【少女歌劇SS】真矢クロ恋愛相談室 (11)

キャラ崩壊注意



休日



真矢「クロディーヌ」コンコン

クロ「……何?」ガチャッ

真矢「今ちょっとよろしいでしょうか?」

クロ「別にいいけど……?」

真矢「では、私の部屋まで来てください」スタスタ


クロ(真矢の部屋のドアの横に『真矢クロ恋愛相談室』と書かれた看板が掲げられていた)

クロ「天堂真矢……これは何?」

真矢「真矢クロ恋愛相談室の看板です」

クロ「いやだから……真矢クロ恋愛相談室って何?」

真矢「あなたと私で、皆様の恋のお悩みを解決するコーナーです」

クロ(どうやらまともな説明をする気はないらしい)

クロ「……そんな悪ふざけをするために私を呼んだの?」

真矢「さぁ、どうぞ中へ」ガチャッ

クロ(……まぁ、ちょうど暇してた所だし、たまには素直に悪ふざけに乗ってあげてもいいかしらね)スタスタ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1541585052

真矢「ここに座ってください」ポンポン

クロ「それで……本当に誰か相談しに来るの?」ポフッ

真矢「ツイッターで拡散しておきました」

クロ「知名度の無駄遣いね」

??「すいませーん」コンコン

クロ「意外と来るものね」

真矢「鍵は開いています。どうぞ」

謎のフルフェイス「こんちわーっす」ガチャッ

クロ「あんた双葉でしょ」

真矢「! クロディーヌ!相談者の詮索はご法度ですよ!?」ハッ

クロ「そういうレベルじゃないと思うの」

フルフェイスを脱いだ双葉「おっかしーなー。ばななの時はこれでバレなかったのになー」スポッ

クロ「どういう状況だったか知らないけど多分それもバレてるわよ」

クロ「それで、相談って何よ」

双葉「ああ、香子のことなんだけどさぁ」

クロ(でしょうね)

双葉「何か最近やきもちが激しいんだよな。あたしがクロと練習してるとすぐ怒るんだ」

真矢「」ピクッ

クロ「そういうこともあったわね」

双葉「困ったもんだよ。どうにかなんねぇかな?」

真矢「そうですね。もうクロディーヌと練習するのをやめたらどうでしょうか」

双葉「いや、それじゃあたしは誰に演技を教えてもらえばいいんだよ」

真矢「それはもちろん、香子さんと」

双葉「うーん……でもあいつ人に何か教えるの下手くそなんだよなぁ……」

クロ「そうっぽいわね」

双葉「その点、クロとの練習はためになるんだ。なんていうかな、きちんと努力を積んできたからこそ、教え方に説得力があるっていうかさぁ」

真矢「」ピクピクッ

クロ「な、なんかそう言われると照れるわね……」

真矢「……クロディーヌが努力家なことぐらい私だって知っています。いえ、むしろ私が一番よく知っています……!」

クロ「な、何よ、あなたまで……」

真矢「とにかく!双葉さんは金輪際私のクロディーヌと二人きりで練習しないこと!よろしいですね!」ビシッ

双葉「いやだから、それじゃ」

真矢「お引き取りください」グイグイ

双葉「うわっちょ、何なんだよー!」ズサァー

真矢「ふぅ……」バタン

クロ「……」

真矢「まずは一人。迷える子羊を導けましたね」ニコッ

クロ「よく言えたわね」

真矢「次の人、どうぞ」

まひる「お邪魔しまーす……わっ、本当にクロちゃん居る」

クロ「どういう意味よ」

まひる「いや……クロちゃんはこういうのあんまり乗らないと思ってたから。ちょっとびっくりしちゃった」

クロ(それって真矢と同類に思われたってことよね……なんか帰りたくなってきたわ)

真矢「駄目ですよ」ギュッ

クロ「分かってるわよ」

真矢「それで、相談というのは?」

まひる「その……ひかりちゃんが可愛いの……」

クロ「は?」

まひる「ひかりちゃんが可愛いのぉ……っ!」

クロ「……それで?」

まひる「華恋ちゃん一筋だって決めてたのに、最初はお邪魔虫だと思ってたのに、一緒の部屋で過ごしてるうちに、抜けてる所とか、だらしない所とか、情けない所とか」

まひる「すっごく可愛く思えてきちゃって、好きになっちゃったの!」

クロ「……華恋にべったりだった頃から薄々思ってはいたけど、あんたって本当……ダメっ娘好きというか……」

まひる「そう!華恋ちゃんも好きなの!」ガタッ

真矢「……では、同時に二人の人間を好きになってしまった……と」

まひる「そうなの……どうしたらいいんだろう。って思って、ここに……」

クロ「って言われてもね……私にはそんな経験ないし……」

真矢「……まひるさん。もしかして、二人の人間に好意を抱いていること。不埒だ、浮薄だ、不誠実だと、自分を責めていませんか?」

まひる「え……?」

真矢「そんな必要はありません。まひるさん。欲しい物が二つあるのなら、欲深くとも二つとも手に入れる。それが私達舞台少女。でしょう?」

クロ「違うと思うわ」

真矢「そしてあなたは二人を好きだからといって、決して二人をそれぞれ代替可能な存在だとは捉えていない。二人ともに違う魅力を感じているはず」

まひる「うん……!華恋ちゃんにはかっこよく引っ張ってって欲しいけど、ひかりちゃんはぐずぐずになるまでお世話したい!」

真矢「ならば答えは一つ。その関係を重ねて壊してしまわぬよう、それぞれ別のやり方で距離を縮めていけば良いのです」

まひる「つまり……?」

真矢「華恋さんは夫。ひかりさんは娘」

クロ「こら」

まひる「華恋ちゃんは夫!ひかりちゃんは娘……っ!ありがとう真矢ちゃん、クロちゃん!私頑張るね!」

クロ「私へのお礼はいいわ。っていうかこいつ同類だと思わないで」

真矢「二人目も無事、迷える子羊を導けましたね」ニコッ

クロ「更なる迷宮へ誘い込んだようにしか見えなかったたけれど……?」

真矢「次の人、どうぞ」

なな「お邪魔します……」ガチャッ

クロ(なんかもう嫌な予感してきたわ)

真矢「それでは早速、お悩みの方を伺いましょうか」

なな「純那ちゃんに盗撮がバレました……」

クロ「ほらぁ」

なな「純那ちゃん可愛いな~可愛いな~と思ってたら、いつの間にか画像フォルダが下着姿やバスタオル一枚などの純那ちゃんで埋まってて……」

真矢「なるほど……」ウンウン

クロ「何共感してんのよ」

真矢「それで、バレた経緯は?」

なな「寝ている間に『事後っぽい写真』を撮ろうと、純那ちゃんの衣服を乱れさせている間に目を覚まして……そこから芋づる式にフォルダ内のも全部バレました……」

真矢「ほほぉ……事後っぽい写真」メモメモ

クロ「何メモってんのよ」

真矢「今後に生かそうかと」

クロ「普通それ被写体の目の前で言う?」

真矢「ふむ……さすがにそれは素直に謝るしかないかと」

クロ「何言って……ああ、うん。まともなこと言ってるわね」

真矢「真摯に謝れば、純那さんもきっと許してくれるはずです。そうですね?クロディーヌ」

クロ「え?何で私に聞くの……」ピーン

クロ「……ねぇ、ちょっとあんたの携帯見せてもらってもいい?」

真矢「……真摯に謝れば、盗撮も許されるはず。そうですね?」サササッ

クロ「やっぱあんたも盗撮してんでしょ!ほらっ、さっさと出しなさい!」ドタバタ

なな(私を差し置いて痴話喧嘩が始まっちゃった……)

なな「えっと……私もう帰るね。相談ありがとうございました」ガチャッ

真矢「これで三人目。迷える子羊を導けましたね」ニコッ

クロ「早よ出さんか!」ドタバタ

真矢「さて、本日の相談者はこれで全部ですね」フゥ

クロ「結局、まともな相談者は双葉だけだったわね……」

真矢「またそうやって双葉さんを贔屓して……」ムスッ

クロ「これが贔屓に見えるならあんたちょっとおかしいわよ……それから、まだよ。相談者はもう一人居るわ」

真矢「?」

クロ「……恋人が、写真ばかり見て、生身の私に構ってくれません。どうしたらいいでしょうか……」カァッ

真矢「!」

クロ「ほ、ほら!解決しなさいよ。それがあんたの役目なんでしょ!?」

真矢「……残念ながら、四人目の迷える子羊は、導けそうにありません……」

真矢「今から私に、食べられてしまうからです♪」ガバッ

クロ「……ぁっ」



  -終わり-

以上になります。

ばななちゃんはずっと純那ちゃん(おかず)フォルダが更新されない状態で再演を何回も繰り返していたんだから、
再演を終えた今、新しい純那ちゃん(おかず)いっぱいでパラダイスだと思うの。

ばななちゃんを淫乱にするなとお怒りの方は淫乱じゃないばななちゃんのSSを書け。

ありがとうございました。

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