りあむ「珈琲なんて飲んでるヤツの気が知れないね!」 (20)


【番組収録中】
あきら「それじゃ番組へのメッセージは『#ニューラジ』までよろしくデス」

りあむ「甘い言葉だけくれ。じゃないとめっちゃやむ!」


あきら「ちょっと休憩しましょうか。りあむサンは珈琲と紅茶、どっちにします?」

りあむ「紅茶!珈琲苦手なんだよね、ぼく」

りあむ「正直あんなの飲んでるヤツの気が知れないね!大層な割に何入れても結局不味いしさあ」



りあむ「また炎上してるぅ……僕がなにしたってんだよぉ」

P「お前無意識に敵作るタイプだよな」


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りあむ「だって珈琲美味しくないじゃん。苦いし、味なんてわかんないし」

りあむ「個人の好みを言って何が悪いんだよぉ!アイドルにだって好き嫌いはあるもん!」

P「まあまあ落ち着け」

りあむ「うう……Pサマ、Pサマはぼくの味方だよね?」

P「俺だって別にりあむの好みを否定するわけじゃないよ」

りあむ「だろ?そうでしょ??やっぱぼくはなんも悪くねぇ!」

りあむ「それなのにことあるごとに揚げ足取り腐って!これだからネットのオタクどもはぁー!」

P「だからといって一々否定するもんじゃない」

りあむ「Pサマまでぼくを否定する……信じてたのに……」


P「まあ燃えるのはそれだけりあむの言葉に注目してるってことだよ」

りあむ「Pサマポジティブー。鋼のメンタルすぎない?ちょっとぼくにわけて」

P「とはいえある程度対処はしないとならんか」

りあむ「また最初に謝るの?なんかもう、毎回してるような気がするぅ……」

P「一言詫びを入れることはもちろんだけど」

P「けど……そうだな」

りあむ「?」


―――――――――


―――――――――


P「はい、というわけで都内の某有名店に来てみました」

りあむ「なんで?」


りあむ「え、何これ。収録?今日ぼくオフなんだけど」

りあむ「それともアレ?『本物の珈琲を味合わせてやりますよ』的なやつ??」

P「お察しがいいようで」

りあむ「………うわーん!!Pサマがぼくをいじめるぅー!!」

りあむ「休みなのにお仕事させるぅ!仕事って言ってぼくの嫌がることをやらせるよう!!」

P「人聞きの悪いことを言うな」

りあむ「これはれっきとしたプロデューサーハラスメントだ!プロハラだあ!」

P「なんだそりゃ」


P「この前のりあむの言葉には俺も思うところあってな。ま、今回は付き合え」

りあむ「うー……」

P「まあまあ。最初に飲んだら、後は好きなもの頼んでいいから」

りあむ「えっいいの。タダで?好きなもの、なんでも??」

P「いいぞ。経費でな」

りあむ「」

P「思えばこういう機会って中々なかったし、りあむを知るいい機会になるかもなあ」

りあむ「やっぱ仕事じゃん……めっちゃやむ」


<オマタセシマシター \コトリ/

P「それじゃ、召し上がれ」

りあむ「……ぼく、珈琲って匂いから苦手なんだよう。あの、ヘンに鼻に残る感じが」

P「大丈夫だって。ささ、ぐぐっと」

りあむ「うう……」


りあむ「―――っ!」コク


りあむ「………………あれ」

P「どうだ?」

りあむ「なんていうか……思ったよりも苦くない?ちゃんと味がする」

りあむ「とりあえず前ぼくが飲んだのとは全然違う、ってことはわかる」

P「りあむさ、これまで飲んできた珈琲ってどんなだった?」

りあむ「えっと。家とか事務所にあった、粉を溶かす奴」

P「お店で飲んだことは」

りあむ「ないよ。これが初めて」フルフル

P「そっか。作り方がりあむ好みじゃなかったんだな、きっと」


P「それで、これなら飲めそうか?」

りあむ「何とか……。でもこれ、高いよね?」

りあむ「さっき都内の有名店って言ってたし。それじゃ美味しくて当然だな?」

P「いんや。これ一杯で350円だ」

りあむ「え゛ そうなの!?」

P「まあこれ一杯でりあむに『珈琲を好きになれ!』っていうつもりはないよ」

P「ただ、あんまり飲んだことなさそうだったからさ。せっかくの機会と思って」


りあむ「これ、何か入れてもいい?」

P「もちろん」

りあむ「……………ん。これなら飲めそう」

P「今回の件、折角だから次の収録で話してみたらどうだ?」

りあむ「でも……速攻で推し変とか、また炎上しない?」

P「気にするな、もう燃えてるから」

りあむ「う゛」

P「感じたことを素直に発信できるのは、りあむの強みだよ」

P「黙ってても伝わらないんだ。思ったことは、バンバン言ってけ!」


【番組収録中】
りあむ「―――で、こうすればぼくにも飲めそうってわかったの」

あかり「へえ……。私、あんまり珈琲って飲んだことないなー」

りあむ「あれから試してみたんだけど、粉でもちゃんと作れば匂いも味もするの」

りあむ「珈琲って奥が深いな?一週間前のぼくを殴ってやりたい……」

あかり「今度、私も飲んでみるんご!」

りあむ「まあぼくもまだ苦手だけどね。作るの大変だし、種類も味も全然違うし」



りあむ「それに比べりゃ紅茶はラクだよね。なんたってパック入れればいいだけなんだから!」

あかり「あっ」

りあむ「へ?」

P「」


りあむ「Pサマ……また炎上してるよぅ」

P「なんでお前は所かまわず燃料を撒き散らすんだよ」

りあむ「うわーん!今度は紅茶について教えてよう!」

P「わかった、わかった」

おわり

以上でおしまいです。ここまで読んで下さいましてありがとうございました。

りあむは不用意な言葉でぽんぽん炎上しそうですね。悪気はなさそうなんだけど。
その都度プロデューサーやら他のアイドルやらにフォロー入れられながら、
アイドルとしてゆっくり延びていくのかなあ、と思っております。

茜「お茶の用意ができました!」

美玲「メロンソーダの悪口は許さないからなっ!」

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