吸血鬼は長い余暇に冒険者に愛されることを望む【安価】 (347)

ゴシック調のドレスを纏った少女は、玉座に座り物憂げにため息を吐く。

朽ちゆく館で、辺りには干からびた蝙蝠の死体が落ちていた。

……喉を潤すためにグラスを傾けるが、グラスの血は既に乾燥しきっていた。

思い出せば7日ほども前に注いだ血だ、彼女は静かにものぐさを反省する。

また小さく、彼女は息を吐く。

「…………はぁ……」

美しい金髪を指で絡めて遊びながら、血のように赤い瞳を扉に向ける。

扉が開く、もはや何十、いや何百年ぶりか。

血を飲むことすら眷属に任せることのできる彼女は、百の単位で玉座から動くことはなかった。

相対するのは人間の青年、以前彼女は玉座に座す。

「君がこの館の主人か」

彼女は少し考える。

この館の持ち主か、ありえない。七百と六年前に死んでいる。

魔王軍の勧誘か、ありえない。四つの魔王が興亡しているが彼女を勧誘した事はない。

では……冒険者か。

「……来い、微睡みを吹き飛ばしてみろ」

重い瞼に半眼になりながら、彼女は挑発する。

剣が振り上げられ、吸血鬼に振り下ろされる。

だが、玉座と吸血鬼の背の間から黒い刃がそれを弾く。

冒険者は着地をし、再び剣を構える。

だが、追撃は来ない。

「……ふぁああ……」

小さく欠伸をしながら、冒険者を見下ろす。

自分が侮られていると感じながらも、冷静な態度で冒険者は再度攻撃を仕掛ける。

「うおおおおおっっ!」

裂帛の気合いとともに剣で突くが、靴と床の間から伸びた黒い盾がそれを正面から防ぐ。

「……はふ……終わったら呼んでね……」

小さく欠伸をし、青年を見下ろす。

「うぉぉぉぉぉ!!」

彼の持つ剣が緋色に輝くと、影の盾を切り裂いていく。

「…………それで?」

だが、奥に鎮座する吸血鬼の人差し指の爪に剣は止められる。

キシキシと、爪と剣がこすれ合い火花が散る。

だが、それでも吸血鬼は退屈さを拭えない。

「はああっ!」

その隙を逃さず、彼の手が呪文が刻まれたスクロールを吸血鬼にかざす。

「………………なるほど」

魔術や物理的な外傷は不死の吸血鬼には効果が薄い。

それ故に、彼が奥の手として使用したのは強力な呪いを内包したスクロールを吸血鬼にぶつけた。

……動かなくなった吸血鬼に対し、冒険者は剣を収める。

(レジスト……しなくては……)

千年を生きてきた吸血鬼は、生半可ではない精神力で持って呪いをレジストしようとする……だが。

(……まあ……退屈に骨を埋めるよりは……良いかもしれない……)

そうして、吸血鬼は呪いを受け入れる。

「…………んん……」

目を覚ますと見慣れぬ天蓋があった。

……いや、長らく使ってなかった屋敷の寝室だった。

「起きたかな……?」

「…………」

傍らには先ほどの冒険者の青年がいた。

「契約の呪いとはね……」

吸血鬼にかけられた呪いは、冒険者を主とした主従関係を結ばせる呪いだった。

強制力は様々だが、今回は特別強いものだ。

「……仕方ない……」

小さくため息を吐くと、彼女は衣服を脱ぎ始める。

「な、えっ!?」

狼狽する彼の手を引きながら、ベッドに倒れる。

「抱きなさい、人間……」

薄く笑いながら、大きな彼の手を白い乳房に押し付ける。



>>下

すまん、ちょっと慣れてなくて
これでいいかな?


>>下 冒険者の行動

小さな手から逃れ、顔を赤くしながら青年は訪ねる。

「な、なんでそんな……落ち着いているんだい?」

千年級の吸血鬼、高位の悪魔や龍に匹敵するであろう魔族。

他の冒険者の伝聞でしかないが、そう言った類の魔族は自尊心が高いと聞いていた。

故に彼は膨大な前金を隷属化のスクロールにほぼ全てを投資した。

それでも、彼は暴れると踏んでいた。

「不思議?」

「ああ……とても」

クスリと彼女が笑みを浮かべると、青年はまた赤面する。

「余暇の潰し方としては、それも結構面白そうだと思っただけよ」

あっけらかんと吸血鬼は言う。

「つまり……それは」

「せいぜい50年くらい、暇潰しに消費しても構わないの」

シーツにくるまりながら、少女は冒険者の頬を撫でる。

……彼女の言葉を聞き、彼は内心で安堵のため息を吐く。

(どうにも怠惰で気まぐれな性格みたいだ……よかった)

享楽的とも取れる性格に緊張の糸が解れる。

「それ」

「うぁっ!?」

先ほどとは逆に、今度は吸血鬼に押し倒される。

「さ、さっきからなんなんだ……!」

あくまで平静を保つが、彼の胸は激しく高鳴り続ける。

「遊び相手が弱くていなくなるなんて嫌だもの……私を抱けば、主従として更に深く結ばれるのよ?」

……少し間を置き、牙を見せるように笑い。

「まあ、血を吸わせてくれるならそっちの方が早いのよ? あなたの許可は必要だけどね、ご主人様?」

そう言いながら、吸血鬼は彼の服を脱がそうとする。

(ど、どうしよう……言ってることは正しいのかもしれない……け、けど……っ!)

女性経験の乏しい青年はちょっとしたパニックに陥る。



>>下 抱くか血を与えるか、それとも……?

今日書き込んでる他のスレとIDが違うから別人でしょ


【安価】王子「他国の姫を籠絡しよう」
【安価】王子「他国の姫を籠絡しよう」 - SSまとめ速報
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515 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします saga 2017/08/30(水) 12:35:56.62 ID:jYftgtGX0
忍者姫「失礼、します……ん、んん……っ」ニュププププ

忍者姫「動き、ますね……?」

王子「ああ、良いよ」

忍者姫「んぁ……ん……ひっ、ん……」パンッパンッパンッ

忍者姫「どう、ですか? 気持ち良い、ですか?」パンッパンッパンッ

王子「良いぞ、忍者姫……ほら、舌」

忍者姫「ん、れる……んちゅ……んん……」パンッパンッパンッ

忍者姫(ああ、脳が、蕩けてしまいそう……好き……好きですっ! 好き!)パンッパンッパンッ

忍者姫「ぷは……はぁ、はぁ……王子……王子ぃ」パンッパンッパンッ

王子「はは、もうイくか? 良いぞっ、僕も出すっ!」

忍者姫「ひゃっ、んん、んひっ、ふひゃぁぁっ!?」

ビュルルルルルッ、ブビュルルルルルッッ



王子「ふう……忍者姫も案外積極的だった……そろそろ夜だなぁ」
>>下

とりあえずここ潰すくらいならまずさっきのスレから潰したら

「……血を、あげよう」

その言葉に吸血鬼は目を細める。

そして、少しだけ嬉しそうに破顔する。

「それじゃあ……頂きます」

久しぶりの血を、吸血鬼はゆっくりと吸い上げる。

血を吸われ、青年は少しだけ虚脱感に襲われる。

「ん……んっ……ん……っ」

「く、ぅあ……」

微かに聞こえる2人の声が、天蓋の外へ微かに漏れ聞こえる。

「ぷはっ……はぁ……はぁ……ふふ、50年ぶり、生の血を吸うのは」

満足げに笑い、彼の額にキスをする。

「はぁ……はぁ……」

何分にも彼には感じていたが、ものの十数秒ほどしか経っていない。

それほどに、血と魔力が一度に消耗し疲弊したのだ。

「これで……僕は……」

「半分ね、隷属化の呪いで支配下に置けないんだもの……」

すこしだけ不満そうに笑う。

「……えっと……それじゃあ……」

いそいそと服を着なおしながら、青年は身支度をする。

それに倣い、吸血鬼もドレスを側に寄せる。

「これから、よろしく」

「…………ええ、よろしくね」

差し出された手を握り、2人は小さく笑う。

「………………」

朽ちかけた館を見上げ、手に持った日傘をクルクルと弄ぶ。

ギィ、と音を立て、青年が館の腐った扉を開ける。

「見つけたよ、一際でっかい蝙蝠」

彼が手に持つのは眷属の1匹、その中でも最古参の蝙蝠……の死骸。

「それを依頼主に見せれば良いわ、何せ数百年来の眷属、誰もがその蝙蝠が館に巣食っていた吸血鬼と思うでしょう」

いたずらっぽく笑いながら、青年の手を取る。

「それで、報告が終わったらどうするの?」

好奇心に満ちた笑みを青年に向けらる。

その可憐さに心を奪われ少しだけ見惚れてしまう。

「えっと、拠点にしている街に帰ったら……もう組合は閉じてるだろうから休もうかな」

「ふうん、夜の王も人の生活に合わせないといけないのね」

詰まらなさそうに傘をクルクルとと回す。

「まあ、夜にも空いてるところはあるさ」

とっぷりと日が暮れ、人の行き来は疎らになる。

「このお金はどれくらいの価値があるの?」

金銭の価値がよく分からない吸血鬼は、小首を傾げて訪ねる。

「そうだな……あのスクロールをもう一枚買えるな」

先ほど使ったスクロールを例に挙げると、吸血鬼は納得した様子で頷く。

実際、あれはとんでもなく高価な物だった。

「へぇ……凄いわね……ところで、どこで仕入れたの?」

スクロールと言うものは高位の魔術師のみが作れる詠唱を必要としない魔術。

通常これらはスクロール専門の魔術師の商店で買うか個人的に依頼するかだ。

「ああ、さっきの隷属化のスクロール?」

「ええ、とんでもない力だし……吸血行為すら阻害するなんて、とんでもなく高価だと思うけど……その仕入先は?」

不思議そうに訪ねる吸血鬼に、彼は答えてやることにした。



>>下 青年のスクロールの入手方法

交友関係とか日常を描くために入手経路を安価したから、すまんが下を採用させてもらう
後前金のくだりが矛盾するので

「姉さんの友達が魔術師でさ、頼んだら作ってくれた」

「へぇ……姉、友人……ふぅん」

ニヤニヤと笑いながら、彼との距離を詰めてくる。

そのまま肩にしな垂れようとすると、青年はわざとらしく咳払いをして立ち上がる。

「え、えーっと……俺そろそろ部屋に」

「ここは貴方の部屋よ?」

え、と少し間抜けな声が出る。

「じゃあ、そろそろ君は部屋に……」

「宿、部屋は一室しか取ってないの」

曰く、宿のとりかたがよく分からなかった。

曰く、負担はかけないよう考えた。

曰く……。

「そっちの方が嬉しいでしょ?」

「……ま、まあ……嫌じゃ、ないよ」

思えば、朝方もこの様な状況だったなと彼は内心思う。

……ヒンヤリとした吸血鬼の体温と、トクントクンと小さな拍動が背中越しに伝わる。

「ドキドキする?」

耳元に、からかうような声が聞こえる。

背中から腕が伸び、首を抱かれるような体勢になる。

「……興奮する?」

そう囁き、手のひらほどに収まる胸を背に押し付ける。

薄い布団の中で、徐々に二つの鼓動が重なり合っていく。

「ふふふ……ねえ……今度は、愛し合って、みる?」

「…………!」

耳まで赤くし、彼は飛び上がる。

清々しい朝日が街を包む。

日の出とともに、魔族の時間から人間や亜人種の時間となる。

「…………ふ、ふぁあ……」

半吸血鬼になった彼とて、半人間の部分は朝日を浴び目を覚ます。

……ベッドの中では、まだ小さな寝息が聞こえる。

「……組合にでも行くか」

小さく溜息を吐き、彼は身支度を始める。

このスレ潰してる池沼はこっちの本体には何もしないのかよ
いつものように複数スレ同時に上げられてやりたい放題だぞ
それともここ潰してる池沼が乱立野郎なのか?

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