P「響は可愛いなあ」 響「自分、沖縄育ちだからな」 (29)

響「プロでキューさー自分、お仕事頑張ったぞー」

P「おう、お疲れさん」

響「プロデューサー、自分どうだった?」

P「良かったぞ、最高だった」

響「ねーねー、どこが一番良かったんだ?」

P「そうだなー、元気一杯のところかな」

響「へへっ、自分、沖縄育ちだからな、当然さー」


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P「あっ、けど一点問題があったな」

響「えっ、なんだ?」

P「ゲストとのトークが少しダメだったな」

響「あー、あれか……自分、ちょっとあの人苦手なんだよな……」

P「天ヶ瀬冬馬がか?」

響「うん……」

P「まぁ、確かにナルシストだけどゲストだしさ、ナルシストだけど」

響「……けど、なんかチラチラ見られてる気がしてさー、少しだけ嫌だったんだ」

P「あー、彼はあきらかな童貞だからしょうがないなー」

響「ど、どて……?」

P「いや、なんでもない」

P「でも奴も人気アイドルだからな、これからも競演増えそうだし頑張ってくれ」

響「……うん」

P「よし、じゃあ早速事務所戻るか」

響「うん」

P「予算ないし、電車で帰るぞ」

響「ヴェ!?」

P「ん? なんだ?」

響「で、電車に乗るのか?」

P「そうだ」

響「そ、そっか……」

響「え、駅に着いちゃったか……」

P「何言ってんだ? 早く行くぞ」サッ

改札「……ピッ」

響「!?」

響(……手、手をかざせばいいのか?)サッ

改札「……ビャアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

響「ウギャー!? プ、プロデューサー!!」

P「な、何やってんだ響!?」

響「じ、自分何もやってないぞ」

P「は? suicaは?」

響「えっ、好きだけど」

P「好き嫌いなんて聞いてない」

P「suica持って来てないのか?」

響「ははは、何言ってるんだぞプロデューサー。自分がスイカなんか持ってるわけないだろー」

P「まじか!?」

響「そんなの見て分かるだろ?」

P(suicaも買えないほど貧乏なのか……)

響(プロデューサー、スイカ食べたいのかな?)

P「動物飼ってるから……食費かかるもんな……」

響「へ?」

P「suica買えなくてもしょうがないよな……」

響「何言ってるんだプロデューサー? 自分、スイカならよく買うぞ」

P「ああん? だってさっき持ってないっていっただろ」

響「今、持って無いだけだぞ」

P「なんだ忘れたのか。それなら、そう言ってくれ」

響「え? ご、ごめん?」

P「じゃあ、買ってくるからここで待っててくれ」

響「うん」

響「……」ジー

男「……」サッ

改札「……ピッ」

OL「……」サッ

改札「……ピッ」

幼女「わーい」サッ

改札「……ピッ」

響「……」

響「……」サッ

改札「……ビャアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

響「うわあああああああ」

P「何やってんだ!?」

P「ほら、切符」

響「ん? あ、ありがと?」

P「さっさと事務所に戻ろう」

響「う、うん」

P「……」サッ

改札「……ピッ」

響「……」サッ

改札「……ビャアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

響「もー!!」

P「なんで切符をかざしたんだよ!?」

P「はぁ……」

響「うおっ! プロデューサー! 電車!! 電車来たぞ!!」

P「分かったから、そんなにはしゃがないでくれ」

プシュー

響「お、おお!」

P「……」

響「すごい! エアコン付いてるぞ! 涼しい!!」

P「響ってさあ……」

響「ん?」

P「電車乗った事ないの?」

響「な、なんでバレたんだ!?」

P「やっぱり……」

響「すごいなプロデューサー! プロデューサーは自分の事良く分かってるな、へへっ///」

P「なんで乗ったこと無いんだよ……」

響「沖縄に電車なかったからなー」

P「沖縄って電車ないのか!?」

響「うん」

P「だから乗ったことなかったのか」

響「うん、自分沖縄育ちだからな! 電車は今日が初めてさー」

P「あれ? けど電車に乗ったことないなら、現場とかどうやって来てたんだ?」

響「走って」

P「ん?」

響「タクシーは勿体無いからな! 全部走ってたぞ」

P「……えぇ!? た、確かに遠方に行く時は迎えに行ってたけど……」

P「それでも、徒歩だけじゃあ大変だっただろ!?」

響「自分沖縄育ちだからな! 全然へっちゃらだぞ」

P「沖縄っ子おそろしあ」

響「いやー電車楽しかったなー」

P「今度使い方教えるから、今度からはそれで移動してくれ」

響「うん。けど電車って早いんだな。もう事務所に着いちゃったぞ」

P「ほら、さっさと事務所に入るぞ」

ガチャ

小鳥「あっ、お疲れ様ですプロデューサーさん響ちゃん」

響「はいさいピヨ子」

P「お疲れ様です」

P「ん? なんですか、それ?」

小鳥「これですか? ふっふーん、クッキーです」

P「そうですか」

小鳥「手作りですよ、手作り!! へっへー、どうです? 惚れちゃいました?」

P「……いえ」

小鳥「どうですかー? ほしいですかー?」

P「……いえ、いらn──」

小鳥「もー分かりました。ほら、あーんして食べさせてあげます♪」

P「……」

響「ピヨ子、自分も食べてみたいぞー」

小鳥「ふふっ、じゃあ響ちゃんも食べてね」

小鳥「ほら、あーんですよ、あーん! あーん!! あーん!!!」

P「……わかりました」パクッ

響「いただきまーす」パクッ

P・響「!?」

P「ニッガ!?」   響「おいしー!」

P・響「!?」

小鳥「えっ、美味しいの!? 美味しくないの!?」

響「お、美味しくないか?」

P「これはゴミだよ」

小鳥「酷い」

P「苦いし、しっとりしてないし、苦いし、苦いし!!」

小鳥「そんなに苦いんですか……」

P「よくこんな苦い物を美味しいなんて言えるなあ」

響「じ、自分沖縄育ちだからな」

響「よくゴーヤ食べてたから、そのせいかも」

小鳥「なるほど、私はクッキーを作ってると思ったけど、実はゴーヤを作ってたのね!」

P「そうなのか」

響「だぞだぞ」

小鳥「へー、響ちゃんは苦いの大丈夫なのね……」

小鳥「そういえば男の人のあれって苦いって聞きますよね……」

P「は?」

響「?」

小鳥「……閃いた!」

P「通報しました」

小鳥「わぁー!!」

小鳥「ブー、冗談じゃないですかー、酷いですよー、プンプン」

P「自業自得……」

小鳥「もー、あっ! もしかして、あれですか? 男子特有の好きな女子に意地悪しちゃう、みたいな?」

P「違いますね、確実に! えぇ、絶対」

小鳥「……またまたー、本当は大好きなくせにー」

P「冗談じゃないです、マジです」

小鳥「……」

P「ぶっちゃけありえない」

小鳥「……じつ」

P「はい?」

小鳥「既成事実!!」バッ

P「うわっ」

小鳥「げへへ、動かないで下さいプロデューサーさん」

P「ちょ、ちょ……ちょ!!」

響「お、おお……」

P「本当に止めてください」

小鳥「優しく、優しくしますから、ぐえっへへ」

P「くそっ、なんて力だ……さすがはアラサーだ」

小鳥「ちょっとだけ、さきっぽだけでいいですから」

P「やめてくださ、やめてください」

小鳥「大人しくしてください! パンツを脱がせられないじゃないですか」

P「や”め”て”く”れ”よ”お”お”お”お”」

P「ひ、響ー、助けてくれー」

響「わ、分かったぞ」

小鳥「ふふっ、響ちゃんに私を止められるかしらね」

響「行くぞー」

ドゴォ!!

小鳥「」ドサッ

P「えっ……」

響「だ、大丈夫かプロデューサー?」

P「は、はい」

小鳥「」

P「お、音無さん生きてるか……」

響「ち、力一杯やったからわからない……」

P「……俺、音無さんと結婚するのが夢なんだ」

小鳥「」ビクッ ビクビク

P「あぁ、大丈夫だ。明日になれば多分大丈夫だろ」

響「そっか良かったー」

P「しかし響、意外と強いな。びっくりしたわ」

響「自分、琉球空手やってたからなあ」

P「……そ、そう」

響「自分、沖縄育ちだからな、当然だぞ」

P「助けてくれてありがとうな響! 本当に響は完璧だな」

響「へへ///」

P「あっ、そういえば今日遅刻したじゃん。やっぱり完璧じゃねーや」

響「えぇー」

P「俺が1時間早く時刻を言ってたから良かった物の、普通だったらアウトだからな」

響「うぅ……で、でも自分沖縄育ちだから」

P「沖縄の人が時間にルーズだとしても、ここは東京だから」

響「……ぐぬぅ」



P「ふむ……」

P「響はそろそろ沖縄っ子を卒業しよう」

響「へ?」

P「響は元気が良くて、可愛いアイドルだ」

P「俺は響が沖縄っ子だから元気で可愛いんじゃなくて、我那覇響だから元気で可愛いのだと思ってる」

響「プ、プロデューサー……」

P「確かに、響が沖縄っ子だから可愛かったり俺の貞操が守られたかもしれん」

響「うん」

P「電車に乗ったことが無いのも時間にルーズなのも沖縄っ子だったせいかもしれん」

響「……うん」

P「でも、そんなの関係ない」

響「え?」

P「それは我那覇響の長所であり短所である。それでいいんだ」

P「だから今日で響は沖縄っ子卒業だ! 沖縄っ子アイドルの我那覇響じゃなく、人気アイドルの我那覇響として頑張っていこう」

響「そっか……うん、わかったぞプロデューサー!」

P「うむ、いつも通り元気でよろしい」

響「えへへ///」

P「っと言うわけで、そんな元気で可愛い響に新しい番組の出演が来てます」

響「ほ、本当か、プロデューサー!?」

P「しかも、MCだ」

響「おお!!」

P「けど、この番組にMCは二人いるんだ」

響「えっ、誰?」

P「天ヶ瀬冬馬だ」

響「えっ……」

P「ダブルMCだけど頑張れよ響」

響「えっ……ちょっと考えさせて欲しいぞ……」

P「大丈夫。もうOK出しといた」

響「えぇ!? な、なんで勝手に出しちゃうんだプロデューサー!?」

P「響なら絶対に大丈夫だ! 天ヶ瀬冬馬とも上手くやれる!!」

響「うぅ……自身ないけど、プロデューサーがいうなら……やるぞ」

P「そうか、よかった」

響「で、でもなんで自分なら上手くいくって思ったんだ? も、もしかして自分の事そんなに信頼してくれてるのか?///」





P「えっ、だって……響はダンスやってるからな!!」

おわり

以上です
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