植野(やっぱり物を隠すのが定番だよね)

植野(調子に乗っている、西宮さんには良い罰よ)

植野(問題は何を隠すか・・・)

植野(面白いものが良いわね)

植野(それじゃあ・・・・)

植野が隠した西宮さんの持ち物

↓安価

植野(補聴器ね・・・・だとしたら三時間目のプールの授業が狙い目ね)

植野(まずは体調が悪いという理由で三時間目は保健室で休むことにする)

植野(そして抜け出して・・・補聴器を盗む・・・)

植野(ﾌﾌﾌﾌ、無くなって困る西宮さんの顔・・・早く見たいなぁ)

・・・・・・・

保健の先生「あらっ、どうしたの」

植野「体調が悪いので休ませてもらいます」

保健の先生「そう・・・じゃあ空いているベッドに寝てて」

保健の先生「私はこれから出かけるから・・・」

植野「はーい」

植野(先生が居なくなるなんて絶好のチャンス)

植野(後は待つだけ・・・・・)

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

？「先生・・・ボク。体調が悪いんで休ませてください」

保健の先生「貴方も・・・じゃあ。ベッドで休んでて」

植野「・・・・・・」

植野(確か・・・5年生の南だっけ？この間の朝礼で表彰されていた)

南「植野先輩・・・クラスに聴覚しょうがいの子が居るって聞いたんでけど」

植野「・・・・・だったら？」

南「どんな様子なんですが？うまく溶け込めてますか？」

植野「本人に聞けば・・・私は知らない・・・・」

南「そうですか。分かりました。」

植野「・・・・・貴方も早く寝たら、体調悪いのでしょ」

南「はい・・・・」

南「・・・・・zzzzzz」

植野「寝るの早っ」

植野「今のうちに・・・早く西宮さんの補聴器を・・・」

教室

植野「あった・・・西宮さんの補聴器」

植野「補聴器があってもなくても聞こえていないんだから、持っても意味ない」

植野「こんなもの・・・」

植野「・・・・・・・」

↓コンマレス
1～50 補聴器を隠しておく 51～100 補聴器を潰す

ｸﾞｼｬｯ

植野「潰しちゃった・・・」

植野「ざまぁみろ」

植野「・・・・・・」

植野「後は保健室で終わるのまで、寝よう・・・・」

・・・・・

保健室

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

植野「♪～」

南「zzzzzzz」

植野「おやすみ・・・・」

キーンコーンカーンコーン

西宮「・・・・・」

佐原「どうしたの西宮さん・・・・」

佐原「補聴器がつぶれている」

川井「えっ・・・・」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

植野「あれっ、どうしたの・・・」

川井「西宮さんの補聴器が・・・・」

植野「うわっ、壊れている。誰だ～壊したのは」

西宮「・・・・・」ﾎﾟﾛ

植野「泣いてちゃった。かわいそうー」

植野(ざまぁwwwwwwwww)

西宮「・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

放課後

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

西宮「・・・・・」ｸﾞｽﾝｯ

佐原「大丈夫、きっと犯人も見つかるよ」

「おい・・・・聴覚しょうがい者」

佐原「!!!!!」

西宮「・・・・・」

「聞こえてないのか・・・聴覚しょうがい者」

「仕方ない・・・・」

ｶｷｶｷ

【アンタは何のために普通の学校に通っている？】

ｶｷｶｷ

【お荷物で迷惑を掛けているくせに】

ｶｷｶｷ

【それとも自覚をしていないのか？】

佐原「やめて!!!」

「答えてくれよ。何のために存在している？何のために・・・」

「ﾍﾗﾍﾗと生きているのか？迷惑だと気づかずに」

西宮「・・・・・」

「何か言ってくれよ。困るんだよ」

西宮「・・・・」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

「逃げたか・・・やはりその程度」

佐原「酷い・・・どうして」

「酷いのはどっちだよ。」

「アンタは疑問に思わないのか？」

佐原「・・・・・」

佐原「・・・私の友達を悪く言わないで」

「・・・・・だったら止めてくれよ」

「ちゃんとした学校に通えって言ってくれ」

「友達なら出来るだろ」

「なんで・・・普通の学校に通おうとする」

「住み分けてもいいだろ」

佐原「・・・・・」

「次は本当に答えを聞きに来るからな」

「逃げるなんて選択はしないで欲しいと伝えてくれ」

「それじゃあ・・・」

・・・・・

夜

植野「明日はどうやって西宮を追い詰めようか？」

植野「上靴を隠す？それとも机に落書き・・・・」

植野「どれも楽しそう・・・・」

植野「・・・・どれがいいかな？」

↓コンマレス
1～20 上靴をゴミ箱に捨てる 21～40 上靴に画鋲を仕込む 41～60 机を落書きする 61～80 机を隠す 81～100 その他

植野「机を隠す・・・・」

植野「西宮が教室に入ったら・・・机が無い」

植野「どんな反応をするだろうね・・・」

植野「楽しみ・・・」ﾆｺﾆｺ

・・・・・・・

次の日

植野「昨日のテレビ・・・見過ぎた」

植野「眠たい・・・・」

植野「・・・・けど、これから。西宮の机を隠さないと」

数分後

植野「・・・・」ﾊｧﾊｧ

植野「疲れた。でも体育館の倉庫に隠しておけば・・・・」

植野「あいつ・・困るはず」

植野「早く登校して・・・早く早く」

・・・・・

佐原「西宮さん、おはよう」

西宮「・・・・」

佐原「あっ・・・」

ｶｷｶｷ

【おはよう。西宮さん】

西宮「・・・・」

ｶｷｶｷ

【おはよう。佐原さん】

佐原「えっと・・・」

ｶｷｶｷ

【補聴器は、お母さんに話したの？】

西宮「・・・・・」

ｶｷｶｷ

【うん。明日になれば、新しいのが届くみたい】

佐原「良かった・・・」

西宮「・・・・」

ｶｷｶｷ

【それよりも・・・学校のグランドにいる人】

佐原「グランド・・・」

「・・・・ふぅ」ﾊｧﾊｧ

「よしっ・・・あと5周。走る」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

佐原「そっか・・・最近転校してきたから知らないんだね」

ｶｷｶｷ

【5年4組の南君。陸上で賞を取った、学校の期待の星】

西宮「・・・・・」

ｶｷｶｷ

【その人に怒らせるような事をしたのかな？】

佐原「・・・・・」

ｶｷｶｷ

【昨日の件は酷いよね。最低だと思う・・・いくら運動が出来るからって】

西宮「・・・・・」

・・・・・

南「5周・・・走った。ﾊｧﾊｧ」

南「・・・・」

南「続きは放課後」

南「よしっ・・・」

今度の大会にはすべてが掛かっている。勝つことがこれからの人生にとって大切な事だ

南「西宮硝子・・・」

南「今日も彼女に会いに行く」

南「答えを聞かなければならない」

しょうがい者がどうして普通の学校に通うのか

南「それは正しい事なのか？」