モバP「なぜ鞄にエロ本が入っている……!?」 (50)


―――事務所

モバP(以下P)「どういう…ことだ…?」

P(なぜだ…? なぜ鞄にお宝本(エ○本)が入っている? こいつは、こいつはこんな所にいていい存在じゃ…)

P(まさか、書類と一緒に間違えて鞄に入れてしまったのか!? …い、いや、こうなった経緯はもはやどうでもいい! 今はそれよりもこいつを―――)


卯月「おはようございますっ」ガチャ


P「うぎゃあ!?」

卯月「どうしたんですか、プロデューサーさん!?」

P「お、おははよう、う卯月! お、俺は何もやましい物なんて持ってきてないぜ☆」

卯月「は、はい? やましい物ですか?」


未央「プロデューサー、何かやましい物持ってきたの?」


P「ぎゃあああああああっ!?」

未央「なんで私の顔見て悲鳴上げるの!?」


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P「わ、悪い、卯月の背後霊かと思った」

未央「プロデューサー、朝一で失礼だね!?」

P「お前がノックも無しにいきなり現れるからだろうが!」

未央「事務所入るのにノックなんてする必要ある!?」

P「ああ言えばこう言う反抗期さんめ…まあいい。それより俺、ちょっとあれだ、その、トイレ行ってくるから。大の方な」

卯月「わざわざ宣言しなくてもいいと思うんですが」

P「くれぐれも付いてくるなよ! 絶対だぞ!?」

卯月「付いてくわけないですよ!?」

未央「しぶりんと一緒にしないでよ! …って、なんでトイレ行くのに鞄持ってくの?」

P「ぎく。ま、myトイレットペーパーが入ってるんだ」


未央「なーんだそっか。確かに、紙切れてたら悲惨だもんね」

P「あ、ああ、社会人なら常備が基本だ。紙の代わりに紙ヤスリとかで拭きたくないし…じゃ、そういうことでっ!」ガチャッ、バタン

未央「……しまむー、プロデューサー絶対なんか隠してるよ。特にあの鞄が怪しすぎて怪しくない気もするけどやっぱり怪しい感じする」

卯月「何か見られたくないものでも入ってるのかな?」

未央「見られたくないものかぁ…気になるね」

卯月「うん、気になる」

未央「だから……」ピポパ、ピッ

卯月「未央ちゃん? スマホ取り出してどうしたの?」

未央「事務所のみんなに、『プロデューサーが大事なものを鞄に隠し持ってるっぽい』ってメール送っといた」


―――廊下

P「ふぅ…我ながら、全日本言い訳選手権があったら準優勝はいけるくらいのナイス言い訳だったな」

P(さて、この危険物(○ロ本)をどうするかだ。どこか人目につかないところにでも隠すか? だが。それでもし見つかったらまず―――)


凛「プロデューサー」


P「ゴッドマーーーーーーーズッ!」

凛「六神合体!? どうしたのプロデューサー、急に叫んで!?」

P「あ、ああいや、ちょっと窓からズール皇帝が見えた気がして。でもよく見たらただのダースベイダーだったわ」

凛「なんだ、紛らわしい」


P「そ、それより凛、何か用か? 俺、ちょっと今取り込んでるんだけど」

凛「あ、うん。実はそのことで手伝ってあげようと思って」

P「手伝う!?」

凛「事情は分かってるよ。その鞄の中……入ってるんでしょ?」

P「おうぇえ!?」

P(馬鹿な!? なぜバレた!? こんな出会ってそうそうバレるはず―――まさか未央たちが何か伝えやがったのか!? クソッ、俺の完璧な言い訳を看破し鞄の中身まで見破るとは、未央ながらアッパレ―――)


凛「プロデューサーのパンツが!」


P「入ってねーよ」


凛「ふっ……見え見えの嘘つかなくていいよ。未央から、プロデューサーが大事なものを鞄に隠し持ってるって連絡が来てね」

P(未央の奴、やっぱり勘付いてやがったのか…だがさすがに中身までは分からなかったらしいな)

凛「鞄に隠すほどに大事なものなんて、パンツ以外にありえないよね?」

P「ありまくりだわ! そこら中に溢れてるわ!」

凛「私の推理によると―――プロデューサーは昨日、パンツを替え忘れた。そのことに今朝家を出た後に気付き、コンビニで新品のパンツを購入。そしてトイレの個室にでも入ってパンツを替え、昨日履いていたものはバッグの中にしまいこんだんだね」

P「しまってないよ?」

凛「でも事務所まで来て、プロデューサーはふと思った……『あ、やべ、このパンツ洗濯しないと』って」

P「思ってないです」


凛「しかしそこで未央が登場。鞄の中にパンツが入ってると知られたら、どんな目で見られるか分からない。だからテキトーな言い訳をして誤魔化し、そそくさとその場を去った。…パンツの入った鞄を大層大事に抱えてね」

P(そこだけ大体合ってるのが腹立つな…)

凛「どう? 私のコナン君ばりの名推理は」

P「元太君でももうちょいマシな推理すると思う」

凛「さあプロデューサー、私にパンツを渡して。代わりに洗濯してあげるから。返す時には、新品みたいに綺麗にして返してあげるから!」グイグイッ

P「やめろおい鞄引っ張るな! パンツなんて入ってないっつうに!」

凛「入ってるか入ってないかは見るまで分からない! そう、これもいわゆるシュレディンガーのパンツ―――」


まゆ「爆熱まゆまゆフィンガー!(ただの目つぶし)」ザクッ


凛「あぐっ!? 目が、目がああああああああ!?」


まゆ「大丈夫ですか、プロデューサーさん!」

P「まゆ!? た、助かったけど、今のはやりすぎじゃね!?」

まゆ「凛ちゃんならすぐに目を洗えば大丈夫ですよ。凛ちゃん、水素水をここに置いておきますから、どうぞ使ってください」

P「そうか、水素水なら安心だな」

まゆ「ではプロデューサーさん、今のうちにここを離れましょう」

P「分かった!」


凛「待って!? 水どこに置いたの!? 見えないから分からないんだけど!? ねえ!」


―――屋上

まゆ「ここならもう大丈夫です」

P「明らかにオーバーキルだったことはさておき、助けてくれてありがとな、まゆ」

まゆ「いえ、プロデューサーさんとまゆのためですから」

P「そうか。……どうしてまゆのためでもあるの?」

まゆ「うふふ♪ まゆには分かっていますよ、その鞄の本当の中身が」

P「な!?」

まゆ「もちろん、パンツだとは思っていません」

P(クッ、一難去ってまた一難、ぶっちゃけありえないだろ! どうする俺!? どうにかしてこの状況を―――)


まゆ「ブラジャーですね?」


P「お前は何を言っているんだ」


まゆ「うふ♪ 照れる必要はありませんよ、プロデューサーさん。まゆには分かっています」

P「いいや、お前は俺のことをこれっぽっちも理解しちゃいないぜ?」

まゆ「しかもただのブラではなく、まゆのために選んでくれたブラ…そうですよね?」

P「なんでこいつら人の話聞かないんだろう」

まゆ「まゆの推理によると―――プロデューサーさんはその鋭い洞察力で、最近まゆのブラがきつくなってきたことに気付いていたんです。でもセクハラみたいで、それを口で言うのは憚られたんですよね? だから代わりに、適正サイズのブラを自ら購入して、まゆにプレゼントしてくれようと…」

P「いや気の遣い方おかしくね!? どう考えてもブラをプレゼントする方がセクハラだろ!」

まゆ「しかし事務所に持ってきたところで未央ちゃん(以下略)」

P(またここだけ大体合ってるし…)

まゆ「どうですか? まゆの金田一少年ばりの名推理は」

P「探偵学園で基礎から学んだ方がいいと思う」


まゆ「ではプロデューサーさん! ブラをプレゼントフォーまゆしてください♪」

P「いや手を差し出されても無いもんは渡せねーよ!」

まゆ「あ、先に上脱いだ方がいいですよね。ではブラごと脱ぐので、プロデューサーさんがまゆにつけてください!」ヌギヌギ

P「よせ馬鹿ここ屋上だぞ!? いや屋上じゃなくても駄目だけども!」

まゆ「プロデューサーさんが脱げと言うなら、まゆは時と場所を選ばずどこでも脱ぎます!」

P「脱げなんて言ってないし、頼むからもっと自分を大事にしてくれない!? こうなったら―――忍びなれども忍ばない!」


あやめ「忍ぶどころか、アイドルするぜ! 浜口あやめ、ただ今推参!」シュタッ


P「まゆに当て身だ!」

あやめ「ニンッ!」トンッ

まゆ「はふっ!?」バタリ


P「ふぅ、強引に気絶させたが、この場合仕方ないな…あやめ、よくやってくれた」

あやめ「プロデューサー殿。つい言われるがまま気絶させてしまいましたが、これはいったいどういう状況で?」

P「…忍びであるお前が知る必要は無いと思うが?」

あやめ「! はっ、失言でした」

P「俺は用事があってもう行くが、お前はまゆの介抱を頼む。事務所に運んでおいてくれ」

あやめ「御意に」

P「ではな」ガチャッ、バタン

あやめ「……ふふっ、とてもそれっぽい会話が出来ました♪ さて、事情は分かりませんが、まゆ殿を運ばないとですね」


―――廊下

P(あやめがノリの良い奴で良かった…。さて、仕切り直しだ。この少しえっちぃ本(○ロ本)の処分方法を考えないとな。こうなりゃいっそ焼却しょ―――)


杏「あ、いたいた」


P「小学生は最高だぜ!」

杏「杏は小学生じゃないぞ!」

P「あ、ああいや、来週の天使の3P!が待ちきれなくて、つい叫んでしまった」

杏「なんだ。ロウきゅーぶもいいよね」

P「それで俺に何か用か?」

杏「プロデューサーが後生大事に何かを鞄に隠してるって聞いてさ」

P(2度あることは3度ある、やはりこいつもか…! だがどうせまた同じ。今度はなんだ、奇をてらってブラの次だからブリとでも言うつもり―――)


杏「エ○本でしょ?」


P「なんで分かった!?」


杏「あ、ホントにそうなんだ。何個か候補あったんだけど、最初のでビンゴだね」

P「カマかけてやがったちくしょう!」

杏「ふぅん…プロデューサー、事務所に○ロ本持ってきたんだ」

P「た、頼む! このことは杏の胸にしまっておいてくれ!」

杏「うん、別にいいよ」

P「え、マジで!? さすが杏、まるで天使――」


杏「その代わり、黙ってて欲しかったら杏に飴ちょうだい」


P「ゆすり目的だったこいつ!」


杏「ひと箱23万円のでいいよ」

P「百年後のおかしか! 買えるかそんなの、普通のでいいだろ!」

杏「さて、みんなにメルメルメーしよ」

P「せめて諭吉一枚まででお願いできないでしょうか!」

杏「交渉成立だね♪」

P「満面の笑みだな!」

杏「…ていうかさ、エ○本って、どんなの持ってきたの?」

P「どんなのって…そういやどんなのだったっけ。○ロ本を事務所に持ってきてしまったという事実に驚きすぎて、どんなエ○本か覚えてないな」

杏「せっかくだからちょっと見せてよ」

P「なんでだよ! やだよそんな性癖暴露するような真似!」

杏「みんなにバラされるよりマシでしょ?」

P「好きなだけご覧ください」


杏「さてさて、何が出てくるか――ん? これエ○本なの? わりと普通の表紙だけど」

P「え、マジ? もしかして○ロ本じゃなかった? 早とちりしてた、俺? ToL○VEるとかだった?」

杏「えっと雑誌名は…」


【COMIC L○】


杏「杏の周囲10m以内に入らないでもらおうか」

P「急に距離が遠く! え、一体何が入って―――C○MIC LOだとぉう!?」

杏「このロリコンやろー!」

P「いやなんでお前COMIC L○のこと知ってんの!? ていうかちょっと待て! おかしい!」

杏「そう、そんな性癖を持つのはおかしい!」

P「そうじゃねーよ! そもそも俺、C○MIC LOなんて購読してないんだよ! ロリコンでもないし!」


杏「これ以上ない物的証拠があるのに、よくもまあそんな供述が出来るね! それにさっき小学生は最高だぜとか叫んでたし!」

P「数分前の俺余計なことを! でも待ってホントに違うんです信じてください裁判長!これは冤罪!」

杏「…その必死さに免じて、仮に冤罪だとしても。ならそこにあるCOMIC L○は何なのさ」

P「分からん…。…もしや、何者かが俺の鞄にこっそりとC○MIC LOを忍ばせたのでは?」

杏「そんなことをして何の意味があるのか教えてくれない?」

P「知らねーよ! でもだってそうとしか考えら―――」


留美「プロデューサー君、見ーつけた」


P「ランドスターの剣士を守備表示で召喚!」

留美「城之内君!? 杏子まで現実にいる!?」

杏「どんなソリッドヴィジョン見えてるの!? 杏は杏子じゃなくて杏!」


留美「…あ、なんだ、プロデューサー君と杏ちゃんじゃない。急に召喚しないでよ、紛らわしい」

P「す、すみません、デュエルリンクス楽しくて。それでその…留美さん、例の如く俺に何か用ですか?」

留美「ええ、そうよ。プロデューサー君がいつまでたっても来ないから、わざわざこちらから来てあげたの」

P「あれ? 俺、待ち合わせなんてしてましたか?」


留美「さあ、判を押すから鞄の中の婚姻届を寄越しなさい」


P「やべーよ、よく見たら目の奥で闇が渦巻いてるよ、こえーよ助けて」

杏「杏を盾にしないでくれない!?」


留美「ふふ、その鞄に入っているんでしょう? 大事なものなんて婚姻届しかないものね?」

P「なんでうちのアイドルたちはこうも思い込みが激しいんだ…!」

杏「反省して、あなたが育てたアイドルだよ」

留美「この際プロポーズなんて後回しでいいわ。指輪もまだいい。ともかくまずは結婚しましょう」

P「そこに至るまでの過程も大事だと思いますよ!」


美優「はい、家庭を大事にしていきましょうね、あなた」


P「なんか増えたよ! しかもすでに嫁さん気取りだよこの人!」

杏(事務所移籍しようかな…いや、でもここほど気楽な事務所も他にないか)

留美「…美優さん、彼とは私が結婚するの。人の恋路を邪魔すると馬に蹴られるわよ?」

美優「? なんだ、プロデューサーさんの周りをお邪魔虫が飛んでいると思ったら、留美さんだったんですか。ふふっ、危うくハエと間違えて殺虫剤を吹きかける所でした」

留美「ふふふっ、それは危ない所だったわね。殺虫剤を使っていたら、美優さん自身が事切れてしまうもの。駄目よ、自分に効果抜群なのに殺虫剤を使うなんて」

美優「ふふふふっ、なるほどうっかりでした」

留美・美優『ふふふふふっ』


P「なんか女同士のドロドロした争い始まったんだけど! 心がギスギスするよ! こんなの見たくなかったよ!」

杏「こんな大人にはなるまい。あ、でも今ならこの場を離れられるんじゃない?」

P「! そうだな、今のうちに」

杏「じゃ、ばいば~い」

P「ばいばいじゃなくて杏も来い。俺の鞄にブツを入れた奴を探し出すぞ」

杏「いや、そもそもそんな奴がいるかどうかすら怪しいんだけど」

P「いいから来い、運んでやるから」

杏「なら楽だしいっか」


―――別の階の廊下

P「考えてみたら、俺昨日家に帰ってから鞄開けてないんだ。つまり、昨日のうちに何者かが俺の鞄にCOMIC L○を入れていた可能性が高い」

杏「そんな嫌がらせなのか何なのか分からないことする人いるかなあ?」

P「実際にいるんだからしょうがないだろ」


瑞樹「プロデューサー君、発見!」

早苗「抵抗はしない方が身のためよ!」

楓「いえ、むしろ抵抗をしていこう。…ふふっ」

瑞樹「楓ちゃん、ちょっと黙っててくれる?」


P「また出たよ…」


早苗「何よその、もうこのパターン飽きたんですけど、と言わんばかりの顔は」

P「分かってるならやめてもらえると有り難いんですが」

瑞樹「それは無理ね。でもまあ、プロデューサー君が鞄の中身を私たちに譲ってくれれば、話は別だけれど」

P(譲れとか言ってくるんだから、エ○本だとは思ってないんだろうなあ…)

楓「プロデューサー、私たちに譲ってもらえませんか? その鞄に入っている幻の名酒…腰の寒梅を!」

P「その酒、こち亀の世界にしかないんですけど! ある意味幻だけども!」

瑞樹「え、腰の寒梅入ってるんじゃないの?」

早苗「おかしいわね、大原部長からそう聞いたんだけど」

P「2次元と3次元を混同するな! ったく…もう行くぞ、杏。こんなディメンショントリオに構っている暇はない」


瑞樹「まあ待ちなさい」

P「なんですか。腰の寒梅でなく現実にある越乃寒梅なら、今度用意してあげてもいいですけど」

早苗「それはありがたくもらうけど、そうじゃなくて」

楓「鞄の中身がお酒じゃないのなら、プロデューサーはいったい何を大事に隠し持ってるんですか?」

P(急に鋭いんだけどぉおおおおおおおおおおおおおおお!?)

杏(どーする? 正直に言う?)

P(お前を抱えてるこの状況で『C○MIC LOです♪』なんて言ったら現行犯逮捕されるわ!)


早苗「なんか、あたしの刑事の感が怪しいと言ってるわね」

P「あんた刑事じゃねーだろ!」

早苗「ちょっとその鞄、改めさせなさい。検閲よ」

P「ちょ、やめてください刑事さん何も入ってませんから勘弁してくださいマジで―――」


凛「ううん、それには入ってる! パンツがね!」


P「凛!? お前復活したのか!?」

凛「水素水で洗えば、目の痛みなんて飛んでいったよ」

杏「水素水万能すぎない?」


凛「それよりもパンツ! 鞄の中のパンツを寄越して!」

P「だからパンツなんて入ってねーって言ってるだろーが!」

楓「凛ちゃん、あれにはパンツが入ってるの?」

凛「そうだよ。私の(ものになる予定の)パンツがね!」

P「もう駄目だ逃げる!」ダッシュ

瑞樹「逮捕よ、早苗ちゃん!」

早苗「神妙にお縄に付きなさい、下着ドロ!」

P「濡れ衣にもほどがあるんですけど!」

杏「でもどうせ言っても聞かないよね」

P「その通りだから今は逃げるしかない!」


―――会議室

杏「川島さんからメール回ってきたよ。『速報! プロデューサー君の鞄の中身は、凛ちゃんのパンツだったわ!』…だって」

P「最悪だぁあああああああああああああああああああああああああ!」

杏「どんどん状況が悪化してくね」

P「こうなったら、マジで鞄にCOMIC L○を入れたやつを見つけ出すしかない……。そいつにみんなの前で真実を話させて、全ての誤解を解くんだ」

杏「ねえ。杏、そろそろこの件降りたいんだけど」

P「一万円分も飴やるんだから、最後まで付き合ってくれよ!」

杏「それは口止め料のはずなのに…仕方ないなあ」


美波「ここにいたんですね、プロデューサーさん…」ガチャ


P「美波!? 馬鹿な、なぜここが分かった!?」

杏「いやさっき思い切り叫んでたよね? 近くにいればそりゃ気付くでしょ」


美波「り、凛ちゃんのパンツを持ってるって、本当なんですか…?」

P「本当じゃないよ!? 持ってないからそんなの!」

美波「で、ですよね、そうですよね」

P「え、信じてくれるのか?」

美波「はい。プロデューサーさんがそう言うんでしたら、それが真実だって、私は信じます」

P「あれおかしいな、涙出てきた。ありがとう、美波。俺は今猛烈に感動して――」

美波「ではその鞄の中身、見せてもらっても大丈夫ですよね?」

P「……信じてるんなら、確認する必要なくない?」

美波「見せられないんですか?」

P「……ご遠慮ください」

美波「やっぱりパンツなんですね!? 凛ちゃんのパンツなんですね!?」

P「やっぱりってなんだ! お前ホントは信じてないだろ!」


美波「最低ですよ、プロデューサーさん! 凛ちゃんにパンツを返してあげてください!」

P「無いものをどうやって返せと!?」

美波「か、代わりにその…私のパンツでよければ、差し上げますから!」ヌギヌギ

P「いらねーよ! それ受け取ったら冤罪が紛れもない有罪に変わるわ!」

美波「脱ぎたてですよ!? こっちの方がいいでしょう!?」

P「やめて渡そうとしてこないで! もうここも駄目だ、逃げるぞ杏!」

杏「杏を抱えない方が身軽だと思うんだけどなあ」

P「今一人になると心折れちゃいそうなんだよ!」


―――ロビー

P「しまった、なんでこんな人通り多いとこに来ちまったんだ…!」

杏「ていうかさ、その鞄にアレ(C○MIC LO)を入れた犯人とやらはどうやって見つけるの?」

P「そりゃお前……………………頑張って見つけるんだよ」

杏「杏もう寝ていい?」

P「見捨てないで!」


千枝「あ、プロデューサーさん、おはようございますっ。昨日鞄に入れておいた本、どうでしたか?」


P「……」

杏「……」

千枝「……?」


P「…千枝さんや。まさかとは思うけど…ミーの鞄にCOMIC L○を入れたのは、ユーかい?」

千枝「はい♪ Amaz○nで買いました!」

P「おぉう、笑顔が眩しいね。そっかそっか……ふぅ」

杏「ホントに犯人とかいたんだ…」

P「信じてなかったのかよ。いやそれよりも…千枝さんや、どうしてそんなことをしたのか教えてくれるかい?」

千枝「プロデューサーさんが喜んでくれると思って」

P「なぜ思った?」

千枝「…も、もしかして、ご迷惑でしたか?」

P(迷惑極まりないです。…と、言いたいが。くっ、悪意がなかったのなら…)

P「もちろん、全然迷惑じゃないに決まってるだろ。ありがとな、千枝」

千枝「なら良かったです♪」


杏(杏、今すごくプロデューサーのこと尊敬したよ)

P(そうか……このやり場のない怒りはどこにぶつけたらいいんだろうな)


千枝「ふふっ、ちひろさんにプロデューサーさんの好きな本を聞いた甲斐がありました!」


P「千川ぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」ダッシュ

杏「…思いっきりぶつけてきな」

千枝「?」


 おしまい

駄文失礼しました

ありす「半径5メートル以内に近寄らないでください」

美嘉「ふひひ★プロデューサーも好きだねぇ」

>35
気付いてしまったか…

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