ドリーム (2)

うららかな日差しの下で獣は背筋をのばしてキビキビと歩いていた。
たまに立ち止まったかと思えば、ピカピカの制服に皺がついてないか確認している。
ついてないことに安心しては、また歩き出す。
こんなことを繰り返しては、遅刻するのではないか。
なにせ、獣生で始めての登校初日だから、致し方ないのかもしれない。
この獣のような弱者は、年々増えていた。
ここうんち王国では、三種類の人間がいる。
神として崇められる人間。
TDN人間。
人間と認められない人間。
不幸な獣は三番目だった。
同類と同じく、自分の名前は忘れてしまった。
俺、僕、私のいずれかがそれに該当すると獣は考えている
神によると獣には、個が存在していない。
彼らは集団であり、例外なく獣だ。
区別なぞ無意味なのだという。
獣はそれを考えると、もやもやした気持ちになる。
獣は獣。
でも獣同士なら、その違いが分かるのだ。
それなのに、どうして神はそのように僕らを作ったのだろう。
獣は、考えるあたまがないなから、分からない
それは周知の事実である。
だから、獣は学校に通うことを熱望し
何種類もの審査を突破し、ついに入学を決めたのだ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1499670597

獣には勉が分からぬ。
それ故にどういう趣旨で血を抜かれ
みもしらぬ機械を頭に取り付ける
だけで審査を通ったのかも不明なままである。
しかし、幾千幾万の獣が志願したなかで選ばれたのだから神に祈りが届いたのだろうと信じていた。
このとおり、この獣は根っからの楽天家であった。

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