提督「お断り勢達とお引越し」大井「あの」 (37)


提督「前線後退につきここを放棄して別の鎮守府にお引越しって言ってんのに……」


龍田「階段」

筑摩「あ、出せますね。あと縛りで」

千代田「パス」

山城「パス」

比叡「なんとジョーカー含みでだせちゃいます。からの8切りで革命上がりー」

龍田「ふふっ、死んで」

比叡「都落ちお疲れさまでーす」

千代田「よかったね山城。大貧民から抜け出せて」

山城「革命の所為でスラムから抜け出せそうにないのだけど……」

筑摩(スラム……)



提督「なんであいつら大富豪してんの?」

大井「まぁまぁ、それよりもあの五人は放っておいてお昼作ったので食べません?」

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提督「まぁまだ期限まで一週間以上あるし、いいんだけどさぁ……」

大井「書類とか必要なものはもう送ってありますしね、あとは私物と装備品くらいですから」

提督「っつっても前線後退って結構なことだぜ? なんでこいつらこんな呑気なんだよ」

大井「変に気を張ってるのも疲れますし多少は仕方ないんじゃないですか?」


千代田「あがりー! なんとか富豪になれたー」

筑摩「ということは私は平民ですね」

山城「ちょっと待って、まだ私も貴女もカード残ってるのにその台詞は流石にどうかと思うの……ジョーカー」

筑摩「スぺ3」

山城「……完っ全に忘れてたわ」


龍田「せいっ」

比叡「いったぁっ!? 八つ当たりはやめてくださいよ! 身分を考えてください!」

龍田「奴隷は二度刺すのよ」

比叡「いったい!」



提督「多少?」

大井「……まぁ」


龍田「そういえば提督ー? まだ指輪渡してないのー?」

比叡「あ、大貧民が逃げました」

提督「あー……まぁ、あの後ごたごたしてな」

千代田「じゃあ四人で続けましょうか」

龍田「でもケッコンしたって言ってなかったかしら?」

筑摩「それって私が貧民に落ちる流れですよね」

大井「違います、結婚です」

山城「……つまり私はやっぱり大貧民なのね」

龍田「むしろそっちのほうができないでしょ、どこの役場に書類提出したのよ」

比叡「四人にするならデッキ一つでいいですよね」

提督「その辺はおいおい……」

千代田「あえて2デッキのままやろーよ、混沌とするから」

大井「まぁ? 私としても提督がその気になった以上? せかす理由はないというか?」

山城「生活楽にならざり」

龍田「ふぅん?」

大井「……ディーフェンス」

龍田「大丈夫大丈夫、盗らないって」

提督「っつかあいつら本当にうるせぇ」


―――

提督「とかいうやり取りがあったのが懐かしいなー!」

比叡「司令うるさいです! 喋ってないでガムテープ貼ってください!」

提督「ふざけんなよ! お前らが遊び呆けて作業を後回しにしたツケをなんで俺が払わないといけねーんだよ!」

龍田「監督不行届よ」

提督「自分で言うかそういうの」

筑摩「急に二日前倒しになったりするからいけないんですよ!」

提督「五日前倒しになっても問題ない筈だったんですけどー!」

大井「新聞紙ありませんか!? 食器が……食器包むのが足りないです!」

千代田「ベララベラに新聞なんてないって」

大井「お気に入りのマグカップが割れたらどうするんですか!」

山城「不幸ってことでいいんじゃないかしら」

大井「黙っててください!」


龍田「えんやーこらやーっと、私の方はこれでオッケー」

比叡「あー! あー! 玩具関係忘れてましたー!」

筑摩「人生ゲームは持っていきたいですね」

千代田「UNOとトランプを置いてくのはあり得ないでしょ」

山城「チェスと将棋も必要よ。なにせ運が絡まないもの」

龍田「水道管ゲームとかなかったっけ? あと遊戯王とヴァンガードも忘れないようにね」

比叡「前々から思ってましたけどなんで玩具系全部私の管轄みたいになってるんですか?」

筑摩「マットはともかく麻雀牌は絶対に入りますね」

比叡「しかも基本全部なんですね。手伝ってもくれないし!」

提督「あと二時間で迎え来るから急げー」

大井「新聞紙!」


―――

北上「あー……」

球磨「どした北上。いつにもまして溶けた蝋みたいになってるクマ」

北上「妹に対してその発言はどうよ?」

球磨「車で放置したアイスみたいになってるクマ」

北上「……もういいや」

球磨「おらおら話せクマー。そんな冷めた目で見ないで汚泥の様な感情を吐き出せクマ」

北上「いや、ほら。今日じゃん? 大井っちの艦隊が越してくるの」

球磨「まさかーなんて話してたけど本当に来るとは思ってなかったクマ」

北上「いやぁ、電話越しに話聞いただけだけどさー。なんか目の前でだだ甘な姿見せられるかと思うと」

球磨「あー……」

北上「ちょっとブルー入るよね?」

球磨「まぁそれは……んー……素直に祝ってやるべきクマ」

北上「そりゃもちろんそうなんだけどさ。なんか恋愛モードの大井っちってすっごい情緒不安定だったじゃん」

球磨「それは否定できねークマ」

北上「……電話なら最悪聞き流せてたけどさー、目の前で泣かれたらどうすんのさ」

球磨「がんばれクマ」


北上「がんばれって……あんなに熱心に相談に乗ってたのに投げやりな」

球磨「やることはやったクマ。そもそも大井がいの一番に電話するのは大概北上クマ」

北上「いや、それはそうだけどさ」

球磨「それに前線の後退でこっちに来るってことをわかってるクマ?」

北上「……まぁねぇ。ここが内側じゃなくて最前線になるってことだからねぇ」

球磨「いつでも相談乗れるわけじゃないクマー」

北上「あぁーしんどいなぁー」

多摩「そういうときは多摩を頼れにゃ」

北上「……一人でがんばるぞー」

球磨「がんばれクマ」

多摩「扱い雑すぎるにゃ! 敬えにゃ!」

北上「多摩ねぇに相談して解決したことないじゃん」

多摩「北上にしろ大井にしろひっでぇにゃ。長女と次女で扱い変えすぎにゃ、木曾はよ」


 カーン カーン カーン

北上「おっ、噂をすれば来たかな」

多摩「木曾にゃ?」

球磨「いやいや、大井達に決まってるクマ。木曾がくる予定はねー」

このスレは

提督「お断り勢しかいない」大井「あ、あの……」
提督「お断り勢しかいない」大井「あ、あの……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi?bbs=news4ssnip&key=1463258883&ls=50)
の後日談であり同時に

大井「少し離れてくださいな」 北上「え、なに?」
大井「少し離れてくださいな」 北上「え、なに?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi?bbs=news4ssnip&key=1442345854&ls=50)
の前日譚になります

ぶっちゃけ後付けなのだ
お断り勢の奴書いてた時に前日譚? って聞かれて違うよーって言ってたし
そんなつもりもなかったけど間に一個置いて繋げてみようと思って

だから今度改めて
大井「少し離れてくださいな」 北上「え、なに?」
大井「少し離れてくださいな」 北上「え、なに?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi?bbs=news4ssnip&key=1442345854&ls=50)
これをちゃんと接合性合わせて書き直したいなーと思ってる(やるとは言ってない)
多分かなりギスギス感が減ってコメディに変わると思うからリメイクというより似て非なる何かになりそうだけど(やるとはいってない)


比叡「つきましたー!」

提督「ギリギリまで待ってもらったけどな」

大井「んー……艦娘の私達が船に乗って移動するというのも新鮮ですね」

龍田「3の5」

筑摩「6を公開して2-7」

龍田「……11を公開。ダイスを2回振るわ」

筑摩「3と4の7ですね」

龍田「ぐぬぬ……」

千代田「ほら二人ともいつまでもやってないで、ついたってば」

山城「放っておいたらいいんじゃないかしら」

提督「いくらかけてんだ?」

龍田「黒い豚カレー」

提督「……買ってやるから」


山城「しかし広いですね」

提督「なー」

千代田「……どこに行けばいいの?」

提督「……多分あっちのでかい建物が本館だと思う」

大井「ベララベラと比べるまでもない広さですね」

比叡「ところでトイレはどこですかね? 結構キツいんですけど」

龍田「大丈夫よ、ほら」

比叡「え?」

龍田「あそこに電柱があるわ」

比叡「……ここの初めましての艦娘にもそんな感じだと孤立しますよ? ホントに」

龍田「大丈夫よ。比叡ちゃんにしかしないから」

比叡「ならいいですけど」

筑摩「……」

龍田「……」

比叡「……?」

山城(あ、突っ込まないのね)

千代田(ノリツッコミかと思って流れに乗る準備してたのに……)

筑摩(重ねる用意してたのに……)

提督(今更だけどこいつらここの娘達と仲良くなれんのかなぁ……)

大井「……なんですかこの間」



<あっ、見つけたクマー!

大井「あ、球磨姉……あれ? 居ない」

<こっちクマー!

<多摩もいるにゃー

龍田「なんで船で来た相手を探すのに屋上にいったのかしら?」

筑摩「私達が空輸されると思ったんじゃないですか?」

比叡「空輸……?」

大井「球磨姉さーん!」

<おー! 久しぶりクマー!

<こっちにもなんか言えにゃー!

<大井は人を見る目がしっかりしてるクマ

大井「トイレどこですかー!?」

<ぶはっ! トイレ行きたいだけだったにゃw 別に球磨姉である必要はなかったにゃ

<これが本当のベアクロー!

<あがががが!

提督「仲良いな、お前の姉ちゃん」

龍田「あれ見てそんな感想でる?」

提督「だってお前らのやり取りに似てね?」

筑摩「私たちはもっとほのぼのしてますよ」

山城「……」

筑摩「なにか?」

山城「べつに」

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