【デレマス】ほたる「Where is my green door?」 (8)

pixivに投稿したものと同じ内容になります。
初めてかつ短いですがよろしくお願いいたします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1587269338

ほたる「Pさんは知っていますか?」


P「ええと、何かの小説だったよね?」


ほたる「はい。私も直接読んだわけではないですけど、とある短編小説集のお話です。」

ほたる「地位も名誉もあって、うらやましがられる男の人がいました。ただ、その人は子供の頃に一度くぐったことのある不思議な緑のドアを探し求め続けていました。」

ほたる「その緑のドアはここではないどこか、魔法の園に通じていました。男の人は現実社会では十分に恵まれています。でも、その園が忘れられず、緑のドアを求めるのを止められませんでした。」

ほたる「最終的に男の人は工事現場の穴の底で死体となって発見されました。工事現場では囲いがされ、出入りが便利なよう、ドアが1つつけられていました。男の人はそのドアを開けてうっかり穴に落ちたのでしょう。でもそうだとしたら、なぜ男はそのドアを開けたのでしょうか。ただ緑色に見えるだけのドアの向こうに何を思い描いたのでしょうか。」

ほたる「Pさんはどう思いますか。」

P「俺にはわからないな。ただ、子供の頃の憧れは今でも残っている…と思う。」

P「ほたるはどう思う?」

ほたる「私にはなんとなくですがわかります。」

ほたる「今は憧れのアイドルを続けています。ただ、それまではアイドルになれる場所を、私にとっての緑のドアを探し続けていました。」

ほたる「もし、昔の私がPさん達と出会わなかったら…緑のドアを見つけていたらどうなっていたのか。」

P「…ほたるは、今幸せかい?」

ほたる「え?えぇと、はい。アイドルが続けられて幸せです。」

P「それだけ?」

ほたる「それだけ…ではないです。不幸なことはありますけど私一人ではできないことを皆と、Pさんと続けられています。それがすごく幸せです。」

P「それなら大丈夫だよ。ほたるは今の幸せを理解してるから。」

ほたる「今の幸せ…」

P「アイドルになることを目標にしてた昔と違って、俺たちと出会ってアイドルとしての今の自分を楽しんでる。」

P「それにさ。ほたるが緑のドアを見つけたとしても…皆が、俺が助けに行くよ」

ほたる「私を助けに?」

P「その小説が伝えたいこととは違うと思うけど、ほたるは一人じゃない。道に迷っても助けてくれる皆がいる。」

P「だから心配しなくても大丈夫だよ。」

ほたる「Pさん、はい…!」

ほたる(きっと、私はこの話を尋ねたときにPさんに今のように答えてほしかったのだろう。)

ほたる(幸せの解釈は人それぞれちがう。今でも不幸なことはあるけれど…)

ほたる(緑のドアを見つけたとしても大丈夫。私は今が幸せだから…)

ほたる「Pさん、これからもよろしくお願いします!」

おしまい

短いですが以上になります。
ほたるの今が幸せであることを願います。
ありがとうございました。

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