P「なあ、貴音」貴音「はい」 (23)

ミリシタ準拠はほとんどありません
草は生えてませんが気分を害された方がいらっしゃったら申し訳ありません

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貴音「何でしょうか」

P「まあ、とりあえず聞いて」

貴音「聞いておりますよ。心配なさらず…」

P「だったらさ、分かると思うんだ」

貴音「?」

P「まあ、ほら。今な、夜の9時だよ」

貴音「ええ。とても綺麗な星空ですね…」

P「いや、星空は良いんだ。この際」

貴音「…皆、元気にしてるでしょうか…」

P「そんな事より、今もっと目を向けることがあるぞ」

貴音「この星空以外に、何を語ることが有りましょうか…」

P「まあ、とりあえず聞いて」

貴音「?」

P「それ、俺の」

貴音「何と…」
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貴音「ぷろでゅうさぁのらーめんでしたか」

P「そうだよ」

貴音「しかし、机に置いてあったもので」

P「今から食べようと思ってたんだ」

貴音「しかし、何故この時間にぷろでゅうさぁが…?」

P「残業。終わったからここでそれ食べるの」

貴音「…成る程…」

P「そう。出来れば食べたい」

貴音「…今宵は、静かですね…」

P「この時間は大概静かだよ」

貴音「…この月夜を眺めながら啜るらぁめんは、格別でしょうね」

P「返せ」

貴音「私、39ぷろじぇくとの打ち上げにて、らぁめんの舞を披露させて頂きました」

P「見た見た」

貴音「宜しければ、もう一度ご覧になりますか?」

P「いや、もう良いよ」

貴音「さらに極めた舞を、あなた様に」

P「いやいらないいらない。とにかくそれから手を離せ。蓋に指をかけるな」

貴音「…それは、出来ません」

P「え?」

貴音「蓋を開けねば、らぁめんを食すことが出来ません」

P「返せっつってんだよ」

貴音「ぷろでゅうさぁ。一つ質問があるのです」

P「何だ?」

貴音「あなた様は、かやくを後に入れますか?先に入れますか?」

P「袋に書いてある通りに…入れる」

貴音「たまには逆らってみるのも乙なものですよ。ふふ」

P「…」

貴音「…」

P「…」

貴音「これはどちらでしょうね?」

P「開けさせてたまるか」

貴音「思えば私、今日はあまり満足に食事を取っておりません」

P「頑張ってたもんな。後輩の面倒見てて」

貴音「…彼女達の笑顔を見ていると、自然と此方の気も安らぐものですね」

P「まあそうだな。これからが勝負だけど」

貴音「それは…まだまだ、ということですか?」

P「アイドルになれたって、有名になれるわけじゃないからな」

貴音「しかし、それを何とかしてしまうのがぷろでゅうさぁ。あなた様です」

P「…ありがとな」

貴音「ふふ。…ですが、心配です」

P「?」

貴音「あなた様一人で、39人のあいどる達を…」

P「そこはほら、前にも言った通りにな?お前達にも手伝って欲しいな、と」

貴音「成る程…」

P「そうそう。期待してんだから」

貴音「ふふ。そう、ですか…」

P「そうそう」

貴音「つまりこの鉄人はそんな私への思し召しと」ググググググ

P「俺から俺への思し召しだ」ググググググ

貴音「しかしぷろでゅうさぁ。このかっぷらーめんにはあるものがありません」

P「何?」

貴音「名前です」

P「え?名前?」

貴音「あなた様のものだという証明が無いのです」

P「いや、わざわざ書かないだろ。ここでカップラーメン買ってきて食うのって俺か貴音くらいだぞ」

貴音「…成る程」

P「それなのに一々名前書かないだろう?」

貴音「つまり名前を書けば私の物に」

P「お前それ絶対後輩の前でやるなよ」

P「っていうかね、他にもあるじゃん。ほら、日清」

貴音「ええ」

P「あっちで良いじゃん。アレ貴音の買い溜めだろ?」

貴音「ええ」

P「じゃあアレでも良いじゃん」

貴音「こちらでも良いのです」

P「アレ食え」

貴音「でしたら交換しましょう。日清と鉄人を」

P「イヤだと言ったら?」

貴音「困ります」

P「困ってろ」

貴音「しかし、もう私の胃袋は鉄人を求めています」

P「俺の胃袋はもっと前から求めてるよ」

貴音「あなた様にも非はあります」

P「何処だよ」

貴音「腹を空かせた私の前にこのような物を置いてしまったのですから」

P「お前が自ら来たんだろうが」

貴音「日清麺職人…」

P「…」

貴音「…鉄人陳健一…」

P「…」

貴音「どこか似ていますね」

P「日清食え」

貴音「妥協案があります」

P「無いよ」

貴音「半分に分ける…それではどうですか?」

P「一個まるまる食いたいんだって」

貴音「でしたら日清も半分に分けましょう」

P「…」

貴音「いわゆるうぃんうぃんな関係。というものです」

P「…はぁ。分かったよ…」

貴音「貰って良いのですね!」

P「半分だけだからな」

貴音「ええ」

P「とりあえず。とりあえず、だ」

貴音「はい」

P「手を離せ。話はそれからだ」

貴音「待ってください」

P「何だ」

貴音「お湯を入れなければ」

P「ああ。分かってる。だがそのお湯は俺が入れる」

貴音「何と。そのような重労働、疲れきっているあなた様には…」

P「鉄人からお前を引き剥がす方が重労働だよ」

貴音「安心して下さい。お湯を入れるだけです。決して持って逃げたりなどしません」

P「さっきまで奪い取ろうとしてただろうが」

貴音「この芯から溢れ出る情熱…それは時として私の意思とは関係無くこの身体を動かします」

P「全部お前だよ」

P「…はぁ。カップ麺の値段にしちゃ高いなって思ったから買ったのに…」ドボボボボボボ

貴音「ふふ。楽しみです」

P「半分だけだからな」

貴音「ええ」

P「…」

貴音「…この待つ、という行為も、また乙なものです」

P「まあ、そうだな。待ったぶん美味く感じるんだろうし…ってか美味くないとそれこそ困る」

貴音「…少し、39ぷろじぇくとのあいどる達の話でも、しますか」

P「…ん」

貴音「…紬…」

P「…ああ、貸衣装屋で出会った時…もう、この子は間違いない!って思ったな」

貴音「紬には、是非四条に伝わる作法を学ばせてあげたいものです」

P「確かにな。あの子は礼儀正しいけど、じゃあ貴音みたいに一挙一動が「雅」ってまではまだまだだからなあ」

貴音「まあ…そんなことを仰られては…照れてしまいます」

P「はは。本当の事だから」

P「…あ、もう時間だ。じゃあ分けるか」パキ

貴音「…」パキ

P「えーと、皿、皿…」

貴音「…茜…」

P「茜かー…」

貴音「いつしか、茜を模した被り物があまりにも愛らしく…被ってしまいました」チュルチュル

P「あの時はびっくりしたなー…まさか茜着ぐるみの頭だけ被って出てきたんだもんなー」

貴音「…あの茜ぬいぐるみ。一つ譲って頂きたいものです」チュルチュル

P「そうかー…それでさ、貴音」

貴音「如何されました?」ピタ

P「何か、麺啜ってる音が聴こえたんだけd」

貴音「静香」

P「静香なー…あの子は出会った時から何かこう…切羽詰まってるというか…空回りするくらい全力というか…」

貴音「ふむ…」チュルチュル

P「何度か聞いてるんだ。早くトップにならないとって…」

貴音「ふむ…」チュルチュル

P「どうしてか、まだ良く聞いてないんだけど…こういうのってもっと時間をかけて聞くべきかな」

貴音「ええ…」チュルチュル

P「でさ、貴音」

貴音「…」ズゾッ

P「…」

貴音「…」

P「…量減っt」

貴音「まつり」

P「あー…まつりか…」

貴音「ええ」

P「面接に来てさ、いきなり姫ですって。何か、そういう設定でやってるのかなって思ってさ。いや今でも思ってるけど」

貴音「ええ」

P「まあでも…何だかこう…まだまだ掴み所の無い…不思議な感じはあるよな」

貴音「え?ええ」

P「あ。お茶お茶…」ガタ

貴音「…」チュルチュル

P「最近夜は寒いからなー…あったかいので良いかー…」ピ

貴音「…」チュルチュル

P「貴音は冷たいのかあったかいのどっちが良い?」

貴音「ふんっ?」ズゾッ

P「ん?冷たいのかあったかいの…」

貴音「…温かいもので」モグモグ

P「あれ?」

貴音「え?」

P「…鉄人、無くn」

貴音「ひなた」

P「ひなたはな…社長に北海道まで呼ばれてなー…」

貴音「ええ」

P「笑顔がホントに可愛いらしくてな。流石社長だと思ったよ。うん」

貴音「ええ」

P「で、それよりも鉄人が」

貴音「恵美」

P「恵美ね。あいつはさ、読モやってた経験があるからな」

貴音「ええ」

P「だけど近寄り難いとか、そういうのほとんど無くてな。初対面なのにどんどん近づいてきてたし」

貴音「ええ」

P「…うん。やっぱり無くなっ」

貴音「朋花」

P「朋花かー…」




…。

このみ「…アレ何してんの?」

莉緒「…さあ…?」

終わります

12000Ptフィニッシュで貴音手にいれられなかった俺にはタイムリーなスレ

>>19
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