盲目少女「だれ?」男「お嬢様、今日から身の回りのお世話をさせていただく者です」 (28)

盲目少女「そう。お父様も過保護なものね……」

男「何なりと仰せつかって下さい」

盲目少女「ありがとう。でもね、自分のことは大抵できるわ。助けがなくたって……」(杖に手を伸ばす)

男「……」(気づかれないよう、杖を取って別の場所へ移す)

盲目少女「……あら?……あらあら?杖がないわ……」

男「ここですよ、お嬢様」

盲目少女「あら、嫌だわ、あたしったら……ここに置いたと思ったのに。おバカね、ふふ……」

男「……」

庭の散歩中

盲目少女「きゃっ!?」(転ぶ)

男「大丈夫ですか!?お嬢様!」

盲目少女「な、なにかにつまづいて……」

男「リンゴです。ちょうど今木から落ちて、それを踏んだのでしょう」

盲目少女「そう……気を付けなければなりませんね」

男「……」

盲目少女「もうリンゴが落ちる季節なんですね。今年は早いのね」

男「……」

盲目少女「お母様、今日も行ってきます」

男「奥さまの写真にご挨拶をするのが日課なんですね」

盲目少女「そうなんですよ、まだこの目が開いていたときからこの部屋においてある唯一のものです」

男「見てもいいですか?」

盲目少女「はい、いいですよ」(手渡す)

男「……」(気づかれぬよう、写真立ての中身を入れ換える。母の写真を抜き取り、死ね、と書かれた紙をいれる)

盲目少女「美しい方でしょう?もう、私にとっては記憶の中の人ですが」

男「そうですね」(写真を握り潰す)

盲目少女「返してもらってもいいですか?大切なものなのです」

男「……」(死ね、と書かれた紙の入った写真立てを手渡す)

盲目少女「ふふ、お母様、今日も学校、頑張ってきますからね」

男「……」

カナリヤ「ピピピ!」

盲目少女「らららー……ふふ、貴方は私よりお歌が上手ね」

男「お嬢様、食事の時間です」

盲目少女「ええ、そうね。ところで見てもらえる?この子、かわいいでしょう?」

カナリヤ「?」

男「ええ、とっても」(音を立てないようにカナリヤの餌箱を取り替える。もともと餌箱のあった位置に置かれたパッケージには毒入り疑似餌と書いてある)

盲目少女「さあ、カナリヤさん、貴方にもご飯よ。私もいただいてきますからね……」

食後

盲目少女「あら?カナリヤさん!……変ね、いつもならお歌でお迎えしてくれるのに……」

男「これはいけません、お嬢様、カナリヤがぐったりしています」

盲目少女「どういうことなんです!?」

男「わかりません……」(まだ暖かいカナリヤの遺骸を篭から出して少女の手にのせる)

盲目少女「あ、ああ……そんな……」

男「……」

男「……」

(ゴミ箱から黒い生ゴミを拾い上げ、これでもかと砂糖をまぶす)


盲目少女「……ふう、疲れました。でも勉強は楽しいですね。点字用タイプライターを戻して……」

男「大変に勉学にお励みなのですね、お嬢様」

盲目少女「あら、ふふ。貴方は本当に気配を消すのが上手ね。いつの間にか部屋に来ているんですもの」

男「休憩なさってはどうですか?今都で流行している新しいスイーツを見よう見まねでつくってみました。お口に合うかどうか……」

盲目少女「ありがとう。……あら、不思議な食感。それに………あ…変わった臭いですね」

男「発酵しているので」

盲目少女「へえ、面白い食べも…………うっ」

男「いかがなさいました?」

盲目少女「いえ、なんでも……(変ですね。せっかく作ってくれた甘いお菓子なのに……何故か餌付いてしま……うっ)」

男「……」

盲目少女「やはりこの庭は落ち着きますね」

男「そうですね」(慎重に事前に用意した小さな穴に誘導する)

盲目少女「ありがとう」(ボソ)

男「えっ?」

盲目少女「貴方がいてくれるお陰で、私は以前よりずっと不自由なく暮らせるようになりました。本当に感謝しています」

男「……たかが使用人には過ぎたお言葉です」

盲目少女「ふふ、本心ですよ」

男「(穴の手前まで来たことを確認しながら)せっかくの日和です。敷き布をもって参りますから芝生の上で休みましょう」

盲目少女「いいですね」

男「すぐに戻ります」(聞こえよがしに足音を立ててその場を去り、すぐに音を立てないように少女の近くに戻る)

盲目少女「ふふ、照れているのかも知れ……」

ズボッ!

盲目少女「あいた!?な、なに?う、ウサギの穴……?痛い……足を挫いて……あ、誰か!痛いっ……歩けない……」

男「……」(無言で少女を見つめている)

盲目少女「は、早く戻ってきて……」

男「……」(二分間、苦しむ少女を見つめたあと、血相を変えて走り寄った風を装って介抱する)

盲目少女「ありがとう。大分痛みが収まったわ」

男「お礼など……」

(包帯を巻く手に細く白い指が添えられる)

男「……いけません、お嬢様」

盲目少女「嫌」

男「……え?」

盲目少女「この、たいした意味もない、壁が、嫌。こうして触れられるのに、なぜ……」

男「…………貴方は尊いお方で、私は卑しい生まれです」

盲目少女「関係ないのです、そんなこと。ねえ……孤独なんです、私……学校に行く以外屋敷に閉じ込められて、その学校でもいじめられてるんです。目が見えないから……もう、家にも縛られたくない。唐突ですよね、ごめんなさい。、でも、本心です……」

男「お嬢様……」

盲目少女「知ってますか?私、お嫁にもいけないんです。目が見えないから……子供の頃からの夢だったのに……ねえ?もし、ここから逃げられたら、私がすべてを捨てたら、私をもらってくれますか?」

男「もちろんです、お嬢様」

盲目少女「ああ、好きです……」











男「はははははははははははははははははははははははは」

盲目少女「ここが新しい、二人の住む町ですか」

男「そうですよ。さあ、入って。ここが新しい家です」

盲目少女「なんだか音の反響が、広い感じがします。ずいぶん大きい広間があるのですね」

男「田舎の家はこうなのですよ。さあ、少し高くなっていますが、ここへ……」

盲目少女「ここは?」

男「寝台です」

盲目少女「……」

男「……」

盲目少女「……その、優しくして、下さい……」

メクラ女公開セックス

(そこはホールであった。すでに観客は数十人集められている。絶対に音を立てないとの条件で)

村人(早く裸を見せろ…)

村長(ほっほっほ、かわいいおなごの夜伽を見られるとは…)

盲目少女「あっ、あの……どうすればいいでしょう……こういうときどうしたらいいかわからなくって……」

(男は寝台から降り、屈強な男が代わりに少女を抱きしめる)

盲目少女「あ……(想像していたより、たくましい……)」

(男、村人に混じって抱き合う二人を見る。ニヤニヤする村人たち)

チュ……

盲目少女「ふあ……」

(ディープなキスをする少女と屈強な男。それを見る男と村人たち)

盲目少女「あ……ま……待って……」

(服が脱がされていく。全裸になる二人。少女は人生でいちばん胸が高鳴るのを感じていた)

盲目少女(……これが……幸せ、なのかな……?)

男「さんっはい!」

村人たち「どわっはーーーー!!!ひゅー!!ひゅーー!!」

盲目少女「……!?」

男「今までのはぜんぶうーそー!!ギャハハハハハ!!」

盲目少女「????!、????!!、????」

(屈強な男が腰を沈めた)

盲目少女「ひぎぃ!?」

盲目少女「ああああああ!!」

(幾度も出し入れされるモノに少女は悲鳴を上げるしかない。大きすぎるそれが体内をかき回すたびに引き裂くような声が漏れた)

盲目少女「あぎいいいいぃ!!」

男「ははははははは!!ひはははははははは!!」

村人たち「やれー!ガンガンやれ!!」

(結局、少女は村人全員の女となった)


盲目少女「はぁー、はぁー」

(股からピンク色の液体を垂れ流しながら少女はなんとか息をしている)

男「気分はどうですか?お嬢様?」

盲目少女「あの……これは……なんで……」

男「んー?あのねー、俺は大好きなものが出来ると無性に傷つけたくなる性質なんだ」

盲目少女「……え……」

男「だから、やっちゃった。あのねー、お前のモノを勝手に動かしたり転ばせたり写真を処分したりカナリヤ殺したりゴミ食わせたりしてたんだ、俺。わかる?今まで色々おかしいとこあったろ?ノータリン」

盲目少女「…………」

男「ねーねーどんな気持ち?人生最大の裏切り食らってどんな気持ち?ねーねー!」

盲目少女「あは!はっ!はっ!……そ、そんな……わけが……あは、あははははは!!」

男「なに笑ってんだ!」

バキッ

盲目少女「ぃぎ!?」

男「ぎゃはは!見えねーからまともに食らってんの!ははは!」

(これ以降はとても書けない凄惨さ。少女がどうなったかは夢の中にでも問え)

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