ベジット「破壊神ビルス?」 (209)

需要あるなら書く

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やっぱ書く









ビルス「フワアァァ~...おはよう、ウイス」

ウイス「おや?...おはようございます、ビルス様。
今回は朝寝坊せずに
お1人で起きて来てこられたのですね...エラいエラい」ヨシヨシ

ビルス「子供扱いするなッ!破壊するぞ!!」

ウイス「あらあら、これは失礼致しました」ホホホ

ビルス「全く......
今回はちょっと予定があったのを思い出してね。
久しぶりに早起きしてみたんだ」

ウイス「予定...とは?」

ビルス「ウイス、お前
『超サイヤ人ゴッド』って奴に聞き覚えない?」

ウイス「超サイヤ人ゴッド......
ふーむ、聞いた事がありませんね。
名前から察するにサイヤ人の様ですが、
現在残っているサイヤ人にはその様な名前の者はおりません」

ビルス「ふむ...知らない、か......」

ウイス「その者がどうかしましたか?」

ビルス「ボクが眠りについてる間、夢の中で見たんだよ。
ボクに匹敵する、もしくはそれ以上の戦闘力を持った
『超サイヤ人ゴッド』って奴と出会えるビジョンをね...」

ウイス「はあ...夢、ですか......」

ビルス「...まだ分からないのか?
"予知夢"だよ、予知夢」

ウイス「...ビルス様の予知夢って
それ程的中率高くないじゃありませんか」

ウイス「この前だって
『フリーザが神の域に届く程に
パワーアップする夢を見た!』なんて言ってたのに、
結局当たらなかったじゃありませんか。
フリーザ死んじゃいましたし...」

ビルス「チッ...バカにしてるな......
ってフリーザが死んだ?
どうして?寿命?」

ウイス「いえ...戦いを挑まれ、
そして敗北して死亡した様です」

ビルス「フリーザが敗北...!?
もしかして界王神が
とうとう痺れを切らして討伐にでも行ったのかい?」

ウイス「いいえ、討伐したのは下界の者です。
名前は...『孫悟空』サイヤ人です」

ビルス「たかがサイヤ人がフリーザを倒したのか?
...怪しいな...
サイヤ人にそこまでの戦闘力がある筈がない......
もしかしてそいつが『超サイヤ人ゴッド』なのか...?」

ウイス「ああ、
そういえばそのサイヤ人はフリーザとの戦いの中、
『超サイヤ人』なるものに変異できる
技術を身につけた様ですよ。
フリーザを倒せたのもその技のお陰です」

ビルス「超サイヤ人...!?ボクがさっき言ってた
『超サイヤ人ゴッド』って
奴と名前がそっくりじゃないか...!

ビルス「なるほど...ゴッドってやつは
その人間の名前という訳ではなく、
変身した姿の事を指す名称なのかもしれないな......」

ビルス「それで、そのフリーザを倒した...
『孫悟空』...だっけ?
そいつのその後の詳しい情報はないのかい?」

ウイス「少々お待ちください...」ブゥン

ウイス「...おや、これは驚きました。
彼はフリーザだけでなく、
あの魔人ブウまでも倒していた様ですよ」

ビルス「魔人ブウ...?...あー、いたねそんな奴。
面白い生命体だったけど、
大して強くもないから放っておいたんだが...
確か界王神が封印したんだっけ?」

ウイス「そうです。
ですが魔人ブウを操っていた
魔道士ビビディの息子『魔道士バビディ』が、
魔術で再び再生させてしまったみたいですね」

ビルス「ふーん、なるほどね。
フリーザに続いて魔人ブウまで
倒しているとは...これは期待出来そうだ」

ウイス「ですが魔人ブウとの戦いの中、
『孫悟空』という人間の存在は
半分だけ消滅してしまった様です」

ビルス「半分だけ消滅?どういう事?
身体の半分だけ破壊されちゃったとか?」

ウイス「いいえ、違います。
彼は界王神様の『ポタラ』を使って、
もう1人のサイヤ人である
『ベジータ』と合体した模様です」

ウイス「その為『孫悟空』という存在は、
身体の半分だけ残し
消滅してしまった...という訳です」

ビルス「ベジータ...
ああ、あのベジータ王の所にいた息子か。
彼も随分と成長したみたいだねぇ...」

ビルス「まあ、それはともかくとして...
ポタラで合体だって...?
それも同じサイヤ人同士での......」

ビルス「...ますますワクワクしてきたじゃないか」

ウイス「合体によって
彼の戦闘力は格段に上昇した様です。
...まあビルス様の敵ではないと思いますが」

ビルス「...あれ?けどポタラは
界王神以外の者同士が合体すると、
制限時間が出来てしまうっていう
防衛システムが組み込まれているんじゃなかったっけ?」

ウイス「その事についてなのですが...
どうやら合体した姿のまま
魔人ブウの体内に入った事で、
魔人ブウの体内の異様な気が
その防衛システムそのものを
破壊してしまった様です」

ウイス「その為本来は1時間で
合体が解かれてしまう所を、
システムが破壊された事により
永遠に合体が続く様になってしまってるみたいですね」

ビルス「へえ、つまり彼の戦闘力は
元々の戦闘力より
ずっとパワーアップしたままだって事かい...
これは好都合だ」

ビルス「ウイス、そいつの居場所とか分かるか?」

ウイス「お待ちください...」キィン

ウイス「ふむ...普段は北の銀河にある
『地球』という惑星に住んでいる様ですが......
現在は北の界王が所有する惑星で
修行をしているみたいです」

ビルス「人間が界王の所で?しかも修行...?」

ビルス「ますます怪しいな...」

ウイス「彼は地球で起こったある一件以来、
北の界王ととても親しく接している様です」

ウイス「しかも界王だけでなく、
彼は魔人ブウとの戦いの中で
界王神様とも知り合いになったみたいですね」

ビルス「へえ...たかだか人間如きが界王神と、ね......」

ウイス「どうします?
直接界王の所まで出向かれになりますか?」

ビルス「当たり前だ!
よし、そうと決まれば
早速そのサイヤ人の所に出発するぞッ!!」

ウイス「分かりました...」ヨイショ

ウイス「では出発しますよ。しっかり掴まってください」

ビルス「おう」

ウイス「前みたいに駄々をこねて
手を離して迷子になっても、
次は探さないですからね」

ビルス「分かっとるわ!だから子供扱いするなッ!!」

ウイス「はいはい...」クス

ビルス「全く...では行こうか、ウイス」

ウイス「はい、ビルス様」コンッ

シュンッ



















その頃界王星では...

【北の界王の星】

界王「だあぁぁぁッッ!!
お前は一体何度言ったら分かるんだ!!!!」

ベジット「な、なんだよ界王様...
いきなりそんなでけえ声出すなって......」

界王「ここで修行をやるのは構わんが、
修行中に気功波を放つなと言っておろうに!!」

界王「ただでさえ小さいこの星で
お前が気功波なんぞ放ったら、
この星が滅茶苦茶になってしまうだろうがッッ!!」

ベジット「わ、悪かったって...
つい癖でさ......そんなに怒んなよ...界王様~」

ベジット「今度ブルマに頼んで、
カッコいい新車でも持ってきてやっからさ~...」

界王「フン...ワシは滅多な車では驚かんぞ......」

界王「それこそ心がメッタメタに
撃ち抜かれる程に魅力的な車でないとな...」

界王「うん...?メッタメタ...
滅多な車では驚かない......」

ベジット「.........」

界王「プッ...ククッ...
滅多な事では驚かないのに、
心がメッタメタになるだって......」クククク

界王「プププ...アーハッハッハッ!!
また最高のギャグを
思いついてしまったぞーッッ!!」アハハハ

ベジット「...まーた始まった......」

界王「ププ、ククッ...
こんなに面白いギャグを
咄嗟に考えつくなんて、流石ワシ───!」キィン

ベジット「...ん?どうした、
界王様?いきなり固まっちまって」

界王「───あ、あ、アワワワ......」ガクガク

ベジット「もしかしてウンチ漏らしちゃったとか?」

界王「な訳あるか!
そもそもワシはウンチなどせん...
ってそれどころじゃなーーいッッ!!」

ベジット「だからどうしたんだって...」

界王「───もう直ぐ、この星に"破壊神ビルス"様が来るのだ...」

ベジット「破壊神...ビルス?」

界王「ビ、ル、ス、"様"ッッ!!」

ベジット「あ、済まねえ......
で、そのビルス様って一体何者なんだ?」

界王「さっきも言っただろう...
"破壊神"だとな......」

ベジット「だから、その破壊神って何なんだよ?」

界王「...時間がないから簡潔に話すぞ......」

界王「この世界には星や生命を生み出す神...
界王神様がいる事はお前も知ってるな?」

ベジット「ああ、勿論だ」

界王「しかしこの世界には
それと対を成す神もおるのだ...」

ベジット「対を成すって事は...
星や生命を"破壊"するって事か?」

界王「そうだ...そしてその破壊神様は
それらを破壊する為に
とんでもない力を身につけておる......」

界王「しかもビルス様に至っては、
とても気まぐれな性格でな...
一度機嫌を損ねると
周囲の星々を破壊し尽くすまで止まらないのだよ......」

ベジット「へえ、
とんでもない力を持っている、ねぇ~......」

界王「...まさかお前、
『戦おう』などと考えているのではないだろうな......?」

ベジット「あ、バレた?
へへ、凄え強えって聞くと
戦ってみたくなるのがサイヤ人だよな~」ヘヘ

界王「バッカモーンッッ!!
いくらお前が強いと言っても、
ビルス様に敵う訳がなかろうがーーッッ!!」

ベジット「ふーん、そんなに凄えのか?」

界王「ビルス様はお前が今まで戦ってきた
相手とは次元が違うんだ!
あの孫悟飯を吸収したブウでさえ、
ビルス様から見ればムシケラ同然じゃ!!」

ベジット「...へえ、そこまで強えのか......」

界王「フン...分かったのなら、
さっさと気配を消して隠れて......」

ベジット「......ますますワクワクしてきたぜ」ゾクゾク

界王「」ズコーッ

界王「お前は今の話を聞いてなかったのか!!
いいからビルス様に見つからない様に
どこかに隠れるんじゃッッ!!」

ベジット「ヘッヘッヘッ、
そう言うなよ~界王様...」

界王「フンッ」ゲシッ

ベジット「イテッ!」

界王「はあ...全くお前という奴は......」

ベジット「ぶたなくたって良いじゃねえか...」

界王「いいか...これが最後の忠告じゃ......」

界王「"死にたくなければ"どこかに隠れるか、
この場で土下座をしてビルス様を出迎えるんだ......」

界王「死にたくなければな......」

ベジット「.........」

ベジット「...はあ、分かったよ界王様。
気を消してそこの家の陰にでも隠れてるよ......」

界王「分かれば良いんだ...」

界王「さあ、そうと決まれば早く隠れるんじゃ!
行け!行け!!」

ベジット「ヘイヘイ......」ソソクサ

ベジット「(にしても界王様があそこまでビビるとはな......)」

ベジット「("破壊神"か...
なんかどっかで聞いた事があるんだよな~)」

ベジット「(ベジータの時の
記憶がそう言ってる気がする......)」

ベジット「.........」


















界王「はあ......全く...それにしても、
何故ビルス様がこんな星にわざわざ......」

ビルス「何ででしょうね?」

界王「えっ!?」

ビルス「やあ、久しぶりだね。北の界王」

ウイス「お久しぶりでございます」

ベジット「(あいつが"破壊神"か......
あんまり強そうには見えねえな......)」

ベジット「(何故か気も感じねえし......)」

界王「ビ、ビルス様......い、いつからそこに......?」

ビルス「ん?ああ、
君がそこに隠れてるサイヤ人に
『死にたくなければ隠れろ』って言ってた時からかな」

界王「ゲッ───」

ベジット「(───バ、バレてるーーッッ!!)」

ビルス「隠れてないで出てきなさい」

界王「ウッ...そ、そうだ。
ビルス様がせっかく出向いて下さったのに、
か、隠れているなんて無礼だぞーッッ!!」

ベジット「(そっちが隠れろって
言ったんじゃねえか!!)」

ベジット「(チッ...しょうがねえな......)」ヨット

ベジット「ど、どうも初めまして...ビルス様......」スタタタ

ビルス「初めまして...」

ベジット「え、えー俺...じゃなかった......
僕はベジットと言います...
よろしくお願いします......」ペコッ

界王「(よし...半分がベジータなだけあって、
悟空とは違い礼儀は成ってる様だな......)」ホッ

ビルス「このウイスから聞いたよ...
君フリーザや魔人ブウを倒したんだって?」

ベジット「えっ...あ、はい。そうですが......」

界王「よ、よくご存知で......」

ビルス「フーン......
ちょっと身体を触っても良いかい?」

ベジット「あ、はい...大丈夫ですけど......」

ビルス「フム......」チョイチョイ

ビルス「ほう......」ツンツン

ベジット「.........?」

界王「」ハラハラ

ビルス「なるほど...
確かにフリーザや魔人ブウを
倒したっていうのは間違いないみたいだね......」

ビルス「凄いパワーだ。
とても下界の者とは思えないよ」

界王「......!?ハッハハーッッ!!
ありがたき幸せ!!!!」ドゲザ

ベジット「何で界王様が喜んでるんだよ......」

ビルス「しかも...ここから
更に変異してパワーアップ出来るんだっけ?」

ビルス「ちょっと見せてくれないかな?」

界王「いっ!?」

ベジット「あ、それくらいの事なら
もう全然大丈夫っすけど......何でっすか?」

界王「(マズイ...口調が崩れ始めてる......
やはりもう半分の悟空が
ベジータの足を引っ張っておるのか......)」

ビルス「いや、ちょっと気になる事があってね......」

ベジット「気になる事っすか...
まあ良いっすけど......」

ベジット「よし...それじゃあ......ハッ!!」ドンッ

ビルス「!」

ウイス「ほう......」

界王「ひえぇ~ッッ!!」ズザザーッ

ベジット「こいつが超ベジットッ!!......です」

ビルス「これは凄いね、想像以上だよ」

ベジット「え、そうっすか?
へへ、けどまだこれでも
後二段階くらい残してるんっすよ?」

ビルス「へえ...じゃあ聞くけど、
その二段階の変身の内に
『超サイヤ人ゴッド』って形態はあるかな?」

ベジット「超サイヤ人......ゴッド?」

ビルス「知らない、か......」

ベジット「超サイヤ人は
俺の知ってる限りだと、2や3までっすね。
ゴッドなんてのは全然聞いた事ないっす」

界王「」ギロッ

ベジット「あっ......聞いた事...ないです」

界王「わたくしもゴッドというものは初耳です。
こちらのベジットが言っていた通り、
超サイヤ人の種類は
今まで3までしか確認しておりません」

ビルス「あ......そうなの......」ガッカリ

ウイス「やはりビルス様の
予知夢が外れているのではないでしょうか?」

ビルス「僕に間違いなんてあるものか!!」

ウイス「フフ...結構ございますよ......」

ビルス「」イラッ

ビルス「はあ...
ちょっとイライラしてきちゃったな......
ねえ、ここ破壊してって良い?」

界王「そ、それだけはご勘弁をーーッッ!!」アセアセ

ベジット「なあ...あのさ......」

ビルス「ん?」

界王「ひっ......!」

ベジット「あのー......
ビルス様、一つお願いがあるんだけど......」

ビルス「なんだい?」

ベジット「あの...出来ればで良いんだけど、
俺と戦ってほしいなぁ~......なんて」

界王「......!?」

ビルス「へえ......」

界王「ば、バカモンッッ!!
それだけは駄目だとさっきも───」

ビルス「良いよ」

界王「えっ......!?」

ベジット「(よ、よっしゃー......!)」ガッツポーズ

ウイス「ビルス様、よろしいので?」

ビルス「ああ、彼の力には
ちょっと興味があるしね......それに」

ウイス「それに?」

ビルス「......サイヤ人ってのは
戦えば戦うほど強くなっていくんだろ?
だったら、彼がボクと戦ってる最中に
ゴッドに覚醒するかもしれないじゃないか......」

ウイス「フフ...
ビルス様もサイヤ人に負けず劣らずの
戦闘バカになってきましたね」

ビルス「何か言ったか?」

ウイス「いいえ、何も......」






















ベジット「サンキュー!ビルス様!!」クルッスタッ

ビルス「その代わり、
『フルパワー』でかかってきなさい」

ベジット「えっ?いきなりフルパワーで良いのか?
怪我しても知らねえぞ?
それで怒ってこの星を破壊したりしないでくれよ?」

ビルス「約束しましょう」フフ

ビルス「さあ、どうぞ?」

見てる人いる?

ベジット「うーん、いきなりフルパワーを
出すとこっちも後がキツイからな~
......じゃあまず序盤は様子見って事で、
この状態で少し戦っても良いか?」

ビルス「ああ、勿論結構だよ。
......その状態で少しでも持つのならね」

ベジット「...舐めてんな?よしッ!!」ドンッ

ビルス「」フッ

ベジット「はあァァッッ!!」ギュンッ

ベジット「だりゃァァッッ!!!!」ブンッ

ビルス「フン......」スッ

ベジット「(かかった......!!)」

ベジット「ヘッ!!」シュンッ

ビルス「ん?」

ベジット「後ろだッッ!!」シュンッ

ベジット「ハアッッ!」ギュオッ

ビルス「フフ......」シュッ

ベジット「なッ!?」スカッ

ビルス「おや、外れちゃったみたいだね?」

ベジット「......クソッ!」ザザッ

ベジット「ハアァァァッッ!!」ババババ

ビルス「フフン......」スススス

ベジット「グッ......
だりゃりゃりゃりゃあァァッッ!!!!」ズババババ

ビルス「フワァァ~......」スススス

ベジット「く、クソッ何で当たらないッッ!?」

ビルス「もう良いかな?」

ベジット「クソッ!これならどうだ......!」

ベジット「ハアァッ!!!!」ドンッ

ビルス「ん?」

ベジット「これが超ベジット2ッッ!!」グオッ

ビルス「ふーん......」

ベジット「(この姿を見ても
冷や汗一つかいてねえだと......!?
クソッタレがァッ!)」ボッ

ベジット「でやあああァァッッ!!!!」ギュンッ

ビルス「」スッ

ベジット「(グッ...また......!?)」

ビルス「...避けるのも飽きたし、
今度はこっちから攻撃しちゃおうかな~......」ググッ

ベジット「......!?」

ビルス「よっと」ブンッ

ベジット「ブッ......!?ガッ、ハアァッ!!」ドゴォッ

ベジット「ぐああァッッ!!」ヒュォッ

ドガアァァァンッッ

ビルス「フフ......」シュッ




















ベジット「ガッ、ガハァ......」フラッ

ベジット「(たった1発で...このダメージかよ......)」ハァハァ

ベジット「(この姿でこれ以上やっても...結果は目に見えてる......)」ハァハァ

ベジット「(なら......!)」クワッ

ビルス「もういいかな?それともまだ休むのかい?」

ビルス「.........」

ビルス「ん......?」

ベジット「......ハアァァァァァァッッッ!!!!!」ズゴゴゴ

ウイス「おやまあ......」ゴゴゴゴ

界王「に、逃げろーーッッ!!
バブルスーーッッ!!」ゴゴゴゴ

バブルス「ウホウホウホ...ッ!」 ゴゴゴゴ

ビルス「へえ...まだそんな力を残していたのかい......
そういえばさっき変身は
後二段階あるって言ってたね」ゴゴゴゴ

ビルス「なるほど......」ゴゴゴゴ

ビルス「それが、君の全力か」ゴゴゴゴ

ベジット「ァァァァァアアアッッ!!!!!」ドンッ

ドォォンンッッ

界王「ひええぇぇぇッッ」ヒューッ

界王「ぜ、全部吹っ飛ばされるーーッッ!!」






















ベジット「.........」バチッビビッ

ベジット「ふう......」バチバチッ

ベジット「待たせちまって済まなかったな......
合体した状態でこの姿に変身するのは、
まだちょっと慣れてないんだ......」

ビルス「へえ......なるほど。
こりゃ魔人ブウなんて比じゃないね」

ビルス「そこまでのパワーを持つ
人間は全宇宙でもごく一部だろう」

ビルス「認めよう...君は最強のサイヤ人だ......だけど」

ビルス「...まだゴッドじゃないようだね......」ハァ

ベジット「...あんたの見立てでは
ゴッドってやつはこれ以上のパワーなのか?」

ビルス「だろうね。
だって君ではその姿になっても
まだボクには全然及ばないから」

ベジット「なに......!?」

ベジット「.........」

ベジット「......フッ。
確かにあんたは強えよ。超サイヤ人2の状態じゃ
まさに手も足も出なかっただろうな......だけどよ」

ベジット「超サイヤ人3のパワーを......
甘く見るんじゃねえぞ?」

ビルス「じゃあ甘く見られない様に、
ちょっと強さを実演して見せてくれないか?」

ビルス「勿論、今この場で...
そしてボクに対して......ね」

ベジット「言われなくても......
そうするさッッ!!」ドンッ

ビルス「」ニッ

ウイス「ふむ......あの様子だと...この戦い......」

ベジット「ハアァッッ!!!!」ギュオッ

ビルス「」バチッ

ベジット「ハアァッ!だりゃりゃりゃりゃッッ!!!!」ズババババ

ビルス「.........」ガガガガ

ベジット「ハアァァァァァァッッ!!!!」ギュンッ

ベジット「これでお終いだッ!!!!ファイナル......」

ビルス「......ハァ」

ベジット「かめはめ波ァァァァッッッッ!!!!!!」ボッッ



















カッ

















ズガァァァーンッッ

ゴゴゴゴ...

ベジット「ハァ...ハァ......手応え、あったぜ......」

ウイス「1分も持ちそうにありませんね......」

ビルス「これで終わりなのかい?」ブワッ

ベジット「なっ!?」

ビルス「はあ...
ちょっと期待してたんだけどね......
ガッカリだよ」

ベジット「う、嘘だろ...?
あの至近距離で、
ファイナルかめはめ波を受けて......」

ベジット「全く...傷一つ付いてねえ......」

ビルス「ま、けど久しぶりに...少しは楽しめたかな」

ビルス「2割ちょっと本気を出したのは何年振りかな......?」

ベジット「......!?」

ビルス「最後に良い事を教えてあげようか......」

ビルス「破壊神の真価は......
"戦闘力"じゃ測れないんだよ」

ベジット「なにっ!?」

ビルス「創造の前に......」スッ

ビルス「破壊あり」バチッ

ベジット「グアァァァッッッッ!!!!」ズガァーンッ

ビルス「ほっと」シュンッ

ベジット「グッ......!」

ビルス「こっちこっち」トントン

ベジット「なッ───」

ビルス「フフ....」トンッ

ベジット「───ッッ!?が、ハッ......」スッ

ヒュュゥ...

ドサッ...

ベジット「──────」

ビルス「さて......そろそろ地球へ向かおうか。
ウイス?」

ウイス「はい、ビルス様......」ヨイショ

界王「お、終わった......」タッタッタ

ビルス「北の界王」

界王「!?は、ハイッ!!」

ビルス「そこのサイヤ人に伝えておいてくれ。
今度会う時までに『超サイヤ人ゴッド』に成る為の
ヒントを得ておいてくれ......さもなきゃ」

ビルス「破壊する......ってね」

界王「わ、分かりましたッッ!!
誠心誠意伝えておきますッッ!!」

ビルス「さて......次は地球にいるサイヤ人達に
ゴッドの事を聞き出さないとね......」

ビルス「またね、北の界王」

ウイス「では失礼致します」コンッ

シュンッ





















界王「はあ......」

ベジット「───グッ......」

界王「......生きておったか。
......このバカタレめ......」

ベジット「......フゥ」

ベジット「へへ...本当に凄えや。
俺の超サイヤ人3が全く通じねえなんて......」

界王「だから言ったのだ...『お前では敵わん』と......」

ベジット「それに...
さっきの攻撃のショックで思い出したぜ......
俺はガキの頃に一度あの神様に会ってたんだ......
正確に言えば、"ベジータの時に"だけど......」

ベジット「あの時、俺の親父は
ビルス様に対して敵意は抱いていたが......
結局反抗も、戦いを挑む事すら
全くしようとはしていなかった......

ベジット「......フリーザに対して
反乱を起こした"あの親父"が、だ」

ベジット「そりゃ凄え訳だ......ハハハ......」

界王「全く...笑い事か......
これに懲りたら二度とあの方に
喧嘩を売る様な真似はせんように───」

界王「───ああああッッ!?」

ベジット「......今度は何だよ?」

界王「マズイ、非常にマズイ......
ビルス様はさっき
『今度は地球に向かう』と言っておった......」

界王「もし、地球にいる不届き者が
ビルス様に喧嘩を売る様な真似でもしたら......」ガクガク

ベジット「......そりゃやべえな」

ベジット「地球にいるサイヤ人で、
唯一マトモなのは......」

ベジット「......悟飯しかいねえか。よし......」

ベジット「バブルス...仙豆を取って食わせてくれるか?」

バブルス「ホウホウ...ウホッ」ヒョイ

ベジット「サンキュー......」カリッ

ベジット「」ゴクッ

ベジット「───ヨッシャァッッ!!
完全復活だぜ!!」ガバッ

ベジット「よし、界王様!」

界王「ん?なんじゃ、今それどころでは......」

ベジット「ちょっと地球にいる悟飯に向けて、
今から俺が言う事を、
界王様が代弁して言って欲しいんだ。
悟飯ならビルス様に対して機嫌を損させずに
何とか上手く対処出来ると思うからよ」

界王「そ、そうか......その手があったか......!」

界王「よ、よし...やってみよう......」

ベジット「頼むぜ」

ベジット「さてと......こっちはこっちで別の準備に取り掛かるかな......」

界王「...ん?お前はどうするんじゃ?
正直お前が直接悟飯に
伝えた方が早いと思うのだが......」

ベジット「ああ、ちょっとな...
ここで少し試したい事があるんだ......」

界王「試したい事...?」

ベジット「ま、後で話すって......
それより界王様、
早くした方が良いんじゃねえの?
ビルス様が地球に着くまで
もう時間があまり無いんじゃねえか?」

界王「お、おっと...それを忘れておった......
よ、よし、直ぐに悟飯に知らせよう......」キィン

























【地球:ブルマの誕生パーティー会場】

ブルマ「はあ~......もうあの亭主ときたら......」

ブルマ「妻の誕生日パーティに出席もせず、
挙げ句の果てに界王様の所で
修行ってどういう事よ!?」オサケ!

悟飯「ま、まあまあ......
半分はお父さんですから......」アッツギマス

サタン「そ、そうですよ......
悟空さんが修行で肝心な時に
居ないのはいつもの事じゃないですか~......」アハハハ

ブルマ「けど半分は私の"夫"なのよ!?
いっつも修行だ何だって言って家に居ないのに、
誕生日の時くらい妻の側に
居てくれても良いじゃない!!」ウエーン

悟飯「あ、あはは......」

ブルマ「......あーもうヤケクソよ!
今日は飲みまくってやるッ!!」ゴクゴク

トランクス「......ママ、今日凄く荒れてるね......」ヒソヒソ

悟飯「うん......なんやかんやで
今までの誕生日パーティには、
お父さん一応参加してたからね......

今日に限って修行の日とかで
来れなかったらしいけど......」ヒソヒソ

ブルマ「男なんか......男なんかねぇ~......」ヒック

18号「そういえばビンゴの景品に
城や飛行機があるって聞いたんだが、
本当だろうな?」

ブルマ「ええ、本当よ......
何なら直接お金に換金しても良いわよ?
......というかもう全部持ってけー!ドロボー!!」ヒック

悟飯「うん......今日の所は
そっとしておいてあげよう......
これ以上何か言ったら逆鱗に触れそうだし......」ヒソヒソ

トランクス「そうだね......」ヒソヒソ

ブルマ「あーもうムカつくーッッ!!
ほらそこ、サボってないで
さっさとお酒注ぐッ!!」サケ!

サタン「ひいっッッ!!」

悟飯「あっはい!済みません!!
今すぐ注ぎまーすッッ!!」ササッ

チチ「やっぱりブルマさの
誕生日パーティは毎回景品が太っ腹だべ!」

チチ「...あーあ、悟空さ......
ビンゴ大会だけでも出てくれねえかな~......」

悟飯「あはは......お父さんだったら
途中で飽きて止めちゃいそうですけどね......」トクトク

ピッコロ「フッ......あいつは
ああいう気の長い事をするのは苦手だからな......」

トランクス「......それピッコロさんが言えるの?」

悟飯「ははは......
確かにそれは言えてるかも───!」キィン

界王『孫悟飯よ......聞こえておるか?』

悟飯「えっ...界王様?どうかしたんですか?」ガシャンッ

ブルマ「ちょっとぉ~ッ!
お酒のビン割れちゃったじゃない!!
何やってんのよ~ッッ!!」

チチ「悟飯ちゃん?いきなりどうしただべか?」

サタン「ん?悟飯君、どうかしたかね?
"カイオウ"がどうとか言っておったが......」

ピッコロ「......界王様だと?」

トランクス「?」

界王『むっ...?他の者もそこにおるのか......』

界王『他の者に聞かれてはマズイ
......悟飯よ、一旦他の場所へ移動してくれ。
後はそこで話す......』

悟飯「は、はい...分かりました......」スクッ

トランクス「悟飯さん?どうしたの?」

悟飯「い、いやあ~...
ちょっと急用を思い出しちゃって......」アセアセ

悟飯「ブ、ブルマさん済みません......
少し席を外しますね......」クルッ

ブルマ「え、ちょっ、ちょっと───」

悟飯「す、直ぐ戻って来るんで!
そ、それじゃッッ!!」タッタッタ

ピッコロ「.........」

トランクス「......どうしたんだろう、悟飯さん......」

ブルマ「.........」

ブルマ「......やっぱり男なんて
大嫌い~ッッ!!!!」ムキー




























悟飯「ハアハア...ふぅ......
それで、話って何ですか?」

界王『いいか、これから言う事を良く聞け......」

界王『直ぐそこへ...
"破壊神ビルス"様が向かっておる......」

悟飯「破壊神...?
名前から察するに神様の様ですけど......
それがどうかしましたか?」

界王『......お前、神を甘く見ておるな...?』

悟飯「え?そりゃもう...
神様なんて今まで沢山会ってきましたからね。
もう慣れちゃいましたよ......」ハハハ

界王『いや、ビルス様は今まで
お前が出会ってきた様な
神とは訳が違うのだ......』

界王『とても短期なお方だ...少し機嫌を損ねただけで地球が吹っ飛んでしまうぞ......』

悟飯「地球が......!?」

界王『おまけに凄まじい力を持っておられる......
ベジットも余計な事をしたせいで
あっさりやられた......」

悟飯が「あの...父さん達が!?」

界王『......超サイヤ人3の状態ですら
歯が立たなかったどころか、
たった二発でノックダウンじゃ』

悟飯「あの父さん達が
超サイヤ人3になった状態ですら......
たった二発......」

界王『これでビルス様の恐ろしさは
充分伝わったじゃろう......
地球の中ではお前が一番まともな人間だと聞いたのでな。
だからこうしてお前に直接注意喚起を呼びかけた訳だ』

悟飯「......?というと?」

界王『もし地球の者達がビルス様の
機嫌を損ねる様な真似をしようとした場合、
即刻やめさせる様に誘導するんじゃ』

界王『勿論ビルス様が破壊神である事を隠した上でな......』

悟飯「なるほど...分かりました。
あの......もしもの事なんですけど......」

界王『なんじゃ?どうかしたか?』

悟飯「...もしも......他の人達を止められずに、
ビルス様を怒らせてしまう様な
事が起こってしまったら......」

悟飯「その時は...どうすれば良いんでしょうか?」

界王『......神にでも祈るしかないな』

悟飯「......ふざけてますか?」

界王『ジョ、ジョークじゃよ、ジョーク...
神ジョークってやつじゃ......』

悟飯「はあ...真面目にやってくださいよ......」

界王『オ、オッホン......
まあ、敢えて言うのなら......』

界王『ビルス様は食通でな。
美味しい食べ物に目がないんだ』

界王『だからもし怒らせてしまう様な
事があれば......』

界王『その時は、地球上で最も美味しい
食べ物を献上すれば......
或いは助かるかもしれん......』

悟飯「美味しい食べ物...ですか......』

界王『まあ、そういう事だ...
後は頼んだぞ......
地球の命運はお前の手に掛かってるんじゃからな......』

悟飯「は、はい分かりました......!」


























【木の陰】

ピッコロ「......フン...なるほど、
そういう事だったか......」

ピッコロ「..."破壊神"か......
神の伝説でしか聞いた事がなかったが......
まさか実在したとはな......」

ピッコロ「...俺も悟飯のサポートを
してやらんとな......」スッ
























悟飯「お、遅くなって済みません......」タッタッタ

トランクス「あっ戻ってきた!」

ブルマ「全く...どこに行ってたのよ......」ハァ

ウーロン「便所にしては長かったな~?」シシシ

亀仙人「大の方だったのかもしれないぞい」

ブルマ「.........」バシッ

亀仙人「ぐへっ!?」

ウーロン「うへ~...強烈......」

ブルマ「はあ...まったく
この品の無いジジイはいつもいつも......」

亀仙人「ぐぐぐ......お前こそ
年寄りを少しは労らんかーいッ!!」

ブルマ「フンッ!ベーだ!!」アッカンベー

亀仙人「フンッ...そのお転婆具合、
相変わらず変わっとらん様じゃのう......」

亀仙人「......じゃが尻のプリプリ具合だけは
認めてやるわい。
ここも相変わらずじゃのう...グヘヘへ......」モミモミ

ブルマ「───ッ!?このスケベ爺!!」ブンッ

亀仙人「へっへっへ、そんな攻撃...
二度目は当たらんぞ───」ヒョイ

チチ「後ろがガラ空きだべ」

亀仙人「へ?」

チチ「フンッ!!」グオッ

亀仙人「グホォッ!!??」キンッ

クリリン「う、うわあ...痛ったそ~......」ヒュンッ

亀仙人「ひ、ひぃ~...タマが......ワシのタマが......」グググ

チチ「まったく...
女性にセクハラするなんて最低だべ!
しかも子持ちの若奥様に......」

ブルマ「わ、若いなんて...そんな......」テレッ

クリリン「あれ?そういえばブルマさん、
今年で何歳になったんでしたっけ?」

ブルマ「よくもまあ、
レディーに平気でそんな事が聞けるわね......
...38歳よ......」

クリリン「38歳かー...なるほど......でもあれ?
ブルマさんって確か悟空より
4歳くらい年上だったよな......」

クリリン「悟空が今41歳だった様な
気がするから......
もしかしてブルマさん...サバ───」

ブルマ「ク~リ~リ~ン~......?
そういうデリケートな部分に
首を突っ込まないでくれるかしら?」ゴゴゴゴ

クリリン「ひ、ひぇっ!?...
わ、分かりました......黙ります......
何歳か聞いただけなのに......」

亀仙人「へ、へっへっクリリンよ。
その考えは間違いではないぞい......
ブルマがサバを読んだ事は確か───」

ブルマ「ハァッ!!」ゴゥッ

亀仙人「グハァッ!!」ゴキンッ

亀仙人「こ、この攻撃の重さ......
流石サイヤ人の嫁......」ガクッ

悟飯「な、なんか戻ってきたら
大変な事になってるみたいだね......」

トランクス「あはは......あれ?そういえば悟天は?
パーティが始まる時まではいた筈なのに......」キョロキョロ

悟飯「ああ、悟天ならさっき
お腹が痛いとかでトイレに行ったよ。
もう30分くらい戻ってきてないけど......」

トランクス「なるほどね......」

トランクス「あーそういえば悟天の奴、
パーティが始まる前に冷蔵庫にある
プリン食ってた様な......あれ腐ってたのになぁ......」


























【トイレ】

悟天「う~...お腹痛い~......
さっき食べたプリンでも
腐ってたのかなぁ~......」グリュリュ

悟天「うぅ...こんな事になるなら、
お腹減ってても
パーティが始まるまで
我慢すれば良かったよぉ......」グリュリュ

悟天「もうパーティ始まっちゃってるよなぁ~......
早くごちそう食べたい......」グリュリュ

悟天「うっ...ま、またきた~......!」グルルル































悟飯「はあ...まったく、
意地汚い真似だけはするなって
あれ程言っておいたのに......」

トランクス「まあまあ、良いじゃん。
悟天もこれで懲りて反省するって」

悟飯「だと良いんだけどなぁ......って」

トランクス「?」

悟飯「(そうだ...こうしちゃいられない......
もう直ぐここにビルス様が来るんだった......)」スクッ

悟飯「(早急に対処方法を
考えなければ───)」スタスタ

































ビルス「やあ、君サイヤ人だろ?」

悟飯「───!!」ハッ

ビルス「ボクはビルスって言うんだ...
まあ一応神様なんだけど」

ビルス「ちょっと聞きたい事があってね...
少し時間を貰っても良いかい?」

悟飯「(いつの間に後ろに......
これが、破壊神...ビルス......)」

悟飯「(気を感じない...なのに
このピリピリと伝わって来る
凄まじいプレッシャーは何なんだ......!?)」

悟飯「(界王様が言っていた事は
大袈裟でも何でもなかった......)」

悟飯「(この人は...
余りに危険だ、危険過ぎる......!)」

ビルス「君、孫悟空の息子だろ?」

悟飯「え、な、何故その事を......!?」

ビルス「ああ、それについては
このウイスから聞いたんだけど......
まあ、そんな事はどうでも良いじゃない?」

ビルス「それよりさ、
君『超サイヤ人ゴッド』って奴に聞き覚えない?」

悟飯「す、超サイヤ人...ゴッド......?」

ビルス「やっぱり知らない...か」

ウイス「.........」フム

ウイス「本当に...知らないのですね?」

悟飯「えっ!?あ、はい...知りません......
...超サイヤ人は僕の知ってる限りでは、
『1』『2』『3』
の三種類しかない筈です......」

ウイス「ふむ...となると......」

ウイス「やはり予知夢の方が
間違っているのでは?
そうなれば、もう帰りましょう。ビルス様?」

ビルス「まだ決まった訳じゃなーいッ!!」ガァッ

ビルス「他にもサイヤ人はいるんだ。
ここまで来たからには、
全員に聞き出してみようじゃないか......」

ウイス「はあ...なんとも強情ですね......」

ビルス「何か言ったか?」

ウイス「いいえ何も......」

悟飯「あ、あのー......」

ビルス「ん?何だい?
もしかしてゴッドの事を思い出したとか?」

悟飯「い、いえ...そういう訳じゃないんですけど......」

悟飯「ぼ、僕が知らなかった以上...
多分他のサイヤ人達に聞き出しても
全員知らないと思いますが......」

ビルス「そんな事はやってみなくちゃ
分からないじゃないか......
他のサイヤ人が、君が知らない秘密を知っている
可能性だってあるかもしれないんだよ?」

悟飯「え、ま、まあそれは
そうなんですけど...けど......」

ビルス「...もしかして
このボクの行動を
止めるつもりじゃないだろうね?」ギロッ

悟飯「ウッ......!」

悟飯「(くっ...駄目だ......
もしここでビルス様が聞き込みをして、
全員がゴッドの事を知らないと
分かってしまったら......)」

悟飯「(怒ってその場で
地球を破壊してしまうかもしれない......)」

悟飯「(それだけは
絶対に避けなくちゃならないんだ......!)」

悟飯「(...こうなったら......)」

ビルス「フン...さてと、
聞き込みを再開するとしようか───」

悟飯「あ、あー!
ちょっと待ってください、ビルス様ーッ!!」

ビルス「ん?なんだい、
また引き止めるつもりか?
...いい加減にしないと今度こそ破壊しちゃうよ?」

悟飯「い、いえ!そういう訳ではないんです......」

悟飯「あ、ほ、ほら!
あそこで今パーティをやってるんです!!
な、なので良かったらご一緒に......」

悟飯「お、『お食事』でも如何でしょうか......?」

ビルス「ほう...食事だって?」ピクッ

ウイス「ふむ、お食事ですか......」

悟飯「(上手くいってくれ......!)」

ビルス「.........」

ウイス「.........」

悟飯「.........」ゴクリ

ビルス「.........」

ビルス「......是非とも一緒させて貰おう!
なあ?ウイス!!」キャッホーイ

ウイス「ええ、勿論です!」イエーイ

悟飯「(ホッ......)」

ウイス「あら...取り乱してしまって
申し訳ありません。
実は私達、普段から娯楽が少ない故か...
食べ物には目がないんですよ」ホホホ

悟飯「は、はは......」

ビルス「そういえばさっきから
美味そうな匂いがしてたんだよねぇ~......」クンクン

ビルス「よし!早速食いに出かかるぞ!!
ウイスッ!!」

ウイス「はいはい、ビルス様......」ヨイショ

悟飯「(一先ずはこれで安心だな......)」フゥ

悟飯「(後はここから...他の人達が
ビルス様を怒らせない様に見張ってないと......)」

悟飯「(要注意なのは...
ブウさん、後はサタンさんくらいか......)」

悟飯「(サタンさんは酒癖悪いからな~...
酔ったら何をするか分からない......)」ハハ

悟飯「(ちびっ子達は...まあ、大丈夫だろう。
ある程度の常識は守れてるみたいだし......)」

悟飯「(よし、頑張らなきゃ...
地球の運命は僕の手に掛かってるんだから......)」


























トランクス「あ、やっと戻ってきた...もう悟飯さん、
二度もどこに行ってたのさ......」

悟飯「や、やあトランクス。
ごめんちょっと外の空気を吸ってきたんだ......」

トランクス「ふ~ん...ま、良いけどさ......
あれ?このおじさん達だれ?」

ビルス「おじっ......!?」

悟飯「いっ......!?」

ウイス「あら...おじさんだなんて......
そんなに老けて見えましたかね...?」フム

トランクス「ふーん、見かけない種族だね~......
ひょっとして宇宙人!?」

ビルス「.........」

悟飯「...い、いや、トランクス......
この人達はおじさんでも
宇宙人でもなくて、その......」チラッ

ビルス「.........」ゴゴゴゴ

悟飯「ひぃっ......!」

ウイス「気をお静めください、ビルス様?
子供相手に怒りを抱くなど...大人気ないですよ」

ビルス「チッ......まあ良いだろう」

悟飯「フゥ......」ホッ

ウイス「それとビルス様。先にこの者を含めた
全員に自己紹介をした方が宜しいのでは?」

ウイス「勿論混乱を招かない為にも、
神である事を隠して...ですよ」ボソッ

ビルス「フン...分かってるよ」

トランクス「おーい、みんなー!
今悟飯さんのお友達が来てるんだ!」

トランクス「こっちに来てみろよー!
今から自己紹介するってさー!!」オーイ

チチ「へえ~悟飯ちゃんに
お友達なんて珍しいだべなぁ......」スタスタ

サタン「確かに悟飯君の友達は
余り見かけた事がありませんね~......」スタスタ

亀仙人「ふむ...ピチピチギャルだと
良いんじゃがのう」スタスタ

ウーロン「まーた言ってるよ。
このスケベジイさんは......」スタスタ

18号「金持ちなら良いんだが......」スタスタ

クリリン「...武天老師様と
どっこいどっこいだな......ハァ」スタスタ

ヤムチャ「ふむ...悟飯の友達、という事は...
もしかして武道家か?」スタスタ

天津飯「気になるのか?
だがお前は武道家を引退した筈だろう?」スタスタ

ヤムチャ「たまに湧き上がるんだよ...
武道家としての血がな」スタスタ

ヤムチャ「だから最近は、クリリンとかに
組手を付き合って貰ってたりしてるんだ」スタスタ

チャオズ「組手ならボクが付き合ってやるぞ?
ヤムチャとボクなら同じくらい。良い勝負、出来る」フワフワ

ヤムチャ「フッ、以前までの俺と同じだと思うな......
今の俺なら天津飯にだって勝ってみせるぜ?」スタスタ

天津飯「フッ...言うな。
なら今度広い所で組手でもするか?」スタスタ

ヤムチャ「ああ!望む所だぜ!」スタスタ

プーアル「フフ...昔のヤムチャ様を見てるみたいでカッコいいです......」フワフワ

ピッコロ「.........」スタスタ

ブルマ「フン...男じゃなきゃ、
天使だろうが神様だろうが、
何でも来いってんだ......ベラボーめ!」ヒック

トランクス「ママったらまだ酔っ払ってるよ......
まあ、それはともかくとして...
これで全員集まったね?」

トランクス「じゃあ改めまして...
この人達こそが
悟飯さんのお友達でーす!!」バッ

ビルス「えーと、初めまして...
ボクはビルスって言います。
神界から...じゃなくて、あー......」

ビルス「......マヌー、そう惑星マヌーという星から
この地球にやって来たんだ。どうぞよろしく」

ウイス「私はウイスと申します。
こちらのビルス様の付き人をしています...」

トランクス「付き人って事は
もしかしてビルスさんって、
偉い人だったりするのー?」

ウイス「勿論でございます。
このビルス様は惑星マヌーの
由緒正しき王子様なのですよ」

ビルス「......!?」

トランクス「へえ~王子様なんだ!凄いや!!」

18号「やっぱり金持ちなのか!」ガバッ

クリリン「そこに食いつくなよ、18号......」ハァ

ビルス「おい、ウイス......!」ボソッ

ウイス「まあまあ、良いじゃありませんか。
実際待遇や生活は
王子様みたいなものなんですし......」ボソッ

ビルス「ぐっ...まあそれはそうだが......
...仕方ない、今回の所は王子って事で
我慢してやろう......」ボソッ

すまん、ネタが尽きた
更新はもう少し書き溜めてから行います

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