【ミリマス】ミリP「春香は可愛いなぁ」未来「へ?」 (27)


ミリP(以下、P) 「あ、すまん未来。聞いてたか」

春日未来(以下、未来) 「き、聞いてましたけど……どうかしたんですか?」

P 「ああ、昔の写真見てたんだよ」

P 「未来も見てみるか?」

未来 「はい!是非!」

P 「じゃあ……はい、このアルバムな」

未来 「……あれ?なんか変な顔してませんか?」

P 「ここにあるのは宣材写真のボツにした奴なんだ、俺が検閲してな」

未来 「ケンエツ……はい、そうですね!」

P 「分かってないよな?」

未来 「…………」プイッ


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P 「はぁ……俺が写真をチェックしたってだけだよ」

P 「未来の時もいっぱい写真撮ってくれるだろ?」

未来 「はい!みんないっぱい写真撮ってくれて……」

P 「そ。その写真を向こうの人が選んで……それから俺が最終チェックするんだ」

P 「まあ没写真も一応ストックしてるけどな」

未来 「へっ?なんでですか?」

P 「宣材として使えるんだよ。自然な表情だと、向こうの人も印象が変わったりするかもしれないだろ?」

未来 「私の写真もあるんですか?」

P 「ああ、こういうのとか」ペラッ

未来 「これって――!?」

未来 「ヨダレ垂れてるじゃないですか、捨てておいてくださいよ!」


P 「えー、未来らしさが良く出てると思うんだけどなあ」

未来 「このだらしない顔でどういうのが『らしい』んですか!」

P 「ふにゃーって感じとか……」

未来 「適当じゃないですか!もう、これは預かっておきますからね!」

P 「えー、可愛いと思うんだけどなぁ……」

未来 「……もー」

未来 「それで、写真見て春香さん可愛いって言ってたんですか?」

P 「まぁな、あいつは最初に手掛けたアイドルだし……うん、一番思い入れがあるって事なのかな」

未来 「…………」

P 「無言で睨むのはよせ、ほっぺつつきたくなるから」


未来 「もう!ふざけないでくださいよぉ!」

P 「わ、悪かった……?」

未来 「何が悪いか分かってないじゃないですか!」

P 「ご、ごめんって!今度何か奢るから!」

未来 「えっ、本当ですか!?」

P 「うん、ホントホント」

未来 「じゃあ私、駅前に出来たお店に行ってみたいです!」

未来 「翼が美希ちゃんといちごババロア食べに行ったって聞いてから、ずぅーっと楽しみだったんですよ!」

P 「そうか……分かった、今度のオフな」

未来 「はーい!……って、そうじゃないですよ!誤魔化されませんからね!」

P 「くぅっ……じゃ、ババロアは要らないのか?」


未来 「そ、それとこれとは話が別ですよ!」

P 「今日の未来は手厳しいな……いったいどうしたんだよ?」

未来 「……じゃ、ちょっとここで待っててください」

P 「あ、ああ……」

P (……未来の奴、どうしたんだ?)


未来 「じゃーん!どうですか!?」クルリン

P 「どうですかって……あれ?未来、そのリボン何処から借りてきたんだ?」

未来 「ふっふーん……私の秘蔵の髪留めですよ!」

P 「あれ、未来の持ち物だったのか」

未来 「私の趣味、忘れちゃったんですか?」

P 「可愛い髪留め集め……だったか?そうか、そういうのも集めてたんだな」

未来 「いつもの奴の方が可愛いと思って付けてたんですけど……今日は特別ですから!」

P 「特別……?」

未来 「そうです!ほら、顔近づけて良く見てみてくださいよ!」

P 「じゃ、じゃあ遠慮なく……」スッ

P 「あっ、本当だ……リボンっぽくなる髪留めなのか」

未来 「そうなんですよ!」


P 「似合ってるじゃないか、可愛いぞ!」

未来 「!ほ、本当ですか?嘘じゃないですよね!?」

P 「そりゃ本当だとも……こんな所で嘘をつく必要がないだろ」

未来 「~!」ピョンピョン

P 「……未来?一体どうしたんだ」

未来 「でへへ~なんでもな――」

未来 「――あれ?」ピタッ

未来 (でも、リボンつけて可愛いって言われても……春香さんの真似しただけ?)


未来 「プロデューサーさん!リボンをつけた女の子は可愛いと思いますか!」

P 「はい?……うーん、まぁ可愛い子は可愛くなるんじゃないか?」

未来 「可愛い子は……」

未来 (これじゃ春香さんに勝てない……!)

未来 「ちょ、ちょっと待っててくださいね!」ダッ

P 「未来?どこに行くんだ?」

未来 「ちょっとキッチン借りますね~!」タッタッタ

―――――

未来 「……よし!」ピッポッパ

Prrrr

天海春香(以下、春香) 『はい、天海です!」

未来 「春香さん、未来です!」

春香 『未来ちゃん?どうかしたの?』

未来 「あの、キッチンにある材料使っても良いですか?」

春香 『大丈夫だよー何か作るの?』

未来 「え、ええっと……何かお菓子作ってみようと思って」

春香 『お菓子?誰かにあげるの?』

未来 「え、ええっと……それはですね」アセアセ

春香 『ゴメン、変な事聞いちゃったね』アハハ


未来 「何か、簡単に作れるお菓子とかありませんか?」

春香 『簡単かぁ……どれも材料測ったりとか大変かも』

春香 『あっ、クッキーなら作れるかも!』

未来 「クッキーって簡単に作れるんですか?」

春香 『ホットケーキミックスを使ったのがあるんだよ~』

春香 『えっと、作り方はね……』


~~~~~

春香 『……こんな感じ。大丈夫そう?』

未来 「はい!ちゃんとメモも取りました!」

春香 『良かった、今度また食べさせてね?』

未来 「はい!ありがとうございました、春香さん!」ピッ

未来 「よーっし、頑張るぞー!」

―――――

P 「……未来の奴、全然来ないなあ」

P 「迎えに行った方が良いんだろうか?」

ガチャリ

未来 「プロデューサーさん、お待たせしました!」

P 「お、おかえりみら――ッ!?」

P 「どうしたんだ、真っ白じゃないか!」

未来 「実は粉零しちゃって……」

未来 「でも、クッキーはちゃんと焼けました!どうぞ、自信作です!」

P 「クッキー?」

未来 「はい!ちゃんと春香さんに教えてもらったレシピで作りました!」


P 「……そうか、美味しそうに出来てるじゃないか」

未来 「えっへへ~」

P 「とりあえず、これで顔拭けって……よいしょっと」ゴシゴシ

未来 「あ、あぅ」

未来 (か、顔が近いよぅ)

P 「……よし、これでちょっとは取れたかな」

未来 「あ、ありがとうございます……」

P 「……じゃ、力作頂いても良いか?」

未来 「はい、召し上がれ!」

P 「いただきます……はむっ」パリッ

未来 「ど、どうですか?」ドキドキ


P 「……?珍しい味のクッキーだな?」

未来 「実は、ホットケーキミックスで作ってるんです!」

P 「あ、だからか……?」

未来 「ふっふーん」ドヤッ

P 「……でも、俺が言いたいのそういう事じゃないぞ?」

未来 「へっ?美味しくありませんでしたか?」

P 「いや、これはこれでイケると思うんだけど……なんかしょっぱくないか?」

未来 「!?ちょ、ちょっと貰っても良いですか?」

P 「あ、ああ……」スッ

未来 「はむっ……あれ、しょっぱい!?」


未来 「どうして……?」

未来 (も、もしかして砂糖と塩を間違えちゃった!?)

未来 「……あぅう」

P 「…………」バッ

未来 「ぷ、プロデューサーさん!?だ、ダメですよ!塩入れちゃってしょっぱいんですから!」

P 「分かってないな未来……」

未来 「ほへ?」

P 「女の子が作ったお菓子ってのはな、それだけで男には美味しく感じられるもんなんだよ」

P 「大事なのは真心だ!歌だって、ダンスだってそうだろ?」

未来 「ぷ、プロデューサーさん……」

P 「……うん、美味い!最近塩っけのあるもの食べてなかったから尚更な!」


未来 「……今度は、ちゃんと作りますから!」

未来 「その時は、もう一回食べてもらえますか……?」チラッ

P 「おう、いくらでも食べるよ!」

未来 「!約束ですからね!」パァアア

P 「ああ、念のため指切りげんまんとかするか?」

未来 「し、します!」

P 「よし……」ギュッ

未来 「ゆ、ゆーびきーりげーんまーん」

P 「嘘ついたら針千本のーます……ゆーびきった!」

未来 「なんかやる気出てきちゃいました!美味しいの、作ってみせますからね!」

P 「ああ、楽しみに待ってるよ」


未来 「……あれ?」

未来 (け、結局春香さんに勝ててない!)

未来 「うぅー……」モンモン

P 「未来?」

未来 「こ、こうなったら!」ダッ

P 「未来!?」

未来 「こ、転んじゃいましたー!」ピョーン

P 「バカっ、何をやって――ッ!」ダキッ

どんがらがっしゃーん!

P 「いてて……い、勢いよくぶつかったな」

未来 「ぷ、プロデューサーさん……」


P 「バカ!ケガしたらどうするんだ!」

未来 「も、もうこれくらいしかなかったんです!」

P 「これくらい?」

未来 「こうでもしないと、春香さんに……」

P 「春香?」

P (待て、リボンにお菓子に……どんがら?)

P 「未来、春香の真似してたのか?」

未来 「…………」

P 「まさか、春香の没写真見てたからか?」

未来 「違いますよぉ……春香さんに一番思い入れがあるって言ってたじゃないですか」

P 「ああ、言ってたけど……」

未来 「……だから、負けたくなかったんです」


P 「負けたくないって……ふむ」

未来 シュン

P 「でもな未来、別に勝つ必要なんてないんだぞ?」

P 「未来には未来の可愛さがあるんだからさ」

未来 「例えば、どんなところですか?」

P 「そうだなぁ……感情を思いっきり表に出してられるところとか」

P 「ドリンクとか皆に作ってきてくれたりする優しいところとかも魅力だな!」

未来 「そ、そんなに褒められる事じゃないですよー」テレ

P 「まだまだあるぞ!ピョコピョコしてるサイドテールとか――」

未来 「え、えへへ~」カァア


P 「……っと挙げてくとキリがないくらい、未来は可愛いんだからさ」

P 「誰かに勝つ必要なんてないんだよ、未来は未来なんだ」

未来 「そ、そうですか?」

P 「少なくとも、俺は未来の事大好きだからな!」

未来 「ふぇっ!?だ、大好きですか!?」

P 「……ごめん、ちょっと気持ち悪かったかな」

未来 「そ、そんな事ないですよ!」

未来 「わ、私もプロデューサーさんの事大好きですから!」

P 「嬉しい事言ってくれるねぇ、この子は!」ワシャワシャ

未来 「もっと、もっとお願いします!」

P 「おう、いくらでもやってやるぞ!」

未来 「~~~ッ!」ニコニコ

―――――

春香 「おっはようございま~す!」

P 「お、春香か。おはよう」

春香 「プロデューサーさん、おはようございます!」

春香 「朝からずっとお仕事なんですか?」

P 「いや、今日はちょっと別件で早めに来ててさ」

春香 「?」キョトン

未来 「プロデューサーさん、出来ました!」

P 「おっ、今日は材料間違えなかったか?」

未来 「もう!私だっていっつも間違える訳じゃないんですからね!」

P 「ははは、ごめんごめん……で、これか?」

未来 「はい!ちょっとチョコのとかも混ぜたりしてみたんですけど……」

P 「なんか美味そうなアレンジだな!よし、じゃあ早速……」パクッ


未来 「ど、どうですか?」

P 「美味いじゃないか!最高だ!」

未来 「やったーっ!」グッ

P 「これなら765プロの菓子職人アイドルになる日も遠くないな!」ハハハ

未来 「もう、照れちゃいますよー!」デヘヘ

春香 「…………」


音無小鳥(以下、小鳥) 「……春香ちゃん?どうかしたの?」

春香 「……プロデューサーさんが」

小鳥 「?」

春香 「プロデューサーさんが盗られちゃいましたぁ!」ウワーン

小鳥 「!?」

つづかない

半分かまちょみたいになってしまった、平にご容赦をば

未来ちゃ

>>1
春日未来(14) Vo/Pr
http://i.imgur.com/PVO0n4P.jpg
http://i.imgur.com/mYK4J9g.jpg

>>9
天海春香(17) Vo/Pr
http://i.imgur.com/d1ju3MH.jpg
http://i.imgur.com/7RYWSze.jpg

>>22
音無小鳥(2X) EX
http://i.imgur.com/04h1Z0h.jpg
http://i.imgur.com/ElSKgHB.jpg

かわいい、乙です

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