周子｢Pさーんお菓子あるー？｣

P｢そこの棚にチョコあったはずー｣

周子｢んー…あったあったーん♪｣

P｢俺にもくれよ？｣

周子｢わかってるわかってる～♪｣

ありす｢…Pさんは甘い物が好きなんですか？｣

P｢ん？大好きだぞ？｣

ありす｢…そうですか｣

P｢どうしたんだ？｣

ありす｢…大人の人ってあまりそういうのが好きじゃないと思ってました｣

P｢ははは、確かにな｣

周子｢うちのおとんも甘いの好きやな～｣

P｢そりゃ嫌いだったらしねえだろ店｣

周子｢いや～でも夜は酒のつまみばっか食べてたよ？｣

P｢いや知らんって人の父親の食事事情なんて…んでなんだっけ？｣

ありす｢あ、別に…聞いただけです｣

周子｢大人になるにはどうしたらいいか分かんなくて…それでPさんに聞いてみたんです…｣

ありす｢…何でわかるんですか｣ｼﾞﾄｯ

周子｢アタシもそう思った事あるからね～♪｣

P｢俺もあるなあ…大人になったらブラックとか飲むようになるのかなとか｣

ありす｢Pさんってブラック飲みませんよね｣

P｢苦いからな｣

周子｢子供かっ｣

ありす｢たまに飛鳥さんや蘭子さんが飲んでますが…｣

P｢そういう時は我慢してるんだなって察してやってくれ｣

ありす｢我慢…ですか？｣

周子｢あのぐらいになると何か飲みたくなるんよね、苦いだけやのに｣

P｢大人の真似がしたくなるんだろな…｣

ありす｢…2人が苦い顔しながら飲んでるのはそういうことなんですね｣

P｢そういうこと、一緒にカフェとか行ったりして無理してブラック頼んだ時は俺は甘いの頼んだりしてるな｣

周子｢んで交換するんやろ？｣

P｢そうそう、そうすると顔がコロコロ変わって面白いぞ｣

ありす｢何だかPさんも子供っぽいです…｣

P｢いいじゃないか子供っぽくて、大人なんてろくなもんじゃない｣

周子｢と、大人が申しております｣

P｢お前ももうすぐ大人じゃー！｣ﾜｼｬﾜｼｬ

周子｢ぎゃー！｣



ありす｢私は早く大人になりたいんです…｣

P｢…大人なぁ｣ｼｭｯ

ありす｢…なんですか急に真面目に｣

P｢ありすは大人ってなんだと思う？｣


ありす｢…分かりません｣


P｢よくできました｣


ありす｢…えっ？｣



P｢俺もわかんないんだけどさ、これができたら、こうなったら、とか色々あるじゃん｣

ありす｢はい｣

P｢ブラック飲めたら大人、酒を飲めたら大人、これは違うと思う｣

周子｢高校生ぐらいでお酒飲んで自慢してる人とかたまにいるよね～｣

P｢その人達は大人か？｣

ありす｢…違います｣

P｢とと、ごめんな説教臭くて｣

ありす｢いえ、大丈夫です…それより聞かせてください｣

周子｢よっ！先生！｣

P｢これ以上先生呼びを増やすな、まあその人達は犯罪を自慢してるんだから違うよな、これは極端だけど｣

ありす｢はい、たまにお正月に親戚の人に言われますが…｣

P｢それをどうしてる？｣

ありす｢もちろん断ってますよ、犯罪なので｣

P｢そっか、でもそこで飲んでいいんだぞ？｣

ありす｢…えっ？｣

P｢あ、飲むって言っても1口ぐらいだぞ？｣

ありす｢それでも犯罪です！｣

P｢アルコールはちょっとぐらいなら体にいいってよく聞かないか？｣

ありす｢…でもだからと｣

P｢そこで大人っていうのは飲むんだ、犯罪だからとか禁止されてるからとかじゃなくて場の雰囲気を壊さないために｣

ありす｢…｣

周子｢ふんふん｣

P｢なっ未成年｣

周子｢私も1口ぐらいやーん♪｣

P｢お前は自分から飲ませろって言うんだが｣

周子｢だってお酒も美味しいんやもーん…｣

P｢20になったら付き合うって約束したろ？｣

周子｢あと2年もあるやーん！｣

P｢我慢するの！｣

ありす｢…大人って大変ですね｣

P｢だろ？だからならなくていいんだって大人なんて｣

ありす｢…少し考え方が変わった気がします｣

P｢ま、大人になったら遅くまで遊べるし自分のやりたいことやれるし悪い事ばっかじゃないんだけどな｣

周子｢結局言いたい事わからんやーん｣

P｢いいんだよ適当で｣

周子｢だから子供かっ｣

ありす｢…Pさんは変わった大人ですね｣ﾆｺｯ

P｢はは、俺もそう思う｣


周子｢んでP先生は何が言いたいん？｣

P｢まあ、子供も大人も楽しんでいこう、な！｣

周子｢そんな要素あった？｣

P｢うるせぇ！｣ｸﾞﾘｸﾞﾘ

周子｢いたたたた！｣

ありす｢…Pさん｣


P｢…なんだ？｣ｼｭｯ


ありす｢…その…｣


P｢…｣



ありす｢子供の私も…好きでいてくれますか？｣

P｢もちろん｣



ありす｢…えへへ｣

P｢ああもう可愛いなあありすぅ！｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

周子｢可愛いのう可愛いのう！｣ﾜｼｬﾜｼｬ

ありす｢わっ…もう…子供扱い…しても…いいですけど…｣