【モバマス】「ウサミンロボ、キャラクター総選挙のお手伝いをする」 (16)


 池袋晶葉が開発したウサちゃんロボは、アイドルのバックダンサーから団子作りまでこなすスーパーロボットである!

 ウサミン科学によってさらなる改修を受けたウサちゃんロボは、アイドルを守るため、ウサミンロボとして陸海空に大活躍するのだっ!


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 うさー

 ウサミンロボが大八車を押して、事務所前を出発します。
 
 ぴょん
 きゅらきゅら

 その横で一緒に押しているのはウサちゃんロボです。キャタピラバージョンです。
 ウサちゃんロボはウサミンロボと違って、純然たる地球科学のみで作られているのです。
 ただし、ウサミン科学を学んだ池袋晶葉が作っています。
 ウサミンロボには、ウサミン星から持ってきた超AIが積まれています。それが大きな違いなのです。

 ぶもっ

 大八車を先頭で引っ張っているのはブリッツェンたちです。さすがブリッツェンは本職です、その動きには一切の無駄がありません、見事に大八車を引いています。

 大八車の上には、たくさんのマスコットたちが並んでいます。

 にょわ~
 ぶぉ、ぶぉおおおっ
 にゃー
 わおん
 ぴにゃぁああ

 サバオリくんはビチビチとはねているので、時々ウサちゃんロボがお水をかけてあげます。

 うさっ

 シイタケクンが胞子をまき散らすので注意です。ぴにゃこら太の体表から椎茸が生まれたら、こんどこそ、「ぐさーっ」されてしまいそうです。

 ウサミンロボはウサミン竹槍をぐるぐる回して胞子を吹き飛ばします。

 がしゃんがしゃん 

 きらりんロボは大きすぎるので、大八車の横を歩いています。

 ウサミンロボとウサちゃんロボは、今日は朝から各地をまわってマスコットを回収していたのです。
 これはちひろさんらの依頼です。全員を集めて連れてきて欲しいと頼まれたのです。
 ブリッツェンは、話を聞くと快く協力してくれました。
 ハナコとアッキー、わんこも協力しています。
 アッキーは身体か小さすぎて浮いていますが、それはそれです。気持ちが大切です。

(みんなたいへんだね)

 うさっ

 ぴょん

 ぶもぉ


 あの子のねぎらいに、ウサミンロボは大丈夫ウサ、というように手を振ります。
 そもそもあの子に重さはありません。
 ダンカン・マクドゥーガル博士によると21グラムということですが、ウサミンロボにはよくわかりません。

 ぽつっ

 うさ?
 ぴょん!!

 雨が降ってきそうです。

 大変です。ドナじぃとミスターパンが大ピンチです。
 二人は濡れてしまうと消滅の危機があります。
 一方、サバオリくんはテンションが上がっています。


 びちっびちっびちっ

 めっちゃ跳ねてます。

 しゃかしゃか

 ズワイガニまでテンションが上がってるではありませんか!

 うさっうさっ!

 にょわっ!

 きらりんロボがガウォークのポーズになりました。
 大八車の上で屋根のようになります。

 にょわ

 これで雨は防げます。


 うさっうさっ

 ウサミンロボの礼に、きらりんロボはサムズアップで応えます。
 雨ごとき、きらりんロボにはどうということはないのですから。

 目的地まではもう少しです。

 ぴくっ

 ねこっぴーが動きました。

 うさ?

 ねこっぴーは着ぐるみです。
 他の子はどうなんだといわれそうですが、ねこっぴーは着ぐるみです。

 ぴくっぴくっ

 やはりねこっぴーが動いています。


 うさ?
 ぴょん?

 ウサミンロボとウサちゃんロボは顔を見合わせました。

 これは一体。

 むくり、とねこっぴーが起き上がります。

 うさっ!?
 ぴょん!?

「……あれ、ここどこ?」

 姫川友紀がねこっぴーの中から出てきました。

 うさっ!?


「あれ、ウサミンロボにブリッツェンに……わんこ、アッキー……みんなどうしたの?」

 半分寝ぼけているようです。

 ウサミンロボたちは、事務所に置いてあったねこっぴー着ぐるみを回収したのです。
 まさか、その中でユッキが寝ていたなんて。

 重さで気付けよ。というツッコミが入ったような気がしますが、ウサミンロボにはよくわかりません。

 うさうさ

 すぐにウサミンロボは、事務所に連絡します。
 五分としないうちに送迎用のウサミンロボがやってきて、ユッキを載せて事務所に戻っていきます。

 そしてウサミンロボたちは、無事目的地に着いたのです。


【キャラクター総選挙結果発表ステージ】

 そう書かれたイベント会場では、着々と開票が進められています。
 
 そうです。本日20時に、結果が発表されるのです。

 ウサミンロボたちはマスコットたちを運びます。
 自分で動けるわんこやペロたちは、自分で移動します。
 シイタケクンも移動しています。謎です。

「ご苦労さん、ウサミンロボ」

 モバPが先行して待っていました。

 うさっ


「一位は誰になるんだろうな」

 マスコットに対応するアイドル達も集まっています。
 
 ウサちゃんロボは早速晶葉の元へ歩いて行きます。

 きゅらきゅら

 果たして一位になるのは誰だろうか、とウサミンロボは考えます。

 うさー

 ウサミンロボは、ウサちゃんロボが一位になるといいな、とちょっとだけ思いました


「いいんだよ」

 うさっ!

 安部菜々がウサミンロボの頭を撫でています。

「みんな、一位だからね」

 うさ?

「ウサミンロボは、私にとってはいつも第一位だよ」

 うさっ!

「ウサちゃんロボは晶葉ちゃんの一位。ハナコは凛ちゃんの一位。サバオリくんは七海ちゃん。みんな、それぞれの第一位だから」

 うさっうさっ!

 菜々ママの言う通りうさ、とウサミンロボも思いました。 

以上お粗末様でした


あと一時間で投票終わるけど、みんな自分の好きなキャラに入れよう





……あ、あの、もし、票が余るようなら……ウサちゃんロボに入れて欲しいです、はい



あの企画内容が全部(作品世界での)現実だとしたら、
椎茸やホラ貝が普通に意思疎通できる世界ってことになっちゃうからなぁ……
ヒョウくんやハナコ達だって今まで喋ったことなかったはずだし

あれは作品世界内でのファンサービス的なエイプリル企画であり、アイドル達が声を当てていた、な解釈もあるかと思ってます。

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