃって抱腹絶倒です

『○く○くさん、今日は何を作るの〜?』

スネーク「来たか!」ガタッ

オタコン「これって…子供向けの教育番組じゃないかスネーク」

スネーク「ああ、サニーがよく見ていたやつだ。つい最近になって思い出ついでに話してくれた」

『え?ダンボール〜?』

スネーク「よし!今日は『アタリ』の日だ!」

オタコン「……」

『ここをこーして…わぁっすごい!ダンボールがロケットになっちゃったー!』

スネーク「…いいセンスだ」

シニアか…

オタコン「君が日本の放送局と特別契約してまで見たい番組ってこれなのかい…?」

スネーク「オタコン。この番組が子供向けだからと言ってバカにしてはいかんぞ」

オタコン「い、いや!決してバカにしてるなんてことは」

スネーク「まずは番組の構成だ。子供向けということは子供にもちゃんとわかるように作るということだ。常識を備えた大人向けと同じというわけにはいかん」

オタコン「う…うん…」

スネーク「更にはこの男とぬいぐるみという登場人物の組み合わせだが…」

——————

スネーク「…ん?し、しまった!何時の間にかこんな時間に!」

オタコン「スネーク…好きなことが出来たのはいいけど、語りすぎだよ…疲れた…」

スネーク「すまない、オタコン…だが趣味というのはいいものだな。俺の作品もずいぶんたまった」

オタコン「もうこれは工作なんて領域じゃないよスネーク。君にこんな才能があったなんて…」

スネーク「ははっ…正直自分でも驚いてる。俺に戦い以外の才能があったなんてな」

オタコン「ダンボールアーティストってことで展覧会でも開いてみたらどうだい?」

スネーク「冗談が過ぎるぞオタコン」

『ピッ…ピッ…ポーン!』

スネーク「ん?夕方のニュースか」

オタコン「!!」

『こんばんは。夕方のニュースです。米国の民間軍事請負企業、ウィンド・オブ・デストラクションは昨日…』

オタコン「おおっと!」

スネーク「お、おいオタコン!?」

オタコン「ご、ごめんよスネーク…ちょっとつまずいちゃってさ」

スネーク「おいおい、気を付けてくれよ…一台しかない大切なテレビなんだからな」

オタコン「コンセントはどこかな?」

スネーク「隣の部屋から延長コードで持ってきてる。よいしょっと…」

オタコン「い、いいよ!僕が直してくるから」


スネーク「そうか?すまんな色々と…」

オタコン(何でだ…?何で他の映像なんて紛れ込んだんだ?)

オタコン「えーと…これか…データ容量が大きすぎてクラッシュしたんだ」

スネーク「おーいオタコン?大丈夫か?」

オタコン「! あ、あぁ!ちょっとコードがこんがらがっててね…スネーク、君部屋の片づけとかはちゃんとしてるのかい?」

スネーク「ヘルパーが来て掃除はしてくれるが…あまりプライベートな部分は見せたくない。精々シーツを洗濯してもらうくらいだ」

オタコン「…これでよし、と…」

『…無煙タバコの特許を巡り、国内メーカーの対立が表面化しています』

スネーク「直ったか…ふむ。無煙タバコ、か…」

オタコン「また吸い出す気じゃないだろうね、スネーク?」

スネーク「後ろに人がいるのに機密計画を漏らすほど俺は自信家じゃない」

オタコン「ふーむ、無煙タバコねぇ…どういう仕組みなんだろうね」

スネーク「『無重力でも吸える!』というのがキャッチコピーらしいが、宇宙でまでタバコを吸いたい奴がいるのか?」

オタコン「いるじゃないか」

スネーク「何?どこにだ」

オタコン「僕の目の前だよ。」

スネーク「……はっ…はははっ!言うじゃないかオタコン!」

>>5せっかく主役になったのに ああなるとは

オタコン「それじゃあ、そろそろ帰るよ。ちゃんと薬は飲んでくれよスネーク」

スネーク「今日は長々とすまなかったな。また来てくれ」

オタコン「さよならスネーク!」

スネーク「ああ、またな!」

オタコン「……」ピピピッ

オタコン「ん?電話…サニーか」

オタコン「サニー?ハルだ」

サニー『もしもし、ハル?スネークの調子、どうだった?』

オタコン「サニー…数時間近くダンボールの話をされたよ…」

サニー『えぇっ!?ま…まさか…ぼ、ボケちゃったの!?』

オタコン「いやそうじゃなくて…彼は今ダンボールの工作にはまってるんだよ。ものすごく」

サニー『スネークが?』

オタコン「サニーが小さい時によく見ていた教育番組があっただろ?あれが彼の好みにストライクだったみたいだよ」

サニー『私の…えへへっ…』

オタコン「何笑ってるんだいサニー?彼は最早かなりのダンボールギーグ…いやもう中毒の領域なんだよ?」

サニー『えへ…だってスネーク、今まで趣味とか全然なかったじゃない。でも、そんなになるまで…何だか嬉しいの。スネークが自分の人生を生きてるなって』

オタコン「……」

サニー『…ハル?もしかして…怒っちゃった?』

オタコン「…サニーは優しいな。本当に良い子だ」

サニー『そ…そんな…褒めてもらったって何も』

オタコン「いや、本当に優しい子だよ…あの頃も…今も…」

サニー『…ハル、泣いてるの?』

オタコン「…今日、テレビに設置したデバイスがクラッシュしたんだ…容量が多すぎた。すぐに復旧できたけど…スネークに危うく…」

サニー『…今度、もっと大容量のデバイスに交換しましょう』

オタコン「…こんなこと、いつまで続くんだろう…サニー…僕たちがやってることって何なんだろう…」

サニー『……』

オタコン「結局、僕は何も変えられなかったのかな…僕は…」

サニー『ハルっ!』

オタコン「うわっ!きゅ、急に大声出さないでくれよサニー!」

サニー『もういいの。スネークとハルは十分過ぎるくらいに頑張ったじゃない』

オタコン「で、でも僕は」

サニー『今度ね、会社のスケジュールに空きが出来そうだから私もそっちに行くわ。三人で食事でもしましょ!』

オタコン「さ、サニー」

サニー『楽しみにしててね!…じゃっ!』

オタコン「サニー…声がふるえてたみたいだったな…泣いてたのかな」

オタコン「……」ブロロロ

オタコン「…あれ?検問?」

警官「おい、止まれ」

オタコン「何かあったんですか?」

警官「ワールドマーシャル社規定により、質問は一切受け付けない。車から降りろ、検査を行う」

オタコン(サイボーグ警官…こんな片田舎にまで…)

警官「おいっ、動くな!両手を頭の上に乗せたまま立っていろ」

寝る。起きて残ってたら続きかく

乙!
動くなって貴方達が降りろって言ったんじゃないですかー!


ここなら二ヶ月までなら寝てても残ってるぜ

乙。期待して続き待つ。
残ってるのは確実だと思うんだぜ

ローズ「旦那が中二病にかかって帰ってきた」


細かいこと指摘してすまんが>>10のウィンズオブデストラクションは企業じゃないよな? サンダウナー達がそう呼ばれてるってだけで。

俺は俺の闘争を続ける(キリッ

オタコン「わ、わかったよ!手荒にしないでくれ」

警官A「…名前はハル・エメリッヒで間違いないな」

警官B「ああ、免許証に書いてある。IDも一致だ」

オタコン「君たちは何なんだい?ワールドマーシャル社がこんな田舎にまで出張ってくるなんて…凶悪犯罪でも発生したのか?」

警官A「黙れ!そこから動くんじゃない」

一般人「おい!何だ何だ?スピード違反の取り締まりなら道のド真ん中でなんて…」

警官B「…」

一般人「おいおい、返事の一つくらいしたらどうだy」

ドガシャッ!!

一般人「ひぃいっ!?」

警官B「業務妨害だ。お前を一時拘束する」

一般人「く…車が…は、離せよ!俺は何もしていない!」

オタコン「や、やめろ!」

警官B「……」ギリギリギリ

一般人「ぎゃぁああああ!や、やめてくれ!」

オタコン「おい!いくら何でも横暴じゃないか!…くそっ!」ダッ

警官A「おっと」ガシッ

オタコン「うわっ!?」

警官A「こいつも検査に抵抗した。一緒に連行しろ」

警官B「了解」

オタコン「何をするんだ!離せ…離せよ!君達の会社に抗議するぞ!離せー!」

……—————

看守「573番。出ろ、釈放だ」

サニー「ハル!大丈夫!?」

オタコン「…サニー…うぅ…ごめんよぉサニー…」

サニー「大丈夫?立てる?」

オタコン「…僕、臭くないかい?一週間くらいお風呂入ってないんだ…」

サニー「…ちょっとね」

オタコン「うぅ…ごめんよう…」

サニー「そんなこといいから!早く家に帰りましょう」

オタコン「それにしても何であんなところにPMCが?この地域の警備はまだ国がやってるはずなのに…」

サニー「…彼らの嫌がらせなの。この前雷電のアフリカの内戦鎮圧…直接参加していたのはデスペラード社だったけど…」

オタコン「影で支援してたのは彼らってことか…雷電の家族は無事なのかい?」

サニー「ええ。彼らはアメリカの国外に居るし、色々と問題が多いって思ったみたい。それで、今はフリーなあなたを」

オタコン「……」

サニー「だ、大丈夫よ!弁護士を通じて抗議もしたし、今度何かあったらそれこそ…」

オタコン「無駄だよ」

サニー「え…?」

オタコン「彼らが本気になったら僕なんてひとひねりさ…サイボーグに大型無人兵器、何より政府と強いパイプがある」

サニー「は、ハル?」

オタコン「このまま家に帰ったって、ステルス迷彩を付けたサイボーグが待ち構えてたらどうするんだ…車ごとぺしゃんこだよ」

サニー「……」

オタコン「その後の処理も楽なものだろう。最悪無人機の暴走とかサイボーグ兵士個人の犯行にすればいいんだ。彼らは何もダメージを受けない」

サニー「ハル」

オタコン「あはは…わかってたんだ。SOPが無くなっても愛国者達が消えても何も変わらないって…サイボーグが兵隊になったのだってあれから二年かそこらだったもんな」

サニー「ねぇハル…」

オタコン「雷電も、あれだけ嫌ってたPMCに自分から入っちゃったし…PMCsだっけ…PMCも無くなるどころかV字復活で急成長だ」

オタコン「……う、うぅ…悔しいよ…悔しいよサニー…僕は…僕たちはずっと…」

オタコン「世界を完全に平和にできるなんて、思っちゃいなかったけど…でも…少しくらいは変えられたと思ってたんだ」

オタコン「でも…何も、何も変わらないじゃないか…」

サニー「ハルは何も悪くないわよ。ずーっとがんばってきたじゃない」

オタコン「やめてくれっ!!」

サニー「きゃっ!?」

オタコン「何も悪くないって?そんなこと言ったって、どうしようもないんだっ!…あ」

サニー「…ふぇ…」グスッ

オタコン「ご、ごめん!」

出てくる

待ってる

サニーのわき毛生えてなくて本当に良かったと安心したよ

はよ

後日談とはなかなか…

サイボーグになってからの雷電は不健康なv系みたいでかっこよくない

雷電「やべぇ! 戦うことをやめてジャックのまま普通の生活を送ろうとしたけど、
よく考えたら俺の名前の『ジャック』って『ジャックザリッパー』の『ジャック』じゃん! ダメじゃん! 
そういうわけだから俺ジャックのほう捨てるわ。ついでにPMSCsに就職するわww」

ローズ「ちょ、4年前と言ってることが全然ちがっ……」

見た感じだとでワールド・マーシャル社へのカチコミ前なのかな?
本編後だとすると雷電マヴェリック社辞めてるし、サニーとだってあってるし

>>29
573……コナミか。良いセンスだ

3までしかやってないのにすげぇ面白いな
続きに期待

まだ待ってるからな

ワクワクさん終わったな…

続きはまだかね?

追いついた…続き期待

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