由比ヶ浜「やっは!!!ろぉぉぉ!!」八幡「べっ!!」 (22)

奉仕部 部室

由比ヶ浜「やっは!!」

雪乃「ぁ…がぁ…」ピクピク

由比ヶ浜「ろぉぉ!!」バン!!

雪乃「おごぉ…!!」

八幡(突然だが俺らは由比ヶ浜に襲われている…ここ最近奉仕部の活動中に由比ヶ浜はその本性をむき出しにするかのごとく破壊の限りを尽くさんとしていた)

雪乃「」

八幡(どうやら雪ノ下が意識を失ったみたいだ…俺も先ほどの一撃でもう身体が動かない)

由比ヶ浜「…やっは!!」

八幡(やっは!!の掛け声で大気を揺らし対象者の身体を宙に浮かせる…この時身体にはかなりの痛みが走る…全身を潰されているような痛みだ。)

八幡(しかし本当の一撃はこの後…)

由比ヶ浜「ろぉぉぉ!!」

八幡「がはっ…」

八幡(そう…ろぉぉぉ!!の掛け声で繰り出される究極の一撃…だめだもう…)

八幡「」

雪乃「」

由比ヶ浜「ふん…トドメだよ…お前が悪いんだから」

八幡「…」

雪乃「…」

由比ヶ浜「やっ
チャイム「完全下校時刻です」

由比ヶ浜「命拾いしたね2人とも」

平塚「由比ヶ浜…君は一体どうしたと言うのだ」

由比ヶ浜「…」

平塚「おい!」

由比ヶ浜「高みに近づくそのため」

平塚「高み…だと?それは何なんだ?」

由比ヶ浜「ふん…今まで先生はどこにいたの?そう言うことだよね」ギロッ

平塚「うっ…」



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八幡「やっと家か…」

八幡(意識を取り戻した時には雪ノ下の家の車に乗っていた。運転手さん曰く雪ノ下さんは先に雪ノ下を病院に連れて行ったらしい)

八幡「ただいまー」

小町「おかえりー遅かったねって…」

小町「お兄ちゃんまた階段で転んだの?…ねぇ絶対嘘でしょ…それ」

小町「こんなこと聞くことじゃないけど虐められてるの?」

八幡「んなわけねーだろ俺はボッチすぎて虐められすらしねーよ。むしろそれがイジメ?まぁこの怪我は材木座とふざけてて滑って転んだだけだ。
次からは気をつけるさ」

小町「…わかった。本当に気をつけてね」

八幡(やっぱり無理があるよな。でも言えないだろ)

八幡(それにしても雪ノ下…目を覚まさなかったのか…今までは俺より先に目を覚ましていたのだが…)

八幡「どうしてなんだよ…由比ヶ浜」



陽乃「ごめんね…雪乃ちゃん」

雪乃「何言ってるのよ…」

陽乃「私が…こんな怪我しなきゃ」

雪乃「違うわ私が現実を受け止めてれば…その左腕とと右目は…今もあったのよ」

陽乃「違うよ…雪乃ちゃん…違うよ」

由比ヶ浜「やっはろーーゆきのん…」

陽乃「由比ヶ浜!!」

由比ヶ浜「今は争う気なかったけど…そっちがやるなら正当防衛で立ち向かうけどね!やっは!!やっは!!やっは!!」

陽乃「くっ…ぉぉ」
陽乃「」

雪乃「姉さん!」

由比ヶ浜「ねぇゆきのん!ヒッキーと別れてよ」

由比ヶ浜「ねぇ!ねぇ!ねぇ!」

雪乃「彼と別れたら貴方はこの行いをやめるのかしら?」

由比ヶ浜「んーー?とりあえず制裁は手加減するよ?それに元の奉仕部!あるべき姿に戻れるしね」

由比ヶ浜「ヒッキーが私を受け入れてくれたら…制裁はさらに弱めるよ!」

雪乃「なんで…そこまで…」

由比ヶ浜「って違う違う!今日はそんなこと言いにきたんじゃんないの!」

由比ヶ浜「ねぇ!ゆきのんは膜!まだあるよね!」

雪乃「!?」

由比ヶ浜「へぇ!ないんだ!見せろ!!」

雪乃「やめ!」

由比ヶ浜「ない!ない!ない!相手はヒッキーー!?」

雪乃「そ、それは」

由比ヶ浜「違うの?そんなわけないよね!ヒッキーだ!」

由比ヶ浜「シネ」

雪乃(ごめんなさい比企ヶ谷君…さよならね)

葉山「雪乃ちゃんの処女は僕が奪ったのさ」

由比ヶ浜「ギ?」

由比ヶ浜「隼人くんが?」

葉山「無理矢理に近かったけどね…」

由比ヶ浜「なぁんだ勘違いしてたよゆきのん!」

由比ヶ浜「今日は遅いしもう帰るよ!…ねぇゆきのん。ビッチはヒッキー嫌いだよね?可哀想な人。じゃあねぇ!」

葉山「すまない…こんなことしかできなくて」

雪乃「助かったわ…」

陽乃「隼人…間に合ってよかった」

葉山「…間に合ってなんか…いないですよ…」

雪乃「葉山くん…」

由比ヶ浜「あ!でもよく考えたら非処女ならヒッキーとやってもわかんないじゃん!!」

由比ヶ浜「あちゃぁ…どうしう…どっうしよう」

由比ヶ浜「うーんとりあえずヒッキーの家に遊びに行きたいけど…もう日付も変わってるし今日はやめとこうかな」

由比ヶ浜「明日確かめなきゃね!」

由比ヶ浜「あ!今日だった」

由比ヶ浜「やっはろぉぉぉぉ!!」



八幡(!?)

八幡「この雄叫び…由比ヶ浜か…普通じゃねぇよアイツ…なんであんな力がアイツに」

八幡「アイツがおかしくなった日…いやその前日か…思い出せ…俺。あの日は確か」



八幡「また…放課後かよ…」

八幡(クラスでの由比ヶ浜は至って普通だ…何も変わってない)

八幡(葉山グループも葉山がごく自然に由比ヶ浜と距離を取っている以外は特に変化はみられない)

八幡「由比ヶ浜…」

雪乃「!?」

雪乃「比企ヶ谷君…やめてくれないかしら。アレの名前を呼ぶのは」

八幡「すまん…」

八幡(葉山からそれとなく聞いたが昨日の件か…ん人の気配?由比ヶ浜の出す圧迫感はないし誰だ?)


葉山「はぁ…はぁ…ちょっといいかな」

雪乃「葉山くんそんなに急いで… 」

八幡「お前が息切れするほどのことか…何の用だ?」

葉山「すまない比企ヶ谷…時間稼ぎだろうな…俺のところに今メールが来た」

由比ヶ浜「やっはろーー隼人くん!ヒッキーに伝えてくれる?
今から小町ちゃんと遊んでるよー
ヒッキーだけなら混ぜて遊んであげる!他の人が来たら…わかるよね?
場所はヒッキーの家ね!」

八幡「!?!?!?」ダッ

葉山「待て!比企ヶ谷!」

雪乃「比企ヶ谷君!待ちなさい!」

八幡(やはり小町に伝えておくべきだったか!!いや小町に伝えていたら事実確認を取るだろう。そう思って俺は伝えていなかった。由比ヶ浜のことを。
わざわざ葉山を使って連絡してきたということは恐らくまだ小町と「遊んで」いないのだろう)

八幡(仮に「遊んで」いた場合はその旨を伝えるはずだ…何故接触をしてから連絡しないかは…恐らくあいつは楽しんでいるのだ。この状況を。また直接俺たちに宣戦布告をしないのは小町を第三者に保護されるのを避けるため…)

八幡「待ってろよ小町!必ず助けてやるからな」ハァハァ

雪乃「やっぱり彼女は消すべきよ…姉さんの腕と目の借りを返すわ」

葉山「しかし比企ヶ谷の妹が人質に取られている」

葉山「そして比企ヶ谷自身も人質だ」

雪乃「そんな…」

平塚「話は聞いていたよ…雪ノ下…普段の君なら比企ヶ谷自身も人質足りうることを気づけていたはずだ」

平塚「また陽乃の時の過ちを繰り返す気か?」

葉山「そんな言い方はないだろ!」

雪乃「葉山くん…いいの。先生…何か方法はあるのでしょうか?」

平塚「なぁに簡単なことだよ」

今からではないです
今ねぇ
です

平塚「朝、比企ヶ谷から相談を受けてな…始まりの日の前日。比企ヶ谷は由比ヶ浜に呼び出されていたそうだ」

平塚「しかし彼は行かなかった…いや行けなかったのだ。あの時彼は日誌当番でね…クラスの奴が嫌がらせで比企ヶ谷の仕事量を増やしてかなり遅れたそうだ。比企ヶ谷は自分が日誌当番だと由比ヶ浜は知っている思っていたそうだが…由比ヶ浜がそれを知らなかったら?
また運の悪いことに彼はスマホの充電を忘れて家に置いて来ていたそうだ。かなり遅れることすら連絡はできない。」

葉山「比企ヶ谷に拒絶されたとは思うでしょうね…しかし結衣が…言い方は悪いですがその程度のことでああなるとは」

雪乃「!?」

雪乃「ま、まさか」

平塚「そうだ…」

平塚「由比ヶ浜見てしまったのだ…お前らが2人でいるを」

雪乃「あの時偶然彼と会って…私はてっきり由比ヶ浜さんと話を終えた後かと思っていたの…そ、それにあの時は別にやましいことなんて」

葉山「違うよ雪乃ちゃん…結衣は2人のことを知ってた。それでもいいと思ってた。でも気持ちを伝えたい…それほどに比企ヶ谷のことを想っていたんだ。雪乃ちゃん
今の発言からすると君は知っていたんだね…結衣が比企ヶ谷に告白することを」

雪乃「ええ…。比企ヶ谷君にまだ由比ヶ浜と会ってないと話を聞いて私は早く行って来なさいって彼を」

平塚「その時には由比ヶ浜はもう学校を飛び出していたみたいだな…相模が泣きながら出て行く由比ヶ浜を見ていたそうだ」

葉山「それで…比企ヶ谷はどうしたんですか?」

平塚「由比ヶ浜は初めて比企ヶ谷と会った事故現場で泣いていたそうだ。あいつは遅れた理由は言わずにただ…すまないと言ったらしい」

葉山「遅れたことに対して…ですよね」

雪乃「恐らくそうね…下手な言い訳とか彼はしないから」

平塚「ああ…由比ヶ浜はそれを聞いてから少し様子が変わったらしい。その時は無理に笑ってるかと思ったらしいが…改めて思うと
今のニタニタと狂気の笑みをほんのり浮かべていたそうだ」

平塚「そのまま由比ヶ浜は家に帰るといい…その後一切連絡は取れなかったらしい。そして」

雪乃「始まりの日に繋がるのね」

葉山「結衣は比企ヶ谷が日誌当番でさらに嫌がらせで遅れてることを知らなかった。そして雪乃ちゃんと話しているのを見て、勘違いをし…そして比企ヶ谷の謝罪を勘違いした」

平塚「ああ…彼女が堕ちる理由にはなる。そしてここからはまだ陽乃の連絡待ちだ。何故彼女にあんな力があるのか」

平塚「しかしそんなことはどうでもいい…力をなくす方法はあるのかもしれないが。今回の問題は勘違いから始めるもの」

葉山「それを…正せばいいんですね」

雪乃「うまく行くかしら」

平塚「なぁに上手くいくさ。由比ヶ浜は優しい子だからね」

雪乃(由比ヶ浜さんが優しいのは知っている。でも今の彼女は)

葉山「とりあえず僕たちも比企ヶ谷の家に向かいましょう。陽乃さんから連絡がくるかもしれないですし…力の秘密を知れた方がいい」

平塚「そうだな…さて…行くか。今の比企ヶ谷は少し冷静ではないかもしれないしな」

葉山「そこは大丈夫ですよ…きっと」

葉山(最後の一線さえ超えなければ)

八幡「小町!!」

小町「お兄ちゃん!」

由比ヶ浜「えへへヒッキー来てくれた」

八幡「くっ…小町を返せ!」

由比ヶ浜「やっは!!」

八幡「そんなもの!」タンッ‼︎

小町「ギィィ…何この衝撃波…お兄ちゃんがいたところクレーターができてる」

由比ヶ浜「流石ヒッキー避けたね…でもこれはどうかな!やっはぁぁぁ!!」

八幡「連続でしようがお前のやっは!!はまっすぐにしか…ぐぇ!!」

由比ヶ浜「ふふふそんなんで!!陽乃さんの片目と片腕は奪えないよね!さっきのはやっはぁぁ前方広範囲を攻撃できるからね!!」

八幡(かかった!雪ノ下さんが言っていた…やっはぁぁは…痛みを我慢できるレベルだと…そして次に出すろぉぉぉ!!の時にカウンターを)

由比ヶ浜「ふふふ…やっは!!」

八幡「!?」

八幡「グァァアォァ」

小町「お兄ちゃん!!」

由比ヶ浜「カウンター…だよね!そんなのやらせないし…じゃぁヒッキーを殺して…蘇生儀式して私の人形にしなきゃね!」

小町(!!)

八幡(ち、ちくしょう…すまない雪ノ下…)

由比ヶ浜「ろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

小町「うぁぁぁぁぁお兄ちゃん!!!」

八幡「こ、小町…やめろ逃げろ!!」

小町「ぉごぉ…」

小町「」

由比ヶ浜「あーあ…肉片になっちゃった…」

八幡(こ、小町)

八幡「蘇生…させてくれ…何でも言うことを聞くから…頼む」

由比ヶ浜「そんな保証ないし…蘇生できるのはヒッキーだけっていう契約だし」

八幡「小町もヒッキーだろ…なぁ」

由比ヶ浜「ヒッキーは比企ヶ谷八幡のことだし!さっさと殺して一生愛し合おうね!」

八幡(ああ……)

八幡(すまないみんな…雪ノ下)

八幡(俺は…もう)

八幡(こいつを殺したくて仕方ない)

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