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家族で笑ってディスプレイを囲んでお茶が飲めるSS七作目です。
自分は非常に遅く、乱れたペースで投稿します。
面白さ、ネタの正確性などのことを一切保証しません。
上記のことを踏まえて、暖かく見守ってください。
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507645786
ミンミンミン!ミンミンミン!ウーサミン!
ミンミンミン!ミンミンミン!ウーサミン!
ミンミンミン!ミンミンミン!ウーサミン!
菜々「みんなぁ~!ありがとうっ~!」
ワーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
菜々「はぁ……はぁ……」
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菜々(……ステージの袖に入ったから、もうファンには見えてないよね……?)
菜々「ッ――!!」
バタリ!
菜々「……」
多くの新人アイドル達から売れっ子アイドルの座を守るため
歌って踊り続けてきたウサミンにも最後の時が近づいていた……
もう二度と再び舞台に立つことはできないのだろうか?
死んではいかん!
ファンはまだ君を必要としているだ!
がんばれ安部菜々!ウサミン生きるんだ!
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P「菜々さんは必死に死神と戦っているんだ」
奈緒「頑張るんだ!菜々さん!」
拓海「負けるんじゃねぇぞ!菜々!」
菜々「ァッ――!!ゥゥ―!……」
P「……大丈夫。峠は越したみたいだ」
拓海「……そうか、……あとは頼むぜプロデューサー」
P(拓海たちはこの後それぞれ仕事が入ってるもんな、心配そうにしてるが行ったか)
ガチャ
P「あ、清良さん」
清良「どうですか、容体は?」
P「発作は収まったみたいです」
清良「この後すぐに救急車が来ます。そうしたら病院でレントゲンを撮ることになると思います――」
菜々「――!?」
清良「もしかしたら手術する可能性も……」
清良「それよりもまずプロデューサーは奈々ちゃんについて連絡をした方が……」
P「そ、そうですね」タッタッタッタッ
ガチャ
清良「私も救急車の誘導とか準備しなくちゃ――」
ガチャ
菜々「…………」
菜々(誰もいなくなったみたいですね……)
体温90度くらいありそう
本当に人間じゃないのか単に引退の時期なのかどっちなんだ…
西の空に明けの明星が云々言い出すウルトラナナさん17歳
アルミホイルをグシャグシャにした背景が暗転しそう
部下、というか仲間に怪力担当のねこ怪獣(アイドル)みくラスとか居そうだな
はいはいウサミン星人ウサミン星人
千葉(うさみんせい)
Q.お前は誰だ!
俺は俺だ!
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P「やっぱり、今回の新人はすごいな……こんな短期間で表紙を取るわ、デカいライブが決まるわ……」
P「……」
P「菜々さんの前でこんな暗い顔はしてられないな……!」
ガチャ
P「菜々さん、体調はどうですか――」
P「……」
P「――菜々さん!?菜々さんがいない!!」
P「菜々さぁーん!!どこですかー!?」
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みく「~♪」
みく(今日もお仕事バッチリきめてきたから、帰ってPチャンに褒めてもらうにゃ!)
菜々「はぁ……はぁ………」ヨロヨロ
みく「…にゃにゃにゃ、あのうさ耳……」
みく「――間違いなく菜々チャンにゃ!」
みく(でも、足腰がくがく震えてる……)
みく「な、菜々チャン?大丈夫?」
菜々「あ……、みくちゃん」
みく(く、苦しそうにゃ!!?)
みく「み、みくが救急車呼ぼ――」
菜々「待ってください!救急車は大丈夫です!」
菜々「ちょっと休みたいだけなので……」
みく「で、でもこんなところじゃ体に毒にゃ……!」
みく「あ!なら――」
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菜々(というわけで、女子寮のみくちゃんの家に転がりこむ形になりました……)
菜々「みくちゃん、ありがとうー」
みく「困ったときはお互い様にゃ!」
みく「……でも、本当に病院に行かなくていいの?」
菜々「……、じ、実はナナ注射が怖いんですよ!」
みく「それはみくもにゃ……///」
みく「……あ!そういえばこの後、Pチャンとミィーティングがあるんだった!」
みく「みくは行っちゃうけど菜々チャンはゆっくり休んでてね!」
みく「それじゃあ行ってくるにゃ!」
菜々「は、はぁ、いってらっしゃーい……」
シーン
菜々(急に静かになっちゃいました……)
菜々「少しテレビでも……」
TV『いやー、すごいですね。最近はアイドル戦国時代とまで言われますし、パッと出てはポッと消えるアイドルが多いですからね』
TV『その通りですねー。少し見ないうちに気づいたら引退なんて話もありますからねー』
菜々(ナナもポッと消える……)
菜々「そ、そんなの嫌ですっ!菜々は……、菜々は…………」
菜々「もう、休んでいるわけには……」
ウサミン上司「だめです!やめなさい菜々!」
ウサミン上司「今度こそ本当に足腰がダメになり、最悪死んでしまいます!」
菜々「……」
ガチャ
菜々「!?」
P「みくが教えてくれたんだ。菜々さんがここにいるって」
P「なぜ逃げたりなんてしたんだ?」
P「なあ、答えてくれ」
菜々「…………」
P「菜々……!」
菜々「プロデューサーさん、ナナは……、ナナはですね……」
菜々「人間じゃないんです!ウサミン星から来たメイドアイドル戦士ウサミンなんです!」
《アルミホイルをグシャグシャにした背景が暗転》
デデン!!タランポロンタラン~~~~チャ!チャン!!(←シューマンのピアノ協奏曲イ短調)
菜々「びっくりしましたよね?」
P「いいや」
P「人間であろうと宇宙人であろうと、菜々さんは菜々さんに変わりないじゃないか」
P「……たとえ、メイドアイドル戦士ウサミンでも……!」
菜々「ありがとう、プロデューサーさん」
がんばれウサミン腰痛には温泉とマッサージと針灸が効くぞ
この後改造パンドンとライブバトルするのか・・・!
菜々「今話した通り、ナナはウサミン星に帰らなければならないんです」
菜々「西の空に、明けの明星が輝くころ、一つの謎の光が宇宙に飛んでいきます」
菜々「……それがナナです」
菜々「……」
菜々「サヨナラ!プロデューサーさん!」
P「待て!菜々さん、行かないでくれ!」
最後のライブは誰とやるのだろう
菜々さんそれはウルトラセブン、7違いや
菜々「「ウーサミンッ!」」
P「うわっ!謎の光が……!!」
菜々(ごめんなさい!プロデューサーさん……!でも、ナナは……)
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菜々「みんなー!今日はナナのライブに来てくれてありがとーう!」
ファン「――――!!!!!」
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プルルルル――ピッ
P「――ちひろさん、何ですか?今急いでいるんですけど……」
P「え?菜々さんがライブに?いえ、そんな……」
P(確かに菜々さんの参加するライブは他のアイドルで穴を埋めると連絡した)
P(いくら何でも、本人来たから上げようなんてスタッフたちがその場で判断を下すわけがない)
P(一旦、俺に連絡をいれるなり、事務所に問い合わせるなりするはずだ!)
P(ならば菜々さんがライブに立つことは、どうであれ俺の耳に入るはずなのに――)
P「――そうか、菜々さんはアイドルとして――いや、ウサミンとして最後にライブに立つために……」
P(ウサミン星人としての力を行使してまで……)
P「――無茶しやがって……!」
P(そうなったら俺はプロデューサーとして最後のライブを見てやらなくちゃならないじゃないか!)
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菜々「ハァ……ハァ……次の曲で最後です……」
菜々「それは……このライブの、ではなく」
菜々「ナナがアイドル、ウサミンとして歌う最後の……、ということですっ……!」
ファン「ザワ……ザワ……」
菜々「聞いて下さい――」
P「はぁ……はぁ、ようやくついた……」
P「はぁ……はぁ……」
P「……こうして、舞台袖から見る菜々さんの姿も最後なんだな……」
P「ウサミン星から地球に夢と希望でみんなを癒すために使わされたウサ耳の使者」
P「自分を犠牲にしてまで、この地球のために歌って踊っているんだ……」
P「でも、これが最後の舞台≪ライブ≫だ……」
P「菜々さんは自分の星に帰らなければならない……」
ミンミンミン!ミンミンミン!ウーサミン!
ミンミンミン!ミンミンミン!ウーサミン!
ミンミンミン!ミンミンミン!ウーサミン!
菜々「…………」ヨロヨロ
菜々「みんなー、ありがとーう!」
菜々「「……、……ウーサミン!」」
ファンA「うわっ!謎の光が……!」
菜々『西の空に、明けの明星が輝くころ、一つの謎の光が宇宙に飛んでいきます』
菜々『……それがナナです』
P「菜々さんは死んで帰っていくんだろうか……」
P「もしそうなら、菜々さんを殺したのは俺たち地球人だ」
P「彼女は傷ついた足腰で最後の最後まで人類の為に歌って踊ってくれたんだ」
P「菜々さんを殺したのは俺たちなんだ……あんないい人を……」
P「……いや、そんな馬鹿な!菜々さんがそう簡単に死んでたまるか」
P「菜々さんは生きている――きっと生きてるんだ」
P「遠い宇宙から俺たちの地球を見守ってくれるさ」
P「――そして、また元気な姿で帰ってくる……」
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…………………………
……………………
………………
…………
……
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P「ってな、脚本考えたんだ。企画として通るかな?」
菜々「いや、いや!それほぼ盗作じゃないですか!」
P「ん?菜々さん知ってるんですか?」
菜々「そ、そりゃあ、もちろん!あ、見たのは“最近の”再放送ですよ!!?」
菜々「さ、さすがにリアルタイムじゃ見てませんけど、……ウルトラセブン有名じゃないですか!?」
P「ウルトラ“マン”セブンと言ったら、たとえ菜々さんでもぶん殴ってやろうかと思ってましたよ」
菜々「……そんなに、好きでしたっけ?」
P「ああ、最近は光とセブン談義に花を咲かせてるよ」
P「まあ書いておいてなんだけど改造パンドンどころかパンドンが出ねーわ」
P「アマギは攫われねぇ、マグマライザーは発進させられん」
P「最後に向かうにつれセブン要素は薄くなっていく……」
P「まあ最後に強引にぶち込んだがなァッ!!!」
P「まあ何より、ウルトラセブンは今年で50周年!」
P「ぶっちゃけた中の人の話をすると、本当は10月中に、このSS終わらせたかったけど私生活忙しすぎて無理でした」
P「2018年はウルトラマンガイアが20周年!こういうSSを書くか分からないけど、お祝いはします!」
P「――さぁ、菜々さん!今度は菜々さんがお祝い、決めちゃってください!」
菜々「え!?ここでナナに振るんですか!!?」
菜々「え、えーと……ゴホン」
菜々「……ではでは僭越ながら、ウルトラセブン50周年おめでとうございます!」
菜々「ナナも50周年を迎えられるように精一杯頑張っていくので、応援よろしくお願いしますっ!」
菜々「……」
菜々「……こんな感じでいいですか?」
P「……」
菜々「え?……な、なんかマズかったですかっ!?」
P「……まだ菜々さん、50周年迎えてなかったけ?」
菜々「ま、まだまだ駆け出しで50周年とはほど遠いですよ!」
P「じゃあ菜々さんが50周年を迎えるころは67歳だねー」
菜々「な、ナナは永遠の17歳ですから50年後も17歳ですっ!」
P「たしかどこだかの17歳は今年20周年だかを迎えたらしいが……詳しい言及は避けておこう」
P「――まあどちらにせよ、このSSのように整合性がとれていない話だな」
P「そんな話はおいといて、俺は菜々さんがウサミン星に帰るようなことにならないよう気をつけなくちゃね」
菜々「ぷ、プロデューサーさん……///」
ちひろ「……」
ちひろ(いちゃこら乳繰り合いしやがって……)
ちひろ(『私たちが50周年を迎えられるようにガンガン応援してくださいねっ』)
ちひろ(――って、いう課金の催促をするタイミングを失っちまった)
P「あのー、鬼悪魔ちひろさんは正直邪魔なので帰っていただいてもいいですかー?」
―完―
乙
五十年後に17歳と言い張る姿を想像するとヤバい
五十年後に17としか思えない姿でいられてもそれはそれで別の意味でヤバい
つまり菜々さんはヤバいかわいい
乙
ウサミン星が消えた時、Pは菜々から地球人ではないことを告げられる
菜々に課せられたウサミン星人との遠い約束とは?
次回、アイドルマスターシンデレラガールズ『少女宇宙人』お楽しみに
みたいなのはないんですかね
時間を割いて読んでいただき、ありがとうございました!
しつこいですが、ウルトラセブン50周年おめでとうございます!
そしてみんなでお祝いしよう!
この気持ちの高ぶりのままHTML化依頼してきます
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